JP5224389B2 - 光ファイバ配列部材の製造方法 - Google Patents

光ファイバ配列部材の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5224389B2
JP5224389B2 JP2009120241A JP2009120241A JP5224389B2 JP 5224389 B2 JP5224389 B2 JP 5224389B2 JP 2009120241 A JP2009120241 A JP 2009120241A JP 2009120241 A JP2009120241 A JP 2009120241A JP 5224389 B2 JP5224389 B2 JP 5224389B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
optical fiber
tape
ferrule
array member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009120241A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010266826A (ja
Inventor
恒聡 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP2009120241A priority Critical patent/JP5224389B2/ja
Publication of JP2010266826A publication Critical patent/JP2010266826A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5224389B2 publication Critical patent/JP5224389B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Description

本発明は、光ファイバ配列部材の製造方法に関する。
従来、樹脂製のフェルールを有し、このフェルールに光ファイバが挿入される貫通孔が複数形成されたMTコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−46049号公報
しかしながら、上記MTコネクタでは、貫通孔に複数の光ファイバがそれぞれ独立して挿入される構成とされているため、この複数の貫通孔を形成するためには複数の高精度なコアピンを用いてフェルールを成形する必要がある。また、この成形の場合には、コアピンが折れることもある。従って、このMTコネクタでは、コストダウンを図ることが困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、コストダウンすることができる光ファイバ配列部材の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項に記載の光ファイバ配列部材の製造方法は、一方の開口が被接続部材との接続口とされた貫通孔を少なくとも一つ有するフェルールと、先端側が前記貫通孔内の少なくとも前記接続口側に並列に配列された状態で前記フェルールによって保持された複数の光ファイバと、を備え、前記複数の光ファイバは、それぞれ裸ファイバに被覆が施された被覆付きの光ファイバとされており、前記複数の被覆付きの光ファイバは、テープ被覆によってテープ状にまとめられたテープファイバとされている光ファイバ配列部材の製造方法であって、前記テープファイバの先端側に前記貫通孔の出口を通過可能な通過部を形成する通過部形成工程と、前記通過部が前記貫通孔から突出されるように前記テープファイバを前記貫通孔配置すると共に、前記貫通孔から突出された前記通過部に引張力を加えて前記テープファイバを前記貫通孔に圧入する圧入工程と、前記圧入工程の後に、前記貫通孔から突出された前記通過部を切断する切断工程と、を備えている。
この光ファイバ配列部材の製造方法によれば、一回の製造で複数の光ファイバ配列部材を得ることができるので、生産性を向上させることができる。
また、この光ファイバ配列部材の製造方法によれば、テープファイバを貫通孔に圧入することができるので、このテープファイバをフェルールに強固に固定することができる。
請求項2に記載の光ファイバ配列部材の製造方法は、請求項1に記載の光ファイバ配列部材の製造方法において、前記貫通孔の前記接続口側は、前記接続口に向かうに従って縮径するテーパ状に形成されている。
請求項2に記載の本発明では、複数の光ファイバの先端側が貫通孔に圧入されているので、貫通孔内における複数の光ファイバの配列精度を確保することができると共に、複数の光ファイバをフェルールに強固に固定することができる。
請求項に記載の光ファイバ配列部材の製造方法は、請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の光ファイバ配列部材の製造方法において、前記フェルールは、前記貫通孔を境界として複数のフェルール構成部材に分割されており、前記複数のフェルール構成部材を互いに固定する固定部を有する。
請求項に記載の本発明では、フェルールが貫通孔を境界として複数のフェルール構成部材に分割されているので、複数の光ファイバを貫通孔に挿入する作業を行うことなく組み立てることができる。
また、請求項に記載の本発明では、複数のフェルール構成部材を固定部によって互いに固定することができると共に、複数の光ファイバの機械的な固定(かしめ固定)が可能となる。

請求項に記載の光ファイバ配列部材の製造方法は、請求項1〜のいずれか1項に記載の光ファイバ配列部材の製造方法において、前記貫通孔の内周面と前記複数の光ファイバの外周面との間に設けられ、前記複数の光ファイバの前記貫通孔からの抜けを抑制するための抜け抑制部を備え、前記抜け抑制部は、前記貫通孔の内周面に突出して形成されると共に前記接続口側に傾斜された突起とされている。
請求項に記載の本発明では、複数の光ファイバの貫通孔からの抜けを抜け抑制部によって抑制することができる。
また、請求項に記載の本発明では、複数の光ファイバを貫通孔に挿入するときには複数の光ファイバが突起に引っ掛かりにくく、その一方で、複数の光ファイバが貫通孔に挿入されたときには、複数の光ファイバの貫通孔からの抜けを突起によって抑制することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、コストダウンすることができる。
本発明の第一実施形態を示す図である。 本発明の第二実施形態を示す図である。 本発明の第三実施形態を示す図である。 本発明の第四実施形態を示す図である。 本発明の第五実施形態を示す図である。 本発明の第六実施形態を示す図である。 本発明の第六実施形態を示す図である。 本発明の第七実施形態を示す図である。 本発明の第八実施形態を示す図である。 本発明の第九実施形態を示す図である。 本発明の第十実施形態を示す図である。 本発明の第十一実施形態を示す図である。 本発明の第十二実施形態を示す図である。 本発明の第十三実施形態を示す図である。 本発明の第十四実施形態を示す図である。 本発明の第十五実施形態を示す図である。 本発明の第十五実施形態を示す図である。 本発明の第十六実施形態を示す図である。 本発明の第十七実施形態を示す図である。 本発明の第十八実施形態を示す図である。 本発明の第十九実施形態を示す図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態のうち、第19実施形態に記載された光ファイバ配列部材の製造方法を含む製造方法以外は本発明に含まれない参考例とする。
[第一実施形態]
はじめに、図1を参照しながら、本発明の第一実施形態について説明する。
本発明の第一実施形態に係る光ファイバ配列部材10は、フェルール12と、複数の光ファイバ14と、を備えている。
フェルール12は、一つの貫通孔16を有している。貫通孔16の一方の開口は、他の被接続部材(後述する光学素子や他方の光ファイバ配列部材)との接続口16Aとされており、貫通孔16の他方の開口は、挿入口16Bとされている。また、この貫通孔16には、接続口16A側に直線部16Cが形成されており、挿入口16B側にテーパ部16Dが形成されている。テーパ部16Dは、挿入口16Bに向かうに従って拡径するテーパ状に形成されている。
また、この貫通孔16は、断面長孔状とされている。貫通孔16の接続口16A側の断面における長軸方向の寸法は、この貫通孔16に挿入される複数の被覆付きの光ファイバ14の径寸法の合計と同一とされており、貫通孔16の接続口16A側の断面における短軸方向の寸法は、この貫通孔16に挿入される各被覆付きの光ファイバ14の径寸法と同一とされている。
なお、この場合の同一とは、完全同一だけでなく、例えば、本実施形態の如く接着固定であれば、貫通孔16が複数の被覆付きの光ファイバ14に対して若干大きく形成される場合(例えば、+20%、位置の整合性の観点から好ましくは+10%、又は、+0.05mm)も含む趣旨である。
この貫通孔16を有するフェルール12は、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂等の樹脂製とされている。
一方、複数の光ファイバ14は、それぞれ裸ファイバに被覆が施された被覆付きの光ファイバとされている。
各被覆付きの光ファイバ14の外径は、例えば、250μmとされており、複数の光ファイバ14の配列ピッチは、例えば、250μmとされている。なお、各被覆付きの光ファイバ14に内蔵された裸ファイバ(光ファイバ素線)の外径は、例えば、80μmとされている。また、光ファイバ14は、例えば、マルチモード光ファイバ(GIファイバ)とされている。さらに、光ファイバ14の被覆は、UV硬化型の樹脂、ポリイミド、シリコーンのいずれか又はこれらの組み合わせとされている。
そして、この複数の光ファイバ14の先端側は、貫通孔16の直線部16C内に並列に配列された状態で挿入されている。また、この複数の光ファイバ14の先端側は、互いに隣接する同士が密着状態とされると共に、接着剤によって貫通孔16の内周面と接着され、この貫通孔16の内周面に密着状態で保持されている。
なお、複数の光ファイバ14の先端側のうち貫通孔16の接続口16Aから突出された部分、及び、貫通孔16の接続口16Aからはみ出した接着剤は、フェルール12の端面と共に研磨されることにより除去されている。
この光ファイバ配列部材10によれば、貫通孔16には、複数の光ファイバ14の先端側がそれぞれ独立して挿入されるのではなく並列に配列された状態で挿入される構成とされているので、貫通孔16を形成するために、複数の高精度なコアピンを用いてフェルールを成形する必要がない。従って、コストダウンをすることができる。
また、組立時に光ファイバ14の被覆を除去してこの光ファイバ14を裸ファイバとする必要が無いので、生産性を向上させることができ、より一層コストダウンすることができる。
さらに、光ファイバ14が被覆付きとされた状態であるため、フェルール12と複数の光ファイバ14の組立時に裸ファイバに傷を与えてこの裸ファイバが切断されることを抑制でき、歩留まりを向上させることができる。
また、複数の光ファイバ14を貫通孔16の内周面に密着させることで、貫通孔16内における複数の光ファイバ14の配列精度(例えば、必要な程度の精度である±20μm以下)を確保することができる。
また、貫通孔16の挿入口16B側がこの挿入口16Bに向かうに従って拡径するテーパ状に形成されているので、複数の光ファイバ14を貫通孔16に容易に挿入することができる。
また、複数の光ファイバ14が接着剤によってフェルール12と接着されているので、複数の光ファイバ14をフェルール12に強固に固定することができる。
また、この光ファイバ配列部材10においては、予め設定された複数の光ファイバ14の配列ピッチをPとしたときに、各光ファイバ14の被覆の外径が0.90P〜0.99Pとなるように、各光ファイバ14の被覆の厚み等が設定されていると好適である。
このように構成されていると、被覆付きの光ファイバ14が互いに密着状態で配列された場合であっても、この光ファイバ14を所望の配列ピッチで配列することができる。
また、通常、被覆付きの光ファイバの被覆を剥いで裸ファイバにすることを前提としているため、被覆付きの光ファイバの被覆は、剥けにくく形成されている。しかしながら、本実施形態では、被覆を剥く必要がないため、被覆に剥けにくい材料が使用されていると好適である。
なお、この光ファイバ配列部材10において、貫通孔16は、全体が挿入口16Bに向かうに従って拡径するテーパ状に形成されていても良い。
また、複数の光ファイバ14の本数は、4本とされていたが、何本(例えば、8本、12本)でも良い。
また、複数の光ファイバ14は、貫通孔16に一列に配列されていたが、2列以上に配列されていても良い。
また、裸ファイバの外径は、一例として80μmとされていたが、125μmでも良く、また、それ以外でも良い。
また、被覆付きの光ファイバ14の外径は、一例として250μmとされていたが、それ以外でも良い。
また、複数の光ファイバ14の配列ピッチは、一例として250μmとされていたが、それ以外でも良い。
また、光ファイバ14は、一例としてマルチモード光ファイバ(GIファイバ)とされていたが、用途に応じてシングルモードファイバとされていても良い。
また、フェルール12の側面には、貫通孔16内に接着剤を注入するための注入孔が形成されていても良い。
また、複数の光ファイバ14と貫通孔16の内周面との間には、任意の隙間(例えば、100μm程度)が設けられていても良い。
[第二実施形態]
次に、図2を参照しながら、本発明の第二実施形態について説明する。
本発明の第二実施形態に係る光ファイバ配列部材20は、上述の本発明の第一実施形態に係る光ファイバ配列部材10に対し、次の如く構成が変更されている。
すなわち、この光ファイバ配列部材20において、上述の複数の被覆付きの光ファイバ14は、テープ被覆22によってテープ状にまとめられたテープファイバ24とされている。なお、テープ被覆22は、UV硬化型の樹脂、ポリイミド、シリコーンのいずれか又はこれらの組み合わせとされている。
また、貫通孔16の直線部16Cの断面は、この貫通孔16に挿入されるテープファイバ24の断面と同一とされている。
なお、この場合の同一とは、完全同一だけでなく、例えば、本実施形態の如く接着固定であれば、貫通孔16がテープファイバ24に対して若干大きく形成される場合(例えば、+20%、位置の整合性の観点から好ましくは+10%、又は、+0.05mm)も含む趣旨である。
そして、テープファイバ24の先端側は、貫通孔16に挿入されている。また、このテープファイバ24の先端側は、接着剤によって貫通孔16の内周面と接着されると共に、貫通孔16の内周面に密着状態で保持されている。
なお、テープファイバ24の先端側のうち貫通孔16の接続口16Aから突出された部分、及び、貫通孔16の接続口16Aからはみ出した接着剤は、フェルール12の端面と共に研磨されることにより除去されている。
この光ファイバ配列部材20によっても、貫通孔16には、複数の光ファイバ14の先端側がそれぞれ独立して挿入されるのではなく複数の光ファイバ14がテープファイバ24としてまとめて挿入される構成とされているので、貫通孔16を形成するために、複数の高精度なコアピンを用いてフェルールを成形する必要がない。従って、コストダウンをすることができる。
また、テープファイバ24のまま用いられており、テープ被覆22を除去する必要が無いので、生産性を向上させることができ、より一層コストダウンすることができる。
また、テープファイバ24が貫通孔16に密着されているので、貫通孔16内における複数の光ファイバ14の配列精度を確保することができる。
また、テープファイバ24が接着剤によってフェルール12と接着されているので、テープファイバ24をフェルール12に強固に固定することができる。
また、通常、テープファイバのテープ被覆を剥いで裸ファイバにすることを前提としているため、テープ被覆は、剥けにくく形成されている。しかしながら、本実施形態では、テープ被覆22を剥く必要がないため、テープ被覆22に剥けにくい材料が使用されていると好適である。
なお、この光ファイバ配列部材20において、テープファイバ24と貫通孔16の内周面との間には、任意の隙間(例えば、100μm程度)が設けられていても良い。
[第三実施形態]
次に、図3を参照しながら、本発明の第三実施形態について説明する。
本発明の第三実施形態に係る光ファイバ配列部材30は、上述の本発明の第二実施形態に係る光ファイバ配列部材20に対し、次の如く構成が変更されている。
すなわち、この光ファイバ配列部材30において、テープファイバ24の先端側には、複数の被覆付きの光ファイバ14をテープ状に覆っていたテープ被覆22が除去され、複数の被覆付きの光ファイバ14が露出された露出部32が形成されている。
また、貫通孔16の直線部16Cの断面は、この直線部16Cに挿入されるテープファイバ24の断面と同一とされている。一方、貫通孔16の接続口16A側には、直線部16Cよりも小径の直線部16Eが形成されており、この貫通孔16の直線部16Eの断面における長軸方向の寸法は、この直線部16Eに挿入される複数の光ファイバ14の径寸法の合計と同一とされており、この貫通孔16の直線部16Eの断面における短軸方向の寸法は、この直線部16Eに挿入される各光ファイバ14の径寸法と同一とされている。
なお、この場合の同一の趣旨は、上述の本発明の第一実施形態及び第二実施形態の場合と同様である。
そして、この露出部32を含むテープファイバ24の先端側が、貫通孔16に挿入される。このとき、直線部16Cと直線部16Eの境界部にテープファイバ24の露出部と非露出部の境界が接触し、挿入量の目安となる。また、この露出部32を含むテープファイバ24の先端側は、接着剤によって貫通孔16の内周面と接着され、この貫通孔16の内周面に密着状態で保持されている。
この光ファイバ配列部材30によれば、テープファイバ24の先端側には、複数の被覆付きの光ファイバ14が露出された露出部32が形成されており、テープ被覆22の影響を排除することができるので、テープファイバ24のまま使用した場合に比して、貫通孔16内における複数の光ファイバ14の配列精度を向上させることができる。
なお、この光ファイバ配列部材30においては、テープファイバ24の貫通孔16に挿入された部分の全体に亘って露出部32が形成されていても良い。
[第四実施形態]
次に、図4を参照しながら、本発明の第四実施形態について説明する。
本発明の第四実施形態に係る光ファイバ配列部材40は、上述の本発明の第二実施形態に係る光ファイバ配列部材20に対し、次の如く構成が変更されている。
すなわち、この光ファイバ配列部材40において、貫通孔16は、全体が接続口16Aに向かうに従って縮径するテーパ状に形成されている。また、貫通孔16の接続口16Aは、テープファイバ24よりも小さい相似断面形状とされている。
なお、貫通孔16の接続口16Aは、例えば、テープファイバ24に対して−20%、位置の整合性の観点から好ましくは−10%、又は、−0.05mmの寸法に設定されている。
そして、このテープファイバ24の先端側は、貫通孔16の接続口16A側に圧入されている。
この光ファイバ配列部材40によれば、テープファイバ24の先端側が貫通孔16の接続口16A側に圧入されているので、貫通孔16内における複数の光ファイバ14の配列精度を確保することができると共に、テープファイバ24をフェルール12に強固に固定することができる。
また、テープ被覆22は、弾性を有するので、テープファイバ24の先端側が貫通孔16の接続口16A側に圧入されたときには、テープファイバ24をより安定してフェルール12に固定することができる。
また、テープファイバ24の被覆の外径が大きめに設定されていれば、テープファイバ24の圧入時におけるテープ被覆22の弾性変形によって、複数の光ファイバ14を所望の間隔で配列させることができる。
なお、この光ファイバ配列部材40において、貫通孔16は、挿入口16B側が直線状に形成され、接続口16A側(テープファイバ24が圧入される部分)のみがテーパ状に形成されていても良い。
また、テープファイバ24の先端側における貫通孔16に圧入されていない部分は、接着剤によって貫通孔16の内周面と接着されていても良い。このように構成されていると、テープファイバ24をフェルール12により一層強固に固定することができる。
また、光ファイバ配列部材40は、テープファイバ24の代わりに、本発明の第一実施形態の光ファイバ配列部材10のように、複数の光ファイバ14を有する構成とされていても良い。そして、この複数の光ファイバ14が貫通孔16に圧入されていても良い。
[第五実施形態]
次に、図5を参照しながら、本発明の第五実施形態について説明する。
本発明の第五実施形態に係る光ファイバ配列部材50は、上述の本発明の第二実施形態に係る光ファイバ配列部材20に対し、次の如く構成が変更されている。
すなわち、この光ファイバ配列部材50において、貫通孔16の直線部16Cは、常温では、テープファイバ24よりも小さい相似断面形状とされている。
なお、貫通孔16の直線部16Cは、例えば、テープファイバ24に対して−20%、位置の整合性の観点から好ましくは−10%、又は、−0.05mmの寸法に設定されている。
また、フェルール12は、テープファイバ24(テープ被覆22)よりも線膨張係数の大きな材質で形成されている。
そして、この光ファイバ配列部材50では、加熱環境下において、フェルール12がテープファイバ24よりも大きく熱膨張されているときに、テープファイバ24が貫通孔16に挿入され、その後、フェルール12及びテープファイバ24が冷却されることにより、フェルール12が熱かしめされることによりテープファイバ24と固定されている。
この光ファイバ配列部材50によれば、フェルール12が熱かしめによってテープファイバ24と固定されているので、貫通孔16内における複数の光ファイバ14の配列精度を確保することができると共に、テープファイバ24をフェルール12に強固に固定することができる。
また、テープファイバ24の被覆の外径が大きめに設定されていれば、フェルール12の熱かしめ時におけるテープファイバ24のテープ被覆22の弾性変形によって、複数の光ファイバ14を所望の間隔で配列させることができる。
なお、この光ファイバ配列部材50は、テープファイバ24の代わりに、本発明の第一実施形態の光ファイバ配列部材10のように、複数の光ファイバ14を有する構成とされていても良い。そして、フェルール12は、テープファイバ24の代わりに、この複数の光ファイバ14と熱かしめによって固定されていても良い。
また、この光ファイバ配列部材50は、テープファイバ24の代わりに、本発明の第三実施形態の光ファイバ配列部材30のように、露出部32を有する構成とされていても良い。そして、フェルール12は、テープファイバ24の代わりに、この露出部32と熱かしめによって固定されていても良い。
これらの場合には、テープ被覆22の耐熱性の影響を排除できるので、貫通孔16内における複数の光ファイバ14の配列精度をより一層向上させることができる。
[第六実施形態]
次に、図6A,図6Bを参照しながら、本発明の第六実施形態について説明する。なお、図6Bは、図6Aに示されるフェルール12の底面図である。
本発明の第六実施形態に係る光ファイバ配列部材60は、上述の本発明の第五実施形態に係る光ファイバ配列部材50に対し、次の如く構成が変更されている。
すなわち、貫通孔16の直線部16Cの内周面には、直線部16Cの長手方向に沿って複数の溝62が形成されている。各溝62の一端側は、フェルール12における接続口16A側の端面に開口されている。
この光ファイバ配列部材60によれば、フェルール12が熱かしめによってテープファイバ24と固定された後に、溝62の接続口16A側の開口から接着剤を溝62の内部に注入すれば、この接着剤によってフェルール12とテープファイバ24をより一層強固に固定することができる。
[第七実施形態]
次に、図7を参照しながら、本発明の第七実施形態について説明する。
本発明の第七実施形態に係る光ファイバ配列部材70は、上述の本発明の第二実施形態に係る光ファイバ配列部材20に対し、次の如く構成が変更されている。
すなわち、この光ファイバ配列部材70において、フェルール12は、一対の成形型74,76を有する金型72を用いた樹脂成形時にテープファイバ24と一体に形成されている。
なお、貫通孔16は、この成形に伴って形成される。また、この場合のフェルール12の材料は、例えば、ABS、PS、PP、アクリル、ポリカーボネート、PBT、PPS、液晶ポリマー、エポキシ等か又は要求特性に応じた最適なものとされる。
この光ファイバ配列部材70によれば、貫通孔16内における複数の光ファイバ14の配列精度を確保することができると共に、テープファイバ24をフェルール12に強固に固定することができる。
なお、この光ファイバ配列部材70は、テープファイバ24の代わりに、本発明の第一実施形態の光ファイバ配列部材10のように、複数の光ファイバ14を有する構成とされていても良い。そして、フェルール12は、テープファイバ24の代わりに、この複数の光ファイバ14と樹脂成形時に一体に形成されていても良い。
[第八実施形態]
次に、図8を参照しながら、本発明の第八実施形態について説明する。
本発明の第八実施形態に係る光ファイバ配列部材80は、上述の本発明の第二実施形態に係る光ファイバ配列部材20に対し、次の如く構成が変更されている。
すなわち、この光ファイバ配列部材80において、フェルール12は、貫通孔16を境界として一対のフェルール構成部材82に分割されている。
そして、この光ファイバ配列部材80は、例えば、次の要領で組み立てられる。すなわち、一対のフェルール構成部材82の間にテープファイバ24の先端側を位置させた状態として、一対のフェルール構成部材82を互いに組み付けて、テープファイバ24の先端側を貫通孔16内に配置させた状態で一対のフェルール構成部材82に保持させる(保持工程)。
続いて、この保持工程の後に、例えば毛細血管現象等を利用して、一対のフェルール構成部材82の隙間に接着剤を浸透(浸入)させると共に、この隙間から貫通孔16内に接着剤を浸透させる。そして、この接着剤によって複数のフェルール構成部材82を互いに接着すると共にテープファイバ24の先端側を貫通孔16の内周面と接着する(接着工程)。
また、テープファイバ24の先端側のうち貫通孔から突出された部分、及び、貫通孔16からはみ出した接着剤をフェルール12の端面と共に紙やすり等で研磨して除去する(研磨工程)。
以上の要領により、光ファイバ配列部材80が組み立てられる。
この光ファイバ配列部材80の製造方法によれば、複数のフェルール構成部材82の互いの接着と、テープファイバ24の先端側の貫通孔16の内周面への接着を同一工程で行うので、生産性を向上させることができる。
また、この光ファイバ配列部材80によれば、フェルール12が貫通孔16を境界として複数のフェルール構成部材82に分割されているので、テープファイバ24を貫通孔16に挿入する作業を行うことなく組み立てることができる。
また、接着剤を用いることにより、テープファイバ24をフェルール12に強固に固定することができると共に複数のフェルール構成部材82を互いに強固に固定することができる。
なお、この光ファイバ配列部材80において、フェルール12は、貫通孔16を境界として三個以上のフェルール構成部材82に分割されていても良い。
また、フェルール12は、貫通孔16の短軸方向に分割されていたが、貫通孔16の長軸方向に分割されても良い。
また、テープファイバ24の代わりに、複数の被覆付きの光ファイバ14が用いられても良い。
[第九実施形態]
次に、図9を参照しながら、本発明の第九実施形態について説明する。
本発明の第九実施形態に係る光ファイバ配列部材90は、上述の本発明の第八実施形態に係る光ファイバ配列部材20に対し、固定部92が追加されている。
固定部92は、一方のフェルール構成部材82に形成された複数の凸部94と、他方のフェルール構成部材82に形成された凹部96とによって構成されている。この凸部94と凹部96は、互いに圧入される構成とされている。
そして、この光ファイバ配列部材90は、例えば、次の要領で組み立てられる。すなわち、一対のフェルール構成部材82の間にテープファイバ24の先端側を位置させた状態として、凸部94を凹部96に圧入して一対のフェルール構成部材82を仮組み付けする。そして、テープファイバ24の先端側を貫通孔16内に配置させた状態でフェルール12に保持させる(保持工程)。
続いて、この保持工程の後に、例えば毛細血管現象等を利用して、一対のフェルール構成部材82の隙間に接着剤を浸透(浸入)させると共に、この隙間から貫通孔16内に接着剤を浸透させる。そして、この接着剤によって一対のフェルール構成部材82を互いに接着すると共にテープファイバ24の先端側を貫通孔16の内周面と接着する(接着工程)。
また、テープファイバ24の先端側のうち貫通孔16から突出された部分、及び、貫通孔16からはみ出した接着剤をフェルール12の端面と共に紙やすり等で研磨して除去する(研磨工程)。
この光ファイバ配列部材90の製造方法によれば、接着工程の前に、一対のフェルール構成部材82を固定部92によって固定(仮組み付け)しておくので、接着工程において、テープファイバ24とフェルール12との接着を容易に行うことができる。
また、貫通孔16がテープファイバ24よりも小さい断面形状とされていると、一対のフェルール構成部材82が固定部92によって固定されることによってテープファイバ24を機械的に固定(かしめ固定)することができる。
なお、この光ファイバ配列部材90において、固定部92によって一対のフェルール構成部材82の固定強度を確保できる場合には、接着剤による固定は省かれても良い。
[第十実施形態]
次に、図10を参照しながら、本発明の第十実施形態について説明する。
本発明の第十実施形態に係る光ファイバ配列部材100は、上述の本発明の第九実施形態に係る光ファイバ配列部材20に対し、固定部92の構成が変更されている。
すなわち、固定部92は、互いに係合可能な一対の係合片104と一対の係合突起106によって構成されている。一対の係合片104は、一方のフェルール構成部材82の側面に形成されており、一対の係合突起106は、他方のフェルール構成部材82の側面に形成されている。
この光ファイバ配列部材100によっても、接着工程の前に、一対のフェルール構成部材82を固定部92によって固定(仮組み付け)しておくことができるので、接着工程において、テープファイバ24とフェルール12との接着を容易に行うことができる。
なお、この光ファイバ配列部材100において、固定部92によって一対のフェルール構成部材82の固定強度を確保できる場合には、接着剤による固定は省かれても良い。
また、固定部92の構成は、本発明の第九実施形態、第十実施形態以外の構成でも良い。
[第十一実施形態]
次に、図11を参照しながら、本発明の第十一実施形態について説明する。
本発明の第十一実施形態に係る光ファイバ配列部材110は、上述の本発明の第二実施形態に係る光ファイバ配列部材20に対し、被接続部材としての光学素子112が追加されている。
この光学素子112は、複数の光ファイバ14と光学的に接続された被接続部としての素子本体114と、この素子本体114とテープファイバ24との間に設けられた光学レンズ116(レンズアレイ)とを有している。
なお、素子本体114は、例えば、レーザダイオード(VCSEL等)や、フォトダイオード等とされている。
そして、この光ファイバ配列部材110は、例えば、次の要領で組み立てられる。すなわち、テープファイバ24と素子本体114とが光学的に接続されるように、フェルール12と光学素子112を接続する(接続工程)。
続いて、この接続工程の後に、例えば毛細血管現象等を利用して、フェルール12と光学素子112の隙間に接着剤を浸透(浸入)させると共に、この隙間から貫通孔16内に接着剤を浸透させる。そして、接着剤によってフェルール12と光学素子112を接着すると共にテープファイバ24の先端側を貫通孔16の内周面と接着する(接着工程)。
この光ファイバ配列部材110の製造方法によれば、フェルール12と光学素子112の接着と、テープファイバ24の先端側の貫通孔16の内周面への接着を同一工程で行うので、生産性を向上させることができる。
また、この光ファイバ配列部材110によれば、複数の光ファイバ14と光学素子112との間で信号を送信することができる。
また、複数の光ファイバ14と素子本体114との間には、光学レンズ116が設けられているので、複数の光ファイバ14と素子本体114の信号送信時における効率を向上させることができる。
なお、この光ファイバ配列部材110において、フェルール12には、テープファイバ24の代わりに、複数の被覆付きの光ファイバ14が直接的に保持されていても良い。
[第十二実施形態]
次に、図12を参照しながら、本発明の第十二実施形態について説明する。
本発明の第十二実施形態に係る光ファイバ配列部材120は、上述の本発明の第二実施形態に係る光ファイバ配列部材20に対し、この光ファイバ配列部材20と同一の構成の光ファイバ配列部材20を一対備えた構成とされている。
そして、この光ファイバ配列部材120は、例えば、次の要領で組み立てられる。すなわち、一方の光ファイバ配列部材20の複数の光ファイバ14と、他方の光ファイバ配列部材20(被接続部材)の複数の光ファイバ14(被接続部)とが光学的に接続されるように、一対の光ファイバ配列部材20を互いに接続する(接続工程)。
続いて、この接続工程の後に、例えば毛細血管現象等を利用して、一対の光ファイバ配列部材20の隙間に接着剤を浸透(浸入)させると共に、この隙間から各貫通孔16内に接着剤を浸透させる。そして、接着剤によって一対の光ファイバ配列部材20を接着すると共に各テープファイバ24の先端側を貫通孔16の内周面と接着する(接着工程)。
この光ファイバ配列部材120の製造方法によれば、一対の光ファイバ配列部材20の接着と、各テープファイバ24の先端側の貫通孔16の内周面への接着を同一工程で行うので、生産性を向上させることができる。
また、この光ファイバ配列部材120によれば、一対のテープファイバ24との間で信号を送信することができる。
なお、各光ファイバ配列部材20において、フェルール12には、テープファイバ24の代わりに、複数の被覆付きの光ファイバ14が直接的に保持されていても良い。
[第十三実施形態]
次に、図13を参照しながら、本発明の第十三実施形態について説明する。
本発明の第十三実施形態に係る光ファイバ配列部材130は、上述の本発明の第十二実施形態に係る光ファイバ配列部材120に対し、位置決め部132が追加されている。
位置決め部132は、一方の光ファイバ配列部材20に形成された複数の凸部134と、他方の光ファイバ配列部材20に形成された凹部136とによって構成されている。凸部134は、例えば半球状に形成されており、凹部136は、例えば、平面視四角形状に形成されている。この凸部134は、凹部136と整合する位置に形成されており、凹部136と係合可能とされている。
この光ファイバ配列部材130によれば、位置決め部132によって、一方の光ファイバ配列部材20のフェルール12と他方の光ファイバ配列部材20のフェルール12、ひいては、一方の光ファイバ配列部材20の複数の光ファイバ14と他方の光ファイバ配列部材20の複数の光ファイバ14を精度良く位置決めすることができる。
なお、この位置決め部132は、上述の本発明の第十一実施形態に係る光ファイバ配列部材110におけるフェルール12と光学素子112の接続に適用されても良い。
また、凸部134及び凹部136が三個ずつ形成され、一方の光ファイバ配列部材20に対して他方の光ファイバ配列部材20が三点支持されても良い。このように構成されていると、フェルール12同士のぐらつきを抑制できると共に正確な位置決めをすることができる。
[第十四実施形態]
次に、図14を参照しながら、本発明の第十四実施形態について説明する。
本発明の第十四実施形態に係る光ファイバ配列部材140は、上述の本発明の第十三実施形態に係る光ファイバ配列部材130に対し、位置決め部132の構成が変更されている。
すなわち、位置決め部132は、各光ファイバ配列部材20に形成された孔部144と、一対のピン146によって構成されている。
孔部144は、貫通孔16に対する両側に形成されており、この貫通孔16に沿って貫通されている。一方、ピン146は、孔部144に挿入可能に構成されている。
この光ファイバ配列部材140によっても、位置決め部132によって、一方の光ファイバ配列部材20のフェルール12と他方の光ファイバ配列部材20のフェルール12、ひいては、一方の光ファイバ配列部材20の複数の光ファイバ14と他方の光ファイバ配列部材20の複数の光ファイバ14を精度良く位置決めすることができる。
しかも、位置決め部132がフェルール12に貫通された孔部144と長手状のピン146によって構成されているので、位置決め精度を向上させることができる。
なお、一対の光ファイバ配列部材20は、例えば、バネクリップ等により、互いに固定されていても良い。
[第十五実施形態]
次に、図15A,図15Bを参照しながら、本発明の第十五実施形態について説明する。なお、図15Bは、図15Aの要部断面側面図である。
本発明の第十五実施形態に係る光ファイバ配列部材150は、上述の本発明の第八実施形態に係る光ファイバ配列部材80に対し、抜け抑制部としての突起152が追加されている。
この突起152は、例えば、円錐状又は三角錘状とされており、貫通孔16の内周面に突出して形成されている。
この光ファイバ配列部材150によれば、テープファイバ24の貫通孔16からの抜けを突起152によって抑制することができる。
また、貫通孔16の内周面とテープファイバ24の外周面を接着する接着剤を用いた場合には、この接着材による接着強度を向上させることができる。
なお、光ファイバ配列部材150において、フェルール12には、テープファイバ24の代わりに、複数の被覆付きの光ファイバ14が直接的に保持され、この複数の光ファイバ14の貫通孔16からの抜けを突起152によって抑制する構成とされていても良い。
また、貫通孔16の内周面には、突起152の代わりに、シボ加工やナシ地加工等によって抜け抑制部としての粗面が形成されていても良い。また、この粗面は、貫通孔16の内周面の一部に形成されていても良く、また、全体に形成されていても良い。さらに、この粗面は、テープファイバ24の外周面に形成されていても良い。
[第十六実施形態]
次に、図16を参照しながら、本発明の第十六実施形態について説明する。
本発明の第十六実施形態に係る光ファイバ配列部材160は、上述の本発明の第十五実施形態に係る光ファイバ配列部材150に対し、突起152の構成が変更されている。
すなわち、この光ファイバ配列部材160において、突起152は、貫通孔16の接続口16A側に傾斜されている。
この光ファイバ配列部材160によれば、テープファイバ24を貫通孔16に挿入するときにはテープファイバ24が突起152に引っ掛かりにくく、その一方で、複数の光ファイバ14が貫通孔16に挿入されたときには、テープファイバ24の貫通孔16からの抜けを突起152によって抑制することができる。
なお、この光ファイバ配列部材160において、フェルール12は、複数のフェルール構成部材82に分割された構成ではなく、一体の構成とされ、この一体の構成のフェルール12に突起152が形成されていても良い。
[第十七実施形態]
次に、図17を参照しながら、本発明の第十七実施形態について説明する。
本発明の第十七実施形態に係る光ファイバ配列部材170は、上述の本発明の第二実施形態に係る光ファイバ配列部材20に対し、次の如く構成が変更されている。
すなわち、フェルール12には、一対の貫通孔16が短軸方向に並んで形成されている。また、各貫通孔16には、テープファイバ24の先端側が挿入されている。
この光ファイバ配列部材170によれば、フェルール12の幅方向の寸法増加を抑えつつ、光ファイバ14の本数を増加させることができる。
なお、光ファイバ配列部材170において、一対の貫通孔16は長軸方向に並んで形成されていても良い。
また、貫通孔16は、短軸方向及び長軸方向に並んで複数形成されていても良い。
また、各貫通孔16には、テープファイバ24ではなく、複数の光ファイバ14が直接的に挿入されていても良い。
[第十八実施形態]
次に、図18を参照しながら、本発明の第十八実施形態について説明する。
本発明の第十八実施形態では、上述の本発明の第二実施形態に係る光ファイバ配列部材20を製造する一例を示す。
すなわち、本発明の第十八実施形態では、先ず、一つの貫通孔16を有する基材182を予め樹脂成形等により形成しておき、この基材182の貫通孔16にテープファイバ24を挿入し、このテープファイバ24を基材182に保持させる(保持工程)。
続いて、この保持工程の後に、ブレードによってテープファイバ24の軸方向と直交する方向に基材182及びテープファイバ24を切断する(切断工程)。
以上の要領により、一対の光ファイバ配列部材20が製造される。
この光ファイバ配列部材の製造方法によれば、一回の製造で一対の光ファイバ配列部材20を得ることができるので、生産性を向上させることができる。
また、ブレードを用いることにより、切断と同時にフェルール12の端面及びテープファイバ24の端面を平坦にすることができる。
なお、この光ファイバ配列部材の製造方法において、基材182には、テープファイバ24の代わりに、複数の被覆付きの光ファイバ14を直接的に保持させるようにしても良い。
また、切断工程において、テープファイバ24の軸方向に対して傾斜する方向に基材182及びテープファイバ24を切断しても良い。
[第十九実施形態]
次に、図19を参照しながら、本発明の第十九実施形態について説明する。
本発明の第十九実施形態では、上述の本発明の第二実施形態に係る光ファイバ配列部材20を製造する他の例を示す。なお、貫通孔16は、接続口16Aに向かうに従って縮径するテーパ状に形成されている。
本発明の第十九実施形態では、先ず、テープファイバ24の先端側のテープ被覆22を除去することにより複数の光ファイバ14を露出させ、このテープファイバ24の先端側に通過部192を形成する(通過部形成工程)。
続いて、この通過部形成工程により形成された通過部192が貫通孔16から突出されるようにテープファイバ24を貫通孔16に挿入する。また、この貫通孔16から突出された通過部192に引張力を加えてテープファイバ24を貫通孔16に圧入する(圧入工程)。
そして、この圧入工程の後に、貫通孔16の接続口16Aから突出された通過部192を切断する(切断工程)。
さらに、テープファイバ24の先端及びフェルール12の端面を紙やすり等で研磨する(研磨工程)。
以上の要領により、光ファイバ配列部材20が組み立てられる。
この光ファイバ配列部材の製造方法によれば、テープファイバ24を貫通孔16に圧入することができるので、このテープファイバ24をフェルール12に強固に固定することができる。
なお、上述の通過部形成工程においては、テープファイバ24の先端側のテープ被覆22を除去せずに削ることによってテープファイバ24の先端側に通過部192を形成しても良い。
また、樹脂成形等により通過部192を形成しても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
また、上記複数の実施形態のうち組み合わせ可能な実施形態は、上記以外にも適宜組み合わされて実施可能であることは勿論である。
10、20,30,40,50,60,70,80,90,100,110,120,130,140,150,160,170 光ファイバ配列部材
12 フェルール
14 光ファイバ
16 貫通孔
22 テープ被覆
24 テープファイバ
32 露出部
82 フェルール構成部材
92 固定部
112 光学素子(被接続部材)
114 素子本体(被接続部)
116 光学レンズ
132 位置決め部
152 突起(抜け抑制部)
182 基材
192 通過部

Claims (4)

  1. 一方の開口が被接続部材との接続口とされた貫通孔を少なくとも一つ有するフェルールと、
    先端側が前記貫通孔内の少なくとも前記接続口側に並列に配列された状態で前記フェルールによって保持された複数の光ファイバと、
    を備え、
    前記複数の光ファイバは、それぞれ裸ファイバに被覆が施された被覆付きの光ファイバとされており、
    前記複数の被覆付きの光ファイバは、テープ被覆によってテープ状にまとめられたテープファイバとされている光ファイバ配列部材の製造方法であって、
    前記テープファイバの先端側に前記接続口を通過可能な通過部を形成する通過部形成工程と、
    前記通過部が前記貫通孔から突出されるように前記テープファイバを前記貫通孔に挿入すると共に、前記貫通孔から突出された前記通過部に引張力を加えて前記テープファイバを前記貫通孔に圧入する圧入工程と、
    前記圧入工程の後に、前記貫通孔から突出された前記通過部を切断する切断工程と、
    を備えた光ファイバ配列部材の製造方法。
  2. 前記貫通孔の前記接続口側は、前記接続口に向かうに従って縮径するテーパ状に形成されている請求項1に記載の光ファイバ配列部材の製造方法。
  3. 前記フェルールは、前記貫通孔を境界として複数のフェルール構成部材に分割されており、前記複数のフェルール構成部材を互いに固定する固定部を有する請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の光ファイバ配列部材の製造方法。
  4. 前記貫通孔の内周面と前記複数の光ファイバの外周面との間に設けられ、前記複数の光ファイバの前記貫通孔からの抜けを抑制するための抜け抑制部を備え、
    前記抜け抑制部は、前記貫通孔の内周面に突出して形成されると共に前記接続口側に傾斜された突起とされている請求項1〜のいずれか1項に記載の光ファイバ配列部材の製造方法。
JP2009120241A 2009-05-18 2009-05-18 光ファイバ配列部材の製造方法 Active JP5224389B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009120241A JP5224389B2 (ja) 2009-05-18 2009-05-18 光ファイバ配列部材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009120241A JP5224389B2 (ja) 2009-05-18 2009-05-18 光ファイバ配列部材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010266826A JP2010266826A (ja) 2010-11-25
JP5224389B2 true JP5224389B2 (ja) 2013-07-03

Family

ID=43363818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009120241A Active JP5224389B2 (ja) 2009-05-18 2009-05-18 光ファイバ配列部材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5224389B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012185283A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Furukawa Electric Co Ltd:The 多心光コネクタ、多心光コネクタの製造方法、多心光コネクタ製造用の整列部材
JP5673223B2 (ja) * 2011-03-04 2015-02-18 ソニー株式会社 光ファイバ部品及びその製造方法、並びに、光ファイバ・レンズ基板組立体及びその製造方法
JP6051697B2 (ja) * 2012-09-04 2016-12-27 ソニー株式会社 コネクタおよびその製造方法、並びに光通信システム
JP5942880B2 (ja) * 2013-02-14 2016-06-29 日立金属株式会社 光コネクタ及びその製造方法
JP7115182B2 (ja) 2018-09-25 2022-08-09 日本電信電話株式会社 光コネクタ用フェルール、スリーブ及びフェルール部材製造方法
JP2021043422A (ja) * 2019-09-13 2021-03-18 小池 康博 一括成型マルチ光伝送シートアセンブリ、接続構造体、光モジュール、アクティブ光ケーブルおよびその製造方法
JP2023084740A (ja) * 2021-12-08 2023-06-20 株式会社白山 多心光フェルールおよび光コネクタ

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02154208A (ja) * 1988-12-06 1990-06-13 Nec Corp 並列伝送光モジュール
JPH10282366A (ja) * 1997-04-04 1998-10-23 Yazaki Corp 光ファイバ用フェルール
JPH1164672A (ja) * 1997-08-13 1999-03-05 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス毛細管
JP2000081536A (ja) * 1998-06-22 2000-03-21 Oyo Koden Kenkyushitsu:Kk 光ファイバの端末部構造及びフェルール
JP2002072033A (ja) * 2000-08-30 2002-03-12 Totoku Electric Co Ltd ピッチ変換2心テープ心線、ピッチ変換2心テープ心線の製造方法およびフェルールアセンブリ
JP4443750B2 (ja) * 2000-09-29 2010-03-31 古河電気工業株式会社 光ファイバの固定構造
JP3661844B2 (ja) * 2000-12-19 2005-06-22 日本電信電話株式会社 光ファイバ内含機能性フェルールの製造方法
JP2004177717A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Kyocera Corp 光通信用部品及びその製造方法
JP2004258193A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Totoku Electric Co Ltd 光ファイバ・アセンブリの製造方法および光ファイバ・アセンブリ
JP5165872B2 (ja) * 2006-10-11 2013-03-21 住友電気工業株式会社 フェルール及び該フェルールを用いた光導波路用コネクタの製造方法及び光導波路用コネクタ
JP2010237267A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Hitachi Cable Ltd 光ファイバモジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010266826A (ja) 2010-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5224389B2 (ja) 光ファイバ配列部材の製造方法
US9279942B2 (en) Ferrule for optical fiber connector having a compliant structure for clamping alignment pins
KR20060044703A (ko) 광섬유 커넥터와 이의 연결방법
JP2010190917A (ja) ケーブルの固定構造、ケーブルの固定構造の製法及び光モジュール
US6210047B1 (en) Method of fabricating a fiber optic connector ferrule
JP2007178786A (ja) メカニカルスプライス及び光ファイバの接続方法
EP1312955B1 (en) Process for coupling optical fibres
JP2011070101A (ja) 光ファイバ固定具および光コネクタ
US20140178013A1 (en) Flutes for ferrule to fiber bonding
WO2018042812A1 (ja) 光コネクタ
JP3989317B2 (ja) 光ファイバ接続方法
JP6491418B2 (ja) 光ファイバコネクタ
KR100671121B1 (ko) 광섬유 접속용 부품, 광섬유 접속 구조 및 광섬유 접속 방법
JP3989316B2 (ja) 光ファイバの接続方法および光ファイバの接続構造
JP2002023018A (ja) 光コネクタ用フェルール、光コネクタ及び光コネクタの製造方法
JP4140276B2 (ja) 光コネクタの製造方法
JP6907866B2 (ja) 光接続構造及び光配線部材
JP2706908B2 (ja) 光ファイバ組立体およびその製造方法
JP5320192B2 (ja) 光フェルール成形金型及び光フェルールの製造方法
JP5398409B2 (ja) 光コネクタ
JP5291062B2 (ja) 光コネクタの製造方法
JP2011174988A (ja) 光ファイバモジュール及びその製造方法
JP2009053365A (ja) 光コネクタ
JP4553606B2 (ja) 光コネクタ
JPS6219821A (ja) 光フアイバ多心コネクタプラグの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120605

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121016

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130306

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5224389

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160322

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350