JP5225900B2 - 信号処理装置、映像表示装置及び信号処理方法 - Google Patents

信号処理装置、映像表示装置及び信号処理方法 Download PDF

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Description

輝度信号及び色差信号を入力し、入力された輝度信号に基づいて色差信号の信号レベルを変更する信号処理装置、該信号処理装置を備えた映像表示装置及び信号処理方法に関する。
映像表示装置において、良好な画質を実現するために映像信号に基づいてカラーゲインを調整する信号処理装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、映像信号に基づいて最適に変更された諧調特性、コントラストゲイン、ブライトネス設定に応じてカラーゲインを調整する信号処理装置が提案されている(例えば、特許文献2)。
実開平1−162983号公報 特開平4−229788号公報
しかしながら、従来の信号処理装置においては、輝度信号のみに基づいてカラーゲインを調整しており、色差信号の信号レベルを考慮していない。このため、カラーゲインの調整によって色が飽和し、画質が悪化する虞があった。
特許文献1に示すように、平均輝度の高い明るい映像においては、色差信号の信号レベルを高く設定することが良好な画質として好まれる傾向にあるため、輝度信号が高い画素が多いほど、カラーゲインを大きく設定する必要がある。しかしながら、輝度信号が高い画素の中に、彩度レベルの高い画素が含まれ、大きなカラーゲインが設定されると、色の飽和が発生してしまう。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、輝度信号の情報だけでなく、色差信号の情報も用いて、色差信号の信号レベル変更量を決定するように構成することにより、輝度信号のみを考慮した信号処理装置に比べて、色の飽和を効果的に防ぐことができ、より良好な画質を実現することができる信号処理装置、該信号処理装置を備えた映像表示装置、及び信号処理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る信号処理装置は、一の映像の輝度信号及び色差信号を入力し、入力された輝度信号及び色差信号夫々に基づいて色差信号の信号レベルを変更する信号処理装置において、輝度信号及び色差信号は、複数の画素夫々の輝度及び色を示しており、入力された色差信号を彩度信号に変換する彩度信号変換手段と、該彩度信号変換手段にて変換された彩度信号に基づいて、彩度の度数分布を生成する彩度度数分布生成手段と、彩度に対応付けられており、該彩度の値が小さい/大きい程、大きな/小さな値を有する重み係数を記憶する記憶手段と、前記彩度度数分布生成手段にて生成された度数分布における各度数に、対応する重み係数を夫々乗算し、乗算して得られた各乗算値の加算値が大きい/小さい程、色差信号の信号レベルがより高い/低い信号レベルに変更されるように色差信号の信号レベル変更量を決定する色差信号変更量決定手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る信号処理装置は、前記色差信号変更量決定手段は、前記彩度度数分布生成手段にて生成された度数分布における所定彩度以上の度数を加算し、加算して得られた加算値が小さい/大きい程、色差信号の信号レベルがより高い/低い信号レベルに変更されるように信号レベル変更量を決定する手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る信号処理装置は、入力された輝度信号に基づいて、輝度の度数分布を生成する輝度度数分布生成手段を備え、前記色差信号変更量決定手段は、前記輝度度数分布生成手段にて生成された度数分布に基づいて、色差信号の信号レベル変更量を決定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る信号処理装置は、一の映像の輝度信号及び色差信号を入力し、入力された輝度信号及び色差信号夫々に基づいて色差信号の信号レベルを変更する信号処理装置において、輝度信号及び色差信号は、複数の画素夫々の輝度及び色を示しており、入力された色差信号を彩度信号に変換する彩度信号変換手段と、入力された輝度信号及び該彩度信号変換手段にて変換された彩度信号夫々に基づいて、輝度及び彩度の二次元度数分布を生成する輝度彩度度数分布生成手段と、輝度及び彩度に対応付けられており、輝度の値が大きい程又は彩度の値が小さい程、大きな値を有する重み係数を記憶する記憶手段と、前記輝度彩度度数分布生成手段にて生成された度数分布における各度数に、対応する重み係数を夫々乗算し、乗算して得られた各乗算値の加算値が大きい/小さい程、色差信号の信号レベルがより高い/低い信号レベルに変更されるように色差信号の信号レベル変更量を決定する色差信号変更量決定手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る信号処理装置は、複数の映像夫々に対応する輝度信号及び色差信号が入力されるように構成されており、更に、前記色差信号変更量決定手段にて決定された各映像の信号レベル変更量の差が所定値未満になるように、信号レベル変更量を変更する変更手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る信号処理装置は、複数の映像夫々に対応する輝度信号及び色差信号が入力されるように構成されており、更に、前記色差信号変更量決定手段にて決定された各映像の信号レベル変更量が所定値未満になるように、信号レベル変更量を変更する変更手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る信号処理装置は、複数の映像夫々の輝度信号又は色差信号に基づいて、映像に係る場面の変化を検出する場面変化検出手段を備え、前記変更手段は、前記場面変化検出手段が場面の変化を検出した場合、変更処理を停止するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る映像表示装置は、上述のいずれか一つの信号処理装置と、該信号処理装置にて処理された輝度信号及び色差信号に基づいて映像を表示する表示部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る信号処理方法は、一の映像の複数の画素夫々の輝度及び色を示した輝度信号及び色差信号を入力し、入力された輝度信号及び色差信号夫々に基づいて色差信号の信号レベルを変更する信号処理方法において、入力された色差信号を彩度信号に変換し、変換された彩度信号に基づいて、彩度の度数分布を生成し、生成された度数分布における各度数に、該度数の彩度の値が小さい/大きい程、大きな/小さな値を有する重み係数を夫々乗算し、乗算して得られた各乗算値の加算値が大きい/小さい程、色差信号の信号レベルがより高い/低い信号レベルに変更されるように色差信号の信号レベル変更量を決定することを特徴とする。
本発明に係る信号処理方法は、一の映像の複数の画素夫々の輝度及び色を示した輝度信号及び色差信号を入力し、入力された輝度信号及び色差信号夫々に基づいて色差信号の信号レベルを変更する信号処理方法において、入力された色差信号を彩度信号に変換し、入力された輝度信号及び変換された彩度信号夫々に基づいて、輝度及び彩度の二次元度数分布を生成し、生成された度数分布における各度数に、該度数の輝度及び彩度に対応付けられており、輝度の値が大きい程又は彩度の値が小さい程、大きな値を有する重み係数を夫々乗算し、乗算して得られた各乗算値の加算値が大きい/小さい程、色差信号の信号レベルがより高い/低い信号レベルに変更されるように色差信号の信号レベル変更量を決定することを特徴とする。
本発明にあっては、輝度信号及び色差信号夫々に基づいて、色差信号の信号レベル変更量を決定する。つまり、色差信号の信号レベルを考慮して色差信号の信号レベルを変更する。従って、色差信号の変更による色の飽和を防ぐことが可能になる。
本発明にあっては、色差信号を彩度信号に変換し、彩度の度数分布を生成する。そして、生成された彩度の度数分布に基づいて、色差信号の信号レベル変更量を決定する。つまり、映像全体の彩度を考慮して各画素の色差信号の信号レベルを変更する。
本発明にあっては、彩度の度数分布における各度数に、該度数の彩度に対応する重み係数を夫々乗算し、乗算して得られた各乗算値の加算値を算出する。重み係数は、彩度に対応付けられており、該彩度の値が小さい程、大きな値を有する。そして、算出された加算値が大きい程、色差信号の信号レベルがより高い信号レベルに変更されるように信号レベル変更量を決定する。言い換えると、算出された加算値が小さい程、色差信号の信号レベルがより低い信号レベルに変更されるように信号レベル変更量を決定する。従って、映像全体における色差信号の信号レベルが高い場合、信号レベル変更量は抑えられる。
本発明にあっては、彩度の度数分布における所定彩度以上の度数を加算する。そして、加算して得られた加算値が小さい程、色差信号の信号レベルがより高い信号レベルに変更されるように信号レベル変更量を決定する。言い換えると、加算して得られた加算値が大きい程、色差信号の信号レベルがより低い信号レベルに変更されるように信号レベル変更量を決定する。従って、映像全体における色差信号の信号レベルが高い場合、信号レベル変更量は抑えられる。
本発明にあっては、入力された輝度信号に基づいて、輝度の度数分布を生成する。そして、生成された輝度の度数分布に基づいて、色差信号の信号レベル変更量を決定する。
本発明にあっては、色差信号を彩度信号に変換し、輝度及び彩度の二次元度数分布を生成する。次いで、輝度及び彩度の度数分布における各度数に、該度数の輝度及び彩度に対応する重み係数を夫々乗算し、乗算して得られた各乗算値の加算値を算出する。重み係数は、輝度及び彩度に対応付けられており、輝度の値が大きい程又は彩度の値が小さい程、大きな値を有する。そして、算出された加算値が大きい程、色差信号の信号レベルがより高い信号レベルに変更されるように信号レベル変更量を決定する。言い換えると、算出された加算値が小さい程、色差信号の信号レベルがより低い信号レベルに変更されるように信号レベル変更量を決定する。従って、映像全体における色差信号の信号レベルが高い場合、信号レベル変更量は抑えられる。
なお、映像全体における輝度信号の信号レベルが高い場合、色差信号の信号レベルはより高い信号レベルに変更されるため、映像全体の輝度が高い場合であっても、色鮮やかな映像を実現することができる。また、映像全体における輝度信号の信号レベルが低い場合、信号レベル変更量は抑えられるため、映像全体の輝度が低い場合であっても色のノイズを抑えることができる。
本発明にあっては、信号レベル変更量が急激に変化しないように信号レベル変化量を変更することによって、急激な色変化の発生を防止することが可能になる。
本発明にあっては、信号レベル変更量を所定値未満に抑えることによって、映像の色が不自然に変化することを防止することが可能になる。
本発明にあっては、映像に係る場面変化があった場合、信号レベル変更量の変化又は値に拘わらず、該信号レベル変更量に基づいて、色差信号を変更する。
本発明にあっては、色の飽和を防ぐことができ、輝度信号のみを考慮した信号処理装置に比べて、より良好な画質を実現することができる。
本発明の実施の形態に係る映像表示装置を示すブロック図である。 輝度及び彩度の二次元度数分布を概念的に示す説明図である。 重み係数LUTが記憶する重み係数を概念的に示す説明図である。 ゲインテーブルを概念的に示す説明図である。 変形例1に係る映像表示装置を示すブロック図である。 彩度の度数分布を概念的に示す説明図である。 重み係数LUTが記憶する重み係数を概念的に示す説明図である。 ゲインテーブルを概念的に示す説明図である。 変形例2に係る映像表示装置を示すブロック図である。 彩度の度数分布及びカラーゲイン算出部の処理内容を概念的に示す説明図である。 ゲインテーブルを概念的に示す説明図である。 変形例3に係る映像表示装置を示すブロック図である。 ゲインテーブルを概念的に示す説明図である。 変形例4に係る映像表示装置を示すブロック図である。 ゲインテーブルを概念的に示す説明図である。 変形例5に係る映像表示装置を示すブロック図である。 本発明の信号処理方法に係るCPUの処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係る映像表示装置を示すブロック図である。本実施の形態に係る映像表示装置は、映像を構成する複数の画素夫々の輝度及び色を示した輝度信号Y及び色差信号Cr、Cbの補正を行う信号処理装置1、信号処理装置1にて信号処理された輝度信号Yout及び色差信号Crout、Cboutに基づいて映像を表示する表示部2を備える。本実施の形態に係る映像表示装置は、輝度及び彩度の二次元のヒストグラムを用いてカラーゲインを調整し、良好な画質を得ることを可能にするものである。
なお、映像表示装置は、図示しないチューナにて映像信号を受信し、受信した映像信号から輝度信号Y及び色差信号Cr、Cbを抽出し、抽出された輝度信号Y及び色差信号Cr、Cbを信号処理装置1に与える。輝度信号Y及び色差信号Cr、Cbは、時系列順に連続する複数の映像、即ち複数のフレーム夫々を構成する画素の輝度及び色の情報を含んでいる。以下、本実施の形態では、説明の簡単のため、主に1フレームの映像に対して行う処理を説明するが、時系列順に連続する各フレームの映像に対しても同様の処理を行うものとする。
信号処理装置1は、彩度変換部(彩度信号S変換手段)11、輝度彩度ヒストグラム生成部(輝度彩度ヒストグラム生成手段)12、カラーゲイン算出部(色差信号Cr、Cb変更量決定手段)13、カラーゲイン変更部(変更手段)14、色差信号変更部15、場面変化検出部(場面変化検出手段)16、及び輝度信号変更部17を備える。
彩度変換部11は、色差信号Cr、Cbを入力し、入力された色差信号Cr、Cbを彩度信号Sに変換する。彩度信号Sは、複数の画素夫々の彩度を示している。そして、彩度変換部11は、変換して得た彩度信号Sを輝度彩度ヒストグラム生成部12へ出力する。彩度信号Sの信号レベルは、下記式(1)で表される。但し、sは彩度信号Sの信号レベル、Cb、Crは色差信号Cr、Cbの信号レベルである。
Figure 0005225900
輝度彩度ヒストグラム生成部12は、輝度信号Yと、彩度変換部11から出力された彩度信号Sを入力し、入力された各画素の輝度信号Y及び彩度信号Sに基づいて、輝度及び彩度の二次元度数分布を生成する(図2参照)。
図2は、輝度及び彩度の二次元度数分布を概念的に示す説明図である。二次元度数分布においては、輝度信号Y及び彩度信号Sの信号レベル夫々が複数の輝度区分及び彩度区分に区分けされている。三次元直交座標系における第1軸は、各彩度区分に属する彩度信号Sの信号レベル(以下、彩度レベルiという)を示し、第2軸は、各輝度区分に属する輝度信号Yの信号レベル(以下、輝度レベルjという)を示している。また、三次元直交座標系における第3軸は、各輝度区分及び彩度区分における度数binij、即ち、該輝度区分及び彩度区分に属する信号レベルの輝度信号Y及び彩度信号Sを有する画素の数を示している。
輝度彩度ヒストグラム生成部12は、生成された二次元度数分布、即ち各輝度区分及び彩度区分の度数binijをカラーゲイン算出部13へ出力する。
カラーゲイン算出部13には、重み係数LUT(Look up Table)13b(記憶手段)が設けられており、カラーゲイン算出部13は、輝度彩度ヒストグラム生成部12から出力された各輝度区分及び彩度区分の度数binijを入力すると共に、重み係数LUT13bから重み係数を読み出す。
図3は、重み係数LUT13bが記憶する重み係数を概念的に示す説明図である。三次元直交座標系における第1軸は、二次元度数分布と同様の彩度レベルiを示し、第2軸は、輝度レベルjを示している。また、三次元直交座標系における第3軸は、各輝度区分及び彩度区分に対応付けられた重み係数Wijの大きさを示している。重み係数Wijは、各輝度区分及び彩度区分に対応付けられており、彩度レベルiが小さい程又は輝度レベルjが大きい程、大きな値を有している。
重み係数Wijは、映像全体の輝度レベルjが高い程、つまり明るいシーンである程、カラーゲインGを大きくすることが望まれるため、輝度レベルjが高い程、値が大きくなるように設定されている。一方、色の飽和を防ぐためには、彩度レベルiが高い程、値が小さくなるようにすることが望まれるため、小さな値が重み係数Wijに設定されている。
なお、本実施の形態では、図3に示すような重み係数LUT13bを備えているが、重み係数LUT13bに代えて、任意の関数を用いて重み係数を算出するように構成しても良い。
カラーゲイン算出部13は、入力された各輝度区分及び彩度区分の度数binijに、重み係数LUT13bから読み出した対応する重み係数Wijを夫々乗算し、乗算して得られた各乗算値Wij×binijを加算する。加算値は、下記式(2)で表される。ただし、nは彩度区分の数を示し、mは輝度区分の数を示している。
Figure 0005225900
また、カラーゲイン算出部13は、加算値と、カラーゲインgとを対応付けたゲインテーブル13aを備えている。
図4は、ゲインテーブル13aを概念的に示す説明図である。横軸は加算値を示し、縦軸はカラーゲインgを示している。図4に示すように、カラーゲインgは、加算値が大きい程、大きな値を有している。なお、上記カラーゲインgの算出方法は一例であり、任意の式、ルックアップテーブル等を用いてカラーゲインgを算出することができる。
カラーゲイン算出部13は、加算して得られた加算値と、図4に示したゲインテーブル13aとに基づいて、該加算値に対応するカラーゲインgを決定し、決定されたカラーゲインgをカラーゲイン変更部14へ出力する。カラーゲインgは、後述するように、色差信号Cr、Cbの信号レベル変更量、具体的には信号レベルの増幅率を示している。
カラーゲイン変更部14は、最終的に色差信号変更部へ出力されるカラーゲインGが所定上限値未満になるようにカラーゲインgの上限を制限するリミッタ14aと、各フレームに係るカラーゲインGの変動を滑らかにするローパスフィルタ14bとを備える。リミッタ14a及びローパスフィルタ14bは、例えば直列的に接続されている。なお、リミッタ14a又はローパスフィルタ14bのいずれか一つを備えるように構成しても良い。
リミッタ14aは、カラーゲイン変更部14に入力されたカラーゲインgと、所定上限値とを比較し、カラーゲインgが所定上限値未満である場合、カラーゲインgの信号レベルを変更すること無くカラーゲインGとして色差信号変更部15へ出力し、カラーゲインgが所定上限値以上である場合、入力されたカラーゲインgの値が該所定上限値になるように変更し、変更されたカラーゲインGを色差信号変更部15へ出力する回路である。
カラーゲイン算出部13で算出されたカラーゲインgをそのまま色差信号変更部15へ出力すると、使用者が映像の彩度に違和感を覚えることがあるが、リミッタ14aを備えることによって、原映像の彩度が大きく変化することを防止することができ、自然な映像を表示することができる。
ローパスフィルタ14bは、時系列順で隣り合う各フレーム間のカラーゲインGの差が所定値未満になるように、入力されたカラーゲインgの値を変更し、変更されたカラーゲインGを色差信号変更部15へ出力する回路である。
カラーゲイン算出部13で算出されたカラーゲインgをカラーゲインGとしてそのまま色差信号変更部15へ出力すると、フレーム単位でカラーゲインGが急激に変化し、使用者が映像に違和感を覚えることがあるが、ローパスフィルタ14bを備えると、フレーム単位でカラーゲインGが急激に変化することを防止することができるため、自然な映像を表示することができる。
場面変化検出部16は、時系列順で隣り合う各フレームの輝度信号Yに基づいて、映像に係る場面の変化、いわゆるシーンチェンジを検出し、検出結果を示した検出結果信号をカラーゲイン変更部14へ出力する。場面変化の検出方法は、特に限定されず、輝度信号Y又は色差信号Cr、Cbの変化から場面の変化を検出するように構成しても良い。また、音声の変化も考慮して場面の変化を検出するように構成しても良い。また、映像信号に場面の変化を示す情報が含まれている場合、該情報に基づいて場面の変化を検出するようにしても良い。
カラーゲイン変更部14は、場面変化検出部16から出力された検出結果信号を入力する。カラーゲイン変更部14は、場面の変化が検出された場合、リミッタ14a及びローパスフィルタ14bの動作を停止させ、カラーゲイン算出部13から出力されたカラーゲインgをカラーゲインGとしてそのまま色差信号変更部15へ出力する。また、カラーゲイン変更部14は、場面の変化が検出されていない場合、リミッタ14a及びローパスフィルタ14bを動作させる。
色差信号変更部15は、色差信号Cr、Cbと、カラーゲイン変更部14から出力されたカラーゲインGとを入力する。そして、色差信号変更部15は、入力された色差信号Cr、Cbを、カラーゲインGで示される増幅率で増幅し、増幅された色差信号Crout、Cboutを表示部2へ出力する。
一方、輝度信号変更部17は、輝度信号Yを入力し、入力された輝度信号Yの信号レベルを、公知である任意の調整方法によって変更し、変更された輝度信号Youtを表示部2へ出力する。
表示部2は、例えば液晶表示パネル、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイであり、信号処理装置1から出力された輝度信号Yout及び色差信号Crout、Cboutに基づいて、映像を表示する。
以上のように構成された信号処理装置1及び映像表示装置にあっては、色の飽和を防ぐことができ、輝度信号Yのみを考慮した信号処理装置1に比べて、より良好な画質を実現することができる。
(変形例1)
図5は、変形例1に係る映像表示装置を示すブロック図である。
変形例1に係る映像表示装置は、彩度ヒストグラムを用いてカラーゲインgを調整し、良好な画質を得ることを可能にするものである。変形例1に係る映像表示装置は、実施の形態1に係る信号処理装置1及び表示部2と同様の構成を有している。ただし、輝度彩度ヒストグラム生成部12に代えて、彩度ヒストグラム生成部112及びAPL(APL:Average. Picture Level)算出部118を備えている点が異なる。また、カラーゲイン算出部13及び重み係数LUT113bの処理内容及び構成が異なる。以下では、主に上記相異点について説明する。
彩度ヒストグラム生成部112は、彩度変換部11から出力された彩度信号Sを入力し、入力された各画素の彩度信号Sに基づいて、彩度の度数分布を生成する(図6参照)。
図6は、彩度の度数分布を概念的に示す説明図である。彩度の度数分布においては、彩度信号Sの信号レベルが複数の彩度区分に区分けされている。横軸は、彩度レベルiを示し、縦軸は各彩度区分における度数bini 、即ち、該彩度区分に属する信号レベルの彩度信号Sを有する画素の数を示している。
彩度ヒストグラム生成部112は、生成された彩度の度数分布、即ち各彩度区分の度数bini をカラーゲイン算出部13へ出力する。
APL算出部118は、輝度信号Yを入力し、入力した輝度信号Yに基づいて平均画像レベルを算出する。平均画像レベルは、1フレームの映像の輝度平均値である。以下、平均画像レベルをAPLという。そして、APL算出部118は、算出したAPLをカラーゲイン算出部13へ出力する。
カラーゲイン算出部13には、重み係数LUT113b(記憶手段)が設けられており、カラーゲイン算出部13は、彩度ヒストグラム生成部112及びAPL算出部118から夫々出力された各彩度区分の度数bini と、APLとを入力すると共に、重み係数LUT113bから重み係数Wi を読み出す。
図7は、重み係数LUT113bが記憶する重み係数Wi を概念的に示す説明図である。横軸は、彩度の度数分布と同様の彩度レベルiを示し、縦軸は、各彩度区分に対応付けられた重み係数Wi の大きさを示している。重み係数Wi は、各彩度区分に対応付けられており、彩度レベルiが小さい程、大きな値を有している。色の飽和を防ぐためには、彩度レベルiが高い程、値が小さくなるようにすることが望まれるためである。なお、変形例1では、図7に示すような重み係数LUT113bを備えているが、実施の形態と同様、重み係数LUT113bに代えて、任意の関数を用いて重み係数を算出するように構成しても良い。
カラーゲイン算出部13は、入力された各彩度区分の度数bini に、重み係数LUT113bから読み出した対応する重み係数Wi を夫々乗算し、乗算して得られた各乗算値Wi ×bini を加算する。加算値は、下記式(3)で表される。
Figure 0005225900
また、カラーゲイン算出部13は、輝度信号YのAPLに応じてカラーゲインgを変更すべく、複数のAPL区分夫々に対応付けた複数の異なるゲインテーブル113aを備える。各ゲインテーブル113aは、前記加算値と、カラーゲインgとを対応付けて記憶している。各ゲインテーブル113aは、同じ値の加算値であっても、大きなAPL区分に対応付けられたゲインテーブル113aの方が、小さなAPL区分に対応付けられたゲインテーブル113aよりも大きな値のカラーゲインgが対応付けられるように構成されている。
図8は、ゲインテーブル113aを概念的に示す説明図である。横軸は加算値を示し、縦軸はカラーゲインgを示している。図8に示すように、カラーゲインgは、加算値が大きい程、小さな値を有している。また、カラーゲイン算出部13は、APLに対応したゲインテーブル113aを選択することによって、APLが大きい程、大きなカラーゲインgが算出されるようにすることができる。
なお、上記カラーゲインgの算出方法は一例であり、任意の式、ルックアップテーブル等を用いてカラーゲインgを算出することができる。また、一つのゲインテーブル113aを備えておき、該ゲインテーブル113aに基づいて加算値に対応するカラーゲインgを算出し、算出されたカラーゲインgをAPLに応じて増減させるように構成しても良い。つまり、APLが大きい程、カラーゲインgが大きくなるようにすれば良い。
また、APLに基づいて、カラーゲインgを増減させる例を説明したが、輝度の最大値、平均値、その他、映像の明るさを評価することが可能な各種統計量に基づいて、カラーゲインgを変更するように構成しても良い。
変形例1に係る信号処理装置101及び映像表示装置にあっては、彩度の度数分布を生成し、該度数分布と、APLとに基づいてカラーゲインgを調整するように構成されているため、実施の形態に比べてより軽い処理内容で良好な画質を得ることができる。
また、輝度及び彩度の二次元度数分布を生成する場合に比べて、度数分布を格納するために必要なメモリ容量を抑えることができ、低コストで信号処理装置101及び映像表示装置を構成することができる。
(変形例2)
図9は、変形例2に係る映像表示装置を示すブロック図である。
変形例2に係る映像表示装置は、重み係数LUT13bを用いず、彩度ヒストグラムを用いてカラーゲインgを調整し、良好な画質を得ることを可能にするものである。変形例2に係る映像表示装置は、変形例1に係る信号処理装置101及び表示部2と同様の構成を有している。ただし、重み係数LUTを備えていない点が異なる。また、カラーゲイン算出部213の処理内容が異なる。以下では、主に上記相異点について説明する。なお、彩度ヒストグラム生成部212及びAPL算出部218の構成は、変形例1に係る彩度ヒストグラム生成部112及びAPL算出部118と同様である。
図10は、彩度の度数分布及びカラーゲイン算出部213の処理内容を概念的に示す説明図である。彩度の度数分布においては、彩度信号Sの信号レベルが複数の彩度区分に区分けされている。横軸は、彩度レベルiを示し、縦軸は各彩度区分における度数bini 、即ち、該彩度区分に属する信号レベルの彩度信号Sを有する画素の数を示している。
カラーゲイン算出部213は、彩度ヒストグラム生成部及びAPL算出部218から夫々出力された各彩度区分の度数bini と、APLとを入力する。そして、カラーゲイン算出部213は、入力された各彩度区分の内、所定の閾値以上の彩度区分の度数bini を加算する。つまり所定の閾値以上の彩度区分の総和を算出する。加算値は、下記式(4)で表される。ただし、kは、閾値に対応する彩度区分を示している。
Figure 0005225900
また、カラーゲイン算出部213は、変形例1と同様、複数のAPL区分夫々に対応付けた複数の異なるゲインテーブル213aを備える。
図11は、ゲインテーブル213aを概念的に示す説明図である。横軸は加算値を示し、縦軸はカラーゲインgを示している。図11に示すように、カラーゲインgは、加算値が大きい程、小さな値を有している。また、カラーゲイン算出部213は、APLに対応した複数のゲインテーブル213aの中から、一のゲインテーブル213aを選択することによって、APLが大きい程、大きなカラーゲインgが算出されるようにすることができる。
なお、言うまでもなく、変形例1と同様、上記カラーゲインgの算出方法は一例に過ぎない。
変形例2に係る信号処理装置201及び映像表示装置にあっては、重み係数LUTを設けることなく、カラーゲインGを調整し、かつ色の飽和を防止し、良好な画質を得ることができる。
(変形例3)
図12は、変形例3に係る映像表示装置を示すブロック図である。変形例3に係る映像表示装置は、カラーゲインgを算出するための基本情報として、輝度信号Yを用い、輝度信号Yの情報を用いて算出されたカラーゲインgを彩度の度数分布を用いて補正するように構成されている。変形例3に係る映像表示装置は、変形例1に係る信号処理装置101及び表示部2と同様の構成を有している。ただし、カラーゲイン算出部313の構成が異なる。以下では、主に上記相異点について説明する。なお、彩度ヒストグラム生成部312及びAPL算出部318の構成は、変形例2に係る彩度ヒストグラム生成部212及びAPL算出部218と同様である。
カラーゲイン算出部313は、APLと、カラーゲインgとを対応付けた複数のゲインテーブル313aを備える。複数のゲインテーブル313aは、彩度に応じてカラーゲインgを変更すべく、例えば、上記式(3)又は(4)で表された異なる複数の加算値夫々に対応付けられている。上記式(3)を用いて加算値を算出する場合、カラーゲイン算出部313に、重み係数LUTを設ければ良い。なお、カラーゲインgを補正する彩度に関する統計量として、上記式(3)又は(4)で算出される加算値を例示したが、映像の彩度を評価することが可能な各種統計量に基づいて、カラーゲインgを調整するように構成しても良い。
図13は、ゲインテーブル313aを概念的に示す説明図である。横軸はAPLを示し、縦軸はカラーゲインgを示している。図13に示すように、カラーゲインgは、APLが大きい程、大きな値を有している。また、カラーゲイン算出部313は、上記式(3)又は(4)で表された加算値に対応したゲインテーブル313aを選択することによって、映像の彩度が大きい程、大きなカラーゲインgが算出されるようにカラーゲインgを変更することができる。なお、言うまでもなく、変形例1,2と同様、上記カラーゲインgの算出方法は一例に過ぎない。
変形例3に係る信号処理装置301及び映像表示装置にあっては、基本情報として、輝度信号Yを用いてカラーゲインgを調整し、該カラーゲインgを彩度によって補正することによって、カラーゲインgを調整し、かつ色の飽和を防止し、良好な画質を得ることができる。
(変形例4)
図14は、変形例4に係る映像表示装置を示すブロック図である。
変形例4に係る映像表示装置は、彩度の度数分布と、輝度の度数分布とを用いてカラーゲインgを調整し、良好な画質を得ることを可能にするものである。変形例4に係る映像表示装置は、実施の形態1に係る信号処理装置1及び表示部2と同様の構成を有している。ただし、輝度彩度ヒストグラム生成部12に代えて、彩度ヒストグラム生成部412及び輝度ヒストグラム生成部419を備えている点が異なる。また、カラーゲイン算出部413の処理内容及び構成が異なる。以下では、主に上記相異点について説明する。なお、彩度ヒストグラム生成部412は、変形例1と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
輝度ヒストグラム生成部419は、輝度信号Yを入力し、入力された各画素の輝度信号Yに基づいて、輝度の度数分布を生成する。輝度の度数分布においては、輝度信号Yの信号レベルが複数の輝度区分に区分けされている。輝度ヒストグラム生成部419は、生成された輝度の度数分布、即ち各輝度区分の度数binj をカラーゲイン算出部413へ出力する。
カラーゲイン算出部413には、重み係数LUT413bが設けられており、カラーゲイン算出部413は、彩度ヒストグラム生成部412及び輝度ヒストグラム生成部419から夫々出力された各彩度区分の度数bini と、各輝度区分の度数binj とを入力すると共に、重み係数LUT413bから重み係数Wi ,Wj を読み出す。また、重み係数Wi は、各彩度区分に対応付けられており、彩度レベルiが小さい程、大きな値を有している。また、重み係数Wj は、各輝度区分に対応付けられており、輝度レベルjが大きい程、大きな値を有している。平均輝度の高い明るい映像においては、色差信号Cr、Cbの信号レベルを高く設定することが良好な画質として好まれる傾向にあるためである。なお、変形例4では、重み係数LUT413bを備えているが、重み係数LUT413bに代えて、任意の関数を用いて重み係数を算出するように構成しても良い。
カラーゲイン算出部413は、入力された各輝度区分の度数binj に、重み係数LUT413bから読み出した対応する重み係数Wj を夫々乗算し、乗算して得られた各乗算値Wj ×binj を加算する。加算値は、下記式(5)で表される。
Figure 0005225900
また、カラーゲイン算出部413は、上記式(5)に代えて、下記式(6)で表される加算値を算出するように構成しても良い。
Figure 0005225900
カラーゲイン算出部413は、上記式(5)又は(6)で表された加算値と、カラーゲインgとを対応付けた複数のゲインテーブル413aを備える。複数のゲインテーブル413aは、彩度に応じてカラーゲインgを変更すべく、例えば、上記式(3)又は(4)で表される異なる複数の加算値夫々に対応付けられている。なお、カラーゲインgを補正する彩度に関する統計量として、上記式(3)又は(4)で算出される加算値を例示したが、映像の彩度を評価することが可能な各種統計量に基づいて、カラーゲインgを調整するように構成しても良い。
図15は、ゲインテーブル413aを概念的に示す説明図である。横軸は上記式(5)又は(6)で表された加算値を示し、縦軸はカラーゲインgを示している。図15に示すように、カラーゲインgは、上記式(5)又は(6)で表された加算値が大きい程、大きな値を有している。また、カラーゲイン算出部413は、上記式(3)又は(4)で表される加算値に対応したゲインテーブル413aを選択することによって、映像の彩度が大きい程、大きなカラーゲインgが算出されるようにすることができる。なお、言うまでもなく、変形例1,2と同様、上記カラーゲインgの算出方法は一例に過ぎない。
変形例4に係る信号処理装置401及び映像表示装置にあっては、彩度の度数分布と、輝度の度数分布とを生成し、各度数分布に基づいてカラーゲインgを調整することによって、色の飽和を防止し、かつ良好な画質を得ることができる。
(変形例5)
図16は、変形例5に係る映像表示装置を示すブロック図である。変形例5に係る映像表示装置は、本発明に係るコンピュータプログラム4aをコンピュータ3に実行させることによって実現される。
コンピュータ3は、装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)31を備える。CPU31は、ROM(Read Only Memory)32と、演算に伴って発生する一時的な情報を記憶するRAM(Random Access Memory)33と、本発明の実施の形態に係るコンピュータプログラム4aを記録した記録媒体4、例えばCD−ROMからコンピュータプログラム4aを読み取る外部記憶装置34と、外部記憶装置34により読み取ったコンピュータプログラム4aを記録するハードディスク等の内部記憶装置35とが接続されている。CPU31は、内部記憶装置35からコンピュータプログラム4aをRAM33に読み出して各種演算処理を実行することによって、本発明に係る信号処理方法を実施する。また、コンピュータ3は、輝度信号Y及び色差信号Cr、Cbが入力する入力部36と、信号処理後の輝度信号Yout及び色差信号Crout、Cboutを出力する出力部37とを備える。
図17は、本発明の信号処理方法に係るCPU31の処理手順を示すフローチャートである。CPU31は、入力部36にてアナログの輝度信号Y及び色差信号Cr、Cbを入力し(ステップS11)、入力された輝度信号Y及び色差信号Cr、Cbをデジタルの輝度データ及び色差データにAD変換する(ステップS12)。
そして、CPU31は、色差データに基づいて、彩度データを算出する(ステップS13)。彩度データの算出方法は、彩度信号Sの算出方法と同様である。そして、輝度データ及び彩度データに基づいてカラーゲインを算出する(ステップS14)。カラーゲインの算出方法は、実施の形態及び変形例1〜4で示した手法と同様の方法で算出されれば良い。
次いで、CPU31は、カラーゲインが所定上限値未満になるように上限を制限すると共に、各フレームに係るカラーゲインの変動が滑らかになるように、ステップS14で算出されたカラーゲインを変更する(ステップS15)。カラーゲインの変更は、実施の形態におけるカラーゲイン変更部と同様の処理方法で行えば良い。
次いで、CPU31は、ステップS15で変更されたカラーゲインに基づいて色差データの値を変更する(ステップS16)。そして、CPU31は、輝度信号Y及び変更された色差データ夫々をアナログの輝度信号Y及び色差信号Cr、CbにDA変換し(ステップS17)、DA変換された輝度データ及び色差データを出力部37にて外部へ出力し(ステップS18)、処理を終える。
変形例5にあっては、コンピュータ3を用いて、実施の形態及び変形例1〜4と同様の効果を奏することができる。
なお、実施の形態及び変形例では、各種補正処理が行われていない入力された原輝度信号Y及び色差信号Cr、Cbを用いて、カラーゲインを調整する例を示したが、任意の信号処理が行われた後の輝度信号Y及び色差信号Cr、Cbを用いて、本発明に係る信号処理を実行するように構成しても良い。また、任意の信号処理が行われた後の輝度信号Y及び原色差信号Cr、Cbを用いて、本発明に係る信号処理を実行するように構成しても良い。更に、原輝度信号Y及び任意の信号処理が行われた後の色差信号Cr、Cbを用いて、本発明に係る信号処理を実行するように構成しても良い。
更にまた、本実施の形態では、輝度及び彩度の二次元度数分布、輝度又は彩度の度数分布を用いてカラーゲインを調整する例を説明したが、輝度、色差信号Cr、色差信号Cbの度数分布を生成し、該度数分布を用いてカラーゲインを算出するように構成しても良い。
更にまた、信号処理回路の適用例として映像表示装置を説明したが、映像信号を出力するDVD(Digital Versatile Disc)レコーダ、BD(Blu-ray)レコーダ等の映像再生装置、携帯電話、カーナビゲーション装置、PDA(Personal Data Assistance)等の各種携帯機器、衛星放送チューナ等に本発明に係る信号処理回路を適用しても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 信号処理装置
2 表示部
3 コンピュータ
4 記録媒体
4a コンピュータプログラム
11 彩度変換部
12 輝度彩度ヒストグラム生成部
13 カラーゲイン算出部
13a ゲインテーブル
13b 重み係数LUT
14 カラーゲイン変更部
14a リミッタ
14b ローパスフィルタ
15 色差信号変更部
16 場面変化検出部
17 輝度信号変更部
Y 輝度信号
Cr、Cb 色差信号
S 彩度信号

Claims (10)

  1. 一の映像の輝度信号及び色差信号を入力し、入力された輝度信号及び色差信号夫々に基づいて色差信号の信号レベルを変更する信号処理装置において
    輝度信号及び色差信号は、複数の画素夫々の輝度及び色を示しており、
    入力された色差信号を彩度信号に変換する彩度信号変換手段と、
    該彩度信号変換手段にて変換された彩度信号に基づいて、彩度の度数分布を生成する彩度度数分布生成手段と、
    彩度に対応付けられており、該彩度の値が小さい/大きい程、大きな/小さな値を有する重み係数を記憶する記憶手段と、
    前記彩度度数分布生成手段にて生成された度数分布における各度数に、対応する重み係数を夫々乗算し、乗算して得られた各乗算値の加算値が大きい/小さい程、色差信号の信号レベルがより高い/低い信号レベルに変更されるように色差信号の信号レベル変更量を決定する色差信号変更量決定手段
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  2. 前記色差信号変更量決定手段は、
    前記彩度度数分布生成手段にて生成された度数分布における所定彩度以上の度数を加算し、加算して得られた加算値が小さい/大きい程、色差信号の信号レベルがより高い/低い信号レベルに変更されるように信号レベル変更量を決定する手段を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 入力された輝度信号に基づいて、輝度の度数分布を生成する輝度度数分布生成手段を備え、
    前記色差信号変更量決定手段は、
    前記輝度度数分布生成手段にて生成された度数分布に基づいて、色差信号の信号レベル変更量を決定するようにしてある
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の信号処理装置。
  4. 一の映像の輝度信号及び色差信号を入力し、入力された輝度信号及び色差信号夫々に基づいて色差信号の信号レベルを変更する信号処理装置において、
    輝度信号及び色差信号は、複数の画素夫々の輝度及び色を示しており、
    入力された色差信号を彩度信号に変換する彩度信号変換手段と、
    入力された輝度信号及び該彩度信号変換手段にて変換された彩度信号夫々に基づいて、輝度及び彩度の二次元度数分布を生成する輝度彩度度数分布生成手段と、
    輝度及び彩度に対応付けられており、輝度の値が大きい程又は彩度の値が小さい程、大きな値を有する重み係数を記憶する記憶手段と、
    前記輝度彩度度数分布生成手段にて生成された度数分布における各度数に、対応する重み係数を夫々乗算し、乗算して得られた各乗算値の加算値が大きい/小さい程、色差信号の信号レベルがより高い/低い信号レベルに変更されるように色差信号の信号レベル変更量を決定する色差信号変更量決定手段と
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  5. 複数の映像夫々に対応する輝度信号及び色差信号が入力されるように構成されており、
    更に、前記色差信号変更量決定手段にて決定された各映像の信号レベル変更量の差が所定値未満になるように、信号レベル変更量を変更する変更手段を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の信号処理装置。
  6. 複数の映像夫々に対応する輝度信号及び色差信号が入力されるように構成されており、
    更に、前記色差信号変更量決定手段にて決定された各映像の信号レベル変更量が所定値未満になるように、信号レベル変更量を変更する変更手段を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の信号処理装置。
  7. 複数の映像夫々の輝度信号又は色差信号に基づいて、映像に係る場面の変化を検出する場面変化検出手段を備え、
    前記変更手段は、
    前記場面変化検出手段が場面の変化を検出した場合、変更処理を停止するようにしてある
    ことを特徴とする請求項又は請求項に記載の信号処理装置。
  8. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の信号処理装置と、
    該信号処理装置にて処理された輝度信号及び色差信号に基づいて映像を表示する表示部と
    を備えることを特徴とする映像表示装置。
  9. 一の映像の複数の画素夫々の輝度及び色を示した輝度信号及び色差信号を入力し、入力された輝度信号及び色差信号夫々に基づいて色差信号の信号レベルを変更する信号処理方法において、
    入力された色差信号を彩度信号に変換し、
    変換された彩度信号に基づいて、彩度の度数分布を生成し、
    生成された度数分布における各度数に、該度数の彩度の値が小さい/大きい程、大きな/小さな値を有する重み係数を夫々乗算し、
    乗算して得られた各乗算値の加算値が大きい/小さい程、色差信号の信号レベルがより高い/低い信号レベルに変更されるように色差信号の信号レベル変更量を決定する
    ことを特徴とする信号処理方法。
  10. 一の映像の複数の画素夫々の輝度及び色を示した輝度信号及び色差信号を入力し、入力された輝度信号及び色差信号夫々に基づいて色差信号の信号レベルを変更する信号処理方法において、
    入力された色差信号を彩度信号に変換し、
    入力された輝度信号及び変換された彩度信号夫々に基づいて、輝度及び彩度の二次元度数分布を生成し、
    生成された度数分布における各度数に、該度数の輝度及び彩度に対応付けられており、輝度の値が大きい程又は彩度の値が小さい程、大きな値を有する重み係数を夫々乗算し、
    乗算して得られた各乗算値の加算値が大きい/小さい程、色差信号の信号レベルがより高い/低い信号レベルに変更されるように色差信号の信号レベル変更量を決定する
    ことを特徴とする信号処理方法。
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