JP4810473B2 - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、カラー静止画像またはカラー動画像の階調を好ましい階調となるように処理する画像処理装置および画像処理プログラムに関する。
デジタルカメラなどの撮像機器は、近年めざましい進歩を遂げているが、人間の視覚に及ばない点として、ダイナミックレンジの狭さが挙げられている。例えば、静止画像を撮像する際にフラッシュを用いた場合には、近景は非常に明るく、遠景は暗く照明されるが、撮像された静止画像において遠景と近景との両方を人間が見た場合と同じように階調再現するのは難しかった。
近年、このような課題を解決するための技術として、スペースバリアントな階調変換が提案されている。例えば、特許3465226号公報には、入力画像のテクスチャを解析し、この解析結果に基づいて入力画像を複数の領域に分割し、分割された領域毎に異なる濃度変換処理を行う技術が記載されている。このような技術を用いれば、明暗差のあるシーンであっても、明部および暗部ともに良好な階調再現を行うことができ、人間が見た被写体により近い画像を得ることが可能となる。
特許3465226号公報
しかしながら、上述したようなスペースバリアントな階調変換は、全ての画像に対して良好な結果を得られるとは限らず、かえって画質劣化に繋がる場合がある。このような例の一つとしては、ハイライトの周囲に本来の被写体にはない色がつく現象が挙げられ、以下ではこれを偽輪郭と呼ぶことにする。
この偽輪郭は、撮像素子から複数の色成分を得る際に、各色成分間の飽和レベルが異なるために生じる現象である。例えば、ハイライト周辺において、R(赤)およびG(緑)は飽和している一方でB(青)は飽和していない部分が帯状に生じると、黄色がかった輪郭がハイライトについたように見える現象が生じる。このような偽輪郭は、通常のスペースインバリアントな階調変換を行う場合には該階調変換特性がハイライト部において非常に平坦であるために緩和されるが、上述したようなスペースバリアントな階調変換を施す場合にはかえって顕著になってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、偽輪郭を抑制して、かつ人間の見た印象に近い階調再現を行うことができる画像処理装置、画像処理プログラムを提供することを目的としている。
1の態様による画像処理装置は、複数色の色信号により構成されるカラー画像を処理するための画像処理装置であって、上記カラー画像に対して画素位置に応じて異なる階調補正を施す階調補正手段と、上記カラー画像に対して色信号間における信号の飽和状態の差に基づき偽輪郭の発生程度を算出する偽輪郭検出手段と、上記偽輪郭検出手段の算出結果に応じて上記階調補正の特性を制御する制御手段と、を具備したものである。
<実施形態における記載>
この態様の具体例は、実施形態1〜3およびそれらの変形例に記載されている。
画素位置に応じて異なる階調補正を施す階調補正手段は、「ヒストグラム算出部113およびトーンカーブ決定部114およびトーンカーブ適用部115」、または「ヒストグラム算出部113およびトーンカーブ適用部215および加重平均部218」、または「ヒストグラム算出部113およびトーンカーブ適用部215および加重平均部220」、または「ヒストグラム算出部313およびトーンカーブ適用部315」が対応している。
偽輪郭検出手段は、偽輪郭検出部112または偽輪郭検出部116または偽輪郭検出部119または加重平均部220または偽輪郭検出部312が対応している。
制御手段は、トーンカーブ決定部114、または「重み計算部217および加重平均部218」、または加重平均部220、または「プリ階調変換部310およびヒストグラム算出部313」が対応している。
<作用効果>
スペースバリアントな階調変換を行っているために、人間の見た目の印象に近い画像を生成することができる。そして、偽輪郭検出手段により検出された偽輪郭発生の程度に応じて制御手段が階調補正手段の階調補正特性を偽輪郭が目立たない特性へ補正し、階調補正手段によって補正された階調補正特性を用いて階調補正を行うようにしているために、偽輪郭が発生しているシーンでも偽輪郭が目立つことがない。
また、第2の態様による画像処理装置は、上記第1の態様による画像処理装置において、上記制御手段が、各画素における階調補正特性を決定するための階調補正曲線の飽和部における変化が緩やかになるように上記階調補正の特性を制御するものである。
<実施形態における記載>
この態様の具体例は、実施形態1に記載されている。
「階調補正曲線の飽和部における変化が緩やかになるように上記階調補正の特性を制御する」は、トーンカーブ決定部114が、数式1に基づいて、トーンカーブを調整することに対応する。
<作用効果>
偽輪郭発生の程度が大きい場合にハイライト部の階調変換特性を緩やかにするようにしたために、ハイライト部の偽輪郭をより目立ち難くすることができる。
さらに、第3の態様による画像処理装置は、上記第1の態様による画像処理装置において、上記階調補正手段が、画素位置に応じて異なる階調補正を施す前に画像全体に共通の階調変換を施す手段を有して構成されたものであり、上記制御手段は、上記偽輪郭検出手段の算出結果に応じて上記画像全体に共通の階調変換の特性を変更するものである。
<実施形態における記載>
この態様の具体例は、実施形態3に記載されている。
画像全体に共通の階調変換を施す手段は、プリ階調変換部310が対応している。
共通の階調変換の特性を変更する制御手段は、プリ階調変換部310およびヒストグラム算出部313が対応している。
<作用効果>
偽輪郭の発生が多い場合には、画像全体に共通に施す階調変換の特性をより偽輪郭が目立たない特性へ変化させるようにしたために、偽輪郭を目立たなくすることができる。
第4の態様による画像処理装置は、上記第1の態様による画像処理装置において、上記階調補正手段が、画像全体に共通の階調変換を施す手段と、画素位置に応じて異なる階調補正を施した結果と上記共通の階調変換を施した結果とを所定の合成比率で合成する手段と、を有して構成されたものであり、上記制御手段は、上記偽輪郭検出手段の算出結果に応じて上記合成比率を変更するものである。
<実施形態における記載>
この態様の具体例は、実施形態2およびその変形例に記載されている。
画像全体に共通の階調変換を施す手段は、通常階調変換部216が対応している。
所定の合成比率で合成する手段は、加重平均部218または加重平均部220が対応している。
合成比率を変更する制御手段は、「重み計算部217および加重平均部218」、または加重平均部220が対応している。
<作用効果>
偽輪郭の発生が多い場合には、画素毎の階調変換特性が、偽輪郭が目立たないように設定された全画素共通の階調変換特性に近づくように、合成比率の制御を行うようにしたために、偽輪郭を目立たなくすることができる。
第5の態様による画像処理装置は、上記第1の態様による画像処理装置において、上記階調補正手段が、仮の階調補正を施す仮階調補正手段と、最終的な階調補正を施す本階調補正手段と、を有して構成されたものであり、上記偽輪郭検出手段は、上記仮階調補正手段による処理結果に基づいて上記偽輪郭の発生程度を算出するものであり、上記制御手段は、上記偽輪郭検出手段の算出結果に応じて上記本階調補正の特性を制御するものである。
<実施形態における記載>
この態様の具体例は、実施形態2の変形例に記載されている。
仮階調補正手段は、通常階調変換部216またはトーンカーブ適用部215が対応している。
本階調補正手段は、加重平均部220が対応している。
「上記仮階調補正手段による処理結果に基づいて上記偽輪郭の発生程度を算出する」ことは、加重平均部220がヒストグラム均等化後の彩度S’から第二の偽輪郭指標F’を算出することが対応している。
制御手段は、加重平均部220が対応している。
<作用効果>
仮階調変換後に偽輪郭の発生程度を判定して、この判定結果に応じて本階調変換を制御するようにしたために、偽輪郭を目立たなくするための階調制御をより確実に行うことができる。
第6の態様による画像処理装置は、上記第1から第5の態様による画像処理装置において、上記偽輪郭検出手段が、上記カラー画像を構成する各画素について偽輪郭であるか否かを判定し、偽輪郭であると判定された画素の総数と上記カラー画像を構成する全画素数との比に基づいて上記偽輪郭の発生程度を表す偽輪郭指標を算出するものである。
<実施形態における記載>
この態様の具体例は、実施形態1の第2の変形例および実施形態3に記載されている。
偽輪郭検出手段は、偽輪郭指標算出部120または偽輪郭検出部312が対応している。
<作用効果>
画像全体から偽輪郭の発生程度を評価するようにしたために、偽輪郭を目立たなくする効果をあまり損なうことなく、処理を簡単にすることができる。
第7の態様による画像処理装置は、上記第1から第5の態様による画像処理装置において、上記偽輪郭検出手段が、画素毎に所定の近傍領域を設定し、上記近傍領域内の各画素について偽輪郭であるか否かを判定し、該近傍領域内において偽輪郭であると判定された画素の総数と該近傍領域内の全画素数との比に基づいて、各画素における上記偽輪郭の発生程度を表す偽輪郭指標を算出するものである。
<実施形態における記載>
この態様の具体例は、実施形態1〜2(実施形態1の第1の変形例および実施形態2の変形例も含む)に記載されている。
偽輪郭検出手段は、偽輪郭検出部112または偽輪郭検出部116または偽輪郭検出部119または加重平均部220が対応している。
<作用効果>
偽輪郭の発生程度を画素毎に評価するようにしたために、より高画質の画像を得ることが可能となる。
第8の態様による画像処理装置は、上記第1から第5の態様による画像処理装置において、上記カラー画像が、複数フレームまたは複数フィールドにより構成されるカラー動画像であって、上記偽輪郭検出手段は、上記カラー動画像を処理する際に、各フレーム毎または各フィールド毎に算出した偽輪郭の発生程度を表す偽輪郭指標をフレーム間またはフィールド間で平滑化することにより各フレームまたは各フィールドにおける偽輪郭の発生程度を算出するものである。
<実施形態における記載>
この態様の具体例は、実施形態1の第1の変形例および第2の変形例に記載されている。
偽輪郭検出手段は、偽輪郭検出部116または偽輪郭検出部119が対応している。
<作用効果>
カラー動画像のフレーム間またはフィールド間における階調変換特性が大きく異ならないようにしたために、動画の画質を向上することができる。
第9の態様による画像処理プログラムは、複数色の色信号により構成されるカラー画像をコンピュータに処理させるための画像処理プログラムであって、コンピュータに、上記カラー画像に対して画素位置に応じて異なる階調補正を施す階調補正ステップと、上記カラー画像に対して色信号間における信号の飽和状態の差に基づき偽輪郭の発生程度を算出する偽輪郭指標算出ステップと、上記偽輪郭指標算出ステップの算出結果に応じて上記階調補正の特性を制御する制御ステップと、を行わせるためのプログラムである。
<実施形態における記載および作用効果>
第1の態様と同様である。
本発明の画像処理装置、画像処理プログラムによれば、偽輪郭を抑制して、かつ人間の見た印象に近い階調再現を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図13は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は画像処理装置の構成を示すブロック図、図2は階調変換部の構成を示すブロック図、図3は階調変換部において擬輪郭検出およびヒストグラム算出に用いられる処理対象画素近傍の様子を示す図、図4はヒストグラム算出部により算出されるヒストグラムの例を示す線図、図5はヒストグラム算出部により算出されるトーンカーブの例を示す線図、図6はヒストグラム算出部により算出されたトーンカーブT(x)とトーンカーブ決定部に記憶されている偽輪郭が顕著にならないようなトーンカーブS(x)とを示す線図、図7はトーンカーブ決定部により算出されるトーンカーブT(x)とトーンカーブS(x)との最大値として得られるトーンカーブmax(S(x),T(x))を示す線図、図8はトーンカーブ決定部が用いるトーンカーブmax(S(x),T(x))とトーンカーブT(x)とを混合する際の重みW(x)を示す線図、図9はトーンカーブ決定部によりトーンカーブmax(S(x),T(x))とトーンカーブT(x)とを重みW(x)を用いて重み付けして算出されるトーンカーブT’(x)を示す線図、図10は偽輪郭検出部の第1の変形例の構成を示すブロック図、図11は偽輪郭検出部の第2の変形例の構成を示すブロック図、図12は画像処理プログラムによる処理全体の流れを示すフローチャート、図13は図12のステップS4における階調変換処理の詳細を示すフローチャートである。
なお、以下の説明においては、カラー画像は、カラー静止画像とカラー動画像との両方を含む概念であるものとする。
本実施形態の画像処理装置は、図1に示すように、撮像部100とプロセッサ101とを備えている。
撮像部100は、図示はしないが、被写体の光学像を結像するための撮像光学系と、この撮像光学系により結像された光学像を光電変換して電気的なアナログ信号として出力する単板CCDと、この単板CCDから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部と、被写体に向けて照明光を照射するための照明系と、を備えて構成されている。
プロセッサ101は、同時化部102と、色変換部103と、階調変換部104と、帯域強調部105と、記録部106と、制御部107と、を備えて構成されている。撮像部100は、同時化部102へ接続されている。同時化部102と色変換部103と階調変換部104と帯域強調部105と記録部106とは、プロセッサ101の内部においてこの順に接続されている。また、制御部107は、同時化部102、色変換部103、階調変換部104、帯域強調部105、および記録部106と双方向に接続されていて、これらを制御するようになっている。さらに、制御部107は、撮像部100とも双方向に接続されていて、この撮像部100の制御も行うようになっている。
また、階調変換部104は、図2に示すように、内部バッファ111と、偽輪郭検出部112(偽輪郭検出手段)と、ヒストグラム算出部113(階調補正手段)と、トーンカーブ決定部114(階調補正手段、制御手段)と、トーンカーブ適用部115(階調補正手段)と、を備えている。色変換部103は内部バッファ111に接続されている。内部バッファ111は、偽輪郭検出部112およびヒストグラム算出部113に接続されている。偽輪郭検出部112およびヒストグラム算出部113は、トーンカーブ決定部114に接続されている。トーンカーブ決定部114および内部バッファ111は、トーンカーブ適用部115に接続されている。トーンカーブ適用部115は帯域強調部105に接続されている。
次に、本実施形態の画像処理装置の作用を説明する。
制御部107の制御に基づいて、撮像部100により画像が撮像されると、単板CCDにより得られた画像信号がA/D変換された後に、プロセッサ101内の同時化部102に入力される。
同時化部102は、画像信号中の各画素において欠落している色成分(例えば、R画素位置においてはG,B色成分、G画素位置においてはR,B色成分、B画素位置においてはR,G色成分がそれぞれ欠落している)を公知の補間処理により補い、色変換部103へ順次出力する。
色変換部103は、同時化部102から入力される信号を、各画素毎に輝度Yおよび色差Cr,Cbの信号に変換して、変換後の信号を階調変換部104へ順次出力する。
階調変換部104は、色変換部103から入力される信号に1画素ずつの階調変換を行い、処理結果を帯域強調部105へ出力する。ただし、1画素の処理を行うためには、その1画素の近傍の所定サイズの画素データが必要であるために、色変換部103からの入力信号をまず内部バッファ111に蓄積する。そして、処理対象画素の処理を行うのに必要なデータが内部バッファ111に蓄積されたところで階調変換処理を行って、変換結果を帯域強調部105へ順次出力する。その後、階調変換部104は、処理対象画素を次の画素に移して、上述と同様の流れにより処理を行う。
帯域強調部105は、入力された階調変換後のデータに対して公知の帯域強調処理を行い、処理結果を記録部106へ出力する。
記録部106は、帯域強調後のデータを所定のフォーマットにより記録メディアへ記録する。
このような記録部106の処理が、撮像部100からプロセッサ101に入力された全ての信号について終了すると、制御部107は、次回の撮像に備えて待機する。
次に、図2に示したような階調変換部104の作用について、より詳細に説明する。
階調変換部104による処理に必要なデータ(処理対象画素近傍のデータ。なお、処理対象画素の「近傍」は、本実施形態においては、処理対象画素自体も含むものとする。)が内部バッファ111に蓄積されると、偽輪郭検出部112が、処理対象画素近傍に偽輪郭が発生しているか否かを検出する。ここで、偽輪郭検出部112が、処理に必要データとして内部バッファ111から読み出したデータが、例えば図3に示すような処理対象画素Pc の近傍のデータであったものとすると、偽輪郭発生検出は以下のように行う。
まず、処理対象画素Pc の近傍内の各画素P1 ,P2 ,…,Pn (nは近傍画素の画素数)について、輝度と色差とを一旦RGB値に変換した後に、変換された各RGBを所定の閾値と比較して、所定の閾値以上である場合には飽和していると判定し、所定の閾値未満である場合には飽和していないと判定する。そして、飽和している色成分の数が1または2である画素の数をカウントする。最後に、カウント数を近傍内の画素数nで割って、偽輪郭が発生している程度を表す偽輪郭指標Fを算出し、トーンカーブ決定部114へ出力する。
上述したような偽輪郭検出部112の動作と並行して、ヒストグラム算出部113は、図4に示すように近傍内の画素の輝度ヒストグラムを作成し、さらに累積ヒストグラムを作成して、累積値が入力最大画素値Mと同じ値Mになるように累積値をスケーリングすることにより、入力画素値を出力画素値に変換するためのトーンカーブT(x)(ここに、xは入力画素値を示す)を図5に示すように作成する。そして、ヒストグラム算出部113は、作成したトーンカーブT(x)をトーンカーブ決定部114へ出力する。このヒストグラム算出部113により算出されたトーンカーブT(x)は、いわゆるヒストグラム均等化を処理対象画素Pc に施すための階調変換特性になっている。
トーンカーブ決定部114は、ヒストグラム算出部113から入力されたトーンカーブと、偽輪郭検出部112から入力された偽輪郭指標Fと、に基づいて、最終的なトーンカーブを次のように決定する。
まず、トーンカーブ決定部114は、図6に示すような、偽輪郭が顕著にならないように設定されたトーンカーブS(x)を予め記憶している。ここに、偽輪郭が顕著にならないように設定されたトーンカーブS(x)とは、明部における階調変化が緩やかとなるように設定されたトーンカーブである。
そして、トーンカーブ決定部114は、まず、上述したトーンカーブS(x)と、ヒストグラム算出部113から入力されたトーンカーブT(x)と、に基づいて、新たなトーンカーブT’(x)を次の数式1に示すように算出する。
[数1]
T’(x)=W(x)×max(S(x),T(x))+(1−W(x))×T(x)
ここに、max(a,b)はaとbとの内の小さくない方の値を返す関数であり、W(x)は入力画素値xに依存する重みを示している。
この重みW(x)は、図8に示すように、入力画素値xが大きい部分(つまり、明るい部分)において重みが1に近くなり、入力画素値xが小さい部分(つまり、暗い部分)において殆ど0になる重みとなっている。
数式1に示す計算は、より詳しくは、次のような手順で行われる。まず、トーンカーブS(x)とトーンカーブT(x)との内の、小さくない方(同一でない限り大きい方)のみを選択することにより構成されるトーンカーブmax(S(x),T(x))を図7に示すように生成する。この図7に示す具体例においては、トーンカーブS(x)は、トーンカーブT(x)に対して、暗い部分で値が小さく、明るい部分で値が大きくなっている。従って、トーンカーブmax(S(x),T(x))は、暗い部分のトーンカーブT(x)と明るい部分のトーンカーブS(x)とを中間の明るさで接続した曲線となっている。トーンカーブS(x)とトーンカーブT(x)とは何れも入力最大画素値Mに対して同じ値Mを返すカーブであり、かつS(x)は入力最大画素値M付近、つまり明部に対応する入力値に対して変化が緩やかとなるように設定されたカーブである。従って、もしT(x)が入力最大画素値M付近において変化が急となるようなカーブであれば、入力最大画素値M付近におけるT(x)の値はS(x)より小さくなる。このことから、トーンカーブmax(S(x),T(x))は、入力最大画素値M付近の明部に相当する入力値に対して、トーンカーブT(x)よりも変化が緩やかになる可能性が高い。
そして、数式1に示す計算の手順は、さらに次のように行われる。すなわち、図7に示したようなトーンカーブmax(S(x),T(x))に重みW(x)を乗算し、トーンカーブT(x)に重み(1−W(x))を乗算して、これらを加算することにより、図9に示すようなトーンカーブT’(x)を算出する。これにより、低輝度域(暗部)から中輝度域にかけてはヒストグラムを平坦化するトーンカーブT(x)の影響が強いが、高輝度域(明部)においては階調変化がT(x)より緩やかになった図9に示すようなトーンカーブT’(x)が得られることになる。
さらに、トーンカーブ決定部114は、偽輪郭指標Fを用いて、最終的なトーンカーブT”(x)を次の数式2に示すように算出する。
[数2]
T”(x)=F×T’(x)+(1−F)×T(x)
この数式2に基づき算出されるT”(x)は、偽輪郭が近傍内に存在する確率が高い場合(偽輪郭指標Fが1に近い場合)にはT’(x)に近い形状のトーンカーブとなり、そうでない場合(偽輪郭指標Fが0に近い場合)にはT(x)に近い形状のトーンカーブとなる。
そして、トーンカーブ決定部114は、算出したトーンカーブT”(x)をトーンカーブ適用部115へ出力する。
トーンカーブ適用部115は、トーンカーブ決定部114から入力したトーンカーブT”(x)と、内部バッファ111から読み出した処理対象画素Pc の輝度Y_cおよび色差Cr_c,Cb_cと、に基づいて、この階調変換部104からの最終的な出力となる輝度Y_c”および色差Cr_c”,Cb_c”を次の数式3に示すように算出して、算出結果を帯域強調部105へ出力する。
[数3]
Y_c” =T”(Y_c)
Cr_c”=Cr_c×Y_c”/Y_c
Cb_c”=Cb_c×Y_c”/Y_c
なお、本実施形態の構成や作用は上述に限るものではなく、種々の変形例が考えられる。
例えば、トーンカーブ適用部115は、上述では処理対象画素Pc の輝度Y_c,および色差Cr_c,Cb_cに対して数式3により階調変換を行っているが、これに限らず、Y_c,Cr_c,Cb_cを一旦RGB値に変換した後に各RGB値にトーンカーブT”による階調変換を施して、その後に輝度と色差に再変換して帯域強調部105へ出力するようにしても構わない。
また、上述では撮像部100からカラー静止画像が出力されることを前提として説明を行っていたが、撮像部100からカラー動画像が出力される場合であっても対応可能である。この場合には、プロセッサ101が、上述したような処理を、撮像部100から出力される信号の各フィールドまたは各フレームに対して行えば良い。
さらに、プロセッサ101が処理する信号がカラー動画像である場合には、フレーム毎またはフィールド毎に階調変換特性が急変することのないようにすると良い。このような変形例の1つ(第1の変形例)を、図10を参照して説明する。なお、以下の説明においては、動画像が複数のフレームにより構成される場合を例に挙げて説明するが、動画像が複数のフィールドにより構成される場合であっても同様の処理を適用することが可能である。
この第1の変形例においては図2に示した、偽輪郭検出部112に替えて、図10に示すような偽輪郭検出部116(偽輪郭検出手段)が用いられるようになっている。この偽輪郭検出部116は、図10に示すように、偽輪郭指標算出部117と、偽輪郭指標バッファ118と、を備えている。
偽輪郭指標バッファ118は、プロセッサ101に入力されるフレームと同じ画素数分のデータを記憶し得るバッファとして構成されたものである。この偽輪郭指標バッファ118には、現在のフレームの一つ前のフレームにおいて偽輪郭指標算出部117が算出した各画素の偽輪郭指標が記憶されるようになっている。
偽輪郭指標算出部117は、まず、現在のフレームの現在の処理対象画素を含む近傍画素を内部バッファ111から読み出して、読み出した処理対象画素に対して、上述した偽輪郭検出部112と同様の演算を行うことにより、偽輪郭指標Fを得る。次に、偽輪郭指標算出部117は、現在の処理対象画素と同一位置にある1フレーム前の画素の偽輪郭指標F’を偽輪郭指標バッファ118から読み出す。そして、偽輪郭指標算出部117は、偽輪郭指標Fと偽輪郭指標F’との平均値F”=(F+F’)/2を算出して、算出した平均値を処理対象画素の最終的な偽輪郭指標F”とする。その後、偽輪郭指標算出部117は、算出した偽輪郭指標F”を、トーンカーブ決定部114へ出力するとともに、偽輪郭指標バッファ118の処理対象画素と同一位置に書き込んで更新する。
このような処理を行うことにより、偽輪郭指標がフレーム間で平均化(平滑化)され、階調変換特性の時間的な変化が緩和された自然な動画処理が可能となる。
なお、上述したような第1の変形例では、偽輪郭指標バッファ118として大容量のメモリが必要となるために、メモリをより削減することが望ましい。このような観点から構成されるのが、次に説明する図11に示すような第2の変形例である。
この第2の変形例の偽輪郭検出部119(偽輪郭検出手段)は、図11に示すように、偽輪郭指標算出部120(偽輪郭検出手段)と偽輪郭指標バッファ121とを備え、ブロック図上の構成は図10に示した第1の変形例とほぼ同様となっている。ただし、偽輪郭指標バッファ121は、1つ前のフレームについて、各画素毎の偽輪郭指標を記憶するのではなく、フレーム全体における偽輪郭の発生頻度を表す単一の偽輪郭指標F'allを記憶するものとなっている。
そして、偽輪郭指標算出部120は、現フレームの処理対象画素に対して、その都度偽輪郭指標を計算する代わりに、偽輪郭指標バッファ121から読み出した偽輪郭指標F'allを代用値としてトーンカーブ決定部114へ出力するようになっている。偽輪郭指標算出部120は、このような処理と並行して、処理対象画素の輝度および色差をRGB値に変換して、各色成分が飽和しているか否かを判定し、飽和する色成分の数が1または2である場合は、内部のカウンタCを1だけ増加させる。なお、このカウンタCは、現フレームの処理を行う前に0に初期化されているものとする。
現フレームの全ての処理対象画素に関する偽輪郭指標算出部120の処理が終了した後に、偽輪郭指標算出部120は、処理が終了した直後のフレームに関して偽輪郭の発生頻度を示す偽輪郭指標Fall をFall ={C/(フレームの画素数)}により算出し、この偽輪郭指標Fall と前フレームにおける偽輪郭の発生頻度を示す偽輪郭指標F'allとの平均値(F'all+Fall )/2を偽輪郭指標バッファ121の偽輪郭指標F'allの新たな値とする。これにより、極めて小容量のメモリを用いるだけで、偽輪郭が多く発生するシーンにおける偽輪郭の顕在化を緩和することができるとともに、階調変換特性の時間的な変化が緩和された自然な動画像を得ることが可能となる。
なお、上述ではハードウェアによる処理を前提としていたが、これに限定されるものではなく、例えば、ソフトウェアによって実現することも可能である。
図12を参照して、画像処理プログラムによる処理全体の流れについて説明する。この図12に示す画像処理プログラムは、上述したような撮像部100から出力されたRAWデータ(ここにRAWデータとは、単板CCDからの信号をA/D変換した後のそのままのデータのことである。このRAWデータは、例えば記録媒体を介して、あるいは通信回線を介して、画像処理プログラムが実行されるコンピュータ等に入力され、以下に説明するような処理が行われる。)に対していわゆる現像処理を行うものである。
この処理を開始すると、まず、RAWデータを入力する(ステップS1)。
次に、RAWデータの各画素毎に欠落する色成分を補う処理をRAWデータの全画素に対して行い、全画素に全種類の色成分が揃った画像を生成する(ステップS2)。この欠落色成分を補う処理の内容は、図1に示した同時化部102が行う処理の内容と同様である。
続いて、ステップS2の処理を行った結果得られた全画素に対して色変換を補い、各画素が輝度Yと色差Cr,Cbとにより構成される画像を生成する(ステップS3)。この色変換の処理内容は、図1に示した色変換部103が行う処理の内容と同様である。
さらに、ステップS3の処理を行った結果得られた全画素に対して階調変換処理を行い、階調変換処理後の画像を生成する(ステップS4)。この階調変換の処理内容は、図1に示した階調変換部104が行う処理の内容と同様である。
そして、ステップS4の処理を行った結果得られた全画素に対して帯域強調処理を行い、帯域強調処理後の画像を生成する(ステップS5)。この帯域強調処理の内容は、図1に示した帯域強調部105が行う処理の内容と同様である。
最後に、ステップS5の処理を行った結果得られた画像を、指定された保存フォーマットによりHDD(ハードディスク)等の記録媒体に保存して(ステップS6)、この処理を終了する。
次に、図13を参照して、図12のステップS4における階調変換処理の詳細について説明する。
この処理を開始すると、まず、色変換がなされた画像から階調変換を行う処理対象画素を順次読み込む。さらに、処理対象画素を階調変換するために必要な所定サイズの近傍内の画素を読み出す(ステップS11)。
続いて、ステップS11により読み出した近傍内の画素から、処理対象画素近傍の偽輪郭指標Fを算出する(ステップS12)。この算出処理の内容は、図2に示した偽輪郭検出部112が行う処理の内容と同様である。
さらに、ステップS11により読み出した近傍内の画素から、処理対象画素近傍のヒストグラムを算出する(ステップS13)。
そして、ステップS13により算出したヒストグラムに基づいて、処理対象画素の近傍領域内においてヒストグラム均等化を行う場合に使用するためのトーンカーブTを算出する(ステップS14)。これらステップS13およびステップS14の処理内容は、図2に示したヒストグラム算出部113が行う処理の内容と同様である。
次に、ステップS14により算出したトーンカーブTと、ステップS12により算出した偽輪郭指標Fと、に基づいて、最終的なトーンカーブT”を算出する(ステップS15)。この算出処理の内容は、図2に示したトーンカーブ決定部114が行う処理の内容と同様である。
続いて、ステップS15により算出したトーンカーブを処理対象画素の輝度に適用して、階調変換後の輝度を算出する。この輝度に関する処理内容は、図2に示したトーンカーブ適用部115が行う処理の内容と同様である。また、階調変換による輝度変化に応じて、処理対象画素の色差をスケーリングして階調変換後の色差を算出する。この色差に関する処理内容は、図2に示したトーンカーブ適用部115が行う処理の内容と同様である(ステップS16)。
そして、ステップS16の処理により得られた階調変換後の輝度と色差とを出力する(ステップS17)。
その後、未処理の画素が存在するか否かを判定し(ステップS18)、存在する場合にはステップS11に戻って上述したような処理を行い、存在しない場合にはこの処理を終了する。
このような実施形態1によれば、スペースバリアントな階調変換を行っているために、人間の見た目の印象に近い画像を生成することができる。そして、偽輪郭検出手段により検出された偽輪郭発生の程度に応じて制御手段が階調補正手段の階調補正特性を偽輪郭が目立たない特性へ補正し、階調補正手段によって補正された階調補正特性を用いて階調補正を行うようにしているために、偽輪郭が発生しているシーンでも偽輪郭が目立つことがない。
また、偽輪郭発生の程度が大きい場合にハイライト部の階調変換特性を緩やかにするようにしたために、ハイライト部の偽輪郭をより目立ち難くすることができる。
さらに、偽輪郭の発生程度を画素毎に評価するようにしたために、より高画質の画像を得ることが可能となる。
一方、画像全体から偽輪郭の発生程度を評価する場合には、偽輪郭を目立たなくする効果をあまり損なうことなく、処理を簡単にすることができる。
そして、動画のフレーム間における階調変換特性が大きく異ならないようにしたために、動画の画質を向上することができる。
[実施形態2]
図14から図19は本発明の実施形態2を示したものであり、図14は階調変換部の構成を示すブロック図、図15は重み計算部により用いられる重みw(x)を示す線図、図16は色差計算部により用いられる関数scale(x)を示す線図、図17は階調変換部の変形例の構成を示すブロック図、図18は加重平均部により用いられる関数supress(x)を示す線図、図19は階調変換処理を示すフローチャートである。
この実施形態2において、上述の実施形態1と同様である部分については同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
本実施形態の画像処理装置は、上述した実施形態1の図1に示した階調変換部104を図14に示すような階調変換部204に置き換えたものとなっている。この階調変換部204の接続関係は、階調変換部104と同様であり、画像処理装置のその他の部分や、画像処理装置全体の作用も、図1に示した画像処理装置と同様である。
図14を参照して、階調変換部204について説明する。
この階調変換部204は、内部バッファ111と、偽輪郭検出部112と、ヒストグラム算出部113と、トーンカーブ適用部215(階調補正手段、仮階調補正手段)と、通常階調変換部216(画像全体に共通の階調変換を施す手段、仮階調補正手段)と、重み計算部217(制御手段)と、加重平均部218(階調補正手段、制御手段、所定の合成比率で合成する手段)と、色差計算部219と、を備えている。色変換部103は内部バッファ111に接続されている。内部バッファ111は、偽輪郭検出部112と、ヒストグラム算出部113と、トーンカーブ適用部215と、重み計算部217と、通常階調変換部216と、色差計算部219と、へ接続されている。偽輪郭検出部112は、重み計算部217と色差計算部219とへ接続されている。ヒストグラム算出部113は、トーンカーブ適用部215へ接続されている。トーンカーブ適用部215と重み計算部217と通常階調変換部216とは、加重平均部218へ接続されている。加重平均部218は、色差計算部219へ接続されている。色差計算部219は、帯域強調部105に接続されている。
次に、このような階調変換部204の作用について説明する。
この階調変換部204は、上述した実施形態1の階調変換部104と同様に、色変換部103から出力された画素を内部バッファ111に蓄積して、1画素ずつ階調変換処理を行うものとなっている。そして、1画素の処理を行うために必要な近傍内の画素は、上述した実施形態1の図3に示したものと同様である。
内部バッファ111に処理対象画素の階調変換処理に必要な近傍内の画素が蓄積されると、偽輪郭検出部112は、処理対象画素近傍に偽輪郭が発生しているか否かを検出する。そして、偽輪郭検出部112は、偽輪郭が発生している程度を表す偽輪郭指標Fを上述した実施形態1と同様に算出して、算出した偽輪郭指標Fを重み計算部217と色差計算部219とへ出力する。
重み計算部217は、偽輪郭検出部112からの偽輪郭指標Fが入力されると、この偽輪郭指標Fと処理対象画素の輝度Y_cとを用いて、加重平均部218において用いる加重平均のための重みWを以下の数式4により算出し、算出した重みWを加重平均部218へ出力する。
[数4]
W=F×w(Y_c)
ここに、重み関数w(x)は、図15に示すように、入力画素値xが大きく(つまり明るく)なる程大きくなる特性の関数である。
上述したような処理を行うのと並行して、ヒストグラム算出部113は、近傍内の画素の輝度累積ヒストグラムを作成し、処理対象画素Pc にヒストグラム均等化を施すためのトーンカーブ(階調変換特性)T(x)を、上述した実施形態1と同様に算出する。そして、ヒストグラム算出部113は、算出したトーンカーブT(x)をトーンカーブ適用部215へ出力する。
トーンカーブ適用部215は、ヒストグラム算出部113から入力されたトーンカーブT(x)と、内部バッファ111から読み出した処理対象画素Pc の輝度Y_cと、に基づいて、トーンカーブ適用後の輝度Y_c’を以下の数式5により算出し、算出した輝度Y_c’を加重平均部218へ出力する。
[数5]
Y_c’=T(Y_c)
なお、この数式5に示す計算は、トーンカーブが異なる点を除いて、上述した実施形態1においてトーンカーブ適用部115が輝度に対して行う計算と同様である。
一方、通常階調変換部216は、偽輪郭が目立たない特性に設定されたトーンカーブU(x)を予め記憶している。ここに、偽輪郭が目立たない特性に設定されたトーンカーブU(x)とは、明部における階調変化が緩やかとなるように設定されたトーンカーブであり、具体的な例としては、後述する実施形態3の図21に示すようなV1(x)が挙げられる。
そして、通常階調変換部216は、上述したような処理と並行して、内部バッファ111から読み出した処理対象画素Pc の輝度Y_cに対し、トーンカーブU(x)による階調変換を次の数式6に示すように行う。
[数6]
Y_c''' =U(Y_c)
なお、この数式6に示す計算は、トーンカーブが異なる点を除いて、上記トーンカーブ適用部215が行う計算と同様である。そして、通常階調変換部216は、算出した輝度Y_c''' を加重平均部218へ出力する。
加重平均部218は、重み計算部217から入力された重みWと、トーンカーブ適用部215から入力されたY_c’と、通常階調変換部216から入力されたY_c''' と、を用いて、最終的な階調変換結果となる輝度Y_c”を以下の数式7により計算し、色差計算部219へ出力する。
[数7]
Y_c”=(1−W)×Y_c’+W×Y_c'''
色差計算部219は、加重平均部218から入力された階調変換後の輝度Y_c”と、偽輪郭検出部112から入力された偽輪郭指標Fと、内部バッファ111から読み出した処理対象画素の元々の輝度Y_cおよび色差Cr_c,Cb_cと、を用いて、最終的な色差Cr_c”,Cb_c”を以下の数式8により計算する。
[数8]
Cr_c”=s×Cr_c
Cb_c”=s×Cb_c
s =scale(F)×Y_c”/Y_c
この数式8におけるscale(x)は、図16に示すように、偽輪郭指標Fが0のときに値1をとり、偽輪郭指標Fが大きくなるに従って単調に減少する関数である。
そして、色差計算部219は、算出した色差Cr_c”,Cb_c”と、加重平均部218から転送されたY_c”とを、帯域強調部105へ出力する。
上述したような処理を行うことにより、偽輪郭検出部112により偽輪郭が多く発生していると判定された場合にはトーンカーブUにより偽輪郭が目立たないような階調変換がなされ、偽輪郭の発生が少ないと判定された場合にはスペースバリアントな階調変換がなされるようにし、かつ色差を偽輪郭指標に基づき調整する(すなわち、偽輪郭の発生がある場合には、発生の程度に応じて数式8に示すように彩度を抑制する)ようにしたために、偽輪郭が目立たずかつ人間の見た印象に近い階調変換結果を得ることが可能となる。
なお、本実施形態においても様々な変形が可能である。本実施形態の変形例について、図17を参照して説明する。
この図17に示す変形例の階調変換部204は、内部バッファ111と、偽輪郭検出部112と、ヒストグラム算出部113と、トーンカーブ適用部215と、通常階調変換部216と、加重平均部220(階調補正手段、偽輪郭検出手段、制御手段、所定の合成比率で合成する手段、本階調補正手段)と、を有して構成されている。内部バッファ111は、偽輪郭検出部112とヒストグラム算出部113とトーンカーブ適用部215と通常階調変換部216と加重平均部220とへ接続されている。偽輪郭検出部112は加重平均部220へ接続されている。ヒストグラム算出部113は、トーンカーブ適用部215を介して加重平均部220へ接続されている。通常階調変換部216は加重平均部220へ接続されている。加重平均部220は帯域強調部105へ接続されている。
本変形例の加重平均部220は、図14に示した重み計算部217と加重平均部218と色差計算部219とを統合したような機能を備えたものとなっている。すなわち、加重平均部220は、以下のような処理を行うことにより、階調変換結果において偽輪郭が目立つことがないように、階調と彩度とを制御するものとなっている。
まず、加重平均部220は、通常階調変換部216から入力されたY_c''' と、内部バッファ111から読み出した処理対象画素Pc の画素値Y_c,Cr_c,Cb_cと、に基づいて、通常階調変換後の色差Cr_c''' ,Cb_c''' と彩度S''' とを次の数式9に示すように計算する。
[数9]
Cr_c''' =Cr_c×Y_c''' /Y_c
Cb_c''' =Cb_c×Y_c''' /Y_c,
S''' =sqrt(Cr_c''' ^2+Cb_c''' ^2)
ここに、記号「^2」は2乗を表し、sqrtは平方根を表している。なお、これらの記号は、以下でも同様に用いることにする。
さらに、加重平均部220は、トーンカーブ適用部215から入力されたY_c’と、内部バッファ111から読み出した処理対象画素Pc の画素値Y_c,Cr_c,Cb_cと、に基づいて、ヒストグラム均等化後の色差Cr_c’,Cb_c’と彩度S’とを次の数式10に示すように計算する。
[数10]
Cr_c’=Cr_c×Y_c’/Y_c
Cb_c’=Cb_c×Y_c’/Y_c
S’ =sqrt(Cr_c’^2+Cb_c’^2)
そして、偽輪郭の目立ちやすさを表す第二の偽輪郭指標F’を、S’および偽輪郭指標Fから、以下の数式11により計算する。
[数11]
F’=F×supress(S’/S0)
ここに、S0はRGBの何れかが飽和しているような信号を階調変換した場合であっても、偽輪郭が目立たなくなるような限界の彩度であり、事前に実験の上設定されている。また、supress(x)は、xが1を超えるに従って値が単調に1に近づく関数であり、例えば図18に示すようなものである。このように計算された第二の偽輪郭指標F’は、画素値の飽和の程度から判定された偽輪郭指標Fが大きく、かつヒストグラム均等化後の彩度S’が偽輪郭が目立たない限界の彩度S0より高い場合ほど1に近くなる。
次に、加重平均部220は、偽輪郭指標F’を用いて、最終的な階調変換後の彩度として望ましい彩度S”を、ヒストグラム均等化後の彩度S’に基づいて、次の数式12に示すように計算する。
[数12]
S”=F’×S0+(1−F’)×S’
この計算の結果、彩度S”は、第二の偽輪郭指標F’が1に近い場合はS0に、0に近い場合はS’に、それぞれ近づく。そのために、画素値の飽和の程度から判定された偽輪郭指標Fが大きく、かつヒストグラム均等化後の彩度S’が高い場合には彩度S”はS0に近くなり、偽輪郭の目立ちが防止される。
続いて、加重平均部220は、通常階調変換後の彩度S''' とヒストグラム均等化後の彩度S’とを混合して最終的に彩度S”となるための(つまり、S”=W×S''' +(1−W)×S’となるための)重みWを、以下の数式13により計算する。
[数13]
W=(S”−S’)/(S''' −S’)
最後に、加重平均部220は、この重みWを用いて、最終的な階調変換後の輝度Y_c”と色差Cr_c”,Cb_c”とを、次の数式14に示すように算出する。
[数14]
Y_c” =W×Y_c''' +(1−W)×Y_c’
Cr_c”=W×Cr_c''' +(1−W)×Cr_c’
Cb_c”=W×Cb_c''' +(1−W)×Cb_c’
このような計算を行うようにした結果、画素値の飽和の程度が高い部分では最終的な階調変換後の彩度がS0程度に抑制されるために、偽輪郭が目立つことはなく、かつ通常階調変換の結果にヒストグラム均等化の結果が適切に反映された輝度階調変換を行うことができる。
また、本実施形態においてもソフトウェアによる処理を行うことが可能である。本実施形態の画像処理プログラムの処理全体の流れは、上述した実施形態1の図12に示したものと基本的に同様である。ただし、図12のステップS4における階調変換処理を、図19に示すような階調変換処理に置き換えたものとなる。なお、この図19に示す処理において、上述した実施形態1の図13に示した処理と同様の処理を行う部分については同一の符号を付して説明を省略する。
ステップS14の処理が終了した後に、数式5に基づいて、このステップS14により計算されたトーンカーブTを処理対象画素の輝度Y_cに適用する(ステップS21)。
次に、数式6に基づいて、通常階調変換を処理対象画素の輝度Y_cに適用する(ステップS22)。
さらに、数式4に基づいて、最終的な輝度の階調変換結果を算出するための重みを計算する(ステップS23)。
そして、ステップS23により計算された重みと、ステップS21およびステップS22によりそれぞれ計算された階調変換後の輝度と、を用いて、数式7に基づき、最終的な輝度の階調変換結果を算出する(ステップS24)。
その後、数式8に基づいて輝度階調変換結果に応じて色差を修正し、修正した色差を最終的な階調変換後の色差とする(ステップS25)。
このステップS25の処理を行った後は、上述したようなステップS17の処理を行う。
このような実施形態2によれば、スペースバリアントな階調変換を行っているために、人間の見た目の印象に近い画像を生成することができる。そして、偽輪郭検出手段により検出された偽輪郭発生の程度に応じて制御手段が階調補正手段の階調補正特性を偽輪郭が目立たない特性へ広い意味で補正し、階調補正手段によって補正された階調補正特性を広い意味で用いて階調補正を行うようにしているために、偽輪郭が発生しているシーンでも偽輪郭が目立つことがない。
また、偽輪郭の発生が多い場合には、画素毎の階調変換特性が、偽輪郭が目立たないように設定された全画素共通の階調変換特性に近づくように、合成比率の制御を行うようにしたために、偽輪郭を目立たなくすることができる。
さらに、仮階調変換後に偽輪郭の発生程度を判定して、この判定結果に応じて本階調変換を制御するようにしたために、偽輪郭を目立たなくするための階調制御をより確実に行うことができる。
そして、偽輪郭の発生程度を画素毎に評価するようにしたために、より高画質の画像を得ることが可能となる。
加えて、偽輪郭の発生がある場合には、発生の程度に応じて色差を調整することにより彩度を抑制するようにしたために、偽輪郭をより目立たなくすることができる。
[実施形態3]
図20から図33は本発明の実施形態3を示したものであり、図20は階調変換部の構成を示すブロック図、図21はプリ階調変換部により用いられる階調変換特性V1(x)およびV2(x)を示す線図、図22はヒストグラム算出部により用いられる階調変換特性H1(x)およびH2(x)を示す線図、図23は階調変換処理を示すフローチャートである。
この実施形態3において、上述の実施形態1,2と同様である部分については同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
本実施形態の画像処理装置は、上述した実施形態1の図1に示した階調変換部104を図20に示すような階調変換部304に置き換えたものとなっている。この階調変換部304の接続関係は、階調変換部104と同様であり、画像処理装置のその他の部分や、画像処理装置全体の作用も、図1に示した画像処理装置と同様である。
図20を参照して、階調変換部304について説明する。
この階調変換部304は、プリ階調変換部310(制御手段、画像全体に共通の階調変換を施す手段)と、内部バッファ311と、偽輪郭検出部312(偽輪郭検出手段)と、ヒストグラム算出部313(階調補正手段、制御手段)と、トーンカーブ適用部315(階調補正手段)と、を備えている。色変換部103は内部バッファ311へ接続されている。内部バッファ311は、プリ階調変換部310と偽輪郭検出部312とヒストグラム算出部313とへ接続されている。偽輪郭検出部312は、プリ階調変換部310とヒストグラム算出部313とへ接続されている。プリ階調変換部310とヒストグラム算出部313とは、トーンカーブ適用部315へ接続されている。トーンカーブ適用部315は、帯域強調部105へ接続されている。
次に、このような階調変換部304の作用について説明する。
この階調変換部304は、上述した実施形態1の階調変換部104と異なり、色変換部103から入力された色変換後の画素値をまず内部バッファ311に全画素分蓄積するものとなっている。
そして、内部バッファ311に色変換後の画像全体が蓄積された後に、偽輪郭検出部312は、処理対象画像に偽輪郭が発生しているか否かを検出する。
すなわち、偽輪郭検出部312は、内部バッファ311内の画像から1画素ずつ読み込んで、読み込んだ画素の輝度および色差をRGB値に変換し、各成分が飽和しているか否かを判定する。そして、偽輪郭検出部312は、飽和する色成分の数が1または2である場合は、内部のカウンタCを1だけ増加させる。なお、このカウンタCは、処理を行う前に0に初期化されているものとする。
偽輪郭検出部312は、内部バッファ311内の画像の全ての処理対象画素に関する処理が終了した後に、画像全体として偽輪郭が発生している程度を表す偽輪郭指標Fを、F=C/全画素数 により算出し、プリ階調変換部310とヒストグラム算出部313とへ出力する。
プリ階調変換部310は、偽輪郭指標Fが入力されると、トーンカーブ適用部315によってスペースバリアントなヒストグラム均等化がなされる前に、内部バッファ311内の画像に対して1画素ずつプリ階調変換処理を行う。このとき、プリ階調変換部310は、入力された偽輪郭指標Fに応じて、プリ階調変換の特性を以下に説明するように制御するようになっている。
すなわち、プリ階調変換部310は、まず処理対象画素Pc の輝度Y_cと色差Cr_c,Cb_cとに基づいて、処理対象画素P_cのRGB値R_c.G_c,B_cを算出する。次に、プリ階調変換部310は、内部に予め記憶している2種類の階調変換特性(トーンカーブ)V1(x),V2(x)と、上述した偽輪郭指標Fと、に基づいて、プリ階調変換後のRGB値R_c’,G_c’,B_c’を次の数式15に示すように算出する。
[数15]
R_c’=V1(R_c)×F+V2(R_c)×(1−F)
G_c’=V1(G_c)×F+V2(G_c)×(1−F)
B_c’=V1(B_c)×F+V2(B_c)×(1−F)
ここに、図21は、階調変換特性V1(x)およびV2(x)の例を示したものである。図示のように、階調変換特性V1(x)は、階調変換特性V2(x)よりも明部の階調変化が緩やかになっていることが特徴となっている。これらの階調変換特性V1(x),V2(x)を用いて数式15に示すようなプリ階調変換を行うと、偽輪郭指標Fが大きい程ハイライト部分の階調がより圧縮されるような階調変換が、処理対象画素に適用されることになる。
その後、プリ階調変換部310は、プリ階調変換後のRGB値R_c’,G_c’,B_c’を再び輝度Y_c’と色差Cr_c’,Cb_c’とへ変換する。そして、プリ階調変換部310は、処理結果である輝度Y_c’および色差Cr_c’,Cb_c’を、トーンカーブ適用部315へ出力する。
上述したようなプリ階調変換部310の処理と並行して、ヒストグラム算出部313は、プリ階調変換部310により処理している最中の画素の周囲の所定の近傍内の画素値を内部バッファ311から読み出す。ここに、ヒストグラム算出部313が読み出す近傍内の画素は、例えば、上述した実施形態1の図3に示したものと同様である。そして、ヒストグラム算出部313は、読み出した近傍画素の画素値に基づいて、ヒストグラム均等化を行うためのトーンカーブTを生成する。このとき、ヒストグラム算出部313は、偽輪郭検出部112から出力された偽輪郭指標Fを用いて、トーンカーブTの形状を以下のように制御するようになっている。
すなわち、ヒストグラム算出部313は、2種類の階調変換特性H1(x),H2(x)を予め記憶している。ヒストグラム算出部313は、これらの階調変換特性H1(x),H2(x)と、上述した偽輪郭指標Fと、に基づいて、近傍内の画素の輝度Y_j(jは1からnまでの整数)に対して、偽輪郭指標Fに応じた階調変換を次の数式16に示すように適用し、輝度Y_j’を算出する。
[数16]
Y_j’=H1(Y_j)×(1−F)+H2(Y_j)×F
ここで、図22は、階調変換特性H1(x),H2(x)の関数形状の好ましい一例を示したものである。階調変換特性H1(x)は明部をより明るくする特性、階調変換特性H2(x)は明部をより暗くする特性のものとなっている。階調変換特性H1(x)を画像に適用すると、明部のヒストグラムはより明るい方に偏り、その累積ヒストグラムであるヒストグラム均等化のためのトーンカーブは、明部でより急に変化する特性となる。階調変換特性H2(x)を画像に適用した場合はその逆となり、ヒストグラム均等化のためのトーンカーブは暗部でより急に変化する特性を持つ。そのため、数式16に示すような演算を行うと、ヒストグラム均等化のためのトーンカーブTは、その明部における変化が、偽輪郭指標Fが大きい程緩やかになり、逆に偽輪郭指標Fが小さい場合程急になる。こうして、偽輪郭指標Fが大きい程、明部における階調変化が緩やかになることになり、偽輪郭が目立つのを抑制することができる。
次に、ヒストグラム算出部313は、上述した実施形態1のヒストグラム算出部113と同様に、階調変換後の近傍内の画素の輝度Y_j’(jは1からnまでの整数)に対する累積ヒストグラムを求めて、入力最大画素値Mに対する累積値が同じ値Mになるように累積値をスケーリングすることにより、入力画素値を出力画素値に変換するトーンカーブTを作成する。そして、ヒストグラム算出部313は、算出したトーンカーブTをトーンカーブ適用部315へ出力する。
トーンカーブ適用部315は、プリ階調変換部310から入力された処理対象画素のプリ階調変換後の輝度Y_c’および色差,Cr_c’,Cb_c’と、ヒストグラム算出部313から入力されたトーンカーブT(x)と、に基づいて、最終的な階調変換後の輝度Y_c”および色差Cr_c”,Cb_c”を以下の数式17により計算して、帯域強調部105へ出力する。
[数17]
Y_c” =T(Y_c’)
Cr_c”=Cr_c’×Y_c”/Y_c’
Cb_c”=Cb_c’×Y_c”/Y_c’
上述したような処理を行うことにより、偽輪郭検出部312により偽輪郭が多く発生していると判定された場合には、プリ階調変換部310とヒストグラム算出部313との両方において明部の階調が相対的に圧縮されるような特性により階調変換がなされる。一方、偽輪郭検出部312により偽輪郭の発生が少ないと判定された場合には、スペースバリアントな階調変換により明部の階調が相対的に拡大されるために、偽輪郭が目立たずかつ人間の見た印象に近い階調変換結果を得ることができる。
なお、本実施形態においてもソフトウェアによる処理を行うことが可能である。本実施形態の画像処理プログラムの処理全体の流れは、上述した実施形態1の図12に示したものと基本的に同様である。ただし、図12のステップS4における階調変換処理を、図23に示すような階調変換処理に置き換えたものとなる。なお、この図23に示す処理において、上述した実施形態1の図13に示した処理と同様の処理を行う部分については同一の符号を付して説明を省略する。
この処理を開始すると、まず、入力画像に対する偽輪郭発生の程度を示す偽輪郭指標Fを算出する(ステップS31)。この処理内容は、上述した偽輪郭検出部312が行う処理内容と同様である。
その後、上述したステップS11の処理を行う。
次に、ヒストグラムを算出する前に、数式16に基づいて、近傍データの輝度に階調変換を施す(ステップS32)。この処理内容は、上述したヒストグラム算出部313が上述したように行う処理内容と同様である。
続いて、上述したステップS13およびステップS14の処理を行う。
さらに、輝度と色差とにより構成される処理対象画素Pc を一旦RGB値に変換して、数式15に基づきプリ階調変換を行った後に、再び輝度と色差とにより構成される信号に戻す(ステップS33)。この処理内容は、上述したプリ階調変換部310が行う処理内容と同様である。
そして、トーンカーブTと、プリ階調変換後の処理対象画素の輝度および色差と、に数式17を適用することにより、階調変換後の輝度および色差を算出する(ステップS34)。この処理内容は、上述したトーンカーブ適用部315が行う処理内容と同様である。
その後は、ステップS17以降の処理を上述したように行う。
このような実施形態3によれば、スペースバリアントな階調変換を行っているために、人間の見た目の印象に近い画像を生成することができる。そして、偽輪郭検出手段により検出された偽輪郭発生の程度に応じて制御手段が階調補正手段の階調補正特性を偽輪郭が目立たない特性へ補正し、階調補正手段によって補正された階調補正特性を用いて階調補正を行うようにしているために、偽輪郭が発生しているシーンでも偽輪郭が目立つことがない。
また、偽輪郭の発生が多い場合には、画像全体に共通に施す階調変換の特性をより偽輪郭が目立たない特性へ変化させるようにしたために、偽輪郭を目立たなくすることができる。
そして、スペースバリアントな階調変換に用いる階調特性を、偽輪郭の発生の程度に応じて補正するようにしたために、偽輪郭を目立たなくすることができる。
さらに、画像全体から偽輪郭の発生程度を評価するようにしたために、偽輪郭を目立たなくする効果をあまり損なうことなく、処理を簡単にすることができる。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
本発明は、カラー静止画像またはカラー動画像の階調を好ましい階調となるように処理する画像処理装置および画像処理プログラムに好適に利用することができる。
本発明の実施形態1における画像処理装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における階調変換部の構成を示すブロック図。 上記実施形態1の階調変換部において擬輪郭検出およびヒストグラム算出に用いられる処理対象画素近傍の様子を示す図。 上記実施形態1のヒストグラム算出部により算出されるヒストグラムの例を示す線図。 上記実施形態1のヒストグラム算出部により算出されるトーンカーブの例を示す線図。 上記実施形態1のヒストグラム算出部により算出されたトーンカーブT(x)とトーンカーブ決定部に記憶されている偽輪郭が顕著にならないようなトーンカーブS(x)とを示す線図。 上記実施形態1のトーンカーブ決定部により算出されるトーンカーブT(x)とトーンカーブS(x)との最大値として得られるトーンカーブmax(S(x),T(x))を示す線図。 上記実施形態1のトーンカーブ決定部が用いるトーンカーブmax(S(x),T(x))とトーンカーブT(x)とを混合する際の重みW(x)を示す線図。 上記実施形態1のトーンカーブ決定部によりトーンカーブmax(S(x),T(x))とトーンカーブT(x)とを重みW(x)を用いて重み付けして算出されるトーンカーブT’(x)を示す線図。 上記実施形態1における偽輪郭検出部の第1の変形例の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における偽輪郭検出部の第2の変形例の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における画像処理プログラムによる処理全体の流れを示すフローチャート。 上記実施形態1の図12のステップS4における階調変換処理の詳細を示すフローチャート。 本発明の実施形態2における階調変換部の構成を示すブロック図。 上記実施形態2の重み計算部により用いられる重みw(x)を示す線図。 上記実施形態2の色差計算部により用いられる関数scale(x)を示す線図。 上記実施形態2における階調変換部の変形例の構成を示すブロック図。 上記実施形態2の加重平均部により用いられる関数supress(x)を示す線図。 上記実施形態2における階調変換処理を示すフローチャート。 本発明の実施形態3における階調変換部の構成を示すブロック図。 上記実施形態3のプリ階調変換部により用いられる階調変換特性V1(x)およびV2(x)を示す線図。 上記実施形態3のヒストグラム算出部により用いられる階調変換特性H1(x)およびH2(x)を示す線図。 上記実施形態3における階調変換処理を示すフローチャート。
符号の説明
100…撮像部
101…プロセッサ
102…同時化部
103…色変換部
104…階調変換部
105…帯域強調部
106…記録部
107…制御部
111…内部バッファ
112…偽輪郭検出部(偽輪郭検出手段)
113…ヒストグラム算出部(階調補正手段)
114…トーンカーブ決定部(階調補正手段、制御手段)
115…トーンカーブ適用部(階調補正手段)
116…偽輪郭検出部(偽輪郭検出手段)
117…偽輪郭指標算出部
118…偽輪郭指標バッファ
119…偽輪郭検出部(偽輪郭検出手段)
120…偽輪郭指標算出部(偽輪郭検出手段)
121…偽輪郭指標バッファ
204…階調変換部
215…トーンカーブ適用部(階調補正手段、仮階調補正手段)
216…通常階調変換部(画像全体に共通の階調変換を施す手段、仮階調補正手段)
217…重み計算部(制御手段)
218…加重平均部(階調補正手段、制御手段、所定の合成比率で合成する手段)
219…色差計算部
220…加重平均部(階調補正手段、偽輪郭検出出手段、制御手段、所定の合成比率で合成する手段、本階調補正手段)
304…階調変換部
310…プリ階調変換部(制御手段、画像全体に共通の階調変換を施す手段)
311…内部バッファ
312…偽輪郭検出部(偽輪郭検出手段)
313…ヒストグラム算出部(階調補正手段、制御手段)
315…トーンカーブ適用部(階調補正手段)

Claims (10)

  1. 複数色の色信号により構成されるカラー画像を処理するための画像処理装置であって、
    上記カラー画像に対して、画素位置に応じて異なる階調補正を施す階調補正手段と、
    上記カラー画像に対して、色信号間における信号の飽和状態の差に基づき偽輪郭の発生程度を算出する偽輪郭検出手段と、
    上記偽輪郭検出手段により算出された上記偽輪郭の発生程度が高いほど、明部ほど階調変換特性を緩やかにするように上記階調補正の特性を制御する制御手段と、
    を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記階調補正手段は、
    予め記憶している明部をより明るくする特性の第1の階調変換特性と、予め記憶している明部をより暗くする特性の第2の階調変換特性と、を用いて上記カラー画像の各画素の第1の階調変換を施すとともに、上記第1の階調変換が施された上記カラー画像の累積ヒストグラムを用いて第3の階調変換特性を算出するヒストグラム算出部と、
    上記ヒストグラム算出部で算出された上記第3の階調変換特性を用いて上記第1の階調変換が施されていない上記カラー画像に第2の階調変換を施すトーンカーブ適用部と、
    を具備し、
    上記制御手段は、上記偽輪郭検出手段により算出された上記偽輪郭の発生頻度が高いほど、上記第1の階調変換特性よりも上記第2の階調変換特性の適用比率が高くなるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 上記カラー画像の画像全体に共通の階調変換を施す手段を更に具備し、
    上記階調補正手段は、上記カラー画像の画像全体に共通の階調変換を施す手段により階調変換された上記カラー画像に対して、上記階調補正を施
    上記制御手段は、上記偽輪郭検出手段により算出された上記偽輪郭の発生頻度が高いほど、明部における階調がより圧縮されるように、上記カラー画像の画像全体に共通の階調変換を施す手段が行う階調変化の特性を変更するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 上記階調補正手段は、
    上記カラー画像の累積ヒストグラムを算出し、上記累積ヒストグラムを用いて第4の階調変換特性を作成するヒストグラム算出部と、
    上記ヒストグラム算出部で作成された上記第4の階調変換特性と、予め記憶している明部における階調変化が緩やかな第5の階調変換特性と、を用いて上記カラー画像の第6の階調変換特性を算出するとともに、上記第4の階調変換特性と上記第6の階調変換特性とを用いて第7の階調変換特性を算出するトーンカーブ決定部と、
    上記トーンカーブ決定部で決定された上記第7の階調変換特性を用いて、上記カラー画像に階調変換を施すトーンカーブ適用部と、
    を具備し、
    上記制御手段は、上記カラー画像の画素値が大きいほど、上記第4の階調変換特性と上記第5の階調変換特性とのうち、より緩やかな階調変換特性の適用比率が高くなるよう上記第6の階調変換特性を算出するとともに、上記偽輪郭検出手段により算出された上記偽輪郭の発生頻度が高いほど、上記第4の階調変換特性よりも上記第6の階調変換特性の適用比率が高くなるよう上記第7の階調変換特性を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 上記階調補正手段は、明部における階調変化が緩やかとなるように設定された階調変換補正曲線により、上記カラー画像の画像全体に共通の階調変換を施す手段と、上記カラー画像の累積ヒストグラムに基づいて生成された階調変換曲線により階調変換が施された上記カラー画像と上記共通の階調変換を施す手段により階調変換が施された上記カラー画像とを所定の合成比率で合成する手段と、を有して構成されたものであり、
    上記制御手段は、上記偽輪郭検出手段により算出された上記偽輪郭の発生頻度が高いほど、上記共通の階調変換を施す手段により階調変換が施された上記カラー画像の上記合成比率を高くすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 上記階調補正手段は、仮の階調補正を施す仮階調補正手段と、最終的な階調補正を施す本階調補正手段と、を有して構成されたものであり、
    上記制御手段は、上記仮階調補正手段による処理結果と上記偽輪郭検出手段により算出された上記偽輪郭の発生頻度に基づいて、偽輪郭の発生程度を新たに算出するとともに、新たに算出された上記偽輪郭の発生程度が高いほど、上記本階調補正手段で使用する階調補正曲線の明部における変化がより緩やかになるように上記本階調補正の特性を制御するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 上記偽輪郭検出手段は、上記カラー画像を構成する各画素について偽輪郭であるか否かを判定し、偽輪郭であると判定された画素の総数と上記カラー画像を構成する全画素数との比に基づいて、上記偽輪郭の発生程度を表す偽輪郭指標を算出するものであることを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の画像処理装置。
  8. 上記偽輪郭検出手段は、画素毎に所定の近傍領域を設定し、上記近傍領域内の各画素について偽輪郭であるか否かを判定し、該近傍領域内において偽輪郭であると判定された画素の総数と該近傍領域内の全画素数との比に基づいて、各画素における上記偽輪郭の発生程度を表す偽輪郭指標を算出するものであることを特徴とする請求項1、請求項4から請求項の何れか一項に記載の画像処理装置。
  9. 上記カラー画像は、複数フレームまたは複数フィールドにより構成されるカラー動画像であって、
    上記偽輪郭検出手段は、上記カラー動画像を処理する際に、各フレーム毎または各フィールド毎に算出した偽輪郭の発生程度を表す偽輪郭指標をフレーム間またはフィールド間で平滑化することにより各フレームまたは各フィールドにおける偽輪郭の発生程度を算出するものであることを特徴とする請求項1、請求項4から請求項の何れか一項に記載の画像処理装置。
  10. 複数色の色信号により構成されるカラー画像をコンピュータに処理させるための画像処理プログラムであって、コンピュータに、
    上記カラー画像に対して、画素位置に応じて異なる階調補正を施す階調補正ステップと、
    上記カラー画像に対して、色信号間における信号の飽和状態の差に基づき偽輪郭の発生程度を算出する偽輪郭指標算出ステップと、
    上記偽輪郭指標算出ステップにより算出された上記偽輪郭の発生程度が高いほど、明部の階調変換特性を緩やかにするように上記階調補正の特性を制御する制御ステップと、
    を行わせるための画像処理プログラム。
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