JP5230387B2 - 波力発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、海上に発生する波により発電可能な波力発電装置に関するものである。
従来、海洋波浪を利用した移動型の波力発電装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この波力発電装置は、密閉のブイと、上下のバネによりブイの内部に支持された振動子と、を備えている。そして、振動子は、その固有振動数が海洋波浪の上下の揺動振動数となるように、振動子の質量が予め決定されている。また、ブイの内部には、振動子に固定された可変容量タンクが設けられると共に、チューブを介して可変容量タンクに接続されたタンクが設けられている。このため、状況により変化する海洋波浪の揺動振動数に応じて、可変容量タンクの液量を調整することにより、振動子の固有振動数を海洋波浪の揺動振動数に近づけることができる。
特開2007−297929号公報
ところで、従来の波力発電装置の構成では、密閉となるブイの内部に振動子やラック・ピニオン等の各種部材を配設しているため、これら各種部材の据え付けが難しく、波力発電装置の生産効率を向上させることが困難な問題がある。
そこで、本発明は、アーム等の各種部材の据え付けを容易に行えることができると共に、経時的に変化する水上に発生した波の振動数に応じて、揺動するアームの固有振動数を変更することが可能な波力発電装置を提供することを課題とする。
本発明の波力発電装置は、水上に浮揚可能な浮体と、浮体に形成された載置面に配設され、一方の端部を支点として、天地方向に回動自在なアームと、アームと載置面とを連結して、アームを回帰点を中心に天地方向に揺動させる弾性体と、浮体に対して相対的に揺動するアームの固有振動数を可変する振動数可変手段と、浮体に対して相対的に揺動するアームの運動エネルギーを電気エネルギーに変換可能な発電手段と、を備えたことを特徴とする。
この場合、振動数可変手段は、アームに取り付けられたウェイトと、ウェイトをアームの長手方向に移動させるウェイト移動手段と、を有していることが、好ましい。
この場合、振動数可変手段は、アームに取り付けられたウェイトと、アームの長手方向においてアームの支点とウェイトとの間の長さを可変するアーム長可変手段と、を有していることが、好ましい。
この場合、ウェイトは、水中に没した没水盤と、没水盤とアームとを連結する連結部材と、で構成されていることが、好ましい。
この場合、ウェイトは、水上に浮揚可能なフロートと、フロートとアームとを連結する連結部材と、を有していることが、好ましい。
この場合、発電手段は、載置面とアームとの間に連結されると共にアームの揺動動作により作動流体を汲み出し可能なポンプ部と、ポンプ部により汲み出された作動流体により駆動可能な駆動部と、駆動部の駆動により電気を発生可能な発電部と、を有していることが、好ましい。
この場合、ポンプ部は、アームの長手方向に移動可能に設けられていることが、好ましい。
この場合、アームは浮体の載置面に複数設けられており、複数のアームは、載置面の中心から放射状にそれぞれ配設されていることが、好ましい。
請求項1の波力発電装置によれば、水上に発生した波により浮体が天地方向に振動するため、浮体の載置面に配設されたアームは、浮体に対し、回帰点を中心に相対的に揺動する。このとき、アームの固有振動数を、振動数可変手段により可変することができるため、経時的に変化する波の振動数、具体的には、波により揺れ動く浮体の振動数に応じて、揺動するアームの固有振動数を変更することができる。これにより、波の振動数とアームの固有振動数とを共振させることができるため、アームの揺動動作における振幅を大きくすることができ、発電手段の発電効率を向上させることができる。また、アームや弾性体等の各種部材は、浮体の載置面に簡単に据え付けることができるため、波力発電装置の生産効率を向上させることができる。
請求項2の波力発電装置によれば、アームに取り付けたウェイトを、ウェイト移動手段によりアームの長手方向に移動させることで、アームの固有振動数を簡単に変更することができる。
請求項3の波力発電装置によれば、アーム長可変手段により、アームの支点と前記ウェイトとの間のアームの長さを可変することで、アームの固有振動数を簡単に変更することができる。
請求項4の波力発電装置によれば、没水盤を連結部材を介してアームに連結することで、没水盤および連結部材をウェイトとして機能させることができる。このとき、没水盤の径を大きくすればするほど、アームへの加重を大きくすることができる。
請求項5の波力発電装置によれば、フロートを連結部材を介してアームに連結することで、フロートおよび連結部材をウェイトとして機能させることができる。また、フロートは、浮体とは別に、水上に発生した波により天地方向に揺動するため、フロートの揺動をアームに伝達することができる。
請求項6の波力発電装置によれば、ポンプ部により作動流体を汲み出すことにより、作動流体を流通させて駆動部を駆動させることができると共に、駆動部の駆動により電気を発生させることができる。
請求項7の波力発電装置によれば、波の波高に応じて、ポンプ部をアームの長手方向に移動させることにより、発電手段の発電効率をさらに向上させることができる。
請求項8の波力発電装置によれば、波の進行方向が変化しても、いずれかのアームの長手方向を波の進行方向に一致させることができるため、いずれかのアームの揺動動作の振幅を大きくすることができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明に係る波力発電装置について説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
ここで、図1は、実施例1に係る波力発電装置を模式的に表した側面図であり、図2は、波力発電装置のウェイトの位置制御に関するフローチャートである。
図1に示すように、波力発電装置1は、海上に発生した波浪により電気を発生させるものである。波力発電装置1は、海上に浮揚可能な浮函5と、浮函5の天面5aに設けられた複数のアーム部6と、各アーム部6と天面5aとの間に連結された複数の圧縮バネ7(弾性体)と、各アーム部6に取り付けられた複数のウェイト8とを備えている。また、波力発電装置1には、各アーム部6と天面5aとの間に油圧シリンダ10(ポンプ部)が連結されており、この油圧シリンダ10は、油圧モータ11(駆動部)に連結され、油圧モータ11は発電機12(発電部)に連結されている。つまり、油圧シリンダ10、油圧モータ11および発電機12は、発電手段として機能する発電装置15となっている。
浮函5は、鉛直方向の上方部20が円柱形状に形成されると共に鉛直方向の下方部21が下向きの略円錐形状に形成されており、上方部20および下方部21が一体に形成され、その内部が中空となっている。このため、浮函5は、上方部20の上面(天面5a)を海上から露出させた状態で、海上に浮揚している。このとき、浮函5の天面5aは、上記した各アーム部6、各圧縮バネ7、各ウェイト8および各油圧シリンダ10の載置面となっている。
各アーム部6は、天面5aに立設する支柱25と、一方の端部を支柱25に連結したアーム26とで構成されている。そして、支柱25は、その先端がアーム26の支軸27となっており、支軸27はその軸方向が水平方向となっている。また、アーム26は、長方形の板状に構成されており、その長手方向の一方の端部が支柱25に軸支された固定端部となっており、他方の端部が自由端部となっている。なお、このアーム26の上面26aには後述するウェイト8が移動自在に取り付けられている。これにより、アーム26は支軸27を中心として、周方向へ回動自在に構成される。
また、複数のアーム部6は、その長手方向が平行となるように並べて配設されており、平行に配設された複数のアーム部6は、固定端部から自由端部に至る配設方向が交互に逆方向となるように配設されている。
各圧縮バネ7は、アーム26の下面26bと浮函5の天面5aとの間に連結されており、アームを回帰点Oに位置させている。つまり、この回帰点Oは、アーム26およびウェイト8の重さと、天上側ヘ向けて付勢する圧縮バネ7のバネ力とが釣り合う位置となっている。これにより、アーム26は、回帰点Oを中心に、鉛直方向へ揺動可能に構成される。具体的に、海上に発生した波により、浮函5に対しアーム26が鉛直方向の下方側へ相対的に移動すると、アーム26は圧縮バネ7を圧縮するため、圧縮バネ7はアーム26を鉛直方向の上方側へ付勢し、これにより、アーム26を回帰点Oに戻す。一方、発生した波により、浮函5に対しアーム26が鉛直方向の上方側へ相対的に移動すると、アーム26は圧縮バネ7を引張するため、圧縮バネ7はアーム26を鉛直方向の下方側へ付勢し、これにより、アーム26を回帰点Oに戻す。
ウェイト8は、直方体に形成されており、上記したようにアーム26の上面26aに取り付けられており、アーム26の長手方向に移動可能に載置されている。すなわち、ウェイト8が載置されるアーム26の上面26aには、ウェイト8を長手方向に移動させるためのレール30が敷設されており、ウェイト8には、レール30を走行するための走行駆動系31(ウェイト移動手段)が設けられている。この走行駆動系31は、波力発電装置1に備えられた図示しない制御装置により移動制御されており、この制御装置は、発生する波の振動数に応じて、ウェイト8を長手方向の所定位置に移動させている。
発電装置15は、上記したように、油圧シリンダ10と、油圧モータ11と、発電機12とで構成されており、揺動するアーム26により油圧シリンダ10を往復動作させて作動油を流通させることにより、油圧モータ11の駆動軸を回転させ、発電機12により発電を行っている。
油圧シリンダ10は、浮函5の天面5aとアーム26の下面26bとの間に連結されており、アーム部6の支柱25側近傍に固定して配設されている。これにより、油圧シリンダ10は、そのロッドが鉛直方向に往復動作可能となっている。そして、油圧シリンダ10のロッドを鉛直方向に往復動作させると、油圧シリンダ10の内部に作動油が導入され、油圧シリンダ10の内部を通過して、油圧シリンダ10の外部へ作動油が導出される。
油圧モータ11は、油圧シリンダ10と接続されている。そして、油圧シリンダ10から導出された作動油は、油圧モータ11内に導入され、導入された作動油は、油圧モータ11内を流れることで駆動軸を回転させ、油圧モータ11内を通過した作動油は、油圧シリンダ10へ向けて導出される。つまり、作動油は、油圧シリンダ10と油圧モータ11との間で循環している。
発電機12は、油圧モータ11の駆動軸に連結されており、油圧モータ11の駆動軸が回転することにより、電気を発生させている。
従って、発電装置15は、浮函5に対しアーム26が鉛直方向に相対的に揺動すると、油圧シリンダ10のロッドが鉛直方向に往復動作する。すると、油圧シリンダ10は、油圧シリンダ10および油圧モータ11の作動油を循環させ、これにより、油圧モータ11の駆動軸が回転する。そして、発電機12は、連結された駆動軸が回転することで、電気を発生させる。
ここで、図2を参照して、実施例1に係る波力発電装置1のウェイト8の位置制御について説明する。上記したように、波力発電装置1の制御装置は、発生する波の振動数に応じて、アーム26の長手方向におけるウェイト8を所定の位置に移動させている。つまり、アーム26の揺動動作は、主としてアーム26の上面26aに載置されたウェイト8の影響が大きいため、揺動するアーム26の固有振動数は、ウェイト8の位置によって決定される。
具体的に、アーム26の固有振動数fは、「f=1/T(アームの固有周期)」で表され、「T≒√(mr/kL)」で表される。ここで、mは、ウェイト8の重量であり、rは、支軸27とウェイト8の重心との間の距離であり、kは、圧縮バネ7のバネ定数であり、Lは、支柱25と圧縮バネ7との間の距離である。
先ず、浮函5上に設置した図示しない加速度センサの検出結果に基づいて、発生する波に揺れる浮函5の揺動周期Tを導出する(S1)。そして、浮函5に対し相対的に揺動するアーム26の固有周期Tが、「T=T」となるように、距離rを導出する(S2)。そして、制御装置は、走行駆動系31を制御し、支軸27とウェイト8の重心との間の距離rが、導出された距離rとなるようにウェイト8を移動させる(S3)。
具体的に、発生する波に揺れる浮函5の揺動周期Tが短周期である場合、制御装置は、距離rを短くすることにより、アーム26の固有周期Tを短周期とすることができる。一方で、発生する波に揺れる浮函5の揺動周期Tが長周期である場合、制御装置は、距離rを長くすることにより、アーム26の固有周期Tを長周期とすることができる。
以上の構成によれば、海上に発生した波により浮函5が天地方向に振動するため、浮函5の天面5aに配設されたアーム26は、浮函5に対し、回帰点Oを中心に相対的に揺動する。このとき、アーム26の固有振動数を、走行駆動系31によりウェイト8を移動させることで可変することができるため、変化する波の振動数、具体的には、波により揺れ動く浮函5の振動数に応じて、揺動するアーム26の固有振動数を変更することができる。これにより、波の振動数とアーム26の固有振動数とを共振させることができるため、アーム26の揺動動作における振幅を大きくすることができ、発電装置15の発電効率を向上させることができる。また、アーム部6や圧縮バネ7等の各種部材を浮函5の天面5aに簡単に据え付けることができるため、波力発電装置1の生産効率を向上させることができる。
次に、図3を参照して、実施例2に係る波力発電装置50について説明する。なお、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。図3は、実施例2に係る波力発電装置を、波の周期および波高の高さに応じて場合分けした説明図である。この波力発電装置50は、油圧シリンダ10が、アーム26の長手方向に移動自在に構成されている。
具体的に、油圧シリンダ10は、浮函5の天面5aに取り付けられており、アーム26の長手方向に移動可能に載置されている。すなわち、油圧シリンダ10が載置される浮函5の天面5aには、油圧シリンダ10を長手方向に移動させるためのシリンダ側レール53が敷設されており、油圧シリンダ10には、シリンダ側レール53を走行するための走行駆動系54が設けられている。そして、この走行駆動系54は、波力発電装置50の制御装置により移動制御されており、この制御装置は、発生する波の波高の高さに応じて、油圧シリンダ10を長手方向の所定位置に移動させている。
ここで、図3を参照し、実施例2に係る波力発電装置50の油圧シリンダ10の移動制御について説明する。なお、この説明では、波力発電装置50のウェイト8の移動制御に関連付けて説明する。実施例1の波力発電装置1で説明したように、発生する波に揺れる浮函5の揺動周期Tが短周期である場合、制御装置は、支軸27とウェイト8の重心との間の距離rを短くする一方、発生する波に揺れる浮函5の揺動周期Tが長周期である場合、制御装置は、距離rを長くしている。
また、実施例2の波力発電装置50において、発生する波の波高が低い場合、揺動するアーム26の振幅が狭くなるため、制御装置は、支柱25と油圧シリンダ10との間の距離を短くする。これにより、支点となる支柱25と作用点となる油圧シリンダ10との距離を短くすることができるため、アーム26から油圧シリンダ10へ加えるトルクを確保することができる。一方、発生する波の波高が高い場合、揺動するアーム26の振幅が広くなるため、制御装置は、支柱25と油圧シリンダ10との間の距離を長くする。これにより、油圧シリンダ10のロッドの往復動作を、波高が低い場合に比して大きなものとすることができるため、発電装置15の発電効率を向上させることが可能となる。
以上の構成によれば、波の波高に応じて、油圧シリンダ10をアーム26の長手方向に移動させることで、波力発電装置50の発電効率をさらに向上させることができる。
次に、図4を参照して、実施例3に係る波力発電装置60について説明する。なお、この場合も、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。図4は、実施例3に係る波力発電装置を模式的に表した側面図である。実施例1における波力発電装置1では、アーム26の上面26aにウェイト8を載置すると共に、ウェイト8をアーム26の長手方向に移動させることで、アーム26の固有周期を変更していたが、実施例3における波力発電装置60では、没水盤64および連結部材65で構成されたウェイト63を、アーム68の他方の端部(自由端部)に取り付け、長手方向におけるアーム68の長さを可変することで、アーム68の固有周期を変更している。
具体的に、各アーム68に取り付けられた各ウェイト63は、水中に没した没水盤64と、没水盤64とアーム68の自由端部とを連結する連結部材65とで構成されている。没水盤64は、円盤状に形成されており、水平となるように配設されている。このため、没水盤64の径を大きくすればするほど、アーム68への加重が大きくなる。
また、アーム68は、長手方向において長さを変更可能に構成されている。すなわち、アーム68には、長手方向において長さを変更する伸縮機構69が設けられており、この伸縮機構69は、波力発電装置60の制御装置により制御されている。そして、この制御装置は、発生する波の振動数に応じて、長手方向におけるアーム68の長さを所定の長さとなるように伸縮している。
これにより、波力発電装置60は、発生する波に揺れる浮函5の揺動周期Tが短周期である場合、制御装置は、長手方向におけるアーム68の長さを短くすることにより、アーム68の固有周期Tを短周期とすることができる。一方で、発生する波に揺れる浮函5の揺動周期Tが長周期である場合、制御装置は、長手方向におけるアーム68の長さを長くすることにより、アーム68の固有周期Tを長周期とすることができる。
以上の構成においても、伸縮機構69により長手方向におけるアーム68の長さを可変することにより、波の振動数に応じて、揺動するアーム68の固有振動数を変更することができる。これにより、波の振動数とアーム68の固有振動数とを共振させることができるため、アーム68の揺動動作における振幅を大きくすることができ、発電装置15の発電効率を向上させることができる。また、実施例1ではアーム26の上面26aにウェイト8を載せていたが、実施例3の波力発電装置60では、アーム68に載置不能なウェイト63の重さであっても、アーム68の上面にウェイト63を載せることなく、アーム68に加重を加えることができる。
次に、図5を参照して、実施例4に係る波力発電装置80について説明する。なお、この場合も、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。図5は、実施例4に係る波力発電装置を模式的に表した側面図である。実施例3における波力発電装置60では、ウェイト63が没水盤64および連結部材65で構成されていたが、実施例4における波力発電装置80では、ウェイト83がフロート84および連結部材85で構成されている。また、実施例3と同様に、アーム68は、長手方向において長さを変更可能に構成されている。
具体的に、各アーム68に取り付けられた各ウェイト83は、水上に浮揚するフロート84と、フロート84とアーム68の自由端部とを連結する連結部材85とで構成されている。フロート84は、浮函5に比して一回り小さく構成されているため、浮函5に比して波に揺動し易くなっている。以上により、例えば、浮函5が揺動しない場合であっても、フロート84が揺動することによりアーム68を揺動させることができる。
最後に、図6および図7を参照して、実施例5に係る波力発電装置90について説明する。なお、この場合も重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。図6は、実施例5に係る波力発電装置を模式的に表した側面図であり、図7は、実施例5に係る波力発電装置を模式的に表した平面図である。実施例1における波力発電装置1では、複数のアーム部6の長手方向が平行となるように並べて配設したが、実施例5における波力発電装置90では、複数のアーム部6が放射状となるように配設されている。
具体的に、複数のアーム部6は、円形となる浮函5の天面5aの中心から、放射状に配設されている(図7参照)。つまり、複数のアーム部6は、各アーム部6の長手方向と天面5aの径方向とが同方向となるように配設され、また、周方向に等間隔となるように配設されている。そして、各アーム部6は、アーム26の固定端部側を中心側とし、アーム26の自由端部側を外周側として配設されている。なお、各アーム部6の構成は、実施例1と同様であるため、説明を省略する。
以上の構成によれば、波の進行方向が変化しても、いずれかのアーム26の長手方向を波の進行方向に一致させることができるため、いずれかのアーム26の揺動動作の振幅を大きくすることができる。
なお、実施例1ないし5の波力発電装置1,50,60,80,90において、発電装置15を、油圧シリンダ10、油圧モータ11および発電機12により構成したが、揺動するアーム26の運動エネルギーを電気エネルギーに変換可能であれば、いずれの発電装置15も適用可能である。このような発電装置15としては、例えば、圧電素子や人工筋肉等が考えられる。また、揺動するアーム26の往復運動を回転運動に変換可能な運動変換機構を組み込んでも良い。
また、実施例1ないし5の波力発電装置1,50,60,80,90において、アーム部6や圧縮バネ7等の各種部材を浮函5の天面5aに載置したが、これに限らず、浮函5の内部に各種部材を設置可能な載置面を設け、この載置面に各種部材を配設しても良い。
以上のように、本発明に係る波力発電装置は、海上に浮揚する移動型の波力発電装置において有用であり、特に、波力発電装置を海洋上に発生する波に共振させる場合に適している。
実施例1に係る波力発電装置を模式的に表した側面図である。 実施例1に係る波力発電装置のウェイトの位置制御に関するフローチャートである。 実施例2に係る波力発電装置を、波の周期および波高の高さに応じて場合分けした説明図である。 実施例3に係る波力発電装置を模式的に表した側面図である。 実施例4に係る波力発電装置を模式的に表した側面図である。 実施例5に係る波力発電装置を模式的に表した側面図である。 実施例5に係る波力発電装置を模式的に表した平面図である。
符号の説明
1 波力発電装置
5 浮函
5a 浮函の天面
6 アーム部
7 圧縮バネ
8 ウェイト
10 油圧シリンダ
11 油圧モータ
12 発電機
15 発電装置
25 支柱
26 アーム
27 支軸
30 レール
31 走行駆動系
50 波力発電装置(実施例2)
53 シリンダ側レール
54 油圧シリンダの走行駆動系
60 波力発電装置(実施例3)
63 ウェイト
64 没水盤
65 連結部材
68 アーム
69 伸縮機構
80 波力発電装置(実施例4)
83 ウェイト
84 フロート
85 連結部材
90 波力発電装置(実施例5)
O 回帰点

Claims (8)

  1. 水上に浮揚可能な浮体と、
    前記浮体に形成された載置面に配設され、一方の端部を支点として、天地方向に回動自在なアームと、
    前記アームと前記載置面とを連結して、前記アームを回帰点を中心に天地方向に揺動させる弾性体と、
    前記浮体に対して相対的に揺動する前記アームの固有振動数を可変する振動数可変手段と、
    前記浮体に対して相対的に揺動する前記アームの運動エネルギーを電気エネルギーに変換可能な発電手段と、を備えたことを特徴とする波力発電装置。
  2. 前記振動数可変手段は、前記アームに取り付けられたウェイトと、前記ウェイトを前記アームの長手方向に移動させるウェイト移動手段と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の波力発電装置。
  3. 前記振動数可変手段は、前記アームに取り付けられたウェイトと、前記アームの長手方向において前記アームの支点と前記ウェイトとの間の長さを可変するアーム長可変手段と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の波力発電装置。
  4. 前記ウェイトは、水中に没した没水盤と、前記没水盤と前記アームとを連結する連結部材と、で構成されていることを特徴とする請求項3に記載の波力発電装置。
  5. 前記ウェイトは、水上に浮揚可能なフロートと、前記フロートと前記アームとを連結する連結部材と、を有していることを特徴とする請求項3に記載の波力発電装置。
  6. 前記発電手段は、前記載置面と前記アームとの間に連結されると共に前記アームの揺動動作により作動流体を汲み出し可能なポンプ部と、前記ポンプ部により汲み出された作動流体により駆動可能な駆動部と、前記駆動部の駆動により電気を発生可能な発電部と、を有していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の波力発電装置。
  7. 前記ポンプ部は、前記アームの長手方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の波力発電装置。
  8. 前記アームは前記浮体の載置面に複数設けられており、前記複数のアームは、前記載置面の中心から放射状にそれぞれ配設されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の波力発電装置。
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