JP5216586B2 - 消火装置用ノズル - Google Patents

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Description

本発明は消火装置用ノズルに関する。
消火区域において、消火器、消火システムなどの自動式消火装置は、制御された環境における火災の場合、作業者が不在でも消火剤を自動的に散布することの可能なノズルを備えるものが知られる。
特別な区域では、有効性が確実であり、起動に続いてノズルの迅速な保守と修復が可能な自動消火装置を提供することが一般的な傾向である。
本発明の目標は、有効性が確実であり保守と修復が簡単な消火装置用のノズルを提供することによって上述の要求を満たすことである。
この目標内で、本発明の目的は、その特別の構造的特徴によって、使用の際に最高に確実な信頼性と安全性を与えることの可能なノズルを提供することである。
本発明の他の目的は、実際の使用が単純で比較的容易であり、動作が有効であり経済的な観点からより競争力のあるノズルを提供することである。
本発明に従い、添付の請求項に規定される消火装置用ノズルを提供する。
本発明のさらなる特徴および効果は、添付の図面で非制限的な例として図示される、本発明によるノズルのいくつかの非制限的な実施形態の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
図を参照して、参照番号1は全体的に本発明によるノズルを示し、消火器Eに結合される。
ノズル1はいかなる消火器とも結合でき、したがって、消火器、消火システム等に結合できることに注目すべきである。
ノズル1は熱伝導係数の高い材料から作られ、開口2を含み、その少なくとも一部分は熱可塑性材料から作られたパッド3によって密封閉鎖される。このパッドは前記消火剤の自動散布を可能にするために、予備設定された温度で消火剤の圧力により自動的に取り外し可能である。
第1の実施形態において、ノズル1はドラバル式の有利な構造であり、開口2は消火剤の放出の方向に沿って連続的に収束部分2aと発散部分2bとを含む。
好適には、収束部分2aは、前記部分に対して相補的形状を有するパッド3によって密封閉鎖される。パッド3は、例えば、収束部分2aに加熱に便利な熱可塑性材料が流動状態で注入されることによりもたらされる。部分2aが充填されると材料は冷却され、固化したパッド3は密封封止を可能にする。動作形態における消火装置では、消火剤によって付与された圧力もパッド3を収束部分2aの壁に押圧して確実に密封状態を保つ。
消火剤は窒素、二酸化炭素、ハロンなどの好適なガスで構成されるのが好ましい。
ノズル1は、消火装置によって制御された環境での火災発生による異常な温度変化に迅速に追従するように、好ましくはノズルの周囲に分散配置された複数のフィン4で構成された熱伝導手段を含むことが望ましい。
ノズル1は、パッド3の高速での激しい噴出を防止するように適合された安全要素を含むことができ、これは例えば、ノズル1のそれぞれの孔の少なくとも1つに取り外し可能に挿入されて、パッド3を閉鎖するように発散部分2bを横断して配置されたピン5で構成される。
ノズル1は、消火装置の出口に連結するための端部シャンク6を含むのが好都合であり、さらに、例えば六角ナットなどの形状に加工され、工具でグリップして前記出口に最適に固定できるように、外形加工された部分7を含むのが有利である。
パッド3をより迅速に挿入できる第2実施形態において、ノズル1の開口2は少なくとも直線部分2cおよび発散部分2bを含み、それぞれ消火剤の放出方向に沿って配置される。直線部分2cはパッド3によって密封閉鎖される(図2および図3に図示)。特に、パッド3は、直線部分2cの端部に配置されてネジ切り中空シャンク6の内部に形成される受容器2d内に配置される。パッド3は略円形の横断断面を有し、その直径はシャンク6のネジの内径に略等しい。この第2実施形態において、グリップ部分7はシャンク6の外側に設けられる。
好適にはパッド3は別個に設けられ、シャンク6内部の受容器内に迅速に挿入できる。この後、ノズル1は消火装置(任意の種類)に結合される。作動形態における前記消火装置では、前記直線部分を密封閉鎖するように、消火剤によって付与される圧力がパッド3の押圧の維持に役立つことが好ましい。
図3において、ノズル1は、上述のように、消火剤を収容するタンク8を含む消火器Eに結合される。特に、ノズル1は、火災の発生が予測される制御された環境に点在できるように、消火器Eの可撓性ホース9に結合される。
火災が発生した場合に重要とみなされる数箇所のポイントを制御するように、消化器Eには各々それぞれのノズル1を結合した複数の可撓性管またはホース9を効率的に設けることができる。
各ノズル1は終端接続スリーブ10によって可撓性ホース9に結合され、特に、スリーブ10の対応するネジ切り終端出口10aに固定するために、ノズル1の終端シャンク6は中空でありネジ切りされている。
終端出口10aも、前記直線部分を密封閉鎖するようにパッド3の押圧を保つ(または、第1実施形態のノズル1の場合、収束部分2aの壁に押圧する)のに役立つ。
スリーブ10はノズル1へ熱を最適に伝達するために熱伝導係数の高い材料から適切に作られる。
図3に示すように、消火器Eは接続要素11を含む。接続要素11は、上部領域でタンク8に対して結合され、それぞれの可撓性ホース9の接続用に少なくとも1つのネジ切りカプリング12、または上述のようにより多くの重要なポイントを制御するために、対応する数の可撓性ホース9の接続用の複数のカプリング12が設けられる。
好適には、タンク8および接続要素11を接続するためのブッシュ13が設けられ、タンク8の対応する雌ネジ加工された入口および接続要素11の対応する雌ネジ加工された端部に固定するために雄ネジ加工される。
安全装置が接続要素11に結合され、タンク8が誤って過熱されると消火剤を自動的に噴出するように適合される。
かかる安全装置は、予め設定された圧力で破れるダイアフラム15が設けられたキャップ14を含む。
好適には、タンク8内に収容される消火剤の内圧をチェックするための監視圧力計16も設けられる。消火器Eは、タンク8と接続要素11との間の消火剤の流れを制御するために、制御により閉鎖する弁17を含む。前記弁はブッシュ13の空洞内に設けられる。
ブッシュ13は、その一端に近接して、消火剤の通路用ポート18を構成し、ブッシュ13内に滑入収容され、かつポート18を密封閉鎖する形態を弾性的に保持する流れ制御要素19と、接続要素11内に滑入して密封できるように収容されるポート18開口用のステム20が存在する。
特に、流れ制御要素19には上部領域に封止Oリング(図示せず)が設けられ、他端においてネジ切りブッシング22に当接しブッシュ13の他端に固定されたバネ21によって押圧される。ステム20は流れ制御要素19と同軸であり、ポート18の開口のためにポート18から突出する流れ制御要素19のタブ19aに当接する内部ヘッド20aと、弁17の手動制御開口のための接続要素11から突出するグリップヘッド20bとが設けられる。
実際の動作において、消火器Eの場合、可撓性ホース9によって、ノズルまたは複数のノズル1が制御すべき環境の重要とみなされるポイントに迅速かつ容易に配置され、これにより、タンク8を環境外へ適切に配置するのを可能にする。
制御すべき環境は例えば、エンジン室または他の密閉容積の内部であり得る。
火災が発生すると、制御された環境の温度変化がフィン4によってノズル1へ迅速に伝達され、予め設定された温度に達すると、熱可塑性材料のパッド3が軟化して消火剤の圧力によって開口2を通って自動的に放出され、制御された環境へ散逸し横溢することによって火災を鎮火する。
ピン5は、設置されると、開口2の出口パッド3をブロックし、この介在が適切であればパッド3の高速での急激な放出を防止する。
特に、パッド3が軟化する温度は仕様に従って製造者によって決定され、火災の大きさおよびその時間経過による拡大の見込みに応じて、異なる軟化温度を有する低温溶融プラスチック材料が好適に選択される。
また、ノズル1が消火器Eに結合される場合、タンク8はホース9および対応するノズル1の数に比例する容量を有し、適用基準がその設置を必要とするならば、予め設定された安全圧力に達したとき、安全キャップ14はダイアフラム15から消火剤を噴出させる。
弁17上に圧力計16を設置することが可能であり、これによって、使用者は消火剤の注入中にタンク8の充填をチェックし、例えば火災による消化器Eの起動によってタンク8が空になったか否かを続いてチェックすることが可能である。
消化器E、および一般に消火装置が火災を鎮火するために実際に起動されたならば、ノズル1は、ノズル1の取り外し、新しいパッド3の取り付け、および前記ノズルの再取り付け(外形加工部分7の存在によって容易になる)など、簡単で安価な一連の保守作業を行うことによって適切な作業場で容易かつ迅速に修復することができる。また、消火器Eの場合、前記消火器の保守および修復の一連の作業は、ノズル1および可撓性ホース7のカプリング12からの取り外し、パッド3の取り換え、ノズル1のスリーブ10への再固定、弁17が開いている間にカプリング12によるタンク8の再充填、弁17の閉鎖(ステム20を起動することによって)、ホース9のカプリング12への接続、消火器Eを使用状態にするための最終的な弁17の開口、である。
ノズル1は、エンジン室または密閉容積用のみならず他の容積用に、任意の消化装置に積極的に結合することができ、この場合にはタンク8の容量ならびにノズル1の数およびホース9の長さを適合させる。
パッド3は消火剤の圧力の作用で予め設定された温度で自動的に取り除くことができ、ノズル1はパッド3によって前記消火剤の自動的な散布が可能になるため、最大の効率が確保されるので、本発明は意図した目標と目的とを完全に達成することが実際に判明した。さらに、ノズル1は保守と修復が簡単であり、経済的な観点からも有利である。
このように考案された本発明は多くの修正と変更が可能であり、その全ては添付の請求項の範囲内であり、全ての詳細は他の技術的な均等物とさらに置き換えることが可能である。
上述の例示的実施形態において、特定の具体例に関して与えられた個々の特徴は、他の例示的実施形態に存在する他の種々の特徴と実際に相互に入れ替えることができる。
さらに、特許審査の間に既知であると判明したことは特許請求せず、請求除外事項であると理解される。
実際に、使用される材料ならびに形状および寸法は、仕様および技術基準に応じて任意とすることができ、それによって添付の請求項の保護の範囲を放棄するものではない。
本出願が優先権を主張するイタリア特許出願第BO2005A000535号における開示は参照により本願に援用される。
本発明による消火装置等用ノズルの第1実施形態の側断面図である。 本発明による消火装置等用ノズルの第2実施形態の側断面図である。 消火剤用タンクを含む種類の消化器に結合された図2のノズルの側断面図である。

Claims (11)

  1. 熱伝導係数の高い材料から作られ、少なくとも1つの開口(2)を含み、該開口の少なくとも一部分が少なくとも1つのパッド(3)によって密封閉鎖され、前記パッド(3)が、消火剤の自動的な散布を可能とするように予め設定された温度で消火剤の圧力によって自動的に取り除くことが可能であるとともに、前記予め設定された温度未満では消火剤の圧力によって前記開口(2)の内部に対して密封押圧が維持される消火装置用ノズル(1)であって、
    前記パッドが熱可塑性材料から作られ、前記開口(2)が、それぞれ消火剤の放出方向に沿って配置された少なくとも1つの直線部分(2c)と少なくとも1つの発散部分(2b)とを含み、少なくとも前記直線部分(2c)が前記パッド(3)によって密封閉鎖され
    前記パッド(3)が、前記直線部分(2c)の端部に配置された受容器(2d)内に配置され、前記直線部分(2c)よりも大きな横断方向の断面積を有することを特徴とするノズル。
  2. 前記ノズルが、前記可撓性ホース(9)への接続のために、スリーブ(10)の対応するネジ切り終端出口(10a)に固定するネジ切り中空終端シャンク(6)を含むことを特徴とする請求項1に記載のノズル。
  3. 前記パッド(3)の前記受容器(2d)が前記シャンク(6)内部に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のノズル。
  4. 前記パッド(3)が、略円形の横断方向断面を有し、ネジの内径に略等しい直径を有することを特徴とする請求項3に記載のノズル。
  5. 前記ノズルが、熱伝達を最適化するための熱伝導手段(4)を含むことを特徴とする請求項1に記載のノズル。
  6. 前記熱伝導手段が前記ノズル(1)に関して周囲に分散配置された複数のフィン(4)を含むことを特徴とする請求項5に記載のノズル。
  7. 前記開口(2)に近接して配置され、前記パッド(3)の激しい放出を防止するように適合された略横断方向の安全要素を含むことを特徴とする請求項1に記載のノズル。
  8. 前記安全要素が、前記ノズル(1)のそれぞれ少なくとも1つの孔に取り外し可能に挿入されたピン(5)であり、前記ピンが前記発散部分(2b)に横断方向に配置されていることを特徴とする請求項7に記載のノズル。
  9. 前記ノズルが、消火装置の出口に連結するための終端シャンク(6)を含むことを特徴とする請求項1に記載のノズル。
  10. 前記ノズルが、消火装置の出口に最適に固定することが可能なように、工具によってグリップされるように外形加工された部分(7)を含むことを特徴とする請求項1に記載のノズル。
  11. 前記ノズルが、消火器(E)によって制御される環境に好適に配置するために前記消火器(E)の可撓性ホース(9)に結合され、前記消火器が消火剤を収容するタンク(8)に接続された少なくとも前記可撓性ホース(9)を含むことを特徴とする請求項2に記載のノズル。
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