以下実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は計画管理システムの構成例を示す説明図である。計画管理システム100は管理サーバ(計画作成装置)1、ユーザ端末2及び管理者端末3を含む。計画管理システム100は種々のデータソースである他システム4と接続されている。管理サーバ1、ユーザ端末2、管理者端末3及び他システム4はネットワークNにより、互いに通信可能に接続されている。他システム4は予約システム、POS(Point of sale system)システム、勤怠システム、会計システム、給与システム及び受発注システムを含む。予約システムは医療機関の診察予約、飲食店の座席予約、貸会議室に関する施設予約、旅行に関するツアー予約、交通機関に関する切符予約、語学学習に関するレッスン予約、エステサロン・ネールサロンに関する施術予約など、種々の予約を行うシステムを含む。POSシステムは物品販売の売上実績を単品単位で集計する一般的なシステム以外に、サービス業におけるサービスの売上実績をサービスメニュー単位で集計するものも含む。勤怠システムは正社員、契約社員、パートタイマーなどを含む従業員の勤怠を管理するシステムである。会計システムは管理会計システム、財務会計システム等である。給与システムは従業員に支払うべき給与を計算するとともに給与支払いの履歴を保存するシステムである。受発注システムは商品やサービスの受注及び発注を行うためのシステムである。図1において、ユーザ端末2及び管理者端末3は各2台記載しているが、それぞれは1台でもよいし、3台以上でもよい。ユーザ端末2及び管理者端末3を1台で兼用してもよい。なお、他システム4としてさらに、仕入在庫管理システム、従業員の目標・評価管理システム、従業員のモチベーション管理システム、口コミサイトの管理システム、クーポンサイトの管理システム、顧客アンケート管理システムなどを含んでもよい。
図2は管理サーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。管理サーバ1は他システム4より各ユーザの経営に関する様々のデータを他システム4より収集し、収集したデータに基づき経営計画を作成する処理等を行う。管理サーバ1はサーバコンピュータ等で構成する。管理サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、大容量記憶部14及び通信部15を含む。各構成はバスBで接続されている。
CPU11はROM12に記憶された制御プログラム(計画作成プログラム)1Pにしたがい、ハードウェア各部を制御する。RAM13は例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)又はフラッシュメモリである。RAM13はCPU11によるプログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
大容量記憶部14は、例えばハードディスク又はSSD(Solid State Drive)などである。大容量記憶部14は各種データベース(DB:DataBase)を記憶する。大容量記憶部14はユーザDB141、会計DB142、予約DB143、POS−DB144、勤怠DB145、受発注DB146、ロジックDB147、予実DB148、レポートDB149、及びアラートDB14Aを記憶する。また、制御プログラム1Pを大容量記憶部14に記憶してもよい。ユーザDB141からアラートDB14Aのすべて又は一部のデータベースを、管理サーバ1以外に記憶してもよい。例えばデータベースサーバやクラウドストレージに記憶してもよい。
通信部15はネットワークNを介して、ユーザ端末2、管理者端末3及び他システム4と通信を行う。また、CPU11が通信部15を用い、なお、管理サーバ1を複数の物理的なサーバコンピュータで構成してもよい。また、管理サーバ1の機能をクラウドサービスにより提供してもよい。
読み取り部16はCD(Compact Disc)−ROM及びDVD(Digital Versatile Disc)−ROMを含む可搬型記憶媒体1aを読み取る。CPU11が読み取り部16を介して、制御プログラム1Pを可搬型記憶媒体1aより読み取り、大容量記憶部14に記憶してもよい。また、ネットワークN等を介して他のコンピュータからCPU11が制御プログラム1Pをダウンロードし、大容量記憶部14に記憶してもよい。さらにまた、半導体メモリ1bから、CPU11が制御プログラム1Pを読み込んでもよい。
図3はユーザ端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。ユーザ端末2は計画管理システム100のユーザが用いる端末である。ユーザ端末2はノートパソコン、パネルコンピュータ、タブレットコンピュータ等で構成する。ユーザ端末2はCPU21、ROM22、RAM23、通信部24、入力部25、表示部26、及び大容量記憶部27を含む。各構成はバスBで接続されている。
CPU21はROM22に記憶された制御プログラム(計画編集プログラム)2Pにしたがい、ハードウェア各部を制御する。RAM23は例えばSRAM、DRAM又はフラッシュメモリである。RAM23はCPU21によるプログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
通信部24はネットワークNを介して、管理サーバ1及び他システム4と通信を行う。また、CPU21が通信部24を用い、ネットワークN等を介して他のコンピュータから制御プログラム2Pをダウンロードし、大容量記憶部27に記憶してもよい。
表示部26は液晶表示パネル等を含む。表示部26は管理サーバ1が出力した計画などを表示する。入力部25はキーボードやマウスである。また、入力部25は表示部26と一体化したタッチパネルディスプレイでもよい。なお、ユーザ端末2は外部の表示装置に表示を行ってもよい。
大容量記憶部27は、例えばハードディスク又はSSDなどである。大容量記憶部27は各種データを記憶する。
図4は管理者端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。管理者端末3は計画管理システム100の管理者が用いる端末である。管理者端末3はノートパソコン、パネルコンピュータ、タブレットコンピュータ等で構成する。管理者端末3はCPU31、ROM32、RAM33、通信部34、入力部35、表示部36、及び大容量記憶部37を含む。各構成はバスBで接続されている。管理者端末3の各構成は名称を同じくするユーザ端末2の各構成と同様であるから説明を省略する。
次に、計画管理システム100が用いるデータベースについて説明する。図5はユーザDBの例を示す説明図である。ユーザDB141は計画管理システム100を利用するユーザの情報を記憶する。ユーザDB141はユーザID列、形態列、名称・氏名列、電話番号列、メールアドレス列、パスワード列、チャット列、アカウント列、及び連携設定列を含む。ユーザID列はユーザを一意に特定するユーザIDを記憶する。ユーザIDはユーザ登録時に発番する。名称・氏名列はユーザの氏名又は名称を記憶する。ユーザが会社の場合、名称・氏名列には会社名を記憶する。ユーザが個人事業主の場合、名称・氏名列には個人名を記憶する。電話番号列はユーザの電話番号を記憶する。メールアドレス列はユーザの電子メールアドレスを記憶する。パスワード列はユーザのログインパスワードを記憶する。パスワード列には暗号化したパスワードを記憶する。図5では便宜上「*」で示している。チャット列はユーザがアラートの受信を希望するチャットサービスの識別情報、例えばチャットサービスの名称を記憶する。アカウント列はユーザのチャットサービスでのアカウントを記憶する。連携設定列は他システム4との連携設定を記憶する。連携設定列は会計列、POS列、勤怠列、及び予約列を含む。会計列、POS列、勤怠列、及び予約列それぞれは会計システム、POSシステム、勤怠システム、予約システムの識別情報、例えば名称を記憶する。
図6及び図7は会計DBの例を示す説明図である。会計DB142は主として会計システムから収集したユーザの会計データを記憶する。図6に示すように、会計DB142は年次データ・過去1421及び年次データ・当期1422を記憶する。年次データ・過去1421は過去のデータを年単位で記憶する。例えば、年次データ・過去1421は、P/L計画14211、P/L実績14212、B/S計画14213、B/S実績14214、C/F計画14215、C/F実績14216、売上計画14217、及び売上実績14218を含む。P/L計画14211は過年についてのP/Lの計画データを数年分含む。P/L実績14212は過年についてのP/Lの実績データを数年分含む。B/S計画14213は過年についてのB/Sの計画データを数年分含む。B/S実績14214は過年についての実績データを数年分含む。C/F計画14215は過年についてのC/Fの計画データを数年分含む。C/F実績14216は過年についてのC/Fの実績データを数年分含む。売上計画14217は過年についての売上計画データを数年分含む。売上実績14218は過年についての売上実績データを数年分含む。また、年次データ・当期1422は、例えばP/L計画14221、B/S計画14222、C/F計画14223、及び売上計画14224を含む。P/L計画14221は当期のP/Lの計画データである。B/S計画14222は当期のB/Sの計画データである。C/F計画14223は当期のC/Fの計画データである。売上計画14224は当期の売上計画データである。売上計画の売上とは各商品又は各サービスの売上、複数の商品又はサービスをまとめた商品グループ毎又はサービスグループ毎の売上、顧客毎の売上などを含む。なお、1年は1月始まり12月終わりの暦の1年でもよいし、4月始まり翌3月終わりの年度でもよい。また、ユーザの決算期に合わせて始まり月、及び終わり月を設定してもよい。なお、過去のデータをP/L、B/S、C/F、売上に関する過去の計画及び実績データは、年単位だけでなく、月単位のデータを記憶してもよい。
また、図7に示すように会計DB142は月次データ・計画1423及び月次データ・実績1424を記憶する。月次データ・計画1423及び月次データ・実績1424は当期のデータである。月次データ・計画1423は例えば、P/L計画14231、B/S計画14232、C/F計画14233、及び売上計画14234を含む。P/L計画14231は当期における月単位のP/Lの計画データを含む。B/S計画14232は当期における月単位のB/Sの計画データを含む。C/F計画14233は当期における月単位のC/Fの計画データを含む。売上計画14234は当期における月単位の売上の計画データを含む。月次データ・実績1424は、P/L実績14241、B/S計画14242、C/F計画14243、及び売上計画14244を含む。P/L実績14241は当期におけるP/Lの実績データを月単位で記憶する。B/S計画14242は当期におけるB/Sの実績データを月単位で記憶する。C/F計画14243は当期におけるC/Fの実績データを月単位で記憶する。売上計画14244は当期における売上の実績データを月単位で記憶する。例えば、当期が2018年であって、現在が6月度の場合、月次データ・実績1424は2018年4月度及び5月度の完全なデータを含み、6月度のデータについては、月度途中の不完全なデータを含んでいる。
図8は予約DBの例を示す説明図である。予約DB143は初期登録データ1431及びリアルタイムデータ1432を含む。初期登録データ1431は静的データである。初期登録データ1431は業種毎に定める。飲食店の初期登録データ1431には例えば、ユーザID、店舗ID、席情報、コマ数、予約プラン数などを含む。席情報はテーブル数や座席数などである。コマは開始及び終了時間を含む時間枠である。コマ数とは一日あたりのコマの数である。予約プラン数とは予約時に顧客が選択可能なサービス内容と料金などを含むプランの数である。マッサージサロンの初期登録データ1431には例えば、ユーザID、店舗ID、施術台数、コマ数、施術プラン数を含む。施術台数は施術台の数であり、同時に施術が受けられる最大の顧客数を示す。コマ数は飲食店の場合と同様である。施術プラン数は施術内容、施術時間、施術料金を含むプランの数である。リアルタイムデータ1432は店舗毎の予約状況を随時収集したものである。リアルタイムデータ1432は例えば、ユーザID、店舗ID、データ更新日時、予約数、キャンセル率などを含む。キャンセル率は営業当日の予約キャンセル数を予約数で除したものである。
図9はPOS−DBの例を示す説明図である。POS−DB144はPOSシステムから随時収集したデータを記憶する。POS−DB144は売上ランキング1441、原価ランキング1442、客単価1443、リピート率1444、クーポン数1445、消費材料1446などを含む。リピート率1444は日毎、1週間毎、月毎のリピート率を含む。どのくらいの期間毎にリピート率を求めるかは、業種に合わせて適宜決定する。クーポン数1445は発行されたクーポンの種別や数、使用されたクーポンの種別や数等を含む。消費材料1446は消費された材料の名称や数量を含む。
図10は勤怠DBの例を示す説明図である。勤怠DB145は勤怠システムから随時収集した勤怠データを記憶する。勤怠データはリアルタイムデータ1451、月次データ1452を含む。リアルタイムデータ1451は人員毎の出退勤データを含む。リアルタイムデータ1451は例えば、出退勤区別、名前、出退勤日時、月毎の累積勤務時間、月毎の勤務日数、当日の連続勤務日数などを含む。月次データ1452は月毎の勤怠データを含む。月次データ1452はリアルタイムデータ1451を月毎の集計したデータの他に、店舗毎のデータを含めてもよい。店舗毎の月次データ1452は例えば、店名、データ月次、人員総数、正社員数、アルバイト人数、新入人数、退職人数を含む。
図11は受発注DBの例を示す説明図である。受発注DB146は受発注システムから随時収集した受発注データを記憶する。受注データ1461は、データ月次、得意先コード、受注商品名、受注単価、受注数量を含む。複数の商品を受注した得意先の受注データ1461は1つのレコードに、受注商品名、受注単価、受注数量を繰り返し含んでもよい。発注データ1462は、データ月次、仕入先コード、発注商品名、発注単価、発注数量を含む。複数の商品を発注した仕入先の発注データ1462は1つのレコードに、発注商品名、発注単価、受注数量を繰り返し含んでもよい。予約DB143、POS−DB144、勤怠DB145及び受発注DB146に記憶するデータは、当期に発生したデータのみではなく、過去の期のデータを記憶してもよい。また、日次毎、週次毎、月次毎、年次毎に集計した当期データ、過去の期のデータを記憶してもよい。さらに、当期及び過去の期の計画データを記憶してもよい。
図12はロジックDBの例を示す説明図である。ロジックDB147は計画作成や予測を行う際のロジックを記憶する。図12Aは自動作成ロジック1471の例を示す。図12Aに示す自動作成ロジック1471は過去のP/Lデータから今期のP/L計画を立てるためのロジックである。図12Bは質問ロジック1472の例を示す。例えば、販売費及び一般管理費についての変動の見込みに対して、ユーザが「やや増加」と回答した場合、今期の計画値は前期の5%と増し(前期×1.05)と算出する。図12Cは予測ロジック1473の例を示す。図12Cに示す予測ロジック1473は、1月から3月の売上高実績を用いて、1月から12月の年間売上高及び、4月から12月までの各月売上高を予測するロジックである。
図13は予実DBの例を示す説明図である。予実DB148は予実管理対象の数値を記憶する。予実DB148はユーザID列、店舗ID列、項目列、1月列、2月列、3月列、…、及び12月列を含む。ユーザID列はユーザIDを記憶する。店舗ID列は店舗IDを記憶する。項目列は管理対象を記憶する。例えば、売上高、売上原価、販管費などである。1月列、2月列、3月列、…、及び12月列は各月の計画値、実績値、及び2つの値の差分値を記憶する。
図14はレポートDBの例を示す説明図である。レポートDB149は予実管理レポートの設定を記憶する。レポートDB149はユーザID列、単位列、科目列、年度計画列、累積値列、書式列及びイメージ列を含む。ユーザID列はユーザIDを記憶する。単位列は数値を表示する単位を記憶する。単位は店舗、地域、事業部、全社などである。項目列は予実管理対象の科目を記憶する。年度計画列はレポートに年度の計画値を表示するか否かを記憶する。累積値列はレポートに当月までの累積値を表示するか否かを記憶する。例えば、4月度のレポートで売上高の累積値を表示する場合、1月から4月までの売上高の合計値が表示される。書式列はレポートを作成する際の書式名を記憶する。書式は予め記憶しておく。イメージ列は最新のレポートをイメージやPDFで記憶する。
図15はアラートDBの例を示す説明図である。アラートDB14Aはユーザが設定したアラートの条件を記憶する。アラートDB14AはユーザID列、番号列、評価指標列、基準値列、単位列、アラート方法列、及び宛名列を含む。ユーザID列はアラート条件を設定し、アラートを受けるユーザのユーザIDを記憶する。番号列はアラート条件の順番号を記憶する。順番号はユーザ毎にユニークである。評価指標列は評価対象となる指標(科目)を記憶する。評価指標は例えば、売上高、粗利、客単価などである。基準値列はアラートを行うか否か判定する際の基準値を記憶する。単位列は基準値の単位を記憶する。単位は例えば%、百万円、千万円である。アラート方法列はアラート方法を記憶する。アラート方法は例えば、電子メール、SMS(Short Message Service)宛名列はアラートを送る宛名を記憶する。アラート方法がメールのとき、宛名列は電子メールアドレスを記憶する。
計画管理システム100は経営計画の作成時及び運用時に活用することが可能である。まず、ユーザが計画管理システム100を用いて計画作成をするとき、計画管理システム100が行う処理について、説明する。
図16は計画作成処理の手順例を示すフローチャートである。CPU11は作成方法選択画面をユーザ端末2に送信する。ユーザは作成方法選択画面により、作成方法を選択する。ユーザが選択した作成方法は、管理サーバ1へ送信される。管理サーバ1のCPU11はユーザ端末2より計画の作成方法を受信する(ステップS1)。CPU11は取得した作成方法が自動作成であるか否かを判定する(ステップS2)。CPU11は取得した作成方法が自動作成であると判定した場合(ステップS2でYES)、自動作成を行う(ステップS3)。CPU11は取得した作成方法が自動作成でないと判定した場合(ステップS2でNO)、質問作成を行う(ステップS4)。CPU11はステップS2又はS3で作成した計画をユーザ端末2へ送信する(ステップS5)。ユーザ端末2は管理サーバ1から受信した計画を取得し、表示する。ユーザは表示された計画を参照し、計画をそのまま受け入れるか、編集するかを判断し、その結果をユーザ端末2から管理サーバ1に送信する。管理サーバ1のCPU11はユーザ端末2から判断結果を受信する(ステップS6)。CPU11はユーザ端末2から受信した判断結果が編集であるか否かを判定する(ステップS7)。CPU11は判断結果が編集でないと判定した場合(ステップS7でNO)、処理をステップS13に移す。CPU11は判断結果が編集であると判定した場合(ステップS7でYES)、編集方法が直接入力か否かを判定する(ステップS8)。CPU11は編集方法が直接入力であると判定した場合(ステップS8でYES)、直接編集を行う(ステップS9)。CPU11は編集方法が直接入力でないと判定した場合(ステップS8でNO)、グラフ編集であるか否かを判定する(ステップS10)。CPU11は編集方法がグラフ編集であると判定した場合(ステップS10でYES)、グラフ編集を行う(ステップS11)。CPU11は編集方法がグラフ編集でないと判定した場合(ステップS10でNO)、シミュレーション編集を行う(ステップS12)。CPU11は作成した計画又は編集後の計画を記憶する(ステップS13)。計画を記憶するデータベースは内容によって異なる。例えば作成した計画がP/Lの場合、会計DB142に記憶する。なお、複数期分の計画を作成する場合は、図16に示した一連の処理を繰り返し実行する。
図17は自動作成処理の手順例を示すフローチャートである。自動作成処理は実績データを基に、前期から変動を見積もり今期の計画を作成する処理である。管理サーバ1のCPU11はユーザ端末2に設定画面を送信する(ステップS21)。ユーザ端末2のCPU21は設定画面を表示部26に表示する(ステップS22)。ユーザ端末2は入力部25を用いて、実績データを取得する方法を設定し、送信を指示する。CPU21は実績データの取得方法を管理サーバ1に送信する(ステップS23)。管理サーバ1のCPU11は取得方法がファイルのアップロードか否かを判定する(ステップS24)。CPU11は取得方法がファイルのアップロードであると判定した場合(ステップS24でYES)、ファイル設定画面を送信する(ステップS25)。ユーザ端末2のCPU21はファイル設定画面を表示部26に表示する(ステップS26)。ユーザは入力部25を用いて、アップロードするファイルを設定し、送信を指示する。CPU21はファイルを管理サーバ1に送信する(ステップS27)。管理サーバ1のCPU11は実績データを取得する(ステップS31)。CPU11は取得方法がファイルのアップロードでないと判定した場合(ステップS24でNO)、連携設定画面をユーザ端末2に送信する(ステップS28)。ユーザ端末2のCPU21は連携設定画面を表示部26に表示する(ステップS29)。ユーザは入力部25を用いて、他システム4とのデータ連携の設定を行う。CPU21は連携設定を管理サーバ1へ送信する(ステップS30)。管理サーバ1のCPU11は連携設定にしたがい他システム4より、実績データを取得する(ステップS31)。CPU11は実績データの取得完了をユーザ端末2に送信する(ステップS32)。ユーザは自動作成の設定を行い、送信を指示する。CPU21は設定を管理サーバ1に送信する(ステップS33)。管理サーバ1のCPU11は設定を取得する(ステップS34)。CPU11は取得した設定、及びロジックDB147に記憶されている自動作成ロジックにしたがって、計画の作成を行う(ステップS35)。CPU11は処理を呼び出し元に戻す。なお、ステップS25、ステップS26、ステップS27及びステップS31を繰り返し実行し、複数回に分けてファイルを、ユーザ端末2から管理サーバ1にアップロードしてもよい。
図18は自動作成の例を示す説明図である。図18を用いて説明する処理は図17のステップS35に対応し、管理サーバ1のCPU11が行う処理の例である。図18はP/Lデータの作成例である。図12Aに示した自動作成ロジック1471にしたがい、過去2期(2016年、2017年)のP/Lの実績データを用いて、今期(2018年)の計画を作成する例である。変動費比率はP/Lに含まれないが、計画作成の上で必要となる。図18の上段の表は、P/Lの科目及び変動費比率について、過去2期のデータから増減率を求めている例である。自動作成ロジックを適用する準備の処理である。図18の下段の表は自動作成ロジックにより、今期(2018年)の計画の作成例を示す。売上高は2017年の売上高に過去2期の増減率を加えたものとする。すなわち、2016年から2017年への増減率と、2017年から2018年への増減率は同じと仮定する。売上原価は売上高に変動費比率を乗算して求まる。ここで、2018年の変動費比率は2017年と変化ないものとしている。売上高と同様に過去2期の増減率と同じ増減率で変化するとしてもよい。売上総利益は売上高から売上原価を差し引いて求まる。販売費及び一般管理費は2017の値に、過去2期と同じ増減率で変動すると仮定する。営業総利益は売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いて求まる。
P/Lの計画を例としたが、B/S、C/F、売上計画なども、同様に過去2期の実績データから今期の計画を立てることが可能である。さらに、年次計画だけでなく、月次計画も同様なロジックより計画を立てることが可能である。
図19及び図20は質問作成処理の手順例を示すフローチャートである。質問作成処理はユーザへの質問に対する回答を基に前期からの変動を見積もり、今期の計画を作成する処理である。図19においてステップS41からステップS52は、図18のステップS21からステップS42と同様であるから説明を省略する。ステップS52の後、ユーザは質問作成の設定を行い、送信を指示する。CPU21は設定を管理サーバ1に送信する(ステップS53)。管理サーバ1のCPU11は設定を取得する(ステップS54)。CPU11は取得した設定に基づいて、ユーザに対する質問をロジックDB147から取得する(ステップS55)。CPU11は取得した質問を含む質問画面をユーザ端末2に送信する(ステップS56)。ユーザ端末2のCPU21は質問画面を表示部26に表示する(ステップS57)。ユーザは入力部25を用いて質問に対する回答を入力し、送信を指示する。CPU21は回答を管理サーバ1へ送信する(ステップS58)。管理サーバ1のCPU11は回答を取得する(ステップS59)。CPU11は残質問、残りの質問があるか否かを判定する(ステップS60)。CPU11は残質問があると判定した場合(ステップS60でYES)、処理をステップS56に戻す。CPU11は残質問がないと判定した場合(ステップS60でNO)、回答に基づき、計画を作成する(ステップS61)。CPU11は処理を呼び出し元に戻す。
図21は質問作成の例を示す説明図である。図21を用いて説明する処理は図20のステップS61に対応し、管理サーバ1のCPU11が行う処理の例である。図21はP/Lデータの作成例である。図12Bは質問ロジック1472にしたがい、前期(2017年)のデータから今期(2018年)の計画を作成する例である。ここでも、変動費比率はP/Lに含まれないが、計画作成の上で必要となる。図21の上段の表は、P/Lの一部の科目について、質問に対するユーザの回答に基づいて、今期の計画数字を求めている例である。「販売費及び一般管理費について、どのくらい増加しますか」との質問をユーザへ発し、その回答として「やや増加」を取得している。質問ロジック1472にしたがい、「やや増加」は5%増加に置き換えている。そして、前期の数字を基に今期の計画数字を求めている。さらに「目標営業利益はどのくらい増加しますか」との質問をユーザへ発し、その回答として「2割」を取得している。この回答より、今期の営業利益は20%増加するものとして、今期の営業総利益の計画値を求めている。さらに、変動比比率についても、「どの程度減少しますか」との質問をユーザへ発し、その回答として「やや減少」の回答を取得している。質問ロジック1472にしたがい、「やや減少」は2%減少に置き換えている。そして、前期の数字を基に今期の計画数字を求めている。図21の下段は回答により求めた販売費及び一般管理費、営業利益及び変動費比率より、売上高、売上原価、売上総利益を求めている。今期の売上高は上段で求めた今期の販売費及び一般管理費、営業利益及び変動費比率により求まる。売上原価は売上高及び変動費比率より求まる。売上総利益は、売上高及び売上原価より求まる。
P/Lの計画を例としたが、B/S、C/F、売上計画なども、同様に一部の科目についての質問と選択回答とを設定し、ユーザからの回答にしたがって計画値を求める。そして、求めた計画値に基づいて、残りの科目についての計画値を求めることが可能である。また、年次計画だけでなく、月次計画も同様な質問ロジックにより計画を立てることが可能である。なお、複数期分の計画を作成する場合は、まず今期分の計画を作成する。その後、来期分、来来期分、…と順に計画を作成する。
図22は直接編集処理の手順例を示すフローチャートである。直接編集処理は計画に含まれる数値を直接編集することにより、自動作成又は質問作成した計画を編集する処理である。管理サーバ1のCPU11はユーザ端末2へ編集画面を送信する(ステップS71)。ユーザ端末2のCPU21は編集画面を表示部26に表示する(ステップS72)。ユーザは必要に応じて、入力部25により編集画面に表示されている計画値を変更する。計画値の変更は直接数値を入力してもよいし、数式を入力してもよい。例えば、計画値が110であるとき、=110*0.85を入力すると、計画値を元の85%の値に変更可能となる。CPU21は計画値が変更された否か判定する(ステップS73)。CPU21は計画値が変更されたと判定した場合(ステップS73でYES)、画面を再表示する(ステップS74)。この際、変更された計画値と連動する他の計画値も合わせて更新する。CPU21は計画値が変更されていないと判定した場合(ステップS73でNO)、処理をステップS75に移す。CPU21は計画を決定するか否かを判定する(ステップS75)。CPU21はユーザが編集を終了し計画を決定する旨の指示を入力したか否かを判定する。CPU21は計画を決定しないと判定した場合(ステップS75でNO)、処理をステップS73へ戻す。CPU21は計画を決定すると判定した場合(ステップS75でYES)、編集結果を管理サーバ1に送信する(ステップS76)。管理サーバ1のCPU11は編集結果を取得する(ステップS77)。CPU11は処理を呼び出し元に戻す。ユーザ端末2から管理サーバ1へ送信する編集結果は、計画値が変更された科目のみについて、科目と変更後の計画値とを対応づけたものでよいし、変更されていないものも含めたすべての計画値を送信してもよい。
図23はグラフ編集処理の手順例を示すフローチャートである。グラフ編集処理は計画に含まれる複数の数値をグラフで表示し、表示したグラフを編集することより、作成された計画を編集する処理である。管理サーバ1のCPU11はユーザ端末2へ編集画面を送信する(ステップS81)。ユーザ端末2のCPU21は編集画面を表示部26に表示する(ステップS82)。ユーザは必要に応じて、入力部25、特にマウスやトラックパッドなどのポインティングデバイスにより編集画面に表示されているグラフを操作し、グラフを変更する。CPU21はグラフが変更された否か判定する(ステップS83)。CPU21はグラフが変更されてないと判定した場合(ステップS83でNO)、処理をステップS88へ進める。CPU21はグラフが変更されたと判定した場合(ステップS83でYES)、CPU21は変更対象となったグラフと変更内容とを取得する(ステップS84)。CPU21はグラフの変更内容を数値に変換する(ステップS85)。CPU21は変換して得た数値に基づいて、該当する計画値を変更する(ステップS86)。CPU21は画面を再表示する(ステップS87)。CPU21は計画を決定するか否かを判定する(ステップS88)。ユーザが編集を終了し計画を決定する旨の指示を入力したか否かを判定する。CPU21は計画を決定しないと判定した場合(ステップS88でNO)、処理をステップS83へ戻す。CPU21は計画を決定すると判定した場合(ステップS88でYES)、編集結果を管理サーバ1に送信する(ステップS89)。管理サーバ1のCPU11は編集結果を取得する(ステップS90)。CPU11は処理を呼び出し元に戻す。ユーザ端末2から管理サーバ1へ送信する編集結果については、直接編集の場合と同様である。
図24はシミュレーション編集処理の手順例を示すフローチャートである。シミュレーション編集処理は計画に含まれる所定の数値が変動したと仮定して、作成された計画を編集する処理である。管理サーバ1のCPU11は設定画面をユーザ端末2に送信する(ステップS101)。ユーザ端末2のCPU21は設定画面を表示部26に表示する(ステップS102)。ユーザは入力部25を用いて、シミュレーション条件を設定する。例えば、売上高を現在の計画値から10%増加させる、変動費比率を計画値から1ポイント減少させるなどである。CPU21は条件を決定するか否かを判定する(ステップS103)。ユーザが設定を終了し条件を決定する旨の指示を入力したか否かを判定する。CPU21は条件を決定しないと判定した場合(ステップS103でNO)、ステップS103を繰り返し実行する。CPU21は条件を決定すると判定した場合(ステップS103でYES)、シミュレーション条件の設定内容を管理サーバ1へ送信する(ステップS104)。管理サーバ1のCPU11は設定内容を取得する(ステップS105)。CPU11は設定されたシミュレーション条件にしたがって、計画値を再計算する(ステップS106)。CPU11は処理を呼び出し元に戻す。
続いて、上述した処理において、ユーザ端末2に表示される画面について説明する。図25は作成方法選択画面の例を示す説明図である。作成方法選択画面d01は計画を作成する方法を選択する画面である。作成方法選択画面d01は自動作成ボタンd011及び質問作ボタンd012を含む。自動作成ボタンd011が選択された場合、管理サーバ1は自動作成により計画を作成する。質問作ボタンd012が選択された場合、管理サーバ1は質問作成により計画を作成する。
図26は自動作成設定画面の例を示す説明図である。自動作成設定画面d02は計画を自動作成する際に必要な設定を行う画面である。自動作成設定画面d02は取得方法設定d021、期数設定d022、単位設定d023及び作成ボタンd024を含む。取得方法設定d021では実績データを取得する方法を設定する。取得方法設定d021はアップロードリンクd0211及びAPI(Application Programming Interface)連携リンクd0212を含む。アップロードリンクd0211が選択された場合、アップロードするCSV(Comma−Separated Values)ファイルを設定するための画面が表示され、当該画面によりCSVファイルをアップロードする。連携リンクd0212が選択された場合、API連携を設定する画面が表示され、他システム4からAPI連携により実績データを取得するための設定を行う。期数設定d022では計画作成する期数を設定する。単位設定d023では計画の作成単位を設定する。作成ボタンd024を選択すると計画が作成される。作成ボタンd024は、取得方法設定d021により実績データを取得する方法を設定されるまでは、非アクティブとし、選択できないようにする。
図27は質問回答画面の例を示す説明図である。質問回答画面d03は質問作成をする際に提示される質問に対する回答を入力する画面である。質問回答画面d03は第1回答設定d031、第2回答設定d032、第3回答設定d033及び次へボタンd034を含む。第1回答設定d031は第1の質問に対する回答を設定するプルダウンメニューである。第2回答設定d032は数値入力ボックスd0321及び単位設定メニューd0322を含む。数値入力ボックスd0321には回答に対する数値を入力する。単位設定メニューd0322は数値に対する単位を設定する。第3回答設定d033は第3の質問に対する回答を設定するプルダウンメニューである。次へボタンd034は回答を確定し、次の画面に進むためのボタンである。質問回答画面d03に表示する質問は1問又は2問でも良いし、若しくは4問以上でもよい。回答設定としてどのようなものを表示するかは質問内容に応じて決定する。その内容はロジックDB147に記憶する。
図28は計画表示画面の例を示す説明図である。計画表示画面d04は作成された経営計画を表示する画面である。計画表示画面d04は計画値表d041、決定ボタンd042及び編集ボタンd043を含む。計画値表d041には作成された計画値が表示される。決定ボタンd042は作成された計画をそのまま決定するためのボタンである。編集ボタンd043は作成された計画を編集するためのボタンである。
図29は編集方法選択画面の例を示す説明図である。編集方法選択画面d05は自動作成又は質問作成された計画を編集する場合、その編集方法を選択する画面である。編集方法選択画面d05は直接編集ボタンd051、グラフ編集ボタンd052及びシミュレーション編集ボタンd053を含む。ユーザが直接編集ボタンd051を選択すると、管理サーバ1は直接編集処理を実行する。ユーザがグラフ編集ボタンd052を選択すると、管理サーバ1はグラフ編集処理を実行する。ユーザがシミュレーション編集ボタンd053を選択すると、管理サーバ1はシミュレーション編集処理を実行する。
図30は直接編集画面の例を示す説明図である。直接編集画面d06は作成された計画を直接編集する画面である。計画値表d061及び決定ボタンd062を含む。計画値表d061には作成された計画値が表示されている。表計算ソフトウェアと同様にセルを選択することにより、計画値の変更を行うことが可能である。決定ボタンd062は変更結果を確定し、計画を決定するためのボタンである。
図31はグラフ編集画面の例を示す説明図である。グラフ編集画面d07は作成された計画をグラフにより編集する画面である。グラフ編集画面d07は計画値表d071、計画グラフd072及び決定ボタンd073を含む。計画値表d071には作成された計画値が表示されている。計画グラフd072は計画値表d071をグラフ表示したものである。計画値表d071に表示されたすべての科目をグラフ表示しなくともよい。図31では売上高、販管費(販売費及び一般管理費)、営業利益をグラフ表示している。グラフ上の1点をポインティングデバイスでドラッグ・アンド・ドロップすることにより、計画値の変更を行うことが可能である。グラフによる変更は計画値表d071の計画値に反映される。決定ボタンd073は変更結果を確定し、計画を決定するためのボタンである。
図32はシミュレーション編集画面の例を示す説明図である。シミュレーション編集画面d08は作成された計画をシミュレーションにより編集する場合、その設定を行う画面である。シミュレーション編集画面d08は計画値表d081、設定領域d082〜d084及び決定ボタンd085を含む。計画値表d081には作成された計画値が表示されている。設定領域d082〜d084はシミュレーション条件設定を行うための領域である。設定領域d082では売上高についての設定が行える。設定領域d083では販管費について設定が行える。設定領域d084では変動費比率の設定が行える。決定ボタンd085は設定を確定し、シミュレーション条件にしたがって計画値の再計算を開始するためのボタンである。
以上のように、経営計画の作成時には、計画管理システム100は次のような効果を奏する。実績データを用いて計画を作成するので、確度が高く現実味のある計画を作成することが可能である。また、自動作成又は質問作成により作成可能であるので、経営にあまり詳しくないユーザであっても計画作成が可能である。さらに、作成した計画を編集可能であるので、計画管理システム100が作成した計画を、よりユーザの意図に沿った計画に変更可能である。編集機能としてグラフ編集機能を設けたことにより、計画を直感的に変更可能である。編集機能としてシミュレーション編集機能を設けたことにより、例えば、売上高をさらに5%上乗せしたいなどの計画の微調整が可能である。
次に、計画管理システムにおいて、ユーザが計画運用時に利用可能な機能について、説明する。図33は計画運用処理の手順例を示すフローチャートである。計画運用処理は計画運用に関わる機能を提供する処理である。管理サーバ1のCPU11はメニュー画面をユーザ端末2に送信する(ステップS201)。ユーザはメニュー画面より実行する機能を選択する。ユーザ端末2は選択された機能を管理サーバ1へ送信する。CPU11は選択された機能を取得する(ステップS202)。CPU11は選択された機能が予実管理であるか否かを判定する(ステップS203)。CPU11は選択された機能が予実管理であると判定した場合(ステップS203でYES)、予実管理処理を行う(ステップS204)。CPU11は選択された機能が予実管理でないと判定した場合(ステップS203でNO)、選択された機能がレポート設定であるか否かを判定する(ステップS205)。CPU11は選択された機能がレポート設定であると判定した場合(ステップS205でYES)、レポート設定処理を行う(ステップS206)。CPU11は選択された機能がレポート設定でない判定した場合(ステップS205でNO)、選択された機能がアラート設定であるか否かを判定する(ステップS207)。CPU11は選択された機能がアラート設定であると判定した場合(ステップS207でYES)、アラート設定処理を行う(ステップS208)。CPU11は選択された機能がアラート設定でないと判定した場合(ステップS207でNO)、予測・再作成処理を行う(ステップS209)。CPU11は計画運用処理を終了する。
図34は予実管理処理の手順例を示すフローチャートである。予実管理処理は予実管理対象の設定、管理対象の状況表示を行うための処理である。管理サーバ1のCPU11はメニュー画面をユーザ端末2に送信する(ステップS221)。ユーザ端末2のCPU21はメニュー画面を表示部26に表示する(ステップS222)。ユーザは入力部25を用いてメニュー選択する。CPU21はユーザが選択したメニュー(選択メニュー)を管理サーバ1に送信する(ステップS223)。CPU11は選択メニュー取得する(ステップS224)。CPU11は選択メニューが設定であるか否かを判定する(ステップS225)。CPU11は選択メニューが設定であると判定した場合(ステップS225でYES)、設定画面をユーザ端末2へ送信する(ステップS226)。ユーザ端末2のCPU21は設定画面を表示部26に表示する(ステップS227)。ユーザは入力部25を用いて設定を行う。CPU21は設定情報を管理サーバ1へ送信する(ステップS228)。管理サーバ1のCPU11は設定情報を取得する(ステップS229)。CPU11は設定情報を記憶する(ステップS230)。設定情報は例えば予実DB148に記憶する。CPU11は選択メニューが設定でないと判定した場合(ステップS225でNO)、予実データを取得する(ステップS231)。CPU11は取得した予実データを含む予実画面をユーザ端末2に送信する(ステップ232)。CPU11は処理を呼び出し元に戻す。
図35はレポート設定処理の手順例を示すフローチャートである。レポート設定処理は計画に関して作成するレポートの設定を行う処理である。管理サーバ1のCPU11はメニュー画面をユーザ端末2に送信する(ステップS241)。ユーザ端末2のCPU21はメニュー画面を表示部26に表示する(ステップS242)。ユーザは入力部25を用いてメニュー選択する。CPU21はユーザが選択したメニュー(選択メニュー)を管理サーバ1に送信する(ステップS243)。CPU11は選択メニュー取得する(ステップS244)。CPU11は選択メニューがおまかせ作成であるか否か判定する(ステップS245)。CPU11は選択メニューがおまかせ作成でないと判定した場合(ステップS245でNO)、設定画面をユーザ端末2へ送信する(ステップS246)。ユーザ端末2のCPU21は設定画面を表示部26に表示する(ステップS247)。ユーザは入力部25を用いて、作成するレポートの設定を行い、管理サーバ1への送信を指示する。レポートの設定は定型レポートに含める科目の選択などであるCPU21は設定情報を管理サーバ1へ送信する(ステップS248)。管理サーバ1のCPU11は設定情報を取得する(ステップS249)。CPU11取得した設定情報を記憶する(ステップS250)。CPU11は選択メニューがおまかせ作成であると判定した場合(ステップS245でYES)、おまかせ作成である旨(おまかせ情報)を記憶する(ステップS251)。CPU11は報告設定画面をユーザ端末2に送信する(ステップS252)。ユーザ端末2のCPU21は報告設定画面を表示部26に表示する(ステップS253)。ユーザは入力部25を用いて、報告設定を行う。報告設定は報告の頻度、方法(メール、SNS、ポップアップ)や宛名などである。CPU21は報告設定情報を管理サーバ1へ送信する(ステップS254)。管理サーバ1のCPU11は報告設定情報を取得する(ステップS255)。CPU11は報告設定情報を記憶する(ステップS256)。CPU11は処理を呼び出し元に戻す。設定情報、おまかせ情報、報告設定情報は、例えばレポートDB149に記憶する。
図36はアラート設定処理の手順例を示すフローチャートである。アラート設定処理はアラートの設定を行うための処理である。アラートは、計画に関する数値が予め設定した所定の条件を満たした場合に、ユーザに警告を行うことである。管理サーバ1のCPU11は設定画面をユーザ端末2に送信する(ステップS261)。ユーザ端末2のCPU21は設定画面を表示部26に表示する(ステップS262)。ユーザは入力部25を用いてアラート設定を行う。アラート設定は例えば、売上高の計画値と実績値との差分が計画値の10%以上になったら、アラートを送信するというものである。CPU21は
アラート設定を管理サーバ1へ送信する(ステップS263)。管理サーバ1のCPU11はアラート設定を取得する(ステップS264)。CPU11はアラート設定をアラートDB14Aに記憶する(ステップS265)。CPU11は処理を呼び出し元に戻す。
図37はバッチ処理の手順例を示すフローチャートである。バッチ処理は予実に関するデータの修正等を行う処理である。管理サーバ1のCPU11は予実作成処理を行う(ステップS271)。CPU11はレポート作成処理を行う(ステップS272)。CPU11はアラート作成処理を行う(ステップ273)。バッチ処理は例えば日次で実行する。
図38は予実作成処理の手順例を示すフローチャートである。予実作成処理は管理対象となる数値に関する予実データの収集、予実の差異の計算等を行う。管理サーバ1のCPU11は予実DB148から予実設定を取得する(ステップS281)。CPU11は未処理の予実設定を1つ選択する(ステップS282)。CPU11は実行タイミングであるか否かを判定する(ステップS283)。例えば、予実設定において、月次で予実管理すると設定している場合であって、先月分の予実が作成済でなければ、実行タイミングである。また、実行している時点が締日の締め時刻以降であれば、実行タイミングである。そうでなければ実行タイミングではない。CPU11は実行タイミングでないと判定した場合(ステップS283でNO)、処理ステップS287へ進める。CPU11は実行タイミングであると判定した場合(ステップS283でYES)、計画データと実績データとを取得する(ステップS284)。予実管理の対象が売上高であれば、CPU11は会計DB142から計画データと実績データとを取得する。CPU11は予実データを作成する(ステップS285)。例えば、予実データは計画データ、実績データ、両者の差分データを組にしたデータである。CPU11は予実データを予実DB148に記憶する(ステップS286)。CPU11は未処理の予実設定があるか否かを判定する(ステップS287)。CPU11は未処理の予実設定があると判定した場合(ステップS287でYES)、処理をステップS282に戻し、未処理の予実設定についての処理を行う。CPU11は未処理の予実設定がないと判定した場合(ステップS287でNO)、予実作成処理を終了し処理を呼び出し元に戻す。
図39はレポート作成処理の手順例を示すフローチャートである。レポート作成処理はレポート設定にしたがったレポートを作成し、送信する処理である。管理サーバ1のCPU11はレポート設定をレポートDB149から取得する(ステップS291)。CPU11は未処理のレポート設定を1つ選択する(ステップS292)。CPU11は報告タイミングであるか否かを判定する(ステップS293)。例えば、レポート設定において、月次でレポート作成すると設定している場合であって、先月分のレポートが作成済でなければ、報告タイミングである。また、実行している時点が締日の締め時刻以降であれば、報告タイミングである。そうではなければ報告タイミングではない。CPU11は報告タイミングでないと判定した場合(ステップS293でNO)、処理をステップS297へ進める。CPU11は報告タイミングであると判定した場合(ステップS293でYES)、作成方法はおまかせ作成であるか否かを判定する(ステップS294)。CPU11は作成方法がおまかせ作成でないと判定した場合(ステップS294でNO)、レポート設定にしたがって定型レポートの作成を行う(ステップS295)。CPU11は作成方法がおまかせ作成であると判定した場合(ステップS294でYES)、レポートをおまかせ作成する(ステップS298)。CPU11はレポートを送信する(ステップS296)。CPU11はレポートDB149に記憶された処理対象ユーザの報告設定にしたがった方法で、レポートを送信する。CPU11は未処理のレポート設定があるか否かを判定する(ステップS297)。CPU11は未処理のレポート設定があると判定した場合(ステップS297でYES)、処理をステップS292に戻し、未処理のレポート設定についての処理を行う。CPU11は未処理のレポート設定がないと判定した場合(ステップS297でNO)、レポート作成処理を終了し処理を呼び出し元に戻す。
定型レポートの作成では、CPU11は、複数の項目(科目)の中から選択された対象項目、及び期間(例えば1ヶ月)にしたがって、期間が経過する毎に対象項目の計画データ、及び実績データを取得する。CPU11は、対象項目についてのレポートを出力する。その際、CPU11は、予実作成処理で作成された予実データ等を使用する。
おまかせ作成では、CPU11は、計画データの項目(科目)毎に、実績データとの乖離の度合い(例えば差分値)を算出する。CPU11は、算出した項目毎の乖離の度合いに基づいて、項目毎の優先順位を決定する。CPU11は、決定した優先順位に基づいて各項目をレイアウトしたレポートを生成する。
図40はおまかせレポート作成ロジックの例を示す説明図である。図40に示す例は、予実データではなく、過去の実績データからレポートを作成する例である。図40では営業利益が伸びた要因を分析している例である。分析対象とする科目は、ユーザが予め指定してもよいし、管理サーバ1のCPU11が決定してもよい。図40の例では、科目として売上高、売上原価、変動費比率、売上総利益、販売費及び一般管理費(販管費)、営業利益が上がっている。CPU11は、それぞれの科目について、2016年と2017年との実績値の差額を求める。さらに、CPU11は増減率を算出する。CPU11は各科目の増減率を比較し、絶対値が最も大きい科目を分析対象科目とする。図40の例では、増減率の絶対値が最も大きいのは営業利益であるから、CPU11は営業利益を分析対象とする。次に、CPU11は、営業利益に関連する科目について、増減率の絶対値順に順位をつける。ここでは、売上総利益が1位、売上高が2位、変動費比率が3位、売上原価が4位、販管費が5位となる。この順位が、営業利益の増加に影響を与えた要因順となる。CPU11は、出力するレポートにおける、各科目の表示、例えばグラフを、ユーザが順位順に目にするように、レイアウトする。それにより、ユーザは、営業利益の増加に影響を与えた要因の順位を直感的に把握可能となる。
ここでは実績データを例にしたが、予実データでも同様な処理が可能である。例えば、ある月度の営業利益が計画値より大きく上回った場合に、P/Lの各科目について、計画値と実績値との差額を出し、それを計画値に対する増減率に変換する。そして、増減率の大小で優先順位を求めればよい。
図41はアラート作成処理の手順例を示すフローチャートである。アラート作成処理はアラート設定にしたがって、予実管理対象がアラート条件を満たす場合に、アラートを作成し、送信する処理である。管理サーバ1のCPU11はアラート設定をアラートDB14Aから取得する(ステップS311)。CPU11は未処理のアラート設定を1つ選択する(ステップS312)。CPU11はアラートのタイミングであるか否かを判定する(ステップS313)。例えば、売上高についてのアラートが設定されている場合であって、予実データを日次で収集できているときは、毎日がアラートのタイミングとなる。予実データを月次でしか収集できていないときは、月に1日のみがアラートのタイミングとなる。CPU11はアラートのタイミングでないと判定した場合(ステップS313でNO)、処理をステップS318へ進める。CPU11はアラートのタイミングであると判定した場合(ステップS313でYES)、評価指標を取得する(ステップS314)。評価指標はアラートを送信するか否かを判定するのに用いる指標である。例えば、売上高の実績値である。CPU11はアラートの条件を満たすか否かを判定する(ステップS315)。CPU11はアラートの条件を満たさないと判定した場合(ステップS315でNO)、処理をステップS318へ進める。CPU11はアラートの条件を満たすと判定した場合(ステップS315でYES)、アラートを作成する(ステップS316)。CPU11は作成したアラートを送信する(ステップS317)。CPU11はアラート設定に含まれるユーザ指定の方法で、アラートを送信する。CPU11は未処理のアラート設定があるか否かを判定する(ステップS318)。CPU11は未処理のアラート設定があると判定した場合(ステップS318でYES)、処理をステップS312に戻し、未処理のアラート設定についての処理を行う。CPU11は未処理のアラート設定がないと判定した場合(ステップS318でNO)、アラート作成処理を終了し処理を呼び出し元に戻す。
図42は予測・再作成処理の手順例を示すフローチャートである。予測・再作成処理は計画に含まれる数値の変動予測、計画の再作成などを行う処理である。管理サーバ1のCPU11はメニュー画面をユーザ端末2に送信する(ステップS331)。ユーザ端末2のCPU21はメニュー画面を表示部26に表示する(ステップS332)。ユーザは入力部25を用いて実行するメニューを選択する。CPU21はユーザが選択したメニュー(選択メニュー)を管理サーバ1に送信する(ステップS333)。管理サーバ1のCPU11は選択メニューを取得する(ステップS334)。CPU11は選択メニューが再作成か否かを判定する(ステップS335)。CPU11は選択メニューが再作成であると判定した場合(ステップS335でYES)、方法選択画面をユーザ端末2へ送信する(ステップS336)。ユーザ端末2のCPU21は方法選択画面を表示部26に表示する(ステップS337)。ユーザは入力部25を用いて、再作成の方法を選択する。CPU21は再作成の方法を管理サーバ1に送信する(ステップS338)。管理サーバ1のCPU11は再作成の方法を取得する(ステップS339)。CPU11は取得した方法にしたがって計画の再作成を行う(ステップS340)。CPU11は再作成した計画を会計DB142等に記憶する(ステップS341)。CPU11は図16のステップS5へ移す。ユーザは計画作成時と同様に、管理サーバ1が再作成した計画の編集が可能である。CPU11は選択メニューが再作成でないと判定した場合(ステップS335でNO)、予測を行う(ステップS343)。例えば、第1四半期の各月の売上実績から、第2四半期以降の各月の売上を予測する。CPU11は予測結果をユーザ端末2に送信する。CPU11は予測・再作成処理を終了し、処理を呼び出し元に戻す。
図43は予測ロジックの例を示す説明図である。図43は2018年1月から3月の売上高の実績から、2018年4月以降の売上高を予測する例を示している。売上高の単位は例えば、万円である。図43の上段は予測前3年(2015年から2017年)の各月の売上高から、各月の季節変動指標を求める方法を示している。季節変動指標は各月の売上高が年間売上高に占める割合を百分率で示したものである。図43の下段は、1月から3月の売上高と、1月から3月の季節変動指標から、各月の売上高から年間売上高それぞれ予測している。1月の売上高1,300と1月の季節変動指数9.3%から、予測売上高は13,919となる。2月の売上高より年間売上高は13,283、3月の売上高より年間売上高14,311となる。さらに、予測した年間売上高の平均値を最終的な年間売上高の予測値とする。ここでは、13,919、13,283、14,311の値の平均値13,838が最終的な予測年間売上高となる。この値と、4月以降の各月の季節変動指数から、各月の売上高の予測値を求める。図43の中段が最終的な予測結果を示している。売上高と同様な手法により、売上原価、販管費、経常利益等も予測が可能である。さらに、B/Sについても予測を行うことにより、期末の税額、現金残高の予測が可能である。これらの予測数字から、期末に向けて設備投資を行う、当初計画していた投資を控えるなどの経営計画の変更を判断することが可能である。
続いて、上述した処理において、ユーザ端末2に表示される画面について説明する。図44は運用メニュー画面の例を示す説明図である。運用メニュー画面d09は計計画運用に関わる機能の中で実行する機能を選択する画面である。運用メニュー画面d09は予実管理ボタンd091、レポート設定ボタンd092、アラート設定ボタンd093及び予測・再作成ボタンd094を含む。予実管理ボタンd091は予実管理処理を実行するためのボタンである。レポート設定ボタンd092はレポート設定処理を実行するためのボタンである。アラート設定ボタンd093はアラート設定処理を実行するためのボタンである。予測・再作成ボタンd094は、予測・再作成処理を実行するためのボタンである。
図45は予実管理メニュー画面の例を示す説明図である。予実管理メニュー画面d10は予実に関する機能の中で実行する機能を選択する画面である。予実管理メニュー画面d10は設定ボタンd101及び参照ボタンd102を含む。設定ボタンd101は予実管理の対象を設定するためのボタンである。参照ボタンd102は予実状況を参照するためのボタンである。
図46は予実管理設定画面の例を示す説明図である。予実管理設定画面d11は予実の管理対象の設定を行う画面である。予実管理設定画面d11は第1設定領域d111、第2設定領域d112、追加ボタンd113及び決定ボタンd114を含む。第1設定領域d111は指標選択メニューd1111及びタイミングメニューd1112を含む。第2設定領域d112は指標選択メニューd1121及びタイミングメニューd1122を含む。指標選択メニューd1111及び指標選択メニューd1121は予実管理の対象とする指標を選択するためのメニューである。タイミングメニューd1112及びタイミングメニューd1122は管理する単位を設定するメニューである。追加ボタンd113は予実管理の対象を3以上設定した場合に用いる。追加ボタンd113を操作すると、設定領域が追加表示される。決定ボタンd114は設定内容を決定するためのボタンである。
図47は予実状況表示画面の例を示す説明図である。予実状況表示画面d12は予実状況を表示する画面である。予実状況表示画面d12は選択メニューd121、管理内容d122、予実表d123及び閉じるボタンd124を含む。選択メニューd121は表示する管理対象を選択するメニューである。管理内容d122は予実管理の内容を表示する。予実表d123は予実状況を表で示す。閉じるボタンd124は予実状況表示画面d12を閉じる。複数の管理対象について単位が同じ場合、まとめて表示してもよい。例えば、売上高を月次で管理し、営業利益も月次で管理している場合、個別に表示するのではなく、1つの予実表d123で表示してもよい。
図48はレポート選択画面の例を示す説明図である。レポート選択画面d13は作成するレポートを選択する画面である。レポート選択画面d13は定型レポート作成ボタンd131、おまかせレポートボタンd132及び閉じるボタンd133を含む。定型レポート作成ボタンd131は定型レポートの作成設定を行うためのボタンである。おまかせレポートボタンd132はレポートをおまかせ作成するためのボタンである。閉じるボタンd133はレポート選択画面を閉じるためのボタンである。
図49は定型レポート設定画面の例を示す説明図である。定型レポート設定画面d14は定型レポートの内容を設定する画面である。定型レポート設定画面d14は項目設定表d141及び決定ボタンd142を含む。項目設定表d141は表計算ソフトウェアと類似の表示としてある。ユーザは入力部25を用いて、項目設定表d141に対して、レポートに表示したい科目等を設定する。入力する内容はプルダウンメニューで選択入力する。又はユーザがタイピングする。この場合、入力文字列のパターンマッチングを行い、予め登録されている文字列以外の入力は禁止する。決定ボタンd142は設定内容を決定するためのボタンである。図49に示す例では、売上高と販管費とについて、それぞれ月毎の計画値、実績値及び計画値と実績値との差分値を表示するとともに、売上高及び販管費それぞれの年間計画値と、当月までの累積の計画値、累積の実績値及び累積の差分値を表でする設定となっている。
図50は報告設定画面の例を示す説明図である。報告設定画面d15はレポートの送信先等を設定する画面である。報告設定画面d15は第1設定領域d151、第2設定領域d152、追加ボタンd153及び決定ボタンd154を含む。第1設定領域d151及び第2設定領域d152は報告先を設定する領域である。第1設定領域d151は頻度メニューd1511、方法メニューd1512及び宛名ボックスd1513を含む。頻度メニューd1511は報告の頻度を設定する。方法メニューd1512は報告方法を設定する。宛名ボックスd1513には報告の宛名を入力する。報告方法が電子メールであればメールアドレスを、メッセージサービスであればIDを入力する。第2設定領域d152は頻度メニューd1521、d1522、方法メニューd1523及び宛名ボックスd1524を含む。頻度メニューd1521、d1522は報告の頻度を入力する。ここでは、毎日午後5時のように頻度として2つのパラメータを入力する場合を示している。方法メニューd1523及び宛名ボックスd1524はそれぞれ方法メニューd1512及び宛名ボックスd1513と同様である。追加ボタンd153は報告先を3つ以上設定した場合に用いる。追加ボタンd153を操作すると設定領域が追加表示される。決定ボタンd154は設定内容を決定するためのボタンである。
図51はおまかせレポートの例を示す説明図である。図51に示すように、経営に関する指標のグラフが優先順位の順番で表示される。図51に示す各グラフは画面表示であれば、一画面に1つのグラフを表示する。紙書類では1頁に1つのグラフを印字する。それによって、経営に影響を与えた指標をユーザは適切に把握することが可能となる。
図52はアラート設定画面の例を示す説明図である。アラート設定画面d16はアラートの条件を設定する画面である。アラート設定画面d16は指標メニューd161、閾値ボックスd162、単位メニューd163、方法メニューd164、宛名ボックスd165、追加ボタンd166及び決定ボタンd167を含む。指標メニューd161には監視対象とする指標を設定する。閾値ボックスd162にはアラート生成するか否かを判定する際に基準となる閾値を入力する。単位メニューd163には閾値の単位を選択する。方法メニューd164ではアラートの通知方法を記憶する。宛名ボックスd165にはアラートの通知先を入力する。追加ボタンd166はアラート条件を追加する場合に用いるボタンである。決定ボタンd167はアラート設定を決定するためのボタンである。
図53は予測・再作成メニュー画面の例を示す説明図である。予測・再作成メニュー画面d17は予測又は再作成のいずれかの実行を選択する画面である。予測・再作成メニュー画面d17は再作成ボタンd171、予測ボタンd172及び閉じるボタンd173を含む。再作成ボタンd171は計画の再作成を行うためのボタンである。予測ボタンd172は売上等の予測を行うためのボタンである。閉じるボタンd173は予測・再作成メニュー画面d17を閉じるためのボタンである。
図54は再作成方法選択画面の例を示す説明図である。再作成方法選択画面d18は計画を再作成する際の方法を選択する画面である。再作成方法選択画面d18は自動作成ボタンd181、直接入力作成ボタンd182、グラフ編集作成ボタンd183、シミュレーションボタン作成d184及び閉じるボタンd185を含む。自動作成ボタンd181は自動作成により再作成を行うためのボタンである。直接入力作成ボタンd182は直接入力により再作成を行うためのボタンである。グラフ編集作成ボタンd183はグラフ操作により再作成を行うためのボタンである。シミュレーションボタン作成d184はシミュレーションにより再作成を行うためのボタンである。いずれに方法についても、計画作成の計画編集と同様な処理により再作成を行う。閉じるボタンd185は再作成方法選択画面d18閉じるためのボタンである。
以上のように、経営計画の運用時には、計画管理システム100は次のような効果を奏する。予実管理のレポートを作成可能であるので、予実の乖離が大きい場合に、迅速に打開策を打つことが可能となる。有効な打開策がない場合には、計画の再作成を行うことが可能となる。また、予実の乖離が大きい場合に、アラートを受けることも可能である。特に経営状況に大きな影響を与える指標についてはアラートを設定し、その作成周期をレポートの作成周期より短くしておけば、より迅速に対応が可能となる。また、期の途中で期末の状況を予測することが可能であるので、期末の状況を見据えた追加の施策を打つことも可能となる。
予実状況表示画面d12には、予実の状況に応じたアドバイスメッセージやアドバイス内容に則した広告を表示してもよい。同様に、アラートのメッセージにアドバイスメッセージや広告を含めてもよい。
図55はアドバイスDBの例を示す説明図である。アドバイスDB14Bは例えば、管理サーバ1の大容量記憶部14に記憶する。アドバイスDB14Bは予実状況表示画面d12に表示するアドバイス、アラートに付加するアドバイスを記憶する。アドバイスDB14BはアドバイスID列、評価指標列、条件列及びアドバイス列を含む。アドバイスID列はアドバイスを一意に特定可能なアドバイスIDを記憶する。評価指標列は、アドバイスに対応する指標(科目名)を記憶する。条件列はアドバイスを付加する条件を記憶する。アドバイス列は表示又は送信するアドバイスを記憶する。
図56は広告DBの例を示す説明図である。広告DB14Cは例えば、管理サーバ1の大容量記憶部14に記憶する。広告DB14Cはアドバイスと共に表示又は送信する広告を記憶する。広告DB14Cは広告ID列、アドバイスID列、テキスト列及びリンク列を含む。広告ID列は広告を一意に特定可能な広告IDを記憶する。アドバイスID列は対応するアドバイスIDを記憶する。テキスト列は広告のテキストを記憶する。リンク列はテキストに埋め込むハイパーリンクを記憶する。ハイパーリンクは広告している商品やサービスを詳細に説明しているホームページのURL(Uniform Resource Locator)などである。
図57は予実作成処理及びアラート作成処理の他の手順例を示すフローチャートである。図57Aは予実作成処理の他の手順例を示す。図57Bはアラート作成処理の他の手順例を示す。図57A及び図57Bはフローチャートの一部を示す。図57Aに示すように、予実作成処理では図38に手順に処理が追加、一部の処理が変更される。予実作成処理において、管理サーバ1のCPU11は、予実データ作成(ステップS285)の実行後に、アドバイスを選択する(ステップS288)。具体的には、CPU11は作成された予実データと、アドバイスDB14Bの評価指標列及び状況列とを対照し、評価指標列及び状況列で定義されている条件に合致する評価指標が予実データに含まれているかを判定する。CPU11は条件に合致する評価指標があると判定した場合、対応するアドバイスを選択する。CPU11は選択したアドバイスと対応する広告を選択する(ステップS289)。具体的には、CPU11は選択したアドバイスのアドバイスIDを検索キーとして、広告DB14Cを検索する。複数の広告が検索にヒットした場合は、例えば、ランダムに選択する。CPU11は作成した予実データと共に、選択したアドバイス及び広告を記憶する(ステップS286)。CPU11はステップS287以降を実行する。
図57Bに示すように、アラート作成処理では図41に手順に処理が追加、一部の処理が変更される。アラート作成処理において、管理サーバ1のCPU11は、アラート作成(ステップS316)の実行後に、アドバイスを選択する(ステップS319)。具体的には、CPU11は、アラートの作成条件がアドバイスDB14Bの評価指標列及び状況列で定義されている条件を満たすか判定する。CPU11は条件に合致すると判定した場合、当該条件に対応するアドバイスを選択する。CPU11は選択したアドバイスと対応する広告を選択する(ステップS320)。ステップS320は上述のステップS89と同様である。生成したアラートと共に、選択したアドバイス及び広告を送信する(ステップS317)。CPU11はステップS318以降を実行する。
なお、おまかせレポートの場合は、分析対象とする科目や、分析対象とする科目に影響を与えた科目に基づいて、アドバイスを選択すればよい。そして、選択したアドバイスに基づき広告を選択する。
図58は連携設定画面の例を示す説明図である。連携設定画面d19は他システム4とデータ連携を行うための設定を行う画面である。連携設定画面d119は会計選択メニューd191、POS選択メニューd192、勤怠選択メニューd193、予約選択メニューd194、口コミサイト入力欄d195、及び連携ボタンd196を含む。会計選択メニューd191はプルダウンメニューであり、連携させたい会計システムを選択する。POS選択メニューd192はプルダウンメニューであり、連携させたいPOSシステムを選択する。勤怠選択メニューd193はプルダウンメニューであり、連携させたい勤怠システムを選択する。予約選択メニューd194はプルダウンメニューであり、連携させたい予約システムを選択する。口コミサイト入力欄d195は連携させたい口コミサイトのURLを入力する。連携ボタンd196はマウスクリックすると連携設定が記憶される。
管理サーバ1は連携設定画面d19にしたがい、API連携により、各種クラウドサービスが保持しているユーザのデータを随時取得する。取得したデータは大容量記憶部14のデータベースに記憶する。各種クラウドサービスは、予約管理サービス、POS(Point Of Sale)サービス、勤怠管理サービス、会計サービス、給与処理サービス、及び受発注管理サービスなどである。クラウドサービスはユーザデータ更新される度に、その内容を管理サーバ1に送信することが望ましい。それが難しい場合は、管理サーバ1がクラウドサービスにポーリングを行う。
図59はマルチCSVアップロード機能を示す説明図である。ここでのCSVは複数の科目(指標)を1つのファイルのまとめたものである。各行が1つの科目となっている。図59Aは各行において値の並び順は同じであるが、科目の行数が異なるCSVを変換する例である。X社のCSVフォーマット561、自社のCSVフォーマット562ともに、各行は「科目,金額,日時,備考」となっている。しかし、X社の2行目は「売上値引」に対して、自社の2行目は「売上原価」となっている。「売上原価」はX社では、4行目である。同様に「労務費」はX社では9行目で、自社では3行目である。このような場合、変換するためのデータとして変換ロジック563を用意し、大容量記憶部14に記憶しておく。変換ロジック563のように、X社の4行目が自社の2行目に、X社の9行目が自社の3行目に対応するという変換ロジック563を用意しておくことにより、X社のCSVファイルを自社のCSVファイルに変換することが可能である。自社のCSVフォーマットと変換ロジック563を管理サーバ1に登録しておけば、例えば自社の売上システムからエキスポートした計画データと、X社のPOSシステムからエキスポートした実績データとを管理サーバ1にアップロードし、売上の予実管理が可能となる。
図59Bは科目が現れる行数は同一であるが、各行において値の並び順が異なるCSVを変換する例である。Y社のCSVフォーマット564、自社のCSVフォーマット565ともに、1行目は「売上高」、2行目は「売上原価」のように、行の並び順は同じである。しかし、Y社の各行は「売上高,日時,金額,備考」の並びであるのに対して、自社の各行は「売上高,金額,日時,備考」の並びとなっている。このような場合、変換するためのデータとして変換ロジック566を用意し、大容量記憶部14に記憶しておく。変換ロジック566のように、Y社の各行において2番目(B列)の値が自社の各行においては3番目(C列)の値に対応するという変換ロジック566を用意しておくことにより、Y社のCSVファイルを自社のCSVファイルに変換することが可能である。自社のCSVフォーマットと変換ロジック566を管理サーバ1に登録しておけば、例えば自社の調達システムからエキスポートした計画データと、Y社の購買システムからエキスポートした実績データとを管理サーバ1にアップロードし、売上原価の予実管理が可能となる。
以上の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
経営に関連する複数の項目の実績データを取得し、
経営計画を作成する期間を取得し、
前記実績データに基づいて前記期間における経営計画を作成し、
作成した経営計画を出力し、
前記経営計画を作成した前記期間開始後の所定期間経過後に、前記経営計画に対応する実績データを取得し、
前記経営計画データ及び前記実績データに基づくレポートを出力する
処理をコンピュータに行わせることを特徴とする計画作成運用プログラム。
(付記2)
前記経営計画はグラフ表示可能なグラフデータを含む
ことを特徴とする付記1に記載の計画作成運用プログラム。
(付記3)
前記レポートはグラフ表示可能なグラフデータを含む
ことを特徴とする付記1又は付記2に記載の計画作成運用プログラム。
各実施の形態で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。