JP5232141B2 - マルチアームポリ(エチレングリコール)アミンを調製する方法 - Google Patents

マルチアームポリ(エチレングリコール)アミンを調製する方法 Download PDF

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Description

関連出願への相互参照
本願は、2006年4月25日に出願された米国仮特許出願第60/794,806号明細書の米国特許法第119条に基づく優先権を主張する。
マルチアームポリ(エチレングリコール)(PEG)クロリドおよびアミンを調製する方法が本明細書において開示される。詳しくは、マルチアームPEGアミンは、マルチアームPEGポリオールを塩化チオニルと反応させ、そして得られたマルチアームPEGクロリドを後で水性アンモニアまたは無水アンモニアと反応させる2工程プロセスを経由してマルチアームPEGポリオールから調製される。
マルチアームポリ(エチレングリコール)(PEG)アミンは、ドラッグデリバリーのため、身体中の蛋白の毒性を減らすとともに寿命を延ばすための蛋白への接合のため、および医療機器および医療装置の表面機能化のためのヒドロゲルの調製において有用性を有する。コドキアン(Kodokian)ら(同時係属で共有の米国特許出願公開第2006/0078536号明細書)によって記載されたように、マルチアームPEGアミンと酸化多糖との反応によって形成される組織接着剤の調製のためのマルチアームPEGアミンの使用は特に興味深い。
マルチアームポリオキシアルキレンアミンを調製する方法は知られている。例えば、ラーキン(Larkin)ら(米国特許第4,766,245号明細書)は、水素およびラネーニッケル/アルミニウム触媒の存在下でのアンモニアとの反応による3アームポリ(プロピレングリコール)および8アームポリ(プロピレングリコール)の対応するポリアミンへの転化を記載している。ノー(Nho)ら(米国特許出願公開第2004/0225097号明細書)は、トシル化に引き続く水性アンモニアとの10日にわたる反応によるマルチアームPEGポリオールの対応するマルチアームPEGアミンへの転化を記載している。更に、バックマン(Buckmann)ら(Makromol.Chem.182:1379−1384(1981年))は、PEGを臭化チオニルと反応させて臭化物誘導体を生成させ、その後、エタノール性アンモニアと反応させることを含む2工程反応による線状PEGの対応するジアミンへの転化を記載している。
前述した方法のすべては、組織接着剤として用いるため、またはドラッグデリバリー用途のためのヒドロゲルの調製において特にマルチアームPEGアミンを用いるときに種々の限界がある。詳しくは、これらの方法を用いるヒドロキシル末端基の第一アミンへの転化率は一般に95%未満であり、それは、ヒドロゲル組織接着剤またはドラッグデリバリー組成物を形成させるためにマルチアームPEGアミンを用いるときに低い架橋密度をもたらす。強酸臭化チオニルの使用に基づく方法はPEGポリマーの酸触媒解重合をもたらす。更に、幾つかの方法は、塩の形成または重金属または他の毒性物質による製品の汚染をもたらし、それらのすべては、マルチアームPEGアミン製品から分離されなければならない。
従って、解決されるべき問題は、ヒドロキシル末端基の第一アミンへの高い転化率をもたらす、マルチアームPEGアミンをマルチアームPEGポリオールから調製するための方法を提供することである。その方法は、また、PEGの酸触媒解重合を最少化し、塩の形成を避け、有機溶媒の使用を最少化し、毒性副生物による潜在的汚染を避けるべきである。
出願人らは、マルチアームPEGポリオールを塩化チオニルと反応させ、得られたマルチアームPEGクロリドを後で水性アンモニアまたは無水アンモニアと反応させるマルチアームPEGアミンをマルチアームPEGポリオールから調製する2工程方法を発見することにより前述の問題に対処した。
本発明の種々の実施形態は、マルチアームPEGクロリドおよびアミンを調製する方法を提供する。マルチアームPEGクロリドは、マルチアームPEGの酸触媒解重合を最少化する条件下で少なくとも1種のマルチアームPEGポリオールを塩化チオニルと反応させることにより調製される。マルチアームPEGアミンは、マルチアームPEGクロリドを水性アンモニアまたは無水アンモニアと反応させることにより調製される。ヒドロキシル末端基のクロリド末端基への転化率およびクロリド末端基のアミン末端基への転化率は約95%より高い。
従って、一実施形態において、本発明は、3〜約10のアームを有する少なくとも1種のマルチアームPEGクロリドを含む組成物を製造する方法であって、
a)任意に溶媒の存在下で約100℃以下の温度で、塩化チオニルと3〜約10のアームを有する少なくとも1種のマルチアームPEGポリオールとを反応させて、クロリド末端基に転化されたマルチアームPEGポリオールのヒドロキシル末端基の少なくとも約95%を有するマルチアームPEGクロリドを生成させる工程と、
b)未反応塩化チオニルおよび任意の溶媒からマルチアームPEGクロリドを分離する工程と
を含む方法を提供する。
別の実施形態において、本発明は、3〜約10のアームを有する少なくとも1種のマルチアームPEGアミンを含む組成物を製造する方法であって、
a)任意に溶媒の存在下で約100℃以下の温度で、塩化チオニルと3〜約10のアームを有する少なくとも1種のマルチアームPEGポリオールとを反応させて、クロリド末端基に転化されたマルチアームPEGポリオールのヒドロキシル末端基の少なくとも約95%を有するマルチアームPEGクロリドを生成させる工程と、
b)未反応塩化チオニルおよび任意の溶媒からマルチアームPEGクロリドを分離する工程と、
c)マルチアームPEGクロリドのクロリド末端基の少なくとも約95%をアミン末端基に転化し、それによりHClを発生させる反応生成物を生成させる温度でおよびその生成の間にマルチアームPEGクロリドを水性アンモニアまたは無水アンモニアのいずれかと反応させることにより反応混合物を生成させ、水性アンモニアまたは無水アンモニアが反応混合物のゲル化を防ぐのに十分な量である工程と、
d)任意に、反応生成物からHClを除去するか、またはHClを塩に転化するとともに前記塩を除去するかのいずれかの工程と、
e)任意に、(c)の反応生成物または工程(d)の生成物から水を除去する工程と
を含む方法を提供する。
本発明の種々の実施形態は、マルチアームPEGポリオールからマルチアームPEGクロリドおよびマルチアームPEGアミンを調製する方法を提供する。マルチアームPEGポリオールは、低温条件下で有機溶媒を殆どまたは全く用いずに塩化チオニルと反応させてマルチアームPEGクロリドを生成させる。その後、マルチアームPEGクロリドを水性アンモニアまたは無水アンモニアと反応させて対応するマルチアームPEGアミンを生成させる。
マルチアームPEGアミンは、組織接着剤として用いるため、ドラッグデリバリーのため、身体中の蛋白の毒性を減らすとともに寿命を延ばすための蛋白への接合のため、および医療機器および医療装置の表面機能化のためのヒドロゲルの調製に限定されないが、それらを含む種々の用途のために用いてもよい。
以下の定義は本明細書で用いられ、請求の範囲および明細書の解釈のために参照されるべきである。
「マルチアームPEGポリオール」という用語は、本明細書では「マルチアームPEG−OH」とも呼ばれ、3〜約10の分岐(「アーム」)がヒドロキシル基で終わる分岐ポリ(エチレングリコール)を意味する。
「マルチアームPEGクロリド」という用語は、本明細書では「マルチアームPEG−Cl」とも呼ばれ、3〜約10の分岐(「アーム」)がクロリド基で終わる分岐ポリ(エチレングリコール)を意味する。
「マルチアームPEGアミン」という用語は、本明細書では「マルチアームPEG−NH」とも呼ばれ、3〜約10の分岐(「アーム」)が第一アミン基で終わる分岐ポリ(エチレングリコール)を意味する。
「樹状ポリ(エチレングリコール)」という用語は、本明細書では「樹状PEG」とも呼ばれ、樹木様構造を有する高度に分岐したマルチアームポリ(エチレングリコール)を意味する。
「櫛形ポリ(エチレングリコール)」という用語は、本明細書では「櫛形PEG」とも呼ばれ、線状アームが各々から生じる多三官能性分岐点を有する主鎖を有するマルチアームポリ(エチレングリコール)を意味する。
「星形ポリ(エチレングリコール)」という用語は、本明細書では「星形PEG」とも呼ばれ、線状アームが生じる単一原子または化学基であってもよい中心分岐点を有するマルチアームポリ(エチレングリコール)を意味する。
「酸化多糖」という用語は、アルデヒド基を分子に導入するために酸化剤と反応した多糖を意味する。
本明細書で用いられる「質量%」という用語は、別段に指定がない限り溶液の全重量を基準とする質量%を意味する。
「ヒドロゲル」という用語は、実質的な量の水を吸収して弾性ゲルを形成することができる、共有架橋または非共有架橋によって結合された高分子の三次元網目からなる水膨潤性ポリマーマトリックスを意味する。
マルチアームPEGポリオールからマルチアームPEGクロリドおよびマルチアームPEGアミンを調製する方法が開示されている。マルチアームPEGポリオールは、PEGの酸触媒解重合を最少化する低温条件下で有機溶媒を殆どまたは全く用いずに塩化チオニルと反応させて、マルチアームPEGクロリドを生成させる。その後、マルチアームPEGクロリドは水性アンモニアまたは無水アンモニアと反応させて、対応するマルチアームPEGアミンを生成させる。この方法は、ヒドロキシル末端基のクロリド末端基への高い転化率およびクロリド末端基の第一アミンへの高い転化率をもたらし、遊離塩基形態の第一アミンを形成するために非常に選択的であり、PEGの酸触媒解重合を最少化し、塩の形成を避け、用いられる有機溶媒の量を最少化し、そして毒性物質による製品の汚染を避ける。
マルチアームPEGポリオール
本明細書で開示された方法のための出発材料は、ヒドロキシル基で終わるアーム3〜約10を有するマルチアームPEGポリオールである。適するマルチアームPEGポリオールには、樹状、櫛形および星形ポリ(エチレングリコール)が挙げられるが、それらに限定されない。典型的には、有用なマルチアームPEGポリオールは、約2,000〜約40,000ダルトンに加えて、約450〜約200,000ダルトンの分子量を有する。マルチアームPEGポリオールが、アーム長さの分布、および場合によってアーム数が異なる化学種の分布を有する一般に不均質混合物であることが認められるべきである。PEGポリオールが異なるアーム数を有する化学種の分布を有するとき、分布中の平均アーム数に基づくことができる。例えば、一実施形態において、マルチアームPEGポリオールは、ネクター・トランスフォーミング・セラピューティックス(Nektar Transforming Therapeutics)(Huntsville,AL)から入手できる8アーム星形PEGポリオールであり、それは、一部が8アーム未満を有し、一部が8アームを上回るマルチアーム星形PEGポリオールの混合物を含む。しかし、混合物中のマルチアーム星形PEGポリオールは平均で8つのアームを有する。更に、異なるアーム数および/または異なる分子量を有するマルチアームPEGポリオールの混合物は出発材料として用いてもよい。
別の実施形態において、マルチアームPEGポリオールは、サンバイオ社(SunBio Corp.)(Orinda,CA)から入手できる6アーム星形PEGポリオールである。
別の実施形態において、マルチアームPEGポリオールは、NOF・アメリカ社(NOF America Corp.)(White Plains,NY)から入手できる4アーム星形PEGポリオールである。
他のマルチアームPEGポリオールも、ネクター・トランスフォーミング・セラピューティックス(Nektar Transforming Therapeutics)、サンバイオ社(SunBio Corp.)およびNOF・アメリカ社(NOF America Corp.)などの会社から市販されている。あるいは、マルチアームPEGポリオールは、当該技術分野で公知の方法(例えば、メリル(Merrill)らによる米国特許第5,830,986号明細書、ハマン(Hamann)らによる欧州特許第540823号明細書およびノー(Nho)らによる米国特許出願公開第2004/096507号明細書を参照のこと)を用いて合成してもよい。
マルチアームPEGクロリドの調製
少なくとも1種のマルチアームPEGクロリドを含む組成物は、少なくとも1種のマルチアームPEGポリオールを少なくとも1種のマルチアームPEGクロリドに転化することにより調製される。出発マルチアームPEGポリオールが、上述したようにアーム数が異なる化学種の分布を有する一般に不均質混合物であるので、マルチアームPEGクロリドを含む組成物も不均質混合物である。
反応において用いる前に、真空下での加熱または減圧下でのトルエンなどの溶媒を用いる共沸蒸留などの当該技術分野で公知の方法を用いて、マルチアームPEGポリオールを乾燥させてもよい。転化を行うために、マルチアームPEGポリオールは、約100℃以下、好ましくは約0℃〜約100℃、より好ましくは約20℃〜約100℃の温度でヒドロキシル末端基をクロリド末端基に転化するのに十分な時間、典型的には約2時間〜約24時間にわたり塩化チオニル(CAS No.7719−09−7)と反応させる。用いてもよい温度範囲の下限は、マルチアームPEGポリオールの性質に応じて異なってもよい。詳しくは、温度は均質反応混合物を提供するために十分であるべきである。例えば、室温で液体である低分子量マルチアームPEGポリオールに関しては、反応を周囲温度(すなわち、約23℃)で行ってよい一方で、高分子量マルチアームPEGポリオールに関しては、ポリオールを溶解させるとともに均質反応混合物を得るために、より高い温度が必要である。
任意に、マルチアームPEGポリオールと塩化チオニルの反応は触媒の存在下で行って、反応の速度を上げてもよい。適する触媒には、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−ホルミルモルホリン、N−ホルミルピペリジンおよびN−ホルミルピロリジンなどのN,N−ジアルキルホルムアミド、塩化鉄、酸化鉄および硫酸鉄などの鉄(III)塩およびそれらの混合物が挙げられるが、それらに限定されない。
これらの低温条件の使用および臭化チオニルでなく塩化チオニルの使用は、マルチアームPEGの酸触媒解重合を最少化する。反応を乾燥窒素などの乾燥雰囲気下で行ってもよい。反応における溶媒の使用は任意である。好ましくは、反応は溶媒の存在しない状態で行われる。しかし、均質溶液を得るために、高分子量マルチアームPEGポリオールの場合に溶媒を必要とすることがある。適する溶媒には、トルエン、ベンゼン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエチレン、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびそれらの混合物が挙げられるが、それらに限定されない。
マルチアームPEGクロリド製品は、当該技術分野で周知の方法を用いて塩化チオニルおよび任意の溶媒から分離してもよい。塩基を用いないので、マルチアームPEGクロリドは、減圧下で過剰の塩化チオニルおよび任意の溶媒(用いている場合)を単純に蒸発させることにより塩からの分離を必要とせずに分離してもよい。トルエンなどの溶媒を添加して、塩化チオニルの除去を助けてもよい。
反応において、ヒドロキシル末端基のクロリド末端基への転化率は少なくとも約95%である。ヒドロキシル末端基のクロリド末端基への転化の程度は、核磁気共鳴分光分析法(NMR)などの当該技術分野で公知の方法を用いて、または確立された方法、例えば、ASTM D4252(アルコールエトキシレートおよびアルキルフェノールエトキシレートの化学分析のための標準試験方法)により残留ヒドロキシル基を滴定することにより決定してもよい。
マルチアームPEGアミンの調製
少なくとも1種のマルチアームPEGアミンを含む組成物は、上述したように調製された少なくとも1種のマルチアームPEGクロリドのクロリド末端基を第一アミン末端基に転化することにより調製される。マルチアームPEGクロリドを調製するために用いられる出発マルチアームPEGポリオールが上述したようにアーム数が異なる化学種の分布を有する一般に不均質混合物であるので、マルチアームPEGアミンを含む組成物も不均質混合物である。
マルチアームPEGクロリドのクロリド末端基の第一アミン末端基への転化は、クロリド末端基の少なくとも約95%がアミン末端基に転化されている反応生成物を形成させるのに十分な温度で十分な時間にわたりマルチアームPEGクロリドを水性アンモニアまたは無水アンモニアと反応させることにより反応混合物を生成させることによって行われる。クロリド末端基のアミン末端基への転化の程度は、核磁気共鳴分光分析法(NMR)または滴定(例えば、フィールズ(Fields)、Biochem.J.124:581〜590(1971年)を参照のこと)などの当該技術分野で公知の方法を用いて決定してもよい。好ましくは、水性アンモニアは、約28質量%の濃度を有する濃水性アンモニアである。但し、より低いアンモニア濃度も用いてよい。マルチアームPEGクロリドと水性アンモニアまたは無水アンモニアとの反応は、好ましくは、アンモニアの蒸発を防ぐために圧力容器などの密封反応容器内で行われる。圧力は密封容器内で発生し、その量は、反応において用いられる条件(例えば、アンモニアの量および温度)に応じて異なる。
一実施形態において、マルチアームPEGクロリドは、約60℃〜約100℃の温度で約4時間〜約48時間の間濃水性アンモニア(すなわち、約28質量%)と反応させる。当該技術分野で公知のように、より低い温度は、より長い反応時間を必要とする。例えば、反応時間が60℃の温度で約48時間である一方で、反応は100℃の温度では約4時間後に完了する。用いられる濃水性アンモニアの量は、反応混合物のゲル化を防ぐのに十分であるべきである。反応において用いる濃水性アンモニアの最適量は、日常的実験を用いて当業者によって決定され得る。反応の完了後、乾燥窒素によるパージ、回転蒸発、減圧下での濃縮またはそれらの組み合わせなどの当該技術分野で公知の方法を用いてアンモニアを除去してもよい。
別の実施形態において、マルチアームPEGクロリドは、約60℃〜約100℃の温度で約4時間〜約48時間の間無水アンモニアと反応させる。用いられる無水アンモニアの量は、反応混合物のゲル化を防ぐのに十分であるべきである。反応において用いる無水アンモニアの最適量は、日常的実験を用いて当業者によって決定され得る。反応の完了後、乾燥窒素によるパージ、回転蒸発、減圧下での濃縮または周囲温度および周囲圧力での蒸発などの当該技術分野で公知の方法を用いてアンモニアを除去してもよい。
マルチアームPEGクロリドと水性アンモニアまたは無水アンモニアの反応はHClも発生させ、それを任意に種々の方法を用いて除去してもよい。例えば、バッチプロセスまたはカラムプロセスのいずれかにおいて「プロライト(Purolite)」(登録商標)A−860(プロライト(Purolite Co.)、Bala−Cynwyd,PA)などの水酸化物形態の強塩基性アニオン交換樹脂によるイオン交換を用いてHClを除去してもよい。あるいは、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムまたは炭酸水素リチウムなどの塩基の添加によってHClを塩に転化してもよい。その後、マルチアームPEGアミンは、溶媒抽出、沈殿、透析または限外濾過などの当該技術分野で周知の方法を用いて塩から分離してもよい。
任意に、適するいずれかの方法、例えば、凍結乾燥、限外濾過または噴霧乾燥を用いて反応の完了後またはHClの任意の除去後のいずれかで、水を反応生成物から除去してもよい。
その後、マルチアームPEGアミンを意図した目的のために用いてもよい。例えば、マルチアームPEGアミンは水溶液の形態を取って用いてもよく、そしてデキストランアルデヒドなどの酸化多糖を含む水溶液と反応させて、コドキアン(Kodokian)ら(同時係属で共有の米国特許出願公開第2006/0078536号明細書)によって記載されたように、組織接着剤として、またはドラッグデリバリーのために有用であるヒドロゲルを生成させてもよい。詳しくは、溶液の全重量を基準にして約5質量%〜約70質量%の濃度を得るためにマルチアームPEGアミンを水に添加する。酸化多糖は、当該技術分野で公知の方法(例えば、モ(Mo)ら、J.Biomater.Sci.Polymer Edn.11:341〜351(2000年))を用いて調製され、溶液の全重量を基準にして約5質量%〜約40質量%の濃度を得るために水に添加される。2種の溶液は種々の添加剤を更に含んでもよく、そして使用の前に任意に滅菌してもよい。2種の溶液は、組織接着剤の技術分野で周知されている種々の方法で生物の組織上の解剖部位に被着させてもよい。
本発明の種々の実施形態を以下の実施例において更に定義する。これらの実施例は本発明の好ましい実施形態を示す一方、あくまでも例示として与えられていることが理解されるべきである。上記の議論およびこれらの実施例から、当業者は本発明の必須の特徴を確認することが可能であり、本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに、本発明の種々の変更および修正を行って、種々の用途および条件に本発明を適応させることが可能である。
用いられる略号の意味は次の通りである。「min」は分を意味する。「h」は時間を意味する。「mL」はミリリットルを意味する。「L」はリットルを意味する。「μL」はマイクロリットルを意味する。「mol」はモルを意味する。「mmol」はミリモルを意味する。「g」はグラムを意味する。「mg」はミリグラムを意味する。「mm」はミリメートルを意味する。「Pa」はパスカルを意味する。「kPa」はキロパスカルを意味する。「psig」はポンド/平方インチゲージを意味する。「wt%」は質量%を意味する。「PEG」はポリ(エチレングリコール)を意味する。「MW」は公称分子量を意味する。「M」は重量平均分子量を意味する。「M」は数平均分子量を意味する。「M」はz−平均分子量を意味する。「dn/dc」は比屈折率増分(すなわち、濃度の変化当たりの屈折率の変化)を意味する。「IV」は固有粘度を意味する。「MHz」はメガヘルツを意味する。「SEC」はサイズ排除クロマトグラフィを意味する。「PBS」はリン酸緩衝液食塩を意味する。「H NMR」は陽子核磁気共鳴分光分析法を意味する。「DMSO−d」は重水素化ジメチルスルホキシドを意味する。「Ac」はアセテート基を意味する。
実施例1
10,000の分子量を有する8アーム星形PEGクロリドの合成
この実施例の目的は、10,000の分子量を有する8アーム星形PEGクロリドを調製することであった。溶媒の存在しない状態で8アーム星形PEG−OHを塩化チオニルと反応させることにより8アーム星形PEGクロリドを調製した。
8アーム星形PEG−OH、分子量10,000(すべてのポリマー分子が8つのアームを有すると仮定してヒドロキシル末端基滴定によって決定されたもの)をNOF・アメリカ社(NOF America Corp.)(White Plains,NY)から得た。真空(水銀柱0.06mm(8.0Pa))下で攪拌しつつ85℃で4時間にわたり加熱するか、または60℃のポット温度により減圧下(水銀柱15mm(2kPa))で50gのトルエンと共に共沸蒸留するかのいずれかによって8アーム星形PEG−OH(500mL丸底フラスコ中の100g)を乾燥させた。
8アーム星形PEG−OHを放置して室温に冷却した。その後、塩化チオニル(35mL、0.48モル)を還流コンデンサを備えたフラスコに添加し、混合物を窒素シール下で攪拌しつつ24時間にわたり85℃で加熱した。回転蒸発(浴温40℃)によって過剰の塩化チオニルを除去した。50mLずつのトルエンを2回連続して添加し、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で蒸発させて塩化チオニルの除去を完了した。
8アーム星形PEG−Clの収量は100.9g(99%)であった。
H NMR(500MHz、DMSO−d)δ3.71〜3.69(m、16H)、3.67〜3.65(m、16H)、3.50(s、約800H)。光散乱による質量分析と合わせた水性SEC[30℃、PBS(10mM、ホスフェート、2.7mM KCl、0.137M NaCl、pH7.4)、0.5mL/分、2つのSuprema Linear M 混合ベッドカラム(ポリマー・スタンダーズ・サービシーズ(Polymer Standards Services)、Silver Springs,MD)、dn/dc0.135mL/g]により、M7,100、M/M1.2、M/M1.2およびIV9.1mL/gを得た。
残留ヒドロキシル末端基のアセチル化および以下のH NMRによる分析によって末端基転化率は99%であると測定された。8アーム星形PEG−Clのサンプル(0.2g)を0.25mLの無水酢酸と0.35mLのピリジンの混合物に溶解させ、室温で一晩放置した。5gの氷の添加によって反応を冷やした。水層を3mlずつのクロロホルムで3回抽出し、組み合わせたクロロホルム抽出物を1mlずつの20%水性硫酸水素ナトリウムで3回、1mlずつの飽和水性炭酸水素ナトリウムで2回および水1mLで逐次洗浄した。クロロホルムを減圧下で蒸発させた。残留物を水2mLに溶解させ、得られた濁った溶液を減圧下で透明になるまで濃縮して、残留クロロホルムを除去した。溶液を凍らせ、凍結乾燥させ、残留物をDMSO−dに溶解させ、H NMRによって分析した。
8アーム星形PEG−Cl中の残留ヒドロキシル末端基の割合を−CHOAc末端基[δ4.09(t、J=4.7Hz、2H、CHOAc)および2.00(s、3H、AcO)]に関するH NMRピークの積分とCHCl末端基[δ3.72〜3.68(m、2H、CHCl)]のH NMRピーク積分を比較することにより決定した。
実施例2
濃水性アンモニアを用いる10,000の分子量を有する8アーム星形PEGアミンの合成
この実施例の目的は、10,000の分子量を有する8アーム星形PEGアミンを調製することであった。60℃で8アーム星形PEGクロリドを濃水性アンモニアと反応させることにより8アーム星形PEGアミンを調製した。イオン交換クロマトグラフィを用いて、反応において生成したHClを除去した。
実施例1で記載したように調製された8アーム星形PEG−Cl(100.9g)を640mLの濃水性アンモニア(28質量%)に溶解させ、60℃で48時間にわたり密封容器(すなわち、密封されたハステロイ(登録商標)耐腐食性合金圧力容器)内で加熱し、40psig(276kPa)の発生圧力をもたらした。溶液を乾燥窒素で1〜2時間にわたりパージし、50〜70gのアンモニアを追い出した。その後、水酸化物形態の強塩基性アニオン交換樹脂(「プロライト(Purolite)」(登録商標)A−860、プロライト(Purolite Co.)、Bala−Cynwyd,PA)のカラム(ベッド体積500mL)に溶液を通した。溶離液を集め、250mLずつの脱イオン水を3回カラムに通し、集めた。水性フラクションを組み合わせ、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で約200gに濃縮し、分割して凍らせ、凍結乾燥させて、97.4gの製品(収率98%)を得た。
実施例1に記載されたようにピリジン中の過剰の無水酢酸による8アーム星形PEG−NHの処理およびH NMRによるDMSO−d中の製品の検査は、クロリド末端基の完全な転化および−OH末端基の−NH末端基への総合的な99%転化率を示した。8アーム星形PEG−NH中の残留ヒドロキシル末端基の割合を−OAc末端基[δ2.00(s)]に関するH NMRピークの積分を−NHAc末端基[δ1.78(s)]のH NMRピーク積分と比較することにより決定した。
実施例3
濃水性アンモニアを用いる10,000の分子量を有する8アーム星形PEGアミンの合成
この実施例の目的は、10,000の分子量を有する8アーム星形PEGアミンを調製することであった。60℃で8アーム星形PEGクロリドを濃水性アンモニアと反応させることにより8アーム星形PEGアミンを調製した。炭酸カリウムの添加によって、反応において生成したHClを塩に転化し、8アーム星形PEGアミンを溶媒抽出によって塩から分離した。
実施例1で記載したように調製された8アーム星形PEG−Cl(100.9g)を640mLの濃水性アンモニア(28質量%)に溶解させ、60℃で48時間にわたり密封容器(すなわち、密封されたハステロイ(登録商標)耐腐食性合金圧力容器)内で加熱し、40psig(276kPa)の発生圧力をもたらした。溶液を乾燥窒素で1〜2時間にわたりパージし、50〜70gのアンモニアを追い出した。パージされた反応溶液を減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で約200gに濃縮し、12gの炭酸カリウムの添加によって塩基性にし、300、200および100mLのクロロホルムにより逐次抽出した。組み合わせたクロロホルム抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温40℃)下で蒸発させた。残留物を300mLのジクロロメタンに溶解させ、濾過して不溶物を除去し、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温40℃)下で溶媒をストリッピングした。水(100g)を残留物に添加し濁った溶液を得て、それを減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温40℃)下で短時間濃縮して、ジクロロメタンを除去するとともに透明な溶液をもたらした。溶液を分割して凍らせ、凍結乾燥させて、8アーム星形PEG−NHの収率97%を得た。
H NMR(500MHz、DMSO−d)δ3.50(m、約800H)、3.34(t、J=5.8Hz、2H)、2.62(t、J=5.8Hz、2H)。光散乱による質量分析と合わせた水性SEC[30℃、PBS(10mM、ホスフェート、2.7mM KCl、0.137M NaCl、pH7.4)、0.5mL/分、2つの(ポリマー・スタンダーズ・サービシーズ(Polymer Standards Services)Suprema Linear M 混合ベッドカラム、dn/dc0.135mL/g]により、M10,300、M/M1.5、M/M1.7、IV11mL/gを得た。
実施例2に記載されたようにピリジン中の過剰の無水酢酸による8アーム星形PEG−NHの処理およびH NMRによる製品の検査は、クロリド末端基の完全な転化および−OH末端基の−NH末端基への総合的な99%転化率を示した。
実施例4
濃水性アンモニアを用いる10,000の分子量を有する8アーム星形PEGアミンの合成
この実施例の目的は、10,000の分子量を有する8アーム星形PEGアミンを調製することであった。80℃で8アーム星形PEGクロリドを濃水性アンモニアと反応させることにより8アーム星形PEGアミンを調製した。
実施例1で記載したように調製された8アーム星形PEG−Cl(5g)を50mLの濃水性アンモニア(28質量%)に溶解させ、80℃で4時間にわたり密封容器(すなわち、密封されたハステロイ(登録商標)耐腐食性合金圧力容器)内で加熱し、70psig(483kPa)の発生圧力をもたらした。溶液を濾過し、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で約20mLに濃縮し、1gの炭酸カリウムの添加によって塩基性にし、20mLずつのクロロホルムで3回抽出した。組み合わせたクロロホルム抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温40℃)下で蒸発させた。残留物を20mLのジクロロメタンに溶解させ、濾過して不溶物を除去し、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温40℃)下で溶媒をストリッピングした。水(5mL)を残留物に添加し濁った溶液を得て、それを減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温40℃)下で短時間濃縮して、ジクロロメタンを除去するとともに透明な溶液をもたらした。溶液を凍らせ、凍結乾燥させて、8アーム星形PEG−NHを得た。
H NMRおよびSECによる製品の分析により、実施例3で報告された結果と一致した結果を得た。
実施例2に記載されたようにピリジン中の過剰の無水酢酸による8アーム星形PEG−NHの処理およびH NMRによる製品の検査は、クロリド末端基の完全な転化および−OH末端基の−NH末端基への総合的な98.5%転化率を示した。
実施例5
無水アンモニアを用いる10,000の分子量を有する8アーム星形PEGアミンの合成
この実施例の目的は、10,000の分子量を有する8アーム星形PEGアミンを調製することであった。60℃で8アーム星形PEGクロリドを無水アンモニアと反応させることにより8アーム星形PEGアミンを調製した。イオン交換クロマトグラフィを用いて、反応において生成したHClを除去した。
実施例1で記載したように調製された8アーム星形PEG−Cl(10g)を40gの無水アンモニアと組み合わせ、60℃で24時間にわたり密封容器(すなわち、密封されたハステロイ(登録商標)耐腐食性合金圧力容器)内で加熱し、365psig(2520kPa)の発生圧力をもたらした。混合物を室温に冷却し、アンモニアを蒸発させた。残留物を50mLの脱イオン水に溶解させ、得られた溶液を水酸化物形態の強塩基性アニオン交換樹脂(「プロライト(Purolite)」(登録商標)A−860)のカラム(ベッド体積50mL)に通した。溶離液を集め、150mLずつの脱イオン水を2回カラムに通し、集めた。水性フラクションを組み合わせ、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で約20gに濃縮し、凍らせ、凍結乾燥させて、8アーム星形PEG−NHを得た。
H NMRおよびSECによる製品の分析により、実施例3で報告された結果と一致した結果を得た。
実施例2に記載されたようにピリジン中の過剰の無水酢酸による8アーム星形PEG−NHの処理およびH NMRによる製品の検査は、クロリド末端基の完全な転化および−OH末端基の−NH末端基への総合的な98.5%転化率を示した。
実施例6
無水アンモニアを用いる10,000の分子量を有する8アーム星形PEGアミンの合成
この実施例の目的は、10,000の分子量を有する8アーム星形PEGアミンを調製することであった。80℃で8アーム星形PEGクロリドを無水アンモニアと反応させることにより8アーム星形PEGアミンを調製した。イオン交換クロマトグラフィを用いて、反応において生成したHClを除去した。
実施例1で記載したように調製された8アーム星形PEG−Cl(10g)を40gの無水アンモニアと組み合わせ、80℃で6時間にわたり密封容器(すなわち、密封されたハステロイ(登録商標)耐腐食性合金圧力容器)内で加熱し、580psig(4000kPa)の発生圧力をもたらした。混合物を室温に冷却し、アンモニアを蒸発させた。残留物を50mLの脱イオン水に溶解させ、得られた溶液を水酸化物形態の強塩基性アニオン交換樹脂(「プロライト(Purolite)」(登録商標)A−860)のカラム(ベッド体積50mL)に通した。溶離液を集め、150mLずつの脱イオン水を2回カラムに通し、集めた。水性フラクションを組み合わせ、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で約20gに濃縮し、凍らせ、凍結乾燥させて、8アーム星形PEG−NHを得た。
H NMRおよびSECによる製品の分析により、実施例3で報告された結果と一致した結果を得た。
実施例2に記載されたようにピリジン中の過剰の無水酢酸による8アーム星形PEG−NHの処理およびH NMRによる製品の検査は、クロリド末端基の完全な転化および−OH末端基の−NH末端基への総合的な98.5%転化率を示した。
実施例7
10,000の分子量を有する6アーム星形PEGクロリドの合成
この実施例の目的は、10,000の分子量を有する6アーム星形PEGクロリドを調製することであった。溶媒の存在しない状態で6アーム星形PEG−OHを塩化チオニルと反応させることにより6アーム星形PEGクロリドを調製した。
6アーム星形PEG−OH、分子量10,000(すべてのポリマー分子が6つのアームを有すると仮定してヒドロキシル末端基滴定によって決定されたもの)をサンバイオ社(SunBio Corp.)(Orinda,CA)から得た。真空(水銀柱0.1mm(13Pa))下で攪拌しつつ90℃で16時間にわたり加熱することにより6アーム星形PEG−OH(300mL丸底フラスコ中で50g)を乾燥させた。6アーム星形PEG−OHを放置して室温に冷却した。その後、塩化チオニル(13mL、0.18モル)を還流コンデンサを備えたフラスコに添加し、混合物を窒素シール下で攪拌しつつ16時間にわたり90℃で加熱した。回転蒸発(浴温40℃)によって過剰の塩化チオニルを除去した。25mLずつのトルエンを2回連続して添加し、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で蒸発させて塩化チオニルの除去を完了した。真空(水銀柱0.06mm(8Pa))下で攪拌しつつ90℃で製品を乾燥させた。6アーム星形PEG−Clの収量は49.0g(97%)であった。
H NMR(500MHz、DMSO−d)δ3.71〜3.69(m、12H)、3.67〜3.65(m、12H)、3.50(s、約620H)。光散乱による質量分析と合わせた水性SEC[30℃、PBS(10mM、ホスフェート、2.7mM KCl、0.137M NaCl、pH7.4)、0.5mL/分、2つのポリマー・スタンダーズ・サービシーズ(Polymer Standards Services)Suprema Linear M 混合ベッドカラム、dn/dc0.135mL/g]は、M7,300、M/M1.2、M/M1.1およびIV9.9mL/gを得た。
ヒドロキシル末端基のクロリド末端基への転化率を実施例1に記載された方法を用いて99%であると決定した。
実施例8
濃水性アンモニアを用いる10,000の分子量を有する6アーム星形PEGアミンの合成
この実施例の目的は、10,000の分子量を有する6アーム星形PEGアミンを調製することであった。6アーム星形PEGクロリドを濃水性アンモニアと反応させることにより6アーム星形PEGアミンを調製した。イオン交換クロマトグラフィを用いて、反応において生成したHClを除去した。
実施例7で記載したように調製された6アーム星形PEG−Cl(48.9g)を232mLの濃水性アンモニア(28%)に溶解させ、60℃で48時間にわたり密封容器(すなわち、密封されたハステロイ(登録商標)耐腐食性合金圧力容器)内で加熱し、約40psig(276kPa)の発生圧力をもたらした。溶液を乾燥窒素で2時間にわたりパージし、その後、回転蒸発(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)によって約160gに濃縮した。その後、水酸化物形態の強塩基性アニオン交換樹脂(「プロライト(Purolite)」(登録商標)A−860)のカラム(ベッド体積450mL)に溶液を通した。溶離液を集め、200mLずつの脱イオン水を3回カラムに通し、集めた。水性フラクションを組み合わせ、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で約130gに濃縮し、分割して凍らせ、凍結乾燥させて、46.6g(収率96%)を得た。
H NMR(500MHz、DMSO−d)δ3.50(m、約700H)、3.34(t、J=5.8Hz、12H)、2.63(t、J=5.8Hz、12H)。光散乱による質量分析と合わせた水性SEC[30℃、PBS(10mM、ホスフェート、2.7mM KCl、0.137M NaCl、pH7.4)、0.5mL/分、2つのポリマー・スタンダーズ・サービシーズ(Polymer Standards Services)Suprema Linear M 混合ベッドカラム、dn/dc0.135mL/g]は、M10,260、M/M1.3、M/M1.4、IV5.7mL/gを得た。
実施例2に記載されたようにピリジン中の過剰の無水酢酸による6アーム星形PEG−NHの処理およびH NMRによる製品の検査は、クロリド末端基の完全な転化および−OH末端基の−NH末端基への総合的な99%転化率を示した。
実施例9
2,000の分子量を有する4アーム星形PEGクロリドの合成
この実施例の目的は、2,000の分子量を有する4アーム星形PEGクロリドを調製することであった。溶媒としてジクロロメタン中で周囲温度で4アーム星形PEG−OHを塩化チオニルと反応させることにより4アーム星形PEGクロリドを調製した。
4アーム星形PEG−OH、分子量2,000(すべてのポリマー分子が4つのアームを有すると仮定してヒドロキシル末端基滴定によって決定されたもの)をNOF・アメリカ社(NOF America Corp.)(White Plains,NY)から得た。4アーム星形PEG−OH(500mL丸底フラスコ中の100g)を100mLのジクロロメタンに溶解させた。塩化チオニル(88mL、1.2モル)を添加し、混合物を窒素シール下で周囲温度で24時間にわたり攪拌した。回転蒸発(浴温40℃)によって過剰の塩化チオニルおよびジクロロメタンを除去した。50mLずつのトルエンを2回連続して添加し、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で蒸発させて塩化チオニルの除去を完了した。4アーム星形PEG−Clの収量は100.1g(97%)であった。
H NMR(500MHz、DMSO−d)δ3.71〜3.68(m、8H)、3.67〜3.65(m、8H)、3.57〜3.55(m、8H)、3.50(m、約140H)、3.47〜3.45(m、8H)、3.31(s、8H)。光散乱による質量分析と合わせた水性SEC[30℃、PBS(10mM、ホスフェート、2.7mM KCl、0.137M NaCl、pH7.4)、0.5mL/分、2つのポリマー・スタンダーズ・サービシーズ(Polymer Standards Services)Suprema Linear M 混合ベッドカラム、dn/dc0.135mL/g]は、M1,890、M/M1.1、M/M1.0、IV5.7mL/gを得た。
ヒドロキシル末端基のクロリド末端基への転化率は、実施例1に記載された方法を用いて98%であると測定された。
実施例10
濃水性アンモニアを用いる2,000の分子量を有する4アーム星形PEGアミンの合成
この実施例の目的は、2,000の分子量を有する4アーム星形PEGアミンを調製することであった。4アーム星形PEGクロリドを濃水性アンモニアと反応させることにより4アーム星形PEGアミンを調製した。イオン交換クロマトグラフィを用いて、反応において生成したHClを除去した。
実施例9で記載したように調製された4アーム星形PEG−Cl(39.15g)を600mLの濃水性アンモニア(28質量%)に溶解させ、60℃で48時間にわたり密封容器(すなわち、密封されたハステロイ(登録商標)耐腐食性合金圧力容器)内で加熱し、約40psig(276kPa)の発生圧力をもたらした。溶液を乾燥窒素で1.5時間にわたりパージし、その後、回転蒸発(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)によって約500gに濃縮した。その後、水酸化物形態の強塩基性アニオン交換樹脂(「プロライト(Purolite)」(登録商標)A−860)のカラム(ベッド体積500mL)に溶液を通した。溶離液を集め、250mLずつの脱イオン水を2回カラムに通し、集めた。水性フラクションを組み合わせ、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で蒸発させて、36.43g(収率97%)を得た。
H NMR(500MHz、CDCl)δ3.65〜3.51(m、約170H)、3.47(m、8H)、3.36(s、8H)、2.86(t、J=5.3Hz、7.4H)、2.76(t、J=5.4Hz、0.6H)。光散乱による質量分析と合わせた水性SEC[30℃、PBS(10mM、ホスフェート、2.7mM KCl、0.137M NaCl、pH7.4)、0.5mL/分、2つのポリマー・スタンダーズ・サービシーズ(Polymer Standards Services)Suprema Linear M 混合ベッドカラム、dn/dc0.135mL/g]は、M2,330、M/M1.2、M/M1.3、IV2.2mL/gを得た。
実施例2に記載されたようにピリジン中の過剰の無水酢酸による4アーム星形PEG−NHの処理およびH NMRによる製品の検査は、クロリド末端基の完全な転化および−OH末端基の−NH末端基への総合的な96%転化率を示した。
実施例11
触媒としてN,N−ジメチルホルムアミドおよび塩化鉄を用いる2,000の分子量を有する4アーム星形PEGクロリドの合成
この実施例の目的は、2,000の分子量を有する4アーム星形PEGクロリドを調製することであった。触媒としてDMF(N,N−ジメチルホルムアミド)および塩化鉄の存在下で4アーム星形PEG−OHを塩化チオニルと反応させることにより4アーム星形PEGクロリドを調製した。
50mLのトルエンに溶解させ、その後、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で蒸発させることにより、4アーム星形PEG−OH、分子量2,000(50g)を共沸で乾燥させた。乾燥させた4アーム星形PEG−OHを新鮮なトルエン50mLに溶解させ、塩化鉄(16mg)およびDMF(0.75mL)を添加した。塩化チオニル(15mL、0.2モル)を添加し、混合物を窒素シール下で70℃で8時間にわたり攪拌した。回転蒸発(浴温60℃)によって過剰の塩化チオニルおよびトルエンを除去した。25mLずつのトルエンを2回連続して添加し、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で蒸発させて塩化チオニルの除去を完了した。残留物を75mLのジクロロメタンに溶解させ、シリカゲルのパッドを通して濾過し、僅かにより多いジクロロメタンによりリンスした。回転蒸発(浴温40℃)によって溶媒をストリッピングして、4アーム星形PEG−Clを得た。
H NMRおよびSECによる製品の分析により、実施例9で報告された結果と一致した結果を得た。
実施例12
触媒としてN,N−ジメチルホルムアミドを用いる2,000の分子量を有する4アーム星形PEGクロリドの合成
この実施例の目的は、2,000の分子量を有する4アーム星形PEGクロリドを調製することであった。触媒としてDMF(N,N−ジメチルホルムアミド)の存在下で4アーム星形PEG−OHを塩化チオニルと反応させることにより4アーム星形PEGクロリドを調製した。
50mLのトルエンに溶解させ、その後、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で蒸発させることにより、4アーム星形PEG−OH、分子量2,000(50g)を共沸で乾燥させた。乾燥させた4アーム星形PEG−OHを新鮮なトルエン50mLに溶解させ、DMF(0.37mL)を添加した。塩化チオニル(15mL、0.2モル)を添加し、混合物を窒素シール下で70℃で8時間にわたり攪拌した。回転蒸発(浴温60℃)によって過剰の塩化チオニルおよびトルエンを除去した。25mLずつのトルエンを2回連続して添加し、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で蒸発させて塩化チオニルの除去を完了した。
H NMRおよびSECによる製品の分析により、実施例9で報告された結果と一致した結果を得た。
実施例13
濃水性アンモニアを用いる2,000の分子量を有する4アーム星形PEGアミンの合成
この実施例の目的は、2,000の分子量を有する4アーム星形PEGアミンを調製することであった。4アーム星形PEGクロリドを濃水性アンモニアと反応させることにより4アーム星形PEGアミンを調製した。
実施例11で記載したように調製された4アーム星形PEG−Cl(45.7g)を703mLの濃水性アンモニア(28質量%)に溶解させ、60℃で48時間にわたり密封容器(すなわち、密封されたハステロイ(登録商標)耐腐食性合金圧力容器)内で加熱し、約40psig(276kPa)の発生圧力をもたらした。溶液を濾過し、乾燥窒素で16時間にわたりパージし、溶液を279g失わせた。その後、水酸化物形態の強塩基性アニオン交換樹脂(「プロライト(Purolite)」(登録商標)A−860)のカラム(ベッド体積450mL)に溶液を通した。溶離液を集め、250mLずつの脱イオン水を3回カラムに通し、集めた。水性フラクションを組み合わせ、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で蒸発させて、4アーム星形PEG−NHを得た。
H NMRおよびSECによる製品の分析により、実施例10で報告された結果と一致した結果を得た。
実施例2に記載されたようにピリジン中の過剰の無水酢酸による4アーム星形PEG−NHの処理およびH NMRによる製品の検査は、クロリド末端基の完全な転化および−OH末端基の−NH末端基への総合的な98%転化率を示した。
実施例14
2,000の分子量を有する4アーム星形PEGクロリドの合成
この実施例の目的は、2,000の分子量を有する4アーム星形PEGクロリドを調製することであった。溶媒の存在しない状態で60℃で4アーム星形PEG−OHを塩化チオニルと反応させることにより4アーム星形PEGクロリドを調製した。
塩化チオニルを含有する予め−78℃に冷却されていた500mL丸底フラスコに4アーム星形PEG−OHを(100g)を添加し、混合物を60℃で20時間にわたり窒素シール下で攪拌した。回転蒸発(浴温40℃)によって過剰の塩化チオニルを除去した。50mLずつのトルエンを2回連続して添加し、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温55℃)下で蒸発させて塩化チオニルの除去を完了した。
H NMRおよびSECによる製品の分析により、実施例9で報告された結果と一致した結果を得た。
実施例15
無水アンモニアを用いる2,000の分子量を有する4アーム星形PEGアミンの合成
この実施例の目的は、2,000の分子量を有する4アーム星形PEGアミンを調製することであった。60℃で4アーム星形PEGクロリドを無水アンモニアと反応させることにより4アーム星形PEGアミンを調製した。イオン交換クロマトグラフィを用いて、反応において生成したHClを除去した。
実施例14で記載したように調製された4アーム星形PEG−Cl(50g)を513gの無水アンモニアと組み合わせ、60℃で48時間にわたり密封容器(すなわち、密封されたハステロイ(登録商標)耐腐食性合金圧力容器)内で加熱し、約365psig(2520kPa)の発生圧力をもたらした。混合物を室温に冷却し、アンモニアを蒸発させた。残留物を500mLの溶液を作るために十分な脱イオン水に溶解させ、得られた溶液を水酸化物形態の強塩基性アニオン交換樹脂(「プロライト(Purolite)」(登録商標)A−860)のカラム(ベッド体積500mL)に通した。溶離液を集め、250mLずつの脱イオン水を3回カラムに通し、集めた。水性フラクションを組み合わせ、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で蒸発させ、真空(水銀柱0.06mm(8Pa))下で更に乾燥させて、4アーム星形PEG−NHを得た。
H NMRおよびSECによる製品の分析により、実施例10で報告された結果と一致した結果を得た。
実施例2に記載されたようにピリジン中の過剰の無水酢酸による4アーム星形PEG−NHの処理およびH NMRによる製品の検査は、クロリド末端基の完全な転化および−OH末端基の−NH末端基への総合的な96%転化率を示した。
実施例16
アーム数と分子量の混合物を有する星形PEGクロリドの合成
この実施例の目的は、アーム数と分子量の混合物を有する星形PEGクロリドを調製することであった。溶媒の存在しない状態で分子量2,000の4アーム星形PEG−OHと分子量10,000の8アームPEG−OHの混合物を塩化チエニルと反応させることにより分子量2,000の4アーム星形PEGクロリドと分子量10,000の8アームPEGクロリドの混合物を調製した。
分子量2,000の4アーム星形PEG−OH(30g)と分子量10,000の8アーム星形PEG−OH(30g)の混合物を真空(水銀柱0.06mm(8Pa))下で66℃で16時間にわたり加熱することにより乾燥させた。塩化チオニル(37mL)を添加し、混合物を66℃で16時間にわたり窒素シール下で攪拌した。過剰の塩化チオニルを回転蒸発(浴温60℃)によって除去した。100mLずつのトルエンを2回連続して添加し、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で蒸発させて、塩化チオニルの除去を完了した。
ヒドロキシル末端基のクロリド末端基への転化率は、実施例1に記載された方法を用いて99%以上であることが測定された。
実施例17
40,000の分子量を有する8アーム星形PEGクロリドの合成
この実施例の目的は、40,000の分子量を有する8アーム星形PEGクロリドを調製することであった。溶媒としてジクロロメタン中で8アーム星形PEG−OHを塩化チオニルと反応させることにより8アーム星形PEGクロリドを調製した。
8アーム星形PEG−OH、分子量40,000(すべてのポリマー分子が8つのアームを有すると仮定してヒドロキシル末端基滴定によって決定されたもの)をNOF・アメリカ社(NOF America Corp.)(White Plains,NY)から得た。8アーム星形PEG−OH(100g)を200mLのジクロロメタンに溶解させ、塩化チオニル(15mL、0.20モル)を添加した。混合物を室温で24時間にわたり窒素シール下で攪拌した。回転蒸発(浴温40℃)によって過剰の塩化チオニルおよびジクロロメタンを除去した。100mLずつのトルエンを2回連続して添加し、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で蒸発させて、塩化チオニルの除去を完了した。8アーム星形PEG−Clの収量は101g(100%)であった。
H NMR(500MHz、DMSO−d)δ3.71〜3.69(m、16H)、3.67〜3.65(m、16H)、3.50(s、約3500H)。光散乱による質量分析と合わせた水性SEC[30℃、PBS(10mM、ホスフェート、2.7mM KCl、0.137M NaCl、pH7.4)、0.5mL/分、2つのSuprema Linear M 混合ベッドカラム(ポリマー・スタンダーズ・サービシーズ(Polymer Standards Services),Silver Springs,MD)、dn/dc0.135mL/g]は、M30,000、M/M1.3、M/M1.3およびIV12mL/gを得た。
実施例18
濃水性アンモニアを用いる40,000の分子量を有する8アーム星形PEGアミンの合成
この実施例の目的は、40,000の分子量を有する8アーム星形PEGアミンを調製することであった。60℃で8アーム星形PEGクロリドを濃水性アンモニアと反応させることにより8アーム星形PEGアミンを調製した。反応において生成したHClを炭酸カリウムの添加によって塩に転化し、溶媒抽出によって塩から8アーム星形PEGアミンを分離した。
実施例17で記載したように調製された8アーム星形PEG−Cl(101g)を500mLの濃水性アンモニア(28質量%)に溶解させ、60℃で48時間にわたり密封容器(すなわち、密封されたハステロイ(登録商標)耐腐食性合金圧力容器)内で加熱し、約40psig(276kPa)の発生圧力をもたらした。溶液を乾燥窒素で2時間にわたりパージし、53gの損失をもたらし、その後、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で約300gに濃縮し、炭酸カリウムの添加によって塩基性にし、そして400、200および100mLずつのクロロホルムにより逐次抽出した。組み合わせたクロロホルム抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温40℃)下で蒸発させた。残留物を300mLのジクロロメタンに溶解させ、濾過して不溶物を除去し、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温40℃)下で溶媒をストリッピングした。水(100g)を残留物に添加し濁った溶液を得て、それを減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温40℃)下で短時間濃縮して、ジクロロメタンを除去するとともに透明な溶液をもたらした。溶液を分割して凍らせ、凍結乾燥させて、8アーム星形PEG−NHを得た。
H NMR(500MHz、DMSO−d)δ3.50(m、約3900H)、3.35(t、J=5.8Hz、16H)、2.64(t、J=5.8Hz、16H)。光散乱による質量分析と合わせた水性SEC[30℃、PBS(10mM、ホスフェート、2.7mM KCl、0.137M NaCl、pH7.4)、0.5mL/分、2つの(ポリマー・スタンダーズ・サービシーズ(Polymer Standards Services)Suprema Linear M 混合ベッドカラム、dn/dc0.135mL/g]は、M32,000、M/M1.1、M/M1.1、IV12mL/gを得た。
実施例2に記載されたようにピリジン中の過剰の無水酢酸による8アーム星形PEG−NHの処理およびH NMRによる製品の検査は、クロリド末端基の完全な転化および−OH末端基の−NH末端基への総合的な95%転化率を示した。
実施例19
10,000の分子量を有する8アームPEGクロリドの合成
この実施例の目的は、10,000の分子量を有する8アーム星形PEGクロリドを調製することであった。溶媒の存在下で8アーム星形PEG−OHを塩化チオニルと反応させることにより8アーム星形PEGクロリドを調製した。ヒドロキシル基のモル当量当たり6モル未満の塩化チオニルを4時間の反応時間を伴う反応において用いた。
8アーム星形PEG−OH、分子量10,000(500mL丸底フラスコ中で100g)を60℃のポット温度により減圧(水銀柱15mm(2kPa))下で100mLのトルエンと共に共沸蒸留によって乾燥させた。
8アーム星形PEG−OHを85℃で溶融し、100mLのトルエンに溶解させた。塩化チオニル(23.5mL、0.32モル)を還流コンデンサを備えたフラスコに添加し、混合物を窒素シール下で攪拌しつつ4時間にわたり85℃で加熱した。回転蒸発(浴温40℃)によって過剰の塩化チオニルを除去した。50mLずつのトルエンを2回連続して添加し、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で蒸発させて塩化チオニルの除去を完了した。8アーム星形PEG−Clの収量は93g(92%)であった。
ヒドロキシル末端基のクロリド末端基への転化率は、実施例1に記載された方法を用いて99%を上回ることが測定された。H NMRおよびSECによる製品の分析により、実施例1で報告された結果と一致した結果を得た。
実施例20
10,000の分子量を有する8アームPEGアミンの合成
実施例19に記載されたように調製された8アーム星形PEGクロリドを実施例2の方法により8アーム星形PEGアミンに転化した。実施例2に記載されたようにピリジン中の過剰の無水酢酸による8アーム星形PEGアミンの処理およびH NMRによる製品の検査は、クロリド末端基の完全な転化および−OH末端基の−NH末端基への総合的な99%転化率を示した。H NMRおよびSECによる製品の分析により、実施例2で報告された結果と一致した結果を得た。
実施例21
触媒としてN,N−ジメチルホルムアミドを用いる85℃での2,000の分子量を有する4アームPEGクロリドの合成
この実施例の目的は、2,000の分子量を有する4アーム星形PEGクロリドを調製することであった。触媒としてDMF(N,N−ジメチルホルムアミド)の存在下で85℃で4アーム星形PEG−OHを塩化チオニルと反応させることにより4アーム星形PEGクロリドを調製した。
4アーム星形PEG−OH、分子量2,000(500mL丸底フラスコ中で100g)を60℃のポット温度により減圧(水銀柱15mm(2kPa))下で100mLのトルエンと共に共沸蒸留によって乾燥させた。
4アーム星形PEG−OHを100mLのトルエンに溶解させた。塩化チオニル(58mL、0.80モル)を還流コンデンサを備えたフラスコに添加し、混合物を窒素シール下で攪拌しつつ2.5時間にわたり85℃で加熱した。回転蒸発(浴温40℃)によって過剰の塩化チオニルを除去した。50mLずつのトルエンを2回連続して添加し、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で蒸発させて塩化チオニルの除去を完了した。
ヒドロキシル末端基のクロリド末端基への転化率は、実施例1に記載された方法を用いて99%を上回ることが測定された。H NMRおよびSECによる製品の分析により、実施例9で報告された結果と一致した結果を得た。
実施例22
2,000の分子量を有する4アームPEGアミンの合成
実施例21に記載されたように調製された4アーム星形PEGクロリドを実施例10の方法により4アーム星形PEGアミンに転化した。実施例2に記載されたようにピリジン中の過剰の無水酢酸による4アーム星形PEGアミンの処理およびH NMRによる製品の検査は、クロリド末端基の完全な転化および−OH末端基の−NH末端基への総合的な99%転化率を示した。H NMRおよびSECによる製品の分析により、実施例10で報告された結果と一致した結果を得た。
実施例23
触媒としてN,N−ジメチルホルムアミドを用いる40,000の分子量を有する8アームPEGクロリドの合成
この実施例の目的は、40,000の分子量を有する8アーム星形PEGクロリドを調製することであった。触媒としてDMF(N,N−ジメチルホルムアミド)の存在下で8アーム星形PEG−OHを塩化チオニルと反応させることにより8アーム星形PEGクロリドを調製した。
8アーム星形PEG−OH、分子量40,000(500mL丸底フラスコ中で100g)を60℃のポット温度により減圧(水銀柱15mm(2kPa))下で100mLのトルエンと共に共沸蒸留によって乾燥させた。
8アーム星形PEG−OHを100mLのトルエン中に85℃で加熱することにより溶解させた。塩化チオニル(6mL、0.08モル)を還流コンデンサを備えたフラスコに添加し、混合物を窒素シール下で攪拌しつつ8時間にわたり85℃で加熱した。回転蒸発(浴温40℃)によって過剰の塩化チオニルを除去した。50mLずつのトルエンを2回連続して添加し、減圧(水銀柱15mm(2kPa)、浴温60℃)下で蒸発させて塩化チオニルの除去を完了した。
ヒドロキシル末端基のクロリド末端基への転化率は、実施例1に記載された方法を用いて99%を上回ることが測定された。H NMRおよびSECによる製品の分析により、実施例17で報告された結果と一致した結果を得た。

Claims (20)

  1. 3〜10のアームを有する少なくとも1つのマルチアームPEGクロリドを含む組成物を製造する方法であって、
    a)100℃以下の温度で、場合により溶媒の存在下で、塩化チオニルと少なくとも1つの3〜10のアームを有するマルチアームPEGポリオールとを反応させて、マルチアームPEGポリオールのヒドロキシル末端基の少なくとも95%がクロリド末端基に変換されたマルチアームPEGクロリドを生成させる工程、および
    b)未反応塩化チオニルおよび該任意の溶媒からマルチアームPEGクロリドを分離する工程
    を含む上記方法。
  2. 3〜10のアームを有する少なくとも1つのマルチアームPEGアミンを含む組成物を製造する方法であって、
    a)100℃以下の温度で、場合により溶媒の存在下で、塩化チオニルと少なくとも1つの3〜10のアームを有するマルチアームPEGポリオールとを反応させて、該マルチアームPEGポリオールのヒドロキシル末端基の少なくとも95%がクロリド末端基に変換されたマルチアームPEGクロリドを生成させる工程、
    b)未反応塩化チオニルおよび該任意の溶媒から該マルチアームPEGクロリドを分離する工程、
    c)マルチアームPEGクロリドのクロリド末端基の少なくとも95%をアミン末端基に変換し、それによりHClを発生させる反応生成物を生成させる時間および温度で、マルチアームPEGクロリドを、反応混合物のゲル化を防ぐのに十分な量である水性アンモニアまたは無水アンモニアのいずれかと反応させることにより反応混合物を生成させる工程、
    d)反応生成物からHClを除去すること、または塩基の添加によってHClを塩に変換して、塩を除去することのいずれかの工程、および
    e)場合により、工程(d)の生成物から水を除去する工程
    を含む上記方法。
  3. 工程(a)の反応が0℃〜100℃の温度においてである請求項1または2に記載の方法。
  4. 工程(a)の反応が20℃〜100℃の温度においてである請求項1または2に記載の方法。
  5. 工程(a)の反応が2時間〜24時間行われる請求項1または2に記載の方法。
  6. 任意の溶媒が、トルエン、ベンゼン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエチレン、トリクロロエチレン、ペルクロロエチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびそれらの混合物からなる群から選択される請求項1または2に記載の方法。
  7. 工程(b)の分離が、塩化チオニルおよび任意の溶媒を減圧下で蒸発させ除去することにより、行われる請求項1または2に記載の方法。
  8. マルチアームPEGポリオールが、8アーム星形PEGポリオール、6アーム星形PEGポリオールおよび4アーム星形PEGポリオールからなる群から選択される請求項1または2に記載の方法。
  9. 工程(a)の反応が、N,N−ジアルキルホルムアミド、鉄(III)塩およびそれらの混合物からなる群から選択される触媒の存在下で行われる請求項1または2に記載の方法。
  10. N,N−ジアルキルホルムアミドが、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−ホルミルモルホリン、N−ホルミルピペリジンおよびN−ホルミルピロリジンからなる群から選択される請求項9に記載の方法。
  11. 鉄(III)塩が、塩化鉄(III)、酸化鉄(III)および硫酸鉄(III)からなる群から選択される請求項9に記載の方法。
  12. 工程(c)の反応混合物の生成が、60℃〜100℃の温度で4時間〜48時間マルチアームPEGクロリドを水性アンモニアと反応させることにより行われる請求項2に記載の方法。
  13. 水性アンモニアが28質量%の濃度を有する濃水性アンモニアである請求項12に記載の方法。
  14. 工程(c)の反応混合物の生成が、60℃〜100℃の温度で4時間〜48時間マルチアームPEGクロリドを無水アンモニアと反応させることにより行われる請求項2に記載の方法。
  15. 水酸化物形態の強塩基性アニオン交換樹脂によるイオン交換プロセスを用いて、HClを反応生成物から除去する請求項2に記載の方法。
  16. 工程(d)のHClを塩に変換するために用いられる塩基が、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、炭酸水素
    カリウム、炭酸水素ナトリウムおよび炭酸水素リチウムからなる群から選択される請求項2に記載の方法。
  17. 溶媒抽出、沈殿、透析および限外濾過からなる群から選択された方法を用いて、塩を反応生成物から除去する請求項2に記載の方法。
  18. 凍結乾燥、限外濾過および噴霧乾燥からなる群から選択される方法を用いて、水を工程(d)の生成物から場合により除去する請求項2に記載の方法。
  19. マルチアームPEGポリオールが、8アーム星形PEGポリオールまたは6アーム星形PEGポリオールである、請求項1または2に記載の方法。
  20. 工程(a)の反応が、N,N−ジメチルホルムアミド、塩化鉄(III)およびそれらの混合物からなる群から選択される触媒の存在下で行われる請求項1または2に記載の方法。
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