JP2002072033A - ピッチ変換2心テープ心線、ピッチ変換2心テープ心線の製造方法およびフェルールアセンブリ - Google Patents
ピッチ変換2心テープ心線、ピッチ変換2心テープ心線の製造方法およびフェルールアセンブリInfo
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- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光ファイバの断線を防止する。1穴型フェル
ールに光ファイバを挿入する作業を容易にする。 【解決手段】 第1端側では、ファイバ被覆厚さτ且つ
直径φの第1の光ファイバf1およびファイバ被覆厚さ
τ且つ直径φの第2の光ファイバf2がそれぞれのファ
イバ被覆h1,h2を介してピッチP1で並んでおり、
第2端側では、第1の光ファイバf1と第2の光ファイ
バf2とが直に密着してピッチP2で並んでいえう。 【効果】 第2端に1穴型フェルールを取り付けると
き、1穴型フェルール中で光ファイバを急に曲げなくて
も済むから、ストレスによる光ファイバの断線を防止で
き、光ファイバの捻れも生じず、1穴型フェルールに光
ファイバを挿入する作業が容易となる。
ールに光ファイバを挿入する作業を容易にする。 【解決手段】 第1端側では、ファイバ被覆厚さτ且つ
直径φの第1の光ファイバf1およびファイバ被覆厚さ
τ且つ直径φの第2の光ファイバf2がそれぞれのファ
イバ被覆h1,h2を介してピッチP1で並んでおり、
第2端側では、第1の光ファイバf1と第2の光ファイ
バf2とが直に密着してピッチP2で並んでいえう。 【効果】 第2端に1穴型フェルールを取り付けると
き、1穴型フェルール中で光ファイバを急に曲げなくて
も済むから、ストレスによる光ファイバの断線を防止で
き、光ファイバの捻れも生じず、1穴型フェルールに光
ファイバを挿入する作業が容易となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピッチ変換2心テ
ープ心線、ピッチ変換2心テープ心線の製造方法および
フェルールアセンブリに関し、さらに詳しくは、光ファ
イバの断線を防止でき且つ1穴型フェルールに光ファイ
バを挿入する作業が容易となるピッチ変換2心テープ心
線、その製造方法およびフェルールアセンブリに関す
る。
ープ心線、ピッチ変換2心テープ心線の製造方法および
フェルールアセンブリに関し、さらに詳しくは、光ファ
イバの断線を防止でき且つ1穴型フェルールに光ファイ
バを挿入する作業が容易となるピッチ変換2心テープ心
線、その製造方法およびフェルールアセンブリに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の2心テープ心線の一例
の断面図である。この2心テープ心線50は、ファイバ
被覆厚さτのファイバ被覆h1を有する直径φの第1の
光ファイバf1と、ファイバ被覆厚さτのファイバ被覆
h2を有する直径φの第2の光ファイバf2とを、平行
に揃えて、テープ被覆Hでテープ状に一体化したもので
ある。テープ被覆Hは、例えば紫外線硬化樹脂である。
の断面図である。この2心テープ心線50は、ファイバ
被覆厚さτのファイバ被覆h1を有する直径φの第1の
光ファイバf1と、ファイバ被覆厚さτのファイバ被覆
h2を有する直径φの第2の光ファイバf2とを、平行
に揃えて、テープ被覆Hでテープ状に一体化したもので
ある。テープ被覆Hは、例えば紫外線硬化樹脂である。
【0003】第1端側および第2端側における第1の光
ファイバf1と第2の光ファイバf2のピッチはP1で
あり、P1≧φ+2τである。例えば、φ=125μ
m、τ=62.5μm、P1=250μmである。
ファイバf1と第2の光ファイバf2のピッチはP1で
あり、P1≧φ+2τである。例えば、φ=125μ
m、τ=62.5μm、P1=250μmである。
【0004】図11は、2心テープ心線50の端面(第
1端でも第2端でも同じ)の外観図である。
1端でも第2端でも同じ)の外観図である。
【0005】図12は、従来のフェルールアセンブリの
一例の断面図である。このフェルールアセンブリ500
は、2心テープ心線50の第2端側から所定長のテープ
被覆Hおよびファイバ被覆h1,h2を除去し、露出し
た光ファイバf1,f2を密着させて1穴型フェルール
Fのセラミック体Cの光ファイバ挿入穴C1に挿入し、
接着剤(図示省略)で2心テープ心線50と1穴型フェ
ルールFとを一体化した構造である。
一例の断面図である。このフェルールアセンブリ500
は、2心テープ心線50の第2端側から所定長のテープ
被覆Hおよびファイバ被覆h1,h2を除去し、露出し
た光ファイバf1,f2を密着させて1穴型フェルール
Fのセラミック体Cの光ファイバ挿入穴C1に挿入し、
接着剤(図示省略)で2心テープ心線50と1穴型フェ
ルールFとを一体化した構造である。
【0006】1穴型フェルールFは、ステンレス管S
と、そのステンレス管Sに内設されたセラミック体Cと
からなる。ステンレス管Sは、内径約2(φ+2τ)の
心線挿入穴S1を有する。セラミック体Cは、内径約2
φの光ファイバ挿入穴C1を有する。
と、そのステンレス管Sに内設されたセラミック体Cと
からなる。ステンレス管Sは、内径約2(φ+2τ)の
心線挿入穴S1を有する。セラミック体Cは、内径約2
φの光ファイバ挿入穴C1を有する。
【0007】1穴型フェルールFの端面での光ファイバ
f1,f2のピッチP2は、約φになる。例えば、φ=
125μmである。
f1,f2のピッチP2は、約φになる。例えば、φ=
125μmである。
【0008】図13は、フェルールアセンブリ500を
1穴型フェルールFの端面側から見た外観図である。
1穴型フェルールFの端面側から見た外観図である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のフェルールアセ
ンブリ500では、図12から判るように、光ファイバ
f1,f2がステンレス管Sの心線挿入穴S1中で急に
曲がっている。このため、ストレスにより光ファイバf
1,f2が断線しやすくなる問題点がある。また、図1
4および図15に示すように、光ファイバf1,f2が
捻れやすくなり、セラミック体Cの光ファイバ挿入穴C
1に光ファイバf1,f2を挿入する作業が困難になる
問題点がある。そこで、本発明の目的は、光ファイバの
断線を防止でき且つ1穴型フェルールに光ファイバを挿
入する作業が容易となるピッチ変換2心テープ心線、そ
の製造方法およびフェルールアセンブリを提供すること
にある。
ンブリ500では、図12から判るように、光ファイバ
f1,f2がステンレス管Sの心線挿入穴S1中で急に
曲がっている。このため、ストレスにより光ファイバf
1,f2が断線しやすくなる問題点がある。また、図1
4および図15に示すように、光ファイバf1,f2が
捻れやすくなり、セラミック体Cの光ファイバ挿入穴C
1に光ファイバf1,f2を挿入する作業が困難になる
問題点がある。そこで、本発明の目的は、光ファイバの
断線を防止でき且つ1穴型フェルールに光ファイバを挿
入する作業が容易となるピッチ変換2心テープ心線、そ
の製造方法およびフェルールアセンブリを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
は、第1端側では、第1の光ファイバおよび第2の光フ
ァイバがそれぞれのファイバ被覆を介して並んでおり、
第2端側では、前記第1の光ファイバと前記第2の光フ
ァイバとが直に並んでいることを特徴とするピッチ変換
2心テープ心線を提供する。上記第1の観点によるピッ
チ変換2心テープ心線では、第1の光ファイバと第2の
光ファイバのピッチが、第1端ではそれぞれのファイバ
被覆を含んだピッチになっているが、第2端ではファイ
バ被覆を含まないピッチになっている。このため、1穴
型フェルール中で光ファイバを急に曲げなくても済む。
よって、ストレスによる光ファイバの断線を防止でき
る。また、光ファイバの捻れも生じず、1穴型フェルー
ルに光ファイバを挿入する作業が容易となる。
は、第1端側では、第1の光ファイバおよび第2の光フ
ァイバがそれぞれのファイバ被覆を介して並んでおり、
第2端側では、前記第1の光ファイバと前記第2の光フ
ァイバとが直に並んでいることを特徴とするピッチ変換
2心テープ心線を提供する。上記第1の観点によるピッ
チ変換2心テープ心線では、第1の光ファイバと第2の
光ファイバのピッチが、第1端ではそれぞれのファイバ
被覆を含んだピッチになっているが、第2端ではファイ
バ被覆を含まないピッチになっている。このため、1穴
型フェルール中で光ファイバを急に曲げなくても済む。
よって、ストレスによる光ファイバの断線を防止でき
る。また、光ファイバの捻れも生じず、1穴型フェルー
ルに光ファイバを挿入する作業が容易となる。
【0011】第2の観点では、本発明は、第1端側で
は、ファイバ被覆厚さτ且つ直径φの第1の光ファイバ
およびファイバ被覆厚さτ且つ直径φの第2の光ファイ
バがそれぞれのファイバ被覆を介してピッチP1で並ん
でおり、第2端側では、前記第1の光ファイバと前記第
2の光ファイバとが直にピッチP2で並んでおり、P1
≧φ+2τであり、φ≦P2<φ+2τであることを特
徴とするピッチ変換2心テープ心線を提供する。上記第
2の観点によるピッチ変換2心テープ心線では、第1の
光ファイバと第2の光ファイバのピッチが、第1端では
それぞれのファイバ被覆厚さτを含んだピッチP1にな
っているが、第2端ではファイバ被覆厚さτを含まない
ピッチP2になっている。このため、1穴型フェルール
中で光ファイバを急に曲げなくても済む。よって、スト
レスによる光ファイバの断線を防止できる。また、光フ
ァイバの捻れも生じず、1穴型フェルールに光ファイバ
を挿入する作業が容易となる。
は、ファイバ被覆厚さτ且つ直径φの第1の光ファイバ
およびファイバ被覆厚さτ且つ直径φの第2の光ファイ
バがそれぞれのファイバ被覆を介してピッチP1で並ん
でおり、第2端側では、前記第1の光ファイバと前記第
2の光ファイバとが直にピッチP2で並んでおり、P1
≧φ+2τであり、φ≦P2<φ+2τであることを特
徴とするピッチ変換2心テープ心線を提供する。上記第
2の観点によるピッチ変換2心テープ心線では、第1の
光ファイバと第2の光ファイバのピッチが、第1端では
それぞれのファイバ被覆厚さτを含んだピッチP1にな
っているが、第2端ではファイバ被覆厚さτを含まない
ピッチP2になっている。このため、1穴型フェルール
中で光ファイバを急に曲げなくても済む。よって、スト
レスによる光ファイバの断線を防止できる。また、光フ
ァイバの捻れも生じず、1穴型フェルールに光ファイバ
を挿入する作業が容易となる。
【0012】第3の観点では、本発明は、ファイバ被覆
を有する第1の光ファイバの第2端から所定長のファイ
バ被覆を片側だけ略ファイバ被覆厚さだけ除去し、同様
にファイバ被覆を有する第2の光ファイバの第2端から
所定長のファイバ被覆を片側だけ略ファイバ被覆厚さだ
け除去し、第1の光ファイバの第2端側のファイバ被覆
を除去した部分と第2の光ファイバの第2端側のファイ
バ被覆を除去した部分とを密着させてテープ被覆により
一体化することを特徴とするピッチ変換2心テープ心線
の製造方法を提供する。上記第3の観点によるピッチ変
換2心テープ心線の製造方法では、第2端のファイバ被
覆を一部残すため、外力から光ファイバを保護する機能
を失うことなく、ピッチ変換2心テープ心線を製造でき
る。
を有する第1の光ファイバの第2端から所定長のファイ
バ被覆を片側だけ略ファイバ被覆厚さだけ除去し、同様
にファイバ被覆を有する第2の光ファイバの第2端から
所定長のファイバ被覆を片側だけ略ファイバ被覆厚さだ
け除去し、第1の光ファイバの第2端側のファイバ被覆
を除去した部分と第2の光ファイバの第2端側のファイ
バ被覆を除去した部分とを密着させてテープ被覆により
一体化することを特徴とするピッチ変換2心テープ心線
の製造方法を提供する。上記第3の観点によるピッチ変
換2心テープ心線の製造方法では、第2端のファイバ被
覆を一部残すため、外力から光ファイバを保護する機能
を失うことなく、ピッチ変換2心テープ心線を製造でき
る。
【0013】第4の観点では、本発明は、ファイバ被覆
を有する第1の光ファイバの第2端から所定長のファイ
バ被覆を除去し、同様にファイバ被覆を有する第2の光
ファイバの第2端から所定長のファイバ被覆を除去し、
ファイバ被覆を除去した第1の光ファイバの第2端側と
ファイバ被覆を除去した第2の光ファイバの第2端側と
を密着させてテープ被覆により一体化することを特徴と
するピッチ変換2心テープ心線の製造方法を提供する。
上記第4の観点によるピッチ変換2心テープ心線の製造
方法では、第2端のファイバ被覆を完全に除去するた
め、ファイバ被覆を除去する作業が容易になる。
を有する第1の光ファイバの第2端から所定長のファイ
バ被覆を除去し、同様にファイバ被覆を有する第2の光
ファイバの第2端から所定長のファイバ被覆を除去し、
ファイバ被覆を除去した第1の光ファイバの第2端側と
ファイバ被覆を除去した第2の光ファイバの第2端側と
を密着させてテープ被覆により一体化することを特徴と
するピッチ変換2心テープ心線の製造方法を提供する。
上記第4の観点によるピッチ変換2心テープ心線の製造
方法では、第2端のファイバ被覆を完全に除去するた
め、ファイバ被覆を除去する作業が容易になる。
【0014】第5の観点では、本発明は、上記構成のピ
ッチ変換2心テープ心線の第1端に1穴型フェルールと
取り付けたことを特徴とするフェルールアセンブリを提
供する。上記第5の観点によるフェルールアセンブリで
は、1穴型フェルール中で光ファイバを急に曲げなくて
も済むため、ストレスによる光ファイバの断線を防止で
き、また、光ファイバの捻れも生じず、製造しやすくな
る。
ッチ変換2心テープ心線の第1端に1穴型フェルールと
取り付けたことを特徴とするフェルールアセンブリを提
供する。上記第5の観点によるフェルールアセンブリで
は、1穴型フェルール中で光ファイバを急に曲げなくて
も済むため、ストレスによる光ファイバの断線を防止で
き、また、光ファイバの捻れも生じず、製造しやすくな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施の形態により
本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発
明が限定されるものではない。
本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発
明が限定されるものではない。
【0016】−第1の実施形態− 図1は、本発明の第1の実施形態に係るピッチ変換2心
テープ心線を示す断面図である。このピッチ変換2心テ
ープ心線10は、ファイバ被覆厚さτのファイバ被覆h
1を有する直径φの第1の光ファイバf1の第2端から
所定長(例えば20mm)のファイバ被覆h1を片側だ
け略ファイバ被覆厚さτだけ除去し、同様にファイバ被
覆厚さτのファイバ被覆h2を有する直径φの第2の光
ファイバf2の第2端から所定長(例えば20mm)の
ファイバ被覆h2を片側だけ略ファイバ被覆厚さτだけ
除去し、第1端側ではファイバ被覆h1,h2を介して
光ファイバf1,f2を平行に揃え、第2端側では実質
的に直に密着させるように光ファイバf1,f2を平行
に揃え、テープ被覆Hでテープ状に一体化したものであ
る。テープ被覆Hは、例えば紫外線硬化樹脂である。
テープ心線を示す断面図である。このピッチ変換2心テ
ープ心線10は、ファイバ被覆厚さτのファイバ被覆h
1を有する直径φの第1の光ファイバf1の第2端から
所定長(例えば20mm)のファイバ被覆h1を片側だ
け略ファイバ被覆厚さτだけ除去し、同様にファイバ被
覆厚さτのファイバ被覆h2を有する直径φの第2の光
ファイバf2の第2端から所定長(例えば20mm)の
ファイバ被覆h2を片側だけ略ファイバ被覆厚さτだけ
除去し、第1端側ではファイバ被覆h1,h2を介して
光ファイバf1,f2を平行に揃え、第2端側では実質
的に直に密着させるように光ファイバf1,f2を平行
に揃え、テープ被覆Hでテープ状に一体化したものであ
る。テープ被覆Hは、例えば紫外線硬化樹脂である。
【0017】第1端側における第1の光ファイバf1と
第2の光ファイバf2のピッチP1は、P1≧φ+2τ
である。例えば、φ=125μm、τ=62.5μm、
P1=250μmである。第2端側における第1の光フ
ァイバf1と第2の光ファイバf2のピッチP2は、φ
≦P2<φ+2τである。例えば、φ=125μm、τ
=62.5μm、P2=125μmである。
第2の光ファイバf2のピッチP1は、P1≧φ+2τ
である。例えば、φ=125μm、τ=62.5μm、
P1=250μmである。第2端側における第1の光フ
ァイバf1と第2の光ファイバf2のピッチP2は、φ
≦P2<φ+2τである。例えば、φ=125μm、τ
=62.5μm、P2=125μmである。
【0018】図2の(a)は、ピッチ変換2心テープ心
線10の第1端の外観図である。図2の(b)は、ピッ
チ変換2心テープ心線10の第2端の外観図である。
線10の第1端の外観図である。図2の(b)は、ピッ
チ変換2心テープ心線10の第2端の外観図である。
【0019】図3は、本発明の第1の実施形態に係るフ
ェルールアセンブリの断面図である。このフェルールア
センブリ100は、ピッチ変換2心テープ心線10の第
2端側から所定長(例えば10mm)のテープ被覆Hお
よびファイバ被覆h1,h2を除去し、露出した光ファ
イバf1,f2を1穴型フェルールFのセラミック体C
の光ファイバ挿入穴C1に挿入し、接着剤(図示省略)
でピッチ変換2心テープ心線10と1穴型フェルールF
とを一体化した構造である。なお、テープ被覆Hおよび
ファイバ被覆h1,h2の除去は、有機溶剤(例えばア
セトン)に浸して軟化させることで容易に行える。
ェルールアセンブリの断面図である。このフェルールア
センブリ100は、ピッチ変換2心テープ心線10の第
2端側から所定長(例えば10mm)のテープ被覆Hお
よびファイバ被覆h1,h2を除去し、露出した光ファ
イバf1,f2を1穴型フェルールFのセラミック体C
の光ファイバ挿入穴C1に挿入し、接着剤(図示省略)
でピッチ変換2心テープ心線10と1穴型フェルールF
とを一体化した構造である。なお、テープ被覆Hおよび
ファイバ被覆h1,h2の除去は、有機溶剤(例えばア
セトン)に浸して軟化させることで容易に行える。
【0020】1穴型フェルールFは、ステンレス管S
と、そのステンレス管Sに内設されたセラミック体Cと
からなる。ステンレス管Sは、内径約2(φ+2τ)の
心線挿入穴S1を有する。セラミック体Cは、内径約2
φの光ファイバ挿入穴C1を有する。
と、そのステンレス管Sに内設されたセラミック体Cと
からなる。ステンレス管Sは、内径約2(φ+2τ)の
心線挿入穴S1を有する。セラミック体Cは、内径約2
φの光ファイバ挿入穴C1を有する。
【0021】1穴型フェルールFの端面での光ファイバ
f1,f2のピッチP2は、約φになる。例えば、φ=
125μmである。
f1,f2のピッチP2は、約φになる。例えば、φ=
125μmである。
【0022】図4は、フェルールアセンブリ500を1
穴型フェルールFの端面側から見た外観図である。
穴型フェルールFの端面側から見た外観図である。
【0023】ピッチ変換2心テープ心線10は、次のよ
うにして製造しうる。 (1)図5に示すように、第1の光ファイバf1の第2
端から所定長(例えば20mm)のファイバ被覆h1
を、刃Eにより、片側だけ、略ファイバ被覆厚さτだけ
切除する。 (2)図5と同様に、第2の光ファイバf2の第2端か
ら所定長(例えば20mm)のファイバ被覆h2を、刃
Eにより、片側だけ、略ファイバ被覆厚さτだけ切除す
る。 (3)図6に示すように、治具Jを用いて、第1端側で
はファイバ被覆h1,h2を介して光ファイバf1,f
2を平行に揃え、第2端側では実質的に直に密着するよ
うに光ファイバf1,f2を平行に揃える。 (4)紫外線硬化樹脂を塗布し、テープ被覆Hを形成し
て一体化する。次に、治具Jを外し、治具Jが在った部
分に紫外線硬化樹脂を補充する。
うにして製造しうる。 (1)図5に示すように、第1の光ファイバf1の第2
端から所定長(例えば20mm)のファイバ被覆h1
を、刃Eにより、片側だけ、略ファイバ被覆厚さτだけ
切除する。 (2)図5と同様に、第2の光ファイバf2の第2端か
ら所定長(例えば20mm)のファイバ被覆h2を、刃
Eにより、片側だけ、略ファイバ被覆厚さτだけ切除す
る。 (3)図6に示すように、治具Jを用いて、第1端側で
はファイバ被覆h1,h2を介して光ファイバf1,f
2を平行に揃え、第2端側では実質的に直に密着するよ
うに光ファイバf1,f2を平行に揃える。 (4)紫外線硬化樹脂を塗布し、テープ被覆Hを形成し
て一体化する。次に、治具Jを外し、治具Jが在った部
分に紫外線硬化樹脂を補充する。
【0024】上記第1の実施形態に係るピッチ変換2心
テープ心線10およびフェルールアセンブリ100によ
れば、1穴型フェルールF中で光ファイバf1,f2を
急に曲げなくても済む。よって、ストレスによる光ファ
イバf1,f2の断線を防止できる。また、光ファイバ
f1,f2の捻れも生じず、1穴型フェルールFに光フ
ァイバを挿入する作業が容易になる。
テープ心線10およびフェルールアセンブリ100によ
れば、1穴型フェルールF中で光ファイバf1,f2を
急に曲げなくても済む。よって、ストレスによる光ファ
イバf1,f2の断線を防止できる。また、光ファイバ
f1,f2の捻れも生じず、1穴型フェルールFに光フ
ァイバを挿入する作業が容易になる。
【0025】−第2の実施形態− 図7は、本発明の第2の実施形態に係るピッチ変換2心
テープ心線を示す断面図である。このピッチ変換2心テ
ープ心線20は、ファイバ被覆厚さτのファイバ被覆h
1を有する直径φの第1の光ファイバf1の第2端から
所定長(例えば20mm)のファイバ被覆h1を完全に
除去し、同様にファイバ被覆厚さτのファイバ被覆h2
を有する直径φの第2の光ファイバf2の第2端から所
定長(例えば20mm)のファイバ被覆h2を完全に除
去し、第1端側ではファイバ被覆h1,h2を介して光
ファイバf1,f2を平行に揃え、第2端側では実質的
に直に密着させるように光ファイバf1,f2を平行に
揃え、テープ被覆Hでテープ状に一体化したものであ
る。テープ被覆Hは、例えば紫外線硬化樹脂である。
テープ心線を示す断面図である。このピッチ変換2心テ
ープ心線20は、ファイバ被覆厚さτのファイバ被覆h
1を有する直径φの第1の光ファイバf1の第2端から
所定長(例えば20mm)のファイバ被覆h1を完全に
除去し、同様にファイバ被覆厚さτのファイバ被覆h2
を有する直径φの第2の光ファイバf2の第2端から所
定長(例えば20mm)のファイバ被覆h2を完全に除
去し、第1端側ではファイバ被覆h1,h2を介して光
ファイバf1,f2を平行に揃え、第2端側では実質的
に直に密着させるように光ファイバf1,f2を平行に
揃え、テープ被覆Hでテープ状に一体化したものであ
る。テープ被覆Hは、例えば紫外線硬化樹脂である。
【0026】第1端側における第1の光ファイバf1と
第2の光ファイバf2のピッチP1は、P1≧φ+2τ
である。例えば、φ=125μm、τ=62.5μm、
P1=250μmである。第2端側における第1の光フ
ァイバf1と第2の光ファイバf2のピッチP2は、φ
≦P2<φ+2τである。例えば、φ=125μm、τ
=62.5μm、P2=125μmである。
第2の光ファイバf2のピッチP1は、P1≧φ+2τ
である。例えば、φ=125μm、τ=62.5μm、
P1=250μmである。第2端側における第1の光フ
ァイバf1と第2の光ファイバf2のピッチP2は、φ
≦P2<φ+2τである。例えば、φ=125μm、τ
=62.5μm、P2=125μmである。
【0027】図8の(a)は、ピッチ変換2心テープ心
線10の第1端の外観図である。図8の(b)は、ピッ
チ変換2心テープ心線10の第2端の外観図である。
線10の第1端の外観図である。図8の(b)は、ピッ
チ変換2心テープ心線10の第2端の外観図である。
【0028】図9は、本発明の第2の実施形態に係るフ
ェルールアセンブリの断面図である。このフェルールア
センブリ200は、ピッチ変換2心テープ心線20の第
2端側から所定長(例えば10mm)のテープ被覆Hを
除去し、露出した光ファイバf1,f2を1穴型フェル
ールFのセラミック体Cの光ファイバ挿入穴C1に挿入
し、接着剤(図示省略)でピッチ変換2心テープ心線2
0と1穴型フェルールFとを一体化した構造である。な
お、テープ被覆Hの除去は、有機溶剤(例えばアセト
ン)に浸して軟化させることで容易に行える。
ェルールアセンブリの断面図である。このフェルールア
センブリ200は、ピッチ変換2心テープ心線20の第
2端側から所定長(例えば10mm)のテープ被覆Hを
除去し、露出した光ファイバf1,f2を1穴型フェル
ールFのセラミック体Cの光ファイバ挿入穴C1に挿入
し、接着剤(図示省略)でピッチ変換2心テープ心線2
0と1穴型フェルールFとを一体化した構造である。な
お、テープ被覆Hの除去は、有機溶剤(例えばアセト
ン)に浸して軟化させることで容易に行える。
【0029】ピッチ変換2心テープ心線20は、次のよ
うにして製造しうる。 (1)第1の光ファイバf1の第2端から所定長(例え
ば20mm)のファイバ被覆h1を溶剤に浸けて軟化さ
せ除去する。同様に、第2の光ファイバf2の第2端か
ら所定長(例えば20mm)のファイバ被覆h2を溶剤
に浸けて軟化させ除去する。 (2)治具を用いて、第1端側ではファイバ被覆h1,
h2を介して光ファイバf1,f2を平行に揃え、第2
端側では実質的に直に密着するように光ファイバf1,
f2を平行に揃える。 (3)紫外線硬化樹脂を塗布し、テープ被覆Hを形成し
て一体化する。次に、治具を外し、治具が在った部分に
紫外線硬化樹脂を補充する。
うにして製造しうる。 (1)第1の光ファイバf1の第2端から所定長(例え
ば20mm)のファイバ被覆h1を溶剤に浸けて軟化さ
せ除去する。同様に、第2の光ファイバf2の第2端か
ら所定長(例えば20mm)のファイバ被覆h2を溶剤
に浸けて軟化させ除去する。 (2)治具を用いて、第1端側ではファイバ被覆h1,
h2を介して光ファイバf1,f2を平行に揃え、第2
端側では実質的に直に密着するように光ファイバf1,
f2を平行に揃える。 (3)紫外線硬化樹脂を塗布し、テープ被覆Hを形成し
て一体化する。次に、治具を外し、治具が在った部分に
紫外線硬化樹脂を補充する。
【0030】上記第2の実施形態に係るピッチ変換2心
テープ心線20およびフェルールアセンブリ200によ
れば、1穴型フェルールF中で光ファイバf1,f2を
急に曲げなくても済む。よって、ストレスによる光ファ
イバf1,f2の断線を防止できる。また、光ファイバ
f1,f2の捻れも生じず、1穴型フェルールFに光フ
ァイバを挿入する作業が容易になる。
テープ心線20およびフェルールアセンブリ200によ
れば、1穴型フェルールF中で光ファイバf1,f2を
急に曲げなくても済む。よって、ストレスによる光ファ
イバf1,f2の断線を防止できる。また、光ファイバ
f1,f2の捻れも生じず、1穴型フェルールFに光フ
ァイバを挿入する作業が容易になる。
【0031】
【発明の効果】本発明のピッチ変換2心テープ心線、ピ
ッチ変換2心テープ心線の製造方法およびフェルールア
センブリによれば、1穴型フェルール中で光ファイバを
急に曲げなくても済むため、ストレスによる光ファイバ
の断線を防止でき、また、光ファイバの捻れも生じず、
1穴型フェルールに光ファイバを挿入する作業が容易に
なる。
ッチ変換2心テープ心線の製造方法およびフェルールア
センブリによれば、1穴型フェルール中で光ファイバを
急に曲げなくても済むため、ストレスによる光ファイバ
の断線を防止でき、また、光ファイバの捻れも生じず、
1穴型フェルールに光ファイバを挿入する作業が容易に
なる。
【図1】本発明の第1の実施形態に係るピッチ変換2心
テープ心線を示す断面図である。
テープ心線を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るピッチ変換2心
テープ心線の端面図である。
テープ心線の端面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るフェルールアセ
ンブリを示す断面図である。
ンブリを示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るフェルールアセ
ンブリの第2端の端面図である。
ンブリの第2端の端面図である。
【図5】本発明に係るピッチ変換2心テープ心線の製造
工程のうちのファイバ被覆切除工程を示す説明図であ
る。
工程のうちのファイバ被覆切除工程を示す説明図であ
る。
【図6】本発明に係るピッチ変換2心テープ心線の製造
工程のうちのファイバ平行揃え工程を示す説明図であ
る。
工程のうちのファイバ平行揃え工程を示す説明図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るピッチ変換2心
テープ心線を示す断面図である。
テープ心線を示す断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るピッチ変換2心
テープ心線の端面図である。
テープ心線の端面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係るフェルールアセ
ンブリを示す断面図である。
ンブリを示す断面図である。
【図10】従来の2心テープ心線の一例を示す断面図で
ある。
ある。
【図11】従来の2心テープ心線の一例を示す端面図で
ある。
ある。
【図12】従来のフェルールアセンブリの一例を示す断
面図である。
面図である。
【図13】従来のフェルールアセンブリの一例を示す端
面図である。
面図である。
【図14】従来のフェルールアセンブリの一例を示す断
面図(捻れ発生状態)である。
面図(捻れ発生状態)である。
【図15】従来のフェルールアセンブリの一例を示す端
面図(捻れ発生状態)である。
面図(捻れ発生状態)である。
10 心テープ心線 20 心テープ心線 100 フェルールアセンブリ 200 フェルールアセンブリ C セラミック体 C1 光ファイバ挿入穴 E 刃 F 1穴型フェルール H テープ被覆 J 治具 S ステンレス管 S1 心線挿入穴 f1 第1の光ファイバ f2 第2の光ファイバ h1,h2 ファイバ被覆 τ ファイバ被覆厚さ φ 光ファイバの直径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野々村 雅徳 長野県上田市大字大屋300番地 東京特殊 電線株式会社上田工場内 Fターム(参考) 2H001 BB15 BB25 FF07 MM01 2H036 JA02 QA12 QA16 QA19 QA22
Claims (5)
- 【請求項1】 第1端側では、第1の光ファイバおよび
第2の光ファイバがそれぞれのファイバ被覆を介して並
んでおり、第2端側では、前記第1の光ファイバと前記
第2の光ファイバとが直に並んでいることを特徴とする
ピッチ変換2心テープ心線。 - 【請求項2】 第1端側では、ファイバ被覆厚さτ且つ
直径φの第1の光ファイバおよびファイバ被覆厚さτ且
つ直径φの第2の光ファイバがそれぞれのファイバ被覆
を介してピッチP1で並んでおり、第2端側では、前記
第1の光ファイバと前記第2の光ファイバとが直にピッ
チP2で並んでおり、P1≧φ+2τであり、φ≦P2
<φ+2τであることを特徴とするピッチ変換2心テー
プ心線。 - 【請求項3】 ファイバ被覆を有する第1の光ファイバ
の第2端から所定長のファイバ被覆を片側だけ略ファイ
バ被覆厚さだけ除去し、同様にファイバ被覆を有する第
2の光ファイバの第2端から所定長のファイバ被覆を片
側だけ略ファイバ被覆厚さだけ除去し、第1の光ファイ
バの第2端側のファイバ被覆を除去した部分と第2の光
ファイバの第2端側のファイバ被覆を除去した部分とを
密着させてテープ被覆により一体化することを特徴とす
るピッチ変換2心テープ心線の製造方法。 - 【請求項4】 ファイバ被覆を有する第1の光ファイバ
の第2端から所定長のファイバ被覆を除去し、同様にフ
ァイバ被覆を有する第2の光ファイバの第2端から所定
長のファイバ被覆を除去し、ファイバ被覆を除去した第
1の光ファイバの第2端側とファイバ被覆を除去した第
2の光ファイバの第2端側とを密着させてテープ被覆に
より一体化することを特徴とするピッチ変換2心テープ
心線の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載のピッチ
変換2心テープ心線の第1端に1穴型フェルールと取り
付けたことを特徴とするフェルールアセンブリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000261639A JP2002072033A (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | ピッチ変換2心テープ心線、ピッチ変換2心テープ心線の製造方法およびフェルールアセンブリ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000261639A JP2002072033A (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | ピッチ変換2心テープ心線、ピッチ変換2心テープ心線の製造方法およびフェルールアセンブリ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002072033A true JP2002072033A (ja) | 2002-03-12 |
Family
ID=18749448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000261639A Pending JP2002072033A (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | ピッチ変換2心テープ心線、ピッチ変換2心テープ心線の製造方法およびフェルールアセンブリ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002072033A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010266826A (ja) * | 2009-05-18 | 2010-11-25 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光ファイバ配列部材及びその製造方法 |
-
2000
- 2000-08-30 JP JP2000261639A patent/JP2002072033A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010266826A (ja) * | 2009-05-18 | 2010-11-25 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光ファイバ配列部材及びその製造方法 |
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