JP5218340B2 - ジェットルームにおける緯糸検出装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示の緯糸検知装置では、経糸列をかき分けて経糸の開口内に対して出入りする支持部材(支持ケース)内に投光用光ファイバー及び受光用光ファイバーを設けた実施形態が開示されている。緯糸案内通路(飛走通路)内を飛走する緯糸の先端部が投光用光ファイバーの投射領域に到達すると、投光用光ファイバーの先端面(投光面)から投射された投光が緯糸の先端部から反射されて受光用光ファイバーの先端面(受光面)で受光される。
好適な例では、前記飛走通路の方向における前記挿し入れ開口の開口幅は、前記光ファイバーの径と同等である。
好適な例では、前記ファイバー通路は、前記先端側開口に連なる連絡通路を有し、前記連絡通路は、ストレート通路である。
好適な例では、前記投光用光ファイバー及び前記受光用光ファイバーを並列に収容する収容通路と、前記収容通路に連通して前記投光用光ファイバーを通す第1連絡通路と、前記収容通路に連通して前記受光用光ファイバーを通す第2連絡通路とが前記支持ケースに形成されており、前記第1連絡通路と前記第2連絡通路とが前記筬羽の揺動方向に並設されており、前記収容通路に前記挿し入れ開口が形成されている。
図1に示すように、緯糸Yは、スレイ11上の緯入れ用メインノズル12のエア(流体)の噴射によって経糸Tの開口内へ射出される。経糸Tの開口内へ射出された緯糸Yは、スレイ11の前面の装着面111に列設された複数の緯入れ用補助ノズル13の噴射孔131〔図2(b)及び図6(a)参照〕からのエアのリレー噴射によって、変形筬14の筬羽141に形成された飛走通路142内を飛走する。
図2(a),(b)に示すように、装着面111には支持溝16がスレイ11の長手方向に沿って形成されている。支持溝16は、装着面111側の幅狭部161と奥側の幅広部162と段差163とからなる。幅狭部161と幅広部162との段差163は、装着面111に対して平行である。
図3(a)及び図4(a)に示すように、収容通路29には投光用グラスファイバー21及び受光用グラスファイバー22が通されている。第1連絡通路30には投光用グラスファイバー21が通されており、第2連絡通路31には受光用グラスファイバー22が通されている。開口部36は、第1,2ファイバー通路を構成する収容通路29の通路方向に長い形状である。
図5(a)に示すように、飛走通路142の方向における挿し入れ開口32〔図5(b)参照〕の開口幅H1は、投光用グラスファイバー21の径及び受光用グラスファイバー22の径と同じである。又、飛走通路142の方向における収容通路29の通路幅H2は、挿し入れ開口32とは反対側の一部〔織布W側の円弧面部〕を除いて開口幅H1と同じである。さらに、第1連絡通路30及び第2連絡通路31の通路径は、収容通路29の通路幅H2と同じである。経糸Tの糸方向における収容通路29の通路幅H3は、通路幅H2の2倍以上である。
支持ケース20内に設けられる光ファイバーとしてグラスファイバー21,22が用いられるため、経糸Tとの擦れによる摩耗が防止される。投光用プラスチックファイバー43及び受光用プラスチックファイバー44は、織機の筬打ち運動に伴って繰り返し撓み変形するが、投光用プラスチックファイバー43及び受光用プラスチックファイバー44は繰り返し撓み変形に対する耐久性に優れているため、織機の筬打ち運動に伴う破損が回避される。
図7(a)に示すように分離されている分割片24,25は、分割片24,25の合わせ面241,251に接着剤〔図示せず〕を塗布される。合わせ面241,251に接着剤を塗布された分割片24,25は、図7(b)に示すように合わせ面241,251を合わせて接着剤によって仮接合される。
なお、接着剤45,47としては、例えばエポキシ樹脂が用いられる。
(1)挿し入れ開口32の一部である開口部36は、筬羽141側に開口しており、開口部36は、ファイバー通路の一部である収容通路29の通路方向に長い形状である。このような形状の挿し入れ開口32の存在は、溶接により接合された一対の分割片24,25間の第1ファイバー通路に対する投光用グラスファイバー21の挿通を容易にする。又、挿し入れ開口32の存在は、溶接により接合された一対の分割片24,25間の第2ファイバー通路に対する受光用グラスファイバー22の挿通を容易にする。そのため、金属製の一対の分割片24,25を溶接によって接合して支持ケース20を形成した後で光ファイバーを挿通することができるため、一対の分割片24,25の溶接時の熱により光ファイバーの光透過性能が低下する事が無い。
(7)緯糸検出精度は、投光用グラスファイバー21及び受光用グラスファイバー22の先端面が平面に近いほど、高くなる。投光用グラスファイバー21及び受光用グラスファイバー22の先端面が研磨によって曲面形状になっているが、複数本のグラスファイバー要素210,220を束ねたマルチ構成のグラスファイバー21,22では、各グラスファイバー要素210,220の先端面の面形状が平面に近づき、緯糸検出精度が向上する。
○図8に示すように、挿し入れ開口32の開口部36を形成する開口壁縁361A,362Aを面取り形状(曲面)に形成してもよい。このようにすれば、経糸Tと開口壁縁361,362との擦れによる糸切れのおそれはなくなる。又、接着剤47の外表面471から開口壁縁361,362を離すことによって接着剤46の外表面471を研磨する必要がなくなる。
○接着剤45によって一対の分割片24,25を仮接合することなく、分割片24,25の外縁部242,252を溶接してもよい。
○投光用光ファイバーと受光用光ファイバーとを隣接する別々の支持部材に分けて設けるようにしてもよい。
○支持ケース20を鋳造等により一体成形してもよい。この場合であっても、支持ケース20に挿し入れ開口32を設けることにより、支持ケース20の成形後に光ファイバーを挿通できるので、高熱、変形等により光ファイバーの光透過性能を低下させることがない。
(イ)前記光ファイバーは、複数のファイバー要素を束ねて構成されている請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯糸検出装置。
Claims (6)
- 流体の噴射によって緯入れされた緯糸が筬羽によって筬打ちされ、経糸列の間から経糸の開口内に対して出入り可能な支持ケースが前記筬羽を取り付けたスレイに設けられており、前記筬羽に形成される緯糸の飛走通路に対向して投光用光ファイバーと受光用光ファイバーとの少なくとも一方の光ファイバーが前記支持ケース内のファイバー通路に通されているジェットルームにおける緯糸検出装置において、
前記ファイバー通路は、前記飛走通路に臨む前記支持ケースの先端側の先端側開口と、前記光ファイバーを挿し入れるための前記支持ケースの基端側の挿し入れ開口とを備え、前記挿し入れ開口は、前記支持ケースの前記筬羽側側面及び織前側側面の少なくとも一方に開口しており、前記ファイバー通路は、前記挿し入れ開口と前記先端側開口との間に曲がり通路を有しているジェットルームにおける緯糸検出装置。 - 前記曲がり通路を形成する通路形成壁面の前記筬羽側における壁面部は、前記筬羽側へ屈曲するガイド面を有し、前記ガイド面は、前記挿し入れ開口から前記先端側開口側へ向かうにつれて、少なくとも前記挿し入れ開口から前記先端側開口に至る途中まで、前記通路形成壁面の前記筬羽側とは反対側における壁面に近づいてゆく請求項1に記載のジェットルームにおける緯糸検出装置。
- 前記飛走通路の方向における前記挿し入れ開口の開口幅は、前記光ファイバーの径と同等である請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯糸検出装置。
- 前記ファイバー通路は、前記先端側開口に連なる連絡通路を有し、前記連絡通路は、ストレート通路である請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯糸検出装置。
- 前記投光用光ファイバー及び前記受光用光ファイバーを並列に収容する収容通路と、前記収容通路に連通して前記投光用光ファイバーを通す第1連絡通路と、前記収容通路に連通して前記受光用光ファイバーを通す第2連絡通路とが前記支持ケースに形成されており、前記第1連絡通路と前記第2連絡通路とが前記筬羽の揺動方向に並設されており、前記収容通路に前記挿し入れ開口が形成されている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯糸検出装置。
- 前記第1連絡通路は、前記飛走通路に臨む投光用開口を有し、前記第2連絡通路は、前記飛走通路に臨む受光用開口を有し、前記投光用開口と前記受光用開口とは、離間している請求項5に記載のジェットルームにおける緯糸検出装置。
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