JP5224654B2 - 防水瓦 - Google Patents

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Description

本発明は防水瓦に関し、更に詳しくは、優れた防水性を有するとともに、重ね寸法を小さくできるので有効寸法を大きくでき、従って、瓦屋根の大巾な軽量化を達成することができる防水瓦に関する。
従来、この種の瓦としては多種多様のもの使用されているが、そのうちの一つとして、例えば、図10の上面斜視図、及び図11の下面斜視図に示すような形状のものが知られている。
これらの図において、瓦31は上方には釘孔32を有する尻部33を、下方には湾曲した頭部34を備え、一方の側にはウオーターチャネル上側重合部35、他方の側には3方が内側隆起部36a、中間隆起部36b、外側隆起部36cで囲まれたウオーターチャネル下側重合部37を備え、該隆起部36cには釘孔38が設けられている。図示した例では、尻部33の釘孔32の付近には、水返し用突条39が設けられるとともに、ウオーターチャネル下側重合部37の中間隆起部36bの付近にも水返し用突条40が設けられている。図中、41は桟木等への引掛部、42は空気抜きである。
上記のような構造からなる瓦31は、図12に示すように、野地板等の屋根材43の上にアスファルトルーフィング、ゴムアスルーフィング等の下葺き材44を敷設し、この上に、上部瓦31Aの頭部34と下部瓦31Bの尻部33とを、一般に約60〜70mmの重ね寸法W(瓦の有効寸法:約200〜360mmに対して)で重合し、釘孔32、38に釘45を挿入して固定することにより葺設され、この上部瓦31Aと下部瓦31Bの重合部分によって漏水を防止している。
尚、図12では、桟木を使用せずに上下瓦31A、31Bを釘45のみで固定した例を示している。また、ウオーターチャネル下側重合部37の釘孔38に釘を挿入して固定するが、この部分は省略されている。
しかしながら、このように大きな重ね寸法を取ることは、瓦の有効寸法を小さくするため、単位面積当りの瓦の数が増加し、その結果、瓦屋根の重量を大きくし、耐震性を低下させる要因となっている。
また、上記のように重ね寸法を大きくしても、例えば、台風時のように風速が約25m/s以上ともなると、上部瓦31Aと下部瓦31Bとの隙間Sから風雨が吹き込み、風圧により雨水が下部瓦31Bの尻部33をオーバーし、多量の水が下葺き材44上に流れ込み、室内への雨漏りを惹き起こす。尚、図示するように、尻部33付近に水返し突条39が突設されている瓦の場合であっても、風速が一定以上となると、同様の現象を惹き起こす。
この現象は、瓦下にはアスファルトルーフィングやゴムアスルーフィング等の下葺き材44が一般的に敷設されているが、瓦固定のための多数の釘孔32、38の存在や、下葺き材44の劣化等により漏水するものと考えられる。
このため、従来は、瓦下に土を用い、この土に漏水した雨水を吸収させていたが、土は屋根重量を重くし、耐震性が低下させることから、近年、土の使用は非常に少なくなっている。
そこで、土の使用に代えて、下葺き材を二重に敷設したり、肉厚の下葺き材等を使用しているが、多数の釘孔や下葺き材の劣化を考えると万全とは云い難い。
近年、重ね寸法を大きく取ることによる雨漏りを解決するために、裏面側へ緩やかに湾曲する谷部の一側部に桟山部を連続形成すると共に、頭側に垂れを形成し、谷部の尻側及び差込み側に沿う水返しを形成すると共に、該水返しにおける尻側部位を谷部の中央側へ序々に高くする様に形成し、谷部の裏面に、水返しにおける尻側部位を収容するための逃がし凹部を形成し、谷部の尻側上面に幅方向に長い水返し突条を形成し、逃がし凹部の外周部位における頭側部位及び尻側部位に沿う様に水返し突条を設けたことを特徴とする桟瓦が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記桟瓦は上下の桟瓦の隙間から吹き込んできた風雨を水返し突条等に衝突、蛇行せしめて勢いを減じせしめ、含水水分を付着、除去するため、構造が極めて複雑となり、いきおいコストアップとならざるを得ず、また、その漏水防止効果も十分とは云い難い。
特開2004−293228号公報
本発明はかかる実情に鑑み、上記従来技術の問題点を解消するもので、優れた防水性(漏水防止性)を有し、屋根材の耐久性を大巾に向上させるとともに、重ね寸法を小さくできるので有効寸法を大きくでき、従って、瓦屋根の大巾な軽量化を達成することが可能な防水瓦を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたもので、本発明の請求項1は、上方には尻部を、下方には頭部を備え、一方の側にはウオーターチャネル上側重合部を、他方の側には3方が内側隆起部、中間隆起部、外側隆起部で囲まれたウオーターチャネル下側重合部を、ウオーターチャネル下側重合部の中間隆起部の付近に水返し用突条を備えた瓦であって、前記頭部裏面の最先端部にシール材を貼着するとともに、前記ウオーターチャネル上側重合部の裏面であって前記ウオーターチャネル下側重合部の中間隆起部及び外側隆起部に相当する位置にシール材を貼着してなり、前記シール材がEPDMシーラー、軟質ウレタンフォーム、又はポリエチレンフォームからなることを特徴とする防水瓦を内容とする。
本発明の請求項2は、頭部裏面に排水口が設けられている請求項1記載の防水瓦を内容とする。
本発明の請求項3は、上側重合部のシール材が、側端から10〜40mmの範囲内に設けられている請求項1又は2記載の防水瓦を内容とする。
本発明の請求項は、上側重合部のシール材が、瓦を重合葺設する際に、下部に配される瓦の下側重合部の釘孔を塞ぐ位置に設けられている請求項1〜のいずれか1項に記載の防水瓦を内容とする。
本発明の請求項は、瓦の頭部の厚みが5mm以上である請求項1〜のいずれか1項に記載の防水瓦を内容とする。
本発明の請求項は、上部瓦の頭部と下部瓦の尻部との重ね寸法が50mm以下である請求項1〜のいずれか1項に記載の防水瓦を内容とする。
本発明の防水瓦は、上方には尻部を、下方には頭部を備え、一方の側には上側重合部を、他方の側には下側重合部を備えた瓦であって、前記頭部裏面の先端部にシール材を貼着するとともに、前記上側重合部の裏面シール材を貼着してなり、前記シール材がEPDMシーラー、軟質ウレタンフォーム、又はポリエチレンフォームからなることを特徴とする防水瓦を内容とするもので、かかる構造とすることにより、瓦を重合して葺設した際に、上下、左右の瓦の隙間から吹き込んできた風雨をシール材で阻止し、室内への漏水を防止することができる。
また、頭部裏面に排水口を設けることにより、ウオーターチャネルに入った雨水を確実に排出することができる。
また、上側重合部のシール材を、瓦を重合葺設する際に、下部に配される瓦の下側重合部のウオーターチャネルを形成する隆起部に相当する位置に設けることにより、上側重合部と下側重合部との隙間からの風雨の吹き込みを効果的に阻止することができる。
また、上側重合部のシール材を、瓦を重合葺設する際に、下部に配される瓦の下側重合部の釘孔を塞ぐ位置に設けることにより、万一、風雨が侵入しても、釘孔はシール材で塞がれているため、釘孔から漏水することはない。
また、瓦の頭部の厚みを5mm以上とすると、風雨の侵入を阻止し易くなるので好ましい。
更に、また、上記瓦の頭部と下部瓦の尻部との重ね寸法を50mm以下とするのが好ましい。この重ね寸法は小さくする程瓦の有効寸法が大きくなり、単位面積当たりの瓦の数を小さくすることができ、その結果、瓦屋根の重量が軽くなり耐震性が向上する。
以上、本発明は瓦の表面ではなく、裏面にシール材を貼着することにより、(a)釘孔をシールすることができる、(b)瓦の表面にシール材を貼着する場合は水が溜まるのに対し、瓦の裏面にシール材を貼着するので、万一水が入ったとしても瓦の隙間から排出できる、(c)瓦の表面にシール材を貼着する場合は、瓦の位置が少しでもずれるとシール効果が不十分となったり、シール材が外に食み出し見栄えが悪くなるが、瓦の裏面にシール材を貼着する場合はこのような問題はない、(d)総合的に施工性が良くなる、等の利点を有する。
本発明の防水瓦は、上方には尻部を、下方には頭部を備え、一方の側には上側重合部を、他方の側には下側重合部を備えた瓦であって、前記頭部裏面の先端部にシール材を貼着するとともに、前記上側重合部の裏面にシール材を貼着してなり、前記シール材がEPDMシーラー、軟質ウレタンフォーム、又はポリエチレンフォームからなることを特徴とする。
本発明に用いられる瓦の素材は特に制限されず、粘土瓦、陶器瓦、プレスセメント瓦、コンクリート瓦、金属製瓦等が例示される。
本発明に用いられる瓦は、頭部及び上側重合部の各裏面にシール材が設けられる。
このようなシール材としては、EPDMシーラー、軟質ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム等が好ましい。サイズは瓦を重合した際に、下部瓦との重合部の隙間及び側部のウオーターチャネルの重合部の隙間にシール材が密着閉塞し、風雨の侵入が阻止されるように決定され、また、釘孔が設けられている場合は、釘孔を塞いで雨水の侵入が阻止されるように決定される。従って、シール材のサイズは瓦の形状やサイズにより一概には規定できないが、余り薄いとシール効果が不十分となり、一方、余り厚いと瓦が浮き上がって見え外観が低下するので、通常、厚さは約1〜5mm程度、より好ましくは2〜4mm程度である。一方、幅については、余り小さいとシール効果が不十分となり、一方、余り大きくてもシール効果は変わらず却って高価となるので、通常、約5〜25mm程度が好ましい。
シール材は、粘着テープ、接着剤等により貼着するのが好ましく、このような接着剤としては、アクリル接着剤、ブチルゴム接着剤等が好適に用いられる。
頭部裏面へシール材を設ける場合は、頭部の先端部、即ち、頭部の先端部は通常湾曲しているが、この湾曲した部分の先端部(下部瓦と接する部分)にシール材が貼着される。この場合、ウオーターチャネルに入った雨水は瓦の重合部分の隙間から排出されるが、排水口を設けると、確実に排水することができる。排水口は、例えば、ウオーターチャネルの上側重合部側端部に、排水口を残した状態でシール材を貼着することにより設けるのが便利である。排水口の幅は余り小さいとウオーターチャネルからの雨水の排水が十分できず、一方、余り大きいとシール材による雨水の侵入防止効果が小さくなるので、通常3〜300mm程度、好ましくは5〜15mm程度である。
上側重合部裏面に設けるシール材は、好ましくは、瓦の側端から40mm程度、より好ましくは、瓦の側端から35mm程度の範囲内で設けられる。40mmを越えても雨水侵入防止効果は大きくならず、却って重ね寸法の増大を招くので好ましくない。この部分には、通常、釘孔が設けられている場合が多く、この場合はシール材は釘孔を塞ぐように設けられる。
上側重合部、下側重合部が、それぞれウオーターチャネル上側重合部、ウオーターチャネル下側重合部からなる場合は、シール材は、ウオーターチャネル上側重合部の裏面に設けられ、重合される瓦のウオーターチャネル下側重合部のウオーターチャネルを形成する隆起部に対応する位置に設けられる。このような隆起部は、内側隆起部、外側隆起部及び両隆起部を尻部側で接続する中間隆起部とからなるが、シール材は内側隆起部、外側隆起部のいずれに対応する位置に設けてもよいが、内側隆起部に対応する位置に設けるのが好ましい。この場合、内側隆起部には、通常、釘孔が設けられているので、シール材は釘孔を塞ぐように設けられる。また、中間隆起部に、即ち、ウオーターチャネルの尻部付近の水返し突条付近にも釘孔がある場合には、この中間隆起部に相当する部分にもシール材を設けるのが好ましいが、更に、釘孔がない場合でも、シール材を設けることにより、ウオーターチャネル内への風雨の侵入を阻止することができるので好ましい。漏水防止の観点からは、たとえウオーターチャネル内であっても、雨水の侵入は少ない方が望ましいからである。
また、瓦の頭部の厚みは5mm以上とするのが好ましい。この厚みが5mm未満では風雨が侵入し易くなる傾向がある。上限は特に制限されないが、余り厚みが大きくなると重量が大きくなるので通常10mm程度が好ましい。例えば、頭部の厚みが4mmでは風速25m/s程度で漏水が発生し、同じく7mmでは風速50m/s程度まで漏水が発生しない。
更に、上部瓦の頭部と下部瓦の尻部との重ね寸法は、50mm以下であるのが好ましく、40mm以下であるのがより好ましい。重ね寸法が50mmを越えると瓦の有効寸法が小さくなり、単位面積当りの重量が大きくなり耐震性が低下する傾向がある。重ね寸法の下限は特に制限されないが、防水性の観点からは30mm程度が好ましい。
例えば、有効寸法を280mmとした場合、重ね寸法を70mmで瓦の寸法は350mmとする必要があるのに対して、例えば重ね寸法が50mmでは瓦の寸法は330mmでよく、重ね寸法が40mmでは瓦の寸法は320mmでよく、それぞれ約6%、約9%瓦の重量が軽量化される。
以下、本発明を実施例を挙げて更に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
実施例1
図1は防水瓦の上面図、図2は同下面図、図3は図2のX−X断面図、図4は瓦を縦方向に重合した状態を示す断面図、図5は横方向に重合した状態を示す断面図、図6は瓦を縦方向、横方向に重合葺設した状態を示す上面図である。尚、瓦の基本的構成は図9〜図11で示したものと同じである。
即ち、図1〜図3において、防水瓦1は上方には釘孔2を有する尻部3を、下方には湾曲した頭部4を備え、一方の側にはウオーターチャネル上側重合部5、他方の側には3方が内側隆起部6a、中間隆起部6b、外側隆起部6cで囲まれたウオーターチャネル下側重合部7を備え、該外側隆起部6cには釘孔8が設けられている。図示した例では、尻部3の釘孔2の付近には、突条部9が設けられるとともに、ウオーターチャネル下側重合部7の中間隆起部6bの付近にも水返し用突条10が設けられている。図中、11は桟木等への引掛部、12は空気抜きである。
本実施例では、図2に示すように、防水瓦1の頭部4の裏面の先端部(厚みH=5mm)に、上側重合部5の側端部に、排水口21(幅D=10mm)を残して、シール材13(EPDMシーラー、厚さ(高さ)=3mm、幅=5mm)が貼着されるとともに、ウオーターチャネル上側重合部5の内側寄りに、即ち、重合される他の防水瓦のウオーターチャネル下側重合部7の外側隆起部6c及びその釘孔8を塞ぐ位置にシール材14(EPDMシーラー、上記と同サイズ)が貼着されている。
尚、本実施例では、更に、重合される他の防水瓦のウオーターチャネル下側重合部7の中間隆起部6bに相当する位置にもシール材15(EPDMシーラー、上記と同サイズ)が貼着されている。この部分は、水返し突条10により風雨の吹き込みは阻止されるが、このシール材15により、風雨の吹き込みは一層確実に阻止される。
上記の如く、シール材13、14、15が貼着された防水瓦1(有効寸法280mm)は、図4に示すように、屋根材18の上に下葺き材19を敷設し、この上に上部瓦1Aの頭部4と下部瓦1Bの尻部3とを重ね寸法W(50mm)で重合し釘17により固定して葺設されている。
本実施例にあっては、防水瓦1の頭部4の厚みを5mmとしたので、通常、外部からの風雨の侵入は阻止されるが、万一、上部瓦1Aの頭部4と下部瓦1Bの尻部3との隙間S1から雨風が侵入したとしても、風雨は上部瓦1Aと下部瓦1Bとの間のシール材13により侵入を完全に阻止される。
また、図5に示すように、防水瓦1Cのウオーターチャネル下側重合部7と防水瓦1Dのウオーターチャネル上側重合部5との隙間S2から風雨が吹き込もうとしてもシール材14により阻止され、また、釘20の釘孔8もシール材14で完全に塞がれているので、釘孔8から漏水する虞もない。
更に、図示しないが、上記したように、水返し突条10を乗り越えて吹き込もうとする風雨は、シール材15により阻止される。
以上、本発明の防水瓦によれば、図6で示すように、上部瓦1Aの頭部4と下部瓦1Bの尻部3との隙間S1から雨風の侵入(矢印a)は、シール材13で阻止され(図4参照)、また、防水瓦1Cのウオーターチャネル下側重合部7と防水瓦1Dのウオーターチャネル上側重合部5との隙間S2から風雨の侵入(矢印b)は、シール材14で阻止されるので(図5参照)、屋根材の耐久性は飛躍的に向上する。
実施例2
本実施例の防水瓦1は、図7に示すように、シール材15を省略し、シール材14のみとした他は実施例1の防水瓦と同じ構成である。
この場合はシール材15を省略したので、万一、水返し突条10を乗り越えた風雨が侵入する場合は阻止できないが、侵入した雨水はウオーターチャネル7により下方に流下し、排水口21より排水されるので実際には漏水が問題となることは殆どない。
実施例3
本実施例の防水瓦は、図8に示すように、シール材15を省略し、ウオーターチャネル下側重合部7の内側隆起部6aに相当する位置にシール材16(EPDMシーラー、上記と同サイズ)が貼着されている他は実施例1の防水瓦と同じ構成である。
実施例4
本実施例の防水瓦は、図9に示すように、シール材13が頭部4の裏面の先端部の全長に亘って貼着されている他は実施例1の防水瓦と同じ構成である。この場合、ウオーターチャネルに入った雨水は、瓦の重合部分の隙間から排出される。
尚、実施例2、3においても、シール材13を頭部4の裏面の先端部全長に亘って貼着してもよいことは云うまでもない。
実施例5
重ね寸法Wを50mmから40mmに変更した他は実施例1と同様にして防水瓦屋根を構築した。
重ね寸法を小さくしても防水性能は実施例1と略同等であり、瓦屋根の重量が実施例1の場合に比べて約3%軽量化された。
以上、ウオーターチャネルを有する平板状の瓦について実施例を示したが、波形状(小波、大波)、S形状、U形状等の他の形状の瓦にも好適に適用され、また、ウオーターチャネルを有しない瓦についても好適に適用される。例えば、縦方向(上下側)の重合は、形状は異なるものの、同様の重合部を備えており、また、ウオーターチャネルについては、斜め立上り部分で重合するもの、溝(チャネル)を設けずに単に重ね合わせるだけのもの等もあるが、上記実施例で示したのと略同様の位置にシール材を貼着することにより、瓦の上下、左右の重合面からの風雨の侵入が阻止され、優れた防水瓦を提供することができる。
叙上のとおり、本発明の防水瓦によれば、優れた防水性を有するため、屋根材の耐久性が大巾に向上する。また、本発明の防水瓦によれば、重ね寸法を小さくできるので、瓦屋根の軽量化が達成され耐震性に優れた瓦屋根を構築することができる。
本発明の防水瓦の一例を示す上面図である。 図1の下面図である。 図2のX−X断面図である。 本発明の防水瓦を重合葺設した状態を示す縦方向の概略断面図である。 本発明の防水瓦を重合葺設した状態を示す横方向の概略断面図である。 本発明の防水瓦を縦方向、横方向に重合葺設した状態を示す上面図である。 本発明の防水瓦の他の例を示す下面図である。 本発明の防水瓦の更に他の例を示す下面図である。 本発明の防水瓦の更に他の例を示す下面図である。 従来の瓦の一例を示す上面斜視図である。 図9の下面斜視図である。 従来の瓦の重合葺設した状態を示す概略断面図である。
1 防水瓦
31 瓦
2、32 釘孔
3、33 尻部
4、34 頭部
5、35 ウオーターチャネル上側重合部
6a、36a 内側隆起部
6b、36b 中間隆起部
6c、36c 外側隆起部
7、37 ウオーターチャネル下側重合部
8、38 釘孔
9 突条部
39 水返し突条
10、40 水返し用突条
11、41 引掛部
12、42 空気抜き
13 シール材
14 シール材
15 シール材
16 シール材
17、45 釘
18、43 屋根材
19、44 下葺き材
20 釘
21 排水口
1A、31A 上部瓦
1B、31B 下部瓦
1C 重合される一の瓦
1D 重合される他の瓦

Claims (6)

  1. 上方には尻部を、下方には頭部を備え、一方の側にはウオーターチャネル上側重合部を、他方の側には3方が内側隆起部、中間隆起部、外側隆起部で囲まれたウオーターチャネル下側重合部を、ウオーターチャネル下側重合部の中間隆起部の付近に水返し用突条を備えた瓦であって、前記頭部裏面の最先端部にシール材を貼着するとともに、前記ウオーターチャネル上側重合部の裏面であって前記ウオーターチャネル下側重合部の中間隆起部及び外側隆起部に相当する位置にシール材を貼着してなり、前記シール材がEPDMシーラー、軟質ウレタンフォーム、又はポリエチレンフォームからなることを特徴とする防水瓦。
  2. 頭部裏面に排水口が設けられている請求項1記載の防水瓦。
  3. 上側重合部のシール材が、側端から10〜40mmの範囲内に設けられている請求項1又は2記載の防水瓦。
  4. 上側重合部のシール材が、瓦を重合葺設する際に、下部に配される瓦の下側重合部の釘孔を塞ぐ位置に設けられている請求項1〜のいずれか1項に記載の防水瓦。
  5. 瓦の頭部の厚みが5mm以上である請求項1〜のいずれか1項に記載の防水瓦。
  6. 上部瓦の頭部と下部瓦の尻部との重ね寸法が50mm以下である請求項1〜のいずれか1項に記載の防水瓦。
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