JP5218874B2 - 警光灯、警光灯システム及び警光灯の発光制御方法 - Google Patents
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Description
これらの警光灯63、64、65は同じ構成を有しているため、同一機能の警光灯を用意すれば、起動信号をトリガとして、各警光灯が発光を開始する警光灯システム60を構築することができる。また、故障や信号回線の断線により特定の警光灯、例えば警光灯63が不灯となっても、他の警光灯64、65は発光を行うことができる。
信号入出力部73aは、制御信号回線71aを介してコントローラ72のシステム起動操作スイッチ72aの操作により警光灯73を動作させる。発光制御部73bは、記憶部73dから発光情報を読み出して発光部73cを発光させる。また、同期信号回線71bを介して子機警光灯74、75に同期制御信号(その実質的内容は発光情報である)を信号入出力部73aから出力する。
この警光灯システム70において、親機警光灯73は、同期制御信号としての発光情報を信号入出力部73aから出力し、同期信号回線71bを介して子機警光灯74、75に入力し、同期制御信号の入力を受けた子機警光灯74、75は、発光制御部74b、75bによって親機警光灯73から出力された発光情報に基づいて発光部74c、75cを発光させる。
本警光灯システムは、警告光を発する複数の警光灯3,4,5(警光灯の数は限定されないが、本実施形態では“3”とする。)と、各警光灯3,4,5を制御するためのコントローラ2と、各警光灯とコントローラ2との間に設定された信号回線1とを備えている。
コントローラ2は、各警光灯3,4,5を起動及び停止させるシステム起動操作スイッチ2aと、各警光灯3,4,5の発光情報を変更する発光制御スイッチ2bとを含む。
発光部4cは、車両のバンパーや車両の側方面、後方面に搭載される補助警光灯、車両のルーフ面に搭載される散光式警光灯などからなるものである。
発光部4cは、発光制御部4bの制御によって所定の発光を行うものであり、発光ダイオード(以下、「LED」という)群等の光源からなる。
タイマ部4eは、他の警光灯3、5から同期制御信号が入力されたどうかを判断するための時間(以下、「受信待機時間T」という)を設定する。
図2は、警光灯4の信号入出力部、発光制御部、タイマ部等の各部の動作を示すフローチャートである。なお他の警光灯3,5も同様の動作を行うが、ここでは警光灯4を対象にして、その動作を説明する。
警光灯4の初期状態(電源投入前)においては、警光灯4は、親機動作モードか子機動作モードのどちらで動作するかが設定されていないため、どちらのモードで動作するかをこのアルゴリズムを用いて設定する。
警光灯4は、受信待機時間T内に同期制御信号の入力がなければ、接続された他の警光灯の中に親機動作モードで動作中の警光灯が存在しないと判断し、同期制御信号の入力があれば、接続された他の警光灯に親機動作モードで動作中の警光灯があると判断する。このように、警光灯4は、ステップS2、ステップS3の処理により、親機動作モードで動作中の警光灯があるかどうかを判断できる(「親機探索処理」に相当する)。
なお、本警光灯システムに新たな警光灯が追加されたときの当該新たな警光灯の動作について、図2に基づいて説明する。新たな警光灯は、本警光灯システムにつながれ、その電源が立ち上がり、基本ソフト(OS)が起動した後、親機動作モード/子機動作モードの設定処理を開始(ステップS1)し、受信待機時間を設定する(ステップS2)。そして、既存のシステムで動作中の親機動作モードの警光灯が出力する同期制御信号を受けて、子機動作モードとして動作する(ステップS3→ステップS7)。
まず、システム起動操作スイッチ2aが操作されると、動作信号が制御信号回線1aを介して各警光灯に入力され、各警光灯は、親機動作モード/子機動作モードの設定処理を開始する(図2のステップS1)。すなわち、各発光制御部は、前記動作信号の入力に応じて、接続された警光灯の中に親機動作モードの警光灯がいないかどうかを判断するための受信待機時間を設定する。警光灯3に設定された受信待機時間をt3、警光灯4に設定された受信待機時間をt4、警光灯5に設定された受信待機時間をt5とする(ステップS2)。次に警光灯3,4,5は、受信待機時間t3、t4、t5内に同期制御信号の入力の有無を判断する(ステップS3)。
なお、管理者がコントローラ2の発光制御スイッチ2を操作することにより、警光灯3,4,5の発光情報を一括して変更することができる。例えば、0.1秒間隔で3回、1秒周期の発光を0.3秒間隔で2回、1.5秒周期の発光に変更することができる。
親機動作モードの警光灯3の同期制御信号出力によって、子機動作モードの警光灯4、5は入力される同期制御信号に同期して発光を行っている(ステップS6、ステップS7)。また、子機動作モードの警光灯4は、同期制御信号IN4の入力時点から起算して、受信待機時間t4を設定する(ステップS2)。また子機動作モードの警光灯5は、受信待機時間t5を設定する(ステップS2)。ここで、設定された受信待機時間t4<t5であるとする。また、前述したように受信待機時間t4,t5は、親機動作モードの警光灯3が出力する同期制御信号の周期Nよりも長い時間である。
警光灯4は、この受信待機時間t4内に同期制御信号の入力がないので、接続された他の警光灯の中に親機動作モードで動作中の警光灯がないと判断し、警光灯4は、受信待機時間t4経過と同時に同期制御信号を出力する(ステップS4)。
親機動作モードを開始した警光灯4は、記憶部4dに記憶されている発光情報に基づいて発光部4cを発光させ、合わせて同期制御信号の出力を行う。
なお信号入出力部3aが故障した警光灯3は、同期信号回線1bを介して同期制御信号が入出力されないので、ステップS3,ステップS5で常に“No”の判断となり、親機動作モードを継続する(ステップS6)。従って、警光灯4、5とは、同期をとらずに発光を行うこととなる。
子機警光灯4、5は、同期制御信号の入力をトリガとして、受信待機時間t4a、t5aを設定し、それぞれカウントしているものとする。このとき親機動作モードの警光灯3の同期信号回線1bが断線したとする。子機警光灯4、5の受信待機時間t4a、t5aが、偶然同じ時間に設定されたとする。
なお、本実施形態の警光灯システムでは、警光灯4は、例えば図3の受信待機時間t4経過前の同期制御信号の入力(IP4)と同時に子機動作モードを開始し、受信待機時間t4経過後の同期制御信号の入力(2番目のIP4)と同時に発光部4cを発光させているが、同期制御信号の入力と同時に発光部4cを発光させる必要は必ずしもない。同期制御信号の入力の終了(図3のt41で示す)と同時に親機動作モードを開始してもよい。
1a 制御信号回線
1b 同期信号回線
2 コントローラ
2a システム起動操作スイッチ
2b 発光制御スイッチ
3 警光灯
4 警光灯
4a 信号入出力部
4b 発光制御部
4c 発光部
4d タイマ部
4e 記憶部
5 警光灯
Claims (1)
- 他の警光灯と接続され、同期制御信号を用いて他の警光灯と同期した発光動作をすることのできる警光灯であって、
発光部と、
発光情報を記憶した記憶部と、
前記発光情報に基づき前記発光部を発光させる発光制御部と、
前記同期制御信号が入力される信号入力部と、
前記同期制御信号を出力する信号出力部と、
所定の時点から受信待機時間をカウントする受信待機時間設定手段と、
受信待機時間設定手段による前記受信待機時間の経過前に、他の警光灯から前記同期制御信号が入力されるかどうかを判断する親機探索手段と、
前記受信待機時間の経過時点で、前記同期制御信号の入力がないと判断したときに、前記同期制御信号の出力を行う同期信号出力手段とを備え、
前記同期信号出力手段による前記同期制御信号の出力と同時に、前記信号入力部が同期制御信号の入力を検知したときは、前記受信待機時間設定手段は、前記受信待機時間を再度設定する、警光灯。
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