JP5222489B2 - 伸縮ブームのスライド装置 - Google Patents

伸縮ブームのスライド装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5222489B2
JP5222489B2 JP2007113461A JP2007113461A JP5222489B2 JP 5222489 B2 JP5222489 B2 JP 5222489B2 JP 2007113461 A JP2007113461 A JP 2007113461A JP 2007113461 A JP2007113461 A JP 2007113461A JP 5222489 B2 JP5222489 B2 JP 5222489B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
slide plate
slide
groove
plate structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007113461A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008265980A (ja
Inventor
真吾 橋本
和文 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP2007113461A priority Critical patent/JP5222489B2/ja
Publication of JP2008265980A publication Critical patent/JP2008265980A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5222489B2 publication Critical patent/JP5222489B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)

Description

本発明は、略U字状の下部形状を持つ伸縮ブームに好適なスライド装置に関する。
近年軽量でありながらも十分な強度を備えた伸縮ブームの要請から、略U字状の下部形状を持つ伸縮ブームが開発され実用化されている。本願出願人は、そのような伸縮ブームに適するスライド装置を提案している(例えば、特許文献1参照。)。
図13は特許文献1に記載された外側ブーム先端下部スライド装置を装備した伸縮ブームの側面図であり、図14は図13のA−A矢視断面拡大図であり、図15は図13の外側ブーム先端部の拡大断面図である。
特許文献1の移動式クレーン等の伸縮ブームは、略U字上の下部形状を持つ筒状の外側ブーム1内に同様の下部形状を持つ筒状の内側ブーム2を伸縮自在に嵌挿して構成されている。そして、特許文献1のスライド装置は、前記外側ブーム1の先端部に配置されて前記内側ブーム2の下部外側面に摺接して内側ブーム2をスライド自在に支持する外側ブーム先端の下部スライド装置を対象としている。
さらに、前記スライド装置は、前記外側ブーム先端部の下部内側に配置され対向する内側ブーム2の下部外周面に摺接するスライド手段4と、当該スライド手段4を外側ブーム先端部の下部内側に定位する移動規制手段5とで構成されている。
前記スライド手段4は、各先端端面を外側ブーム1の先端端面に略一致させると共に各幅方向側縁を互いに近接させて外側ブーム1の内周方向に連続配置した多数の直方体短冊状のスライドプレート単位体4aで構成されている。
特開2005−255337号公報(第5−8頁、第1−3図)
ところが、上述したスライド装置は、下記のような課題を有していた。
(1)スライド手段4が多数の直方体短冊状のスライドプレート単位体4aで構成されているので、スライドプレート母材から同一形状のスライドプレート単位体を多数切り出したのち、その切り出した単位体をそれぞれ機械加工する必要があった。そのため、1個のスライドプレート単位体を製作するために要する時間が長くコストが掛かった。
(2)また、外側ブーム1内に内側ブーム2を嵌挿したうえで、多数のスライドプレート単位体4aを1個ずつ各先端端面が外側ブーム1の先端端面に略一致させると共に各幅方向側縁を互いに近接させて外側ブームの内周方向に連続配置させていく必要があった。そのため、その組立て作業は非常に面倒であり時間が掛かった。
(3)さらに、内側ブーム2の下部外側面とスライド手段との隙間調整は、前記スライドプレート単位体4aの1個ずつについてほぼ同一形状のシムをそれぞれ必要枚数スライドプレート単位体4aと外側ブーム1先端部下部内側との間に挿入して行うものであった。そのため、その隙間調整も非常に面倒であり時間が掛かるものであった。
そこで、本発明は、上記課題を解決することができる伸縮ブームのスライド装置を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、略U字状の下部形状を持つ筒状の外側ブーム内に同様の下部形状を
持つ筒状の内側ブームを伸縮自在に嵌挿してなる伸縮ブームの、前記外側ブームの先端部下部内側面に配置されて前記内側ブームの下部外側面に摺接して内側ブームをスライド自在に支持する伸縮ブームのスライド装置であって、長方形平板状のスライドプレート母材の平板面に、前記長方形の一辺に平行な溝を形成したスライドプレート構成体と、前記溝に沿って折り曲げられた前記スライドプレート構成体を、前記外側ブームの先端部に保持するスライドプレート保持手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、前記スライドプレート母材の一方の平板面に前記溝を複数形成したスライドプレート構成体が、前記溝が形成された側の面が閉じるよう折り曲げられたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明に加えて、前記平板面の溝と直交する前記スライドプレート母材の端面に、前記平板面に平行に溝を形成したスライドプレート構成体と、前記端面の溝に嵌入され前記スライドプレート構成体と一体に折り曲げられる抜け止め材と、を備えたことを特徴とする。
請求項4の発明は、略U字状の下部形状を持つ筒状の外側ブーム内に同様の下部形状を
持つ筒状の内側ブームを伸縮自在に嵌挿してなる伸縮ブームの、前記内側ブームの基端部下部外側面に配置されて前記外側ブームの下部内側面に摺接して内側ブームがスライド自在に支持される伸縮ブームのスライド装置であって、長方形平板状のスライドプレート母材の平板面に、前記長方形の一辺に平行な溝を形成したスライドプレート構成体と、前記溝に沿って折り曲げられた前記スライドプレート構成体を、前記内側ブームの基端部に保持するスライドプレート保持手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1の発明では、前記スライドプレート構成体が、長方形平板状のスライドプレート母材の平板面に前記長方形の一辺に平行な溝を形成して構成するものなので、従来の特許文献1のスライド装置の多数のスライドプレート単位体と比較して、部品製作上の面における機械加工が簡単で製作も短時間で良いものとなる。また、1つのスライド装置に必要な部品点数が大幅に削減できるので、部品管理の面においても好都合である。
さらに、請求項1の発明では、前記スライドプレート構成体が長方形平板状のスライドプレート母材の平板面に、前記長方形の一辺に平行な溝を形成して構成されているので、当該溝に沿って容易に内側ブームの略U字状の下部外側面に沿うよう折り曲げることができる。そして、外側ブームの先端部に配置することにより前記内側ブームの下部外側面に摺接して内側ブームをスライド自在に支持することができる。そのため、従来の特許文献1のスライド装置が多数のスライドプレート単位体を1枚ずつ組付けていくものであるため非常に組立てに時間が掛かるものであるのに対して、請求項1のスライド装置は1個のスライドプレート構成体のみを組付ければよいので、その組立て作業が非常に短時間で効率的なものとなる。
また、請求項1の発明に係るスライド装置を用いた伸縮ブームの隙間調整は、厚さの異なるスライドプレート構成体14を複数用意しておき、最適な厚さのものを選択することにより行うことができる。その際に、1枚の一体のスライドプレート構成体を交換すれば良いので、非常に短時間でスムーズに行うことが可能である。そのため、内側ブームの下部外側面とスライド手段との隙間調整が容易かつ確実に行えるものとなる。
請求項2の発明では、前記スライドプレート母材の一方の平板面に前記溝を複数形成したスライドプレート構成体が、前記溝が形成された側の面が閉じるように折り曲げられるので、折り曲げられたスライドプレート構成体がより内側ブームの略U字形状の下部形状に沿った形状となることができる。それにより、スライドプレート構成体と内側ブーム下部外側面との接触面積が広くなると共に接触面圧の均一化が図れる。すなわち、外側ブームに対する内側ブームのスライド動作がより滑らかなものとなる。
請求項3の発明では、前記スライドプレート構成体の前記平板面の溝と直交する前記スライドプレート母材の端面に前記平板面に平行に溝を形成し、さらに前記端面の溝に抜け止め材を嵌入し前記スライドプレート構成体と一体に折り曲げるようにしたので、万一スライドプレート構成体が折り曲げた溝に沿って破断した場合であってもスライドプレート構成体の一部が抜け落ちることが防止される。
請求項4の発明では、前記スライドプレート構成体が長方形平板状のスライドプレート母材の平板面に、前記長方形の一辺に平行な溝を形成して構成されているので、前記溝に沿って容易に外側ブームの略U字状の下部内側面に沿うよう折り曲げることができる。そのため、外側ブームの基端部に配置することにより前記外側ブームの下部内側面に摺接して内側ブームがスライド自在に支持されるようにすることができる。なお、スライドプレート構成体自身の加工が容易な点、及びブームへの組付け及び隙間調整が容易な点は請求項1の発明と同じである。
図1は、本願の発明に係るスライド装置を備えた伸縮ブームであって、略U字状の下部形状を持つ筒状の外側ブーム内11に同様の下部形状を持つ筒状の内側ブーム12を伸縮自在に嵌挿してなる伸縮ブーム10を示している。
図2は図1のA−A矢視図であって、前記外側ブーム11の先端部下部内側面に配置されて前記内側ブーム12の下部外側面に摺接して内側ブーム12をスライド自在に支持する外側ブーム先端下部のスライド装置13を示す。伸縮ブーム10の内側ブーム12は、大きな半径Rの円弧が左右に形成された全体として略U字状の下部形状を持っている。前記外側ブーム11の先端部には、前記内側ブームの左右の円弧に合わせて、左右1対の前記スライド装置13が配置されている。
図3は図2の図面に向かって左のスライド装置13の詳細図である。14はスライドプレート構成体14であって、スライドプレート母材の一方の平板面に複数の溝を形成し、当該溝が形成された面が閉じるよう折り曲げられている。スライドプレート構成体14は、外側ブーム11の先端部に配置されて前記内側ブーム12の下部外側面に摺接して内側ブーム12をスライド自在に支持している。
15は外側ブーム先端の保持プレートであって、請求項1に記載されたスライドプレート保持手段の一部を構成するものである。前記保持プレート15には取付け用穴が明けられており、一方の外側ブーム先端外側の鉢巻き状に取付けられた外側ブーム先端部材16には複数個のネジ穴17が切られており、そのネジ穴17にボルト18をねじ込むことにより前記保持プレート15が外側ブーム11先端部に取付けられる。保持プレート15は、内側ブーム12下部の曲げ半径Rにほぼ等しい円弧形状の保持のための辺19を有しており、図3に示した取付け状態で当該保持のための辺19が前記スライドプレート構成体14の厚さ方向の中ほどに位置するようになっている。こうして保持プレート15によりスライドプレート構成体14の外側ブーム11先端方向への抜け出しが規制される。
20と21は外側ブーム先端部の内面に固着された保持部材であって、請求項1に記載されたスライドプレート保持手段の一部を構成するものである。前記保持部材20は外側ブーム先端下部11aの内面に固着されており、前記保持部材21は外側ブーム先端側部11bの内面に固着されている。前記スライドプレート構成体14は、前記保持部材20と21によって挟まれた位置に配置されている。これにより、スライドプレート構成体14の外側ブーム11断面左右及び上下方向への移動が規制される。
図4は外側ブーム先端のスライド装置13の斜視図であって、内側ブーム12を抜き去った状態で示している。また、図5は図4の状態から外側ブーム先端の保持プレート15を取り外し、さらにスライドプレート構成体14を取り外した時の斜視図である。
図5に示されるように前記保持部材20、21は断面が正方形の細長い部材であって、外側ブーム11の先端部内面に外側ブーム11の軸方向に沿うよう固着されている。22は外側ブーム先端部内方部の保持部材であって、外側ブーム11の下部内面の円弧に沿って複数の部材が等間隔に固着されている。スライドプレート構成体14の外側ブーム先端から内方への移動は、上記保持部材22によって規制される。従来のスライド装置では、ばらばらな複数の短冊状のスライドプレート単位体を保持する必要があったため、外側ブーム11内方への移動規制のために上記保持部材22以外にもスライドプレート単位体が並べられる全長に渡って連続した別の保持部材が必要であった。しかし、本願発明のスライド装置13では、スライドプレート構成体14が連続した一体ものであるので上記保持部材22のみで保持することが可能である。
図5に示した保持部材20、21、22及び図4に示した保持プレート15によって、請求項1に記載のスライドプレート保持手段が構成されている。
図6はスライドプレート構成体14と抜け止め材23を示したものであって、(a)図はその平面図、(b)図と(c)図はその側面図である。図7は図6の(b)図の左方端部の詳細図であり、図8は図6の(c)図の上方端部の詳細図である。
スライドプレート構成体14は、縦E×横Fの寸法の長方形平板状のスライドプレート母材を加工して製作される。スライドプレート母材の材質としては、鋼に対して低い摩擦係数を有すること、対磨耗性を有することに加えて、さらに溝加工が可能であること、溝に沿って折り曲げても破断しない適度の弾性とねばり強さを有していることが必要とされる。このような性質を備えたものとしてナイロンなどが選択される。図6に示すように、スライドプレート構成体14は、長方形平板状のスライドプレート母材の一方の平板面28に、前記長方形の一辺24に平行な15本の溝25が縦方向の長さE全長に渡って形成されている。また、前記15本の溝25は、スライドプレート母材の横方向の長さFに対して等間隔に形成されている。
図7に示すように、溝25は幅W1、深さD1の長方形状で、間隔Pで形成されている。溝の深さD1については、スライドプレート母材の厚さTに対して残りの部分の厚さBが、スライドプレート構成体14全体の折り曲げ易さ、強度等を有するよう決定される。また、溝の幅W1と間隔Pについては、母材の高さTも考慮しつつ、溝25が形成された側の面が閉じるよう折り曲げられた場合にも溝25の上部がつぶれてしまわないような寸法が選択される。
なお、上記実施例では溝形状が長方形の場合を説明したが、他に底部の形状を円弧状としても良く、溝の全体形状がV字状であっても良い。また、溝同士が等間隔に形成される場合を説明したが、不等間隔であっても良い。さらに、上記実施例では長方形平板状のスライドプレート母材の一方の平板面28にのみ溝を形成する場合を説明したが、両方の平板面に互い違いに溝を形成しても良い。この場合には、スライドプレート部材14を折り曲げたときに、閉じる側の面の溝はその先端部は閉じるようになり、開く側の面の溝はその先端部が開くようになる。
以上のように、対磨耗性の観点から通常適度な硬度が要求されるスライドプレート母材が、そのままでは伸縮ブームの略U字状の下部形状に沿うよう折り曲げるのが不可能であるが、スライドプレート母材の平板面に溝を形成することにより容易に折り曲げが可能となることに着目したところに本願発明の技術的思想の本質の一端が有る。したがって、当該技術的思想が同一の範囲での多様な改変した実施の形態が可能である。
図8に示すように、平板面28の前記溝25と直行する前記スライドプレート母材の端面27に、前記平板面28に平行に溝26が形成されている。溝26は、前記折り曲げ用の溝25が形成された側の平板面28と反対側の平板面29側に近接した距離Hの位置に幅W2、深さD2の寸法でスライドプレート母材の幅F全長に渡って形成されている。この溝26は後述する抜け止め材を嵌挿するための溝である。なお、39はスライドプレート構成体14の摺接面となる平板面28の端部に形成されたテーパ面である。
図6の(a)図に示す抜け止め材23は幅が前記溝26の深さと同じD2であって、厚さが前記溝の幅と同じW2であり、その全長がスライドプレート構成体14の幅と同じFの各寸法を備えた部材である。抜け止め材23には、圧延鋼板などの曲げ塑性と強度を備えた材料が選択される。図2〜図4に示したスライド装置の組付けにあたっては、前もって前記抜け止め材23をスライドプレート構成体14の端面27の溝26に嵌入し、スライドプレート構成体14と抜け止め材23とを一体に折り曲げる。そして、前記抜け止め材23が嵌入された端面27が外側ブーム11先端部の内方になるように、前記スライドプレート構成体14を外側ブーム先端部に装着する。
これにより、抜け止め部材23は図5に示す前記保持部材22に接触するようになるので、外側ブーム11先端部の内方への移動が規制されるようになる。そして、仮にスライドプレート構成体14の一部が折り曲げの溝25部分で折損した場合にも前記抜け止め部材23により折損部分が外側ブーム11の先端部内方へ移動することが規制され、スライドプレート構成体全体としての機能を維持することができる。
上述したスライドプレート装置を装着した伸縮ブーム10の隙間調整は、厚さの異なるスライドプレート構成体14を複数用意しておき、最適な厚さのものを選択することにより行う。すなわち、外側ブーム11に内側ブーム12を嵌挿したのち、適当な厚さのスライドプレート構成体14を外側ブーム先端下部の所定の位置に仮に配置し、その時の外側ブーム11と内側ブーム12との間の隙間を測定する。その結果から最適な隙間となる厚さのスライドプレート構成体14を選択し、前記仮のスライドプレート構成体14と交換する。この時の交換作業は、従来の特許文献1のスライド装置が多数の短冊状スライドプレート単位体から構成されていたのに対し、1枚の一体のスライドプレート構成体14を交換すれば良いので、非常に短時間でスムーズに行うことが可能である。そのため、内側ブーム12の下部外側面とスライド手段との隙間調整が容易かつ確実に行えるものとなる。
図9は図1のB−B矢視図であって、内側ブーム基端部12b下部外側面に配置されるスライド装置30を示す図である。当該スライド装置30が前記外側ブーム11の下部内側面に摺接して、内側ブーム基端部12bがスライド自在に支持されるようになっている。
図9に示されるように、内側ブーム基端部12bの略U字状の下部形状を形作る左右の半径Rの円弧の中央付近に左右1対のスライド装置30がそれぞれ装着されている。図10は図9の向かって左側のスライド装置30の拡大詳細図である。31は長方形平板状のスライドプレート母材に、前記長方形の一辺に平行な溝を形成したスライドプレート構成体である。また、32は前記溝に沿って折り曲げられた前記スライドプレート構成体31を、前記内側ブーム基端部12bに取付ける取付け部材である。この取付け部材32は、請求項4に記載のスライドプレート保持手段に該当するものである。内側ブーム基端部12bには穴33が明けられており、前記取付け部材32のネジ部が前記穴33に通される。そして、前記ネジ部にはナット34が掛けられ、締め付けられる。図10に示した外側ブーム11と内側ブーム基端部12bとの隙間は、スライド装置30の上方の隙間C1がスライド装置30の下方の隙間C2よりも大きくなっている。
図11は内側ブーム基端部12bに配置されるスライドプレート構成体31を示したものであって、(a)図はその平面図、(b)図と(c)図はその側面図である。
スライドプレート構成体31は、縦G×横Hの寸法の長方形平板状のスライドプレート母材を加工して製作される。実施例2でのスライドプレート構成体31は実施例1のスライドプレート構成体14と比較して、その長方形平板面の面積が小さなものとなっている。これは、実施例1のスライドプレート構成体14が外側ブーム先端下部に配置され内側ブームを摺接支持するものであるため、伸縮ブーム10の伸縮動作時及びブーム作業時に非常に大きな反力を支持する必要があり、そのため支持面圧を必要な所定値以下にするには大きな面積が必要となるからである。一方、実施例2のスライドプレート構成体31は、内側ブーム基端部下方に配置され外側ブーム内面と摺接して内側ブーム基端部を支持するものであるため、基本的に内側ブーム2の自重のみを支持すればよく、大きな荷重が作用するものでは無い。そのため、実施例2に係る内側ブーム基端下部に配置されるスライドプレート構成体31の長方形平板面の面積が小さなものとなっている。
スライドプレート母材の材質等の要求される性質は、外側ブーム先端のスライドプレート構成体14と同じである。図11に示すように、スライドプレート構成体31は、長方形平板状のスライドプレート母材の一方の平板面37に、前記長方形の一辺38に平行な3本の溝35が縦方向の長さG全長に渡って形成されている。そして、当該溝35は横方向の長さHに対して等間隔に形成されている。スライドプレート構成体31の溝35が形成された側の平板面37の中央には後述する取付け部材32に合わせた形状で一定の深さの凹部36が形成されている。当該凹部36には、取付け部材32のネジ部が通過するための穴37が明けられている。
(b)図に示すように、スライドプレート構成体31は左端の厚さがT1で右端の厚さT2よりも大きくなっており、側面から見て全体としてテーパ形状となっている。このようにテーパ状としたので、上述したようにスライドプレート構成体31が配置される外側ブーム11と内側ブーム基端部12bとの隙間が均一でないものであっても、スライドプレート構成体31の摺接面(平板面37)と外側ブーム下部内側面との隙間を均一なものとすることができる。
図12は前記取付け部材32を説明する図である。そして、(a)図はその平面図であり、(b)図は側面図である。40は圧延鋼板などで製作される横長帯状の薄板部であり、41はネジ部である。2個所のネジ部41は前記薄板部40の両端部に、それぞれ薄板部40に直交する方向に溶接等で取付けられている。
内側ブーム基端部12bへのスライドプレート構成体31の取付けにあたっては、まず取付け部材32のネジ部41をスライドプレート構成体31の穴37に通しながら、取付け部材32の平板部40をスライドプレート構成体31の凹部36にはめ込む。そののち、スライドプレート構成体31の溝35が形成されている側の平板面37が広がるように、溝35に沿ってスライドプレート構成体31を折り曲げる。その際、組み込んでいる前記取付け部材32の薄板部40も一緒に折り曲げる。そして、図10に示すように取付け部材32のネジ部41を内側ブーム基端部12bの前記穴33に通したのち、ナット34を締めてしっかりと取り付ける。
本願の発明に係るスライド装置を備えた伸縮ブームである。 図1のA−A矢視図である。 スライド装置13の詳細図である。 外側ブーム先端のスライド装置13の斜視図である。 保持プレート15とスライドプレート構成体14を取り外した時の斜視図である。 スライドプレート構成体14と抜け止め材23を示したものである。 図6の(b)図の左方端部の詳細図である。 図6の(c)図の上方端部の詳細図である。 図1のB−B矢視図であって、内側ブーム基端部12bに配置されるスライド装置30を示す図である。 図9の向かって左側のスライド装置30の拡大詳細図である。 スライドプレート構成体31を示した図である。 取付け部材32を説明する図である。 特許文献1に記載された外側ブーム先端下部スライド装置を装備した伸縮ブームの側面である。 図13のA−A矢視断面拡大図である。 図13の外側ブーム先端部の拡大断面図である。
符号の説明
10:伸縮ブーム
11:外側ブーム
12:内側ブーム
13:スライド装置
14:スライドプレート構成体
20:保持部材(スライドプレート保持手段)
21:保持部材(スライドプレート保持手段)
22:保持部材(スライドプレート保持手段)
23:抜け止め材(スライドプレート保持手段)
25:溝
26:溝
30:スライド装置
31:スライドプレート構成体
32:取付け部材(スライドプレート保持手段)
35:溝

Claims (4)

  1. 略U字状の下部形状を持つ筒状の外側ブーム内に同様の下部形状を持つ筒状の内側ブー
    ムを伸縮自在に嵌挿してなる伸縮ブームの、前記外側ブームの先端部下部内側面に配置されて前記内側ブームの下部外側面に摺接して内側ブームをスライド自在に支持する伸縮ブームのスライド装置であって、
    長方形平板状のスライドプレート母材の平板面に、前記長方形の一辺に平行な溝を形成
    したスライドプレート構成体と、
    前記溝に沿って折り曲げられた前記スライドプレート構成体を、前記外側ブームの先端
    部に保持するスライドプレート保持手段と、を備えたことを特徴とする伸縮ブームのスラ
    イド装置。
  2. 前記スライドプレート母材の一方の平板面に前記溝を複数形成したスライドプレート構
    成体が、前記溝が形成された側の面が閉じるよう折り曲げられたことを特徴とする請求項
    1に記載の伸縮ブームのスライド装置。
  3. 前記平板面の溝と直交する前記スライドプレート母材の端面に、前記平板面に平行に溝
    を形成したスライドプレート構成体と、
    前記端面の溝に嵌入され前記スライドプレート構成体と一体に折り曲げられる抜け止め
    材と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載の伸縮ブームのスライド装置。
  4. 略U字状の下部形状を持つ筒状の外側ブーム内に同様の下部形状を持つ筒状の内側ブー
    ムを伸縮自在に嵌挿してなる伸縮ブームの、前記内側ブームの基端部下部外側面に配置されて前記外側ブームの下部内側面に摺接して内側ブームがスライド自在に支持される伸縮ブームのスライド装置であって、
    長方形平板状のスライドプレート母材の平板面に、前記長方形の一辺に平行な溝を形成
    したスライドプレート構成体と、
    前記溝に沿って折り曲げられた前記スライドプレート構成体を、前記内側ブームの基端
    部に保持するスライドプレート保持手段と、を備えたことを特徴とする伸縮ブームのスラ
    イド装置。
JP2007113461A 2007-04-23 2007-04-23 伸縮ブームのスライド装置 Active JP5222489B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007113461A JP5222489B2 (ja) 2007-04-23 2007-04-23 伸縮ブームのスライド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007113461A JP5222489B2 (ja) 2007-04-23 2007-04-23 伸縮ブームのスライド装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008265980A JP2008265980A (ja) 2008-11-06
JP5222489B2 true JP5222489B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=40046022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007113461A Active JP5222489B2 (ja) 2007-04-23 2007-04-23 伸縮ブームのスライド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5222489B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010235250A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Tadano Ltd 伸縮ブームの構造及びクレーン
JP4760960B2 (ja) 2009-06-09 2011-08-31 コベルコクレーン株式会社 ブーム及びブーム用スライド支持部材
JP5510993B2 (ja) * 2009-08-24 2014-06-04 株式会社神戸製鋼所 伸縮ブーム
JP5461512B2 (ja) * 2011-12-21 2014-04-02 株式会社神戸製鋼所 スライド支持装置及びスライド支持装置の設置方法
JP6820167B2 (ja) * 2015-07-30 2021-01-27 マニタウォック クレイン カンパニーズ, エルエルシーManitowoc Crane Companies, Llc 伸縮式ブーム組立体のための分節型追従性摩耗パッド
KR101848738B1 (ko) * 2016-08-22 2018-05-21 주식회사 수산중공업 텔레스코픽 붐에 설치되는 슬라이딩 패드 어셈블리
US11111115B2 (en) * 2017-03-02 2021-09-07 Maniitowoc Crane Companies, LLC Wear pad with insert for telescoping boom assembly
JP7220346B2 (ja) * 2018-08-07 2023-02-10 株式会社タダノ スライド装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5421900B2 (ja) * 1973-02-15 1979-08-02
JPS5950597B2 (ja) * 1982-03-03 1984-12-08 株式会社 楠商会 ワイヤロ−プ保護具
JPH0331184U (ja) * 1989-08-04 1991-03-26
DE9308993U1 (ja) * 1993-06-16 1993-08-12 Ec Engineering + Consulting Spezialmaschinen Gmbh, 89079 Ulm, De
JP3975519B2 (ja) * 1997-08-27 2007-09-12 オイレス工業株式会社 板状の樹脂製摺動材及びこれを用いた滑り軸受
JP2005255337A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Tadano Ltd 移動式クレーン等の伸縮ブームにおける外側ブーム先端下部スライド支持装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008265980A (ja) 2008-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5222489B2 (ja) 伸縮ブームのスライド装置
US9180576B2 (en) Hose clamp pliers
JP4890596B2 (ja) テレスコピックカバー
KR20060050825A (ko) 인서트 시트
CA2466714A1 (en) Milling tooth and milling tooth holder for a comminution machine
US20180368278A1 (en) Slide rail assembly
US20100107823A1 (en) Hose Clamp Pliers
EP2261166B1 (en) Boom and sliding support member for the boom
JP4951211B2 (ja) 溶接用バックバー支持構造
US10225945B2 (en) Rack system and slide rail assemblies thereof
US9849523B2 (en) Rotary cutting tool with accurate positioning
JP2007168044A (ja) 端面溝入れ加工用ホルダおよびそれを用いた切削工具
ES2683496T3 (es) Corredera portaherramientas
EP2722555B1 (en) Sleeve support module for transmission line
JP2016142329A (ja) 摩擦ダンパー
US20190218778A1 (en) Heavy duty girder
JP2017515060A (ja) 油圧シリンダーカバー
WO2019003591A1 (ja) 挟持工具
US7464444B2 (en) Hose clamp
JP6229122B2 (ja) 連結部材及びそれを備えた連結構造
ES2382283A1 (es) Prensa plegadora para el plegado de laminas.
JP2005255337A (ja) 移動式クレーン等の伸縮ブームにおける外側ブーム先端下部スライド支持装置
KR102341552B1 (ko) 바닥 부재의 고정 구조
JP2018507772A (ja) 破砕道具用歯ブロック
US20060198693A1 (en) Joint lug for a piston-cylinder unit

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130311

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5222489

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250