JP5224937B2 - 充電台 - Google Patents

充電台

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JP5224937B2 JP2008167984A JP2008167984A JP5224937B2 JP 5224937 B2 JP5224937 B2 JP 5224937B2 JP 2008167984 A JP2008167984 A JP 2008167984A JP 2008167984 A JP2008167984 A JP 2008167984A JP 5224937 B2 JP5224937 B2 JP 5224937B2
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Description

本発明は、主として携帯電話などの携帯機器をセットして充電する充電台に関する。
充電台は、装着される携帯機器の電源端子に接触される正負の出力端子部を備えている。正負の出力端子部に金属が接触してショートすると、大きなショート電流が流れる。また、正負の出力端子部の電圧が高い場合には、濡れた手で接触すると感電する可能性もある。また、電圧が低い場合でも、長時間接触すると低温やけどを被るおそれがある。この弊害を解消するために、携帯機器を装着しない状態では、出力端子部をケース内に収納する充電台が開発されている(特許文献1参照)。
特開2003−169121号公報
この公報に記載される充電台を図1ないし図5に示す。これらの図に示す充電台は、携帯機器90を嵌合して装着する凹状の装着部82を有するケース81と、この装着部82にセットされる携帯機器90の電源端子91に接触される出力端子部83aを有するスプリング線83と、装着部82に携帯機器90が装着されたことを検知してスプリング線83の出力端子部83aを装着部82に突出させて、電源端子91に接触させる傾動体84とを備える。スプリング線83は、コイル部83Cから外側に伸びる第1アーム83Aの先端を山形に折曲して出力端子部83aを設けている。一対のスプリング線83は、コイル部83Cを直線上に配置して、第1アーム83Aを平行に配置してその先端の出力端子部83aを装着部82に突出させる。傾動体84は、ケース81内に傾動できるように連結されて、スプリング線83の第1アーム83Aが装着部82に突出するのを阻止するコントロールアーム85を有する。この充電台は、装着部82に携帯機器90がセットされない状態では、傾動体84のコントロールアーム85が第1アーム83Aの弾性力による移動を阻止して、出力端子部83aを装着部82に突出させない。装着部82に携帯機器90がセットされると、携帯機器90が傾動体84を傾動して、コントロールアーム85を移動させる。移動するコントロールアーム85は、スプリング線83の出力端子部83aを装着部82に突出させる。
この充電台は、薄い携帯機器の電源端子に好ましい状態で出力端子部を接触できない。それは、山形に折曲している一対の出力端子部が、携帯機器の厚さ方向の平面に位置するからである。このスプリング線は、コイル部から外側に伸びる第1アーム83Aが傾動して、出力端子を携帯機器の電源端子に接触させるとき、出力端子部を携帯機器の厚さ方向に移動させる。このため、出力端子部を接触させる電源端子は、携帯機器の厚さ方向に所定の幅とする必要がある。図6に示すように、携帯機器30が薄くなると、電源端子31の厚さ方向の幅(W)を広くするのが難しい。電源端子31は、厚さ方向の幅(W)に対して、これと直交する長さ(L)、すなわち携帯機器側面の長手方向の幅(L)を長くすることができる。この方向に長い電源端子31に接触する出力端子部は、装着部の底面と平行な面内、すなわち水平面内で第1アームを傾動させて、電源端子に好ましい状態で接触できる。
第1アーム83Aを水平面内で傾動させるスプリング線は、装着部の側面に設けている凸条に収納して、出力端子部を携帯機器側面に電源端子に接触できる。ところが、装着部の側面に凸条を設けてここにスプリング線を収納する構造は、(平面視、上面視において)凸条の幅を狭くするのが難しい。凸条の幅が広くなると、デザインをよくできないことに加えて、外形が大きくなる欠点がある。
本発明は、さらにこの欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、凸条の幅を狭くしながら、スプリング線の出力端子部を携帯機器の電源端子に好ましい状態で接触できる充電台を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の充電台は、携帯機器30を脱着自在にセットする装着部2を有するケース1と、このケース1の装着部2にセットされる携帯機器30の電源端子31に接触される出力端子部3aを有する一対のスプリング線3と、装着部2にセットされる携帯機器30に押されて、スプリング線3の出力端子部3aをケース1の内部から装着部2に突出させて携帯機器30の電源端子31に接触させるリンク機構4とを備える。ケース1は、装着部2の外側に沿って、内部に収納部11のある凸条10を備え、この凸条10の収納部11に一対のスプリング線3を配設している。さらに凸条10は、装着部2と対向する内側壁12に、スプリング線3の出力端子部3aを装着部2に突出させる端子窓13を開口している。スプリング線3は、弾性金属線の中間部をコイル状に巻いてコイル部3Cとして、このコイル部3Cから第1アーム3Aを外側に伸びるように設けて、第1アーム3Aの端部に出力端子部3aを設けている。一対のスプリング線3は、第1アーム3Aの先端を互いに接近させる配置であって、第1アーム3Aを装着部2の底面2Aと平行な面内で回動させて、出力端子部3aを装着部2に突出させるように、装着部2の底面2Aと直交する方向に伸びる連結ロッド16にコイル部3Cを挿入してケース1に連結している。リンク機構4は、スプリング線3の出力端子部3aを装着部2に突出させる往復運動体5と、この往復運動体5に連結している検出体6と、弾性体7とを備える。往復運動体5は、出力端子部3aの出入り方向に往復運動できるようにケース1に内蔵されて、スプリング線3の第1アーム3Aの端部に連結されて、出力端子部3aを装着部2に出入りさせる。検出体6は、装着部2に突出する突出部6Aを有し、装着部2にセットされる携帯機器30に突出部6Aが押し込まれて往復運動体5を往復運動させる。弾性体7は、スプリング線3を変形させて、出力端子部3aを装着部2の内側に配置して、検出体6を装着部2に突出させるように、往復運動体5又は検出体6に弾性力を作用させる。充電台は、装着部2に携帯機器30がセットされない状態では、弾性体7の弾性力が出力端子部3aを凸条10内に配置して、検出体6の突出部6Aを装着部2に突出させる。装着部2に携帯機器30がセットされると、携帯機器30が検出体6の突出部6Aをケース1内に押し込む方向に移動し、突出部6Aがケース1内に移動される検出体6が往復運動体5を移動させて、スプリング線3の出力端子部3aを装着部2に突出させて、携帯機器30の電源端子31に接続させる。
以上の充電台は、凸条の幅を狭くしながら、スプリング線の出力端子部を携帯機器の電源端子に好ましい状態で接触できる特徴がある。凸条の幅を狭くできるのは、スプリング線を凸条の収納部に配置して、スプリング線の第1アームの端部に往復運動体を連結して、この往復運動体で、出力端子部を装着部に突出させるからである。また、スプリング線の第1アームを、装着部の底面と平行な水平面内で傾動させて出力端子を装着部に突出させることから、薄い携帯機器の電源端子に好ましい状態で接触できる。
さらに、以上の充電台は、第1アームを装着部の底面と平行な面内で傾動して出力端子部を電源端子に接触させることから、出力端子部と電源端子との接触不良を解消して理想的な状態で電気接続できる。それは、図13に示すように、第1アーム3Aが傾動して携帯機器30の電源端子31に向かって突出されるとき、図13の矢印Aで示すように、出力端子部3aの間隔が互いに変化するように移動するからである。互いに相対間隔を変化させながら電源端子31に押しつけられる出力端子部3aは、電源端子31の表面を擦って電源端子31の接触表面をセルフクリーニングする。したがって、出力端子部3aが電源端子31に押しつけられる毎に、両者の接触部分が綺麗にセルフクリーニングされて、接触不良が解消される。また、一対の第1アームの端部に往復運動体を連結していることから、一対の出力端子部は常にバランスよく携帯機器の電源端子に押圧される。それは、一対の第1アームが、互いにバランスよく連動して、一対の出力端子部を電源端子に押圧するからである。このため、以上の充電台は、長期間にわたって出力端子部を電源端子に好ましい状態で安定に接触させて、携帯機器に内蔵する電池を確実に充電することができる。
さらに、以上の充電台は、一対のスプリング線に直接に往復運動体を連結する簡単な機構とすることから、装着部にセットされる携帯機器でもって、スプリング線の第1アームを長期間にわたって安定して確実に傾動させて、好ましい状態で出力端子部を電源端子に接触できる特徴もある。また、一対のスプリング線の両方の端部を連結部として往復運動体と連動、連結させて移動させることができるので、往復運動体の構造を簡易なものとすることができる。
本発明の充電台は、検出体6を、突出部6Aを装着部2に出入りさせるようにケース1に往復運動できるように配置して、装着部2にセットされる携帯機器30でもって、突出部6Aを装着部2からケース1内に押し込むように移動して、往復運動体5を移動させてスプリング線3の出力端子部3aを装着部2に突出させることができる。さらに、本発明の充電台は、検出体6の突出部6Aを、装着部2の底面2Aから装着部2に突出するようにケース1に連結することができる。
本発明の充電台は、検出体6を、突出部6Aを装着部2に出入りさせるようにケース1に回動自在に配置して、装着部2にセットされる携帯機器30でもって、突出部6Aを装着部2からケース1内に押し込むように移動して、往復運動体5を移動させてスプリング線3の出力端子部3aを装着部2に突出させることができる。さらに、本発明の充電台は、検出体6の突出部6Aを、凸条10の内部から装着部2に突出するようにケース1に連結することができる。
本発明の充電台は、一対のスプリング線3を、出力端子部3aを互いに接近させるように線対称に配置することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための充電台を例示するものであって、本発明は充電台を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図7ないし図20に示す充電台は、充電できる電池を内蔵する携帯機器30を脱着できるように装着して、内蔵している電池を充電する。携帯機器30は携帯電話である。図7ないし図15は、第1実施例の充電台を、図16ないし図20は、第2実施例の充電台を示している。ただ、本発明は、内蔵する電池を充電する携帯機器を特定するものでなく、たとえば、MDやCDの再生または録音再生機、デジタル携帯機器、ゲーム機等二次電池を内蔵している全ての携帯機器とすることができる。
充電台は、充電できる電池を内蔵する携帯機器30を嵌合状態で脱着できるように装着する装着部2を有するケース1と、このケース1内に設けられて、装着部2にセットされる携帯機器30の電源端子31に接触される出力端子部3aを有する一対のスプリング線3と、携帯機器30が装着部2にセットされるとスプリング線3の出力端子部3aを装着部2に突出し、携帯機器30が装着されない状態では出力端子部3aをケース1内に収納するリンク機構4とを備える。
さらに、充電台は、外部に設けている充電回路(図示せず)にリード線を介して接続される。ただし、充電台は、ケースに充電回路を内蔵することもできる。
図7、図8、及び図16に示す充電台は、ケース1の前面に装着部2を設けている。前面に装着部2を設けている充電台は、携帯電話の充電に適している。携帯電話を充電しながら、ワンセグなどのモニタ画面を見ることができるからである。ケース1は、携帯機器30を後方に傾斜する姿勢でセットできるように、背面に水平台9を連結している。水平台9は、図9に示すように、ケース1の底面と背面に脱着自在に連結されて、ケース1の背面に突出して携帯機器30を傾斜姿勢で装着部2にセットして、ケース1が後方に転倒するのを防止する。図の充電台は、携帯電話を立てる姿勢で装着部2にセットしているが、横に倒して、携帯電話を横の姿勢で充電することもできる。
ケース1は、装着部2の外側に沿って、内部に収納部11を設けてなる凸条10を設けている。図のケース1は、装着部2の両側に凸条10A、10Bを設けて、一方の凸条10A、図において装着部2の右側の凸条10Aには、内部に収納部11を設けている。装着部2は、両側の凸条10A、10Bの間に携帯機器30を嵌着して、定位置にセットする。したがって、両側の凸条10A、10Bの内側間隔は、携帯機器30の横幅にほぼ等しく、正確にはわずかに大きくしている。さらに、ケース1は、装着部2の下縁に沿って低い凸条10Cを設けている。以上の装着部2は、両側に設けている一対の凸条10A、10Bと下縁の凸条10Cの内側に携帯機器30を嵌着して定位置にセットする。
さらに、図のケース1は、一方の凸条10Aにスプリング線3を収納して、他方の凸条10Bには、装着部2にセットした携帯機器30を抜けないように引っかけて係止する係止フック20を設けている。係止フック20は、装着部2に突出する引掛部20Aを先端部に設けて、後端部を傾動できるようにケース1に連結している。この係止フック20は、コイルバネからなる押出バネ21でもって、先端の引掛部20Aを装着部2に弾性的に突出させている。スプリング線3を収納している凸条10Aの下部には、内面に突出するように係止凸部14を設けている。この構造の装着部2は、装着部2にセットされる携帯機器30の片側を係止凸部14で係止して、他の片側を係止フック20で係止して、携帯機器30を装着部2の定位置にセットして保持する。
ケース1は、後方を開口している第1ケース1Aと、この第1ケース1Aの後方開口部を閉塞している第2ケース1Bとからなる。第1ケース1Aと第2ケース1Bは、プラスチックを成形して製作される。第1ケース1Aの前面に一対の凸条10を設けて、凸条10の内側を装着部2としている。第1ケース1Aは、一方の凸条10Aの内部に設けている収納部11に、スプリング線3を配設している。スプリング線3を内蔵する凸条10Aは、装着部2と対向する内側壁12に、スプリング線3の出力端子部3aを装着部2に突出させる端子窓13を開口している。装着部2の底面2Aには、凸条10Aに内蔵しているスプリング線3の出力端子部3aを外部に突出させる突出部6Aを突出させる貫通孔15を設けている。図のケース1は、端子窓13と貫通孔15をふたつずつ設けている。ふたつの端子窓13は、正負の出力端子部3aを装着部2に突出させる。また、ふたつの貫通孔15は、検出体6に設けている一対の突出部6Aを装着部2に突出させる。
図16ないし図19に示す充電台は、凸条10Aの内側壁12に、一対の端子窓13と、検出体6の突出部6Aを突出させる貫通孔15とを設けて、出力端子部3aと検出体6の突出部6Aの両方を凸条10Aの内側に突出させる。
さらに、ケース1は、図13、図18、及び図19に示すように、スプリング線3を凸条10Aの収納部11に配設するために、連結ロッド16を一体的に成形して設けている。図の充電台は、第1ケース1Aに一体的に成形して一対の連結ロッド16を設けている。連結ロッド16は、装着部2の底面2Aと直交する方向に伸びるロッド状であって、スプリング線3のコイル部3Cに挿入できる外形に成形している。一対の連結ロッド16に挿入してケース1に連結される一対のスプリング線3は、凸条10Aの収納部11に配設されて、第1アーム3Aを装着部2の底面2Aと平行な面内で回動させて、出力端子部3aを装着部2に突出させる。一対の連結ロッド16は、一対のスプリング線3の出力端子部3aが互いに接近する姿勢であって、一対の出力端子部3aを所定の間隔離して線対称に配置するように、ケース1に一体的に成形して設けられる。したがって、一対の連結ロッド16の間隔は、一対の第1アーム3Aの全長と一対の出力端子部3aの間隔との和に等しい間隔とされる。スプリング線3は、コイル部3Cに連結ロッド16を挿入して、凸条10Aの収納部11に配設される。したがって、連結ロッド16は、スプリング線3を凸条10Aの収納部11に配設できる位置に設けられる。
さらに、図10ないし図13に示すケース1は、往復運動体5と検出体6を所定の位置で往復運動できるように支持するガイドリブ17、18を内面に突出するように一体的に成形して設けている。また、図17のケース1は、検出体6を回動できるように連結する回転軸23を第1ケース1Aに一体的に成形して設けている。
スプリング線3は、導電性があって弾性のある弾性金属線で、この弾性金属線の中間部をコイル状に巻いてコイル部3Cとし、このコイル部3Cから第1アーム3Aと第2アーム3Bとを外側に伸びる形状としている。第1アーム3Aの端部に出力端子部3aを設けて、第2アーム3Bをケース1に連結している。第1アーム3Aは、端部を山形に折曲加工して出力端子部3aとしている。山形の出力端子部3aは、頂上部分を凸条10Aの端子窓13から装着部2に突出させて、携帯機器30の電源端子31に接触させる。スプリング線3は、螺旋状に巻いたコイル部3Cを連結ロッド16に挿入して、凸条10Aの収納部11に配設される。また、スプリング線3については、第2アーム3Bをケース1に連結しているが、これに代わって、第2アーム3Bを無くして、コイル部3Cの金属線の端部を曲げて、ケース1の連結ロッド16に係止する等の構造を、適宜、採用することができる。
スプリング線3は、それ自体の弾性で出力端子部3aを装着部2に弾性的に突出させる。このスプリング線3は、第1アーム3Aの先端に往復運動体5に連結する連結部3bを設けている。図10と図14のスプリング線3は、第1アーム3Aの先端を折曲して連結部3bとしている。連結部3bは、往復運動体5に引っかけて連結される。このスプリング線3は、往復運動体5で連結部3bを引っ張って、出力端子部3aを凸条10Aの内部に収納する。
一対の出力端子部3aは、装着部2に突出するときに、コイル部3Cを中心とする円弧状の軌跡を移動して、携帯機器30の電源端子31に押圧されて、接触部をセルフクリーニングする。山形に折曲加工している出力端子部3aは、山形の折曲加工部を含む面内で円弧状の軌跡を移動して、電源端子31に接触される。この出力端子部3aは、電源端子31に押しつけられる状態で、図13の矢印Aで示すように、接触面を含む面内に相対移動して、接触部をセルフクリーニングする。一対のスプリング線3は、リード線22を介して充電回路に接続されて、出力端子部3aを接触させる携帯機器30の電源端子31に充電電流を供給する。
スプリング線3の出力端子部3aは、リンク機構4で装着部2にセットされる携帯機器30の電源端子31に接触される。リンク機構4は、スプリング線3に連結している往復運動体5と、この往復運動体5に連結されて携帯機器30の装着を検出して往復運動体5を往復運動させる検出体6と、携帯機器30が装着されない状態で、スプリング線3の出力端子部3aをケース1内に収納する弾性体7とを備える。
往復運動体5は、第1ケース1Aの背面に配設されて、スプリング線3の出力端子部3aの出入り方向、すなわち装着部2の底面2Aに平行な面内に往復運動できるようにケース1に内蔵される。図10の充電台は、第2ケース1Bに、往復運動体5を往復運動自在に連結するガイドリブ17を設けて、往復運動体5を第2ケース1Bに連結している。往復運動体5は、スプリング線3の第1アーム3Aの端部に設けている連結部3bに連結して、出力端子部3aを装着部2に出入りさせる。図10ないし図15の往復運動体5は、スプリング線3の連結部3bを連結する係止部として係止プレート5Aを設けている。往復運動体5は、絶縁材のプラスチックで成形される。したがって、係止部である係止プレート5Aにスプリング線3の連結部3bを連結して、一対のスプリング線3に絶縁状態で連結される。
往復運動体5は、出力端子部3aを凸条10Aに収納する方向に移動させる弾性体7を内蔵している。弾性体7は、コイルスプリングからなる押しバネである。図11ないし図15の往復運動体5は、弾性体7を収納するために一対の平行リブ5Bを設けている。一対の平行リブ5Bは、往復運動体5の中間部に設けられて、その間に弾性体7のコイルスプリングを収納している。平行リブ5Bは、往復運動体5の往復運動方向に設けられる。平行リブ5Bの内側にコイルスプリングの弾性体7を配置するために、平行リブ5Bの端部には、コイルスプリングの一端に挿入される位置決め凸部5Cを設けている。コイルスプリングの弾性体7は、一端を位置決め凸部5Cに案内して定位置に配置される。さらにコイルスプリングの他端は、第2ケース1Bに一体的に成形している支持リブ19に連結される。一端を支持リブ19に連結している押しバネの弾性体7は、往復運動体5を弾性的に押圧して、連結しているスプリング線3の出力端子部3aを凸条10A内に収納する。したがって、弾性体7が往復運動体5を押圧する弾性力は、スプリング線3が出力端子部3aを装着部2に突出させる弾性力よりも強い。携帯機器30が装着部2にセットされない状態では、弾性体7が往復運動体5を押圧し、往復運動体5がスプリング線3の連結部3bを押圧して、出力端子部3aを凸条10A内に収納する。往復運動体5は、検出体6で押されて、出力端子部3aを凸条10Aから装着部2に突出させる。
往復運動体5は、弾性体7に押されて、検出体6の突出部6Aを装着部2の底面2Aに突出させる摺動部5Dを有する。この摺動部5Dは、検出体6に設けている傾斜リブ6Bを摺動して、検出体6の突出部6Aを装着部2の底面2Aに突出させる。
図11と図12の充電台は、装着部2の底部に検出体6を往復運動できるように連結している。検出体6は、突出部6Aが装着部2に出入りするように、すなわち装着部2の底面2Aに対して垂直な方向に往復運動できるように第1ケース1Aに連結される。第1ケース1Aは、図11ないし図13に示すように、検出体6の外周を摺動させるガイドリブ18を内面に突出して設けている。ガイドリブ18は、検出体6の外周に沿う筒状で、内部に検出体6を案内して装着部2の内面に出入りできるように連結している。第1ケース1Aは、このガイドリブ18の内側に位置するように貫通孔15を設けている。検出体6は、装着部2に突出する一対の突出部6Aを有し、この突出部6Aを第1ケース1に設けた貫通孔15から装着部2に突出させる。検出体6は、往復運動体5に押されて、突出部6Aを装着部2に突出させる傾斜リブ6Bを有する。図14と図15の検出体6は、互いに平行に2列の傾斜リブ6Bを一体的に成形して設けている。傾斜リブ6Bは、往復運動体5の摺動面5Dに押されて、突出部6Aを装着部2に突出させる。したがって、傾斜リブ6Bは、検出体6の往復運動する方向に対して傾斜しており、かつ、弾性体7が往復運動体5を往復運動して、突出部6Aを装着部2に突出させる方向に傾斜している。
図16ないし図20に示す充電台は、第1ケース1Aに回動できるように連結している回動レバーを検出体6とする。この検出体6は、第1ケース1Aの内面に突出して回転軸23を一体的に成形して設けている。回転軸23は、装着部2の底面2Aに直交する姿勢にあって、検出体6を装着部2の底面2Aを含む水平面内に回動して、突出部6Aを装着部2に突出させる。この検出体6は、突出部6Aを凸条10Aの内側面から装着部2に突出させて、装着部2にセットされる携帯機器30で、突出部6Aを凸条10A内に押し込むように、第1ケース1Aの回転軸23に連結している。さらに、検出体6は、図17ないし図20に示すように、突出部6Aと反対側の端部を往復運動体5に連結している。検出体6と往復運動体5は、検出体6の回動運動を往復運動体5の直線往復運動に変換できる構造で連結している。図20に示す検出体6は、突出部6Aと反対側の端部である連結部6Cを、往復運動体5の下面に設けた連結溝5Eに挿入して互いに連結している。図の連結溝5Eは、連結部6Cを挿入する端部を拡開しており、ここに挿入される連結部6Cを、直線上を往復運動する往復運動体5に対して、検出体6の回動面内で傾動できるように連結している。この連結構造は、回転軸23を中心として回動する検出体6と、ケース1内を直線上で往復運動する往復運動体5とを、極めて簡単な構造で、しかも確実に連動できる。ただ、検出体と往復運動体は、回動運動と直線往復運動とを互いに変換できる他の全ての構造で連結することができる。
検出体6は、往復運動体5の弾性体7で突出部6Aを装着部2に押し出している。往復運動体5の弾性体7は、検出体6の突出部6Aを装着部2に突出させて、出力端子部3aを装着部2から凸条10A内に収納するように、往復運動体5を往復運動させて、検出体6を水平面内で回動させる。この充電台は、装着部2に携帯機器30をセットしない状態で、出力端子部3aを凸条10Aの内部に収納して、突出部6Aを装着部2に突出させるように、往復運動体5を移動して、検出体6を回動させる。装着部2に携帯機器30がセットされると、携帯機器30が突出部6Aを凸条10A内に押し込むように検出体6を回動させる。回動する検出体6は、往復運動体5を、出力端子部3aを装着部2に突出させる方向に移動させる。
以上の充電台は、装着部2に携帯機器30が装着されない状態では、検出体6の突出部6Aが装着部2に突出されて、往復運動体5がスプリング線3の出力端子部3aをケース1内の引き込み位置とする。装着部2に携帯機器30が装着されて、検出体6の突出部6Aがケース1内に押し込まれると、係止フック20でセット位置に保持される。この状態で、検出体6が移動し、検出体6が往復運動体5を移動して、スプリング線3の出力端子部3aを携帯機器30の電源端子31に接触するようにケース1の装着部2に突出させる。出力端子部3aが電源端子31に接触する状態で、スプリング線3から携帯機器30に電力が供給されて、携帯機器30の電池が充電される。
従来の充電台の装着部を示す斜視図である。 図1に示す充電台の装着部に出力端子部が突出する状態を示す斜視図である。 図1に示す充電台の装着部に携帯機器を装着する状態を示す断面図である。 図1に示す充電台の装着部に携帯機器を装着する状態を示す断面図である。 図1に示す充電台の装着部に携帯機器を装着した状態を示す断面図である。 携帯機器の一例を示す斜視図である。 本発明の第1実施例にかかる充電台の斜視図である。 図7に示す充電台を反対側から見た斜視図である。 図7に示す充電台の底面斜視図である。 図7に示す充電台の内部構造を示す斜視図である。 図7に示す充電台の装着部の断面図である。 図11に示す充電台の装着部に携帯機器を装着した状態を示す断面図である。 図7に示す充電台の凸条の内部構造を示す断面図である。 図7に示す充電台のリンク機構を示す分解斜視図である。 図14に示すリンク機構の底面斜視図である。 本発明の第2実施例にかかる充電台の斜視図である。 図16に示す充電台の内部構造を示す断面斜視図である。 図16に示す充電台の凸条の内部構造を示す断面図である。 図18に示す充電台に携帯機器を装着する状態を示す断面図である。 図17に示す充電台のリンク機構を示す背面斜視図である。
符号の説明
1…ケース 1A…第1ケース
1B…第2ケース
2…装着部 2A…底面
3…スプリング線 3A…第1アーム
3a…出力端子部
3b…連結部
3B…第2アーム
3C…コイル部
4…リンク機構
5…往復運動体 5A…係止プレート
5B…平行リブ
5C…位置決め凸部
5D…摺動部
5E…連結溝
6…検出体 6A…突出部
6B…傾斜リブ
6C…連結部
7…弾性体
9…水平台
10…凸条 10A…凸条
10B…凸条
10C…凸条
11…収納部
12…内側壁
13…端子窓
14…係止凸部
15…貫通孔
16…連結ロッド
17…ガイドリブ
18…ガイドリブ
19…支持リブ
20…係止フック 20A…引掛部
21…押出バネ
22…リード線
23…回転軸
30…携帯機器
31…電源端子
81…ケース
82…装着部
83…スプリング線 83A…第1アーム
83a…出力端子部
83C…コイル部
84…傾動体
85…コントロールアーム
90…携帯機器
91…電源端子

Claims (6)

  1. 携帯機器(30)を脱着自在にセットする装着部(2)を有するケース(1)と、このケース(1)の装着部(2)にセットされる携帯機器(30)の電源端子(31)に接触される出力端子部(3a)を有する一対のスプリング線(3)と、装着部(2)にセットされる携帯機器(30)に押されて、スプリング線(3)の出力端子部(3a)をケース(1)の内部から装着部(2)に突出させて携帯機器(30)の電源端子(31)に接触させるリンク機構(4)とを備え、
    前記ケース(1)は、装着部(2)の外側に沿って、内部に収納部(11)を設けてなる凸条(10)を備え、この凸条(10)の収納部(11)に一対のスプリング線(3)を配設しており、さらに凸条(10)は、装着部(2)と対向する内側壁(12)に、スプリング線(3)の出力端子部(3a)を装着部(2)に突出させる端子窓(13)を開口しており、
    前記スプリング線(3)は、弾性金属線の中間部をコイル状に巻いてコイル部(3C)として、このコイル部(3C)から第1アーム(3A)を外側に伸びるように設けて、第1アーム(3A)の端部に出力端子部(3a)を設けており、さらに、一対のスプリング線(3)は、第1アーム(3A)の先端を互いに接近させる配置であって、第1アーム(3A)を装着部(2)の底面(2A)と平行な面内で回動させて、出力端子部(3a)を装着部(2)に突出させるように、装着部(2)の底面(2A)と直交する方向に伸びる連結ロッド(16)にコイル部(3C)を挿入してケース(1)に連結しており、
    さらに前記リンク機構(4)は、出力端子部(3a)の出入り方向に往復運動できるようにケース(1)に内蔵されて、前記スプリング線(3)の第1アーム(3A)の端部に連結されて、出力端子部(3a)を装着部(2)に出入りさせる往復運動体(5)と、装着部(2)に突出する突出部(6A)を有し、装着部(2)にセットされる携帯機器(30)に突出部(6A)が押し込まれて往復運動体(5)を往復運動させる検出体(6)と、前記スプリング線(3)を変形させて、出力端子部(3a)を装着部(2)の内側に配置して、検出体(6)を装着部(2)に突出させるように、往復運動体(5)又は検出体(6)に弾性力を作用させる弾性体(7)とを備え、
    装着部(2)に携帯機器(30)がセットされない状態では、弾性体(7)の弾性力が出力端子部(3a)を凸条(10)内に配置されて、検出体(6)の突出部(6A)を装着部(2)に突出し、装着部(2)に携帯機器(30)がセットされると、携帯機器(30)が検出体(6)の突出部(6A)をケース(1)内に押し込む方向に移動し、突出部(6A)がケース(1)内に移動される検出体(6)が往復運動体(5)を移動させて、スプリング線(3)の出力端子部(3a)を装着部(2)に突出させて、携帯機器(30)の電源端子(31)に接続するようにしてなる充電台。
  2. 前記検出体(6)が、突出部(6A)を装着部(2)に出入りさせるようにケース(1)に往復運動できるように配置され、装着部(2)にセットされる携帯機器(30)でもって、突出部(6A)を装着部(2)からケース(1)内に押し込むように移動して、往復運動体(5)を移動させてスプリング線(3)の出力端子部(3a)を装着部(2)に突出させるようにしてなる請求項1に記載される充電台。
  3. 前記検出体(6)が、突出部(6A)を装着部(2)の底面(2A)から装着部(2)に突出するようにケース(1)に連結されてなる請求項2に記載される充電台。
  4. 前記検出体(6)が、突出部(6A)を装着部(2)に出入りさせるようにケース(1)に回動自在に配置され、装着部(2)にセットされる携帯機器(30)でもって、突出部(6A)を装着部(2)からケース(1)内に押し込むように移動して、往復運動体(5)を移動させてスプリング線(3)の出力端子部(3a)を装着部(2)に突出させるようにしてなる請求項1に記載される充電台。
  5. 前記検出体(6)が、突出部(6A)を凸条(10)の内部から装着部(2)に突出するようにケース(1)に連結してなる請求項4に記載される充電台。
  6. 一対のスプリング線(3)が、出力端子部(3a)を互いに接近させるように線対称に配置してなる請求項1に記載される充電台。
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