JP5219953B2 - プレパラート収納ケース - Google Patents
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Description
このようなラックはスライドガラスを垂直に立てて収納するので、小さなスペースに大量のプレパラートを収納することができる。また、必要に応じ、引き出しを外枠部から完全に取り外した状態で持ち運ぶことができるので便利である。
この種の標本マルチラックでは、引き出しの前面に取っ手が設けられ、収容部を引き出す際はこの取っ手に指を引っ掛けて引っ張るように構成されており、該収容部を取り外す際には収容部の大半が引き出され、且つ後端がまだ外枠部内に残っている状態で手を収容部の下に添えて持ち上げるようにされている。
しかしながら、このようなラックでは、取っ手をどこまで引っ張れば収容部の後端が外枠部から外れるのか見当を付け難く、誤って引っ張りすぎて収容部の下に手を添える前に収容部の後端が外枠部から外れてしまい、収容部を落下させて貴重な資料を台無しにする恐れがある。
また、プレパラートはガラス製であり、各ラック内には大量のプレパラートが収納され重量も大きいため、これが作業者の足の上にでも落下すれば大怪我する場合もある。
また、後端指示部が収容部の底板下面に穿設される窪みであるとともに、前縁指示部が外枠部の底板上面から垂設される突起であり、前縁指示部の突出高さが収容部の底板と外枠部の底板の間隔に略等しい場合も、同様である。
また収容部4はプレパラートを収納可能な、直方体状の箱型部材である。この収容部は上方が開口されており、その開口からプレパラートをコンパクトに収納できるようになっている。
なお、プレパラートは一般にかなり小さく、また数が多いので、これらを整理して収納しやすいように、通常は、一個の外枠部2内に数個の細長い収容部4が収容されるとともに、それぞれの収容部4に個別の引き出し方向規制手段が設けられて、正しい方向に収容部4を引き出すことができるようにされている(本明細書において、前後、左右、上下等の方向は収容部4の引き出し方向を基準とする)。
図1乃至図4に示した実施例においては、引き出し方向規制手段として、外枠部2の底板上面に設けられた2本のレール2aと、収容部4の底板下面の両縁に設けられたガイドリブ4bが用いられ、これにより収容部4の横滑りを防ぎ、収容部4を確実に前後方向に出し入れできるようにされている。
このようにすれば、図5(a)に示したように、後端指示部5と前縁指示部3が当接する前は収容部4をスムースに引き出すことができるが、図5(b)に示したように、後端指示部5と前縁指示部3が当接すれば、後端指示部5が前縁指示部3を乗り越えるので収容部4は一定高さだけ持ち上がり(上記の例ではH1+H2−H3=2+3−4=1mm持ち上がる)、この感触が使用者の指に伝わるので、これが警報となり、使用者はこれ以上収容部4を引っ張ると落下の危険があることを知る。
また、上記の例では、収容部4を引き出す際には、後端指示部5及び前縁指示部3として使用される突起が互いに正面から衝突するように構成されているが、これに限らず、例えば図7に示したように、突起として斜め方向に長いものを設け、これらの突起が斜めに衝突するようにしてもよい。
或いは、図8に示したように、後端指示部5及び前縁指示部3を左右2列に設けるとともに、これらのいずれか一方又は両方を前後にずらして配置することにより、収容部4の引き出し時に後端指示部5及び前縁指示部3が当接するタイミングを左右でずらすようにしてもよい。
なお、後端指示部5及び前縁指示部3を斜めに設けたり、左右2列に設けて左右で後端指示部5及び前縁指示部3が当接するタイミングをずらすと、収容部4に横向きの応力が加わり、引き出し方向規制手段(図2乃至図4に示した例ではレール2a及びガイドリブ4b)がスムースに滑らなくなるのでブレーキのように機能する。従って、例え勢いよく収容部4を引っ張ったとしても、外枠部2から外れる寸前にその勢いが削がれるので、該収容部4が不意に脱落する危険が減少する。
例えば、図9(a)に示すように、後端指示部5を収容部4の底板下面後端から垂設される突起とするとともに、前縁指示部3を外枠部の底板上面前縁付近に穿設される窪みとし、後端指示部5が収容部の底板と外枠部の底板の間隔保持用突起を兼ねるようにすれば、後端指示部5と前縁指示部3が当接する前は収容部4をスムースに引き出すことができるが、図9(b)に示したように、後端指示部5と前縁指示部3が当接すれば、後端指示部5が前縁指示部3の中に落ちこみ、これにより収容部4が沈み込み、この感触が警報となって使用者の指に伝わるので、使用者はこれ以上収容部4を引っ張ると落下の危険があることを知る。
図11(a)(b)に示したように、後端指示部5を収容部4の後端に設けた場合、収容部4を斜め上方に引っ張っても後端指示部5は前縁指示部3に衝突して、この前縁指示部3を乗り越えるため、収容部4は持ち上がり、警報として作用する。
しかしながら、図12(a)に示したように、収容部4を斜め下方に引っ張った場合、前縁指示部3と衝突する前に収容部4の後端が浮き上がり、そのまま収容部4を引っ張っても、図12(b)に示したように、後端指示部5が前縁指示部3の上を通過して、警報として作用しない危険性が生じる。
このように、収容部4を斜め下方に引っ張ることが予想される場合には、図13(a)に示すように、外枠部2の前縁に前縁指示部3(第2前縁指示部3b)を設けるとともに、間隙部6は収容部4の後端と後端指示部5(第2後端指示部5b)の間に設けるようにする。但し、この場合、収容部4を斜め上方に引っ張ったときに、前縁指示部3と衝突する前に収容部4の後端が浮き上がり、後端指示部5が前縁指示部3の上を通過して、警報として作用しない危険性が生じる。
従って、収容部4を斜め上方及び斜め下方のいずれにも引っ張る可能性がある場合には、例えば図4(a)(b)に示したように、収容部4の後端に設けられた第1後端指示部5aと、外枠部2の前縁付近に間隙部6を介して設けられた第1前縁指示部3aを用いることにより、収容部4を斜め上方に引っ張ったときにも確実に警報が発生するようにし、さらに収容部4の後端付近に間隙部6を介して設けられた第2後端指示部5bと、外枠部2の前縁に設けられた第2前縁指示部3bを用いることにより、収容部4を斜め下方に引っ張ったときにも確実に警報が発生するようにすればよい。
このように構成することにより、収容部4を水平方向、斜め上方、斜め下方のいずれの方向に引っ張ったとしても確実に警報が発せられ、一層安全に収容部4を引き出すことができる。
収容部4を斜め下方に引っ張った場合、図13(a)に示したように、第2後端指示部5bとしての切欠の中に第2前縁指示部3bとしての突起が入り込み、これにより収容部4が一瞬沈み込み、警報として機能する。
即ち、収容部4を斜めに引っ張った場合、収容部4の前部が下がって傾斜状となり、収容部4の底板と外枠部2の前縁とで滑ってしまい、更に収容部4の内容物の重みも加わって、使用者の予想を越える勢いで収容部4が引き出されてしまうことがあるが、このような場合に開口部2bと略同じ高さの転落防止部4aが設けられていれば、図13(b)に示したように、転落防止部4aの上端が開口部2bの上端に当接するため、収容部4の飛び出しが防止される。
なお、図2乃至図4に示した実施例においては、収容部4の前後側の側壁を開口部2bと同じ高さとし、左右側の側壁をそれより低くして、後側の側壁における左右側の側壁の上端よりも上の部分を転落防止部4aとして利用している。
また、本例における横仕切り4gは前記縦仕切り4fの直交方向に設けられており、収容部4内を区分けするとともに、収容部4内のプレパラートの枚数が少ない場合には、このプレパラートを立てた状態で保管するための支持具として用いることができる。但し、保管するプレパラートの種類が少なく、細かく区分けする必要がない場合や、枚数が多い場合には横仕切り4gは不用なので、取り外しができるようにしておくのが好ましい。
なお、凸条4hの形状は特に限定されないが、図15(a)(b)に示したように、プレパラートの配列方向に延設された2本の直線状とすれば、形状が簡単で安価に製造でき、清掃もしやすいので好ましい。
2 外枠部
2a レール
2b 開口部
3 前縁指示部
3a 第1前縁指示部
3b 第2前縁指示部
4 収容部
4a 転落防止部
4b ガイドリブ(間隔保持用リブ)
4c 前側の側板(前板)
4d 取っ手孔
4e 防塵カバー
4f 縦仕切り
4g 横仕切り
4h 凸条
5 後端指示部
5a 第1後端指示部
5b 第2後端指示部
6 間隙部
Claims (7)
- 一の側方に開口部が設けられた直方体状の外枠部の中に、上方が開口された直方体状の収容部が挿入された引き出し式のプレパラート収納ケースであって、
前記収容部の底板下面側の後端付近には後端指示部が設けられるとともに、
前記外枠部の底板上面側の前縁付近には前縁指示部が設けられ、
後端指示部と前縁指示部の当接面は斜面であり、
収容部を前方に引き出して後端指示部が前縁指示部に当接したときに、収容部が持ち上がり、又は沈み込み、さらに収容部をそのまま引っ張るだけで前記収容部が前記外枠部から取り出すことができるように構成されていることを特徴とするプレパラート収納ケース。 - 収容部の後端と後端指示部の間、及び/又は、外枠部の前縁と前縁指示部の間には間隙部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプレパラート収納ケース。
- 後端指示部が収容部の底板下面から垂設される突起であり、前縁指示部が外枠部の底板上面から立設される突起であり、
後端指示部と前縁指示部の突出高さの和が収容部の底板と外枠部の底板の間隔よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載のプレパラート収納ケース。 - 後端指示部が収容部の底板下面から垂設される突起であり、前縁指示部が外枠部の底板上面に穿設される窪みであり、
後端指示部が収容部の底板と外枠部の底板の間隔保持用突起を兼ねることを特徴とする請求項1又は2に記載のプレパラート収納ケース。 - 後端指示部が収容部の底板下面に穿設される窪みであり、前縁指示部が外枠部の底板上面から立設される突起であり、
前縁指示部が収容部の底板と外枠部の底板の間隔保持用突起を兼ねることを特徴とする請求項1又は2に記載のプレパラート収納ケース。 - 収容部は該収容部の後端に設けられた第1後端指示部、及び該収容部の後端付近に間隙部を介して設けられた第2後端指示部を有し、
外枠部は該外枠部の前縁付近に間隙部を介して設けられた第1前縁指示部、及び該外枠部の前縁に設けられた第2前縁指示部を有し、
収容部の引き出し時には第1後端指示部と第1前縁指示部が当接し、第2後端指示部と第2前縁指示部が当接するように構成されていることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載のプレパラート収納ケース。 - 収容部の後端に外枠部側面の開口部と略同じ高さの転落防止部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のプレパラート収納ケース。
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