JP2000154620A - 屋根瓦 - Google Patents

屋根瓦

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JP2000154620A
JP2000154620A JP10330998A JP33099898A JP2000154620A JP 2000154620 A JP2000154620 A JP 2000154620A JP 10330998 A JP10330998 A JP 10330998A JP 33099898 A JP33099898 A JP 33099898A JP 2000154620 A JP2000154620 A JP 2000154620A
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JP
Japan
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roof tile
roof
drain groove
elastic sealing
tile
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JP10330998A
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English (en)
Inventor
Kuniaki Sato
國昭 佐藤
Masahisa Isobe
昌久 磯部
Tatsuo Yoshida
達夫 吉田
Yasuhisa Higashitsutsumi
泰久 東堤
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 野地板への雨水の進入を阻止すると共に、埃
等の進入を防止して排水性のよい屋根瓦を提供するとこ
ろにある。 【解決手段】 瓦1本体に設けた合決部に、その棟側9
から軒側10にわたる弾性シール材8を設けてある屋根
瓦1において、前記弾性シール材8を、複数条並設して
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体に設けた合決
(あいじゃくり)部に、その棟側から軒側にわたる弾性
シール材を設けてある屋根瓦に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の屋根瓦1としては、図1
5に示すように、隣り合う瓦1本体同士が互いに重なり
合う上側合決部30と、下側合決部31とのうち、前記
下側合決部31の横側外側部の上面に一条の弾性シール
材8を設けてあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の屋根瓦
によれば、前記下側合決部の横外側部の上面に一条の弾
性シール材を設けてあるので、隣り合う瓦本体同士の上
側合決部と下側合決部を重ね合わせると、前記弾性シー
ル材がつぶれて前記合決部同士を密着する。そのとき、
前記弾性シール材のつぶれた厚み分前記合決部同士の間
に隙間が形成されるので雨水等がその隙間に進入し易く
なるのであるが、前記弾性シール材が野地板に雨水が進
入するのを防止していた。しかし、前記瓦本体の内側に
ある側縁部には、雨水等を阻止するシール等は設けられ
ておらず、雨水だけでなく埃等の進入を許していた。こ
のとき、雨水だけなら前記弾性シール材により野地板へ
の進入を阻止して前記弾性シール材に沿って排水される
のであるが、埃等が進入すると隙間が詰まったりして雨
水の排水性が落ちるだけでなく、湿気が籠もることにな
り、改善の余地があった。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、野地板への雨水の進入を阻止すると共に、埃等の
進入を防止して排水性のよい屋根瓦を提供するところに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の特徴構
成は、瓦本体に設けた合決部に、その棟側から軒側にわ
たる弾性シール材を設けてある屋根瓦であって、前記弾
性シール材を、複数条並設してあるところにある。
【0006】請求項2の発明の特徴構成は、隣り合う瓦
本体同士が互いに重なり合う上側合決部と、下側合決部
とのうち、前記下側合決部に、棟側から軒側にわたる排
水溝を形成し、前記弾性シール材を、前記排水溝内で、
その両側部に、夫々振り分け配置し、前記弾性シール材
の高さを、前記排水溝の深さよりも大きくしてあるとこ
ろにある。
【0007】請求項3の発明の特徴構成は、隣り合う瓦
本体同士が互いに重なり合う上側合決部と、下側合決部
とのうち、前記下側合決部に、棟側から軒側にわたる排
水溝を形成し、前記排水溝の両側部外方に、前記弾性シ
ール材を夫々振り分け配置してあるところにある。
【0008】請求項4の発明の特徴構成は、隣り合う瓦
本体同士が互いに重なり合う上側合決部と、下側合決部
とのうち、前記下側合決部に、棟側から軒側にわたる排
水溝を形成し、前記排水溝の両側縁部のうち、前記瓦本
体の横外側の第1側縁部の上面に、前記弾性シール材を
取り付けると共に、その弾性シール材とは別の弾性シー
ル材を、前記排水溝内で、且つ、前記第1側縁部とは反
対側の第2側縁部の近傍に、取り付けてあるところにあ
る。
【0009】請求項5の発明の特徴構成は、前記第1側
縁部を、前記第2側縁部よりも、低く形成してあるとこ
ろにある。
【0010】請求項6の発明の特徴構成は、前記排水溝
に撥水性の層を形成してあるところにある。
【0011】〔作用及び効果〕請求項1の発明の特徴構
成によれば、瓦本体に設けた合決部に、その棟側から軒
側にわたる弾性シール材を複数条並設してあるので、隣
り合う瓦本体同士の合決部を重ね合わせるとシール材が
つぶれて前記合決部同士を密着する。そのとき、前記弾
性シール材のつぶれた厚み分前記合決部同士の間に隙間
が形成されるのであるが、同じように設けた複数条の弾
性シール材により合決部の高さを揃え易くなると共に、
シール性を向上させることができる。さらに、前記複数
条の弾性シール材間には棟側から軒側にわたる空間部が
形成され、この前記空間部が排水路の役目をなすように
なる。つまり、前記複数条の弾性シール材のうち瓦本体
側に位置する弾性シール材が埃の進入を防ぎ、何らかの
原因で前記弾性シール材間に形成された空間部に雨水が
進入しても他の瓦本体の横外側部に設けた弾性シール材
が野地板に雨水の進入するのを防止するので前記空間部
が排水路として機能して雨水を排水することができるよ
うになる。よって、複数条の弾性シール材により施工
性、防埃性、及び、防水性を高めることができると共
に、前記空間部により排水性のよい屋根瓦を提供できる
ようになった。
【0012】請求項2の発明の特徴構成によれば、請求
項1の発明による作用効果を叶えることができるのに加
えて、隣り合う瓦本体同士が互いに重なり合う上側合決
部と、下側合決部とのうち、前記下側合決部に、棟側か
ら軒側にわたる排水溝を形成し、前記弾性シール材を、
前記排水溝内で、その両側部に、夫々振り分け配置し、
前記シール材の高さを、前記排水溝の深さよりも大きく
してあるから、瓦本体同士の上側合決部と下側合決部を
重ね合わせると、排水溝の深さよりも大きく形成した前
記シール材がつぶれて、下側合決部に設けた前記排水溝
内の底部と側部、及び、上側合決部との三面に各々のシ
ール材が密着して前記排水溝の両側縁部と同じ高さにな
る。そして、シール部分だけでなく合決部同士がぴった
りくっつくのでシール性がよくなるだけでなく、施工の
際に上からの過重が直接上側合決部から下側合決部に受
け継がれ合決部の踏み割れを防ぎ易くなる。よって、踏
み割れによる瓦の損失をおさえることができながら、防
水性、及び、防埃性の優れた屋根瓦を提供できるように
なった。
【0013】請求項3の発明の特徴構成によれば、請求
項1の発明による作用効果を叶えることができるのに加
えて、隣り合う瓦本体同士が互いに重なり合う上側合決
部と、下側合決部とのうち、前記下側合決部に、棟側か
ら軒側にわたる排水溝を形成し、前記排水溝の両側部外
方に、前記弾性シール材を夫々振り分け配置してあるか
ら、排水溝の幅全てを使用できるようになり、前記排水
溝内に進入した雨水を排水し易くなる。よって、排水溝
の幅全てを有効に使用できるので、排水性のよい屋根瓦
を提供できるようになった。
【0014】請求項4の発明の特徴構成によれば、請求
項1の発明による作用効果を叶えることができるのに加
えて、隣り合う瓦本体同士が互いに重なり合う上側合決
部と、下側合決部とのうち、前記下側合決部に、棟側か
ら軒側にわたる排水溝を形成し、前記排水溝の両側縁部
のうち、前記瓦本体の横外側の第1側縁部の上面に、前
記弾性シール材を取り付けると共に、その弾性シール材
とは別の弾性シール材を、前記排水溝内で、且つ、前記
第1側縁部とは反対側の第2側縁部の近傍に、取り付け
てあるから、隣り合う瓦本体同士の合決部を重ね合わせ
ると、上から重ねる瓦本体の重みで前記第1側縁部の上
面に設けたシール材がつぶれて密着度が増すと共に、前
記排水溝内の第2側縁部の近傍にあるシール材が、前記
下側合決部に設けた前記排水溝の底部と側部、及び、上
側合決部との三面に密着するので、第2側縁部の近傍に
あるシール材が埃の進入を防ぎ易くなり、何らかの原因
で前記排水溝に雨水が進入しても第1側縁部の上面に設
けたシール材が野地板に雨水が進入するのを防止するこ
とができる。よって、防埃性、及び、防水性のより高い
屋根瓦を提供できるようになった。
【0015】請求項5の発明の特徴構成によれば、請求
項4の発明による作用効果を叶えることができるのに加
えて、前記第1側縁部を、前記第2側縁部よりも、低く
形成してあるから、隣り合う瓦本体同士の合決部を重ね
合わせると、上から重ねる瓦本体の重みで前記第1側縁
部の上面に設けたシール材がつぶれて密着度が増すと共
に、前記排水溝の近傍にあるシール材が、前記下側合決
部に設けた前記排水溝の底部と側部、及び、上側合決部
との三面に密着するのであるが、このとき、第1側縁部
を第2側縁部よりも低く形成してあるのでシール部分だ
けでなく合決部同士がぴったりくっつくので、シール性
がよくなると共に、施工の際の合決部の踏み割れを防ぎ
易くなる。よって、踏み割れによる瓦の損失をおさえる
ことができながら、防埃、及び、防水性の優れた屋根瓦
を提供できるようになった。
【0016】請求項6の発明の特徴構成によれば、請求
項1〜5の何れかの発明による作用効果を叶えることが
できるのに加えて、前記排水溝には撥水性の層を形成し
てあるから、前記排水溝に進入した雨水は撥水作用によ
り水玉となり、速やかに排水されるようになる。よっ
て、排水効果の高い屋根瓦を提供できるようになった。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、屋根瓦1を表面側から見
た斜視図、図2は裏面から見た斜視図である。屋根瓦1
は、全体としては概して平板状を示しているが、詳細に
は、図1、2から理解されるように基本的に平面視にお
ける中央付近に配された厚手部と、基本的に平面視にお
ける縁付近に配された薄手部とを組み合わせた形状とな
っている。さらに、図3は、屋根瓦の平面図、図4は、
正面図である。屋根瓦1は、セメントを主材とし、且つ
養生硬化させて形成した二枚の板状体、すなわち、上層
側板状体16と下層側板状体17を接着剤で上下方向か
ら接合することによって、一体に積層させて形成された
ものであり、図5は、上層側板状体16と下層側板状体
17の積層させる前の状態を表面側から見た斜視図であ
る。
【0018】図1,2及び図3に示されるように、屋根
瓦1の全体的な形状は、平面視において基本的に矩形を
呈しており、この矩形は棟側9の上辺4、軒側10の下
辺5、右辺6、及び、左辺7の合計4つの各々が概して
直線的な辺からなる。図6は複数の屋根瓦1を軒側10
から棟側9に、そして、左から右に並列させて全体とし
て平面状に葺かれた屋根の一部分を示す平面図である。
この、図6に示されるように、互いに左右に並列された
屋根瓦1A,1B,1C同士は、任意の屋根瓦1の右合
決部12と、これとは別の屋根瓦1の左合決部13とを
重ね合わせることで、一定で左右に長く延びた集合を形
成している。中央付近に示された屋根瓦1Bの左合決部
13は左側の屋根瓦1Aの右合決部12に重ね合わされ
ており、中央の屋根瓦1Bの右合決部12の上には右側
の屋根瓦1Cの左合決部13が重ね合わされている。こ
れらの重ね合わされた合決部には合決部同士の隙間から
野地板への水等の進入を防止する複数の弾性シール材8
が設けられている。図7に示すように、前記弾性シール
材8は、ホットメルトシールによりなり、隣合う瓦本体
同士が互いに重なり合う上側合決部と、下側合決部との
うち、前記下側合決部に、その棟側9から軒側10にわ
たり瓦1本体の横外側部と瓦1本体側に並設した状態に
熱溶着して設ける。さらに、前記上側合決部30と下側
合決部31との両合決部のフラットな面を有する合決部
の合わせ面には、撥水剤による撥水層23が設けられて
いる。そして、前記合決部同士を重ね合わせると、前記
弾性シール材8,8がつぶれ、そのつぶれた厚み分前記
合決部同士の間に隙間が形成されるのであるが、同じよ
うに設けた各々の弾性シール材8,8により合決部の高
さを揃え易くなり、瓦1を敷設する際の施工が容易とな
る。また、各々の弾性シール材8、8の間には棟側9か
ら軒側10にわたる空間部Sが形成される。撥水層は埃
が付くとその機能が著しく劣るのであるが、瓦1本体側
に位置する弾性シール材8が埃の進入を防ぐと共に、例
え何らかの原因で前記空間部Sに雨水等が進入しても他
の瓦1本体の横外側部に設けた弾性シール材8が雨水の
野地板への進入を阻止するので前記空間部S内に進入し
た雨水は、前記撥水層の撥水作用により水玉として速や
かに排水される。つまり、前記空間部Sは排水路の役を
なすのである。
【0019】図1,3,5,6,に示すように、屋根瓦
1の右合決部12の左側端部には、上辺4近くに残され
た水登り防止段部14aを除いて、チャンネル形成切欠
き14が設けられているので、屋根瓦1同士を左右の合
決部12,13、を重ね合わせながら左から右に並列す
る時、例えば屋根瓦1であれば、この左辺は屋根瓦1
の、チャンネル形成切欠き14の端面ではなく、水登り
防止段部14aの右端に接当して位置決めされるので、
細長いチャンネル形成切欠き14が棟側9から軒側10
に向かって直線上に延びてできたチャンネル状空間を形
成することになる。このチャンネル状空間は、屋根瓦1
の上面部同士の左右の境界を視覚的に明白に示すので、
葺きあげられた屋根全体に規則的な調子を付加する外観
上の効果を提供する。水登り防止段部14aは、葺き上
げられた屋根に形成される前記チャンネル状空間を伝っ
て雨水が棟側に逆流して屋根瓦1の裏面に達することを
阻止する機能を兼ね備えている。
【0020】また、屋根瓦1には、屋根瓦1を屋根瓦下
地(図8に例示された野地板26に防水シート27を載
置したもの)上に並べて屋根を葺く際に屋根瓦1同士の
位置決めの目安となる幾つかの合わせマークが、屋根瓦
1の平面視で確認可能な位置に形成されている。すなわ
ち、上辺4にはセンター合わせマーク18およびアンダ
ーラップ合わせマーク19が、下辺にはセンター合わせ
マーク20が、右辺にはオーバラップ合わせマーク21
が、右合決部12に隣接する縁部にはアンダーラップ合
わせマーク24が、そして、左辺にはオーバラップ合わ
せマーク25およびアンダーラップ合わせマーク26が
形成されている。具体的に位置決めの一例を解説する
と、屋根瓦1では基本的に軒側から棟側に、また、左側
から右側に順番を重ね合わせて設置して行くので、例え
ば図6の中央の屋根瓦1Eの位置は、既に固定されてい
る軒側寄りの屋根瓦1B,1Cを基準に決めることがで
きる。すなわち、屋根瓦1Eの上下左右の位置は、屋根
瓦1Eの軒側の下辺5のセンター合わせマーク20を、
屋根瓦1Cのアンダーラップ合わせマーク26と一致さ
せることで決められる。そして、屋根瓦1の角度位置、
すなわち、屋根瓦1Bや1Cとの平行性は、例えば屋根
瓦1Eの右辺6のオーバラップ合わせマーク21を、屋
根瓦1Cの上辺4の縁、又はアンダーラップ合わせマー
ク19と一致させることで得られる。
【0021】図9に示すように、屋根瓦1の上辺4付近
には上辺4の向きに開放された通風用切欠き部22に相
当する部位では、屋根下地との間に隙間が形成されるこ
とになる。前記隙間は、屋根を葺いている全部の屋根瓦
1の裏面に形成されるので、例えば屋根が全面的に葺か
れた状態では、この隙間同士が互いに連通することによ
って、全体として軒付近から棟付近まで連通し、屋根下
地の面に沿って千鳥配置に延びるトンネル状の通風路を
形成するため、屋根下地の全体にわたって空気の流通を
得ることができ、屋根下地と屋根瓦1の間の防湿効果を
図ることができる。
【0022】〔別実施形態〕以下に他の実施の形態を説
明する。 〈1〉屋根瓦1本体は先の実施形態で説明した上層側板
状体16と下層側板状体17を接着剤で上下方向から接
合することによって、一体に積層して形成されたものに
限らず、プレス成形又は、切削加工により屋根瓦本体1
が形成されたものでもよい。 〈2〉弾性シール材8は先の実施形態で説明した樹脂製
のホットメルトシールに限るものではなく、例えば、ゴ
ムシール材でもよい。すなわち、瓦1同士の間をシール
できるものであれば任意である。 〈3〉弾性シール材8の取り付け方法は先の実施形態で
説明した熱溶着に限るものではなく、瓦1本体に埋め込
み固定してあるものでもよい。例えば、セメントを主材
とする屋根瓦1が養生硬化により硬化する前に、ゴム等
のシール材を埋め込んで硬化させてもよい。 〈4〉弾性シール材8の取り付け箇所は先の実施形態で
説明した瓦1本体に設けたフラットな面を有する合決部
の合わせ面に、その棟側9から軒側10にわたり瓦1本
体の横外側部と瓦1本体側に並設した状態に設けるもの
に限るものではなく、例えば、図10、11に示すよう
に、隣り合う瓦1本体同士が互いに重なり合う上側合決
部30と、下側合決部31とのうち、前記下側合決部3
1に、棟側9から軒側10にわたる排水溝11を形成
し、前記排水溝11内の両側部に、前記排水溝11の深
さよりも高い弾性シール材8,8を夫々振り分け配置し
たものでもよい。即ち、前記上側合決部30と下側合決
部31を重ね合わせると、排水溝11の深さよりも高く
形成した前記弾性シール材8,8がつぶれて、下側合決
部31に設けた前記排水溝11内の底部と側部、及び、
上側合決部30との三面に各々の前記弾性シール材8,
8が密着して前記排水溝11の両側部と同じ高さにな
る。そして、前記弾性シール材8,8だけでなく合決部
同士がぴったりくっつくのである。 〈5〉弾性シール材8の取り付け箇所は先の実施形態で
説明した排水溝11内に限るものではなく、例えば、図
12に示すように、前記排水溝11の両側部外方に、弾
性シール材8を振り分け配置したものでもよい。これだ
と排水溝11の幅全てを使用できるので前記排水溝11
内に進入した雨水を排水し易くなる。 〈6〉弾性シール材8の取り付け箇所は、図13に示す
ように、瓦1本体の横外側部の上面に、前記弾性シール
材8を取り付けると共に、その弾性シール材8とは別の
弾性シール材8を、前記排水溝11内で、且つ、前記第
1側縁部32とは反対側の第2側縁部33の近傍に取り
付けるものでもよい。 〈7〉図14に示すように、前記第1側縁部32を、前
記第2側縁部33よりも、低く形成してあるから、隣り
合う瓦1本体同士の合決部を重ね合わせると、上から重
ねる瓦1本体の重みで前記第1側縁部32の上面に設け
た弾性シール材8がつぶれて密着度が増すと共に、前記
排水溝11の近傍にある弾性シール材8が、前記下側合
決部31に設けた前記排水溝11の底部と側部、及び、
上側合決部30との三面に密着するのであるが、このと
き、第1側縁部32を第2側縁部33よりも低く形成し
てあるのでシール部分だけでなく合決部同士がぴったり
くっつくのでシール性がよくなると共に、施工の際に合
決部の踏み割れを防ぎ易くなる。 〈8〉弾性シール材8の数は、先の実施形態で説明した
二条のものに限るものではなく、三条でもよい。また、
それ以上の本数であってもよい。
【0023】尚、特許請求の項に、図面との対照を便利
にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における屋根瓦の斜視図
【図2】本発明の一実施形態における屋根瓦の斜視図
【図3】本発明の一実施形態における屋根瓦の平面図
【図4】本発明の一実施形態における屋根瓦の正面図
【図5】屋根瓦の積層前の状態を示す斜視図
【図6】本発明の一実施形態における屋根瓦を葺いた概
略平面図
【図7】合決部の重ねた状態を示す作用説明図
【図8】屋根瓦を葺いた状態を示す部分断面図
【図9】屋根瓦を葺いた状態を示す部分断面図
【図10】別実施形態における屋根瓦の斜視図
【図11】別実施形態の合決部を重ねた状態を示す作用
説明図
【図12】別実施形態の合決部を重ねた状態を示す作用
説明図
【図13】別実施形態の合決部を重ねた状態を示す作用
説明図
【図14】別実施形態の合決部を重ねた状態を示す作用
説明図
【図15】従来例の合決部を重ねた状態を示す作用説明
【符号の説明】
1 屋根瓦 8 弾性シール材 9 棟側 10 軒側 11 排水溝 23 撥水層 30 上側合決部 31 下側合決部 32 第1側縁部 33 第2側縁部
フロントページの続き (72)発明者 吉田 達夫 滋賀県甲賀郡甲西町高松2番地の1 株式 会社クボタ滋賀工場内 (72)発明者 東堤 泰久 滋賀県甲賀郡甲西町高松2番地の1 株式 会社クボタ滋賀工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 瓦(1)本体に設けた合決部に、その棟
    側(9)から軒側(10)にわたる弾性シール材(8)
    を設けてある屋根瓦(1)であって、前記弾性シール材
    (8)を、複数条並設してある屋根瓦。
  2. 【請求項2】 隣り合う瓦(1)本体同士が互いに重な
    り合う上側合決部(30)と、下側合決部(31)との
    うち、前記下側合決部(31)に、棟側(9)から軒側
    (10)にわたる排水溝11を形成し、前記弾性シール
    材(8、8)を、前記排水溝(11)内で、その両側部
    に、夫々振り分け配置し、前記弾性シール材(8、8)
    の高さを、前記排水溝(11)の深さよりも大きくして
    ある請求項1記載の屋根瓦。
  3. 【請求項3】 隣り合う瓦(1)本体同士が互いに重な
    り合う上側合決部(30)と、下側合決部(31)との
    うち、前記下側合決部(31)に、棟側(9)から軒側
    (10)にわたる排水溝(11)を形成し、前記排水溝
    (11)の両側部外方に、前記弾性シール材(8,8)
    を夫々振り分け配置してある請求項1記載の屋根瓦。
  4. 【請求項4】 隣り合う瓦(1)本体同士が互いに重な
    り合う上側合決部(30)と、下側合決部(31)との
    うち、前記下側合決部(31)に、棟側(9)から軒側
    (10)にわたる排水溝(11)を形成し、前記排水溝
    (11)の両側縁部のうち、前記瓦(1)本体の横外側
    の第1側縁部(32)の上面に、前記弾性シール材
    (8)を取り付けると共に、その弾性シール材(8)と
    は別の弾性シール材(8)を、前記排水溝(11)内
    で、且つ、前記第1側縁部(32)とは反対側の第2側
    縁部(33)の近傍に、取り付けてある請求項1記載の
    屋根瓦。
  5. 【請求項5】 前記第1側縁部(32)を、前記第2側
    縁部(33)よりも、低く形成してある請求項4記載の
    屋根瓦。
  6. 【請求項6】 前記排水溝(11)に撥水性の層(2
    3)を形成してある請求項1〜5の何れかに記載の屋根
    瓦。
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