JP5216931B1 - バスロケーションシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バスの停留所にはICチップが配置され、サーバ10は、運行スケジュールを事業者端末2から取得して記憶する運行スケジュール取得手段11と、運行座標をバス端末3から取得し時刻情報と関連付けて現在位置情報として記憶する現在位置情報取得手段11と、現在位置情報を累積し運行履歴として記憶する運行履歴記憶手段11と、読み取られた個別番号を携帯情報端末1から取得する個別番号取得手段11と、バスが停留所に到着する到着予定時刻を算出する到着予定時刻算出手段11と、残り時間を、個別番号を読み取った携帯情報端末1に送信して表示させる到着予定表示手段11を備える。
【選択図】図3
Description
つまり、通勤時間帯のように混雑する時間帯や曜日によって、同じ区間であっても道路状況が異なりバスの停留所への到着時刻が大幅に変わってしまうので、運行スケジュール(時刻表)をバス利用者に知らせておくだけではバス利用者にとって便利であるとはいえない。
また、特許文献2に記載の発明は、電柱に設けられた検出装置でバスの通過を検出し、車両特定情報及び電柱特定情報に基づき、予定時刻からの遅れ時間を算出して、バスの停留所に設けられた表示装置においてその遅れ時間を表示するものである。
また、目的地までの所要時間はリアルタイムの道路状況に基づいて算出されたものではないので、交通事故等に起因する突発的な交通渋滞が発生したときには正しく所要時間を知ることができない。
また、バスの運行座標を読み取るためにバス端末のGPS機能を使用するので、それぞれのバスにバス端末を搭載するだけでよい。また、バスの停留所にはICチップを配置するだけであるので、この配置は容易でしかもICチップには電力供給が不要である。さらに、到着予定を利用者の携帯情報端末に表示させるので、停留所に電光掲示板や液晶ディスプレイ等の表示装置を設ける必要がない。
このように、本発明に係るバスロケーションシステムは、初期投資費用、及び通信費や照明費といった運営費用等のコストが低廉である。
さらに、バス利用者は携帯情報端末をICチップにかざすだけでバスの到着予定を知ることができるので、手間が掛からず利便性に優れる。
また、スマートフォンのアプリケーションを利用することによって、到着予定時刻等の表示も容易である。
このバスロケーションシステムは、バス利用者の携帯情報端末1と、バス事業者の事業者端末2と、複数のバスにそれぞれ搭載されたバス端末3と、クラウドサーバ10がネットワーク(インターネット)100を介して接続され、バス利用者が携帯情報端末1を使用してバスの運行状況を取得するものである。
ここで、本実施形態に係るバスロケーションシステムには複数のバス事業者が参加しており、停留所の中には複数のバス事業者のバスが停留する停留所もある。
そして、バスの各停留所には、バス停標識やバス停シェルターに停留所固有の個別番号を記憶し近接型非接触通信(NFC:Near Field Communication)により個別番号を出力するICチップ(世界基準のNFCチップ)が配置されている。ICチップは動作するために電源を必要とせず、また経年劣化がほとんどない。
なお、このICチップがバス停標識等のどこに配置されているか、バス利用者がわかり易いように表示されている。
ここで、バス利用者が本実施形態に係るバスロケーションシステムを利用する前に、当該システム専用のアプリケーションをスマートフォンにインストールしておく必要がある。
専用アプリケーションをインストールしたスマートフォンを停留所のNFCチップにかざすと、このアプリケーションが自動的に起動するようになっている。そして、アプリケーションが起動すると後述する処理を経て、アプリケーション上で(携帯情報端末1の表示部で)バスの到着予定時刻等が表示される。すなわち、バス利用者はスマートフォンをNFCチップにかざす動作だけでバスの到着予定時刻等を知ることができる。
そして、事業者端末2は、それぞれのバスの行き先情報及び各停留所への到着時刻情報を含む運行スケジュール(時刻表)を事前にクラウドサーバ10に送信する。行き先情報には、バスの運行系統(系統番号)の情報を含んでいてもよい。また、バス事業者ごとの識別番号も運行スケジュールに含んでいてもよい。事業者端末2からの運行スケジュールの送信は、一度行っておくと通常はダイヤ改正が行われない限り行う必要がない。
また、業務連絡等の情報を事業者端末2からバス端末3に対して、直接又はクラウドサーバ10を介して送信可能とすることもできる。
また、バス端末3は送信機能を有しており、バスの運行座標をクラウドサーバ10に送信可能である。この運行座標はテキストデータであるので、クラウドサーバ10へ送信するデータ量は小さい。
ここで、バスの運転手がバス端末3を操作しなくても、この運行座標のクラウドサーバ10への送信は自動的に所定時間ごとに繰り返し行われるようにプログラムされている。
制御部11は、記憶部12に記憶された制御プログラムに従ってシステム全体を制御するものであり、CPUからなる。
記憶部12は、ROMやRAMといった記憶媒体からなる。ROMには、システム全体を制御する制御プログラム等が記憶される。RAMにはそれぞれのバスの運行スケジュール、バスの運行座標とそのときの時刻情報を関連付けた現在位置情報や、現在位置情報を累積した運行履歴等が記憶される。
なお、記憶部12として、HDD等の他の記憶媒体が、主に又は補助的に用いられてもよい。
まず、クラウドサーバ10の電源を入れた後、システムの初期化を行う(ステップS101(以下、「ステップ」という語を省略する))。
この時刻情報は運行座標とともにバス端末3から送信されてもよいし、クラウドサーバ10が運行座標を受信した時刻をクラウドサーバ10内の時計部(表示しない)から取得してもよい。
一方、停留所のICチップに携帯情報端末1がかざされて、停留所の個別番号が携帯情報端末1で読み取られるとともに、携帯情報端末1から読み取られた停留所の個別番号がクラウドサーバ10に送信された場合には(S105)、制御部11はその停留所の個別番号を取得する(S106)。
また、バスの運行座標を読み取るためにバス端末3のGPS機能を使用するので、それぞれのバスにバス端末3を搭載するだけでよい。また、バスの停留所にはICチップを配置するだけであるので、この配置は容易でしかもICチップには電力供給が不要である。さらに、到着予定を利用者の携帯情報端末1に表示させるので、停留所に電光掲示板や液晶ディスプレイ等の表示装置を設ける必要がない。
このように、本実施形態に係るバスロケーションシステムは、初期投資費用、及び通信費や照明費といった運営費用等のコストが低廉である。
さらに、バス利用者は携帯情報端末1をICチップにかざすだけでバスの到着予定を知ることができるので、手間が掛からず利便性に優れる。
また、バス事業者に関係なく停留所に停留する全てのバスについて到着予定時刻を算出し、残り時間を携帯情報端末1に送信して表示させるので、バス利用者は複数のバス事業者のバスの中で最も早く停留所に到着するバスを知ることができる。
さらに、サーバ10をクラウドサーバ10とすることで、複数のバス事業者間の乗り継ぎ処理も容易となる。
また、スマートフォンのアプリケーションを利用することによって、残り時間等の表示も容易である。
また、ICチップはNFCチップであるので、日本向けの携帯情報端末1に限らず世界中の携帯情報端末1で当該システムを利用可能であり、また多言語表示にも対応可能である。
これにより、バス利用者にとって不要な情報が排除され、さらにバス利用者の利便性が向上する。
つまり、一度停留所で携帯情報端末1をかざして携帯情報端末1が停留所の個別番号を取得し、その情報を携帯情報端末1のアプリケーションで登録しておくことで、次回からはバス利用者は停留所まで行かなくても停留所の個別番号を呼び出すことができる。これにより、停留所とは離れた場所にバス利用者がいる場合、バスが到着するまでの残り時間と、その場所から停留所まで徒歩で何分掛かるかをバス利用者が比較することで、利用者が停留所まで歩いてもバスに間に合うのか、又は走らないと間に合わないのかを判断することができる。
2 事業者端末
3 バス端末
10 クラウドサーバ(サーバ)
11 制御部(運行スケジュール取得手段、現在位置情報取得手段、運行履歴記憶手段、個別番号取得手段、到着予定時刻算出手段、到着予定表示手段)
12 記憶部
13 出力部
14 入力部
100 ネットワーク(インターネット)
Claims (6)
- バス利用者の携帯情報端末と、バス事業者の事業者端末と、複数のバスにそれぞれ搭載されたバス端末と、サーバがネットワークを介して接続されたバスロケーションシステムにおいて、 バスの停留所には前記停留所固有の個別番号を記憶し近接型非接触通信により前記個別番号を出力する電源不要のICチップが配置され、 前記サーバは、 それぞれのバスの行き先情報及び各停留所への到着時刻情報を含む運行スケジュールを前記事業者端末から取得して記憶する運行スケジュール取得手段と、 GPS機能によって前記バス端末が前記バス端末を搭載したバスの運行座標を読み取ると、前記運行座標を前記バス端末から取得し時刻情報と関連付けて現在位置情報として記憶する現在位置情報取得手段と、 前記現在位置情報を累積し運行履歴として記憶する運行履歴記憶手段と、 前記停留所のICチップに前記携帯情報端末がかざされて前記個別番号が前記携帯情報端末で読み取られるとともに送信されると、前記読み取られた個別番号を前記携帯情報端末から取得する個別番号取得手段と、 前記取得した個別番号に係る停留所に停留するバスの前記運行スケジュール、前記現在位置情報、及び前記運行履歴を抽出しそれらの情報から、前記バスが前記停留所に到着する到着予定時刻を算出する到着予定時刻算出手段と、 前記到着予定時刻、又は前記到着予定時刻と現在時刻との差である残り時間を、前記個別番号を読み取った携帯情報端末に送信して表示させる到着予定表示手段を備え、前記停留所には前記到着予定時刻又は前記残り時間を表示させる表示装置を設けないことを特徴とするバスロケーションシステム。
- 前記到着予定表示手段において、前記停留所に到着していないバスのうち前記到着予定時刻が早いバスから順に所定の数だけ、前記到着予定時刻又は前記残り時間を表示させることを特徴とする請求項1に記載のバスロケーションシステム。
- 前記サーバは、 前記停留所に停留するバスに係る特定の行き先情報が前記携帯情報端末で選択されるとともに送信されると、前記選択された行き先情報を前記携帯情報端末から取得する行き先情報取得手段をさらに備え、 前記行き先情報取得手段で取得した行き先情報のバスに関してのみ、前記到着予定表示手段において前記到着予定時刻又は前記残り時間を表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載のバスロケーションシステム。
- 前記バスロケーションシステムに複数のバス事業者が参加し、前記停留所に複数のバス事業者のバスが停留する場合において、 前記サーバはクラウドサーバであって、 前記クラウドサーバは、バス事業者に関係なく前記停留所に停留する全てのバスについて前記到着予定時刻を算出し、前記到着予定時刻又は残り時間を前記携帯情報端末に送信して表示させることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載のバスロケーションシステム。
- 前記携帯情報端末はスマートフォンであることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載のバスロケーションシステム。
- 前記ICチップはNFCチップであることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載のバスロケーションシステム。
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