JP2000056178A - 光ファイバコネクタおよび光ファイバ - Google Patents

光ファイバコネクタおよび光ファイバ

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JP2000056178A
JP2000056178A JP10228257A JP22825798A JP2000056178A JP 2000056178 A JP2000056178 A JP 2000056178A JP 10228257 A JP10228257 A JP 10228257A JP 22825798 A JP22825798 A JP 22825798A JP 2000056178 A JP2000056178 A JP 2000056178A
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optical fiber
plug
psc
connector
fiber
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JP10228257A
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Takuji Yoshida
卓史 吉田
Masaru Kobayashi
勝 小林
Shuichiro Asakawa
修一郎 浅川
Makoto Sumita
真 住田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 挿抜や清掃を行っても光ファイバが折れにく
く、信頼性の向上した光ファイバコネクタおよび光ファ
イバを提供する。 【解決手段】 ポリマースキンコート層で一次被覆した
PSCファイバ27,29をそれぞれ保持したプラグ2
1,23をアダプタ25に対して両側から相対させて連
結し、PSCファイバ27,29をアダプタ25の細径
孔35内で突合させて、PSCファイバ27を空洞部3
1内で座屈させ、これによりPSCファイバ27,29
をフィジカルコンタクト(PC)接続することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シングルモード光
ファイバを相互に接続するための光ファイバコネクタお
よび光ファイバに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の光ファイバコネクタとして、例
えば図5に示すように特開平9−159860号に開示
された光ファイバコネクタがある。同図に示す光ファイ
バコネクタは、被覆を除去した直径125μmの裸のシ
ングルモード光ファイバ(以下、SMファイバまたはS
M光ファイバと称する)91,93をそれぞれプラグ
1,5の保持部1a,5aに片持ち梁のように保持する
とともに、プラグ1,5をアダプタ3に対して両側から
挿入するように連結し、アダプタ3の中心に設けられた
ほぼ125μmの細径の整列孔3aに対して両側からプ
ラグ1,5に保持された裸のSM光ファイバ91,93
を挿入し、両SM光ファイバの端面同士を整列孔3a内
で突合させることにより、この突合したSM光ファイバ
91,93がプラグ1の空洞部1b内で図5(b)に示
すように座屈し、この座屈力により両光ファイバ91,
93がフィジカルコンタクト(Physical Contact:P
C)接続される。
【0003】このように構成される光ファイバコネクタ
は、フェルールやばね等がなく、しかも多芯のSM光フ
ァイバを一度に接続させることができる。
【0004】また、この種の光ファイバコネクタとし
て、図6に示すように平面導波路(PLC)13aにガ
ラスブロック13bとファイバガイド13cを設けて、
平面導波路(PLC)13aにSM光ファイバを接続す
るPLCコネクタがある。
【0005】すなわち、このPLCコネクタは、図6
(b)に拡大して示すように平面導波路(PLC)13
aにガラスブロック13bを取り付け、更にこのように
取り付けられた平面導波路(PLC)13aとガラスブ
ロック13bに対してファイバガイド13cをその整列
孔13dが平面導波路(PLC)13aのコアに整合す
るように取り付けて、ジャック13を構成する。このよ
うに構成されたジャック13に対して、裸のSM光ファ
イバ95を保持部11aで保持したプラグ11を連結
し、裸のSM光ファイバ95の先端をジャック13のフ
ァイバガイド13cの整列孔13d内に挿入すると、S
M光ファイバ95は平面導波路(PLC)13aの端面
に突合して、空洞部11b内で座屈し、この座屈力によ
りSM光ファイバ95は平面導波路(PLC)13aに
適確にPC接続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のSM光
ファイバを使用した光ファイバコネクタおよびPLCコ
ネクタは、フェルールやSM光ファイバを押し付けるた
めのバネがなく、優れているものの、SM光ファイバを
保護している被覆を除去した裸のSM光ファイバを使用
しているため、アダプタ3およびファイバガイド13c
の細径の整列孔3a,13dに裸のSM光ファイバを挿
抜する時に裸のSM光ファイバの先端が折れてしまうと
いう問題がある。
【0007】また、裸のSM光ファイバを座屈させてい
るため、座屈部でSM光ファイバが折れてしまうという
問題もある。
【0008】具体的に、図5に示す従来の光ファイバコ
ネクタを用いて挿抜試験を行った結果について説明す
る。図5に示す光ファイバコネクタにおいて、8本の裸
のSM光ファイバを接続するための8心のSM光ファイ
バのプラグを16対作製し、アダプタに挿入して接続す
る操作を行った。SM光ファイバ端は面取り加工を施し
たものを使用した。この試験における接続箇所は8×1
6=128箇所であり、接続されるSM光ファイバの本
数は128×2=256本である。この試験結果は、次
の表1に示す通りである。
【0009】
【表1】 表1からわかるように、従来の光ファイバコネクタでは
SM光ファイバが折れ易く、特にSM光ファイバのアダ
プタへの挿入操作過程で折れ易い。また、接続しようと
したSM光ファイバの本数は256本であり、折れたS
M光ファイバは表1からわかるように14本であるの
で、全体のSM光ファイバの5.5%が折れたことにな
るが、これを光ファイバコネクタで考えると、光ファイ
バコネクタを構成する8心のSM光ファイバのうち1本
でも折れれば使用不可能になるので、62.5%の光フ
ァイバコネクタが使用不可能になることがわかるように
従来の光ファイバコネクタは折れ易いという問題があ
る。
【0010】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、挿抜や清掃を行っても光ファ
イバが折れにくく、信頼性の向上した光ファイバコネク
タおよび光ファイバを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、光ファイバを固定する2
個のプラグ、および該2個のプラグ同士を相対させて固
定すべく両端に前記2個のプラグが連結されるアダプタ
を有し、前記2個のプラグが、各々前記アダプタに対向
しない側の一端に光ファイバを片持ち梁として保持する
保持部、および前記アダプタに対応する側の他端に光フ
ァイバがたわむための空洞を有し、前記アダプタが、前
記相対して固定される前記2個のプラグのそれぞれの光
ファイバが挿入され、この挿入された光ファイバを固定
するための孔を有し、該孔は長さ方向の中心付近の内径
が光ファイバの外径にほぼ等しく、両端部の内径が光フ
ァイバの外径よりも大きく、テーパ状に変化している光
ファイバコネクタであって、前記光ファイバが、ポリマ
ースキンコート層を一次被覆として備えていることを要
旨とする。
【0012】また、請求項2記載の本発明は、光ファイ
バを固定するプラグ、および該プラグと相対して連結さ
れ、光ファイバを固定するジャックを有し、前記プラグ
が、前記ジャックに対向しない側の一端に光ファイバを
片持ち梁として保持する保持部、および前記ジャックに
対向する側の他端に光ファイバがたわむための空洞を有
し、前記ジャックが、前記プラグに対向しない側の一端
に光ファイバを片持ち梁として保持する保持部、および
前記プラグと相対して連結された場合に該プラグに保持
された光ファイバが挿入され、この挿入された光ファイ
バを固定するための孔を有し、前記プラグと前記ジャッ
クとが相対して連結され、該プラグに保持された光ファ
イバが前記孔に挿入された場合に、該孔と前記プラグの
保持部との間に光ファイバがたわむための空洞部が形成
され、前記孔は、長さ方向の中心付近の内径が光ファイ
バの外径とほぼ等しく、両端部の内径が光ファイバの外
径よりも大きく、テーパ状に変化している光ファイバコ
ネクタであって、前記光ファイバが、ポリマースキンコ
ート層を一次被覆として備えていることを要旨とする。
【0013】更に、請求項3記載の本発明は、光ファイ
バを固定するためのプラグ、および基板型平面導波路の
端面に形成され、前記プラグと相対して連結されるジャ
ックを有し、前記プラグが、前記ジャックに対向しない
側の一端に光ファイバを片持ち梁として保持する保持
部、および他端に光ファイバがたわむための空洞を有
し、前記ジャックが、前記導波路のコアに調心され、前
記プラグの光ファイバが挿入される孔を備えたファイバ
ガイドを有し、前記孔は、長さ方向の中心付近の内径が
光ファイバの外径とほぼ等しく、光ファイバが挿入され
る端部の内径が光ファイバの外径よりも大きく、テーパ
状に変化している光ファイバコネクタであって、前記光
ファイバが、ポリマースキンコート層を一次被覆として
備えていることを要旨とする。
【0014】請求項1乃至3記載の本発明にあっては、
光ファイバコネクタに使用する光ファイバとしてポリマ
ースキンコート層で一次被覆した光ファイバを使用して
いるため、光ファイバコネクタの挿抜を繰り返しても光
ファイバが折れにくくなり、高い信頼性を得ることがで
きる。
【0015】また、請求項4記載の本発明は、請求項1
〜3記載の発明において、前記ポリマースキンコート層
を一次被覆として備えている前記光ファイバが、ポリマ
ースキンコート付きシングルモード光ファイバであっ
て、前記ポリマースキンコート層の厚さが3乃至10μ
mであることを要旨とする。
【0016】請求項4記載の本発明にあっては、光ファ
イバの一次被覆のポリマースキンコート層の厚さが3乃
至10μmであるため、光ファイバの機械的強度を保つ
ことができ、光ファイバが折れにくく、光ファイバコネ
クタの信頼性を向上することができる。
【0017】さらに請求項5記載の本発明は、ポリマー
スキンコート層を一次被覆として備えているポリマース
キンコート付シングルモード光ファイバであって、前記
ポリマースキンコート層の厚さが3乃至10μmである
ことを要旨とする。
【0018】請求項5記載の本発明にあっては、光ファ
イバの一次被覆のポリマースキンコート層の厚さが3乃
至10μmであるため、光ファイバの機械的強度を保つ
に最適であり、かつ光ファイバが折れにくく、光ファイ
バの信頼性を向上することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態
に係る光ファイバコネクタの構成を示す斜視図である。
同図に示す光ファイバコネクタは、例えば特開昭58−
115402号に開示され、電子通信学会論文誌、J6
6−B巻、第4号、pp.453-460に記載されているポリマ
ースキンコート(Polymer Skin Coated :PSC)層で
一次被覆されたシングルモード(SM)光ファイバ(以
下、PSCファイバと略称する)を使用しているもので
あり、該PSCファイバを固定する第1および第2のプ
ラグ21,23、およびこれらのプラグ21,23が両
端側から挿入されて連結されるアダプタ25を有する。
【0020】プラグ21は、アダプタ25に対向しない
側の一端に形成された図示しない保持部によりPSCフ
ァイバ27を片持ち梁として保持している。このように
片持ち梁として保持されたPSCファイバ27はアダプ
タ25に対向する側の他端近傍まで延出し、この延出し
たプラグ21の他端には該PSCファイバ27がたわむ
ための空洞部31が形成されている。
【0021】また、プラグ23もプラグ21とほぼ同様
に、アダプタ25に対向しない側の一端に形成された図
示しない保持部によりPSCファイバ29を片持ち梁と
して保持している。このように片持ち梁として保持され
たPSCファイバ29はアダプタ25に対向する側の他
端近傍まで延出し、この延出したプラグ23の他端には
該PSCファイバ29がたわむための空洞部33が形成
されている。
【0022】アダプタ25は、中央部にプラグ21,2
3のPSCファイバ27,29が両側から挿入され、こ
の挿入されたPSCファイバ27,29を固定する細径
孔35を有し、この細径孔35の両側部分にはプラグ2
1,23が挿入されるスペースが形成されている。細径
孔35は、その長さ方向の中心付近の内径がPSCファ
イバ27,29の外径にほぼ等しく、両端部の内径がP
SCファイバ27,29の外径よりも大きく、テーパ状
に変化するように形成されている。
【0023】このように構成されるプラグ21,23を
アダプタ25に対して両側から挿入して連結すると、図
1(b)に示すようにプラグ21,23はアダプタ25
と一体的に連結され、この状態でプラグ21,23のそ
れぞれのPSCファイバ27,29はアダプタ25の細
径孔35内に円滑に挿入されて、その先端面同士が突合
し、空洞部31,33内で座屈し、これにより両PSC
ファイバ27,29は確実にフィジカルコンタクト接続
されることになる。なお、図2(b)には座屈部が1カ
所である光コネクタを表示しており、このように座屈部
は1カ所でもよい。1カ所の場合はPSCファイバ27
を座屈しやすいように長くし、対向するPSCファイバ
29は短くしてある。従って、プラグ21は長くプラグ
23は短く作製してある。図2(b)に示すように座屈
部を1カ所とすることで光コネクタの長さが短くなり、
さらなる小型化が可能となった。このようにプラグ2
1,23をアダプタ25に連結して、PSCファイバ2
7,29同士を接続した後、図1(b)に示すようにク
リップ37をはめ込んで固定する。
【0024】上述した光ファイバコネクタは、上述した
ように、PSCファイバ27,29、すなわちポリマー
スキンコート層で一次被覆されたシングルモード光ファ
イバを使用している。このPSCファイバ27,29の
薄い被覆はポリウレタンを用いたものであり、被覆の厚
さは一例として7.5μmであり、またファイバ端は劈
開または研磨した後に面取り加工を施してフィジカルコ
ンタクト(PC)面に仕上げている。
【0025】PSCファイバ27,29として使用され
ているポリマースキンコート・シングルモード光ファイ
バは、図2(a),(b)に拡大して示されている。図
2(a)に示すPSCファイバは、中心にコアを有する
ファイバガラスの周囲にPSC(ポリマースキンコー
ト)層を設け、このPSC層を覆うように被覆層を形成
して、通常の250μmの直径を有するSM光ファイバ
素線と同じ太さにしたものである。なお、図1に示す単
心の光ファイバコネクタに用いる場合には、ファイバ先
端部から約2cmの長さに渡り、被覆層を除去して、PS
C層を露出して使用している。
【0026】図2(b)に示すPSCファイバは、被覆
層がなく、PSC層のみを有するSMファイバであり、
図1に示す光ファイバコネクタにはこのまま使用するこ
とができる。このように図2(b)のPSCファイバは
PSC層のみであるため、被覆層を除去することなく使
用することができ、被覆層の除去加工の手間を省くこと
ができ、被覆層除去時に傷が付いてSMファイバが折れ
易くなることも未然に防止することができ、光ファイバ
コネクタの製作の歩留まりの向上に大きく貢献すること
ができる。
【0027】図2(a),(b)に示すPSCファイバ
は、PSC層の厚みに最適範囲が存在し、3μmより薄
い場合には(3μm未満)、ファイバガラスを完全に覆
うことができず、塗りむらが生じ、ファイバ折れが発生
する原因となる。また、PSC層の厚みが3μm未満で
は、機械的強度も弱くなり、図2(a)のように被覆層
のあるPSCファイバでは被覆層を剥ぐ作業を行う際に
PSC層を傷つけたり、悪くするとPSC層を剥がして
しまうこともある。また、図2(b)のように被覆層の
ないPSCファイバの場合には、ファイバ表面、すなわ
ちPSC層の表面をこするだけで表面に傷が生じて折れ
易くなる。
【0028】更に、光ファイバのJIS引っ張り試験の
80Nを超える力となるように100mm/分の一定速度
で引っ張り試験をしたところ、PSC層の厚みが3μm
より薄いと断線が多く発生したが、PSC層の厚みを5
μm以上にすると、断線することはなかった。
【0029】逆に、PSC層を10μmよりも厚くする
と、PSC層を含む外径(125μm)に対する中心コ
アの位置精度、すなわち偏心精度が悪くなり、シングル
モード光ファイバの通常の規格値(偏心0.8μm以
内)からずれてしまうことがわかった。偏心精度が悪く
なると、シングルモード光ファイバのコア径は約10μ
mであるため、ファイバ同士を対向接続させた場合や、
融着接続させた場合に互いのコア中心がずれて、接続点
での光透過損失が増大するという問題がある。
【0030】更に、PSC層を7.5μmよりも厚くす
ると、融着接続する際に融着接続器のアーク放電の熱に
よりPSC層がファイバガラスに焦げ付いて、接続不良
を起こしたり、融着部内に残存して接続損失を増大する
こともわかった。
【0031】すなわち、本実施形態の光ファイバコネク
タに使用されるPSCファイバのPSC層の厚さを3μ
m以上とすることで機械的強度を保つことができ、更に
5μm以上とすることにより引っ張り試験にも合格する
光ファイバを得ることができる。また逆にPSC層の厚
さを10μm以内とすることで偏心精度を向上でき、
7.5μm以内とすることにより融着接続が可能とな
る。
【0032】従って、本実施形態の光ファイバコネクタ
に使用される図2(a),(b)に示すPSCファイバ
は、PSC層の厚さの最適範囲は、3乃至10μmであ
り、更に好適な値は、PSC層の厚みの最適値が5乃至
7.5μmであることがわかった。
【0033】上述したPSCファイバを使用する本実施
形態の1心の光ファイバコネクタを180個作製し、プ
ラグ21,23をアダプタ25に挿入嵌合して接続する
操作を行った結果は、次の表2に示すようになった。な
お、この操作ではPSC層の厚さは7μmのものを使用
したが、3〜20μmの厚さのものでも使用可能であ
る。
【0034】
【表2】 この表2に示すように、本実施形態の光ファイバコネク
タではPSCファイバの折れは皆無であり、作製した1
80個の光ファイバコネクタはすべて使用可能であっ
た。なお、この評価において、光ファイバコネクタのプ
ラグ21,23を固定するのに接着剤を使用したが、機
械的かしめ等を利用しても同様に固定することができ
る。
【0035】図3は、本発明の他の実施形態に係る光フ
ァイバコネクタの構造を示す斜視図である。同図に示す
光ファイバコネクタは、図1に示す光ファイバコネクタ
が2個のプラグ21,23と1個のアダプタ25で構成
されていたのに対して、1個のプラグ41とこのプラグ
41に対して相対して連結される1個のジャック43で
構成され、また図1の光ファイバコネクタと同様にPS
Cファイバを使用したものである。プラグ41は、ジャ
ック43に対向しない側の一端に形成された図示しない
保持部にPSCファイバ45を片持ち梁として保持し、
ジャック43に対向する側の他端にはPSCファイバ4
5がたわむための空洞部47が形成されている。
【0036】また、ジャック43も同様に、プラグ41
に対向しない側の一端に形成された図示しない保持部に
PSCファイバ49を片持ち梁として保持するととも
に、プラグ41と連結する際にPSCファイバ45,4
9を固定するための細径孔51がほぼ中央部に形成され
ている。この細径孔51は長さ方向の中心付近の内径が
PSCファイバ45,49の外径にほぼ等しく、両端部
の内径がPSCファイバ45,49の外径よりも大き
く、テーパ状に変化している。また、ジャック43は、
プラグ41と連結された場合に、該細径孔51とプラグ
41に対向する側の他端との間にPSCファイバがたわ
むための空洞部53が形成され、この空洞部53はプラ
グ41の空洞部47と連通している。
【0037】このように構成される光ファイバコネクタ
を50個作製し、上述した表2で説明したと同じように
光ファイバコネクタを挿入嵌合して接続する操作を行
い、同様な評価を実施した結果、PSCファイバの折れ
は皆無であった。
【0038】図4は、本発明の別の実施形態に係る光フ
ァイバコネクタであるPLCコネクタの構造を示す斜視
図である。同図に示すPLCコネクタは、前述した図6
に示したPLCコネクタと同じ構造を有するが、図6の
従来のPLCコネクタが裸のSMファイバ95を使用し
ていたのに対して、PSCファイバ35を使用している
点が異なっている。なお、図6と同じ構成要素には同じ
符号を付して、その説明は省略する。
【0039】このようにPSCファイバ35を使用した
PLCコネクタとして、2心のPLCコネクタを20個
作製するとともに、該PLCコネクタに使用されるPS
Cファイバ35の一次被覆層であるPSC層の厚さを7
μmにしたものを使用して、プラグ11とジャック13
を挿入嵌合して接続させる操作を行って、該PLCコネ
クタを評価した。この場合、接続箇所は40箇所であ
り、接続するPSCファイバの本数は40本である。ま
た、ファイバ端面は劈開または研磨によりフィジカルコ
ンタクト(PC)面とした後、更に面取り加工を施した
ものを使用して、評価を行った。この評価結果は次の表
3に示す通りである。
【0040】
【表3】 この表3に示すように、作製した20個のPLCコネク
タはPSCファイバの折れが皆無であった。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光ファイバコネクタに使用する光ファイバとしてポリマ
ースキンコート層で一次被覆した光ファイバを使用して
いるので、光ファイバコネクタの挿抜を行ったり、清掃
を行っても、光ファイバ折れが発生せず、光ファイバコ
ネクタ作製の歩留まりを向上し得るとともに、光ファイ
バコネクタの信頼性も向上することができる。
【0042】また、本発明によれば、光ファイバの一次
被覆のポリマースキンコート層の厚さが3乃至10μm
であるので、光ファイバの機械的強度を保つことがで
き、光ファイバが折れにくく、光ファイバコネクタおよ
び光ファイバの信頼性を向上することができるととも
に、また偏心精度も向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ファイバコネクタ
の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示す光ファイバコネクタに使用されるP
SCファイバの構造を示す斜視図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係る光ファイバコネク
タの構造を示す斜視図である。
【図4】本発明の別の実施形態に係る光ファイバコネク
タであるPLCコネクタの構造を示す斜視図である。
【図5】従来の光ファイバコネクタの構造を示す斜視図
である。
【図6】従来のPLCコネクタの構造を示す斜視図およ
び部分拡大断面図である。
【符号の説明】
11,21,23,41 プラグ 13,43 ジャック 25 アダプタ 27,29,35,45,49 PSCファイバ 11a 保持部 11b,31,33,47,53 空洞部 13d,35,51 細径孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅川 修一郎 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 住田 真 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H036 AA00 AA02 GA22 GA34 2H050 AC09 AC86 BA32 BB02Q

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバを固定する2個のプラグ、お
    よび該2個のプラグ同士を相対させて固定すべく両端に
    前記2個のプラグが連結されるアダプタを有し、 前記2個のプラグは、各々前記アダプタに対向しない側
    の一端に光ファイバを片持ち梁として保持する保持部、
    および前記アダプタに対応する側の他端に光ファイバが
    たわむための空洞を有し、 前記アダプタは、前記相対して固定される前記2個のプ
    ラグのそれぞれの光ファイバが挿入され、この挿入され
    た光ファイバを固定するための孔を有し、該孔は長さ方
    向の中心付近の内径が光ファイバの外径にほぼ等しく、
    両端部の内径が光ファイバの外径よりも大きく、テーパ
    状に変化している光ファイバコネクタであって、 前記光ファイバは、ポリマースキンコート層を一次被覆
    として備えていることを特徴とする光ファイバコネク
    タ。
  2. 【請求項2】 光ファイバを固定するプラグ、および該
    プラグと相対して連結され、光ファイバを固定するジャ
    ックを有し、 前記プラグは、前記ジャックに対向しない側の一端に光
    ファイバを片持ち梁として保持する保持部、および前記
    ジャックに対向する側の他端に光ファイバがたわむため
    の空洞を有し、 前記ジャックは、前記プラグに対向しない側の一端に光
    ファイバを片持ち梁として保持する保持部、および前記
    プラグと相対して連結された場合に該プラグに保持され
    た光ファイバが挿入され、この挿入された光ファイバを
    固定するための孔を有し、 前記プラグと前記ジャックとが相対して連結され、該プ
    ラグに保持された光ファイバが前記孔に挿入された場合
    に、該孔と前記プラグの保持部との間に光ファイバがた
    わむための空洞部が形成され、前記孔は、長さ方向の中
    心付近の内径が光ファイバの外径とほぼ等しく、両端部
    の内径が光ファイバの外径よりも大きく、テーパ状に変
    化している光ファイバコネクタであって、 前記光ファイバは、ポリマースキンコート層を一次被覆
    として備えていることを特徴とする光ファイバコネク
    タ。
  3. 【請求項3】 光ファイバを固定するためのプラグ、お
    よび基板型平面導波路の端面に形成され、前記プラグと
    相対して連結されるジャックを有し、 前記プラグは、前記ジャックに対向しない側の一端に光
    ファイバを片持ち梁として保持する保持部、および他端
    に光ファイバがたわむための空洞を有し、 前記ジャックは、前記導波路のコアに調心され、前記プ
    ラグの光ファイバが挿入される孔を備えたファイバガイ
    ドを有し、前記孔は、長さ方向の中心付近の内径が光フ
    ァイバの外径とほぼ等しく、光ファイバが挿入される端
    部の内径が光ファイバの外径よりも大きく、テーパ状に
    変化している光ファイバコネクタであって、 前記光ファイバは、ポリマースキンコート層を一次被覆
    として備えていることを特徴とする光ファイバコネク
    タ。
  4. 【請求項4】 前記ポリマースキンコート層を一次被覆
    として備えている前記光ファイバは、ポリマースキンコ
    ート付きシングルモード光ファイバであって、前記ポリ
    マースキンコート層の厚さが3乃至10μmであること
    を特徴とする請求項1〜3記載の光ファイバコネクタ。
  5. 【請求項5】 ポリマースキンコート層を一次被覆とし
    て備えているポリマースキンコート付シングルモード光
    ファイバであって、前記ポリマースキンコート層の厚さ
    が3乃至10μmであることを特徴とする光ファイバ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008256867A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Sumitomo Electric Ind Ltd メカニカルスプライス及びメカニカルスプライスの組立方法
JP2008256866A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Sumitomo Electric Ind Ltd メカニカルスプライス及びメカニカルスプライスの組立方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008256867A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Sumitomo Electric Ind Ltd メカニカルスプライス及びメカニカルスプライスの組立方法
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