JP5221324B2 - 情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置、及びコンピュータプグラム - Google Patents

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Description

本発明は、ある不確定事象を予測する予測市場システムにおける証券の価格分布により、当該事象の将来の予測を行う情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置、及びコンピュータプログラムに関する。
一般に、販売予測を行う場合、過去のデータを外挿することで将来を予測する時系列予測モデルが用いられる。しかし、新商品のように過去のデータが十分に存在しないときには適用できない。このような商品に対しては、経験や勘に頼った予測が行われることが多々あり、予測の精度が低いという問題があった。
また、他の予測方法として、ある事象に対して将来の結果の選択肢を複数用意し、インターネット等で多くのユーザにそれら選択肢から1つを選択させることで広く予想を募り、その予想の結果から将来の事象の予測を行うといったことも行われている。このような予測方法は、例えば選挙の当選者の予測や、スポーツの勝敗結果予想、年末の平均株式指数の予測など幅広い分野で行われている。特許文献1には、このような方法で広く世間から予想を募る形の予測を行う際に、予想者のうち、予想の的中確率が高い集団を抽出することで、予測の精度を向上させる技術が開示されている。
また、不特定多数のユーザからの予想を募る手法として、仮想の証券市場を設置し、その仮想市場で取引されるある不確定事象に対する証券を発行し、その売買の結果によりその不確定事象の結果を予測する予測市場という手法も近年行われてきている。予測市場では、複数の人間が、予測の結果に応じて配当を得られる証券を取引し、参加者には、予測が的中した場合に仮想通貨によるインセンティブを与えることで、予想者は、仮想通貨を増やすために、予測を当てようと行動する。そのため、配当を得られる確率が高いと予測された証券は、市場での取引価格も高くなる。このように、予測に関する断片的な知識が証券価格に反映される仕組みになっている。
特開2008−123165号公報
上述した予測市場には可変区間型証券を用いた予測市場がある。可変区間型証券を用いた予測市場では、数値の区間で結果を予測し、結果が区間内に収まると配当を得られる。証券価格は価格分布で与えられ、区間に含まれる分布の密度に比例する。十分に取引が行われた後の価格分布を、生起確率分布とみなし、この分布を抽出する必要がある。
しかしながら、実際に人が参加して予測市場を実施する場合、資産情報および市場情報を管理するには非常に煩雑な処理が必要となり、特に、可変区間型証券を用いる場合には次のような問題がある。
まず、価格が分布で与えられるため、任意の希望する区間に対して、一見しただけでは希望する証券区間の単価が分からない。単価を計算するには、対象区間の価格分布における密度を計算しなければならない。そのため、参加者はどのように証券売買すれば利益を得られるのか分かりにくく、直感的な意思決定が難しい。また、自身の意思決定により、所持金、証券時価総額、的中時配当といった資産がどのように変化するのかを把握する必要がある。参加者がシステム上で効率よく売買を行うためのユーザインターフェースおよび市場情報と資産情報を管理するシステムが不可欠である。
そこで、本発明は、上記問題や必要性に鑑み、可変区間型証券を用いた予測市場において、参加者が効率的に証券取引を行うことができる情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の情報処理システムは、一の事象の予測結果を可変区間型の仮想証券として取引をさせることで前記一の事象の予測結果を募る予測市場を管理するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介して通信可能なクライアント装置を備える情報処理システムであって、前記クライアント装置は、前記仮想証券を取引する際の取引区間の上限値及び下限値を特定するための区間情報の入力を受け付ける第1の受付手段と、前記仮想証券の取引量の入力を受け付ける第2の受付手段と、前記取引区間における仮想証券の価格と、前記価格と前記取引量とを用いて決定される取引設定に従って前記仮想証券を取引した後のユーザの資産情報と、を表示部に表示する表示手段と、前記仮想証券の取引設定の確定入力を受け付ける第3の受付手段と、を備え、前記サーバ装置は、前記第3の受付手段が前記取引設定の確定を受け付けた後に、前記取引設定を用いて前記仮想証券の価格分布を更新する証券価格更新手段と、前記証券価格更新手段により更新された前記仮想証券の価格分布に従って、前記仮想証券を保有する前記ユーザの資産の更新を行うユーザ資産更新手段と、を備え、前記表示手段は、前記仮想証券の価格分布を前記ユーザに提示するための価格分布情報の表示をさらに表示部に行い、価格分布情報が表示されている領域に対するポインティングデバイスによる操作により前記第1の受付手段は区間情報の入力を、前記第2の受付手段は取引量の入力を、それぞれ受け付け、前記表示手段はさらに、前記取引区間及び前記取引量を示す矩形を前記価格分布情報に重ねて表示することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項7記載の情報処理方法は、一の事象の予測結果を可変区間型の仮想証券として取引をさせることで前記一の事象の予測結果を募る予測市場を管理するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介して通信可能なクライアント装置を備える情報処理システムにより行われる情報処理方法であって、前記クライアント装置の第1の受付手段が、前記仮想証券を取引する際の取引区間の上限値及び下限値を特定するための区間情報の入力を受け付ける第1の受付工程と、前記クライアント装置の第2の受付手段が、前記仮想証券の取引量の入力を受け付ける第2の受付工程と、前記クライアント装置の表示手段が、前記取引区間における仮想証券の価格と、前記価格と前記取引量とを用いて決定される取引設定に従って前記仮想証券を取引した後のユーザの資産情報と、を表示部に表示する表示工程と、前記クライアント装置の第3の受付手段が、前記仮想証券の取引設定の確定入力を受け付ける第3の受付工程と、前記サーバ装置の証券価格更新手段が、前記第3の受付工程が前記取引設定の確定を受け付けた後に、前記取引設定を用いて前記仮想証券の価格分布を更新する証券価格更新工程と、前記サーバ装置のユーザ資産更新手段が、前記証券価格更新手段により更新された仮想証券の価格分布に従って、前記仮想証券を保有する前記ユーザの資産の更新を行うユーザ資産更新工程と、を備え、前記表示工程は、前記仮想証券の価格分布を前記ユーザに提示するための価格分布情報の表示をさらに表示部に行い、価格分布情報が表示されている領域に対するポインティングデバイスによる操作により前記第1の受付工程は区間情報の入力を、前記第2の受付工程は取引量の入力を、それぞれ受け付け、前記表示工程はさらに、前記取引区間及び前記取引量を示す矩形を前記価格分布情報に重ねて表示することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項8記載のコンピュータプログラムは、一の事象の予測結果を可変区間型の仮想証券として取引をさせることで前記一の事象の予測結果を募る予測市場を管理するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介して通信可能なクライアント装置を備える情報処理システムで実行されるコンピュータプログラムであって、前記クライアント装置を、前記仮想証券を取引する際の取引区間の上限値及び下限値を特定するための区間情報の入力を受け付ける第1の受付手段と、前記仮想証券の取引量の入力を受け付ける第2の受付手段と、前記取引区間における仮想証券の価格と、前記価格と前記取引量とを用いて決定される取引設定に従って前記仮想証券を取引した後のユーザの資産情報と、を表示部に表示する表示手段と、前記仮想証券の取引設定の確定入力を受け付ける第3の受付手段として機能させ、前記サーバ装置を、前記第3の受付手段が前記取引設定の確定を受け付けた後に、前記取引設定を用いて前記仮想証券の価格分布を更新する証券価格更新手段と、前記証券価格更新手段により更新された仮想証券の価格分布に従って、前記仮想証券を保有する前記ユーザの資産の更新を行うユーザ資産更新手段として機能させ、前記表示手段は、前記仮想証券の価格分布を前記ユーザに提示するための価格分布情報の表示をさらに表示部に行い、価格分布情報が表示されている領域に対するポインティングデバイスによる操作により前記第1の受付手段は区間情報の入力を、前記第2の受付手段は取引量の入力を、それぞれ受け付け、前記表示手段はさらに、前記取引区間及び前記取引量を示す矩形を前記価格分布情報に重ねて表示することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項9記載のコンピュータプログラムは、コンピュータを、一の事象の予測結果を可変区間型の仮想証券として取引をさせることで前記一の事象の予測結果を募る予測市場を管理するサーバ装置とネットワークを介して通信可能なクライアント装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、前記仮想証券を取引する際の取引区間の上限値及び下限値を特定するための区間情報の入力を受け付ける第1の受付手段と、前記仮想証券の取引量の入力を受け付ける第2の受付手段と、前記取引区間における仮想証券の価格と、前記価格と前記取引量とを用いて決定される取引設定に従って前記仮想証券を取引した後のユーザの資産情報と、を表示部に表示する表示手段と、前記仮想証券の取引設定の確定入力を受け付ける第3の受付手段として機能させ、前記表示手段は、前記仮想証券の価格分布を前記ユーザに提示するための価格分布情報の表示をさらに表示部に行い、価格分布情報が表示されている領域に対するポインティングデバイスによる操作に従って、前記第1の受付手段は仮想証券の区間情報の入力を、前記第2の受付手段は仮想証券の取引量の入力を、それぞれ受け付け、前記表示手段はさらに、前記取引区間及び前記取引量を示す矩形を前記価格分布情報に重ねて表示することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項12記載の情報処理装置は、一の事象の予測結果を可変区間型の仮想証券として取引をさせることで前記一の事象の予測結果を募る予測市場を管理するサーバ装置とネットワークを介して通信可能な情報処理装置であって、前記仮想証券を取引する際の取引区間の上限値及び下限値を特定するための区間情報の入力を受け付ける第1の受付手段と、前記仮想証券の取引量の入力を受け付ける第2の受付手段と、前記取引区間における仮想証券の価格と、前記価格と前記取引量とを用いて決定される取引設定に従って前記仮想証券を取引した後のユーザの資産情報と、を表示部に表示する表示手段と、前記仮想証券の取引設定の確定入力を受け付ける第3の受付手段と、を備え、前記表示手段は、前記仮想証券の価格分布を前記ユーザに提示するための価格分布情報の表示をさらに表示部に行い、価格分布情報が表示されている領域に対するポインティングデバイスによる操作に従って、前記第1の受付手段は仮想証券の区間情報の入力を、前記第2の受付手段は仮想証券の取引量の入力を、それぞれ受け付け、前記表示手段はさらに、前記取引区間及び前記取引量を示す矩形を前記価格分布情報に重ねて表示することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項13記載の情報処理方法は、一の事象の予測結果を可変区間型の仮想証券として取引をさせることで前記一の事象の予測結果を募る予測市場を管理するサーバ装置とネットワークを介して通信可能な情報処理装置によって行われる情報処理方法であって、前記仮想証券を取引する際の取引区間の上限値及び下限値を特定するための区間情報の入力を受け付ける第1の受付工程と、前記仮想証券の取引量の入力を受け付ける第2の受付工程と、前記取引における仮想証券の価格と、前記価格と前記取引量とを用いて決定される取引設定に従って前記仮想証券を取引した後のユーザの資産情報と、を表示部に表示する表示工程、前記仮想証券の取引設定の確定入力を受け付ける第3の受付工程と、を備え、前記表示工程は、前記仮想証券の価格分布を前記ユーザに提示するための価格分布情報の表示をさらに表示部に行い、
価格分布情報が表示されている領域に対するポインティングデバイスによる操作に従って、前記第1の受付工程は仮想証券の区間情報の入力を、前記第2の受付工程は仮想証券の取引量の入力を、それぞれ受け付け、前記表示工程はさらに、前記取引区間及び前記取引量を示す矩形を前記価格分布情報に重ねて表示することを特徴とする。
本発明によれば、予測市場の参加者は証券に対して、価格を容易に知ることができる。また、取引によって自分の資産に生じる変化も理解できる。その結果、可変区間型証券を用いた予測市場において、参加者が効率的に証券取引を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システムの一例を示すシステム構成図である。
図1において、本発明の実施形態に係る情報処理システムは、例えば、データベースサーバ101と、管理サーバ102と、複数のクライアント装置103と、これらを相互に通信可能に接続するLAN(Local Area Network)等のネットワーク104とで構成される。なお、ネットワーク104上のクライアント装置103の台数は、図示例に限定されず、1台であっても3台以上であってもよい。
データベースサーバ101は、ある事象の結果を上述した可変区間型証券を用いて予測する予測市場に参加するユーザのユーザ情報を記憶するユーザマスタ、過去から現在までに開設された若しくは将来開設される予定の予測市場の設定を記憶する市場マスタテーブル、各予測市場における証券の価格分布を記憶する価格分布マスタ、各ユーザの資産情報を記憶する資産情報マスタテーブル、各ユーザの各市場における売買履歴を管理する売買履歴マスタテーブル等を含む、予測市場システムを運営するために必要な各種マスタデータを記憶する情報処理装置である。これらの各種マスタデータの詳細については後述する。
管理サーバ102は、ネットワーク104上のクライアント装置103からの市場開設要求、取引要求等に応じて、予測市場の管理を行う情報処理装置である。クライアント装置103は、ユーザによる操作に従って、管理サーバ102に対して市場開設要求、取引要求等を行う情報処理装置である。
図2は、図1における管理サーバ102のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。なお、データベースサーバ101およびクライアント装置103についても管理サーバ102と同様のハードウェア構成を有するものとし、それらの説明は省略する。
図2において、CPU201は、システムバス212に接続された各デバイスを統括的に制御する。RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア、一時退避領域等として機能する。ROM203は、ブートプログラムが記憶されている。入力制御部204は、キーボードやマウス等のポインティングデバイスで実現される入力部205からの入力を制御する。表示制御部206は、CRTモニタや液晶モニタ等で実現される表示部207による表示を制御する。
外部メモリ制御部208は、CPU201の制御プログラムであるオペレーティングシステム(OS)や、管理サーバ102の各種機能を実現するためのプログラムや上記各種データベース(DB)、各種ファイル等、各種アプリケーション、各種マスタファイル、ユーザファイル等の各種データを記憶する外部メモリ209へのアクセスを制御する。外部メモリ209には、さらに管理サーバ102の各種機能を実現するための各種テーブル等が記憶されている。なお、外部メモリ209としては、ハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)、PCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続可能なコンパクトフラッシュ(登録商標)やスマートメディア等が挙げられる。通信I/F制御部210は、LANやインターネット等のネットワーク104を介して外部機器との通信制御処理を実行する。
本実施形態では、後述する処理については、CPU201により外部メモリ209に記録されているプログラムが必要に応じてRAM202にロードされ、該プログラムの制御に基づき、CPU201によって実行されるものとする。
図3は、図1の情報処理システムで管理、運営される予測市場の流れを示すフローチャートである。
図3において、まず、予測市場を開設することから処理が始まる(ステップ301:市場開設処理)。そして、予測市場を開設したのち、開設した予測市場の設定を変更したい場合には(ステップS302:「予測市場の設定変更」でYES)、予測市場の設定変更(ステップS305:市場設定変更処理)を行うことが可能である。
一方、予測市場が開設され、取引が開始されると、当該予測市場で取り扱われている問題の予測結果を仮想証券とした取引が行われる(ステップS303:取引処理)。そして、取引に応じた仮想証券の価格分布の更新が行われる(ステップS304:価格分布更新処理)。そして、取引が終了するまで(例えば、終了日時条件に合致するまで)、ステップS302〜ステップS305の処理を繰り返す。取引が終了になった場合には(ステップS306:「取引終了」でYES)、結果処理(ステップS307)を行う。
次に、上述した予測市場の管理、運営のために管理サーバ102が行う処理について図4a、図4b、図5、図6等を参照して説明する。なお、以下に説明する処理は、原則として、管理サーバ102内のCPU201が、外部メモリ209に記憶されている本処理を実行させるためのプログラムをRAM202にロードし、当該プログラムに従った処理を行うことで実行されるものとする。また、クライアント装置103側の処理については、クライアント装置103内の不図示のCPU201が外部メモリに記憶されている本処理を実行させるためのプログラムをRAMにロードし、当該プログラムに従った処理を行うもので実行されるものとするが、これに限定されるものではなく、ASP(Application Service Provider)を利用した形態であってもよい。
図4a及び図4bは、管理サーバ102のCPU201によって行われる予測市場の運営管理処理の一例を示すフローチャートである。
図4aにおいて、まず、管理サーバ102(内のCPU201)は、ネットワーク104を介してクライアント装置103から接続要求があったかを判断する(ステップS401)。接続要求があった場合には(ステップS401でYES)、その接続要求が新規ユーザの登録要求かを判断する(ステップS402)。新規ユーザの登録要求であった場合(ステップS402でYES)、管理サーバ102は、登録要求に含まれる新規ユーザに関する認証情報等をデータベースサーバ101内のユーザマスタ(不図示)に登録する(ステップS403:ユーザ登録処理)。ユーザマスタには、ユーザID、パスワード等のユーザ認証に使用される認証情報が少なくとも登録されている。一方、既に登録済みのユーザの場合には、接続要求の際に、認証に使用されるユーザID、パスワード等のユーザ情報が送信されてくるので、管理サーバ102は、受信したユーザ情報とユーザマスタに登録されている認証情報とを比較することにより、ユーザ認証を行う。
クライアント装置103からログイン(認証)したユーザが一般ユーザであった場合、ステップS403のユーザ登録処理が終了した後または登録済みユーザのログインがなされた後に、クライアント装置103内の表示部に図5に示すような取引画面500が表示される。ユーザは、この取引画面500を介して管理サーバ102に対して市場開設要求や取引要求等を行う。取引画面500の詳細については後述する。
一方、クライアント装置103からログインしたユーザが管理者権限を持つ管理者であった場合、ステップS403のユーザ登録処理が終了した後または登録済みユーザのログインがなされた後に、クライアント装置103内の表示部に図6に示すような管理者用画面600が表示される。管理者は、この管理者用画面600を介して管理サーバ102に対して各種の要求を行う。管理者用画面600の詳細については後述する。なお、取引画面500及び管理者用画面600は、クライアント装置103が生成して表示部に表示してもよいし、管理サーバ102が生成したものをクライアント装置103の表示部に表示させてもよい。
図5は、クライアント装置103の表示部に表示される取引画面500の一例を示す図である。
取引画面500は、一般ユーザがログインした場合にクライアント装置103の表示部に表示される画面である。501は予測市場データ表示欄であって、画面表示時点において取引中の予測市場のデータがリスト表示される。図示の予測市場データ表示欄501には、予測市場のデータとして、例えば、市場IDと、締切日時と、市場名とが表示される。502は参加ボタンであって、予測市場データ表示欄501で選択されている予測市場への取引要求をクライアント装置103から管理サーバ102に対して行うために用いられる。
503は市場情報表示欄であって、取引を行う市場の市場ID、市場名、締切日時、前回売買日時、及び市場説明文が表示される。504は証券購入情報指定欄である。ユーザはクライアント装置103のポインティングデバイス等を操作して、証券購入情報指定欄504において、購入する証券の区間(売買区間)、量(売買量)を含む売買設定を指定する。証券購入情報指定欄504の詳細については後述する。
505は、取引前後での資産の変動情報を示す資産変動表示欄である。証券購入情報指定欄504での証券購入情報指定の変更に従って、その指定により証券を購入した場合に資産がどのように変動するかを、現在の資産と対照表示させる。資産変動表示欄505の詳細については後述する。
506は、コメント入力欄であって、証券の購入にあたり、その購入に至った情報をコメントとして入力させるための入力欄である。507は、コメント表示欄であって、当該予測市場での取引の際にコメント入力されたコメント情報が表示される。この情報を参考にして、ユーザは取引が可能である。
508は取引要求ボタンであって、取引画面500を介して入力された証券購入情報に従った証券の取引要求をクライアント装置103から管理サーバ102に対して送信するために用いられる。509は市場別成績ボタン、510はユーザ別成績ボタンであって、管理サーバ102に対して情報閲覧要求を送信するために用いられる。511は終了ボタンであって、図4bに示すステップS418のログアウト要求を送信するために用いられる。なお、ウインドウの閉じるボタンでも、同じくログアウトは可能である。
図6は、クライアント装置103の表示部に表示される管理者用画面600の一例を示す図である。
管理者用画面600は、管理者権限を持つユーザ(管理者)がログインした場合に表示される画面である。601はユーザ承認ボタンであり、新規に予測市場での取引参加を希望するユーザの登録要求を承認し、ユーザマスタに新規ユーザの情報を登録するためのボタンである。
602は予測市場開設ボタンであり、新規の予測市場の開設要求を管理サーバ102に対して送信するために用いられる。具体的には、予測市場開設ボタン602が押下された場合には、後述する図8に示す新規市場開設画面800がクライアント装置103の表示部に表示され、市場開設に必要な各種設定の入力を受け付けた後に、予測市場開設要求をクライアント装置103から管理サーバ102に対して送信する。新規市場開設画面800の詳細については後述する。
603は予測市場データ表示欄であって、後述する図9に示す市場マスタテーブル900に登録されている予測市場データのうち、画面表示時において取引が行われている(一時停止状態も含む)予測市場のリストが表示される。予測市場データ表示欄603には、例えば、予測市場ごとに割り振られた市場IDと、その取引状態を示す状態と、締め切り/終了日時と、更新法(更新ルール)と、市場名(テーマ名)とが表示される。
604は市場設定変更ボタンであり、予測市場データ表示欄603で選択された予測市場の設定変更要求を管理サーバ102に送信するためのボタンである。具体的には、市場設定変更ボタン604が押下された場合には、不図示の予測市場設定変更画面が表示され、変更すべき内容の入力を受け付けた後に、市場設定変更要求をクライアント装置103から管理サーバ102に対して送信することになる。予測市場設定変更画面の構成は、図8に示す新規市場開設画面800とほぼ同様であり、デフォルト情報として、選択された予測市場の設定情報があらかじめ表示されている。また、変更が不可な項目については、変更ができないことを明らかにするために、例えばグレーアウト表示がなされている。
605は市場停止ボタンであり、予測市場データ表示欄603で選択されている予測市場の取引を一時停止する状態変更要求をクライアント装置103から管理サーバ102に対して送信するために用いられる。606は市場再開ボタンであり、予測市場データ表示欄603で選択されている予測市場の取引を再開する状態変更要求をクライアント装置103から管理サーバ102に対して送信するために用いられる。607は市場中止ボタンであり、予測市場データ表示欄603で選択されている予測市場の取引を中止する状態変更要求をクライアント装置103から管理サーバ102に対して送信するために用いられる。
608は価格分布(バッチ)更新ボタンであり、予測市場データ表示欄603で選択されている予測市場での取引データに基づいた価格分布更新処理要求をクライアント装置103から管理サーバ102に対して送信するために用いられる。なお、価格分布更新ボタン608については、分布更新ルール(図6における予測市場データ表示欄603の「更新法」)が「バッチ更新」の場合に有効となる。
609は結果入力ボタンであり、予測市場データ表示欄603で選択されている予測市場の結果処理要求をクライアント装置103から管理サーバ102に対して送信するために用いられる。結果入力ボタン609が押下された場合、クライアント装置103の表示部には、後述する図29に示すような結果入力画面2900が表示され、結果の入力を受け付けた後に、結果処理要求を管理サーバ102に対して送信することになる。
図4aに戻り、ステップS404では、管理サーバ102は、管理者用画面600上でのユーザ操作に応じて管理サーバ102に送信された市場開設要求をクライアント装置103から受け付けたと判断した場合には(ステップS404でYES)、市場開設処理を行う(ステップS405)。市場開設処理の詳細については図7を参照して後述する。ステップS404で市場開設要求でないと判断したとき(ステップS404でNO)またはステップS405の処理が終了した後はステップS406へ進む。
ステップS406では、管理サーバ102は、管理者用画面600上でのユーザ操作に応じてクライアント装置103から送信された、既に開設している予測市場の設定変更要求を受け付けたと判断した場合(ステップS406でYES)、市場設定変更処理を行う(ステップS407)。市場設定変更処理の詳細については図10を参照して後述する。ステップS406で既に開設している予測市場の設定変更要求でないと判断したとき(ステップS406でNO)またはステップS407の処理が終了した後はステップS408へ進む。
ステップS408では、管理サーバ102は、管理者用画面600上でのユーザ操作に応じてクライアント装置103から送信された市場状態の変更要求を受け付けたと判断した場合(ステップS408でYES)、市場状態の変更処理を行う(ステップS409)。市場状態の変更とは、既に開始されている市場の一時停止、一時停止されている市場の再開、開設中の市場での取引の中止のいずれかを含むものとする。市場状態の変更処理の詳細については図11を参照して後述する。ステップS408で市場状態の変更要求を受け付けていないと判断したとき(ステップS408でNO)またはステップS409の処理が終了した後はステップS410へ進む。
ステップS410では、管理サーバ102は、管理者用画面600上でのユーザ操作に応じてクライアント装置103から送信された取引要求を受け付けたと判断した場合(ステップS410でYES)、取引処理を行う(ステップS411)。取引処理の詳細については図12を参照して後述する。ステップS410で取引要求を受け付けていないと判断したとき(ステップS410でNO)またはステップS411の処理が終了した後はステップS412に進む。
ステップS412では、管理サーバ102は、管理者用画面600上でのユーザ操作に応じてクライアント装置103から送信された情報閲覧要求を受け付けたと判断した場合(ステップS412でYES)、閲覧情報作成・送信処理を行う(ステップS413)。管理サーバ102は、クライアント装置103からの情報閲覧要求として、市場別成績情報閲覧要求(図5の市場別成績ボタン508が押下された場合に送信される)、ユーザ別成績情報閲覧要求(図5におけるユーザ別成績ボタン509が押下された場合に送信される)のどちらかを受け付けた場合に、閲覧情報作成・送信処理を行う。
管理サーバ102は、閲覧情報作成・送信処理として、後述する市場マスタテーブル(図9)、資産情報マスタテーブル(図13)、売買履歴マスタテーブル(図20)に記憶されている資産情報に基づき、ユーザ別若しくは市場別の情報を閲覧するための情報を作成し、該作成した情報を、情報閲覧要求をしてきたクライアント装置103に送信する。
図26は、市場別成績情報閲覧要求を行ったクライアント装置103に表示される市場別成績一覧画面の一例を示す図である。
市場別成績一覧画面2600は、閲覧情報作成・送信処理により管理サーバ102から送信された情報に基づいて、クライアント装置103の表示部に表示される画面である。2601は市場リスト表示欄であって、成績を表示したい市場の選択を行わせるための表示欄である。この市場リスト表示欄2601に表示されるデータは、管理サーバ102により、図9の市場マスタテーブル900に記憶されている予測市場データに基づいて作成される。
2602は閲覧ボタンであって、この閲覧ボタン2602が押下されると、市場リスト表示欄2601上で選択された市場におけるユーザの資産情報の要求がクライアント装置103から管理サーバ102に対して送信される。管理サーバ102は、この要求に応じて、選択された市場における各ユーザの資産情報を図13の資産情報マスタテーブル1300から取得し、要求を行ったクライアント装置103に送信する。
2603は資産情報表示欄であって、ユーザの資産情報の要求に応じて管理サーバ102より送信された、市場リスト表示欄2601で選択された予測市場における各ユーザの資産情報を表示する表示欄である。
2604は選択ユーザの売買履歴ボタンであって、この売買履歴ボタン2604が押下されると、資産情報表示欄2603で選択されたユーザの当該予測市場における売買履歴情報の要求がクライアント装置103から管理サーバ102に対して送信される。管理サーバ102は、この売買履歴情報要求を受け付けると、当該ユーザの当該市場における売買履歴を図20の売買履歴マスタテーブル2000から取得し、要求を行ったクライアント装置103に送信する。クライアント装置103の表示部には、図27に示すような、ユーザ毎の売買履歴画面2700が表示される。
図4aに戻り、管理者用画面600上でのユーザ操作に応じて、市場マスタテーブル900において更新ルールが「バッチ処理」と設定されている市場価格分布の更新要求を受け付けた場合、若しくは、更新ルールが「逐次処理」と設定されている市場における取引処理(ステップS411)を終了した場合には(ステップS414でYES)、価格分布の更新処理を行う。価格分布の更新処理の詳細については図21を参照して後述する。ステップS414で更新要求を受け付けていないと判断したとき(ステップS414でNO)またはステップS415の処理が終了した後はステップS416に進む。
ステップS416では、管理サーバ102は、管理者用画面600上でのユーザ操作に応じてクライアント装置103から送信された結果処理要求を受け付けた場合(ステップS416でYES)、結果処理を行う(ステップS417)。結果処理の詳細については図28を参照して後述する。ステップS416で結果処理要求を受け付けていないと判断したとき(ステップS416でNO)またはステップS417の処理が終了した後はステップS418に進む。
ステップS418では、管理サーバ102は、管理者用画面600上でのユーザ操作に応じてクライアント装置103から送信されたログアウト要求を受け付けた場合(ステップS418でYES)、本処理を終了する一方、そうでない場合は(ステップS418でNO)、ステップS404へ進む。
次に、図4aのステップS405の市場開設処理の詳細について図7〜図9を参照して説明する。
図7は、図4aにおけるステップS405の市場開設処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、管理サーバ102(内のCPU201)は、クライアント装置103から市場開設に必要な市場開設内容データを取得する(ステップS701)。この市場開設内容データとは、図8の新規市場開設画面800上で入力されたデータである。
図8は、クライアント装置103の表示部に表示される市場開設画面の一例を示す図である。
図8において、801は市場開設内容データ入力欄であって、図示のように、テーマ名、説明、予測値上限、予測値下限、予測値単位、初期所持金、単位配当、初期分布(平均)、初期分布(標準偏差)、最大所持可能証券数、分布更新ルール、及び締切日時等の情報の入力を受け付ける入力欄である。
802はOKボタンであり、このOKボタン802が押下されると、市場開設要求が管理サーバ102に対して送信される。なお、市場開設要求の送信に先立って、確認用画面(不図示)を表示させるなどしても勿論良い。市場開設要求とともに、市場開設内容データ入力欄に入力された各種データもあわせてクライアント装置103から管理サーバ102に送信される。
図7に戻り、管理サーバ102は、ステップS701で取得した市場開設内容データの入力値が妥当であるかを判断する(ステップS702)。ここでは、図8に示す市場開設内容データ入力欄801に表示されている各入力値の入力制限に合致した形でのデータ入力がされているかの判断を行う。なお、この処理は、クライアント装置103側で行っても構わない。この処理をクライアント装置103側で行う場合には、入力値が妥当であった場合にのみ市場開設要求を管理サーバ102に対して送信できるようにしておくことが好ましい。
ステップS702で入力値が妥当でないと判断した場合には(ステップS702でNO)、管理サーバ102は、クライアント装置103に対してエラー通知を行い(ステップS706)、リターンする。一方、入力値が妥当であると判断した場合には(ステップS702でYES)、管理サーバ102は、ステップS701でクライアント装置103から取得した市場開設内容データを市場マスタテーブル900に登録する(ステップS703)。
図9は、データベースサーバ101内の外部メモリ209に記憶される市場マスタテーブル900の一例を示す図である。
市場マスタテーブル900には、主キーとなる市場ID、テーマ名、説明文、状態フラグ、単位、予測値上限、予測値下限、単位配当、証券数上限、更新ルール、締切日時、結果値、及び終了日時等の項目が登録されている。
市場IDには、予測市場データを一意に示すID情報が登録される。テーマ名には、図8に示す市場開設内容データ入力欄801中の「テーマ名」に入力されたデータが登録される。説明文には、図8に示す市場開設内容データ入力欄801中の「説明」に入力されたデータが登録される。状態フラグには、市場の状態が登録される。状態フラグは、例えば、0:停止中、1:取引または締切、2:終了といった具合である。
単位には、図8に示す市場開設内容データ入力欄801中の「単位」に入力された予測単位が登録される。予測値上限、予測値下限にはそれぞれ、図8に示す市場開設内容データ801中の「予測値上限」、「予測値下限」が登録される。この予測値の上下限値内での仮想証券の売買が当該市場において行われることになる。
単位配当には、図8に示す市場開設内容データ入力欄801中の「単位配当」に入力されたデータが登録される。証券上限値には、図8に示す市場開設内容データ入力欄801中の「最大所持可能証券数」に入力されたデータが登録される。この上限値以上の証券を当該市場では保有することができない。更新ルールには、図8に示す市場開設内容データ入力欄801中の「更新ルール」で設定されたデータが登録される。例えば、0:逐次更新、1:バッチ更新といった具合である。ここで、「逐次更新」と登録されている市場では、取引が行われる毎に価格分布の更新が行われる。また、「バッチ更新」と登録されている市場では、更新要求処理があった場合(更新を行う時間設定を行い、その時間に到達した場合を含む)に価格分布の更新が行われる。
締切日時には、図8に示す市場開設内容データ入力欄801中の「締切日時」で設定された日時情報が登録される。この締切日時を過ぎると、当該市場での仮想証券の売買を行うことができなくなる。結果値は、予測対象であった問題(テーマ名で登録されている予測)の結果が登録される。締切日時には、当該市場における全ての処理が終了した日時が登録される。
結果値及び終了日時については当初は未登録(NULL)であるが、後述する図28の結果処理により各値が登録される。
図7に戻り、ステップS703の処理が終了した後、管理サーバ102は、ステップS701で取得した市場開設内容データ中の初期分布データ(平均、標準偏差)に従って、当該市場における初期価格分布の設定を行う(ステップS704)。ここで設定された初期分布は、不図示の価格分布マスタに登録される。そして、ステップS704が終了すると、管理サーバ102は、市場開設要求を行ったクライアント装置103に対して市場開設完了通知を送信して(ステップS705)、リターンする。
次に、図4aのステップS407の市場設定変更処理の詳細について図10を参照して説明する。
図10は、図4aにおけるステップS407の市場設定変更処理の詳細を示すフローチャートである。
ユーザは、クライアント装置103の表示部に表示された管理者用画面600上の予測市場データ表示欄603に表示された市場から任意の1つを選択し、市場設定変更ボタン604を押下する。これにより、クライアント装置103の表示部に図8と略同様の画面(不図示)が表示される。
管理サーバ102(内のCPU201)は、データベースサーバ101内の外部メモリ209に記憶されている市場マスタテーブル900から選択された市場のデータを取得する(ステップS1001)。そして、取得した市場データをクライアント装置103に送信し、その表示部に、図8と略同様の画面表示(不図示)を行わせる。この場合、表示する項目は、市場ID、市場名、説明文、予測値上限、予測値下限、予測値単位、初期所持金、単位配当、証券数上限、締切日時等である。市場開設の場合と異なるのは、あらかじめ取得した値が入力欄に表示されている点、および、変更可能な項目についてのみ変更入力欄で変更入力を受け付ける点である。
OKボタンが押下されると、クライアント装置103から市場変更要求が管理サーバ102に対して送信され、管理サーバ102は、市場変更要求に含まれる市場変更内容データを取得する(ステップS1002)。なお、市場変更要求の送信に先立って、確認用画面(不図示)を表示させてもよい。市場変更要求とともに、変更入力欄に入力された各種データもあわせてクライアント装置103から管理サーバ102に送信される。
次に、管理サーバ102は、ステップS1002で取得した市場変更内容データの入力値が妥当であるかの判断を行う(ステップS1003)。ここでは、図7におけるステップS702と同様に、データ入力欄に表示されている各入力値の入力制限に合致した形でのデータ入力がされているかの判断を行う。なお、この処理はクライアント装置103側で行っても構わない。この処理をクライアント装置103側で行う場合には、入力値が妥当であった場合にのみ管理サーバ102に対して送信できるようにしておくことが好ましい。
ステップS1003で入力値が妥当でないと判断した場合には(ステップS1003でNO)、管理サーバ102は、クライアント装置103に対してエラー通知を行い(ステップS1004)、リターンする。一方、入力値が妥当であると判断した場合には(ステップS1003でYES)、管理サーバ102は、ステップS1002でクライアント装置103から取得した市場変更内容データに基づいて、市場マスタテーブル900に登録されている値を更新する(ステップS1005)。次に、管理サーバ102は、市場変更要求を行ったクライアント装置103に対して市場変更完了通知を送信して(ステップS1006)、リターンする。
図11は、図4aにおけるステップS409の市場状態変更処理の詳細な処理を示すフローチャートである。
管理サーバ102(内のCPU201)は、データベースサーバ101内の外部メモリ209に記憶されている市場マスタテーブル900から市場状態を取得する(ステップS1101)。そして、取得した市場状態をクライアント装置103に送信し、その表示部に、図6に示す管理者用画面600のように、市場マスタテーブル900より取得した市場状態を表示する(ステップS1101)。
次に、クライアント装置103は、状態変更する市場を予測市場データ表示欄603より取得し、市場停止ボタン605、市場再開ボタン606、市場中止ボタン607のいずれかの押下に応じて、変更要求を管理サーバ102に送信する(ステップS1102)。管理サーバ102は、該変更要求を受け付ける(ステップS1102)。現在取引中の市場を停止させる指示はボタン605が押下されることにより受け付ける。停止中の市場を再開させる指示はボタン606が押下されることにより受け付ける。現在開設中の市場を中止させる指示はボタン607が押下されることにより受け付ける。
管理サーバ102は、市場マスタテーブル900に登録されている現在の「状態フラグ」と照らし合わせ、クライアント装置103から受け付けた指示(変更要求)が適切なものか(実行可能か)を判断する(ステップS1103)。例えば、停止中の市場に対する停止指示など、変更にならない指示に対しては(ステップS1103でNO)、クライアント装置103にエラーを通知するなどして(ステップS1104)、変更処理を行わずにリターンする。
一方、実行可能な適切な指示を得た場合(ステップS1103でYES)、市場マスタテーブル900における該当市場の状態フラグ列の値を更新する(ステップS1105)。なお、更新する前に確認画面を表示してもよい。次に、管理サーバ102は、更新が終了した場合、市場変更要求を出したクライアント装置103に対して市場変更完了通知を送信して(ステップS1106)、リターンする。
図12は、図4aにおけるステップS411の取引処理の詳細な処理を示すフローチャートである。
ステップS1201では、管理サーバ102は、市場マスタテーブル900よりユーザが参加可能な市場のデータのみを取得し、クライアント装置103に送信する。クライアント装置103は、管理サーバ102から受信した市場のデータを、表示部に表示された取引画面500上の予測市場データ表示欄501にリスト表示させる(ステップS1213)。ここで、ユーザによって、予測市場データ表示欄501に表示された予測市場のリスト内より任意の市場が選択され、参加ボタン502が押下されることで、選択された市場の市場IDがクライアント装置103から管理サーバ102へ送信される(ステップS1213)。
ステップS1202では、管理サーバ102は、クライアント装置103から市場IDを取得する。管理サーバ102は、取得した市場IDに応じて、市場マスタテーブル900より市場情報を取得し、クライアント画面の市場情報表示欄503に表示する。また、価格分布テーブルより価格情報(価格分布)を取得し、証券購入情報指定欄504に表示する。
ステップS1203は、ユーザが初参加の場合は市場マスタテーブル900の「初期所持金」の額を初期資産として付与し、資産情報マスタテーブル1300に新規レコードを挿入する。また、逐次更新の場合、前回売買日時から売買可能な時間が経過しているかを判定し、資産情報マスタテーブル1300の「売買可能フラグ」を設定する。
図13は、データベースサーバ101内の外部メモリ209に記憶される資産情報マスタテーブル1300の一例を示す図である。
資産情報マスタテーブル1300には、ユーザID、市場IDの組み合わせをキー(主キー)として、売買可能フラグ、所持金、証券区間上限値、証券区間下限値、証券数、証券時価総額、配当などの項目が登録されている。
売買可能フラグには、あるユーザのある市場での売買が許可されるかどうかが登録される。例えば、0:可能、1:不可能といった具合である。所持金には、あるユーザのある市場での所持金が登録される。
証券区間上限値、証券区間下限値、及び証券数は、あるユーザのある市場での保有証券の情報が登録される。証券数は負の値の場合、空売りを表現する。証券時価総額には、現在の最新の価格分布における証券の売却価格が登録される。
図12に戻り、ステップS1204では、管理サーバ102は、資産情報マスタテーブル1300よりユーザの資産情報を取得し、資産変動表示欄505に表示する。
ステップS1205では、管理サーバ102は、ユーザが入力した希望証券区間・証券量の値を取得する。入力は、クライアント装置103の画面で、資産変動表示欄505のグラフ上での矩形をポインティングデバイスによる操作、または、数値ボックスへの直接入力によって行われるものとする。(希望証券区間・証券量取得処理)。
ステップS1206では、ステップS1202で取得した価格情報をもとに、現在の保有証券価格と、ステップS1205の証券価格を計算する。ステップS1205とS1206をあわせたフローは、実時間ではきわめて短い時間で実行されるため、ユーザの操作に対して、リアルタイムにシミュレーション結果を表示できる。これにより、ユーザは自身の売買意思決定に対する、現在資産、将来資産変化のリスクを評価することができる。
ここで、ステップS1205,S1206で実行される処理の詳細を図14a、図16、及び図17を用いて説明する。
図14aは、図5における証券購入情報指定欄504の拡大図である。
図14aにおいて、矩形1401は、現在の証券を表す矩形である。矩形1401の左辺位置が下限値、右辺位置が上限値を表し、さらに高さは証券数を表す。矢印1402,1403,1404は、矩形1401の形を変形させるための操作用矢印である。ユーザは、ポインティングデバイス等を用いて矢印を操作することで、現在の証券を表す矩形を任意の形に変形することができる。
1405は、価格分布を表現するグラフである。高さが高いところほど、密度が高く、証券価格が高いことを表す。
ボタン1406はリセットボタンである。このボタンが押下されると、矢印1402,1403,1404を用いて変形させた矩形を初期状態へ戻す。
1407は価格情報表示欄である。現在指定した区間の、単位証券あたりの単価、配当および、配当倍率が数値で表示される。この数値は、矩形1401の形の変化に合わせて変化する。
ラジオボタン1408,1409は、情報表示選択ボタンである。ラジオボタン1408が選択された場合は、価格分布履歴表示欄1410が表示される。ラジオボタン1409が選択された場合については、図14bで説明する。
価格分布履歴表示欄1410には、これまでの価格分布1412が最大5件分表示される。価格分布1412の表示方法については、例えば、密度の高いところを四角形、低いところを直線で表す箱ひげ図などを利用するとよいが、これに限定するわけではない。価格分布1412の右側には、図示にように、平均などの数値情報を表示してもよい。
1411は、価格分布履歴表示欄1410の表示時系列単位を切り替えるための履歴表示単位変更ボックスである。例えば、更新ごと、1日、1週間、1ヶ月というような時系列単位が用意される。
図14bは、図14aにおけるラジオボタン1409が選択された場合に表示される証券購入情報指定欄504の拡大図である。
図14bにおいて、1413は証券倍率表示欄である。証券区間に対する倍率が複数並べて表示される。ユーザは現在購入しようとする証券案に対して、リスクとリターンを見比べることができる。
矩形1414は現在の選択区間を表しており、上限と下限が数値で表示される。矩形1414の右側には、倍率値が表示される。矩形1415は現在の保有区間を表す。
ボタン1416は登録ボタンである。登録ボタン1416が押下されると、現在の選択区間が一時的に保存(仮登録)され、矩形1417に矩形1414がコピーされる。この後、選択区間を変更しても、矩形1417は保存(仮登録)されたままで、矩形1417上でマウスポインタをクリックすると、選択区間は矩形1417の区間に戻る。別の区間を選択した状態で、登録ボタン1416が押下されると、矩形1417に上書きされる。
同様に、登録ボタン1418の押下で、現在の選択区間が矩形1419にコピーされる。さらに、登録ボタン1420の押下で、現在の選択区間が矩形1421にコピーされる。このように最大3つまで区間を保存(仮登録)することができる。また、単位配当額を証券単価額で割った値も同時に保存する。これは投資額に対する配当倍率、すなわち利回りを意味する。これにより、参加者は、指定区間に対する利回りの大きさを、複数の候補区間で比べることが可能である。なお、ラジオボタン1408が選択された後に、再びラジオボタン1409が選択された場合、保存(仮登録)された区間が再度表示される構成である。
図16は、図12におけるステップS1205の希望証券区間・証券量取得処理の詳細を示すフローチャートである。ここでは、クライアント装置103は、データベースサーバ101より価格分布の分布情報をあらかじめ取得しておく。
ステップS1601では、クライアント装置103(内のCPU)は、図14aに示す取引画面500上の資産変動表示欄505に表示された矢印1402,1403,1404のいずれかが、ポインティングデバイス等を利用したユーザ操作によりドラッグされた場合に、ドラッグ先のポインタの(x,y)座標を取得する。
次に、ステップS1602では、クライアント装置103は、ステップS1601でドラッグされた矢印のうち、矢印1402又は矢印1403がドラッグされた場合には、ドラッグ先のポインタの(x,y)座標を証券区間に変換する。また、クライアント装置103は、ステップS1601でドラッグされた矢印のうち、矢印1404がドラッグされた場合は、ドラッグ先のポインタの(x,y)座標を証券量(証券数)に変換する。
ステップS1603では、クライアント装置103は、ステップS1602で変換された証券区間または証券量が、市場マスタテーブル900の「予測値上限」、「予測値下限」、または「証券数上限」に収まっているかをチェックする。具体的には、矢印1402がドラッグされた場合、ステップS1602で変換された証券区間の値が「予測値下限」以内か否かを判断する。また、矢印1403がドラッグされた場合、ステップS1602で変換された証券区間の値が「予測値上限」以内か否かを判断する。また、矢印1404がドラッグされた場合、ステップS1602で変換された証券量が「証券数上限」以内かを判断する。
ステップS1603において、基準値である「予測値上限」、「予測値下限」、または「証券数上限」に収まっている場合には、リターンする。一方、そうでない場合には、ステップS1604へ進む。
ステップS1604では、クライアント装置103は、ステップS1603で基準値に収まっていない値を補正する。具体的には、「予測値上限」を上回っている場合には「予測値上限」に、「予測値下限」を下回っている場合には「予測値下限」に補正する。また、証券数上限を上回っている場合には、「証券数上限」に補正する。
上記処理により得られた証券区間と証券量は、クライアント装置103内のRAMまたはハードディスク等に一時的に保存され、後述する処理で利用される。
図17は、図12におけるステップS1206の資産変動シミュレーションの詳細を示すフローチャートである。
ステップS1701では、クライアント装置103は、上記処理で得られた証券区間に基づいて、新証券区間の密度を計算する。具体的には、現在の価格分布における、新証券区間の密度を積分計算で求める。積分を近似式で計算すると、シミュレーションの計算負荷が抑えられ、計算結果を即座に返すことができる。負荷が十分小さければ、厳密に計算しても構わない。
ステップS1702では、クライアント装置103は、新証券の時価総額を計算する。ステップS1701で算出した密度に、配当と証券数を掛けることで、新証券の価格が算出される。
ステップS1703では、クライアント装置103は、新証券を購入した場合に必要な金額及び的中時の配当を算出する。必要な金額は、現在の証券を売却した場合の売却益からステップS1702で求めた新証券価格を引いた値となる。また、的中時の配当は、単位配当に証券数をかけることで求める。
ステップS1704では、クライアント装置103は、現在の所持金から、ステップS1703で算出した必要な金額を減じた新所持金が0以上であるかをチェックする。新所持金が0以上である場合には、ステップS1706へ移行する。一方、新所持金が負になる場合(ステップS1704でNO)、新証券の購入証券数を補正する(ステップS1705)。新所持金が負になる場合は購入希望証券数が多過ぎることから、現在の所持金に足りるように新証券の購入証券数を減らす。
ステップS1706では、クライアント装置103は、証券を空売りした場合で、新所持金から、ステップS1703で算出した的中時に支払う配当を引いた金額が0以上であるかをチェックする。これは、空売りしてその証券が的中し、配当を支払うことになった場合に、所持金が足りなくなることを防ぐためである。ステップS1706の判定の結果、(新所持金−的中時の配当)が0以上である場合は(ステップS1706でYES)、ステップS1710へ移行する。一方、そうでない場合(ステップS1706でNO)、新証券の購入証券数を補正する(ステップS1707)。この場合、空売り証券数が多過ぎるので、所持金で足りるように、空売り証券数を減らす。
次に、ステップS1708では、クライアント装置103は、所持金に足りるよう補正した証券に対して、ステップS1702と同様に、時価総額を改めて計算する。つづいて、ステップS1709では、クライアント装置103は、ステップS1703と同様に、必要な金額及び的中時の配当を改めて計算して、ステップS1701へ移行する。
ステップS1710では、クライアント装置103は、取引画面500上の資産変動表示欄505の数値欄に、数値情報として、算出した新証券の上限値、下限値、証券数、的中時配当、証券時価総額、及び所持金を表示する。次に、ステップS1711では、クライアント装置103は、取引画面500上の資産変動表示欄505に棒グラフで数値の大小関係を表示し、どのような資産変動になるか、ユーザに対して視覚的に分かりやすく表示する。これらの表示形式については図15を参照して後述する。
ステップS1712では、クライアント装置103は、上述した処理の結果を反映した証券を証券情報購入指定欄504に再描画して取引画面500に表示する。
図15は、図5における資産変動表示欄505の拡大図である。
図15において、1501は数値欄である。証券区間(上限値、下限値)、証券量(証券数)、的中時配当、証券時価総額、及び所持金の各項目について、左列に現在の保有証券の数値、右列に証券購入情報指定欄504で指定されたシミュレーション証券の数値が表示される。なお、右列の数値欄へ新たな数値を入力することも可能である。その場合は、証券購入情報指定欄504の矩形が入力情報を受け、変更され、相互に入力が可能になっている。
1502は、保有証券のリスクとリターンを表示する棒グラフである。1503,1504,1505は棒グラフ上のマーカで、それぞれ、所持金+的中時配当、所持金+時価総額、所持金を表す。1503は、予測が当たった場合の資産額を示し、1504は現在の証券を全て売却した場合に得られる資産額を示し、1505は予測がはずれ所持金しか残らなくなった場合の資産額を示す。
1506は、シミュレーション証券のリスクとリターンを表示する棒グラフである。1507,1508,1509は棒グラフ上のマーカで、それぞれ、所持金+的中時配当、所持金+時価総額、所持金を表す。1507はマーカ1503と対応し、予測が当たった場合の資産額を示し、1508はマーカ1504と対応し、現在の証券を全て売却した場合に得られる資産額を示し、1509はマーカ1505と対応し、予測がはずれ所持金しか残らなくなった場合の資産額を示す。
棒グラフ1502上のマーカを基準に、棒グラフ1506上のマーカの動きによって、証券売買のリスクとリターンをシミュレーションした結果が表示される。
図12に戻り、ステップS1207では、クライアント装置103は、ユーザからシミュレーションの継続要求の有無を判定し、継続要求がある場合は(ステップS1207でYES)、ステップS1205,S1206を繰り返す。一方、継続要求がなかった場合(ステップS1207でNO)、ステップS1208へ移行する。
ステップS1208では、クライアント装置103は、ユーザから売買実行要求の有無を判定し、売買実行要求がない場合は(ステップS1208でNO)、取引処理を終了して、リターンする。一方、売買実行要求がある場合にはステップS1209へ進む。
ステップS1209では、管理サーバ102は、取引画面500上のコメント入力欄506よりコメントを、価格分布テーブルより最新の価格分布を、データベースサーバ101のシステムより現在日時を取得する。
図18(a)は図5におけるコメント入力欄506の拡大図であり、図18(b)は図5におけるコメント表示欄507の拡大図である。
図18(a)に示すように、ユーザは売買の理由をコメント入力欄506にコメントとして入力することができる。入力されたコメントは、図18(b)に示すように、他のユーザにも公開すべく、ユーザ毎に表示され、予測の参考情報として利用される。
図12に戻り、ステップS1210では、管理サーバ102は、売買可能かどうかを判定する。ここでは、コメントが入力されているか、ステップS1209で取得した現在日時が締切日時に達したか否かをチェックする。コメントがない場合および取得した現在日時が締切日時に達した場合は(ステップS1210でNO)、管理サーバ102からクライアント装置103に指示を行い、ユーザに売買できないことを通知する(ステップS1211)。一方、売買可能の場合は(ステップS1210でYES)、ステップS1212へ進む。
ステップS1212では、管理サーバ102は、資産更新処理を実行する。ここでは、管理サーバ102は、最新の価格分布をデータベースサーバ101から再取得し、必要金額を再計算し、所持金から減じる。そして、資産情報マスタテーブル1300における所持金、証券区間上限値、証券区間下限値、証券数を更新する。
図19は、図12のステップS1212における資産更新処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS1901で、管理サーバ102は、売買を最終決定した時点での最新分布を取得する。次に、ステップS1902では、ステップS1901で取得した最新分布が資産変動シミュレーション時の分布と同じであれば(ステップS1902でYES)、シミュレーション時の計算結果を更新に用い、ステップS1904へ進む。一方、分布が異なる場合は(ステップS1902でNO)、新たな価格分布での価格を再計算し、所持金を超えるような場合は証券数を補正する(ステップS1903)。
ステップS1904では、管理サーバ102は、資産情報マスタテーブル1300における所持金、証券区間上限値、証券区間下限値、及び証券数を更新する。次に、ステップS1905では、管理サーバ102は、売買履歴マスタテーブル2000に売買日時、証券区間、売買数、所持金変動、及びコメントなどを登録する。
図20は、データベースサーバ101内の外部メモリ209に記憶される売買履歴マスタテーブル2000の一例を示す図である。
売買履歴マスタテーブル2000には、ユーザID、市場ID、売買番号の組み合わせをキー(主キー)として、売買日時、所持金、証券区間上限値、証券区間下限値、売買数、所持金変動、コメントなどの項目が登録されている。売買番号は、ユーザと市場の組み合わせに対して、売買を行うごとに与えられる。証券区間上限値、証券区間下限値、売買数は、その売買によって新たに保有した証券に関する情報である。所持金変動は、その売買での所持金の増減を表す。コメントは、売買時にコメント入力欄506より取得した文字列を記録する。
図21は、図4bにおけるステップS415の価格分布更新処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS2101では、管理サーバ102は、分布更新ルールが「逐次更新」であるかどうかをチェックする。逐次更新ならば(ステップS2101でYES)、売買が行われるたびに価格分布を更新するので、逐次更新用の式に基づいた更新が行われる(ステップS2102)。一方、逐次更新でない場合は(ステップS2101でNO)、管理サーバ102は、バッチ更新と判断する(ステップS2103)。バッチ更新では、管理者の任意の時点で、その時点での市場参加者全員の資産保有状況に応じて、価格分布が更新される。この場合、逐次更新とは異なる、バッチ更新用の式に基づいて更新される。それぞれの更新式の内容については後述する。バッチ更新は、図6に示す管理者用画面600上のボタン608が押下されたときに行われる。
ステップS2104では、管理サーバ102は、更新された最新分布に基づいて、全ユーザの時価総額を再計算する。そして、データベースサーバ101内の資産情報マスタテーブル1300における証券時価総額の値を更新する。
図22は、逐次更新の場合の平均更新を表した図である。
更新には、各参加者(i=1,・・・,N)の新たな証券区間について、次のパラメータを用いる。
新しい証券区間:
Figure 0005221324
予測証券の区間の平均:

Figure 0005221324
予測証券の区間の幅:

Figure 0005221324
予測証券の単価(価格分布を積分したもの):

Figure 0005221324
保有証券数(負は空売りを表す):

Figure 0005221324
保有リスクの時価:

Figure 0005221324
更新の重み係数(Oは感度調整のパラメータ):

Figure 0005221324
更新の重み係数αiは、参加者全員の保有リスク合計に対する、自分の保有リスクの割合を意味する。重み係数が大きくなるほど、価格分布は自分の保有分布に近づく。ただし、市場の初期段階では分母が小さいため、重み係数が過大になりやすい。そこで、感度パラメータOに適当な値を設定することで、重み係数が過大にならないようにする。
平均は次の式で更新する。

Figure 0005221324
これにより、図22に示すように、現在の平均を購入区間平均に近づけるという効果がある。一方、空売りの場合は逆に遠ざける。重み係数が1に近いほど、新平均は購入区間平均に近づく。
図23は、逐次更新の場合の分散更新を表した図であり、(a)は旧分布の分散に(旧平均−新平均)の2乗を加えたものを基準のばらつきとしたもの、(b)は購入区間の中央値mを平均とした正規分布の分散(r/3≒σ)に(m−新平均)の2乗を加えたものを更新のばらつきとしたものを示す。
図23(a)および図23(b)を用いて、分散は次の式で更新される。
Figure 0005221324
基準のばらつきと更新のばらつきを、重み係数で按分し、新たな分散とする。重み係数が1に近いほど、新分散は予測区間の分散に近づく。
図24は、バッチ更新の場合の平均更新を表した図であり、(a)は重み係数α1で平均をm1に近づけた場合、(b)は重み係数α2を平均でm2に近づけた場合を示す。平均は次の式で更新する。
Figure 0005221324
旧平均に対して、各参加者の近づける力に重み係数をかけて、足し合わせたものを新平均とする。
図25は、バッチ更新の分散更新を表した図であり、(a)はユーザ1の購入区間の中央値m1を平均とした正規分布の分散(r/3≒σ)に(m1−新平均)の2乗を加えたものを更新のばらつきとしたもの、(b)はユーザ2の購入区間の中央値m2を平均とした正規分布の分散(r/3≒σ)に(m2−新平均)の2乗を加えたものを更新のばらつきとしたものを示す。このように複数のユーザの更新のばらつきを足し合わせる。
分散は次の式で更新する。
Figure 0005221324
第1項の基準ばらつきは、逐次更新の場合と同じであるが、1から全参加者の重み係数を引いたものを重みとする。第2項も、逐次更新の場合と同じ更新のばらつきであるが、各参加者について重み係数をかけて足し合わせる。
図28は、図4bにおけるステップS417の結果処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS2801では、管理サーバ102は、市場マスタテーブル900より、市場ID、市場名、説明文、予測上限値、予測下限値などの市場情報を取得する。管理サーバ102は、取得した市場情報に基づいて、クライアント装置103の表示部に図29のような結果入力画面2900に表示する。このような画面を通じて、クライアント装置103は結果入力を受け付けて、管理サーバ102へ送信する。
図29は、クライアント装置103の表示部に表示される結果入力画面の一例を示す図である。
結果入力画面2900において、2901は市場情報表示欄であって、市場マスタテーブル900より取得した情報が表示される。2902は数値欄であって、結果値の入力を受け付ける。
図28に戻り、ステップS2802では、管理サーバ102は、クライアント装置103より結果値を取得する。
ステップS2803では、管理サーバ102は、クライアント装置103から取得した結果値が数値であるかをチェックする。もし数値でない場合は(ステップS2803でNO)、クライアント装置103にエラーを通知する(ステップS2804)。なお、このチェックはクライアント側で行ってもよい。
ステップS2805では、管理サーバ102は、クライアント装置103から取得した結果値が市場の予測上下限値の範囲内かをチェックする。範囲内に収まっていない場合は(ステップS2805でNO)、この場合は証券を払い戻す(ステップS2806)。払い戻し額は、最終分布、購入時価格などに基づくものとする。
ステップS2807〜S2811は、市場に参加した全てのユーザに関して、順次計算、更新を行うループである。
ステップS2808では、管理サーバ102は、資産情報マスタテーブル1300より、あるユーザの「証券区間上限値」、「証券区間下限値」、及び「証券数」を取得する。次に、ステップS2809では、そのユーザの購入証券区間に結果の値が収まっているか(予測が的中しているか)をチェックする。もし収まっている場合には(ステップS2809でYES)、ステップS2810へ進む一方、収まっていない場合は(ステップS2809でNO)、ステップS2811へ進む。
ステップS2810では、管理サーバ102は、資産情報マスタテーブル1300のそのユーザのレコードの「配当」に、単位配当×証券数の額を記録(登録)する。そして、ステップS2811では、管理サーバ102は、資産情報マスタテーブル1300の証券の時価総額を0に更新する。
次に、ステップS2812では、管理サーバ102は、市場マスタテーブル900の市場の状態フラグを「2」(終了)にし、結果値と終了日時を記録する。また、クライアント装置103へ結果入力完了通知を送信する。
クライアント装置103は、管理サーバ102から結果入力管理通知を受信すると、図29に示す結果入力画面2900を表示し、市場を終了したことを知らせる。
上記実施形態によれば、予測市場の参加者は証券に対して、価格を容易に知ることができる。また、取引によって自分の資産に生じる変化も理解できる。そのため、効率的に証券取引を行うことができる。
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、前述した実施形態の機能が実現可能な構成としては次の場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現する場合も含まれる。この場合、上記プログラムは、該プログラムを記憶した記憶媒体から直接、またはインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続された不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
本発明の実施形態に係る情報処理システムの一例を示すシステム構成図である。 図1における管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図1の情報処理システムで管理、運営される予測市場の流れを示すフローチャートである。 管理サーバのCPUによって行われる予測市場の運営管理処理の一例を示すフローチャートである。 管理サーバのCPUによって行われる予測市場の運営管理処理の一例を示すフローチャートである。 クライアント装置の表示部に表示される取引画面の一例を示す図である。 クライアント装置の表示部に表示される管理者用画面の一例を示す図である。 図4aにおけるステップS405の市場開設処理の詳細を示すフローチャートである。 クライアント装置の表示部に表示される市場開設画面の一例を示す図である。 データベースサーバ内の外部メモリに記憶される市場マスタテーブルの一例を示す図である。 図4aにおけるステップS407の市場設定変更処理の詳細を示すフローチャートである。 図4aにおけるステップS409の市場状態変更処理の詳細な処理を示すフローチャートである。 図4aにおけるステップS411の取引処理の詳細な処理を示すフローチャートである。 データベースサーバ内の外部メモリに記憶される資産情報マスタテーブルの一例を示す図である。 図5における証券購入情報指定欄の拡大図である。 図5における証券購入情報指定欄の他の一例の拡大図である。 図5における資産変動表示欄の拡大図である。 図12におけるステップS1205の希望証券区間・証券量取得処理の詳細を示すフローチャートである。 図12におけるステップS1206の資産変動シミュレーションの詳細を示すフローチャートである。 (a)は図5におけるコメント入力欄の拡大図であり、(b)は図5におけるコメント表示欄の拡大図である。 図12のステップS1212における資産更新処理の詳細を示すフローチャートである。 データベースサーバ内の外部メモリに記憶される売買履歴マスタテーブルの一例を示す図である。 図4bにおけるステップS415の価格分布更新処理の詳細を示すフローチャートである。 逐次更新の場合の平均更新を表した図である。 逐次更新の場合の分散更新を表した図であり、(a)は基準のばらつき、(b)は更新のばらつきを示す。 バッチ更新の場合の平均更新を表した図であり、(a)は重み係数α1で平均をm1に近づけた場合、(b)は重み係数α2を平均でm2に近づけた場合を示す。 バッチ更新の分散更新を表した図であり、(a)はユーザ1の更新のばらつき、(b)はユーザ2の更新のばらつきを示す。 市場別成績情報閲覧要求を行ったクライアント装置に表示される市場別成績一覧画面の一例を示す図である。 クライアント装置の表示部に表示される売買履歴画面の一例を示す図である。 図4bにおけるステップS417の結果処理の詳細を示すフローチャートである。 クライアント装置の表示部に表示される結果入力画面の一例を示す図である。
符号の説明
101 データベースサーバ
102 管理サーバ
103 クライアント装置
201 CPU
202 RAM
203 ROM
500 取引画面
501 予測市場データ表示欄
503 市場情報表示欄
504 証券購入情報指定欄
505 資産変動表示欄

Claims (13)

  1. 一の事象の予測結果を可変区間型の仮想証券として取引をさせることで前記一の事象の予測結果を募る予測市場を管理するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介して通信可能なクライアント装置を備える情報処理システムであって、
    前記クライアント装置は、
    前記仮想証券を取引する際の取引区間の上限値及び下限値を特定するための区間情報の入力を受け付ける第1の受付手段と、
    前記仮想証券の取引量の入力を受け付ける第2の受付手段と、
    前記取引区間における仮想証券の価格と、前記価格と前記取引量とを用いて決定される取引設定に従って前記仮想証券を取引した後のユーザの資産情報と、を表示部に表示する表示手段と、
    前記仮想証券の取引設定の確定入力を受け付ける第3の受付手段と、
    を備え、
    前記サーバ装置は、
    前記第3の受付手段が前記取引設定の確定を受け付けた後に、前記取引設定を用いて前記仮想証券の価格分布を更新する証券価格更新手段と、
    前記証券価格更新手段により更新された前記仮想証券の価格分布に従って、前記仮想証券を保有する前記ユーザの資産の更新を行うユーザ資産更新手段と、
    を備え、
    前記表示手段は、前記仮想証券の価格分布を前記ユーザに提示するための価格分布情報の表示をさらに表示部に行い、
    価格分布情報が表示されている領域に対するポインティングデバイスによる操作により前記第1の受付手段は区間情報の入力を、前記第2の受付手段は取引量の入力を、それぞれ受け付け、
    前記表示手段はさらに、前記取引区間及び前記取引量を示す矩形を前記価格分布情報に重ねて表示すること
    を特徴とする情報処理システム。
  2. 前記クライアント装置は、前記取引設定の仮登録の指定を受け付ける第4の受付手段を更に備え、
    前記第3の受付手段は、前記第4の受付手段で仮登録の指定を受け付けた取引設定のいずれかに対する確定入力を受け付ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記表示手段は、前記証券価格更新手段による仮想証券の価格分布の更新に応じて前記価格分布情報の表示を更新すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
  4. 前記サーバ装置はさらに、
    前記一の事象の結果の入力を受け付ける第5の受付手段と、
    前記第5の受付手段で受け付けた前記一の事象の結果に従って、前記ユーザに対する配当を算出する配当算出手段をさらに備え、
    前記ユーザ資産更新手段は、前記ユーザのうち、前記第5の受付手段が受け付けた事象の結果を取引区間に含む仮想証券を保有する前記ユーザの資産を、前記配当を用いて更新すること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  5. 前記証券価格更新手段は、前記ユーザが新たに取引を行った仮想証券の取引区間、取引区間の平均、取引区間の幅、単価、取引数、保有リスクの時価、更新の重み係数のうち少なくともいずれか1つを含むパラメータを用いて仮想証券の平均を更新し、
    更新された該平均を用いて前記仮想証券の価格の正規分布の分散の更新を行い、新たな価格分布とし、
    前記ユーザ資産更新手段は、仮想証券の新たな価格分布に従って、前記仮想証券を保有する前記ユーザの資産の更新を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  6. 前記証券価格更新手段は、旧分散に、更新前の平均と更新後の平均の差の2乗を加えたものを基準のばらつきとし、前記仮想証券の取引区間の分散に、当該仮想証券の取引区間の更新前の平均と更新後の平均の差の2乗を加えたものを更新のばらつきとし、前記基準のばらつきと前記更新のばらつきを重み係数で按分したもので前記仮想証券の価格の正規分布の分散の更新を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  7. 一の事象の予測結果を可変区間型の仮想証券として取引をさせることで前記一の事象の予測結果を募る予測市場を管理するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介して通信可能なクライアント装置を備える情報処理システムにより行われる情報処理方法であって、
    前記クライアント装置の第1の受付手段が、前記仮想証券を取引する際の取引区間の上限値及び下限値を特定するための区間情報の入力を受け付ける第1の受付工程と、
    前記クライアント装置の第2の受付手段が、前記仮想証券の取引量の入力を受け付ける第2の受付工程と、
    前記クライアント装置の表示手段が、前記取引区間における仮想証券の価格と、前記価格と前記取引量とを用いて決定される取引設定に従って前記仮想証券を取引した後のユーザの資産情報と、を表示部に表示する表示工程と、
    前記クライアント装置の第3の受付手段が、前記仮想証券の取引設定の確定入力を受け付ける第3の受付工程と、
    前記サーバ装置の証券価格更新手段が、前記第3の受付工程が前記取引設定の確定を受け付けた後に、前記取引設定を用いて前記仮想証券の価格分布を更新する証券価格更新工程と、
    前記サーバ装置のユーザ資産更新手段が、前記証券価格更新手段により更新された仮想証券の価格分布に従って、前記仮想証券を保有する前記ユーザの資産の更新を行うユーザ資産更新工程と、
    を備え、
    前記表示工程は、前記仮想証券の価格分布を前記ユーザに提示するための価格分布情報の表示をさらに表示部に行い、
    価格分布情報が表示されている領域に対するポインティングデバイスによる操作により前記第1の受付工程は区間情報の入力を、前記第2の受付工程は取引量の入力を、それぞれ受け付け、
    前記表示工程はさらに、前記取引区間及び前記取引量を示す矩形を前記価格分布情報に重ねて表示すること
    を特徴とする情報処理方法。
  8. 一の事象の予測結果を可変区間型の仮想証券として取引をさせることで前記一の事象の予測結果を募る予測市場を管理するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介して通信可能なクライアント装置を備える情報処理システムで実行されるコンピュータプログラムであって、
    前記クライアント装置を、
    前記仮想証券を取引する際の取引区間の上限値及び下限値を特定するための区間情報の入力を受け付ける第1の受付手段と、
    前記仮想証券の取引量の入力を受け付ける第2の受付手段と、
    前記取引区間における仮想証券の価格と、前記価格と前記取引量とを用いて決定される取引設定に従って前記仮想証券を取引した後のユーザの資産情報と、を表示部に表示する表示手段と、
    前記仮想証券の取引設定の確定入力を受け付ける第3の受付手段
    として機能させ、
    前記サーバ装置を、
    前記第3の受付手段が前記取引設定の確定を受け付けた後に、前記取引設定を用いて前記仮想証券の価格分布を更新する証券価格更新手段と、
    前記証券価格更新手段により更新された仮想証券の価格分布に従って、前記仮想証券を保有する前記ユーザの資産の更新を行うユーザ資産更新手段
    として機能させ、
    前記表示手段は、前記仮想証券の価格分布を前記ユーザに提示するための価格分布情報の表示をさらに表示部に行い、
    価格分布情報が表示されている領域に対するポインティングデバイスによる操作により前記第1の受付手段は区間情報の入力を、前記第2の受付手段は取引量の入力を、それぞれ受け付け、
    前記表示手段はさらに、前記取引区間及び前記取引量を示す矩形を前記価格分布情報に重ねて表示すること
    を特徴とするコンピュータプログラム。
  9. コンピュータを、一の事象の予測結果を可変区間型の仮想証券として取引をさせることで前記一の事象の予測結果を募る予測市場を管理するサーバ装置とネットワークを介して通信可能なクライアント装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記仮想証券を取引する際の取引区間の上限値及び下限値を特定するための区間情報の入力を受け付ける第1の受付手段と、
    前記仮想証券の取引量の入力を受け付ける第2の受付手段と、
    前記取引区間における仮想証券の価格と、前記価格と前記取引量とを用いて決定される取引設定に従って前記仮想証券を取引した後のユーザの資産情報と、を表示部に表示する表示手段と、
    前記仮想証券の取引設定の確定入力を受け付ける第3の受付手段
    として機能させ、
    前記表示手段は、前記仮想証券の価格分布を前記ユーザに提示するための価格分布情報の表示をさらに表示部に行い、
    価格分布情報が表示されている領域に対するポインティングデバイスによる操作に従って、前記第1の受付手段は仮想証券の区間情報の入力を、前記第2の受付手段は仮想証券の取引量の入力を、それぞれ受け付け、
    前記表示手段はさらに、前記取引区間及び前記取引量を示す矩形を前記価格分布情報に重ねて表示すること
    を特徴とするコンピュータプログラム。
  10. 前記コンピュータを更に、前記取引設定の仮登録の指定を受け付ける第4の受付手段として機能させ、
    前記第3の受付手段は、前記第4の受付手段で仮登録の指定を受け付けた取引設定のいずれかに対する確定入力を受け付ける
    ことを特徴とする請求項9に記載のコンピュータプログラム。
  11. 前記表示手段は、前記サーバ装置の証券価格更新手段による前記取引設定を用いた前記仮想証券の価格分布の更新に応じて、前記価格分布の表示を更新すること
    を特徴とする請求項9または10に記載のコンピュータプログラム。
  12. 一の事象の予測結果を可変区間型の仮想証券として取引をさせることで前記一の事象の予測結果を募る予測市場を管理するサーバ装置とネットワークを介して通信可能な情報処理装置であって、
    前記仮想証券を取引する際の取引区間の上限値及び下限値を特定するための区間情報の入力を受け付ける第1の受付手段と、
    前記仮想証券の取引量の入力を受け付ける第2の受付手段と、
    前記取引区間における仮想証券の価格と、前記価格と前記取引量とを用いて決定される取引設定に従って前記仮想証券を取引した後のユーザの資産情報と、を表示部に表示する表示手段と、
    前記仮想証券の取引設定の確定入力を受け付ける第3の受付手段と、
    を備え、
    前記表示手段は、前記仮想証券の価格分布を前記ユーザに提示するための価格分布情報の表示をさらに表示部に行い、
    価格分布情報が表示されている領域に対するポインティングデバイスによる操作に従って、前記第1の受付手段は仮想証券の区間情報の入力を、前記第2の受付手段は仮想証券の取引量の入力を、それぞれ受け付け、
    前記表示手段はさらに、前記取引区間及び前記取引量を示す矩形を前記価格分布情報に重ねて表示すること
    を特徴とする情報処理装置。
  13. 一の事象の予測結果を可変区間型の仮想証券として取引をさせることで前記一の事象の予測結果を募る予測市場を管理するサーバ装置とネットワークを介して通信可能な情報処理装置によって行われる情報処理方法であって、
    前記仮想証券を取引する際の取引区間の上限値及び下限値を特定するための区間情報の入力を受け付ける第1の受付工程と、
    前記仮想証券の取引量の入力を受け付ける第2の受付工程と、
    前記取引における仮想証券の価格と、前記価格と前記取引量とを用いて決定される取引設定に従って前記仮想証券を取引した後のユーザの資産情報と、を表示部に表示する表示工程、
    前記仮想証券の取引設定の確定入力を受け付ける第3の受付工程と、
    を備え、
    前記表示工程は、前記仮想証券の価格分布を前記ユーザに提示するための価格分布情報の表示をさらに表示部に行い、
    価格分布情報が表示されている領域に対するポインティングデバイスによる操作に従って、前記第1の受付工程は仮想証券の区間情報の入力を、前記第2の受付工程は仮想証券の取引量の入力を、それぞれ受け付け、
    前記表示工程はさらに、前記取引区間及び前記取引量を示す矩形を前記価格分布情報に重ねて表示すること
    を特徴とする情報処理方法。
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