JP5216691B2 - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像読取装置及び画像形成装置に関する。
画像読取装置は、原稿等の記録媒体に形成された画像を画像データとして読み取るための装置であり、一般的にはスキャナと呼ばれている。この画像形成装置は、単体で販売されるもの以外に、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置に設けられるものもある。一般的に、画像読取装置は、光源からの光を線状にして記録媒体に照射し、その線状の光と記録媒体との相対的な位置関係を変化させながら原稿からの反射光や散乱光を線状に配列された受光素子で受光することで、記録媒体に形成された画像を画像データとして読み取っている。
記録媒体に照射する照明光の光量分布の不均一性や受光素子間の受光感度のバラツキがあると画像データの読み取り品質が低下するため、画像読取装置はシェーディング補正機能を備える。このシェーディング補正機能は、画像読取装置に設けられた白色基準板(白色基準値を測定するために用いられる基準板)に照明光を照射して得られる反射光等を受光素子で受光してシェーディング補正用データを受光素子毎に求め、このデータを用いて記録媒体から読み取られた画像データを補正することによって、照明光の光量分布の不均一性や受光素子間の受光感度のバラツキを補償する機能である。
ここで、白色基準板に汚れ等による黒点やキズ等があり、異常なデータがシェーディング補正用データとして求められてしまうと、読み取られた画像データが正常なものであったとしても、その画像データが異常なシェーディング補正用データを用いて補正されてしまう結果として、例えば筋が入った異常な画像データが得られてしまうことになる。これを防止するために、白色基準板上における読み取り位置を変えながら白色基準板からの反射光等を受光し、得られたデータの平均値をシェーディング補正用データとして用いることが行われている。
また、近年の高画質化に伴って、以上の複数位置で得られるデータの平均値をシェーディング補正用データとして用いたとしても、筋の発生等を完全に消去することが困難になっている。以下の特許文献1には、筋の発生等を防止すべく、各受光素子から得られたデータを値の大小に応じて並び替え(ソートし)、最も値が大きないくつかのデータ及び最も値が小さないくつかのデータを除いたデータを用いて平均値を求め、この平均値をシェーディング補正用データとして用いる技術が開示されている。
特許第3733227号公報
ところで、上述の特許文献1に開示された技術においては、シェーディング補正用データを求めるために、白色基準板上の複数位置で得られるデータの並び替えを行う必要があることから、一旦それらのデータを全てメモリに保管する必要がある。このため、少なくとも1ライン分の画像データ(受光素子の数の画素データ)×読み取りライン数分の容量を有するメモリが必要になる。また、カラー画像を読み取り可能な画像読取装置に対して上述の特許文献1に開示された技術を適用しようとすると、上記の容量を有するメモリを色毎に用意する必要があるため、更なる大容量のメモリが必要になってコストが上昇してしまうという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コストの大幅な上昇を招くことなくシェーディング補正を効果的に行い得る補正用データを求めることができる画像読取装置、及び当該画像読取装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像読取装置は、記録媒体に形成された画像を読み取る画像読取装置において、ライン状に配列された複数の受光素子によって前記画像を読み取って入力する画像入力手段と、前記画像の濃度を測定するために設けられる濃度基準板と、前記濃度基準板を前記画像入力手段で読み取る毎に得られる前記受光素子毎の入力値のうち、値が所定の閾値以下である異常入力値を判断する判断手段と、前記複数の受光素子に応じた記憶領域をそれぞれ有する第1,第2記憶手段と、前記判断手段で異常入力値ではないと判断された入力値を、前記受光素子毎に積算して前記第1記憶手段に記憶する積算手段と、前記判断手段で異常入力値であると判断された入力値を、前記受光素子毎に計数して前記第2記憶手段に記憶する計数手段と、前記第1,第2記憶手段の記憶内容に基づいて、シェーディング補正に用いる濃度基準値を決定する決定手段とを備えることを特徴としている。
また、本発明の画像読取装置は、前記所定の閾値が、前記濃度基準板を前記画像入力手段で最初に読み取って得られる前記受光素子毎の入力値の平均値に基づいた値であることを特徴としている。
また、本発明の画像読取装置は、前記判断手段が、前記第2記憶手段に記憶された計数値が所定の第1規定値以上になった場合には前記異常入力値の判断を中止し、前記積算手段は、残りの入力値を積算して前記第1記憶手段に記憶することを特徴としている。
また、本発明の画像読取装置は、前記第2記憶手段に記憶された計数値が所定の第1規定値よりも大きな第2既定値以上になった場合には、前記画像入力手段による前記濃度基準板の読み取りを中止することを特徴としている。
また、本発明の画像読取装置は、前記画像入力手段に設けられる前記複数の受光素子が、複数のブロックに区分されており、前記積算手段及び計数手段の処理は、前記ブロックを単位として行われることを特徴としている。
本発明の画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、記録媒体に形成された画像を読み取る上記の何れかに記載の画像読取装置を備えることを特徴としている。
本発明によれば、濃度基準板を読み取る毎に得られる入力値が異常入力値であるか否かを判断し、異常入力値でない場合には入力値を受光素子毎に積算して記憶する一方で、異常入力値であると判断された入力値を受光素子毎に計数して記憶し、これら記憶された積算値と計数値とに基づいて濃度基準値を決定している。このため、濃度基準値を決定するために必要となる記憶手段は、上記の積算値と計数値とを記憶する第1,第2記憶手段のみであり、コストの大幅な上昇を招くことなくシェーディング補正に用いる濃度基準値を求めることができるという効果がある。また、以上の処理によって得られる濃度基準値は、異常入力値が排除されたものであるため、シェーディング補正を効果的に行い得るという効果がある。
本発明の一実施形態による画像形成装置の外観構成を示す正面図である。 画像読取部1の内部構成を示す正面透視図である。 複合機Aの内部構成を示すブロック図である。 シェーディング補正に用いられる白色基準値を求める際の動作を示すフローチャートである。 シェーディング補正に用いられる白色基準値を求める際の動作を説明するための図である。 シェーディング補正に用いられる白色基準値を求める際の動作を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による画像読取装置及び画像形成装置について詳細に説明する。尚、以下では、画像形成装置の一種である複合機を例に挙げて説明する。図1は、本発明の一実施形態による画像形成装置の外観構成を示す正面図である。本実施形態の画像形成装置としての複合機Aは、コピー機能、プリント機能、ファクシミリ送信/受信機能を併せ持っており、原稿のコピー、コンピュータ等を用いて作成された各種データのプリントアウト、及び原稿のファクシミリ送受信が可能である。
図1に示す通り、複合機Aは、原稿P(記録媒体)の画像を読み取る画像読取部1(画像読取装置)、印刷用紙に対する画像形成等を行う本体部2、及び各種情報の表示及びユーザの操作指示の受付を行う操作表示部3を備える。画像読取部1は、ADF(Auto Document Feeder:自動原稿送り装置)10(搬送部)及びフラットベット読取部20から構成される。
ADF10は、原稿載置トレイ11上にセットされた複数枚の原稿Pを1枚ずつ順次自動給紙するものであり、プラテンカバー12、原稿載置トレイ11、並びにプラテンカバー12に収納される自動給紙機構(図示省略)からなる。尚、自動給紙機構は、ピックアップローラ、レジストローラ、プラテンローラ、及び排紙ローラ等によって構成される。図1においては、図示を省略しているが、ADF10には、自動給紙機構によって搬送される原稿の有無を検出するセンサが取り付けられている。
プラテンカバー12は、ヒンジ構造によってフラットベット読取部20に連結されることによって、フラットベット読取部20に対して開閉可能に設置されている。このプラテンカバー12は、フラットベット読取部20上に原稿Pをセットして読み取りを行う場合における原稿押さえカバーとしての役割と自動給紙機構を収容する筐体としての役割とを担っている。尚、図1に示すプラテンカバー12は、閉じられた状態を示している。
原稿載置トレイ11は、読み取り対象の原稿Pをセットするためのトレイである。原稿載置トレイ11に原稿Pがセットされた場合には、プラテンカバー12内に収納された自動給紙機構によって搬送され、搬送の途中でフラットベット読取部20によって原稿画像が読み取られる。尚、原稿載置トレイ11に複数枚の原稿Pがセットされた場合には、原稿載置トレイ11上の原稿Pが順次搬送されて、原稿画像がフラットベット読取部20で順次読み取られる。
図2は、画像読取部1の内部構成を示す正面透視図である。図2に示す通り、画像読取部1の一部をなすフラットベット読取部20は、プラテンガラス21、白色基準板22(濃度基準板)、原稿サイズ指示板23、フルレートキャリッジ24、ハーフレートキャリッジ25、キャリッジ移動用レール26、集光レンズ27、CCD(Charge Coupled Device)センサ28(画像入力手段)、及び読取部筐体29を備えており、プラテンガラス21上にセットされた原稿、又はADF10によって自動給紙される原稿の読み取りを行う。
プラテンガラス21は、その上面に読み取り対象の原稿が1枚ずつセットされるガラス板である。白色基準板22は、シェーディング補正用の白色基準データの基になる白色板である。原稿サイズ指示板23は、ユーザがプラテンガラス21上に各種サイズの原稿をセットする際の原稿のセット位置を示したものである。フルレートキャリッジ24は、プラテンガラス21の下方において、キャリッジ移動用レール26上を移動可能に構成されており、プラテンガラス21に沿って紙面左右方向(走査方向)に往復移動する。
このフルレートキャリッジ24は、照明光を斜め上方に向けて射出する光源24aと、照明光の反射光を後述するハーフレートキャリッジ25に向けて反射する第1ミラー24bとを備える。ここで、本実施形態では、上記の光源24aとして、複数の白色LED(Light Emitting Diode)を備える。白色LEDは、従来の冷陰極管等に比べると、極めて短時間で点灯及び消灯することが可能であるとともに消費電力が低いという利点を有する。
現在、様々な方式の白色LEDが提案されているが、本実施形態では任意の方式のものを用いることができる。例えば、青色の光を射出するLEDから射出される光を蛍光体材料に当てて黄色の光を得て、青色と黄色の混色で白色光を作り出す方式のもの、近紫外光を射出するLEDから射出される光を蛍光体材料に当てて混色する方式のもの、或いは赤色、緑色、青色の光を射出するLEDをそれぞれ設け、これらを同時に発光させて混色する方式のものの何れも用いることができる。尚、光源24aは、白色LEDに制限されるという訳ではなく、従来の冷陰極管等を備えるものであっても良い。
ハーフレートキャリッジ25は、フルレートキャリッジ24と同様に、キャリッジ移動用レール26上を移動可能に構成されており、プラテンガラス21に沿って紙面左右方向(走査方向)に往復移動する。このハーフレートキャリッジ25は、フルレートキャリッジ24に設けられた第1ミラー24bからの光を下方に向けて反射する第2ミラー25aと、この第2ミラー25aで反射された光を集光レンズ27に向けて反射する第3ミラー25bとを備える。ここで、フルレートキャリッジ24の移動量とハーフレートキャリッジ25の移動量との比率は1:0.5となるように制御される。これにより、集光レンズ27に達するまでの照明光の光路長が一定になる。
尚、プラテンガラス21上にセットされた原稿の画像は、フルレートキャリッジ24及びハーフレートキャリッジ25を走査方向に移動させることによって読み取られる。これに対し、ADF10によって自動給紙される原稿の画像は、フルレートキャリッジ24及びハーフレートキャリッジ25を所定の原稿読取位置に待機させ、ADF10が原稿を搬送することによって読み取られる。
集光レンズ27は、ハーフレートキャリッジ25に設けられた第3ミラー25bで反射された光をCCDセンサ28の受光面(複数の受光素子がライン状に配列された受光面)に集光する。CCDセンサ28は、CCD駆動部(図示略)から供給されるタイミング信号に同期して作動し、受光面に集光された光を光電変換することにより、原稿の画像に応じたアナログ信号を生成する。尚、CCDセンサ28で生成されたアナログ信号は本体部2に出力される。
図3は、複合機Aの内部構成を示すブロック図である。図3に示す通り、複合機Aの本体部2は、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33(第1,第2記憶手段)、用紙搬送部34、キャリッジ駆動回路35、AFE(アナログフロントエンド)36、光源駆動回路37、画像データ記憶部38、画像形成部39、及び通信I/F部40を備える。
CPU31は、ROM32に記憶されている制御プログラムに基づき、不図示の各種センサ群から出力される各種検出信号を参照しつつ、操作表示部3から入力される操作指示、又は通信I/F部40を介してクライアントコンピュータ(図示省略)から入力される各種指示に応じて本体部2の動作を制御する。例えば、画像読取部1による画像データの読み取り制御、或いは、画像データ記憶部38に記憶されている原稿画像データ、プリント画像データ、及びファクシミリ画像データ等の各種画像データのプリント制御や送信制御を行う。
ここで、CPU31は、画像読取部1による画像データの読み取り制御の際に、光源24aから射出される照明光の光量分布の不均一性やCCDセンサ28が備える受光素子間の受光感度のバラツキを補償するためにシェーディング補正を行う。具体的には、原稿の読み取りを開始する前に白色基準板22を用いてシェーディング補正に用いる白色基準値(濃度基準値)を決定する。そして、この白色基準値を用いて、画像読取部1から得られた画像データ(原稿を読み取って得られる画像データ)に対するシェーディング補正を行う。尚、以上の白色基準値の求め方の詳細については後述する。
ROM32は、CPU31で実行される制御プログラム及びその他のデータを記憶する不揮発性メモリである。RAM33は、CPU31が制御プログラムを実行して各種動作を行う際に、データの一時保存先となるワーキングエリアとして用いられる揮発性メモリである。用紙搬送部34は、搬送ローラ、搬送ローラ駆動用のモータ等を備えており、用紙トレイに収納されている印刷用紙を画像形成部39に搬送するとともに、画像形成部39で画像形成処理後が行われた印刷用紙を排紙トレイに搬送する。
キャリッジ駆動回路35は、CPU31の制御の下で、フラットベット読取部20のフルレートキャリッジ24及びハーフレートキャリッジ25を走査方向に沿って移動させるためのキャリッジ駆動信号を生成して画像読取部1に出力する。AFE36は、増幅器及びA/D変換器を備えており、前述したCCDセンサ28(図2参照)から出力されるアナログ信号をディジタル信号(画像データ)に変換してCPU31に出力する。尚、CPU31に入力された画像データは画像データ記憶部38に記憶される。
光源駆動回路37は、CPU31の制御の下で、画像読取部1に設けられた光源24aに電流を供給して光源24aを点灯させ、或いは光源24aに対する電流の供給を停止して光源24aを消灯させる。この光源駆動回路37は、例えばPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御により光源24aに供給する電流量を変化させることにより、光源24aから射出される照明光の光量を増減させることも可能である。
画像データ記憶部38は、フラッシュメモリ等のメモリを備えており、CPU31の制御の下で、原稿画像データ、通信I/F部40がクライアントコンピュータ(図示省略)から受信するプリント画像データ、及び通信I/F部40が公衆網(図示省略)から受信するファクシミリ画像データを記憶する。尚、上記のメモリに代えてハードディスク等の磁気記憶装置を備えていても良い。
画像形成部39は、CPU31の制御の下で、画像データ記憶部38に記憶されている原稿画像データ、プリント画像データ、又はファクシミリ画像データを用いて画像形成処理を行う。具体的には、上記の各種画像データに応じた画像形成画像を用紙搬送部34から搬送される印刷用紙にトナーを用いて転写し、定着ローラによってその画像形成画像の定着処理を行う。通信I/F部40は、クライアントコンピュータ(図示省略)や公衆網(図示省略)に接続され、このクライアントコンピュータや公衆網との間で各種信号の送受信を行う。
操作表示部3は、タッチパネル3a及び各種操作キーを備えており、操作キーの操作内容をCPU31に出力するとともに、CPU31の制御の下でタッチパネル3aへ種々の情報を表示する。操作表示部3が備える各種操作キーとしては、例えばスタートキー、ストップキー、電源キー、テンキー(数値入力キー)が挙げられる。尚、タッチパネル3aは、液晶ディスプレイによって構成されており、バックライトによって画面の明るさが調節される。
次に、上記構成における複合機1の動作について説明する。ここでは、前述したシェーディング補正に用いられる白色基準値を求める際の動作について説明する。図4はシェーディング補正に用いられる白色基準値を求める際の動作を示すフローチャートであって、図5,図6は同動作を説明するための図である。尚、図4に示すフローチャートは、ユーザからの指示があった場合、或いは定期又は不定期に実施される。
図4に示す処理が開始されると、まずCPU31の制御の下で、キャリッジ駆動回路35から画像読取部1に駆動信号が出力され、白色基準板22の読み取りが可能な位置にフルレートキャリッジ24及びハーフレートキャリッジ25が移動される。これらの移動が完了すると、光源24aから白色基準板22に対して照明光が照射されてCCDセンサ28によって白色基準板22が読み取られる。
ここでは、図5に示す通り、CCDセンサ28の受光面にライン上に配列された受光素子の数は7500個であり、上記の白色基準値を求めるために白色基準板22の異なる位置が64回に亘って読み取られる(合計64ラインの読み取りが行われる)ものとする。尚、前述した特許文献1に開示された技術では、7500個の受光素子から出力される64ライン分のデータを記憶するためのメモリが必須となる。また、図5に示す通り、CCDセンサ28が備える受光素子の配列方向を「主走査方向」といい、フルレートキャリッジ24の移動方向を「副走査方向」という。
光源24aからの照明光が白色基準板22に照射されると、その反射光がフルレートキャリッジ24に設けられた第1ミラー24b並びにハーフレートキャリッジ25に設けられた第2ミラー25a及び第3ミラー25bを順に介した後に、集光レンズ27によってCCDセンサ28の受光面に集光される。そして、CCDセンサ28からは、受光面に集光された反射光に応じたアナログ信号が出力される。CCDセンサ28からのアナログ信号はAFE36に入力されて画像データに変換されてCPU31に入力される。これによって、図6に示す通り、第1ライン目の入力値がCPU31に取得される(ステップS11)。
次に、CPU31は、取得した入力値をRAM33に予め設けられた不図示のデータ保存領域(第1記憶手段)に記憶するとともに、その取得した入力値の平均値を算出する(ステップS12)。つまり、図6に示す通り、第1ライン目の全ての入力値(7500個の入力値)を加算して、受光素子の数(7500)で除算することにより、平均値AVを算出する。尚、RAM33に設けられる上記のデータ保存領域は、CCDセンサ28に設けられた受光素子に対応した記憶領域を有しており、少なくとも1ライン分の入力値を記憶することができる容量がある。
次いで、CPU31は、算出した平均値から白色基準値を求める際に用いる閾値TH(図6参照)を決定する(ステップS13)。例えば、ステップS12で算出した平均値に対して、予め設定されている係数(例えば、値「0.8」)を乗算して得られる値を閾値THに決定する。閾値の決定方法は、以上の係数を乗算する方法以外に、任意の演算を行って決定することができる。尚、閾値を固定とすることもできるが、平均値に基づいて閾値を決定すれば画像読取部1の状況(例えば、周囲の明るさ)等が考慮された閾値が得られるため、閾値を固定にするのではなく平均値に基づいて決定するのが望ましい。
以上の処理が終了すると、CPU31の制御の下で、フルレートキャリッジ24及びハーフレートキャリッジ25が移動されて、白色基準板22の読み取り位置が変更され(ステップS14)、その変更された位置において白色基準板22の読み取りが行われる。これによって、図6に示す通り、第2ライン目の入力値がCPU31に取得される(ステップS15)。
次に、CPU31は、取得した入力値とステップS13で決定した閾値THとを比較し(ステップS16)、取得した入力値が白色基準板22の黒点やキズ等に起因する異常入力値であるか否かを判断する(ステップS17:判断手段)。具体的には、取得した入力値が閾値TH以下である場合には異常入力値であると判断し、取得した入力値が閾値THよりも大である場合には異常入力値ではないと判断する。
ここで、異常入力値ではないと判断した場合(ステップS17の判断結果が「NO」の場合)には、CPU31は、先にRAM33のデータ保存領域に記憶している入力値に対して、ステップS15で新たに取得した入力値を積算して記憶する(ステップS18:積算手段)。これに対し、異常入力値であると判断した場合(ステップS17の判断結果が「YES」の場合)には、CPU31は、異常入力値を計数し、その計数値をRAM33に予め設けられた計数値保存領域R(第2記憶手段;図6参照)に記憶する(ステップS19:計数手段)。尚、以上のステップS18,S19の処理は、CCDセンサ28に設けられた受光素子毎に行われる。
次に、CPU31は、1ライン分の入力値の全てについて、以上のステップS16〜S19の処理が終了したか否かを判断する(ステップS20)。この判断結果が「NO」である場合にステップS16に戻る。これに対し、判断結果が「YES」の場合には、図6に示す64ラインまで、以上説明したステップS16〜S19の処理が終了したが否かを判断する(ステップS21)。この判断結果が「NO」である場合には、ステップS14に戻って、白色基準板22の読み取りが継続される。
これに対し、ステップS21の判断結果が「YES」の場合には、CPU31は、RAM33に設けられたデータ保存領域及び計数値保存領域Rに記憶された値を用いて白色基準値を決定する(ステップS22:決定手段)。具体的には、読み取りを行ったライン数「64」から計数値保存領域Rに記憶されている計数値を減算して得られる減算値M(図6参照)を受光素子毎に求め、不図示のデータ保存領域に記憶されている積算値を上記の減算値Mで除算することにより、受光素子毎の白色基準値が決定される。
例えば、図6に示す例において、符号Pを付した部分においては、2つの異常入力値が生じている。このため、読み取りを行ったライン数「64」から異常入力値の数「2」を減算することによって減算値Mとして値「62」を求め、不図示のデータ保存領域に記憶されている積算値を値「62」で除算することにより、白色基準値の1つが決定される。受光素子毎の白色基準値が決定されると、図4に示す一連の処理が終了する。
以上の終了が終了し、ユーザの指示によって原稿Pの読み取りが開始されると、図4に示す処理によって決定された白色基準値を用いて、読み取られた画像データに対するシェーディング補正がCPU31により行われる。かかるシェーディング補正によって、光源24aから射出される照明光の光量分布の不均一性やCCDセンサ28が備える受光素子間の受光感度のバラツキが補償され、画像データの読み取り品質を維持することができる。
以上説明した通り、本実施形態では、白色基準板22を読み取る毎に得られる入力値が異常入力値であるか否かを判断し、異常入力値でない場合には入力値を受光素子毎に積算して記憶する一方で、異常入力値であると判断された入力値を受光素子毎に計数して記憶し、これら記憶された積算値と計数値とに基づいて白色基準値を決定している。このため、白色基準値を決定するために必要となるメモリは、上記の積算値と計数値とを記憶するメモリのみであり、コストの大幅な上昇を招くことなくシェーディング補正に用いる白色基準値(補正用データ)を求めることができる。また、以上の処理によって得られる白色基準値は、異常入力値が排除されたものであるため、シェーディング補正を効果的に行い得る。
以上、本発明の一実施形態による画像読取装置及び画像形成装置について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、ある受光素子についての異常入力値の計数値(計数値保存領域Rに記憶された計数値)が所定の値(例えば、読み取りを行うライン数の1/5程度の値:第1既定値)以上になった場合には、その受光素子については従来の方法(単純に平均値を求める方法)で白色基準値を求めても良い。
つまり、その受光素子については、ステップS17の判断を中止するとともに、それまでの積算値をクリアした上で以後得られる入力値をデータ保存領域に積算し、最後にその積算値から平均値を求めて白色基準値にしても良い。これにより、例えば特定の受光素子のみの感度が低く、ステップS17の判断によって常に異常入力値と判断されて白色基準値が得られないといった事態を防止することができる。
また、ある受光素子についての異常入力値の計数値(計数値保存領域Rに記憶された計数値)が上記の所定の値よりも大きなある値(例えば、読み取りを行うライン数の1/2程度の値:第2既定値)以上になった場合には、白色基準板22の読み取りを中止することが望ましい。かかる場合には、予め想定される原因以外の原因によって異常入力値が得られていると考えられるため、操作表示部3に対して白色基準板22の清掃を促す表示等を行って複合機A(画像読取部1)の動作を停止するのが望ましい。
また、前述した実施形態では、図4に示すステップS18,S19の処理が、CCDセンサ28に設けられた受光素子毎に行われる例について説明した。しかしながら、CCDセンサ28に設けられた受光素子を複数のブロックに区分し、このブロックを単位としてステップS18,S19等の処理を行っても良い。特に、記録媒体に形成された画像を等倍で読み取るコンタクト・イメージセンサは、数十個に分割された受光素子を備えており、分割された受光素子毎に感度が相違することが多いと考えられるため、分割された各々の受光素子を1ブロックとして取り扱うのが望ましい。また、ブロックに区分することで、図6に示す平均値AV及び閾値THがブロック毎に求められるため、異常入力値をより正確に判断することができる。
また、上記実施形態では、画像読取装置として、複合機Aに設けられた画像読取部1を例に挙げて説明したが、所謂スキャナとして単体で販売される画像読取装置にも本発明を適用することができる。
1 画像読取部
22 白色基準板
28 CCDセンサ
33 RAM
A 複合機
AV 平均値
P 原稿
R 計数値保存領域
TH 閾値

Claims (4)

  1. 記録媒体に形成された画像を読み取る画像読取装置において、
    ライン状に配列された複数の受光素子によって前記画像を読み取って入力する画像入力手段と、
    前記画像の濃度を測定するために設けられる濃度基準板と、
    前記濃度基準板を前記画像入力手段で読み取る毎に得られる前記受光素子毎の入力値のうち、値が所定の閾値以下である異常入力値を判断する判断手段と、
    前記複数の受光素子に応じた記憶領域をそれぞれ有する第1,第2記憶手段と、
    前記判断手段で異常入力値ではないと判断された入力値を、前記受光素子毎に積算して前記第1記憶手段に記憶する積算手段と、
    前記判断手段で異常入力値であると判断された入力値を、前記受光素子毎に計数して前記第2記憶手段に記憶する計数手段と、
    前記第1,第2記憶手段の記憶内容に基づいて、シェーディング補正に用いる濃度基準値を決定する決定手段と
    を備え、
    前記判断手段は、前記第2記憶手段に記憶された計数値が所定の既定値以上になった場合には前記異常入力値の判断を中止し、
    前記積算手段は、残りの入力値を積算して前記第1記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記所定の閾値は、前記濃度基準板を前記画像入力手段で最初に読み取って得られる前記受光素子毎の入力値の平均値に基づいた値であることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記画像入力手段に設けられる前記複数の受光素子は、複数のブロックに区分されており、
    前記積算手段及び計数手段の処理は、前記ブロックを単位として行われる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像読取装置。
  4. 記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    記録媒体に形成された画像を読み取る請求項1から請求項3何れか一項に記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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