JP5223236B2 - 対物レンズ及び光ピックアップ装置 - Google Patents

対物レンズ及び光ピックアップ装置 Download PDF

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Description

本発明は、光源から出射される光束により情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置及び光ピックアップ装置用の対物レンズに関する。
従来、光ピックアップ装置が高密度化されるのに伴い、レーザー光の波長は短く、対物レンズ等の光学素子の開口数は大きくなってきている。開口数が大きくなると対物レンズの曲率も大きくなるため、これに伴い対物レンズの外周部におけるレーザー光の入射角度が大きくなる。例えば、405[nm]の波長のレーザー光を用いる光ピックアップ装置においては、一般に、対物レンズの開口数は0.6〜0.9と大きくなっており、この対物レンズに対するレーザー光の最大入射角度は50〜70[°]となっている。
ところで、入射角度が大きくなると対物レンズの外周部におけるレーザー光の反射量が増えるため、当該部での透過光量が減少し、信号の再生における信号対雑音比(S/N比)が低下してしまう。そこで、近年の対物レンズには、レンズ表面に反射防止膜が設けられており、低反射帯域を増やすことで、対物レンズの外周部での透過率の低下を補うようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−160906号公報
しかしながら、効果的に低反射帯域を増やすべく単純に反射防止膜を多層構成とすると、製造コストが高くなってしまう。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、従来に比べ、製造コストを維持しながらレンズ全体の透過率を向上することのできる対物レンズ及びこれを備える光ピックアップ装置の提供を課題とする。
前記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
光源から出射される光束により情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置用の対物レンズであって、
開口数が0.6以上0.9以下であり、
プラスチック成形された基材と、前記基材における前記光源側の表面に少なくとも1層で形成された反射防止膜とを備え、
前記反射防止膜は、有効光束の外縁が透過する外周部の充填密度が、光軸上の光線が透過する中央部の充填密度に対して0.38倍以上0.94倍以下であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の対物レンズであって、
前記光源の波長λが350≦λ≦450[nm]の範囲であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の対物レンズであって、
開口数が0.8以上0.9以下であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の対物レンズであって、
前記外周部表面の法線と光軸とのなす角度が48以上72[°]以下であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の対物レンズであって、
前記外周部表面の法線と光軸とのなす角度が60以上72[°]以下であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の対物レンズであって、
前記反射防止膜が1層以上3層以下で形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の対物レンズであって、
前記反射防止膜の少なくとも1層は、波長500[nm]の光に対する屈折率nが1.3≦n<1.55である低屈折率材料から形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の対物レンズであって、
前記低屈折率材料がSiO2を主成分とする材料であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の対物レンズであって、
前記外周部の充填密度が、前記中央部の充填密度に対して0.53倍以上0.75倍以下であることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の対物レンズであって、
前記反射防止膜は、有効光束の外縁が透過する外周部の屈折率が、光軸上の光線が透過する中央部の屈折率に対して0.8倍以上0.98倍以下であることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の対物レンズであって、
前記外周部の屈折率が、前記中央部の屈折率に対して0.85倍以上0.92倍以下であることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、光ピックアップ装置であって、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の対物レンズを備えることを特徴とする。
本発明によれば、反射防止膜の層数を従来程度として製造コストを維持したまま、曲率の大きい対物レンズの外周部における反射を抑制し、レンズ全体の透過率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
図1は、本発明に係る光ピックアップ装置1の概略構成を示す概念図である。
この図に示すように、光ピックアップ装置1は、情報記録媒体Rの情報記録面Aへの情報の記録や、情報記録面Aに記録された情報の読み出し・再生を行うものであり、レーザーダイオード11を有している。なお、情報記録媒体RとしてはBD(ブルーレイディスク)やHD−DVDを用いることができ、本実施の形態においては、情報記録媒体RはBDとなっている。また、この情報記録媒体Rの保護層の厚さは0.1[mm]となっている。
レーザーダイオード11は、本発明におけるレーザー光源であり、情報記録媒体Rを用いて情報の記録/再生を行う際に、波長λ1(350≦λ1≦450[nm])のレーザー光を出射するようになっている。なお、本実施の形態においては、波長λ1は405[nm]となっている。
レーザーダイオード11から出射されるレーザー光の光軸Lの方向には、図1中の下側から上側に向けてコリメータレンズ12、偏光ビームスプリッタ13、1/4波長板14、対物レンズ15が順に並んで配設されている。対物レンズ15には、当該対物レンズ15を図1中の上下方向に移動させる2次元アクチュエータ(図示せず)が配されている。対物レンズ15との対向位置には、情報記録媒体Rが配されるようになっている。
また、偏光ビームスプリッタ13に対し、図1中の右側には凸レンズ16及び光検出器17が順に並んで配されている。
続いて、光ピックアップ装置1における動作・作用を簡単に説明する。
情報記録媒体Rへの情報の記録時や情報記録媒体R中の情報の再生時には、レーザーダイオード11が波長λ1のレーザー光を出射する。このレーザー光は、始めにコリメータレンズ12により平行光に変換された後、偏光ビームスプリッタ13によってP偏光成分の光のみが透過され、直線偏光(P偏光)に変換される。
次に、このP偏光のレーザー光は、1/4波長板14で右回りの円偏光に変換された後、対物レンズ15で集光され、様々な入射角度で情報記録媒体Rの情報記録面Aに入射し、集光スポットを形成する。また、対物レンズ15は、その周辺に配置された前記2次元アクチュエータによってフォーカシングやトラッキングを行う。
次に、集光スポットを形成した円偏光のレーザー光は、情報記録媒体Rの情報記録面Aで反射されて左回りの円偏光に変換され、再び対物レンズ15を通過した後、1/4波長板14によりS偏光成分のみの直線偏光(S偏光)に変換される。次に、このS偏光のレーザー光は、偏光ビームスプリッタ13により全反射され、凸レンズ16により光検出器17に集光される。そして、光検出器17の出力信号を用いることにより、情報記録媒体R内の情報が再生される。
続いて、対物レンズ15の構成について詳細に説明する。
対物レンズ15は本発明に係る光学素子であり、図2に示すように、本実施の形態においては基材150を1つ備えた単レンズとなっている。また、この対物レンズ15は曲率が大きく、開口数(NA:Numerical Aperture)も大きなレンズであり、本実施の形態においては0.55≦NA≦0.9となっている。
基材150は、本実施の形態においては、2つの光学面がともに非球面となっている。なお、各光学面には、従来より公知の回折構造が設けられていても良い。
この基材150は、短波長の青紫色レーザー光に対する耐光性及び耐熱性に優れるプラスチック材料によって成形されている。このようなプラスチック材料としては、α-オレフィン及び環状オレフィンの共重合体からなる樹脂と、耐光安定剤とを有する樹脂組成物等がある。
基材150の光源側の面、つまり図2における入射側の面には、少なくとも1層から成る反射防止膜151が設けられ、光学機能面152を形成している。ここで、反射防止膜151の層数としては、特に限定はされないが1〜3層であることが好ましい。
反射防止膜151は、有効光束の外縁が透過する外周部Dにおける屈折率nDの、光軸上の光線が透過する中央部Cにおける屈折率nCに対する比Rn=nD/nCがRn<1.0となるよう形成されている。なお、外周部Dは、NAを表現する光軸と光束との開き角に対応する位置でもある。
また、反射防止膜151は、外周部Dにおける充填密度PDの、中央部Cにおける充填密度PCに対する比RP=PD/PCがRP<1.0となるよう形成されている。
ここで、充填密度とは、薄膜の実質部分の体積を、実質部分の体積と薄膜中の隙間体積との和で割ったもので、例えば、「光学薄膜と成膜技術」(李 正中著,株式会社アルバック訳,アグネ技術センター発行)に記載のように、波長2.97[μm]における水蒸気の吸収を利用して、下記の式から求める。
Figure 0005223236
ここで、P:充填密度
o:真空中で水蒸気を十分吸収した後の透過率
T:大気中で水蒸気を十分吸収した後の透過率
αW:水の吸収係数(=1.27×104[cm-1])
f:薄膜の厚さ[cm]
である。
以上の反射防止膜151の少なくとも1層は、波長500nmの光に対する屈折率nが、1.3≦n<1.55の範囲である低屈折率材料から形成されている。
ここで、低屈折率材料としては、SiO2を主成分とする材料が特に好ましい。
このような反射防止膜151を形成するには、蒸着やスパッタリング、CVD、塗布などの方法を用いることができる。なお、本実施の形態では真空蒸着法を用いている。以下に本蒸着方法の概略を説明するが、本発明の対物レンズ15は本蒸着方法によって製造された物に限定されない。
図3に真空蒸着装置の概略構成を示す。本図において真空蒸着装置2は、真空槽21と、真空槽21の天井部に回転自在に設置された回転軸22と、回転軸22に固定された回転板23と、真空槽21の中心から側面側に少し寄せて回転板23の下方に設置された坩堝24とを備えている。回転板23の下面には、把持部材25(図4参照)を介して基材150が複数配設されるようになっている。
図4に、把持部材25に取り付けられた基材150の概略図(図3のE部拡大図)を示す。把持部材25は板状部材25A,25Bを備えており、基材150は板状部材25A,25Bに外周のフランジ部を軸方向に全周挟まれて固定される。そして、板状部材25A,25Bが回転板23へ着脱自在に取り付けられることにより、基材150は回転板23に取り付けられる。
蒸着を実施する際には、まず、複数の基材150が、蒸着面を下方にして回転板23に取り付けられる。そして、回転板23を介して回転軸22によって基材150を回転させながら、坩堝24から蒸発する蒸着材料を基材150の蒸着面に付着させる。
上記の真空蒸着装置2によれば、反射防止膜151の外周部Dに対応する基材150の外周部Gと板状部材25Aの突端Fとを結ぶ線が光軸の平行光に対してなす角度θ1(図4参照)の設定を変えることにより、形成される反射防止膜151の外周部Dの屈折率nを任意に変化させることができる。θ1の代わりに基材150の外周部Gと板状部材25Aとの距離tや板状部材25Aの厚みhを変えても、同じく反射防止膜151の外周部Dの屈折率nを任意に変化させることができる。
表1に、SiO2単層の場合における、3種類のθ1に対する中央部C及び外周部Dの各屈折率nと、中央部Cの屈折率nに対する外周部Dの屈折率nの比とを示す。本表によれば、θ1を大きくすることで、中央部Cの屈折率nは一定のまま、外周部Dの屈折率nを大きくできることが分かる。
Figure 0005223236
なお、基材150と反射防止膜151との間には、基材150に対する反射防止膜151の密着性を向上させるため、従来より公知の下地層を介在させても良い。また、反射防止膜151は表面側に防汚層や撥水層を備えても良いし、静電気による塵、埃等の付着を防止するための帯電防止層を備えても良い。
以下に、実施例および比較例を挙げることにより、本発明をさらに具体的に説明する。
<対物レンズの構成>
上記実施の形態における対物レンズ15の実施例として、下記の表2に示すNAの異なる5種類のレンズ基材150に対し、表3に示す3層構成の反射防止膜151を入射面側に施した対物レンズ15を形成した。基材150の形状としては、従来より公知の形状を用いた。
反射防止膜151は、中央部Cの屈折率nに対する外周部Dの屈折率nの比Rnが0.8〜0.98の5種類と、これに比較例として従来構成のRn=1.0を加えた6種類(表4参照)とを形成した。
なお、表2中の「面角度」とは、図2における、有効光束の外縁が透過する反射防止膜151の外周部Dにおける面の法線と、光軸とのなす角度θである。また表3では、層Noの小さい方(膜厚の薄い方)を基材150側としてある。同じく表3では、低屈折率材料のSiO2と組合せる材料としてZrO2の例しか挙げていないが、他に酸化ハフニウム、酸化イットリウム、酸化ランタン、酸化タンタルなど、屈折率nが1.8≦n<2.5の他の高屈折率材料でもよい。
また、膜形成には真空蒸着法を用いた。本実施例では、真空蒸着装置2として株式会社シンクロン製の精密真空薄膜形成装置ACE−1350を使用した。
Figure 0005223236
Figure 0005223236
<透過率の評価>
表2のレンズ基材150に表3の反射防止膜151を入射面側に施した各対物レンズ15に対して、レンズ全体の透過率の測定を実施した。測定結果を表4の太枠内に示す。同表には、中央部Cの屈折率nに対する外周部Dの屈折率nの比Rnと、これに対応する充填密度Pの比RPを併記してある。
Figure 0005223236
表4の測定結果によれば、基材(1)〜(4)(NA=0.6〜0.9)において、比較例を上回る透過率を得ており、特に基材(1)〜(3)(NA=0.8〜0.9)で大きく上回っている。なお、このNAの範囲は、表2に示すように、面角度にして48〜72[°]、60〜72[°]の範囲にそれぞれ対応する。
また、基材(1)〜(4)(NA=0.6〜0.9)では、Rn=0.8〜0.98(RP=0.38〜0.94)の範囲で比較例Rn=1.0と同等以上の透過率を得ており、特にRn=0.85〜0.92(RP=0.53〜0.75)の範囲において大きく上回っている。
<対物レンズの構成>
上記実施の形態における対物レンズ15の実施例として、表2に示すNAの異なる5種類のレンズ基材150に対し、表5に示す2層構成の反射防止膜151を入射面側に施した対物レンズ15を形成した。
その他の諸条件は実施例1と同様である。
Figure 0005223236
<透過率の評価>
表2のレンズ基材150に表5の反射防止膜151を入射面側に施した各対物レンズ15に対して、レンズ全体の透過率の測定を実施した。測定結果を表6の太枠内に示す。同表には、中央部Cの屈折率nに対する外周部Dの屈折率nの比Rnと、これに対応する充填密度Pの比RPを併記してある。
Figure 0005223236
表6の測定結果によれば、基材(1)〜(4)(NA=0.6〜0.9)において、比較例をほぼ上回る透過率を得ており、特に基材(1)〜(3)(NA=0.8〜0.9)で大きく上回っている。なお、このNAの範囲は、表2に示すように、面角度にして48〜72[°]、60〜72[°]の範囲にそれぞれ対応する。
また、基材(1)〜(4)(NA=0.6〜0.9)では、Rn=0.8〜0.98(RP=0.38〜0.94)の範囲で比較例Rn=1.0の透過率をほぼ全域で上回っており、特にRn=0.85〜0.92(RP=0.53〜0.75)の範囲においては完全に上回っている。
実施例2の測定結果と、実施例1の測定結果とを比較すると、比較例Rn=1.0より透過率が上回っているNAの範囲、又はRn若しくはRPの範囲は、実施例1の方が広くなっている。また、比較例Rn=1.0との透過率の相対差も実施例1の方が大きい。したがって、実施例1の3層構成の反射防止膜151の方が、実施例2の2層構成の反射防止膜151よりも、高い透過率を得られる点で優れている。
以上のように、本発明に係る対物レンズ15によれば、反射防止膜151の中央部Cにおける屈折率に対する外周部Dにおける屈折率の比Rnが1.0倍より小さくなっているので、外周部Dにおける光束の反射率の増大を効果的に抑制して透過率を向上させることができる。この効果は以下の理由によるものである。
一般的な反射防止膜の反射率特性は、図5に示すように、NAが大きくなるほどグラフは略同形状のまま短波長側にシフトする。このことから、従来の反射防止膜の形成においては、反射率が極小となる波長を調整することで、外周部での反射を抑えレンズ全体の透過率を向上させている。
これに対し、本発明の反射防止膜151の反射率特性は、図6に示すように、中心部Cの屈折率に対する外周部Dの屈折率の比Rn<1.0(本図の例では0.9)とすることで、層数は従来程度のまま、NAの大きい外周部Dの反射率を従来に比べ低く抑えている。これによって、製造コストは従来程度を維持したまま、対物レンズ15全体の透過率の向上を可能としているのである。なお、図5,図6のグラフはBD用の反射防止膜151のものである。
本発明に係る光ピックアップ装置の概略構成を示す概念図である。 本発明に係る対物レンズを示す側面図である。 真空蒸着装置の概略構成を示す概念図である。 真空蒸着装置におけるレンズ基材の固定方法を示す図である。 従来の反射防止膜の反射率特性を示す図である。 本発明に係る反射防止膜の反射率特性を示す図である。
符号の説明
1 光ピックアップ装置
15 対物レンズ
150 基材
151 反射防止膜

Claims (12)

  1. 光源から出射される光束により情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置用の対物レンズであって、
    開口数が0.6以上0.9以下であり、
    プラスチック成形された基材と、前記基材における前記光源側の表面に少なくとも1層で形成された反射防止膜とを備え、
    前記反射防止膜は、有効光束の外縁が透過する外周部の充填密度が、光軸上の光線が透過する中央部の充填密度に対して0.38倍以上0.94倍以下であることを特徴とする対物レンズ。
  2. 前記光源の波長λが350≦λ≦450[nm]の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ。
  3. 開口数が0.8以上0.9以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の対物レンズ。
  4. 前記外周部表面の法線と光軸とのなす角度が48以上72[°]以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の対物レンズ。
  5. 前記外周部表面の法線と光軸とのなす角度が60以上72[°]以下であることを特徴とする請求項に記載の対物レンズ。
  6. 前記反射防止膜が1層以上3層以下で形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の対物レンズ。
  7. 前記反射防止膜の少なくとも1層は、波長500[nm]の光に対する屈折率nが1.3≦n<1.55である低屈折率材料から形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の対物レンズ。
  8. 前記低屈折率材料がSiO 2 を主成分とする材料であることを特徴とする請求項に記載の対物レンズ。
  9. 前記外周部の充填密度が、前記中央部の充填密度に対して0.53倍以上0.75倍以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の対物レンズ。
  10. 前記反射防止膜は、有効光束の外縁が透過する外周部の屈折率が、光軸上の光線が透過する中央部の屈折率に対して0.8倍以上0.98倍以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の対物レンズ。
  11. 前記外周部の屈折率が、前記中央部の屈折率に対して0.85倍以上0.92倍以下であることを特徴とする請求項10に記載の対物レンズ。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の対物レンズを備えることを特徴とする光ピックアップ装置。
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