JP5225035B2 - 画像形成システム - Google Patents

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本発明は、画像形成システム、画像読取装置及び階調補正方法に係り、とりわけ画像読取処理における階調の補正技術に関する。
近年、デジタルコピー機はカラーでの読み取り及び印刷を行うようになってきている。カラー印刷では、白黒印刷に比べ、画像の階調差による成果物の色味差が問題となりやすい。
従来、画像読取装置における階調の補正は暗時の黒と基準白色板の白を基準としシェーディング補正を行うことで一定の階調が維持されていた(特許文献1)。また、複写機における総合的な階調の補正も提案されている(特許文献2)。この提案では、複写機のプリンタ部で階調パターンを形成し、画像読み取り部で階調パターンを読み取り、一定の階調が維持されるようプリンタ部の書き込み特性を補正している。
一方で、複数のリーダーに対して同一のプリンタ部を使用するシステムも提案されている(特許文献3)。この提案によれば、プリンタ部は、階調補正手段の補正係数をリーダーごとに有し、読み取りを行ったリーダーを特定することで補正係数を切り替えている。
特開平5−37778号公報 特開平7−193686号公報 特開2001−177725号公報
ところで、近年のネットワーク環境の発達により、任意の読み取り部で画像を読み取り、任意のプリンタ部で画像を出力することが可能となっている。すなわち、読み取り部とプリンタ部との組み合わせの自由度が増している。よって、読み取り部とプリンタ部との組み合わせに応じて、機種間での読み取り特性や書き込み特性の差を吸収し、階調差や色味の差を低減する必要がある。
特許文献3に記載された方法では、読み取りを行ったリーダーに対応する補正係数にプリンタ部が切り替える。そのため、プリンタ部は、リーダーごとの補正係数を予め備えている必要がある。しかし、この手法では、複数あるリーダーのうち、どのリーダーが原稿を読み取るために使用されているかをプリンタ部が判断する必要がある。また、特許文献3の方法では、すべてのリーダーについての補正係数をプリンタ部が記憶しておく必要もある。さらに、特許文献3の方法では、プリンタ部が補正を行うため、プリンタ部を介さないセンド機能(SEND機能)等には対処できなかった。なお、センド機能とは、原稿から取得された画像ファイルをコンピュータなどに送信する処理のことである。
そこで、本発明は、このような課題および他の課題のうち、少なくとも1つを解決することを目的とする。本発明では、プリンタ部が補正値を記憶するとともに画像読取装置を特定する必要性を低減し、かつ、センド機能にも対応可能な画像読取装置を提供することを目的とする。なお、他の課題については明細書の全体を通して理解できよう。
本発明の画像形成システムは、
画像形成装置と、
前記画像形成装置に接続された、階調補正の対象となる第1画像読取装置と、
前記画像形成装置に接続された、階調補正の基準となる第2画像読取装置と
を備えた画像形成システムであって、
前記第1画像読取装置は、
前記第1画像読取装置が所定のチャートを読み取り、読み取った該チャートを前記画像形成装置が出力することで第1の基準原稿を形成し、前記第1の基準原稿を前記第1画像読取装置が読み取ることで作成した階調特性である前記第1画像読取装置の読取結果と、前記第2画像読取装置が前記チャートを読み取り、読み取った該チャートを前記画像形成装置が出力することで第2の基準原稿を形成し、前記第2の基準原稿を前記第1画像読取装置が読み取ることで作成した階調特性である前記第2画像読取装置の読取結果とに基づいて、前記第1画像読取装置の読取結果を前記第2画像読取装置の読取結果に近づけるための補正値を決定する補正値決定手段と、
前記補正値を前記第1画像読取装置に設定する設定手段と
を備えることを特徴とする。
また、本発明の画像形成システムは、
画像形成装置と、
前記画像形成装置に接続された、階調補正の対象となる第1画像読取装置と、
前記画像形成装置に接続された、階調補正の基準となる第2画像読取装置と
を備えた画像形成システムであって、
前記第1画像読取装置は、
前記画像形成装置により出力された基準原稿を読み取ることで取得された前記第1画像読取装置の読取結果と前記第2画像読取装置の読取結果とに基づいて、前記第1画像読取装置の読取結果を前記第2画像読取装置の読取結果に近づけるための補正値を決定する補正値決定手段と、
前記補正値を前記第1画像読取装置に設定する設定手段と、
複数の画像読取装置のそれぞれにおける画像の読み取り回数をカウントするカウンタと、
前記複数の画像読取装置における各読み取り回数を比較する比較手段と、
前記複数の画像読取装置のうち、前記読み取り回数が最小の画像読取装置を前記第2画像読取装置として選択する選択手段と
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1画像読取装置の読取結果を第2画像読取装置の読取結果に近づけるための補正値を決定して、第1画像読取装置に補正値を設定するため、プリンタ部が補正値を記憶するとともに画像読取装置を特定する必要性が低減される。また、補正が画像読取装置において実行されるため、センド機能にも対応可能となる。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
[実施形態1]
図1は、実施形態における画像読取装置の一例を示したブロック図である。画像読取装置100は、リーダー、イメージスキャナと呼ばれることもあり、複写機の一部やプリンタ部から分離されたネットワークスキャナであってもよい。
光電変換素子101はCCDやCMOSなどのイメージセンサである。A/D変換器102は、光電変換素子101より出力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するユニットである。画像処理部103は、A/D変換器より出力されたデジタル画像信号に対して画像処理を行うユニットである。画像処理部103は、シェーディング補正回路104、階調補正回路105及び平均加算回路106を備えている。シェーディング補正回路104は、白色のシェーディング補正基準板を読み取ることで、いわゆるシェーディング補正を実行する。階調補正回路105は、以下で説明する補正値に基づいて階調補正を実行する。平均加算回路106は、画像における所定範囲の読み値を加算平均する。
CPU107は、画像処理部103等の制御を行うユニットである。RAM108は、画像処理部103での画像処理で用いられるターゲット値や補正値等を記憶及び保持する記憶装置である。
図2は、実施形態における画像形成システムのブロック図である。本発明の画像形成システムは、1つ以上の画像形成装置(プリンタ部)と、複数の画像読取装置とを備えている。ここでは、画像形成装置と、1つ以上の画像形成装置に接続された階調補正の対象となる第1画像読取装置との一例としてデジタル複写機200について説明する。なお、他機体206は、他のデジタル複写機又は画像読取装置であり、1つ以上の画像形成装置に接続された階調補正の基準となる第2画像読取装置の一例である。
デジタル複写機200は、原稿から画像を読み取る画像読取装置100に加え、制御部201、プリンタ部202、ユーザーIF203、ネットワークIF204を備えている。制御部201は、デジタル複写機全体の制御を行うユニットである。プリンタ部202は、画像読取装置100や、他機体206から入力された画像データについて記録媒体上に画像を形成する画像形成装置である。ユーザーIF203は、デジタル複写機200に対するユーザーの操作入力を受け付けたり、ユーザーに対する情報を表示したりするユーザーインタフェースである。ネットワークIF204は、外部のネットワーク205に接続し、他機体206と通信するためのユニットである。制御部201は、ネットワークIF204、ネットワーク205及び他機体206の制御部介して、他機体206のプリンタ部に画像データを出力することが可能である。逆に、制御部201は、他機体206からネットワーク205を介して画像データを受け取り、プリンタ部202で印刷を行うことも可能である。なお、他機体206の内部構成もデジタル複写機200又は画像読取装置100の内部構成と同様であってもよい。
図3は、実施形態に係る階調補正処理の一例を示すシーケンス図である。補正対象となるデジタル複写機200の制御部201は、ユーザーIF203の入力部を通じて階調補正を開始することを示す操作入力を受け付けると、階調補正処理を実行する。
ステップS301で、制御部201は、階調補正専用チャートを使用するか否かの問い合せを、ユーザーIF203の表示部に表示する。
図4は、階調補正に使用するチャートの一例を示す図である。チャート400は、階調補正のための画像(印刷精度及び濃度均一性が高く所定のパターン)が形成された記録媒体である。チャート400には、それぞれ濃度の異なるパッチ401、402,403,404、405、406が印刷されている。最も明るいパッチ401は、たとえば、下地である紙の地肌としてもよい。最も暗いパッチ406は、デジタル複写機200が出力しうる最大の濃度で形成されたパッチである。
識別情報407は、第1の基準原稿と、第2の基準原稿とを区別するための印である。識別情報407は、オリジナルチャートには付与されていてもいなくてもよいが、オリジナルチャートのコピー(第1、第2の基準原稿)には付与されている。これは、画像読取装置のCPU107によって画像データに埋め込まれ、識別情報407が埋め込まれた画像データに基づいて第1の基準原稿と第2の基準原稿とがプリンタ部202から出力されるからである。識別情報407は、たとえば、機種ごとの固有の番号を2次元コード化した情報であってもよい。画像読取装置100のCPU107は、基準原稿の画像データに含まれている識別情報407を認識することで、第1の基準原稿と、第2の基準原稿とを区別することができる。すなわち、第1の基準原稿と、第2の基準原稿との取り違えを防止できる。基準原稿の取り違えは、階調補正を誤らせる。それゆえ、識別情報407はこのような誤りを回避する上で有効であろう。このように、CPU107は、自己の読取結果に自己の識別情報を埋め込む埋め込み手段の一例である。
ステップS302で、制御部201は、ユーザーIF203の入力部を通じて受け付けた操作入力が階調補正専用チャートを用いることを示しているか否かを判定する。予め用意されたチャートを用いられる場合、ステップS303をスキップして、ステップS304に進む。一方、予め用意されたチャートを用いない場合、ステップS303に進む。
ステップS303で、制御部201は、内部のROMからチャートを形成するための画像データを読み出し、印刷ジョブをプリンタ部202に送信する。プリンタ部202は、受信した印刷ジョブにしたがって画像形成を実行し、チャートを作成する。
ステップS304で、制御部201は、補正対象の画像読取装置によりチャートを読み込ませるための指示をユーザーIF203の表示部に表示する。画像読取装置100は、チャートの画像を読み取り、画像データ(画像信号)を生成し、制御部201へ送信する。
ステップS305で、制御部201は、画像読取装置100からチャートの読み取り画像データを受信し、当該画像データを印刷するための印刷ジョブをプリンタ部202に送信する。プリンタ部202は、受信したジョブにしたがって、印刷を実行する。その結果得られたチャートのコピーは、チャートの第2世代である。ここでは、補正対象の画像読取装置100が関与して作成されたこのコピーを第1の基準原稿と呼ぶことにする。
ステップS306で、制御部201は、補正基準となる画像読取装置によりチャートを読み込ませ、同一のプリンタ部により画像を形成させるための指示をユーザーIF203の表示部に表示する。ここでは、補正基準の画像読取装置を他機体206とする。この際に、補正基準の画像読取装置を特定可能な識別情報(名称やシリアル番号など)も表示されてもよい。この識別情報は、予めユーザー(一般ユーザー、管理者、整備担当者なども含む)により定められるものとする。
本実施形態では、補正対象となる画像読取装置100及び補正基準となる他機体206は、それぞれ同一の画像形成装置により出力された基準原稿(チャート)を読み取ることになる。チャートは、プリンタ部202が出力したものであってもよいし、他のプリンタ部が出力したものであってもよい。
ステップS307で、他機体206の画像読取装置は、チャートを読み取り、その画像データを印刷ジョブとして、デジタル複写機200へ転送する。
ステップS308で、デジタル複写機200の制御部201は、他機体206から画像データを受信し、この画像データを印刷するための印刷ジョブをプリンタ部202は、印刷ジョブを解析して画像形成を実行する。その結果、チャートのコピー(第2世代)が作成される。このコピーを第2の基準原稿と呼ぶことにする。第1の基準原稿は画像読取装置100が関与して作成されたが、第2の基準原稿は他機体206が関与して作成されたものである。
ステップS309で、制御部201は、補正対象の画像読取装置により第1及び第2の基準原稿を読み込ませるための指示をユーザーIF203の表示部に表示する。また、制御部201は、画像読取装置100のCPU107に、第1、第2の各基準原稿についての読み取りを実行するよう指示する。
ステップS310で、画像読取装置100は、第1の基準原稿を読み取ってその画像データをRAM108に記憶するとともに、第2の基準原稿を読み取ってその画像データをRAM108に記憶する。
画像読取処理について詳細に説明する。光電変換素子101が読み取った第1の基準原稿の画像データはA/D変換器102を経て画像処理部103に入力される。画像処理部103に入力された画像データはシェーディング補正回路104、階調補正回路105などにより所定の画像処理を施され、平均加算回路106に入力される。平均加算回路106は、パッチごとに、パッチの画像を構成している複数のピクセルの輝度値の平均値を算出し、算出した複数の平均値を加算する。この加算結果をパッチの読み値と呼ぶことにする。これにより、第1、第2の各基準原稿について、パッチ401〜406の各読み値がCPU107を介してRAM108に格納される。
ステップS311で、CPU107は、階調補正の基準となる第2の基準原稿の読み値に、階調補正の対象となる第1の基準原稿の読み値が近づくようにするための補正値を決定し、決定した補正値を階調補正回路105に設定する。
次に補正値の決定方法について詳細に説明する。階調補正回路105は、入力データにオフセット値を加算し、ゲイン値を乗算することで階調補正を実行している。したがって、補正値には、オフセット値を補正するためのオフセット補正値と、ゲイン値を補正するためのゲイン補正値とがある。なお、階調補正は、色(RED、GREEN、BLUE)ごとに実行される。よって、オフセット補正値及びゲイン補正値も色ごとに用意される。
入力データをIDATA、出力データをODATA、オフセット値をOFFSET、ゲイン値をGAINとすると、補正式は以下の通りである。
ODATA = (IDATA+OFFSET)×GAIN
なお、この補正式は一例にすぎず、より複雑な補正式が採用されてもよい。
図5は、パッチの反射率とそのパッチの読み値との関係を示すグラフである。縦軸は読み値を示し、横軸は反射率を示している。画像読取装置100のCPU107は、基準原稿の読み取り結果である画像データをRAM108から読み出し、画像データに含まれている識別情報407を認識する。識別情報407には、読み取りを行った画像読取装置を特定できる情報を含んでいる。よって、CPU107は、識別情報407の認識結果にしたがって、RAM108に記憶されている各基準原稿の画像データがどの画像読取装置により生成されたものであるかを特定する。
図5において、直線L1は、第1の基準原稿についてのパッチの反射率とそのパッチの読み値との関係を示した直線である。直線L2は、第2の基準原稿についてのパッチの反射率とそのパッチの読み値との関係を示した直線である。ちなみに、補正値の決定処理は、第1の基準原稿についての直線L1を第2の基準原稿についての直線L2へ一致させるための傾きの補正値と縦軸の切片の補正値とを決定する処理に相当する。
a1は、第1の基準原稿において、最も反射率の高いパッチ401の読み値を示している。b1は、第1の基準原稿において最も反射率の低いパッチ406の読み値を示している。a2は、第2の基準原稿において最も反射率の高いパッチ401の読み値を示している。b2は、第2の基準原稿の最も反射率の低いパッチ406の読み値を示している。
a1やb1は、第1画像読取装置の読取結果の一例である。実施形態1における第1画像読取装置の読取結果は、第1画像読取装置が所定のチャートを読み取り、読み取ったチャートを画像形成装置が出力することで形成された第1の基準原稿を第1画像読取装置が読み取ることで作成した読取結果の一例である。また、実施形態1において、a2、b2は、第1画像読取装置の一例である画像読取装置100が第2の基準原稿を読み取ることで得られるが、第2の基準原稿を生成する過程で他機体206が関与する(S307、S308)。よって、a2、b2は、間接的に、第2画像読取装置の読取結果を表しているといえる。このように、a2、b2は、第2画像読取装置がチャートを読み取り、読み取ったチャートを画像形成装置が出力することで形成された第2の基準原稿を第1画像読取装置が読み取ることで作成した読取結果の一例である。なお、第1画像読取装置の読取結果は、第1画像読取装置の階調特性と呼ぶことができ、また、第2画像読取装置の読取結果は、第2画像読取装置の階調特性と呼ぶことができよう。
CPU107は、これらの読み値を利用して以下の計算を行うことで、新たなオフセット値及び新たなゲイン値を求める。
OFFSET(n+1) = OFFSET(n)+ (b2−b1)
GAIN(n+1) = GAIN(n)× (a2/a1)
ここで、設定変更前のオフセット値をOFFSET(n)、設定変更後のオフセット値をOFFSET(n+1)、設定変更前のゲイン値をGAIN(n)、設定変更後のオフセット値をGAIN(n+1)とする。なお、(b2−b1)はオフセット補正値であり、(a2/a1)はゲイン補正値である。なお、CPU107は、第1画像読取装置の読取結果を第2画像読取装置の読取結果に近づけるための補正値を決定する補正値決定手段の一例といえる。
ここでは、反射率が高いパッチと低いパッチといった2つのパッチの補正値のみに着目して補正値を決定した。しかし、チャート400は、それぞれ階調の異なる複数のパッチが形成された記録媒体である。よって、中間調のパッチ402〜405を加味して補正値を決定すれば、精度の高い階調補正を行うことが出来る。
この場合、CPU107は、第1の基準原稿に係る複数のパッチ401〜406の各読み値と反射率とから、直線L1の近似式(傾きと切片)を決定する。同様に、CPU107は、第2の基準原稿に係る複数のパッチ401〜406の各読み値と反射率とから、直線L2の近似式(傾きと切片)を決定する。そして、CPU107は、直線L1の近似式と直線L2の近似式とから、第1の基準原稿についての直線L1を第2の基準原稿についての直線L2へ一致させるための傾きの補正値と縦軸の切片の補正値とを決定する。
このように、CPU107は、第1画像読取装置の読取結果から第1ゲイン特性(直線L1の傾き)を抽出するとともに、第2画像読取装置の読取結果から第2ゲイン特性(直線L2の傾き)を抽出するゲイン特性抽出手段の一例である。同様に、CPU107は、1ゲイン特性を第2ゲイン特性に近づけるためのゲイン補正値(例:a2/a1)を算出するゲイン補正値算出手段の一例でもある。さらに、CPU107は、第1画像読取装置の読取結果から第1オフセット(直線L1の縦軸切片)を抽出するとともに、第2画像読取装置の読取結果から第2オフセット(直線L2の縦軸切片)を抽出するオフセット抽出手段の一例である。さらに、CPU107は、第1オフセットを第2オフセットに近づけるためのオフセット補正値(例:b2−b1)を算出するオフセット補正値算出手段の一例である。
CPU107は、算出したオフセット補正値とゲイン補正値とを、階調補正回路105の不揮発性メモリ(EEPROM等)に記憶する。階調補正回路105は、不揮発性メモリからオフセット補正値とゲイン補正値とを読み出して、階調補正を実行する。
本実施形態によれば、補正対象の第1画像読取装置の読取結果を、基準となる第2画像読取装置の読取結果に近づけるための補正値を決定して、第1画像読取装置に補正値を設定する。画像読取装置は、自己に設定されている補正とを用いて階調補正した画像データをプリンタ部やその他の装置へ転送する。よって、従来のように、プリンタ部が複数の画像読取装置のそれぞれについて補正値を記憶しておく必要性はほとんどない。また、プリンタ部が補正値を切り替えるために画像読取装置を特定する必要性も低減される。また、補正値に基づいた階調補正が画像読取装置において実行されるため、センド機能にも対応可能となる。ただし、画像読取装置と画像形成装置(プリンタ部)との双方で階調補正を実行してもよい。このように決定された補正値を用いて階調補正を実行すれば、機種間での階調性の違いが吸収されることになる。また、本実施形態に係る階調補正を適切なタイミングで実行すれば、経時変化による階調性の違いも修正されよう。
[実施形態2]
上述の実施形態では、チャートから第1の基準原稿と第2の基準原稿を作成して、補正値を算出するものであった。本実施形態では、第1の基準原稿の作成処理を省略することで、補正値の決定処理を簡潔にする。ここでは、チャートを第1の基準原稿として扱うものとする。
図6は、他の実施形態に係る階調補正処理の一例を示したシーケンス図である。なお、図3と共通する処理には同一の参照符号を付与することで説明を簡潔にする。図3と図6とではステップS301ないしS304は共通なので、ステップS605以降の処理について説明する。
ステップS605で、制御部201は、補正対象となっている画像読取装置100のCPU107に読み取りの実行を指示する。CPU107は、チャートの画像を読み取って画像データを作成し、画像データに含まれているパッチの読み値を算出し、読み値をRAMに記憶する。
ステップS606で、制御部201は、補正基準となる他機体206によりチャートを読み込ませるための指示をユーザーIF203の表示部に表示する。
ステップS607で、他機体206である画像読取装置(デジタル複写機)は、チャートの読み取りを実行する。ステップS608で、他機体206は、チャートの読み取り結果に基づいてパッチの読み値を作成し、他機体206のRAMに記憶する。ステップS609で、他機体206の制御部は、ネットワーク205及びデジタル複写機200のネットワークIF204を介して、制御部201に読み値を転送する。
ステップS610で、制御部201は、受信した読み値を画像読取装置100のCPU107に転送する。CPU107は、RAM108に読み値を記憶する。この時点で、RAM108には、補正対象の画像読取装置100により取得した読み値と、補正の基準となる他機体206により取得した読み値とが記憶されている。よって、CPU107は、これらの読み値を使用して、上述した決定手法にしたがって補正値を決定し、補正値を階調補正回路105に設定する。
このように、実施形態2における第1画像読取装置の読取結果は、第1画像読取装置が基準原稿である所定のチャートを読み取ることで作成した読取結果である。同様に、実施形態2における第2画像読取装置の読取結果は、第2画像読取装置がチャートを読み取ることで作成した読取結果である。
本実施形態では、実施形態1で説明した効果に加え、第1の基準原稿の形成を省略することで、補正値の決定処理の簡潔化と高速化とを達成できる。なお、第1の基準原稿の出力が省略さているため、実施形態2では、実施形態1と比較し、補正の精度が低下するのではと懸念されるかもしれない。しかし、チャートがプリンタ部202によって形成されたものであれば、チャートと第1の基準原稿とをほぼ同一視できるため、補正の精度も維持されよう。チャートがプリンタ部202によって形成されたものでなければ、補正の精度が若干低下するかもしれないが、補正値の決定処理の簡潔化と高速化とが精度よりも重視されることもある。よって、このよう場合には実施形態2が活躍することになろう。
[他の実施形態]
制御部201は、階調補正の基準となる他機体206を指定する際に、階調補正について手動調整が実行されたからの経過時間が最も短いものや手動調整後の読み取り回数が最も少ない機体を選択してもよい。
制御部201は、デジタル複写機200に接続されている複数の画像読取装置のそれぞれにおける画像の読み取り回数をカウントするカウンタを備えている。各カウンタは、対応する画像読取装置について補正値が変更されると、ゼロにリセットされるものとする。制御部201は、複数の画像読取装置における各読み取り回数を比較し、数の画像読取装置のうち、読み取り回数が最小の画像読取装置を他機体206として選択する。制御部201は、選択した他機体206の名称や識別情報などをユーザーIF203の表示部に表示する(S06、S606)。なお、カウンタは、読み取り回数に代えて、手動調整が実行されたからの経過時間を計時してもよい。このように、制御部201は、複数の画像読取装置における各読み取り回数を比較する比較手段と、複数の画像読取装置のうち読み取り回数が最小の画像読取装置を第2画像読取装置として選択する選択手段との一例である。
一般に、階調補正について調整が実行されたからの経過時間が最も短いものや調整後の読み取り回数が最も少ない機体の特性は、調整が実行されたときからあまり変動していないと考えられる。よって、補正値を決定するための基準として相応しいだろう。
実施形態における画像読取装置の一例を示したブロック図である。 実施形態における画像形成システムのブロック図である。 実施形態に係る階調補正処理の一例を示すシーケンス図である。 階調補正に使用するチャートの一例を示す図である。 パッチの反射率とそのパッチの読み値との関係を示すグラフである。 他の実施形態に係る階調補正処理の一例を示したシーケンス図である。
符号の説明
100 画像読取装置
101 光電変換素子
102 A/D変換器
103 画像処理部
104 シェーディング補正回路
105 階調補正回路
106 加算平均回路
107 CPU
108 RAM
200 デジタル複写機
201 制御部
202 プリンタ部
203 ユーザーIF
204 ネットワークIF
205 ネットワーク
206 他機体(デジタル複写機)

Claims (3)

  1. 画像形成装置と、
    前記画像形成装置に接続された、階調補正の対象となる第1画像読取装置と、
    前記画像形成装置に接続された、階調補正の基準となる第2画像読取装置と
    を備えた画像形成システムであって、
    前記第1画像読取装置は、
    記第1画像読取装置が所定のチャートを読み取り、み取った該チャートを前記画像形成装置が出力することで第1の基準原稿を形成し、記第1の基準原稿を前記第1画像読取装置が読み取ることで作成した階調特性である前記第1画像読取装置の読取結果と、前記第2画像読取装置が前記チャートを読み取り、み取った該チャートを前記画像形成装置が出力することで第2の基準原稿を形成し、記第2の基準原稿を前記第1画像読取装置が読み取ることで作成した階調特性である前記第2画像読取装置の読取結果とに基づいて、前記第1画像読取装置の読取結果を前記第2画像読取装置の読取結果に近づけるための補正値を決定する補正値決定手段と、
    前記補正値を前記第1画像読取装置に設定する設定手段と
    を備えることを特徴とする像形成システム。
  2. 前記第1画像読取装置及び前記第2画像読取装置は、
    自己の読取結果に自己の識別情報を埋め込む埋め込み手段
    を備えていることを特徴とする請求項に記載の画像形成システム。
  3. 画像形成装置と、
    前記画像形成装置に接続された、階調補正の対象となる第1画像読取装置と、
    前記画像形成装置に接続された、階調補正の基準となる第2画像読取装置と
    を備えた画像形成システムであって、
    前記第1画像読取装置は、
    前記画像形成装置により出力された基準原稿を読み取ることで取得された前記第1画像読取装置の読取結果と前記第2画像読取装置の読取結果とに基づいて、前記第1画像読取装置の読取結果を前記第2画像読取装置の読取結果に近づけるための補正値を決定する補正値決定手段と、
    前記補正値を前記第1画像読取装置に設定する設定手段と、
    複数の画像読取装置のそれぞれにおける画像の読み取り回数をカウントするカウンタと、
    前記複数の画像読取装置における各読み取り回数を比較する比較手段と、
    前記複数の画像読取装置のうち、前記読み取り回数が最小の画像読取装置を前記第2画像読取装置として選択する選択手段と
    備えることを特徴とする像形成システム。
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