JP5218715B2 - 記録装置制御プログラム - Google Patents

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本発明は、被記録材の記録面に記録を実行可能な構成を有する記録装置と表示装置及び入力装置を備えた情報処理装置とが情報伝送可能に接続された記録システムにおいて、記録装置の制御機能を情報処理装置のコンピュータに実現させるための記録装置制御プログラムに関する。
被記録材の記録面に記録を実行可能な構成を有する記録装置と表示装置及び入力装置を備えたパーソナルコンピュータ等の情報処理装置とが情報伝送可能に接続された記録システムにおいては、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置にインストールされた記録装置制御プログラムにより情報処理装置のコンピュータに記録装置の制御機能を実現させるのが一般的である。このような記録システムの情報処理装置にインストールされる記録装置制御プログラムの一例としては、例えば記録装置の機種毎に記録装置の製造メーカ等から提供されるプリンタドライバが挙げられる。このプリンタドライバは、被記録材の種別やサイズ、記録モード、記録実行枚数といった記録実行時に必要な一般的な設定の他、ユーザの利便性を考慮した様々な機能が設けられているものも多い。その一例として、例えば、いわゆるポスター印刷機能が公知である(例えば、特許文献1を参照)。
ところで、事前にカッティング工程を施して各パズルピースを整列配設状態としたジグソーパズル材が公知である(例えば、特許文献2を参照)。ユーザは、このようなジグソーパズル材を購入して所望のデジタル画像ファイルの画像を記録すれば、お気に入りの画像等でオリジナルのジグソーパズルを容易に作成することができる。
特開2002−321422号公報 特開平10−137441号公報
しかしながら、事前にカッティング工程を施して各パズルピースを整列配設状態としたジグソーパズル材は、カッティング工程に大掛かりなプレス装置等が必要になることからすれば、一般的な写真用紙や厚紙等の被記録材と比較してかなり高価な被記録材となってしまう虞がある。そのため、ユーザは、設定ミスやインク切れ等によってジグソーパズル材への記録を失敗すると高価なジグソーパズル材が無駄になるから、失敗しないように慎重に記録操作を行わなければならないという精神的な負担を強いられるとともに、ジグソーパズル材への記録を失敗してしまった場合には、多大なコスト的負担も強いられることになってしまう。
また、上記のような既成のジグソーパズル材は、全体の大きさやパズルピースのピース数のバリエーションが限られるため、ユーザが望む大きさやピース数のジグソーパズル材が市場に流通していないことがあり得る。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、インクジェットプリンタ等の記録装置において、汎用の被記録材を用いて所望の画像のジグソーパズルを気軽に作成することを可能にする記録装置制御プログラムを提供することにある。
上記課題を達成するための本発明の一つの態様は、被記録材の記録面に記録を実行可能な構成を有する記録装置と表示装置及び入力装置を備えた情報処理装置とが情報伝送可能に接続された記録システムにおいて、前記記録装置の制御機能を前記情報処理装置のコンピュータに実現させるための記録装置制御プログラムであって、所定ピース数のパズルピース境界線を操作者が前記入力装置を介して選択したデジタル画像ファイルの画像に重ね合わせて被記録材に記録するジグソーパズル記録機能を実現させ、前記ジグソーパズル記録機能は、操作者が前記入力装置を介して指定した被記録材のサイズ及びピース数に応じて、複数のパズルピースで構成された基本ピースブロックを一種類又は二種類以上、個々に拡大、縮小、回転又は反転して複数組み合わせることで、操作者が前記入力装置を介して指定したピース数のパズルピース境界線を構成する機能を実現させることを特徴とした記録装置制御プログラムである。
また、本発明の第1の態様は、被記録材の記録面に記録を実行可能な構成を有する記録装置と表示装置及び入力装置を備えた情報処理装置とが情報伝送可能に接続された記録システムにおいて、前記記録装置の制御機能を前記情報処理装置のコンピュータに実現させるための記録装置制御プログラムであって、所定ピース数のパズルピース境界線を操作者が前記入力装置を介して選択したデジタル画像ファイルの画像に重ね合わせて被記録材に記録するジグソーパズル記録機能を実現する、ことを特徴とした記録装置制御プログラムである。
このように、既存の記録装置と情報処理装置とが情報伝送可能に接続された記録システムにおいて、所定ピース数のパズルピース境界線を所望のデジタル画像ファイルの画像に重ね合わせて被記録材に記録することができるので、ユーザは、記録実行後の被記録材をパズルピース境界線に沿ってハサミやカッターナイフ等で切断すれば、所望の画像のジグソーパズルを作成することができる。また、被記録材は、写真用紙や厚紙等の汎用品の被記録材を利用することができるので、ユーザは、高価なジグソーパズル材を購入する必要がないため、低コストで気軽にジグソーパズルを作成することが可能になる。
これにより、本発明の第1の態様に記載の記録装置制御プログラムによれば、この記録装置制御プログラムをコンピュータに実行させることが可能な情報処理装置と記録装置とが情報伝送可能に接続された記録システムにおいて、汎用の被記録材を利用して低コストにジグソーパズルを作成することが可能になるので、所望の画像のジグソーパズルを気軽に作成することができるという作用効果が得られる。
本発明の第2の態様は、前述した第1の態様において、前記情報処理装置の記憶媒体に保存されている所定ピース数の前記パズルピース境界線のデジタルデータを操作者が前記入力装置を介して指定した被記録材のサイズに合わせて拡大又は縮小する手順と、拡大又は縮小後の前記パズルピース境界線のデジタルデータと操作者が前記入力装置を介して選択したデジタル画像ファイルを展開して得た画像データとを合成する手順と、合成後の画像データの記録制御データを生成して前記記録装置へ送出する手順とをコンピュータに実行させる、ことを特徴とした記録装置制御プログラムである。
本発明の第2の態様に記載の記録装置制御プログラムによれば、この記録装置制御プログラムをコンピュータに実行させることが可能な情報処理装置と記録装置とが情報伝送可能に接続された記録システムにおいて、情報処理装置の記憶媒体に保存されている所定ピース数のパズルピース境界線のデジタルデータが被記録材のサイズに合わせて拡大又は縮小されて画像データと合成され、合成後の画像データの記録を実行する記録制御データが生成されて記録装置に送出されるので、ユーザは、所望のサイズの被記録材を指定して記録を実行することによって、所望のサイズのジグソーパズルを作成することが可能になる。
本発明の第3の態様は、前述した第2の態様において、前記パズルピース境界線のデジタルデータを、操作者が前記入力装置を介して指定した被記録材のサイズに合わせて拡大又は縮小した後、さらに回転又は反転する手順をコンピュータに実行させる、ことを特徴とした記録装置制御プログラムである。
このように、パズルピース境界線を拡大又は縮小後にさらに回転又は反転させることによって、画像に合成するパズルピース境界線によるパズルピースの分割パターンのバリエーションを増やすことができる。
本発明の第4の態様は、前述した第1の態様〜第3の態様のいずれかにおいて、一種類又は二種類以上の基本ピースブロックを複数組み合わせて、操作者が前記入力装置を介して指定したピース数の前記パズルピース境界線を構成する機能を実現させる、ことを特徴とした記録装置制御プログラムである。
このように、所定ピース数の基本ピースブロックを複数並べて配置してパズルピース境界線を構成することによって、基本ピースブロックのピース数単位で任意のピース数のパズルピース境界線を構成することができる。例えば、1種類の基本ピースブロックを複数並べてパズルピース境界線を構成する場合には、その基本ピースブロックのピース数の整数倍のピース数のジグソーパズルを作成することができる。さらに、ピース数又はパズルピースの分割パターンが異なる2種類以上の基本ピースブロックの組み合わせでパズルピース境界線を構成するようにすれば、作成可能なジグソーパズルのピース数のバリエーションをより増やすことができる。
本発明の第5の態様は、前述した第4の態様において、操作者が前記入力装置を介して指定した被記録材のサイズ及びピース数に応じて、一種類又は二種類以上の前記基本ピースブロックを個々に拡大、縮小、回転又は反転して複数組み合わせることで、操作者が前記入力装置を介して指定したピース数のパズルピース境界線を構成する機能を実現させる、ことを特徴とした記録装置制御プログラムである。
このように、一種類又は二種類以上の基本ピースブロックを複数組み合わせてパズルピース境界線を構成する際に、任意の基本ピースブロックを拡大、縮小、回転又は反転して組み合わせていくことによって、基本ピースブロックの組み合わせのバリエーションを大幅に増やすことができるので、画像に合成するパズルピース境界線によるパズルピースの分割パターンのバリエーションを大幅に増やすことができる。また、ジグソーパズルの総ピース数のバリエーションも増やすことができる。
本発明の第6の態様は、前述した第1の態様〜第5の態様のいずれかにおいて、記録実行前に前記表示装置に記録イメージを表示するプレビュー表示機能を実現させる、ことを特徴とした記録装置制御プログラムである。
このように、プレビュー表示機能を設けることによって、作成されるジグソーパズルの総ピース数や分割パターンのイメージを記録実行前に視覚的に確認することができるので、ユーザがイメージした態様に極めて近い態様のジグソーパズルを作成することが可能になる。
本発明の第7の態様は、前述した第1の態様〜第6の態様のいずれかにおいて、合成後の画像データを所定の拡大率で拡大し、記録実行後の被記録材を所定の配列で並べることで前記画像データの画像全体が構成されるように、拡大後の画像データを複数の被記録材に等分割して記録する機能を実現させる、ことを特徴とした記録装置制御プログラムである。
この拡大後の画像データを複数の被記録材に等分割して記録する機能によって、記録装置で記録を実行可能な最大サイズの被記録材よりも大きいサイズのジグソーパズルを作成することができる。
本発明の第8の態様は、前述した第1の態様〜第7の態様のいずれかにおいて、前記情報処理装置で動作しているアプリケーションソフトの記録実行指示に応じて記録制御データを生成して前記記録装置へ送出する機能を実現させる、ことを特徴とした記録装置制御プログラムである。
このような機能を有する記録装置制御プログラムの典型例としては、記録装置の機種毎に記録装置の製造メーカ等から提供されるプリンタドライバが挙げられる。プリンタドライバの機能の一部として前述したジグソーパズル記録機能を実現させることによって、使用する記録装置を利用するために不可欠なプリンタドライバを情報処理装置にインストールするだけで当該記録システムにおいてジグソーパズル記録機能を利用することができるようになる。また、例えば、画像処理ソフト等のアプリケーションソフトで画像処理等を行った画像について、そのアプリケーションソフト上で記録実行操作を行ってジグソーパズル記録を実行することができるので、より利便性の高いジグソーパズル記録機能を実現させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、「記録装置」の一例としてのインクジェット式記録装置の概略構成について説明する。
図1は、インクジェット式記録装置の要部平面図であり、図2はその側面図である。
図3は、インクジェット式記録装置と情報処理装置とが情報伝送可能に接続された記録システム概略のブロック図である。
インクジェット式記録装置50には、「被記録材」としての記録紙Pの記録面にインクを噴射してドットを形成して記録を行うための記録ヘッド62を記録紙Pに対して主走査方向Xに走査させる手段として、記録紙Pに対して主走査方向Xへ移動可能にキャリッジガイド軸51に軸支されたキャリッジ61が設けられている。キャリッジ61には、記録ヘッド62と後述するPWセンサ34とが搭載されており、CRモータ63(図3)の回転駆動力が図示していない無端ベルトによるベルト伝達機構によって伝達されて主走査方向Xに往復動する。記録ヘッド62のヘッド面と対向する位置には、後述する「被記録材搬送手段」により搬送される記録紙Pを摺接支持しつつ記録紙Pの記録面と記録ヘッド62のヘッド面との間隔を所定間隔に規定するプラテン52が設けられている。
キャリッジ61の主走査方向Xへの往復動領域の一端側の外側には、公知のキャッピング装置59が設けられている。記録を実行しない待機状態においては、キャリッジ61がキャッピング装置59の上まで移動して停止し、キャッピング装置59に配設されているキャップCPによって記録ヘッド62のヘッド面が封止される。このキャリッジ61の停止位置は、ホームポジションHPとして規定される。
また、インクジェット式記録装置50には、記録ヘッド62を記録紙Pに対して副走査方向Yに走査させる如く記録紙Pを副走査方向Yへ搬送可能な「被記録材搬送手段」として、記録紙Pを副走査方向Yに搬送する搬送駆動ローラ53と搬送従動ローラ54が設けられている。搬送駆動ローラ53は、PFモータ58(図3)の回転駆動力が歯車伝達されて回転し、搬送駆動ローラ53の回転により、記録紙Pは副走査方向Yに搬送される。搬送従動ローラ54は、複数設けられており、それぞれ個々に搬送駆動ローラ53に付勢され、記録紙Pが搬送駆動ローラ53の回転により搬送される際に、記録紙Pに接しながら記録紙Pの搬送に従動して回転する。搬送駆動ローラ53の外周面には、高摩擦抵抗を有する皮膜が施されている。搬送従動ローラ54によって、搬送駆動ローラ53の外周面に押しつけられた記録紙Pは、摩擦抵抗によって搬送駆動ローラ53の外周面に密着し、搬送駆動ローラ53の回転によって副走査方向に搬送される。
搬送駆動ローラ53の副走査方向Yの上流側には、多数の記録紙Pを積重可能な「被記録材積重手段」としての給紙トレイ57が配設されている。給紙トレイ57は、例えば普通紙やフォト紙等の記録紙Pを給紙(給送)可能な構成となっている。給紙トレイ57の近傍には、給紙トレイ57に積重されている記録紙Pの最上位の記録紙Pを「被記録材搬送手段」へ自動給送する「自動給送手段」としてのASF(オート・シート・フィーダ)が設けられている。ASFは、給紙トレイ57に設けられた給紙ローラ57b及び図示してない分離パッドを有する公知の自動給紙機構である。給紙ローラ57bは、給紙トレイ57の一方側に配置されている。記録紙ガイド57aは、記録紙Pの幅に合わせて幅方向に摺動可能に給紙トレイ57に設けられている。
そして、PFモータ58(図3)の回転駆動力が歯車伝達されて回転する給紙ローラ57bの回転駆動力と、分離パッドの摩擦抵抗により、給紙トレイ57に置かれた記録紙Pが給紙される。その際に、複数の記録紙Pが一度に給紙されることなく最上位の記録紙Pのみが正確に分離されて一枚ずつ自動給紙されるように構成されている。給紙ローラ57bと搬送駆動ローラ53との間には、公知の技術による紙検出器33が配設されている。
一方、記録紙Pを副走査方向Yへ搬送可能な「被記録材搬送手段」及び記録実行後の記録紙Pを排紙する手段として、排紙駆動ローラ55と排紙従動ローラ56とが設けられている。排紙駆動ローラ55は、PFモータ58(図3)の回転駆動力が歯車伝達されて回転し、排紙駆動ローラ55の回転により、記録実行後の記録紙Pは副走査方向Yに排紙される。排紙従動ローラ56は、周囲に複数の歯を有し、各歯の先端が記録紙Pの記録面に点接触するように鋭角的に尖った歯付きローラになっている。複数の排紙従動ローラ56は、それぞれ個々に排紙駆動ローラ55に付勢され、記録紙Pが排紙駆動ローラ55の回転により排紙される際に記録紙Pに接して記録紙Pの排紙に伴い従動回転する。
そして、給紙ローラ57bや搬送駆動ローラ53及び排紙駆動ローラ55を回転駆動するPFモータ58(図3)、並びにキャリッジ61を主走査方向Xに駆動するCRモータ63(図3)は、後述する記録制御部100により駆動制御される。また、記録ヘッド62も同様に、記録制御部100により駆動制御されて記録紙Pの表面にインクを噴射する。記録制御部100は、キャリッジ61を主走査方向Xへ往復動させながら記録ヘッド62から記録紙Pへインクを噴射してドットを形成する動作と、記録紙Pを副走査方向Yへ所定の搬送量で搬送する動作とを交互に繰り返しながら記録紙Pへの記録制御を実行する。
引き続き図1〜図3を参照しながら「記録制御手段」としての記録制御部100について説明する。
記録制御部100は、ROM101、RAM102、ASIC(特定用途向け集積回路)103、MPU104、「不揮発性記憶媒体」としての不揮発性メモリ105、PFモータドライバ106、CRモータドライバ107及びヘッドドライバ108を備えている。MPU104には、ASIC103を介して搬送駆動ローラ53の回転量を検出する「回転量検出手段」としてのロータリエンコーダ31、キャリッジ61の移動量を検出する「キャリッジ移動量検出手段」としてのリニアエンコーダ32、搬送される記録紙Pの先端及び後端を検出する紙検出器33、主走査方向Xの記録紙Pの端部を検出するためのPWセンサ34、及びインクジェット式記録装置50の電源をON/OFFするための電源スイッチ35の出力信号が入力される。
公知のロータリエンコーダ31は、搬送駆動ローラ53の回転に連動して回転するロータリスケール311と、ロータリスケール311の外周に沿って等間隔に形成されているスリットを検出するロータリスケールセンサ312とを有している(図2)。搬送駆動ローラ53の回転に伴い変化するロータリスケールセンサ312の出力信号は、ASIC103を介してMPU104へ出力される。
キャリッジ61の移動方向及び移動量を特定可能な検出信号を出力する「キャリッジ移動検出手段」として公知のリニアエンコーダ32は、キャリッジ61の近傍に主走査方向Xと略平行に配置されたリニアスケール321と、リニアスケール321に等間隔に形成されているスリットを検出するキャリッジ61に搭載されたリニアスケールセンサ322とを有している(図2)。キャリッジ61の主走査方向Xの移動量に応じたパルスの周期が移動速度に伴い変化するリニアスケールセンサ322の出力信号は、ASIC103を介してMPU104へ出力される。
紙検出器33は、立位姿勢への自己復帰習性が付与され、かつ記録紙Pの搬送方向(副走査方向Y)にのみ回動し得るよう記録紙Pの搬送経路内に突出する状態で枢支されたレバーを有し、このレバーの先端が記録紙Pに押されることでレバーが回動し、それによって記録紙Pが検出される構成を成す公知の検出器である(図2)。紙検出器33は、給紙ローラ57bより給紙された記録紙Pの始端位置及び搬送中の記録紙Pの終端位置を検出し、その検出信号は、ASIC103を介してMPU104へ出力される。PWセンサ34は、キャリッジ61の記録紙Pの記録面と対向する部分に、プラテン52の記録紙摺接面の光反射率と記録紙Pの記録面の光反射率との差からプラテン52上にある記録紙Pの端部を非接触で検出可能な構成を有し、その検出信号は、ASIC103を介してMPU104へ出力される。
記録制御部100のシステムバスには、ROM101、RAM102、ASIC103、MPU104及び不揮発性メモリ105が接続されている。MPU104は、インクジェット式記録装置50の記録制御を実行するための演算処理やその他必要な演算処理を行う。ROM101には、MPU104によるインクジェット式記録装置50の制御に必要な記録制御プログラム(ファームウェア)等が格納されており、記録制御プログラムの処理に必要な各種データ等は不揮発性メモリ105に記憶されている。RAM102は、MPU104の作業領域や記録データ等の格納領域として用いられる。
ASIC103は、DCモータであるPFモータ58及びCRモータ63の速度制御、並びに記録ヘッド62の駆動制御を行う為の制御回路を有している。MPU104から送られてくる制御命令、ロータリエンコーダ31の出力信号、及びリニアエンコーダ32の出力信号に基づいて、PFモータ58及びCRモータ63の速度制御を行う為の各種演算を行い、その演算結果に基づくモータ制御信号をPFモータドライバ106及びCRモータドライバ107へ送出する。また、MPU104から送出される記録データ等に基づいて、記録ヘッド62の制御信号を演算生成してヘッドドライバ108へ送出して記録ヘッド62を駆動制御する。
ASIC103は、「情報処理装置」としてのパーソナルコンピュータ301等との情報伝送を実現する「情報伝送手段」としてホストIF112を有している。パーソナルコンピュータ301は、「表示装置」としての液晶モニタ装置302及びキーボードやマウス等を有する入力装置303とを有している。尚、入力装置303としては、キーボードやマウス以外に、例えばペンタブレット等を利用しても良い。
「情報処理装置」としてのパーソナルコンピュータ301は、演算処理を実行するMPU204、読み出し専用の記憶装置であるROM201及び演算処理のワークエリア等として使用される読み書き可能な記憶装置であるRAM202の他、液晶モニタ302への表示出力や入力装置の操作入力及びインクジェット式記録装置50とのデータ入出力を実現する入出力IF203を有しており、さらに、コンピュータプログラムやデータファイル等が格納されるHDD(ハード・ディスク・ドライブ)等の読み書き可能な大容量の「記憶媒体」としての外部記憶装置205を有している。
このような構成を有するインクジェット式記録装置50とパーソナルコンピュータ301とが情報伝送可能に接続された記録システムにおいて、パーソナルコンピュータ301には、本発明に係る「記録装置制御プログラム」の一例としてのプリンタドライバがインストールされている。プリンタドライバは、パーソナルコンピュータ301で動作しているアプリケーションソフトの記録実行指示に応じて記録制御データを生成してインクジェット式記録装置50へ送出する機能を実現する記録装置制御プログラムである。
図4及び図5は、情報処理装置301の液晶モニタ302に表示された本発明に係るプリンタドライバの設定ウィンドウを模式的に図示したものである。
図示の如く設定ウィンドウのレイアウトタブを選択すると、記録実行時のレイアウトに関する設定項目が表示される。そして、この設定ウィンドウのレイアウトタブにあるパズル印刷のグループボックスのチェックボックスをマウス操作等でチェックあり状態とすると、プリンタドライバの機能の一部としてのジグソーパズル記録機能を利用することができるようになる。具体的には、操作者が選択した所望のデジタル画像ファイルの画像に所定ピース数のパズルピース境界線を重ね合わせて記録紙Pに記録することができる。使用する記録紙Pの種類は、特に限定されないが、写真用紙や厚紙等の比較的剛性が高い厚手のものが好ましい。
この所定ピース数は、設定ウィンドウのレイアウトタブ内でパズル印刷の項目として選択可能となるジグソーパズルの総ピース数を指定するラジオボタン(10ピース、40ピース、80ピース、160ピース又は任意ピース設定)のいずれかをマウス操作等で選択して指定する。任意ピース指定を選択した場合には、さらに任意ピース数(例えば、20ピース等)をキーボード操作又はマウス操作によって所定の整数値で入力して設定する(図5)。
図6は、5ピースの基本ピースブロックの一例を模式的に図示したものである。
図7は、基本ピースブロックを拡大又は縮小した状態を模式的に図示したものであり、図8は、基本ピースブロックを90度ずつ回転させた状態を模式的に図示したものであり、図9は、基本ピースブロックを上下又は左右に反転させた状態を模式的に図示したものである。
この基本ピースブロック1(図6)を複数並べて配置してパズルピース境界線を構成することによって、基本ピースブロック1のピース数単位で任意のピース数のパズルピース境界線を構成することができる。尚、基本ピースブロック1のピース数は、特に5ピースに限定されるものではなく、2以上のピース数で任意に設定可能であることは言うまでもない。また、例えば4ピースと5ピース等、ピース数の異なる2種類以上の基本ピースブロック1の組み合わせでパズルピース境界線を構成するようにしても良く、それによって、作成可能なジグソーパズルのピース数のバリエーションをより増やすことができる。
また、指定された記録紙Pのサイズ及びピース数に応じて、一種類又は二種類以上の基本ピースブロック1を個々に拡大又は縮小して得た拡大基本ピースブロック1U又は縮小基本ピースブロック1Dを複数組み合わせて、指定されたピース数のパズルピース境界線を構成するようにしても良い(図7)。或いは、指定された記録紙Pのサイズ及びピース数に応じて、一種類又は二種類以上の基本ピースブロック1を個々に90度ずつ回転させて得た回転基本ピースブロック1C1〜1C3、さらに、回転後さらに左右反転させた回転反転基本ピースブロック1C4、1C5を複数組み合わせて、指定されたピース数のパズルピース境界線を構成するようにしても良い(図8)。或いは、指定された記録紙Pのサイズ及びピース数に応じて、一種類又は二種類以上の基本ピースブロック1を個々に上下又は左右に反転させて得た反転基本ブロック1R1、1R2を複数組み合わせて、指定されたピース数のパズルピース境界線を構成するようにしても良い(図9)。
図10は、5ピースの基本ピースブロックを複数組み合わせて20ピースのパズルピース境界線を構成した例を模式的に図示したものである。図11は、5ピースの基本ピースブロックを複数組み合わせて40ピースのパズルピース境界線を構成した例を模式的に図示したものである。
例えば、図10に図示したように、5ピースの基本ピースブロック1を4つ並べてパズルピース境界線10を構成する場合には、総ピース数が20ピースのジグソーパズルを作成することができる。このとき、図10に図示したように、基本ピースブロック1の他、基本ピースブロック1を180度回転させた回転基本ピースブロック1C2並びに基本ピースブロック1を上下又は左右に反転させた反転基本ピースブロック1R1及び1R2を組み合わせることによって、同じパターンのピース配列の繰り返しにならないようにすることができる。
また、例えば、図11に図示したように、5ピースの基本ピースブロック1を8つ並べてパズルピース境界線10を構成する場合には、総ピース数が40ピースのジグソーパズルを作成することができる。このとき、図11に図示したように、基本ピースブロック1を90度回転させた回転基本ピースブロック1C1、270度回転させた回転基本ピースブロック1C3、回転後さらに左右反転させた回転反転基本ピースブロック1C4及び1C5を組み合わせることによって、同じパターンのピース配列の繰り返しにならないようにすることができる。
このように、任意の基本ピースブロック1を拡大、縮小、回転又は反転して組み合わせていくことによって、基本ピースブロック1の組み合わせのバリエーションを増やすことができるので、画像に合成するパズルピース境界線10によるパズルピースの分割パターンのバリエーションを増やすことができるとともに、ジグソーパズルの総ピース数のバリエーションも増やすことができ、それによって、作成したジグソーパズルが単調な同じパターンのピース配列の繰り返しにならないようにすることができる。
図12は、基本ピースブロック1の組み合わせにより構成したパズルピース境界線10のデータとユーザが選択したデジタル画像ファイルの画像Gとを重ね合わせて合成した状態を模式的に図示したものである。
図13及び図14は、プレビューウィンドウを模式的に図示したものである。
このように、所定ピース数のパズルピース境界線10が所望のデジタル画像ファイルの画像Gに重ね合わせて合成される。そして、合成後の画像データの記録制御データが生成されてインクジェット式記録装置50へ送出されると、インクジェット式記録装置50において、当該記録制御データに基づく記録が記録紙Pに対して実行され、所望のデジタル画像ファイルの画像Gに所定ピース数のパズルピース境界線10が重ね合わせられた画像が記録紙Pに記録される。また、プリンタドライバの設定ウィンドウ(図4、図5)でユーザがパズル印刷のピース数を設定した後、設定ボタン又はOKボタンをマウス操作でクリックすると、合成後の画像データの記録制御データを生成する前に、図13及び図14に図示したようなプレビューウィンドウが液晶モニタ302に表示される。
このプレビューウィンドウには、指定されたピース数及びデジタル画像ファイルで記録を実行した場合の画像イメージが表示される。図13は、40ピースを指定した場合、図14は、任意ピース数として20ピースを指定した場合を図示したものである。そして、このプレビューウィンドウのOKボタンがマウス操作でクリックされた場合には、プレビューウィンドウが閉じて、合成後の画像データの記録制御データが生成されてインクジェット式記録装置50へ送出され、キャンセルボタンがクリックされた場合には、プレビューウィンドウが閉じた後、再び設定ウィンドウ(図4、図5)に戻る。このように、プレビュー表示機能を設けることによって、作成されるジグソーパズルの総ピース数や分割パターンのイメージを記録実行前に視覚的に確認することができるので、ユーザがイメージした態様に極めて近い態様のジグソーパズルを作成することが可能になる。
図15は、本発明に係るプリンタドライバにおけるジグソーパズル記録(パズル印刷)のロジックゼネラルフローの第1実施例である。
まず、パズル印刷の設定がされているか否かを判定する(ステップS1)。具体的には、設定ウィンドウ(図4、図5)のパズル印刷のチェックボックスがチェックされているか否かを判定する。パズル印刷の設定がされていなかった場合には(ステップS1でNo)、そのままステップS8へ移行する。一方、パズル印刷の設定がされていた場合には(ステップS1でYes)、つづいて、ユーザが設定ウィンドウで指定したピース数を取得する(ステップS2)。つづいて、取得したピース数からパズルピース境界線10を構成するのに必要な基本ピースブロック1の数を算出する(ステップS3)。例えば、基本ピースブロック1が1種類で5ピースの場合には、設定ウィンドウで指定されたピース数が20のときは4つの基本ピースブロック1が必要になり(図10)、設定ウィンドウで指定されたピース数が40のときは8つの基本ピースブロック1が必要になる(図11)。
つづいて、ユーザが設定ウィンドウ(図4、図5)の用紙設定タブ上で設定した記録紙Pのサイズを取得する(ステップS4)。つづいて、取得した記録紙Pのサイズに対する基本ピースブロック1の配列を決定するとともに(ステップS5)、取得した記録紙Pのサイズに応じて基本ピースブロック1の拡大/縮小比率を決定する(ステップS6)。具体的には、図7〜図11を参照しながら説明したように基本ピースブロック1を記録紙Pのサイズに応じて拡大するとともに、各基本ピースブロック1を90度ずつ回転又は上下若しくは左右に反転させる等した後、そのサイズの記録紙Pの外形と一致するように各基本ピースブロック1を並べてパズルピース境界線10を構成する。尚、具体的な手順の一例については、図16を参照しながら後述する。
つづいて、構成したパズルピース境界線10に基づいて、指定されたピース数及びデジタル画像ファイルで記録を実行した場合の画像イメージをプレビューウィンドウ(図13、図14)に表示した後(ステップS7)、ユーザによる記録実行操作がなされた否かを判定する(ステップS8)。記録実行操作がなされていない場合には(ステップS8でNo)、ステップS1に戻り、記録実行操作がされている場合には(ステップS8でYes)、つづいて、図12に図示した如くユーザが指定したデジタル画像ファイルの画像Gにパズルピース境界線10を重ね合わせる合成処理を所定のデータ単位で実行する(ステップS9)。つづいて、合成した画像データから所定のデータ単位で記録制御データを生成してインクジェット式記録装置50へ送出する処理を実行する(ステップS10)。そして、全てのデータの処理が終了したか否かを判定し(ステップS11)、終了していない場合には(ステップS11でNo)、ステップS9へ戻って処理を続行し、全てのデータの処理が終了した時点で(ステップS11でYes)、当該手順を終了する。
図16は、パズルピース境界線を構成する複数の基本ピースブロック1を個々に回転又は反転させる際の回転角度又は反転方向をランダムに決定する手順を示したフローチャートである。尚、当該手順は、パズルピース境界線を構成する複数の基本ピースブロック1のそれぞれについて個々に実行される手順である。
まず、公知の乱数発生プログラム等で0〜9の乱数を発生させる(ステップS21)。つづいて、発生した乱数が1か否かを判定し(ステップS22)、1である場合には(ステップS22でYes)、当該基本ピースブロック1の回転角度を90度とする(ステップS23)。発生した乱数が1でない場合には(ステップS22でNo)、つづいて、発生した乱数が2か否かを判定し(ステップS24)、2である場合には(ステップS24でYes)、当該基本ピースブロック1の回転角度を180度とする(ステップS25)。発生した乱数が2でない場合には(ステップS24でNo)、つづいて、発生した乱数が3か否かを判定し(ステップS26)、3である場合には(ステップS26でYes)、当該基本ピースブロック1の回転角度を270度とする(ステップS27)。そして、発生した乱数が3でない場合には(ステップS26でNo)、つまり発生した乱数が1〜3のいずれでもない場合には、当該基本ピースブロック1の回転角度を0度とする(ステップS28)。
つづいて、公知の乱数発生プログラム等で0〜9の乱数を再度発生させる(ステップS29)。つづいて、発生した乱数が1か否かを判定し(ステップS30)、1である場合には(ステップS30でYes)、当該基本ピースブロック1の反転方向を左右方向とする(ステップS31)。発生した乱数が1でない場合には(ステップS30でNo)、つづいて、発生した乱数が2か否かを判定し(ステップS32)、2である場合には(ステップS32でYes)、当該基本ピースブロック1の反転方向を上下方向とする(ステップS33)。そして、発生した乱数が2でない場合には(ステップS32でNo)、つまり発生した乱数が1でも2でもない場合には、当該基本ピースブロック1については反転なしとする(ステップS34)。
つづいて、公知の乱数発生プログラム等で0〜9の乱数を再度発生させる(ステップS35)。そして、発生した乱数が奇数か否かを判定し(ステップS36)、奇数である場合には(ステップS36でYes)、当該基本ピースブロック1を右付けで配置する(ステップS37)。一方、偶数である場合には(ステップS36でNo)、当該基本ピースブロック1を下付けで配置する(ステップS38)。
尚、基本ピースブロック1の配列パターンから回転角度及び配置が一義的に定まる基本ピースブロック1については、当該手順で決定した反転方向及び反転の有無についてのみ適用する。また、回転角度及び配置の選択肢を限定する必要がある場合には、選択肢を特定の回転角度及び配置に限定したフローチャートで個別的に処理すれば良い。そして、基本ピースブロック1の回転角度、反転方向及び配置を決定する手順は、特に図16に図示したフローチャートに限定されるものではなく、どのような手順で決定しても本発明の実施は可能であることは言うまでもない。
また、ステップS37における右付けで配置とは、左上を基準点として最初の基本ピースブロック1を配置した後、次の基本ピースブロック1を配置する位置を、最初に配置した基本ピースブロック1の右側に付けて(右側に並べて)配置することであり、ステップS38における下付けで配置とは、最初に配置した基本ピースブロック1の下側に付けて(下側に並べて)配置することを意味する。右付けで配置した次の基本ピースブロック1は、図16のフローチャートで決定した配置に関係なく下付けで配置し、その次の基本ピースブロック1は、最初に配置した基本ピースブロック1の斜め右下に配置する。一方、下付けで配置した次の基本ピースブロック1は、図16のフローチャートで決定した配置に関係なく右付けで配置し、その次の基本ピースブロック1は、最初に配置した基本ピースブロック1の斜め右下に配置する。このように4つの基本ピースブロック1をひとかたまりとして、4つの基本ピースブロック1ごとに上記手順で配置を決定すれば良い。また、4つの基本ピースブロック1のかたまり毎の配置は、予め定められた配置パターンで画一的に配置しても良いし、別の配置決定手順で決定するようにしても良い。
図17は、本発明に係るプリンタドライバにおけるジグソーパズル記録(パズル印刷)のロジックゼネラルフローの第2実施例である。
当該実施例においては、所定ピース数の基本ピースブロックを組み合わせてパズルピース境界線10を構成するのではなく、ピース数の異なる複数のパズルピース境界線10のデータを予め作成して用意し、パーソナルコンピュータ301の外部記憶装置205等に記憶しておく。そして、ユーザが設定ウィンドウで指定したピース数に応じて、該当するピース数のパズルピース境界線10のデータを選択し、デジタル画像ファイルの画像と合成することでジグソーパズル記録機能を実現する。以下、具体的手順について説明する。
まず、パズル印刷の設定がされているか否かを判定する(ステップS41)。具体的には、設定ウィンドウ(図4、図5)のパズル印刷のチェックボックスがチェックされているか否かを判定する。パズル印刷の設定がされていなかった場合には(ステップS41でNo)、そのままステップS47へ移行する。一方、パズル印刷の設定がされていた場合には(ステップS41でYes)、つづいて、ユーザが設定ウィンドウで指定したピース数を取得するとともに(ステップS42)、ユーザが設定ウィンドウ(図4、図5)の用紙設定タブ上で設定した記録紙Pのサイズを取得する(ステップS43)。
つづいて、取得したピース数のパズルピース境界線10のデータを選択し(ステップS44)、取得した記録紙Pのサイズに応じてパズルピース境界線10の拡大/縮小比率を決定する(ステップS45)。つづいて、指定されたピース数のパズルピース境界線10及び指定されたデジタル画像ファイルの画像で記録を実行した場合の画像イメージをプレビューウィンドウ(図13、図14)に表示した後(ステップS46)、ユーザによる記録実行操作がなされた否かを判定する(ステップS47)。
記録実行操作がなされていない場合には(ステップS47でNo)、ステップS41に戻り、記録実行操作がされている場合には(ステップS47でYes)、つづいて、図12に図示した如くユーザが指定したデジタル画像ファイルの画像Gに拡大又は縮小したパズルピース境界線10を重ね合わせる合成処理を所定のデータ単位で実行する(ステップS48)。つづいて、合成した画像データから所定のデータ単位で記録制御データを生成してインクジェット式記録装置50へ送出する処理を実行する(ステップS49)。そして、全てのデータの処理が終了したか否かを判定し(ステップS50)、終了していない場合には(ステップS50でNo)、ステップS48へ戻って処理を続行し、全てのデータの処理が終了した時点で(ステップS50でYes)、当該手順を終了する。
尚、図17に示したフローチャートの手順において、パズルピース境界線10を記録紙Pのサイズに応じて拡大/縮小比率を決定するとともに、さらに、パズルピース境界線10を回転又は反転させる手順を加えても良い。それによって、デジタル画像ファイルの画像Gに合成するパズルピース境界線10によるパズルピースの分割パターンのバリエーションを増やすことができる。
このようにして、ユーザが選択したデジタル画像ファイルの画像Gにジグソーパズルのパズルピース境界線10が合成されて記録紙Pへの記録が実行される。ユーザは、記録実行後の記録紙Pをパズルピース境界線10に沿ってハサミやカッターナイフ等で切断すれば、所望の画像のジグソーパズルを作成することができる。また、記録紙Pは、写真用紙や厚紙等の汎用品の記録紙Pを利用することができるので、ユーザは、高価なジグソーパズル材を購入する必要がないため、低コストで気軽にジグソーパズルを作成することが可能になる。
また、プリンタドライバの機能の一部として上記説明したジグソーパズル記録機能を実現することによって、使用するインクジェット式記録装置50を利用するために不可欠なプリンタドライバをパーソナルコンピュータ301にインストールするだけで当該記録システムにおいてジグソーパズル記録機能を利用することができるようになる。また、例えば、画像処理ソフト等のアプリケーションソフトで画像処理等を行った画像について、そのアプリケーションソフト上で記録実行操作を行ってジグソーパズル記録を実行することができるので、より利便性の高いジグソーパズル記録機能を実現することができる。
他の実施例としては、上記実施例に加えて、合成後の画像データをさらに所定の拡大率で拡大し、記録実行後の記録紙Pを所定の配列で並べることで画像データの画像全体が構成されるように、拡大後の画像データを複数の記録紙Pに等分割して記録するいわゆるポスター印刷の機能を実現したものが挙げられる。この機能によって、インクジェット式記録装置50で記録を実行可能な最大サイズの記録紙Pよりも大きいサイズのジグソーパズルを作成することもできるようになる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
インクジェット式記録装置の概略の平面図である。 インクジェット式記録装置の概略の側面図である。 記録システムの概略のブロック図である。 本発明に係るプリンタドライバの設定ウィンドウを図示したものである。 本発明に係るプリンタドライバの設定ウィンドウを図示したものである。 5ピースの基本ピースブロックの一例を模式的に図示したものである。 基本ピースブロックを拡大又は縮小した状態を図示したものである。 基本ピースブロックを90度ずつ回転させた状態を図示したものである。 基本ピースブロックを上下左右に反転させた状態を図示したものである。 20ピースのパズルピース境界線を構成した例を図示したものである。 40ピースのパズルピース境界線を構成した例を図示したものである。 パズルピース境界線と画像とを合成した状態を図示したものである。 プレビューウィンドウを模式的に図示したものである。 プレビューウィンドウを模式的に図示したものである。 パズル印刷のロジックゼネラルフローの第1実施例である。 パズル印刷のロジックゼネラルフローの第1実施例である。 回転角度又は反転方向を決定する手順を示したフローチャートである。 パズル印刷のロジックゼネラルフローの第2実施例である。 パズル印刷のロジックゼネラルフローの第2実施例である。
符号の説明
50 インクジェット式記録装置、51 キャリッジガイド軸、52 プラテン、53 搬送駆動ローラ、54 搬送従動ローラ、55 排紙駆動ローラ、56 排紙従動ローラ、61 キャリッジ、62 記録ヘッド、100 記録制御部、101 ROM、102 RAM、103 ASIC、104 MPU、105 不揮発性メモリ、106 PFモータドライバ、107 CRモータドライバ、108 ヘッドドライバ、301 パーソナルコンピュータ、302 液晶モニタ、303 入力装置、P 記録紙、X 主走査方向、Y 副走査方向

Claims (6)

  1. 被記録材の記録面に記録を実行可能な構成を有する記録装置と表示装置及び入力装置を備えた情報処理装置とが情報伝送可能に接続された記録システムにおいて、前記記録装置の制御機能を前記情報処理装置のコンピュータに実現させるための記録装置制御プログラムであって、
    所定ピース数のパズルピース境界線を操作者が前記入力装置を介して選択したデジタル画像ファイルの画像に重ね合わせて被記録材に記録するジグソーパズル記録機能を実現させ
    前記ジグソーパズル記録機能は、操作者が前記入力装置を介して指定した被記録材のサイズ及びピース数に応じて、複数のパズルピースで構成された基本ピースブロックを一種類又は二種類以上、個々に拡大、縮小、回転又は反転して複数組み合わせることで、操作者が前記入力装置を介して指定したピース数のパズルピース境界線を構成する機能を実現させる、ことを特徴とした記録装置制御プログラム。
  2. 請求項1に記載の記録装置制御プログラムにおいて、前記情報処理装置の記憶媒体に保存されている所定ピース数の前記パズルピース境界線のデジタルデータを操作者が前記入力装置を介して指定した被記録材のサイズに合わせて拡大又は縮小する手順と、
    拡大又は縮小後の前記パズルピース境界線のデジタルデータと操作者が前記入力装置を介して選択したデジタル画像ファイルを展開して得た画像データとを合成する手順と、
    合成後の画像データの記録制御データを生成して前記記録装置へ送出する手順とをコンピュータに実行させる、ことを特徴とした記録装置制御プログラム。
  3. 請求項2に記載の記録装置制御プログラムにおいて、前記パズルピース境界線のデジタルデータを、操作者が前記入力装置を介して指定した被記録材のサイズに合わせて拡大又は縮小した後、さらに回転又は反転する手順をコンピュータに実行させる、ことを特徴とした記録装置制御プログラム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録装置制御プログラムにおいて、記録実行前に前記表示装置に記録イメージを表示するプレビュー表示機能を実現させる、ことを特徴とした記録装置制御プログラム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録装置制御プログラムにおいて、合成後の画像データを所定の拡大率で拡大し、記録実行後の被記録材を所定の配列で並べることで前記画像データの画像全体が構成されるように、拡大後の画像データを複数の被記録材に等分割して記録する機能を実現させる、ことを特徴とした記録装置制御プログラム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録装置制御プログラムにおいて、前記情報処理装置で動作しているアプリケーションソフトの記録実行指示に応じて記録制御データを生成して前記記録装置へ送出する機能を実現させる、ことを特徴とした記録装置制御プログラム。
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