JP5224635B2 - 粉末状の毛髪用脱染剤、毛髪用脱染剤パッケージ、および毛髪の脱染方法 - Google Patents

粉末状の毛髪用脱染剤、毛髪用脱染剤パッケージ、および毛髪の脱染方法 Download PDF

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本発明は、粉末状の毛髪用脱染剤に関し、さらに詳しくは、酸化染料および直接染料により染色された毛髪を脱染するための粉末状の毛髪用脱染剤に関するものである。
ヘアマニキュアと呼ばれる染毛料には直接染料が含まれているが、表現できる色調が豊富なために、次々と色調変化を求める顧客の声が多い。そこで、ジチオジグリコール酸類またはシステイン類と亜硫酸塩とを組み合わせて配合した脱染剤を使用して、ヘアマニキュアで染毛された毛髪から、直接染料のみを脱染する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記方法による場合、加温しなければ効果が充分でなく、加温すれば、亜硫酸塩の還元作用が高まり、毛髪に損傷を与えるという問題があった。
また、ヘアダイと呼ばれる染毛剤には前記の直接染料に加えて酸化染料が含まれており、このヘアダイで染色された毛髪を脱染する場合、アルカリ剤、酸化剤および過硫酸塩などを配合した脱染剤を用いることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この脱染剤は、酸化剤および過硫酸塩から発生する酸素により脱染効果を得るものであるが、同時に毛髪のメラニン色素も酸化分解してしまうため、毛髪本来の色が次第に明るくなっていくという問題があった。
そこで、チオグリコール酸を含有するパーマネントウエーブ用剤を用いて、毛髪を膨潤させて着色成分を抜き取る方法が一般に採用されている。
この方法によれば、メラニン色素を分解することがないので、毛髪自体の色が次第に明るくなるという変化も生じないが、脱染力が弱く、また毛髪の過度の膨潤により毛髪の損傷が生じやすいという問題があった。
また、アスコルビン酸の有する還元脱色作用を利用して毛髪を還元脱色することが注目されている。アスコルビン酸は、元来生体成分であるため、その安全性は優れているが、安定性が非常に悪く、空気中に放置しておくと、その還元脱色作用が失われるという問題があった。また、アスコルビン酸の還元脱色効果の固定は充分でない上に、アスコルビン酸で還元脱色後の再染色も充分なものとはいえなかった。そこで、アスコルビン酸にα−オキソカルボン酸またはそれらの塩類を組み合せてアスコルビン酸の安定性の悪さを解消した脱染剤が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、この脱染剤は、使用時の形態が毛髪に塗布しにくいという問題があり、そのため、調合形態をクリーム状やゲル状にした場合は、還元脱色作用が低下するという問題があった。さらに、α−オキソカルボン酸自体が変異原性を有していて、安全性に問題があり、また、α−オキソカルボン酸の添加によってもアスコルビン酸の還元脱色作用が低下するという問題もあった。
更に、アスコルビン酸の保存安定性を確保しつつ、その使用性を高めるべく、カラヤガムやトラガントガムと水を含有するゲル状または液状の組成物を第1剤とし、これに、アスコルビン酸やその誘導体を固体状で含有する第2剤を、使用に際して混合する毛髪脱染剤組成物も提案されている(特許文献4)。
特開平10−273432号公報 特開2003−095883号公報 特開平11−310521号公報 特開2004−83431号公報
上記のように、特許文献1〜3に開示されているような毛髪用脱染剤は、酸化染料と直接染料を同時に毛髪から効果的かつ安全に脱色でき、しかも使用性に優れているといえるものではない。他方、使用性の向上を課題としている特許文献4の毛髪脱染剤組成物では、第1剤が、カラヤガムやトラガントガムと水を含有するものであるため、商品の保存中に腐敗が生じる虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、酸化染料と直接染料とを同時に毛髪から効果的かつ安全に脱色でき、しかも使用性や保存性に優れた粉末状の毛髪用脱染剤、該毛髪用脱染剤を含有する毛髪用脱染剤パッケージ、および該毛髪用脱染剤を用いた毛髪の脱染方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成し得た本発明の粉末状の毛髪用脱染剤は、水性媒体に溶解することによって、酸化染料および直接染料により染色された毛髪を還元脱色できるものであり、(A)成分としてアスコルビン酸またはその誘導体から選ばれる少なくとも1種の化合物と、(B)成分としてヒドロキシプロピルデンプンリン酸を含有することを特徴とするものである。
また、本発明の毛髪用脱染剤パッケージは、本発明の粉末状の毛髪用脱染剤が、空気を遮断できる容器内に充填されてなることを特徴とするものである。
更に、本発明の毛髪の脱染方法は、本発明の粉末状の毛髪用脱染剤を水性媒体に溶解し、酸化染料および直接染料により染色された毛髪を還元脱色することを特徴とする。
すなわち、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、アスコルビン酸またはその誘導体とヒドロキシプロピルデンプンリン酸を含有させて粉末状の毛髪用脱染剤を調製し、それを水性媒体に溶解させて用いることで、アスコルビン酸またはその誘導体の有する還元脱色作用の低下を招くことなく、酸化染料と直接染料とを同時に脱色することができ、しかも安全性が高いことを見出し、本発明を完成するに至った。また、本発明の粉末状の毛髪用脱染剤では、使用前においては水性媒体を有していないため、腐敗の虞が極めて低く保存性が良好であり、例えば、防腐剤の使用の必要がない。更に、本発明の粉末状の毛髪用脱染剤は、それを用いて脱染した毛髪を、1〜30質量%の過酸化水素を含有する水性組成物で処理した後、再度染色すると、所望の色味、すなわち、予期した色味を発現させることができるという特長も有している。
本発明の粉末状の毛髪用脱染剤は、酸化染料および直接染料を効果的かつ安全に脱染することができ、しかも使用性と保存性が優れている。よって、本発明の粉末状の毛髪用脱染剤を用いる本発明の脱染方法によれば、酸化染料および直接染料で染色された毛髪を効果的かつ安全に脱色できる。
本発明の粉末状の毛髪用脱染剤は、(A)成分としてアスコルビン酸またはその誘導体から選ばれる少なくとも1種の化合物を含んでいる。このアスコルビン酸またはその誘導体としては、例えば、L−アスコルビン酸、D−アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビン酸ナトリウムなどが挙げられる。それらの中でも、水性媒体への溶解性が良く、かつ安全性が高いことから、L−アスコルビン酸が特に好ましい。
なお、L−アスコルビン酸は、以下の化学式で示されるものであり、ビタミンCとして知られている。
Figure 0005224635
上記アスコルビン酸またはその誘導体は、前記のように、染色された毛髪を還元脱色する作用を有し、元来生体成分であるため、安全性は高いものの、安定性が非常に悪く、空気中に放置しておくと、還元脱色作用が失われるという問題があった。そこで、本発明では、毛髪用脱染剤に、この(A)成分のアスコルビン酸またはその誘導体と、(B)成分であるヒドロキシプロピルデンプンリン酸とを含有させることによって、保存中に(A)成分のアスコルビン酸またはその誘導体が空気と接触する機会を少なくして、(A)成分のアスコルビン酸またはその誘導体の保存中の安定性を高めた。そして、使用に際しては、本発明の粉末状の毛髪用脱染剤を水性媒体中に溶解させることで、(A)成分のアスコルビン酸またはその誘導体の有する還元脱色作用を適切に発揮させると共に、(B)成分のヒドロキシプロピルデンプンリン酸によって毛髪用脱染剤を使用に適した状態、つまり、本発明の粉末状の毛髪用脱染剤を水性媒体に溶解した溶液を、使用に適した粘度にできるようにしたのである。また、上記したように、(A)成分のアスコルビン酸またはその誘導体単独では、還元脱色効果の固定が充分でなく、還元脱色後の再染色性も充分でないが、この(A)成分のアスコルビン酸またはその誘導体と共に、(B)成分のヒドロキシプロピルデンプンリン酸を用いることによって、還元脱色効果の固定と還元脱色後の再染色性を向上させることができる。
本発明の粉末状の毛髪用脱染剤に係る(B)成分のヒドロキシプロピルデンプンリン酸は、上記の通り、還元脱色効果の固定と還元脱色後の再染色性を向上させる成分であると共に、毛髪用脱染剤の粘度を調節するための成分である。
なお、本発明の粉末状の毛髪用脱染剤は、水性媒体を実質的に含有しておらず(各成分に不可避的に吸着する水分などは除く)、各成分が固体状態で含有されている。よって、(A)成分であるアスコルビン酸またはその誘導体、(B)成分であるヒドロキシプロピルデンプンリン酸のいずれもが粉末状であることが好ましく、この場合には、両成分が比較的均一に混合された状態とすることができる。
酸化染料および直接染料で染色された毛髪の脱色を、本発明の粉末状の毛髪用脱染剤を用いて行う際には、該毛髪用脱染剤を水性媒体に溶解させ、ハケなどを用いて該毛髪に塗布し、例えば25〜45℃で5〜30分間放置後、水洗する。その後、毛髪を乾燥してもよいし、必要に応じて毛髪をシャンプーで洗浄したり、更にトリートメント剤で毛髪を処理してもよい。上記の水性媒体としては、特に限定されないが、通常、水または水を主剤とする水性液[例えば、水とアルコール(エタノール、イソプロパノールなど)との混合液であって、水を80質量%以上含有するもの]が適している。
本発明の粉末状の毛髪用脱染剤を水性媒体に溶解させた溶液において、(A)成分であるアスコルビン酸またはその誘導体の濃度は、1質量%以上、より好ましくは2質量%以上であって、20質量%以下、より好ましくは10質量%以下であることが望ましい。上記溶液における(A)成分の濃度が小さすぎると、還元脱色作用が低下することがあり、反対に濃度が大きすぎると、(A)成分が水性媒体に溶解し難くなる。
また、本発明の粉末状の毛髪用脱染剤を水性媒体に溶解させた溶液において、(B)成分であるヒドロキシプロピルデンプンリン酸の濃度は、1質量%以上であって、5質量%以下、より好ましくは2質量%以下であることが望ましい。上記の通り、(B)成分であるヒドロキシプロピルデンプンリン酸は、還元脱色効果の固定と還元脱色後の再染色性を向上させる作用を有すると共に、毛髪用脱染剤の粘度を調節する作用を有している。ここで、本発明の粉末状の毛髪用脱染剤を水性媒体に溶解させた溶液は、TV−20形粘度計(株式会社トキメック製)を用いて、25℃、12rpmの条件で測定したときの粘度が500〜50,000mPa・sであることが好ましく、1,000〜40,000mPa・sであることが特に好ましいが、上記溶液中での(B)成分の濃度が小さすぎると、このような使用性に優れた粘度が得難く、反対に濃度が大きすぎると、上記溶液が高粘度になりすぎて、使用性に問題が出たり、還元脱色作用を低下させる虞がある。
また、本発明の粉末状の毛髪用脱染剤を水性媒体に溶解させた溶液において、(A)成分であるアスコルビン酸またはその誘導体と、(B)成分であるヒドロキシプロピルデンプンリン酸の濃度を、それぞれ上記好適値とする観点から、本発明の粉末状の毛髪用脱染剤における(A)成分と(B)成分の含有量は、(A)成分が、1質量%以上、より好ましくは2質量%以上であって、40質量%以下、より好ましくは30質量%以下であることが望ましく、(B)成分が、1質量%以上、より好ましくは2質量%以上であって、10質量%以下、より好ましくは5質量%以下であることが推奨される。そして、(A)成分と(B)成分の含有比は、質量比で、10:1〜2:1に調整されていることが好ましい。
本発明の粉末状の毛髪用脱染剤は、本発明の効果を損なわない範囲で、上記の(A)成分および(B)成分以外にも、他の成分を含有させることができる。このような成分としては、通常の化粧品に配合できる水溶性の粉体、例えば、界面活性剤、保湿剤、賦形剤、無機粉体、抗炎症剤、着色剤、香料などで、水溶性を有し且つ粉体の形態をとり得るものが挙げられる。界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、スルホコハク酸塩、アシルアルキルタウリン塩、アシルグルタミン酸塩、アシルグリシン塩、アシルアラニン塩などのアニオン性界面活性剤;スルホベタイン、イミダゾリニウムベタインなどの両性界面活性剤;グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルなどのノニオン性界面活性剤;第4級アンモニウム塩などのカチオン性界面活性剤;が挙げられる。保湿剤としては、例えば、ブドウ糖、マルトース、キシロース、ソルビトール、ラクトース、キシリトール、ラクチトール、デキストラン、プルラン、寒天、グルコマンナン、アミノ酸およびその誘導体、各種植物エキスなどが挙げられる。抗炎症剤としては、例えば、アラントイン、グリチルリチン酸およびその誘導体などが挙げられる。
本発明の粉末状の毛髪用脱染剤によれば、酸化染料および直接染料を効果的かつ安全に脱色できる上に、それを用いて脱染した後の毛髪を1〜30質量%の過酸化水素を含有する水性組成物で処理し、再度染毛すると、所望の色味、つまり、予期した色味を発現させることもできる。
なお、本発明の粉末状の毛髪用脱染剤の商品形態としては、特に制限は無いが、(A)成分であるアスコルビン酸またはその誘導体を安定に保つ観点から、これらを空気から遮断した状態で流通させ得る形態であることが望ましく、例えば、本発明の粉末状の毛髪用脱染剤が、空気を遮断できる容器内に充填されてなる毛髪用脱染剤パッケージの形態であることが推奨される。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施をすることは、全て本発明の技術的範囲に包含される。
実施例1〜22および比較例1〜6
表1〜表4に示す組成で28種類の毛髪用脱染剤を調製した。それらの調製に当たっては、(A)成分としてL−アスコルビン酸を、(B)成分であるヒドロキシプロピルデンプンリン酸としては、[日本エヌエスシー社より販売されている「STRUCTURE XL」(商品名)]を用いた。
なお、毛髪用脱染剤は、粉末状であるが、後述する粘度の測定や脱染状態の評価に際して便利なように、水性媒体に溶解させており、表1〜表4に示すL−アスコルビン酸の量やヒドロキシプロピルデンプンリン酸の量は、精製水を加えて全体を100%になるようにしたときの含有量を質量%で示すものであるが、表中ではその%の表示を省略し、含有量を示す数値のみで表示する。
そして、得られた実施例1〜22および比較例1〜6の毛髪用脱染剤に精製水を加えて水性媒体に溶解させた状態のものについて、粘度の測定を行った。この粘度の測定は、TV−20形粘度計(株式会社トキメック製)を用いて、25℃、回転速度:12rpmの条件下で行った。結果を表1〜4に併記する。
Figure 0005224635
Figure 0005224635
Figure 0005224635
Figure 0005224635
なお、表1〜表4において示す粘度は、前記のように、実施例1〜22および比較例1〜6の粉末状の毛髪用脱染剤に精製水を加えて全体を100%にしたときの状態、すなわち、水性媒体に溶解させた状態のものについて測定した粘度である。
次に、上記実施例1〜22および比較例1〜6の粉末状の毛髪用脱染剤を水性媒体に溶解させた状態のものを、後に詳記する脱染用毛束(1)および(2)に塗布して脱染を行い、その脱染後の△E* ab値を測定して、脱染状態の評価を行った。
脱染用毛束調製処理:
〔I〕脱染用毛束(1)の調製
酸化型染毛剤の第1剤として「プロマティス フレーブ(商品名)9−25」(株式会社ミルボン製、オリーブ色、酸化染料として硫酸オルトクロルパラフェニレンジアミン0.3%、レゾルシン0.1%、メタアミノフェノール0.02%、2,6−ジアミノピリジン0.04%および塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール0.01%を含有し、直接染料として硫酸パラニトロメタフェニレンジアミン0.1%を含有する)を、第2剤として「プロマティス フレーブ オキシダン6.0%」(株式会社ミルボン製、酸化剤として過酸化水素を6.0%含有する)を、それぞれ5gずつ採取し、それらを十分に混合した後、100%の白髪毛束に塗布し、30℃で30分間放置して染毛した。染毛後の毛束を水洗いし、さらに市販のシャンプーを用いて2回洗浄し、さらに市販のトリートメントを塗布し、すすぎ後、乾燥した。
〔II〕脱染用毛束(2)の調製
「プロマティス フレーブ(商品名)9−25」に代えて、「プロマティス フレーブ(商品名)8−5」(株式会社ミルボン製、赤色、酸化染料としてパラアミノフェノール0.1%、パラフェニルジアミン0.2%および5−アミノオルトクレゾール0.4%を含有し、直接染料としてニトロパラフェニレンジアミン0.07%を含有する)を用いた以外は、脱染用毛束(1)の場合と同様に、脱染用毛束の調製を行った。
毛髪の脱染処理:
上記の脱染用毛束(1)および脱染用毛束(2)に、実施例1〜22および比較例1〜6の粉末状の毛髪用脱染剤を水性媒体に溶解させた状態のもの(すなわち、精製水を加えて全体を100%にしたもの)を、それぞれ5gずつ塗布し、45℃で20分間放置して脱染処理した後、水洗し、さらに市販のシャンプーを用いて2回洗浄し、さらに市販のヘアトリートメントを塗布し、すすぎ後、乾燥した。
△E* ab値の測定方法:
上記脱染処理後の毛束の△E* ab値を、分光測色計「CM−3500d」(MINOLTA社製)で測定した。その結果を表5〜表7に示す。なお、この△E* ab値は、元の脱染用毛束の色味に対する脱染後の色味値の差であり、この差が大きいほど染色した色の脱染度合いが大きいことを示している。
Figure 0005224635
Figure 0005224635
Figure 0005224635
表5および表6に示すように、実施例1〜22の毛髪用脱染剤では、染色した毛髪が良好に脱染できており、優れた脱染作用を有していることが分かる。また、実施例1〜22の毛髪用脱染剤は、水性媒体に溶解させた状態で使用に適した粘度を有しており、その使用性が良好である。更に、実施例1〜22の毛髪用脱染剤では、保存状態では実質的に水を含まない粉末状であるため、腐敗の虞もなく、保存性にも優れていた。
これに対し、表7に示すように、(B)成分であるヒドロキシプロピルデンプンリン酸を含有していない比較例1〜3の毛髪用脱染剤では、脱染作用が不十分であり、実施例1〜22の毛髪用脱染剤と同様に水性媒体に溶解させた状態での、粘度が低く使用性も劣っている。また、(A)成分であるL−アスコルビン酸を含有していない比較例4〜6では、脱染が達成できておらず、実施例1〜22の毛髪用脱染剤と同様に水性媒体に溶解させた状態での、粘度が低く使用性も劣っている。

Claims (5)

  1. 水性媒体に溶解することによって、酸化染料および直接染料により染色された毛髪を還元脱色でき、酸化剤を含有しない粉末状の毛髪用脱染剤であって、(A)成分としてアスコルビン酸またはその誘導体から選ばれる少なくとも1種の化合物と、(B)成分としてヒドロキシプロピルデンプンリン酸を含有することを特徴とする粉末状の毛髪用脱染剤。
  2. (A)成分と(B)成分との含有比が、質量比で10:1〜2:1である請求項1に記載の粉末状の毛髪用脱染剤。
  3. 請求項1または2に記載の粉末状の毛髪用脱染剤が、空気を遮断できる容器内に充填されてなることを特徴とする毛髪用脱染剤パッケージ。
  4. 請求項1または2に記載の粉末状の毛髪用脱染剤を水性媒体に溶解し、酸化染料および直接染料により染色された毛髪を還元脱色することを特徴とする毛髪の脱染方法。
  5. (A)成分の含有量が1〜20質量%、および(B)成分の含有量が1〜5質量%となるように、粉末状の毛髪用脱染剤を水性媒体に溶解して使用する請求項4に記載の毛髪の脱染方法。
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