JP5221446B2 - 干渉除去装置および通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アナログ信号へのデジタル信号の干渉を除去する干渉除去装置に関する。
従来、通信装置においてデジタル復調を行う場合に、アナログ信号線と非同期系のデジタル信号線とが近接していると、デジタル信号のトグルがアナログ信号に干渉し、アナログ信号に鋭いピークが現れることがある。このように干渉の影響を受けたアナログ信号をサンプリングすると、このピークも取り込まれてしまうため、データに大きなノイズがのることとなり、通信の品質が低下する、という問題が発生する。このような問題への対策としては、たとえば、デジタル、アナログが近接した信号線配置を避ける、というレイアウト工程での対策が考えられるが、集積度が増すにつれて、このようなレイアウト段階での対策は困難となる。また、誤り訂正符号による対策も考えられるが、本来の誤り訂正能力に比べてパフォーマンスが低下することになる。そのため、アナログ信号へのデジタル信号の干渉を除去する方法として、デジタルフィルタによる内挿処置によって干渉の影響を除去する技術が、下記特許文献1において開示されている。また、サンプリングのタイミングをずらして干渉の影響を低減する技術が、下記特許文献2、3において開示されている。
しかしながら、下記特許文献に記載の従来技術では、干渉源のデジタル信号とサンプリングクロックが同期系の場合に効果が限定され、非同期系の場合には良好な通信品質を得ることができない、という問題があった。
特開平06−252973号公報 特開平09−153802号公報 特開2001−53609号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、干渉源のデジタル信号とサンプリングクロックが非同期の場合においても、アナログ信号に対する干渉を除去することが可能な干渉除去装置を提供することを目的とする。
本願発明の一態様によれば、所望の出力周波数のM倍(Mは2以上の整数)の周波数で入力アナログ信号に対してA/D変換を行うA/D変換手段と、前記A/D変換後のデジタル信号をシンボル単位にM個の出力先に対して所定順に振り分ける振分処理を、繰り返し行うシリアル/パラレル変換手段と、各振分処理において最も早いタイミングで振り分けられた信号を入力し、フィルタ演算後の信号を前記所望の出力周波数で出力するデジタルフィルタ手段と、各振分処理において最も早いタイミングで振り分けられた信号以外のM−1個の信号をそれぞれ入力し、フィルタ演算を行うとともに、補間処理により、前記振分処理において前記デジタルフィルタ手段に振り分けられた信号を生成し、当該信号を前記所望の出力周波数で出力するM−1個の補間フィルタ手段と、前記所望の出力周波数のM倍の周波数で入力デジタル信号をサンプリングするサンプリング手段と、前記サンプリング手段によるサンプリング結果に基づいて、前記デジタルフィルタ手段および前記M−1個の補間フィルタ手段の中から、前記入力デジタル信号による干渉の影響が小さいフィルタ手段を判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記デジタルフィルタ手段および前記M−1個の補間フィルタ手段が出力する信号の中から1つを選択して出力するセレクタ手段と、を備えることを特徴とする干渉除去装置、が提供される。
本発明によれば、干渉源のデジタル信号とサンプリングクロックが非同期系の場合においても、アナログ信号へのデジタル信号の干渉を除去することができる、という効果を奏する。
図1は、干渉除去装置の構成例を示す図である。 図2は、干渉を除去する処理を示すフローチャートである。 図3は、干渉除去装置への入力波形を示す図である。 図4は、判定部の判定処理を示す図である。 図5は、セレクタ部の入出力波形を示す図である。 図6は、干渉除去装置の構成例を示す図である。 図7は、干渉除去装置への入力波形を示す図である。 図8は、干渉を除去する処理を示すフローチャートである。 図9は、判定部の判定処理を示す図である。 図10は、干渉除去装置の構成例を示す図である。 図11は、干渉除去装置への入力波形を示す図である。 図12は、干渉を除去する処理を示すフローチャートである。 図13は、FIRフィルタ12の構成例を示す図である。 図14は、FIRフィルタのタップ係数を示す図である。 図15は、判定部の構成例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態にかかる干渉除去装置を詳細に説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の干渉除去装置の構成例を示す図である。干渉除去装置は、A/D(Analogue/Digital)変換部1と、S/P(serial/parallel)変換部2と、FIR(Finite Impulse Response)フィルタ3,4と、FF(フリップフロップ)5と、判定部6と、セレクタ部7と、を備える。
A/D変換部1は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。本実施の形態では、一例として、サンプリングクロックを80MHzとする。S/P変換部2は、A/D変換部1から出力されたシンボルに対してシリアル/パラレル変換を行う。FIRフィルタ3、FIRフィルタ4は、本実施の形態で一例として使用するデジタルフィルタである。また、FIRフィルタ4は、FIRフィルタ3と出力タイミングをあわせるための補間処理を行う。FF5は、デジタル信号であるPCI(Peripheral Component Interconnect)クロックをサンプリングして、H/Lを検出する(PCIクロックサンプルを出力する)。本実施の形態では、サンプリングクロックを80MHzとする。判定部6は、FF5から出力されたPCIクロックサンプルに基づいて、FIRフィルタ3,FIRフィルタ4のどちらのフィルタが出力するシンボルを選択出力するか、を判定する。セレクタ部7は、判定部6の判定結果に基づいて、FIRフィルタ3,FIRフィルタ4のいずれかが出力するシンボルを選択して出力する。
つづいて、干渉除去装置による干渉除去処理について、すなわち、アナログ信号に対する干渉を除去する処理について説明する。ここでは、IEEE802.11aの無線通信システムのアナログ信号入力部に、非同期系のデジタル信号であるPCIクロック信号の立ち上がりが影響を与えている場合を想定する。例えば、映像を伝送する無線通信装置などが該当する。
図2は、干渉を除去する処理を示すフローチャートである。まず、干渉除去装置において、A/D変換部1が、所望のA/D出力40Msps(MHz)の2倍である80MHzのサンプリングクロックでA/D変換を行い(ステップS1)、A/D変換後のサンプル信号をS/P変換部2へ出力する。また、PCIクロックにおけるHの期間をクロック1周期で少なくとも1箇所検出するために、FF5が、上記80MHzのサンプリングクロックで、デジタル信号であるPCIクロックをサンプリングし(ステップS2)、サンプリング後の信号であるPCIクロックサンプルを判定部6へ出力する。PCIクロックサンプルの立ち上がりは、PCIクロックがHに変化してからLに変化するまでの間のいずれかのタイミングを示している。この80MHzという動作周波数は、33MHzのPCIクロックの立ち上がりを観測するのに十分な周波数であり、かつ、所望の40MHzのサンプリング周波数の逓倍(2倍)となる値である。
ここで、図3は、干渉除去装置への入力波形を示す図である。干渉除去装置に図3(1)に示すような干渉の影響を受けていないアナログ信号を入力する場合に、アナログ信号線の近くにデジタル信号線(ここでは、図3(2)のPCIクロックとする)があると、アナログ信号は、PCIクロックの立ち上がりのタイミングで干渉を受けて、図3(3)のようにノイズが乗ってしまう。そして、A/D変換部1が、この干渉の影響を受けたアナログ信号(図3(3))に対して80MHzのサンプリングクロック(図3(4))でA/D変換を行うと、たとえば、図3(5)のような波形が出力される。すなわち、AD変換部1が入力信号(図3(3))にノイズが乗っているタイミングでA/D変換を行った場合は、図3(5)のように、出力波形にもノイズが乗ってしまう。
そのため、干渉除去装置では、S/P変換部2が、A/D変換部1で得られたサンプル信号(シンボル)に対してシリアル/パラレル変換を行う(ステップS3)。具体的には、偶数番目のシンボルをFIRフィルタ3に、奇数番目のシンボルをFIRフィルタ4に振り分けて出力する。FIRフィルタ3には、通常の40MHzサンプリングを行った場合と同じ信号が入力され、FIRフィルタ4には12.5nsずれたタイミングで40MHzサンプリングを行った信号が入力される。
FIRフィルタ3は、入力されたシンボルに対してフィルタ演算を実施後にセレクタ部7へ出力し、FIRフィルタ4は、フィルタ演算とあわせて、12.5nsだけ時間的に前にずらす補間処理を行い、FIRフィルタ3と同じ出力タイミングで入力されたシンボルをセレクタ部7へ出力する(ステップS4)。このような補間処理は、各FIRフィルタのタップ係数の取り方によって実現可能である。詳細については後述する。
つぎに、判定部6は、PCIクロックサンプルの立ち上がりを検出し、立ち上がりタイミングがFIRフィルタの出力タイミングと同じ場合に、「FIRフィルタ4が出力するシンボルを使用する」という判定を行い、判定結果をセレクタ部7へ出力する(ステップS5)。一方、その他のタイミングでは、「FIRフィルタ3が出力するシンボルを使用する」という判定を行い、判定結果をセレクタ部7へ出力する(ステップS5)。
セレクタ部7では、判定部6の判定結果に基づいて、PCIクロックサンプルの立ち上がりタイミングがFIRフィルタの出力タイミングと同じと判定された場合は、FIRフィルタ4が出力するシンボルを選択し、その他のタイミングと判定された場合はFIRフィルタ3が出力するシンボルを選択し、出力する(ステップS6)。PCIクロックサンプルの立ち上がりタイミングがFIRフィルタの出力タイミングと同じと判定された場合は、サンプルされた信号に強い干渉雑音が乗っていると考えられるため、12.5nsだけタイミングをずらしてサンプリングした信号に置き換える。これにより、干渉の影響を低減することができる。
図4は、判定部6の判定処理の具体例を示す図である。たとえば、FF5がPCIクロック(図4(1))をA/D変換部1と同じサンプリングクロック(図4(2))でサンプリングした場合、FF5の出力であるPCIクロックサンプルは、図4(3)のように表すことができる。ここで、判定部6は、PCIクロックサンプルの立ち上がりを検出し、検出した立ち上がりタイミングとFIRフィルタの出力タイミングが同一となる場合に(図4(4))、「FIRフィルタ4が出力するシンボルを使用する」旨の判定結果をセレクタ部7へ出力する。ここでは、FIRフィルタ4が出力するシンボルを使用する場合をH、FIRフィルタ3が出力するシンボルを使用する場合をL、とする(図4(5))。
図5は、セレクタ部7の入出力波形を示す図である。セレクタ部7は、判定部6による判定結果(図5(3))がLの範囲ではFIRフィルタ3が出力するシンボル(図5(1))を選択し、判定結果がHの範囲ではFIRフィルタ4が出力するシンボル(図5(2))を選択する。この結果、セレクタ部7の出力は、図5(4)のようになる。このように、本実施の形態の干渉除去装置では、40MHzのサンプリング周波数でA/D変換を行った場合の出力であるFIRフィルタ3の出力(図5(1))と比較して、ノイズ成分が除去されたA/D出力を得ることができる。
なお、FIRフィルタ3とFIRフィルタ4におけるタップ係数は、以下の方法により求めることができる。まず、20MHzの帯域幅を持つsinc関数を作成し、sinc関数のピークがサンプリングに含まれるように40MHzでサンプリングする。この値をタップ係数とすることにより、通常の40MHz動作のFIRフィルタを設計できる。FIRフィルタ3にはこの係数を適用する。また、このsinc関数を12.5nsずれたタイミング(ここでは、前にずらすタイミングとする。)で40MHzサンプリングを行い、もう一組タップ係数を得る。FIRフィルタ4にはこちらのタップ係数を適用する。
仮にFIRフィルタ3とFIRフィルタ4に同じ波形を入力すると、FIRフィルタ4は、FIRフィルタ3の出力に対し、12.5ns前の波形を出力する。したがって、本実施の形態のように、FIRフィルタ4への入力信号が、FIRフィルタ3への入力信号に対して12.5ns遅れてサンプリングされた信号である場合には、FIRフィルタ3とFIRフィルタ4の出力信号間ではこのずれが補間され、2つのFIRフィルタからの出力信号は同じタイミングとなる。そのため、干渉の影響を受けたFIRフィルタ3の出力シンボルを、FIRフィルタ4の出力シンボルに置き換えることができる。
以上説明したように、本実施の形態では、A/D変換部において、所望のA/D出力周波数の2倍の周波数でA/D変換を行い、また、アナログ信号に干渉するデジタル信号についても、所望のA/D出力周波数の2倍の周波数でサンプリングする。そして、A/D変換後のサンプル信号を交互に異なるFIRフィルタに出力し、デジタル信号をサンプリングした信号の値に基づいて、デジタル信号による干渉の小さい方のFIRフィルタの出力を選択することとした。これにより、デジタル信号とサンプリングクロックが非同期の場合においても、デジタル信号による干渉を除去したA/D出力を得ることができる。
なお、本実施の形態では、一例として、サンプリングする周波数を所望のA/D出力の2倍とする場合について説明したが、これに限定するものではない。逓倍であればよいので、たとえば、3倍,4倍とすることも可能である。
また、本実施の形態では、一例として、デジタル信号の立ち上がりがアナログ信号に対して影響を与える場合について説明したが、これに限定するものではなく、デジタル信号の立ち下がり、または、デジタル信号の立ち上がりおよび立ち下がりの両方が、アナログ信号に対して影響を与える場合についても適用可能である。
また、本実施の形態では、一例として、デジタル信号であるPCIクロックをサンプリングするときにFFを使用する場合について説明したが、これに限定するものではなく、デジタル信号の値をH/L検出できるサンプリング器であればよい。
また、本実施の形態では、一例として、FIRフィルタを使用する場合について説明したが、これに限定するものではなく、ディレイチェーンや補間フィルタ等を適用することも可能である。例えば、補間フィルタでは、置き換えるべきシンボルを、S/P変換部によって交互に入力されたシンボルを用いて演算処理で算出してもよい。
また、非同期系のデジタル信号からの干渉が強くなる周期が既知の場合、デジタル信号の立ち上がりまたは立ち下がりだけを検出したいのであれば干渉が強くなる周期の1/2以下、デジタル信号の立ち上がりと立ち下がりを検出したいのであれば干渉が強くなる周期の1/4以下、をそれぞれ超えない程度までサンプリング周期を大きくすることができる。これにより、FIRフィルタの構成を簡素にすることができ、使用電力を低減することができる。
また、本実施の形態では、一例として、サンプリングのタイミングをサンプリングクロックの立ち上がりとしていたが、これに限定するものではない。サンプリングクロックの立ち下がりのタイミングを利用してもよいし、立ち上がりと立ち下がりの両方のタイミングを利用してもよい。このような場合においても、使用電力を低減することができる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、アナログ信号のA/D変換および干渉源クロックのサンプリングを、所望のA/D出力周波数の4倍の周波数で行う場合について説明する。以下、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
図6は、第2の実施の形態の干渉除去装置の構成例を示す図である。干渉除去装置は、A/D変換部1aと、S/P変換部2aと、FIFO部8と、補間フィルタ9,10,11と、FF5aと、判定部6aと、セレクタ部7aと、を備える。
A/D変換部1aは、アナログ信号をデジタル信号に変換する。本実施の形態では、一例として、サンプリングクロックを160MHzとする。S/P変換部2aは、A/D変換部1aから出力されたシンボルに対してシリアル/パラレル変換を行う。FIFO部8は、入力した順にシンボルを出力するバッファである。補間フィルタ9,10,11は、FIFO部8と出力タイミングをあわせるための補間処理を行うデジタルフィルタである。FF5aは、デジタル信号である干渉源クロックをサンプリングして、H/Lを検出する。本実施の形態では、サンプリングクロックを160MHzとする。判定部6aは、FF5aから出力された干渉源クロックサンプルに基づいて、FIFO部8、補間フィルタ9,10,11のうちのいずれが出力するシンボルを選択出力するか、を判定する。セレクタ部7aは、判定部6aの判定結果に基づいて、FIFO部8、補間フィルタ9,10,11のいずれかが出力するシンボルを選択して出力する。
ここで、サンプリング対象のアナログ信号と、干渉源としてのデジタル信号線の関係を説明する。なお、デジタル信号線はデジタル信号のバスであり、干渉源クロック線と多数の干渉源データ線から成り立っているものとする。図7は、干渉除去装置への入力波形を示す図である。図7(1)が160MHzのサンプリングクロックを表す。干渉源クロックと干渉源データ線のタイミング関係およびアナログ信号への干渉は、干渉源クロック(図7(2))、干渉源データ線(図7(3))、干渉の影響(図7(4))の通りであり、干渉源クロックが立ち下がるときに干渉源データ線も値を変える。このバスの受信側は、クロックの立ち上がりで信号を受け取ることを想定している。このバスのデータ線の本数は数十本ととても多く、アナログ信号は、クロックの立ち上がりや立ち下がりよりもデータ線のトグルのタイミングで多大な干渉を受けるものとする。また、この干渉の影響は時間とともに徐々に減っていくものとする。なお、干渉源クロックサンプル(図7(5))は、サンプリングクロック(図7(1))で干渉源クロックをサンプリングしたときの値を示すものである。
本来、干渉除去装置には、図7(6)の点線部分で示すような干渉の影響を受けていないアナログ信号が入力されることが理想であるが、実際は、干渉源データ線のデータ値が変わるタイミングである干渉源クロックの立ち下がりのタイミングで干渉の影響(図7(4))を受け、図7(6)の実線部分が示すようなアナログ信号が入力されることになる。干渉を受けたアナログ信号は、例えば、図7(6)のアナログ信号の波形のように、干渉の大きいタイミング(図7(4))では波形にノイズが乗る。この干渉の大きいサンプルを避けて信号を出力するために、本実施の形態では、干渉除去装置が、以下の動作によりアナログ信号への干渉を除去する。
図8は、干渉を除去する処理を示すフローチャートである。まず、A/D変換部1aが、所望のA/D出力40Msps(MHz)の4倍である160MHzのサンプリングクロックでA/D変換を行い(ステップS1a)、A/D変換後のサンプル信号をS/P変換部2aへ出力する。また、FF5aが、上記160MHzのサンプリングクロックで、干渉源クロックをサンプリングし(ステップS2a)、サンプリング後の信号である干渉源クロックサンプルを判定部6aへ出力する。図7の干渉源クロックサンプル(図7(5))が、FF5aの出力に該当する。なお、この160MHzという動作周波数は、33MHzのPCIクロックの立ち上がりを観測するのに十分な周波数であり、かつ、所望の40MHzのサンプリング周波数の逓倍(4倍)となる値である。
つぎに、S/P変換部2aが、A/D変換部1aで得られたサンプル信号(シンボル)に対してシリアル/パラレル変換を行う(ステップS3a)。具体的には、FIFO部8、補間フィルタ9、補間フィルタ10、補間フィルタ11の順にシンボルを分配し、補間フィルタ11へシンボルを出力した後は、つぎのシンボルを再びFIFO部8へ出力し、これを繰り返し行う。
FIFO部8は、先に入力したシンボルからセレクタ部7aへ出力し、補間フィルタ9,10,11は、FIFO部8の出力タイミングと同一のタイミングになるように補間処理したタイミングで入力したシンボルをセレクタ部7aへ出力する(ステップS4a)。具体的には、補間フィルタ9,10,11は、FIFO部8に入力されたデータとタイミングを合わせるため、それぞれ6.25ns,12.5ns,18.75nsだけ時間的に前にずらす補間演算を行う。FIFO部8は、これら補間フィルタの演算レイテンシと同じディレイ時間を持つ。結果的に、セレクタ部7aに同時に入力されるサンプルは、全て時間的に同じタイミングのものになる。これら4つのシンボルのうち、どのシンボルを出力するかは、判定部6aが干渉源クロックサンプルに基づいて判定する。
つづいて、判定部6aの判定処理について説明する。図9は、判定部6aの判定処理を示す図である。干渉源のバスは干渉源クロックの立ち下がり付近が一番干渉の影響が大きく、このタイミングから時間が経過するほど干渉の少ないサンプルになる。そこで、判定部6aは、FF5aの出力である干渉源クロックサンプル(図9(3))から、図9(4)に示すクロックの立ち下がりを検出する。これは、あるサンプリングタイミングで、干渉源クロックサンプルがHであり、次のサンプリングタイミングで干渉源クロックサンプルがLになっている箇所を見つけることで検出可能である。
つぎに、判定部6aは、干渉の強い箇所を推定し干渉の強い箇所を避けるために干渉強度番号を定める(ステップS10)。干渉強度番号は、検出したクロック立ち下がりのHのタイミングに1を、Lのタイミングに2を割り当てる。その後、つぎの立ち下がり検出までは前のタイミングにつけた強度番号に1を加えた値を強度番号とする(図9(5))。このように番号を割り当てると、干渉強度番号が大きいほど干渉が弱いことになる。そして、判定部6aは、4つのサンプル(S/P変換部2aが分割した数と同数)ごとに、その中から一番干渉の弱いサンプルを1つ判定する。すなわち、4つのサンプルから一番干渉強度番号が大きいものを選ぶ。判定部6aは、一番干渉強度番号が大きいサンプルに対応するシンボルが入力されているフィルタを判定し、判定結果をセレクタ部7aへ出力する(ステップS5a)。フィルタを判定する方法としては、例えば、サンプルを4つごとに分けた場合に、1番目にあたるサンプルのタイミングを、S/P変換部2aによってFIFO部8に分配されたサンプルのタイミングと同期させて対応させ、以降、順番に補間フィルタ9,10,11に分配されたサンプルと対応させることで、フィルタを特定することができる。セレクタ部7aは、判定部6aの判定結果に基づいて、シンボルを出力するフィルタを選択する(ステップS6a)。
以上説明したように、本実施の形態では、サンプリングクロックを所望のA/D出力の4倍にすることとした。この場合においても、第1の実施の形態同様、デジタル信号による干渉を除去したA/D出力を得ることができる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態では、判定部が、FIRフィルタごとに干渉強度を算出し、干渉強度の小さいFIRフィルタから出力されるシンボルが選択されるように、判定を行う。以下、第1の実施の形態、第2の実施の形態と異なる部分について説明する。
図10は、第3の実施の形態の干渉除去装置の構成例を示す図である。干渉除去装置は、A/D変換部1bと、S/P変換部2bと、FIRフィルタ12,13、14と、FF5bと、判定部6bと、セレクタ部7bと、を備える。
A/D変換部1bは、アナログ信号をデジタル信号に変換する。本実施の形態では、一例として、サンプリングクロックを120MHzとする。S/P変換部2bは、A/D変換部1bから出力されたシンボルに対してシリアル/パラレル変換を行う。FIRフィルタ12,13,14は、本実施の形態で一例として使用するデジタルフィルタである。また、FIRフィルタ13,14は、FIRフィルタ12と出力タイミングをあわせるための補間処理を行う。FF5bは、デジタル信号である干渉源クロックをサンプリングして、H/Lを検出する。本実施の形態では、サンプリングクロックを120MHzとする。判定部6bは、FF5bから出力された干渉源クロックサンプルに基づいて、FIRフィルタ12,13,14のうちのいずれが出力するシンボルを選択出力するか、を判定する。セレクタ7bは、判定部6aの判定結果に基づいて、FIRフィルタ12,13,14のいずれかが出力するシンボルを選択して出力する。
本実施の形態では、A/D変換部1bのサンプリングクロックは120MHzである。これは所望のA/D出力周波数の3倍となる。そのため、干渉除去装置は、3つのFIRフィルタを備えており、S/P変換部2bから出力されたサンプルがそれぞれのFIRフィルタに3回に1回ずつ入力されることになる。なお、干渉除去装置を搭載する無線通信システムのアプリケーションとして無線LAN IEEE802.11aを想定しており、FIRフィルタ12では、入力された40Mspsの波形に対し、IEEE802.11aで使用する中心20MHz以外の成分をカットするデジタルフィルタの演算を行う。また、FIRフィルタ13,14では、同様のデジタルフィルタ演算とともに、時間タイミングをFIRフィルタ12と合わせる補間フィルタの演算を行う。
ここで、サンプリング対象のアナログ信号と、干渉源としてのデジタル信号線の関係を説明する。図11は、干渉源クロックとアナログ信号への干渉の影響を示す図である。図11(1)が120MHzのサンプリングクロックを表す。ここでは、干渉源クロック(図11(2))の立ち上がりの瞬間に干渉の影響が大きくなり、この影響は短い時間で収束する(図11(3))。この場合、図11(4)のように、干渉が無い時のアナログ信号を点線部分で、干渉を受けた後のアナログ信号を実線部分で表すことができる。干渉源クロックをFF5bでサンプリングした結果が干渉源クロックサンプル(図11(5))である。判定部6bは、この干渉源クロックサンプル、および、各FIRフィルタのタップ係数の違いに基づいて、各FIRフィルタの干渉の影響を算出し、干渉の影響の一番少ないFIRフィルタを選択する判定を行う。この判定処理を含めた干渉除去装置の処理について説明する。
図12は、干渉を除去する処理を示すフローチャートである。まず、A/D変換部1bが、所望のA/D出力40Mspsの3倍である120MHzのサンプリングクロックでA/D変換を行い(ステップS1b)、A/D変換後のサンプル信号をS/P変換部2bへ出力する。また、FF5bが、上記120MHzのサンプリングクロックで、干渉源クロックをサンプリングし(ステップS2b)、サンプリング後の信号である干渉源クロックサンプルを判定部6bへ出力する。
つぎに、S/P変換部2bが、A/D変換部1bで得られたサンプル信号(シンボル)に対してシリアル/パラレル変換を行う(ステップS3b)。具体的には、S/P変換部2bは、FIRフィルタ12,13,14の順にシンボルを分配し、FIRフィルタ14へシンボルを出力した後は、つぎのシンボルを再びFIRフィルタ12へ出力し、これを繰り返し行う。
つぎに、FIRフィルタ12は、入力したシンボルに対してフィルタ演算を実施後にセレクタ部7bへ出力し、FIRフィルタ13,14は、フィルタ演算とあわせて、FIRフィルタ12の出力タイミングと同一のタイミングになるように補間処理を行い、FIRフィルタ12と同じ出力タイミングで入力したシンボルをセレクタ部7bへ出力する(ステップS4b)。
ここで、FIRフィルタの構成について説明する。図13は、FIRフィルタ12の構成例を示す図である。FIRフィルタ12は、FF20a〜20gと、乗算部21a〜21gと、加算部22と、を備える。FF20a〜20gは、入力したサンプル信号を蓄積する。具体的には、ディレイフリップフロップを用いることができる。乗算部21a〜21gは、入力した各サンプル信号にタップ係数を乗算する。加算部22は、各乗算部によって得られた値を加算して出力する。
FIRフィルタ12にサンプル信号が入力されると、FF20a〜20gが、サンプル信号を蓄積する。そして、乗算部21a〜21gが、各FF20a〜20gに蓄積されたサンプル信号に対して、各タップ係数a〜gの値を乗算する。加算部22は、乗算部21a〜21gの乗算結果を全て加算し、加算した結果を出力する。
ここで、FF20a〜20gが蓄積するサンプル信号のうちいくつかは、干渉の影響の大きい干渉源クロックの立ち上がり時のサンプル信号(以下、立ち上がりサンプルとする)となる。FIRフィルタ12は、この立ち上がりサンプルによって干渉の影響のある演算結果を出力することになるが、この影響がどの程度のものかは、各FIRの立ち上がりサンプルの位置を追跡し、これに乗算されるタップ係数を監視することによって推定できる。本実施の形態では、判定部6bが、この監視を行い、推定した干渉の影響が最小となるFIRフィルタからシンボルを出力する判定を行う。
なお、FIRフィルタ13,14も、FIRフィルタ12と同様の構成となるが、各タップ係数は、FIRフィルタ12,13,14で、それぞれ異なる値をとる。これらの値は、FIRフィルタ内部でROMとして保持しておいてもよいし、FIRフィルタ外部から入力してもよいが、これらに限定するものではない。
つぎに、各FIRフィルタのタップ係数について説明する。図14は、各FIRフィルタのタップ係数を示す図である。FIRフィルタのタップ係数は、中心20MHzを通過域とするローパスフィルタとして動作させるため、sinc関数、またはこれにタップ数を削減するためのロールオフ演算を施した関数、から算出することができる。ここでは、図14に示す波形を適切な時間間隔毎に切り出した値を、それぞれのFIRフィルタのタップ係数とする。例えば、FIRフィルタ12のタップ係数a〜gは、それぞれ、−0.212,0,+0.5,+1.0,+0.5,0,−0.212となる。ローパスフィルタの動作に加え、補間フィルタの役割も担うFIRフィルタ13,14のタップ係数は、それぞれ、同じ関数の補正したい時間だけずれた時刻の値を取ることで求めることができる。
つぎに、各FIRフィルタが上記ステップS4bの処理を行った後、判定部6bでは、干渉源クロックサンプルから、立ち上がりサンプルを図11(6)の立ち上がり検出のように検出する。この場合、アナログ信号をA/D変換したサンプル信号のうち、干渉の影響を大きく受けるものは、ほぼ全て立ち上がりサンプル(図11(7))のタイミングとなる。
図15は、判定部6bの構成例を示す図である。判定部6bは、立ち上がり検出部30と、S/P変換部31と、FIR12干渉強度算出部32と、FIR13干渉強度算出部33と、FIR14干渉強度算出部34と、比較部35と、を備える。
立ち上がり検出部30は、干渉源クロックサンプルの立ち上がりを検出し、立ち上がりサンプル検出時に立ち上がりフラグを出力する。S/P変換部31は、立ち上がりフラグを各FIR干渉強度算出部に出力する。FIR12干渉強度算出部32は、FIRフィルタ12の干渉強度を算出する。FIR13干渉強度算出部33は、FIRフィルタ13の干渉強度を算出する。FIR14干渉強度算出部34は、FIRフィルタ14の干渉強度を算出する。比較部35は、干渉の影響の最も少ないFIRフィルタを判定し、判定結果をセレクタ7bへ出力する。
また、FIR12干渉強度算出部32は、FF36a〜36gと、セレクタ部37a〜37gと、加算部38と、を備える。FF36a〜36gは、立ち上がり検出部30が出力する立ち上がりフラグを格納する。具体的には、ディレイフリップフロップを用いることができる。セレクタ部37a〜37gは、FF36a〜36gに格納された立ち上がりフラグに基づいて、出力する値を選択する。加算部38は、各セレクタ部から出力された値を加算して、比較部35へ出力する。
各セレクタ部が出力するタップ係数a〜gは、図13に示すFIRフィルタ12が備えるタップ係数a〜gと同一である。なお、FIR13干渉強度算出部33、FIR14干渉強度算出部34も同様の構成となるが、FIR13干渉強度算出部33が備えるタップ係数はFIRフィルタ13と同一とし、FIR14干渉強度算出部34が備えるタップ係数はFIRフィルタ14と同一とする。
判定部6bでは、干渉源クロックを120MHzでサンプルした干渉源クロックサンプルが入力されると、立ち上がり検出部30が、この干渉源クロックサンプルに基づいてクロックの立ち上がりを検出する。立ち上がりを検出すると、立ち上がりフラグをS/P変換部31へ出力する。S/P変換部31は、干渉の影響を受けたサンプルが、S/P変換部2bにおいて、どのFIRフィルタに出力されたかを追跡し、立ち上がりフラグを、該当するFIRフィルタに対応するFIR干渉強度算出部へ出力する。
FIR12干渉強度算出部32では、FF36a〜36gが、いくつのタップ係数を掛けられたかを追跡するための回路であり、具体的には、立ち上がりフラグを格納する。セレクタ部37a〜37gは、FF36a〜36gに立ち上がりフラグが格納されているかどうかを確認し、格納されている場合(立ち上がりサンプルの場合)にタップ係数を、格納されていない場合(立ち上がりサンプルではない場合)には0を、出力する。加算部38は、各セレクタ部37a〜37gから入力した値の絶対値を加算し、加算した値を比較部35へ出力する。これにより、FIRフィルタ12の出力のうち、干渉の影響を受けたサンプルに掛けられたタップ係数の合計、すなわち、干渉強度を算出することができる。同様に、FIR13干渉強度算出部33がFIRフィルタ13の干渉強度を算出し、FIR14干渉強度算出部34がFIRフィルタ14の干渉強度を算出する(ステップS20)。比較部35は、FIR13干渉強度算出部33、FIR14干渉強度算出部34からの加算値もあわせて入力する。
判定部6bでは、比較部35が、各FIR干渉強度算出部が出力した値を比較し、最も値の小さい(最も干渉の影響の小さい)FIRフィルタを判定し、その判定結果をセレクタ部7bへ出力する(ステップS5b)。セレクタ部7bは、判定部6bの判定結果に基づいてFIRフィルタを選択し、そのFIRフィルタからのシンボルを出力する(ステップS6b)。
以上説明したように、本実施の形態では、FIRフィルタごとに干渉強度を算出し、最も干渉強度が小さいFIRフィルタからシンボルを出力することとした。これにより、第1の実施の形態、第2の実施の形態と比較して、さらに高精度に干渉の影響の少ないFIRフィルタを判定することができる。
1、1a、1b A/D(Analogue/Digital)変換部、2、2a、2b S/P(serial/parallel)変換部、3、4 FIRフィルタ、5、5a、5b FF(フリップフロップ)、6、6a、6b 判定部、7、7a、7b セレクタ部、8 FIFO部、9、10、11 補間フィルタ、12、13、14 FIRフィルタ。

Claims (5)

  1. 所望の出力周波数のM倍(Mは2以上の整数)の周波数で入力アナログ信号に対してA/D変換を行うA/D変換手段と、
    前記A/D変換後のデジタル信号をシンボル単位でM個の出力先に対して所定順に振り分ける振分処理を、繰り返し行うシリアル/パラレル変換手段と、
    各振分処理において最も早いタイミングで振り分けられた信号を入力し、フィルタ演算後の信号を前記所望の出力周波数で出力するデジタルフィルタ手段と、
    各振分処理において最も早いタイミングで振り分けられた信号以外のM−1個の信号をそれぞれ入力し、フィルタ演算を行うとともに、補間処理により、前記振分処理において前記デジタルフィルタ手段に振り分けられた信号を生成し、当該信号を前記所望の出力周波数で出力するM−1個の補間フィルタ手段と、
    前記所望の出力周波数のM倍の周波数で入力デジタル信号をサンプリングするサンプリング手段と、
    前記サンプリング手段によるサンプリング結果に基づいて、前記デジタルフィルタ手段および前記M−1個の補間フィルタ手段の中から、前記入力デジタル信号による干渉の影響が小さいフィルタ手段を判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、前記デジタルフィルタ手段および前記M−1個の補間フィルタ手段が出力する信号の中から1つを選択して出力するセレクタ手段と、
    を備えることを特徴とする干渉除去装置。
  2. M=2の場合、
    前記判定手段は、
    前記サンプリング手段によりサンプリングされた信号の立ち上がり、立ち下がり、または、立ち上がりおよび立ち下がりの両方、のタイミングと、各フィルタ手段の出力タイミングが一致した場合に、前記補間フィルタ手段を干渉の影響が小さいフィルタ手段と判定し、
    その他のタイミングでは前記デジタルフィルタ手段を干渉の影響が小さいフィルタ手段と判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の干渉除去装置。
  3. 入力デジタル信号の立ち上がり、立ち下がり、または、立ち上がりおよび立ち下がりの両方、のタイミングが最も入力アナログ信号に干渉し、時間経過とともに干渉強度が減少する場合に、
    前記判定手段は、
    前記サンプリング手段によりサンプリングされた信号の立ち上がり、立ち下がり、または、立ち上がりおよび立ち下がりの両方、のタイミングを検出し、当該検出したタイミングの前後のサンプリングにおいて、サンプリング前の信号に強度番号として1を、サンプリング後の信号に強度番号として2を、それぞれ付与し、以降のサンプリング後の信号にはさらに1ずつ増加させた強度番号を付与し、
    各フィルタ手段の出力間隔で前記強度番号を付与した信号を分け、当該出力間隔毎に最も強度番号の大きい信号を検出し、当該検出した信号に基づいて干渉の影響が小さいフィルタ手段を判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の干渉除去装置。
  4. 前記デジタルフィルタ手段および前記補間フィルタ手段がFIRフィルタである場合に、
    前記判定手段は、
    前記サンプリング手段によりサンプリングされた信号をM個の出力先に対して所定順に振り分けるサンプリング信号振分処理を、繰り返し行う振分手段と、
    前記振分手段により振り分けられた信号を入力し、当該信号および各FIRフィルタで使用されるタップ係数に基づいて、FIRフィルタ毎の干渉強度を算出するM個のFIR干渉強度算出手段と、
    前記各FIR干渉強度算出手段により算出された干渉強度を比較する比較手段と、
    を備え、
    前記比較手段による比較の結果に基づいて、干渉の影響が小さいフィルタ手段を判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の干渉除去装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の干渉除去装置、
    を備えることを特徴とする通信装置。
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