JPS63209673A - スプリンクラ−装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、火災の発生を自動的に感知し、散水して消
火するスプリンクラ−装置に関する。

〔従来の技術〕

従来より、一定床面積以上の建物においては、防火のた
めにスプリンクラ−装置の設置が義務付けられている。

この種の装置にあっては、給水管の途中から先はスプリ
ンクラ−ヘッドに通じる空気配管であって、給水管と空
気配管の間には、従来フラッパ一式の特殊な逆止弁を設
けて、平常時には両管は完全に遮断されるようになって
いる。

このようなフラッパ一式の弁を使用した場合は、空気配
管と給水管とにおける空気・水の圧力値が限定されるば
かりが、水撃に弱く、また完全密閉が難しいなどの問題
点がある。

そこで、これら問題点を解決するため、実開昭６２−１
６４７号には、フラッパ一式の弁に換えて市販のボール
弁を用い、空気配管と給水管とが平常時には弁で閉鎖さ
れ、空気配管の先端に設けられたスプリンクラ−ヘッド
が火災の熱で開口すると、空気配管における圧力の急激
な低下を感知装置により感知し、該感知装置に連動する
弁駆動装置により弁が開き、そして給水管の水が空気配
管に流入してスプリンクラ−ヘッドに至り、このヘッド
から散水されて消火するような構成のスプリンクラ−装
置が開示されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記従来例にあっては、いずれもスプリ
ンクラ−ヘッドが開口して、空気配管が減圧するのを感
知することによりスプリンクラ−装置の弁を開くような
構造となっているため、圧力感知装置が必要であると共
に、該圧力感知装置への配管も不可欠であるので、配管
系が複雑になり、装置全体の小型化に限界があるばかり
か、設置コストが嵩むなどの幾つかの問題点があった。

そこで、この発明はこれらの従来技術の問題点に鑑み、
構造が簡単で経済的なスプリンクラ−装置の提供をその
目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上記従来技術の問題点を解決するため、この発明によれ
ば、感知部により火災を感知したときに給水管の流路が
開放され、スプリンクラ−ヘッドから散水して消火する
スプリンクラ−装置において、前記感知部が火災の熱に
より融解して前記給水管の流路を開放する低融点熱溶融
性樹脂からなるスプリンクラ−装置を構成する。

この構成において、低融点熱溶融性樹脂からなる感知部
は、平常時には給水管の流路内に設けられた弁に連結す
る弁駆動部の作動を阻止し、且つ火災時には融解して前
記弁駆動部の作動を許容し弁を開かせしめるストッパー
を兼ねることができ、また給水管の流路内に設けられ、
火災時には融解する止水栓を兼ねてもよく、この場合低
融点熱溶融性樹脂としては、例えばエチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂などが好適である。

〔作用〕

この発明によれば、上記のごとく、スプリンクラ−装置
において、火災の発生を感知する感知部に例えばエチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂などのような融点の極めて低
い熱溶融性樹脂を使用し、例えば該低融点熱溶融性樹脂
の融解により給水管の流路内の弁を開かしせしめる構造
としたり、あるいは、弁の代りに低融点熱溶融性樹脂か
らなる止水栓を感知部とした構造とすれば、火災が発生
した場合に火災の熱を受けて、給水管の流路を間接ある
いは直接的に遮断していた低融点熱溶融性樹脂が速やか
に融解し、給水管の流路が開放される。したがって、従
来の装置のように別個に感知装置を設ける必要がないば
かりか、該感知装置に付随する配管系も必要がなく、極
めて簡単な構造の装置となるので、経済的なスプリンク
ラ−装置となり、また信頼性の面でも大きく向上する。

〔実施例〕

第１図は、この発明によるスプリンクラ−装置の一実施
例を示す部分縦断側面図で、図示のスプリンクラ−装置
ｌは、給水管２の流路内に設けられた弁３と、この弁３
を給水管２内の水の圧力で開かせしめる弁駆動部４と、
平常時にはこの弁駆動部４の作動を阻止するストッパー
を兼ね、火災発生時には融解して該弁駆動部４を作動せ
しめ弁３を開く感知部５と、給水管２の先端に取り付け
られるスプリンクラ−ヘッド６と−から構成されている
。

さらに、この装置ｌの詳細な構造とその使用態様につい
て説明すると、弁３にはボール弁が採用され、このボー
ル弁は回動軸４ａにより開閉される。

この回動軸４ａは、その他端部において、この弁駆戸部
４の内部に設けられた　ピストン４ｂのピストン棒４Ｃ
にクランク４ｄを介して連結されている。

なお、この弁駆動部４は、管２ａにより給水管２に連通
し、ピストン４ｂは常時加圧されている。また、弁駆動
部４には低融点熱溶融性樹脂からなる感知部５が設けら
れている。この感知部５は弁駆動部４の有底筒状の本体
４ｅの他端面に設けられた内鍔４ｆに係止され、平常時
には前記ピストン棒４ｃの先端が当接してボール弁３を
閉鎖状態に保持するストッパーを兼ねている。この状態
において、火災の熱で、弁駆動部の本体４ｅに係止され
た感知部５が融解すると、ピストン棒４Ｃを停止させて
いたストッパーがなくなるため、給水管２から管２ａを
介しで加圧水により加圧されていたピストン４ｂが下方
に動き、回動軸４ａを回し、ボール弁３が開く。それに
よって、給水管２内の水はスプリンクラ−ヘッド６に到
達し散水される。この実施例では従来の装置のように独
立した感知装置及びそのための複雑な配管を必要としな
いから、製造コスト、設置コストが安価で経済的な装置
となる。

なお、弁３はポール弁以外に、コック等回動によって開
閉する弁はもちろんのこと、弁棒を上下動することによ
って開閉する弁ももちろん使用可能である。

第２図は、この発明によるスプリンクラ−装置の他の実
施例である。図において、スプリンクラ−ヘッド１１に
連接する給水管１２の先端内周面には縮径部１２ａが設
けられ、その縮径部１２ａの反スプリンクラーヘッドｌ
ｌ側の端部間にはテーバ面１２ｂが形成されている。そ
して、この給水管１２の先端部の内部には、第１図実施
例における感知部５と同一材料により形成され、反スプ
リンクラーヘッド１１側に開口する有底筒状の感知部１
３が嵌入されて給水管１２を閉鎖する止水栓となってい
る。この実施例では、感知部１３が止水栓を兼ね、火災
が発生したときに感知部１３の底部１３ａが熱を受けて
短時間で融解して給水管１２が開放される構成となって
いるため、従来のものに比べてその構造が著しく簡単で
あるばかりか、第１図実施例の装置ｌよりも大幅に簡略
化され、極めて経済的な装置となる。

なお、これら実施例において、感知部を構成する低融点
熱溶融性樹脂としては、一般的な熱可塑性樹脂の融点よ
りも低く、その融点が６０６Ｃ〜１００°Ｃ程度のもの
が好適で、その具体的な例としては、例えばエチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂、スチレン系共重合樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合樹脂などの使用が可能であり、
第１図実施例のような使用方法では常温で適度な硬さを
持つものがよく、また第２図実施例のように止水栓を兼
ねる場合には、シール性の面から弾性を有するものが適
している。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば、スプリンクラ
−装置において、火災の発生を感知するための感知部に
、融点の極めて低い熱溶融性樹脂を用い、この樹脂の融
解を利用して火災の発生を感知する構成であるから、装
置の構造を大幅に簡略化することができ、製造コスト及
び設置コストの安価な装置となる。また、構造が簡単で
あるから保守点検も容易であるばかりか、故障が少なく
信頼性の面でも大きく向上するという効果がある。

なお、この発明は上記実施例に限定されるものではなく
、例えば感知部の形状を変更するなど、この発明の技術
思想内での種々の変更はもちろん可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明によるスプリンクラ−装置の一実施例
を示す部分縦断側面図、第２図は他の実施例を示す縦断
側面図である。 ２．１２　　：給水管、　３　：弁、 ４　：弁駆動部、　５，１３：感知部、６．１１ニスプ
リンクラ−ヘッド。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）感知部により火災を感知したときに給水管の流路
   が開放され、スプリンクラーヘッドから散水して消火す
   るスプリンクラー装置において、前記感知部は火災の熱
   により融解して前記給水管の流路を開放する低融点熱溶
   融性樹脂からなることを特徴とするスプリンクラー装置
   。
2. （２）特許請求の範囲第１項に記載のスプリンクラー装
   置において、感知部は平常時には給水管の流路内に設け
   られた弁に連結する弁駆動部の作動を阻止すると共に、
   火災時には融解して前記弁駆動部の作動を許容し前記弁
   を開かせしめるストッパーを兼ねていることを特徴とす
   るスプリンクラー装置。
3. （３）特許請求の範囲第１項に記載のスプリンクラー装
   置において、感知部は給水管の流路内に設けられ、火災
   時に融解して該流路を開放する止水栓を兼ねていること
   を特徴とするスプリンクラー装置。