JP5218817B2 - アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、一般産業用電動機、自動車、及び船舶などに使用される電動式のアクチュエータに関する。
内燃機関でスクリューを駆動する比較的小型の船舶においては、前進方向へのスクリューの回転と、後進方向へのスクリューの回転との切換は、操作者により操作されたレバーに接続されたワイヤを介してドグクラッチを切り換えて、前進用ギヤ或いは後進用ギヤに係合させることで行っている。しかるに、近年においては、省力化のため電動にてドグクラッチの切換を行えないかという要請がある。ここで、例えば車両用のアクチュエータとしては種々のものが開発されており(特許文献1〜4参照)、これを流用することも考えられる。
特開平10−201173号公報 特開平4−283164号公報 特開平9−224348号公報 特開2001−280438号公報
特許文献1のアクチュエータにおいて、駆動源であるモータは、ハウジングに対してインロー部を持ち、これにより位置決めが行われ、モータのフランジがハウジングに当接され固定される構造である。このモータは、ねじ部材と並列に配置され、アクチュエータ全体としての軸方向長さを抑える構成になっている。
かかる従来技術によるアクチュエータは、駆動源であるモータがハウジング外に露出するものであり、従ってモータの取付けもギヤボックスの外部より組付けることが可能となる。しかし、船舶の船外機など、アクチュエータ自体が環境的に厳しい所で使用される場合などでは、モータはハウジング内に収容する構成が好ましい。ここで、モータをハウジング内に収容する場合には、ハウジングの一部に袋状の部屋を設け、モータはハウジング開口部方向から組み込にようにすることが考えられる。
しかるに、一般にモータを覆う外周のフレーム部材は板金プレスにより形成されることが多く、またモータの回転軸における回転軸線の位置決めを行うインロー部は、モータ内の軸受が配置される付近の外径部に限定されることが多い。更に、そのインロー部はモータをハウジングに取付ける為のフランジを境に出力軸側とされることが多い。かかる構成によれば、ハウジングの袋状の部屋に対して、モータを回転軸後端側から装着しなくてはならないが、これにより適正な位置にインロー部を確保できないという問題がある。
一方、上述した従来技術のアクチュエータにおいては、モータ軸先端にモータ側アクチュエータギヤが嵌合しており、ねじ部材と同心にスライダ側アクチュエータギヤが配置されている。二つのギヤの中間にはカウンタ側アクチュエータギヤが配置され、その回転中心はハウジングに配置されている。
この様にモータ軸のギヤとねじ部材のギヤの中間のギヤとを、カウンタ側アクチュエータギヤで連結する場合、通常はモータ軸のギヤとねじ部材のギヤの外径に干渉しない位置に回転軸線を配置しなければならない制約、モータの軸線方向投影形状外に回転中心を配置しなければならない制約、及びねじ軸支持軸受に干渉しない配置しなければならない制約等があり、さらにはギヤ軸間距離の問題からギヤ比の制約も受け、設計自由度が小さくなるという問題があった。
加えて、ハウジング内の密閉した部屋にモータを配置する場合、その発熱による温度上昇をどのようにして抑制するかという問題もある。
これに対し、特許文献2のアクチュエータにおいては、車両の空調用給気ダクトから分岐したダクトを介して冷えた空気を導入することにより、モータの発熱による温度上昇を抑制している。しかしながら、例えば船舶の船外機に用いるアクチュエータにおいては、そもそも空調用給気ダクトなどが存在しないため、別個に冷却用のファンなどを設ける必要が生じてコスト高や大型化を招くという問題がある。
更に、駆動源として電動モータを使用する一般的なリニアアクチュエータにおいては、放熱を促進させる等の理由で、電動モータは露出した状態でハウジングに取り付けられることが多い。従って、電動モータから発生した熱がハウジング内にこもりやすくなり、熱によるトラブルが予想される。これに対し、電動モータの容量を低下させれば、ある程度発熱量を低減できるが、それに応じて発生トルクが低下することから十分な動力を提供するためには減速比を高めなくてはならず、コンパクト化の実現が困難である。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、設計の自由度を確保しつつ高精度のモータの取り付けを行うことが出来、また冷却性に優れ、汎用で低コストの電動モータを使用しながらも、厳しい環境下で使用できるアクチュエータを提供することを目的とする。
発明のアクチュエータは、被駆動部材を駆動するアクチュエータにおいて、
ハウジングと、
回転軸とフレームとを有する電動モータと、
前記回転軸から回転力を伝達されることにより、前記被駆動部材を駆動する駆動機構と、
複数のギヤを備え、前記電動モータの回転軸の回転力を前記駆動機構に伝達する動力伝達機構と、
前記回転軸に取り付けたギヤと、前記電動モータのフレームとの間に位置するように配置された位置決めプレートとを有し、
前記位置決めプレートは、前記フレームの一部に嵌合する孔又は切欠を有し、前記フレームを前記ハウジングとの間に挟むようにして、前記ハウジングに対して取り付けられており、
前記位置決めプレートには、前記複数のギヤの少なくとも一つを支持する軸が配置されていることを特徴とする。
発明によれば、前記回転軸に取り付けたギヤと、前記電動モータのフレームとの間に位置するように配置された位置決めプレートを有し、前記位置決めプレートは、前記フレームの一部に嵌合する孔又は切欠を有し、前記ハウジングに対して取り付けられているので、例えば、前記ハウジング内の袋状のモータ室に、前記電動モータの回転軸後端側(ギヤと反対側)から挿入して取り付ける場合にも、前記ギヤ側のフレームでインロー部が確保できる構造となり、前記位置決めプレートを前記ハウジングに対して位置決めすることで、噛合するギヤにとって正しい軸間距離を規定することが可能となる。
更に、本発明によれば、電動モータ内に収納されている軸受と、その近傍に設けられているフレームのインロー部を、位置決めプレートの孔に嵌合接触させることにより、軸受の放熱作用を向上させる効果が期待できる。また、この位置決めプレートを、アルミなどの熱伝導性の高い金属材料で形成すれば、更に高い放熱効果が期待できる。
このように位置決めプレートを設けることで、前記動力伝達機構のギヤのうち、電動モータの回転軸に取り付けたギヤと、前記駆動機構に設けたギヤとに噛合する中間のギヤを、モータの軸線方向投影形状外に回転軸線を配置しなければならないという制約、及び駆動機構の軸受に干渉しない配置しなければならないという制約等がなくなり、ギヤ軸間距離の問題からギヤ比の制約が解消され、設計自由度が大きくなる。
前記位置決めプレートには、前記複数のギヤの少なくとも一つを支持する軸が配置されていると好ましい。
前記電動モータの外周と前記ハウジングの内壁とに当接するようにして配置された伝熱部材を設けているので、前記伝熱部材を介して、前記電動モータから発生した熱を迅速に前記ハウジングに伝達でき、前記ハウジングの外周面を介して空気中に放出できるため、前記ハウジング内の温度上昇を抑制できる。
前記軸線方向移動要素に近い第1の位置と、前記電動モータに近い第2の位置とに対して、それぞれ端部を開放した通路が設けられているので、前記軸線方向移動要素の往復移動に応じて、前記通路を介して、前記電動モータに近いために温度が高くなりがちな第2の位置側の空気等を、前記軸線方向移動要素に近い第1の位置側に移動させ、或いは温度が比較的低い前記第1の位置側の空気等を、前記第2の位置側に移動させることで、電動モータの周囲を効果的に冷却することができる。従って、別個のファンなどを必要とすることなく、より低コスト且つコンパクトなアクチュエータを提供できる。尚、「軸線方向移動要素に近い第1の位置」とは、少なくとも電動モータより軸線方向移動要素に近ければ足り、「電動モータに近い第2の位置」とは、少なくとも軸線方向移動要素より電動モータに近ければ足りる。
前記ハウジングの一部は、外部に対して開放した開口を有し、前記軸線方向移動要素の軸線方向運動に応じて、前記開口を介して流体が導入もしくは排出されるようになっているので、前記軸線方向移動要素の往復移動に応じて、前記開口を介して、前記ハウジング内の温度が高くなった空気等を排出すると共に、温度が比較的低い外部の空気等を前記ハウジング内に吸引することで、電動モータの周囲を冷却することができる。従って、別個のファンなどを必要とすることなく、より低コスト且つコンパクトなアクチュエータを提供できる。
第5の本発明によれば、前記ハウジングが冷却構造を有するので、前記ハウジング内に取り付けられた前記電動モータから発生した熱を、効果的に外部に伝達できるので、容量の大きな電動モータを用いることができるから、十分な動力を低減できる。
前記冷却構造は、前記ハウジングの外周に形成され、断面がブロック状のフィンであると好ましいが、例えば海水を冷却水として用いるウォータジャケット構造を設けても良い。尚、前記フィンの断面は先細形状となっていると好ましい。
前記冷却構造は、前記ハウジングの内周に形成され、前記電動モータに接触する凸部であると、前記電動モータから発生した熱を前記凸部を介して前記ハウジングに伝導させ、これにより前記ハウジングの外周から放熱させることができるので、冷却効果を発揮できる。
前記電動モータはNTC(Negative Temperature Cofficient)サーミスタを備えていると、別個にセンサを設ける必要がなく、コンパクト且つ低コストなアクチュエータを提供できる。
前記駆動機構は、前記ハウジングに対して回転する回転要素と、前記被駆動部材に連結された軸線方向移動要素と、前記回転要素と前記軸線方向移動要素との間に配置された転動体とを含み、前記回転要素の回転運動を、前記軸線方向移動要素の軸線方向運動に変換するボールねじ機構を含むと、逆作動可能であるから前記軸線方向移動要素側を動かすことができるため、例えば万が一アクチュエータに故障が生じたような場合にも、被駆動部材側を手動で移動させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施の形態にかかるアクチュエータを用いる船外機の概略図である。図2は、第1の実施の形態のアクチュエータの正面図である。図3は、図2のアクチュエータにおいて、カバー部材を取り外した状態を示す正面図である。図4は、図3のアクチュエータを矢印IV方向に見た図である。図5は、図4の構成から第2のギヤを取り外した状態を示す図である。図6は、図4の構成をVI-VI線で切断して矢印方向に見た図である。図7は、カバー部材を取り付けたアクチュエータを、図4のVII-VII線で切断して矢印方向に見た図である。
図1において、船外機2は、船体1に固定されるケーシング2aと、その上部に取り付けられたカウリング2bとを有している。カウリング2bの内部には、出力軸3をケーシング2aに延在させてなるエンジン(不図示)が搭載されている。出力軸3の下端には、傘歯車3aが取り付けられている。
ケーシング2aの下部には、プロペラ軸4が水平に配置され、回転可能に支持されている。プロペラ軸4の図で右端側は、ケーシング2aから外部へ突出しており、その端部にプロペラ5が取り付けられている。
プロペラ軸4は、傘歯車3aに噛合する前進用傘歯車6と後進用傘歯車7とを貫通しており、また傘歯車6,7の間にドグクラッチ8を配置している。プロペラ軸4に対して、ドグクラッチ8は軸線方向に相対移動可能であるが一体的に回転するようになっており、また傘歯車6,7は相対回転可能となっている。図示していないが、ドグクラッチ8は、軸線方向両方向に向いた突起を有しており、図で左方に移動することで突起が傘歯車6の凹部と係合し、ドグクラッチ8と傘歯車6とが一体で回転する。一方、図で右方に移動することで突起が傘歯車7の凹部と係合し、ドグクラッチ8と傘歯車7とが一体で回転する。
ドグクラッチ8は、カム軸9により軸線方向に駆動されるようになっている。カム軸9は、操作軸10の回転に応じて軸線方向に変位するように連結されている。操作軸10は、リンク部材11を介して、後述するアクチュエータ100の駆動軸117に連結されている。
図7において、円筒状のハウジング101は、アルミ製のハウジング本体101Aと、その端面に対してボルトB(図2)により組み付けられたアルミ又は樹脂製のカバー部材101Bと、アルミ等の金属からなる位置決めプレートであるモータブラケット101Cとからなる。ハウジング本体101Aの内部には、袋穴状のモータ室101aと貫通穴状のねじ軸室101bとが形成されている。モータ室101a内には、モータ102が配置され、モータブラケット101Cを介してハウジング本体101Aに取り付けられている。
図6において、電動のモータ102は、円筒状のフレーム102fにより覆われており、フレーム102f内に設けられたモータ軸受102gが、回転軸102aを回転自在に支持している。フレーム102fの一端から突出した回転軸102aの端部には、金属製の第1ギヤ103が圧入により相対回転不能に取り付けられている。フレーム102fにおいて、第1ギヤ103の近傍におけるモータ軸受102gの周囲が円筒状に突出し、ここにインロー部102hを形成している。
モータブラケット101Cは、モータ軸線方向に見て図5に示す形状を有し、第1ギヤ103が通過できる程度の内径を有するインロー孔(切欠でも良い)101hと、長軸104を挿通する孔101jと、ねじ軸107を支持する玉軸受114が嵌合する孔101k(図6)とを有している。
モータ102の組み込み方法について簡単に説明する。図6に示すように、モータ102は、モータ室101a内に回転軸後端側(第1ギヤ103と反対側)から挿入される。このとき、モータ102は、フレーム102fの第1ギヤ103側に設けられたモータフランジ102cが、ハウジング本体101Aのモータ室101aの開口部に形成されたモータ座面101i(図5)に着座するところまで挿入される。
この状態で、モータブラケット101Cを第1ギヤ103側から装着する。インロー孔101hは、第1ギヤ103を通過した後、フレーム102fのインロー部102hに嵌合する。インロー孔101hは、後述する第2ギヤ105の回転軸線に対して精度良く形成され、またインロー部102hは、回転軸102aの回転軸線に対して精度良く形成されているので、インロー孔101hをインロー部102hに嵌合させることで、第1ギヤ103と第2ギヤ105との軸間距離を精度良く合わせることができる。
更に、図5に示すように、プレートボルトPBを用いて、モータブラケット101Cをハウジング本体101Aに固定する。ついで、モータボルトMBにて、モータ102をハウジング本体101Aに固定する。モータブラケット101Cは、図6に示す通り、ハウジング本体101Aに対して、適切な厚さの軸受間座120を介し、更にねじ軸105を支持する玉軸受114に孔101kを嵌合させることで、ねじ軸105の軸線方向と軸線直交方向とに精度良く位置決めされるようになっている。
モータ軸受102gは、一般的にフレーム102fに内接するように配置されている。モータ軸受102gの半径方向外側にあるインロー部102hは、モータ軸受102gの位置を精度良く決める為の案内となることが多く、従って、このインロー部102hを精度良く加工したモータが多く上市されている。本実施の形態では、精度良く加工されたインロー部102hを、モータブラケット101Cのインロー孔101hに嵌合させることで、ギヤ同士の噛合を適切に行えるようにしている。
特に、高速回転を伴うモータ102は、モータ軸受102gに発熱を伴う事が避けられない。本実施の形態によれば、発熱源であるモータ軸受102gに対して、フレーム102fの薄板1枚を介して最も近傍に、熱伝導性の良いモータブラケット101Cを接するようにしているから、フレーム102fとモータブラケット101Cとを介して、モータ軸受102gから発生した熱を外部に放散させることができる。モータブラケット101Cとして、アルミなどの高熱伝導材料を用いれば、更に冷却効果が上がる。
ここで、第2ギヤ105を支持する長軸104を支持する孔101jをハウジング本体101Aに設けることは困難である。何故なら、減速比を稼ぐためには第1ギヤ103を小径にしなくてはならず、すると、孔101jを設ける位置には、モータ本体或いはモータフランジが径方向で張り出しているからである。本実施の形態によれば、モータ室101aの開口部を覆うようにしてモータブラケット101Cを組み付け、これに孔101jを形成して長軸104を植設しているので、これにより小径の第1ギヤ103に噛合する第2ギヤ105を回転自在に支持することができる。尚、孔101jの位置は、図5に示す位置に限定されるものではなく、任意に自由な位置が可能である。
図7において、モータブラケット101Cに植設された長軸104の周囲には、ブッシュ105aを介して樹脂製の第2ギヤ105が回転自在に配置され、これは第1ギヤ103及び第3ギヤ106の大ギヤ部106aに噛合している。
樹脂製の第3ギヤ106は、大ギヤ部106aと小ギヤ部106bとを同軸に形成しており、更にねじ軸107の端部に、セレーション結合で相対回転不能に取り付けられている。第3ギヤ106の一部を覆うようにして、支持部材108がモータブラケット101Cに取り付けられている。ここで、第1ギヤ103,第2ギヤ105,第3ギヤ106が第1動力伝達機構を構成する。
第2ギヤ105に隣接して配置された第4ギヤ109が、長軸104の周囲に回転自在に支持されている。樹脂製の第4ギヤ109は、第3ギヤ106の小ギヤ部106bに噛合した大ギヤ部109aと、小ギヤ部109bとを同軸に形成している。
第4ギヤ109の小ギヤ部109bは、長軸104に平行して支持部材108に植設された短軸110に対して回転自在に支持された第5ギヤ111の大ギヤ部111aに噛合している。樹脂製の第5ギヤ111は、大ギヤ部111aと小ギヤ部111bとを同軸に形成している。小ギヤ部111bは、第5ギヤ111に隣接して配置され長軸104の周囲に回転自在に支持された第6ギヤ112に噛合している。尚、長軸104及び短軸110と各ギヤとの間には、回転を円滑に行うためのブッシュが配置されていても良い。
センサとしてのポテンシオメータ113は、カバー部材101Bの孔101dに嵌合配置され小ねじSB(図2)で固定されており、その測定軸113aは第6ギヤ112に連結され、一体的に回転するようになっている。片持ち状に延在している長軸104の先端は、第6ギヤ112と測定軸113aとを介して、ポテンシオメータ113によって支持され、又は孔101dに支持される。ポテンシオメータ113は、測定軸113aの所定範囲(例えば90度)の角度を精度良く検出できるものである。ここで、第1ギヤ103,第2ギヤ105,第3ギヤ106、第4ギヤ109,第5ギヤ111,第6ギヤ112が第2動力伝達機構を構成する。カバー部材101Bは、各ギヤに異物が侵入しないように密閉するギヤカバーとしての機能を有する。尚、噛合するギヤの樹脂素材を互いに異なるものにすると、摩滅を抑制できるので好ましい。
図7において、ねじ軸107は、ハウジング本体101Aに対して、図で右端側を玉軸受114により回転自在に支持されている。ねじ軸107は、左端側に雄ねじ溝107aを形成している。
ねじ軸107は、円筒状のナット115を貫通している。ナット115の内周面には、雄ねじ溝107aに対向して、雌ねじ溝115aが形成され、両ねじ溝107a、115aによって形成される螺旋状の空間(転走路)には、多数のボール116が転動自在に配置されている。ナット115は、ハウジング本体101Aに対して回り止め(不図示)が設けられ、ねじ軸室101b内において、軸線方向に相対移動可能だが、相対回転不能となっている。尚、軸線方向移動要素であるナット115と、回転要素であるねじ軸107と、転動体であるボール116とでボールねじ機構を構成し、このボールねじ機構と、以下の駆動軸117とで駆動機構を構成する。
ねじ軸107の左端は、丸軸状の駆動軸117に形成された袋孔117a内に侵入している。駆動軸117の図で右端は、ナット115に対して同軸に嵌合しピン又はコッターで連結されて一体的に移動するようになっている。ハウジング本体101Aに対して、駆動軸117はブッシュ118により軸線方向に移動可能に支持されており、且つブッシュ118の左方(外部側)にはシール119が配置され、ハウジング本体101Aと駆動軸117との間から海水や塵埃等の異物が侵入することを防止している。尚、ハウジング本体101Aから突出した駆動軸117の端部には、リンク部材11に連結するための孔117bが形成されている。
図1において、モータ102の配線102bと、ポテンシオメータ113の配線113bは、カウリング2b側に延在し、更に不図示の駆動回路に接続されている。
次に、本実施の形態の動作について説明する。ここで、傘歯車3aが前進用傘歯車6と後進用傘歯車7のいずれにも常時噛合しているから、内燃機関が動作している限り、傘歯車3aから動力を伝達された傘歯車6,7は互いに逆方向に回転している。しかしながら、ニュートラルの状態においては、図1に示すように、ドグクラッチ8がいずれの傘歯車6,7と係合していないので、出力軸3の動力は、プロペラ軸4に伝達されずプロペラ5は回転しないこととなる。
ここで、ニュートラルの状態から、操作者が不図示のレバーを前進方向に操作したものとする。すると、図7において、モータ102に所定の極性の電力が供給され、回転軸102aが所定の方向に回転する。回転軸102aの回転力は、第1ギヤ103,第2ギヤ105,第3ギヤ106を介してねじ軸107に伝達されるので、ねじ軸107の回転に応じてナット115が図7で左方へと変位する。ナット115が左方に変位すると、駆動軸117が突出する方向に移動するので、図1においてリンク部材11が枢動する。従って操作軸10が所定の方向に回転し、不図示のカム機構を介してカム軸9が左方に移動し、ドグクラッチ8を前進用傘歯車6と係合させる。これにより出力軸3の動力を、傘歯車3a、6及びドグクラッチ8を介してプロペラ軸4に伝達し、プロペラ5を正回転させることができる。
一方、回転軸102aの回転力は、第1ギヤ103,第2ギヤ105,第3ギヤ106、第4ギヤ109,第5ギヤ111,第6ギヤ112を介してポテンシオメータ113の測定軸113aに伝達される。測定軸113aの回転に応じた信号は、ポテンシオメータ113から配線113bを介して不図示の駆動回路に入力される。かかる信号に基づいてねじ軸107が所定の回転量だけ回転したと判断すれば、駆動回路はモータ102への電力供給を停止させる。
これに対し、操作者が不図示のレバーを後進方向に操作したときは、図7において、モータ102に逆極性の電力が供給され、回転軸102aが逆方向に回転するので、上述とは逆の動作で、アクチュエータ100の駆動軸117が引き込む方向に移動する。従って、図1においてリンク部材11を介して操作軸10が逆方向に回転し、不図示のカム機構を介してカム軸9が右方に移動し、ドグクラッチ8を後進用傘歯車7と係合させる。これにより出力軸3の動力を、傘歯車3a、7及びドグクラッチ8を介してプロペラ軸4に伝達し、プロペラ5を逆回転させることができる。
図8は、本実施の形態の変形例にかかる図6と同様な断面図である。本変形例においては、図1〜7の実施の形態に対して、ハウジング本体101Aにおけるモータ室101aと、モータ102との間に、伝熱部材121を設けている点のみが異なる。伝熱部材121としては、アルミ又はシリコン樹脂などの高熱伝導材料を用いることが好ましい。
本実施の形態によれば、モータ102の外周とモータ室101aの内壁とに当接するようにして、伝熱部材121を配置しているので、伝熱部材121を介して、モータ102から発生した熱を迅速にハウジング本体101Aに伝達でき、ハウジング本体101Aの外周面を介して空気中に放出できるため、ハウジング101内の温度上昇を抑制できる。
図9は、第2の実施の形態にかかるアクチュエータ200の断面図である。本実施の形態においては、図9に示すように、ハウジング201内のモータ室201aと、ねじ軸室201bとが直列に配置されている。カバー部材201Bに取り付けたモータ202の回転軸202aは、ハウジング本体201Aとカバー部材201Bとの間に挟み込まれたカップリング203を介して、ねじ軸207に連結されている。ねじ軸207は、ハウジング本体201Aに対して軸線方向にのみ移動可能なナット215内を通って、駆動軸217の内部まで延在している。駆動軸217は、ハウジング本体201Aに対してブッシュ218により軸線方向に相対移動可能に支持されている。
カバー部材201Bには、ブリーザパイプBPが接続される開口201cが形成されている。モータ202の配線202bは、ブリーザパイプBPを介して不図示の駆動回路に接続されている。
ハウジング本体201A側において、ねじ軸室201b内における軸線方向移動要素であるナット215の近傍(第1の位置)Aと、カバー部材201B側において、モータ室201a内におけるモータ202の近傍(第2の位置)Bとを連通する通路201Pが形成されている。
不図示の駆動回路からの駆動信号により、モータ202の回転軸202aが正回転すると、ねじ軸207が正回転するので、それに応じた距離だけナット215が軸線方向(図9で左方)に移動して、駆動軸217を押し出すようになっている。このとき、ナット215がねじ軸室201b内で左方に移動すると、通路201Pを介して、モータ202の近傍(第2の位置)Bから熱せられた空気が吸引され、ナット215の近傍(第1の位置)Aに吐出される。
一方、逆特性の駆動信号により、モータ202の回転軸202aが逆回転すると、ねじ軸207が逆回転するので、それに応じた距離だけナット215が軸線方向(図9で左方)に移動して、駆動軸217を引き込むようになっている。このとき、ナット215がねじ軸室201b内で右方に移動すると、ナット215の近傍(第1の位置)Aで冷却された空気が、通路201P内に押し込まれ、その後モータ202の近傍(第2の位置)Bに吐出される。このようにナット215の往復動作でモータ202の周囲の空気を移動させ、冷却を行うことができる。
図10は、第2の実施の形態の変形例にかかるアクチュエータの断面図である。本変形例においては、ねじ軸室とモータ室とを連通する通路は設けていない。ハウジング本体201Aとカバー部材201Bとの間に挟み込まれたカップリング203には、軸線方向に貫通する通気孔が設けられている。尚、モータの配線は図示を省略している。それ以外の点は、図9の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
不図示の駆動回路からの駆動信号により、モータ202の回転軸202aが正回転すると、ねじ軸207が正回転するので、それに応じた距離だけナット215が軸線方向(図9で左方)に移動して、駆動軸217を押し出すようになっている。このとき、ナット215がねじ軸室201b内で左方に移動すると、開口201cを介して、外部の冷えた空気が開口201cを介してカバー部材201B内に流入し、モータ202の周囲を冷却する。
一方、逆特性の駆動信号により、モータ202の回転軸202aが逆回転すると、ねじ軸207が逆回転するので、それに応じた距離だけナット215が軸線方向(図9で左方)に移動して、駆動軸217を引き込むようになっている。このとき、ナット215がねじ軸室201b内で右方に移動すると、開口201cを介して、モータ202の周囲で熱せられた空気が流出する。このようにナット215の往復動作でモータ202の周囲の空気を移動させ、冷却を行うことができる。
図11は、第3の実施の形態にかかるアクチュエータの正面図である。図12は、図11のアクチュエータを矢印XII方向に見た図である。図13は、図11の構成をXIII-XIII線で切断して矢印方向に見た図である。図14は、図11の構成をXIV-XIV線で切断して矢印方向に見た図である。図15は、電動モータに内蔵したNTCサーミスタを示す概略図である。
図13において、円筒状のハウジング301は、アルミ製のハウジング本体301Aと、その端面に対してボルトB(図12)により組み付けられたアルミ又は樹脂製のカバー部材301Bと、モータブラケット301Cとからなる。ハウジング本体301Aの内部には、モータ室301aとねじ軸室301bとを有する。モータ室301a内には、モータ302が配置されている。モータ302は、板状のモータブラケット301Cに固定されており、モータブラケット301Cは、後述する玉軸受314の外輪をハウジング本体301Aとの間に挟み込み、且つハウジング本体301Aのモータ室301aとねじ軸室301bをふさぐようにして取り付けられている。
モータ室301aに隣接するハウジング本体301Aの外部の表面には、図11,12に示すように、複数のフィン301fがモータ軸線と平行に形成されている。フィン301fはブロック状で、その断面は先細形状(台形)となっている。このような形状を有するフィン301fは、冷却効果が高いにも関わらず、剛性が高いため破損しにくく、加熱による変形や他部品との干渉も抑制できる。
図13において、電動のモータ302の回転軸302aは、モータブラケット301Cから突出しており、その端部には金属製の第1ギヤ303が圧入により相対回転不能に取り付けられている。モータブラケット301Cに植設された長軸304の周囲には、樹脂製の第2ギヤ305が回転自在に配置され、これは第1ギヤ303及び第3ギヤ306の大ギヤ部306aに噛合している。
樹脂製の第3ギヤ306は、大ギヤ部306aと小ギヤ部306bとを同軸に形成しており、更にねじ軸307の端部に、セレーション結合で相対回転不能に取り付けられている。第3ギヤ306の一部を覆うようにして、支持部材308がモータブラケット301Cに取り付けられている。ここで、第1ギヤ303,第2ギヤ305,第3ギヤ306が第1動力伝達機構を構成する。
第2ギヤ305に隣接して配置された第4ギヤ309が、長軸304の周囲に回転自在に支持されている。樹脂製の第4ギヤ309は、第3ギヤ306の小ギヤ部306bに噛合した大ギヤ部309aと、小ギヤ部309bとを同軸に形成している。
第4ギヤ309の小ギヤ部309bは、長軸304に平行して支持部材308に植設された短軸310に対して回転自在に支持された第5ギヤ311の大ギヤ部311aに噛合している。樹脂製の第5ギヤ311は、大ギヤ部311aと小ギヤ部311bとを同軸に形成している。小ギヤ部311bは、第5ギヤ311に隣接して配置され長軸304の周囲に回転自在に支持された第6ギヤ312に噛合している。尚、長軸304及び短軸310と各ギヤとの間には、回転を円滑に行うためのブッシュが配置されていても良い。
角度センサとしてのポテンシオメータ313は、カバー部材301Bの孔301dに嵌合配置され小ねじSB(図12)で固定されており、その測定軸313aは第6ギヤ312に連結され、一体的に回転するようになっている。片持ち状に延在している長軸304の先端は、第6ギヤ312と測定軸313aとを介して、ポテンシオメータ313によって支持され、又は孔301dに支持される。ポテンシオメータ313は、測定軸313aの所定範囲(例えば90度)の角度を精度良く検出できるものである。ここで、第1ギヤ303,第2ギヤ305,第3ギヤ306、第4ギヤ309,第5ギヤ311,第6ギヤ312が第2動力伝達機構を構成する。カバー部材301Bは、各ギヤに異物が侵入しないように密閉するギヤカバーとしての機能を有する。尚、噛合するギヤの樹脂素材を互いに異なるものにすると、摩滅を抑制できるので好ましい。
図13において、ねじ軸307は、ハウジング本体301Aに対して、図で右端側を玉軸受314により回転自在に支持されている。ねじ軸307は、左端側に雄ねじ溝307aを形成している。
ねじ軸307は、円筒状のナット315を貫通している。ナット315の内周面には、雄ねじ溝307aに対向して、雌ねじ溝315aが形成され、両ねじ溝307a、315aによって形成される螺旋状の空間(転走路)には、多数のボール316が転動自在に配置されている。ナット315は、ハウジング本体301Aに対して回り止め(不図示)が設けられ、ねじ軸室301b内において、軸線方向に相対移動可能だが、相対回転不能となっている。尚、軸線方向移動要素であるナット315と、回転要素であるねじ軸307と、転動体であるボール316とでボールねじ機構を構成し、このボールねじ機構と、以下の駆動軸317とで駆動機構を構成する。
ねじ軸307の左端は、丸軸状の駆動軸317に形成された袋孔317a内に侵入している。駆動軸317の図で右端は、ナット315に対して同軸に嵌合しピンで連結されて一体的に移動するようになっている。ハウジング本体301Aに対して、駆動軸317はブッシュ118により軸線方向に移動可能に支持されており、且つブッシュ118の左方(外部側)にはシール119が配置され、ハウジング本体301Aと駆動軸317との間から海水や塵埃等の異物が侵入することを防止している。尚、ハウジング本体301Aから突出した駆動軸317の端部には、リンク部材11に連結するための孔317bが形成されている。
図1において、モータ302の配線302bと、ポテンシオメータ313の配線313bはカウリング2b側に延在し、更にECU(図12参照)に接続されている。
又、図15に示すように、電動モータ302の内部に設けたNTCサーミスタ320の端子E1,E2は、図12に示す配線320aによりECUに接続されている。NTCサーミスタは、良く知られているように、電動モータの発熱に応じて電圧変化が生じたときに、かかる電圧変化を検出するものであり、その検出信号に基づいて、ECUは電動モータ302の温度を測定することができる。尚、アクチュエータ内から出るモータ302の電源配線とNTCサーミスタ320の配線は、船外機でのレイアウトを考慮して、ブリーザパイプがあればパイプ中を通してECUに接続する事も良い。
次に、本実施の形態の動作について説明する。図1において、傘歯車3aが前進用傘歯車6と後進用傘歯車7のいずれにも常時噛合しているから、内燃機関が動作している限り、傘歯車3aから動力を伝達された傘歯車6,7は互いに逆方向に回転している。しかしながら、ニュートラルの状態においては、図1に示すように、ドグクラッチ8がいずれの傘歯車6,7と係合していないので、出力軸3の動力は、プロペラ軸4に伝達されずプロペラ5は回転しないこととなる。
ここで、ニュートラルの状態から、操作者が不図示のレバーを前進方向に操作したものとする。すると、図13において、モータ302に所定の極性の電力が供給され、回転軸302aが所定の方向に回転する。回転軸302aの回転力は、第1ギヤ303,第2ギヤ305,第3ギヤ306を介してねじ軸307に伝達されるので、ねじ軸307の回転に応じてナット315が図13で左方へと変位する。ナット315が左方に変位すると、駆動軸317が突出する方向に移動するので、図1においてリンク部材11が枢動する。従って操作軸10が所定の方向に回転し、不図示のカム機構を介してカム軸9が左方に移動し、ドグクラッチ8を前進用傘歯車6と係合させる。これにより出力軸3の動力を、傘歯車3a、6及びドグクラッチ8を介してプロペラ軸4に伝達し、プロペラ5を正回転させることができる。
一方、回転軸302aの回転力は、第1ギヤ303,第2ギヤ305,第3ギヤ306、第4ギヤ309,第5ギヤ311,第6ギヤ312を介してポテンシオメータ313の測定軸313aに伝達される。測定軸313aの回転に応じた信号は、ポテンシオメータ313から配線313bを介してECUに入力される。かかる信号に基づいてねじ軸307が所定の回転量だけ回転したと判断すれば、ECUはモータ302への電力供給を停止させる。
これに対し、操作者が不図示のレバーを後進方向に操作したときは、図13において、ECUからモータ302に逆極性の電力が供給され、回転軸302aが逆方向に回転するので、上述とは逆の動作で、アクチュエータ300の駆動軸317が引き込む方向に移動する。従って、図1においてリンク部材11を介して操作軸10が逆方向に回転し、不図示のカム機構を介してカム軸9が右方に移動し、ドグクラッチ8を後進用傘歯車7と係合させる。これにより出力軸3の動力を、傘歯車3a、7及びドグクラッチ8を介してプロペラ軸4に伝達し、プロペラ5を逆回転させることができる。
本実施の形態によれば、ハウジング本体301Aの外表面に冷却用のフィン301fを設けることにより、密閉したハウジング内に収容された電動モータ302が発生した熱を効率良く外部に放熱することができる。特に、アクチュエータが船外機で使用される場合は、通常時にはフィン301fによりアクチュエータが空冷されるが、発熱が過大となった場合には、船外機内部に淡水や海水を注入し、フィン301fを水冷することで最大限の冷却効果を得る事もできる。
一方、電動モータ302にNTCサーミスタ320を設けているので、電動モータ302の発熱による電圧変化を検出することで、ECUが発熱状態を監視することができる。これにより、偶発的な電動モータ302の故障やアクチュエータ本体の修理や交換時期を知る事ができる。更に、電動モータ302の使用状況が把握できるので、船舶用で使用される場合には、寿命に至る前に定期的に交換することでアクチュエータの故障等を未然に防ぐ事ができる。尚、NTCサーミスタの代わりに他の温度センサを用いても良い。
図16は、第4の実施の形態にかかるアクチュエータのハウジング本体の斜視図である。図17は、図16に示すハウジング本体にモータを組み付けた状態を示す斜視図である。図18は、図17に示す組立体の側面図である。図19は、図18の組立体をXIX-XIX線で切断して矢印方向に見た図である。
図16において、上述した実施の形態に用いることができるハウジング本体401Aは、モータ402(図16では点線で図示)を収容するモータ室401aの内周に、モータの軸線方向に延在して間隔をあけて並ぶようにして、凸部としてのリブ401kを形成している。ハウジング本体401は、軽量化、加工性の観点からアルミ材が用いられ、リブ401kは、ダイキャスト方式でハウジング本体401と一体で形成されている。但し、ハウジング本体401kの素材は、アルミに限られない。それ以外の構成については、上述した実施の形態と基本的に同様である。
モータフランジ402cをボルト止めすることで、モータ402をハウジング本体402A組み付けたときに、リブ401kは、モータ402のケース外面に先端が接触するようになっている。従って、モータ402から発生した熱をリブ401kを介してハウジング本体401Aに伝導させることができ、更にハウジング本体401Aの外周から放熱させることができるので、これにより冷却効果を発揮でき、例え連続負荷を与えたときにもモータ温度の上昇を抑え、センサ等の誤動作を回避することができる。尚、上述したように、ハウジング本体401Aの外周にフィンを設けても良いし、冷却水ジャケットを形成しても良い。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。本発明にかかるアクチュエータは、船舶用に限らず、車両用、一般産業機械用にも用いることができる。
本実施の形態にかかるアクチュエータを用いる船外機の概略図である。 第1の実施の形態のアクチュエータの正面図である。 図2のアクチュエータにおいて、カバー部材を取り外した状態を示す正面図である。 図3のアクチュエータを矢印IV方向に見た図である。 図4の構成から第2のギヤを取り外した状態を示す図である。 図4の構成をVI-VI線で切断して矢印方向に見た図である。 カバー部材を取り付けたアクチュエータを、図4のVII-VII線で切断して矢印方向に見た図である。 第1の実施の形態の変形例にかかる図6と同様な断面図である。 第2の実施の形態にかかるアクチュエータ200の断面図である。 第2の実施の形態の変形例にかかる図9と同様な断面図である。 第3の実施の形態にかかるアクチュエータの正面図である。 図11のアクチュエータを矢印XII方向に見た図である。 図11の構成をXIII-XIII線で切断して矢印方向に見た図である。 図11の構成をXIV-XIV線で切断して矢印方向に見た図である。 電動モータに内蔵したNTCサーミスタを示す概略図である。 第4の実施の形態にかかるアクチュエータのハウジング本体の斜視図である。 図16に示すハウジング本体にモータを組み付けた状態を示す斜視図である。 図17に示す組立体の側面図である。 図18の組立体をXIX-XIX線で切断して矢印方向に見た図である。
符号の説明
1 船体
2 船外機
2a ケーシング
2b カウリング
3 出力軸
3a 傘歯車
4 プロペラ軸
5 プロペラ
6 前進用傘歯車
7 後進用傘歯車
8 ドグクラッチ
9 カム軸
10 操作軸
11 リンク部材
12 ブリーザパイプ
17 駆動軸
100 アクチュエータ
101 ハウジング
101A ハウジング本体
101B カバー部材
101C モータブラケット
101a モータ室
101b ねじ軸室
101d 孔
101h インロー孔
101i モータ座面
101j 孔
101k 孔
102 モータ
102a 回転軸
102b 配線
102c モータフランジ
102f フレーム
102g モータ軸受
102h インロー部
103 第1ギヤ
104 長軸
105 第2ギヤ
105a ブッシュ
106 第3ギヤ
106a 大ギヤ部
106b 小ギヤ部
107 ねじ軸
107a 雄ねじ溝
108 支持部材
109 第4ギヤ
109a 大ギヤ部
109b 小ギヤ部
110 短軸
111 第5ギヤ
111a 大ギヤ部
111b 小ギヤ部
112 第6ギヤ
113 ポテンシオメータ
113a 測定軸
113b 配線
114 玉軸受
115 ナット
115a 雌ねじ溝
116 ボール
117 駆動軸
117a 袋孔
117b 孔
118 ブッシュ
119 シール
120 軸受間座
121 伝熱部材
200 アクチュエータ
201 ハウジング
201A ハウジング本体
201B カバー部材
201P 通路
201a モータ室
201b ねじ軸室
201c 開口
202 モータ
202a 回転軸
202b 配線
203 カップリング
207 ねじ軸
215 ナット
217 駆動軸
218 ブッシュ
300 アクチュエータ
301 ハウジング
301A ハウジング本体
301B カバー部材
301C モータブラケット
301a モータ室
301b ねじ軸室
301d 孔
302 モータ
302a 回転軸
302b 配線
303 第1ギヤ
304 長軸
305 第2ギヤ
306 第3ギヤ
306a 大ギヤ部
306b 小ギヤ部
307 ねじ軸
307a 雄ねじ溝
308 支持部材
309 第4ギヤ
309a 大ギヤ部
309b 小ギヤ部
310 短軸
311 第5ギヤ
311a 大ギヤ部
311b 小ギヤ部
312 第6ギヤ
313 ポテンシオメータ
313a 測定軸
313b 配線
314 玉軸受
315 ナット
315a 雌ねじ溝
316 ボール
317 駆動軸
317a 袋孔
318 ブッシュ
319 シール
320 NTCサーミスタ
401A ハウジング本体
401a モータ室
401k リブ
402 モータ
B ボルト
BP ブリーザパイプ
MB モータボルト
PB プレートボルト

Claims (5)

  1. 被駆動部材を駆動するアクチュエータにおいて、
    ハウジングと、
    回転軸とフレームとを有する電動モータと、
    前記回転軸から回転力を伝達されることにより、前記被駆動部材を駆動する駆動機構と、
    複数のギヤを備え、前記電動モータの回転軸の回転力を前記駆動機構に伝達する動力伝達機構と、
    前記回転軸に取り付けたギヤと、前記電動モータのフレームとの間に位置するように配置された位置決めプレートとを有し、
    前記位置決めプレートは、前記フレームの一部に嵌合する孔又は切欠を有し、前記フレームを前記ハウジングとの間に挟むようにして、前記ハウジングに対して取り付けられており、
    前記位置決めプレートには、前記複数のギヤの少なくとも一つを支持する軸が配置されていることを特徴とする記載のアクチュエータ。
  2. 前記駆動機構は、軸線方向移動要素を含み、前記軸線方向移動要素に近い第1の位置と、前記電動モータに近い第2の位置とに対して、それぞれ端部を開放した通路が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記駆動機構は、軸線方向移動要素を含み、前記ハウジングの一部は、外部に対して開放した開口を有し、前記軸線方向移動要素の軸線方向運動に応じて、前記開口を介して流体が導入もしくは排出されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  4. 前記駆動機構は、前記ハウジングに対して回転する回転要素と、前記被駆動部材に連結された前記軸線方向移動要素と、前記回転要素と前記軸線方向移動要素との間に配置された転動体とを含み、前記回転要素の回転運動を、前記軸線方向移動要素の軸線方向運動に変換するボールねじ機構であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアクチュエータ。
  5. 前記での同モータのフレームおよび前記位置決めプレートは、同一方向から挿入されるボルトにより固定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアクチュエータ。
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