JP5216357B2 - 自動充填用多室包装袋及びそれを用いた包装体の製造方法 - Google Patents

自動充填用多室包装袋及びそれを用いた包装体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の収納部を有する多室包装袋及びこの多室包装袋を用いた包装体の製造方法に関する。
従来、袋の表裏面を形成する表面フィルムと裏面フィルムとの間に、表面フィルムと裏面フィルム間の開口部を二分して分割フィルムが挟み込まれ、分割フィルムを境に、表面フィルム側と裏面フィルム側とに、それぞれ収納部が形成された袋状をなし、表面フィルム側から分割フィルムを吸引するための吸引孔(表面側吸引孔)と、裏面フィルム側から分割フィルムを吸引するための吸引孔(裏面側吸引孔)とが、表面フィルムと裏面フィルムの開口部側の縁部にそれぞれ形成された自動充填用多室包装袋と、それを用いた包装体の製造方法とが知られている(例えば、特許文献1参照)。
さらに説明すると、被包装物は、表面フィルム側と裏面フィルム側でそれぞれ動作する吸引盤による吸引で各収納部を開口させることで自動充填される。上記多室包装袋の表面側吸引孔と裏面側吸引孔は、この自動充填時に、2つの収納部を別々に開口させることができるようにし、自動充填時の誤充填を防止するためのものである。例えば、表面フィルム側の吸引盤を表面側吸引孔の位置に押し当てて分割フィルムを吸引させると共に、裏面フィルム側の吸引盤を裏面側吸引孔からずれた位置に押し当てて裏面フィルムを吸引させると、裏面フィルム側の収納部を開口させることができる。これとは逆に、表面フィルム側の吸引盤を表面側吸引孔からずれた位置に押し当てて表面フィルムを吸引させると共に、裏面フィルム側の吸引盤を裏面側吸引孔の位置に押し当てて分割フィルムを吸引させると、表面フィルム側の収納部を開口させることができる。
特許第3413506号公報
しかしながら、上記従来の自動充填用多室包装袋は、2つの収納部を選択的に開口するために、表面フィルムと裏面フィルムの両者に吸引孔を形成することが必要となる。このため、表面フィルムに形成した吸引孔と、裏面フィルムに形成した吸引孔が共に所定の位置になるよう調整しなければならず、両フィルムのピッチ合わせなど、製袋時の工程数が増える問題がある。また、吸引孔は、通常、原反フィルムに形成するが、吸引孔が形成されることにより原反フィルムの強度が低下し、表面フィルムと裏面フィルムのいずれの原反フィルムについても製袋時の取り扱い性が低下するという問題もある。
さらに、被包装物の充填後は、両収納部の開口部側の縁部を熱融着して封止するが、表裏両フィルムに吸引孔が形成されているので、シールバーへシーラント材などが付着堆積しやすい問題がある。また、上記熱融着は、吸引孔が熱融着部に内包されるようにしてい行われるが、凹部としてその跡が表裏両面に残ってしまい、得られる包装体の見栄えを悪くする問題もある。
本発明は、2つの収納部を選択的に開口させるための吸引孔を表裏いずれか1箇所だけで済むようにし、表裏両フィルムのピッチ合わせの手間、吸引孔の形成に伴う製袋時の原反フィルムの取り扱い性低下、シールバーへのシーラント材の付着堆積、及び封止用の熱融着部に残される吸引孔の跡による見栄えの低下をいずれも軽減できるようにすることを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、表裏いずれか一方に位置する一方のフィルムと、他方に位置する他方のフィルムとの間に、一方のフィルムと他方のフィルム間の開口部を二分して分割フィルムが挟み込まれ、分割フィルムを境に、一方のフィルム側と他方のフィルム側とに、それぞれ収納部が形成された袋状をなし、一方のフィルムと分割フィルムの対向する開口部側の縁部と、他方のフィルムと分割フィルムの対向する開口部側の縁部とのうち、一方のフィルムと分割フィルムの対向する開口部側の縁部にのみジッパーが設けられていて、一方のフィルム側の収納部のみがジッパーによる開閉が可能となっており、他方のフィルムの開口部側の縁部には、他方のフィルム側から分割フィルムを吸引するための吸引孔が、前記ジッパーの位置より外側に形成されており、一方のフィルムには吸引孔が形成されていないことを特徴とする自動充填用多室包装袋を提供するものである。
また、本発明は、上記自動充填用多室包装袋を用い、ジッパーが閉じた状態で、一方のフィルムと他方のフィルムの開口部側の縁部を、一方のフィルムに対向する吸引盤と他方のフィルムに対向する吸引盤とでそれぞれ吸引して、他方のフィルム側の収納部を開口させて被包装物を充填する工程と、一方のフィルムの開口部側の縁部を当該一方のフィルムに対向する吸引盤で吸引すると共に、分割フィルムの開口部側の縁部を、吸引孔を介して、他方のフィルムに対向する吸引盤で吸引して、ジッパーを開放すると共に、一方のフィルム側の収納部を開口させて被包装物を充填する工程とを有することを特徴とする包装体の製造方法を提供するものでもある。
上記本発明に係る包装体の製造方法は、ジッパーの開放を、一方のフィルムの開口部側の縁部を当該一方のフィルムに対向する吸引盤で吸引すると共に、分割フィルムの開口部側の縁部を、吸引孔を介して、他方のフィルムに対向する吸引盤で吸引することで、一方のフィルムと分割フィルムのジッパーより外側の縁部間を広げ、広げられた一方のフィルムと分割フィルムの縁部間に解除具を差し込んでジッパーに押し当てることで行うこと、
他方のフィルム側の収納部と、一方のフィルム側の収納部とに被包装物を充填後、開口部側の縁部をジッパーの位置より外側で熱融着し、吸引孔を内包する熱融着部を形成した後、熱融着部に吸引孔を含む単一の貫通孔を吊り下げ孔として形成すること
をその好ましい態様として含むものである。
本発明によれば、一方のフィルム側の収納部を開閉するジッパーを設けることで、ジッパーを閉じた状態では一方のフィルムと分割フィルムを一体に吸引することができ、ジッパーを開いた状態では一方のフィルムと分割フィルムを別々に吸引することができる。したがって、他方のフィルムにのみ吸引孔を形成しておけば、一方のフィルムと分割フィルム間の収納部と、他方のフィルムと分割フィルム間の収納部とを選択的に開口させることができる。
上記のように、本発明によれば、他方のフィルム側のみに吸引孔を設ければ足るので、表裏両フィルムのピッチ合わせの手間、吸引孔の形成に伴う原反フィルムの製袋時の取り扱い性低下、シールバーへのシーラント材の付着堆積、及び封止用の熱融着部に残される吸引孔の跡による見栄えの低下のいずれをも、2つの吸引孔が必要な従来に比して1/2に軽減することができる。
以下、本発明を図面に基づいて更に説明する。
まず、図1〜図8に基づいて、本発明の第1の例に係る多室包装袋と、これを用いた本発明の包装体の製造方法の一例を説明する。
図1は本発明の第1の例に係る多室包装袋を構成するフィルムの組み合わせ状態の説明図、図2は本発明の第1の例に係る多室包装袋の斜視図、図3は本発明の第1の例に係る多室包装袋を把持具にセットした状態の斜視図、図4は本発明の第1の例に係る多室包装袋の他方のフィルム側の収納部への被包装物充填時の説明図、図5は本発明の第1の例に係る多室包装袋のジッパーの開放時の説明図、図6は本発明の第1の例に係る多室包装袋の一方のフィルム側の収納部への被包装物充填時の説明図、図7は製造された包装体の一例を示す平面図、図8は製造された包装体の他の例を示す平面図である。なお、図1〜図8において、同じ符号は同様の部材又は部位を示す。
図1及び図2に示されるように、本例の多室包装袋4は、一方のフィルム1、分割フィルム2及び他方のフィルム3の3枚のフィルムで構成されている。一方のフィルム1と他方のフィルム3は、多室包装袋4の表裏に位置するもので、いずれが表面でも裏面でもよいが、説明の便宜上、一方のフィルム1を袋の表面側に位置する表面フィルム、他方のフィルム3を袋の裏面側に位置する裏面フィルムとして説明する。
本例における上記表面フィルム1、分割フィルム2及び裏面フィルム3は同形同大となっている。多室包装袋4は、表面フィルム1、分割フィルム2及び裏面フィルム3を、表面フィルム1と裏面フィルム3の間に分割フィルム2を挟み込んで重ね、周縁部の三方を熱融着した袋状をなしている。5a〜5cは袋の三方に形成された熱融着部である。
分割フィルム2は、上記熱融着が施されていない一縁部に形成された、表面フィルム1と裏面フィルム3間の開口部6を二分しており、分割フィルム2を境にして、表面フィルム1側と裏面フィルム3側とにそれぞれ収納部9a,9bが形成されている。収納部9a,9bは、上記分割フィルム2で二分された開口部6の一方と他方である開口部6a,6bをそれぞれ有するものとなっている。
表面フィルム1と分割フィルム2の開口部6(6a)側の縁部には、両者間に形成された収納部9aを開閉可能とするジッパー7が取り付けられている。ジッパー7は、凸条を有する雄型7aと、凹条を有する雌型7bとからなるもので、雄型7aと雌型7bを嵌め合わせることで収納部9aを閉鎖し、嵌め合わせを解除することで収納部9aを開放できるものとなっている。また、裏面フィルム3の開口部6(6b)側の縁部の中央部には、裏面フィルム3側から分割フィルム2を吸引することができるよう、裏面フィルム3を貫通する吸引孔8が形成されている。この吸引孔8は、上記ジッパー7の位置より外側に形成されている。
多室包装袋4には、表面フィルム1と分割フィルム2間に形成された表面フィルム1側の収納部9aと、裏面フィルム3と分割フィルム2間に形成された裏面フィルム3側の収納部9bとに分けて、2種類の被包装物を充填することができる。被包装物は、表面フィルム1側の収納部9aと、裏面フィルム3側の収納部9bとを別々に開くこと(開口部6aと6bを別々に開くこと)で、充填箇所を誤ることなく自動充填することができる。
次に、上記多室包装袋4を用いた包装体の製造方法について説明する。
まず、図3に示されるように、多室包装袋4を、ジッパー7が閉じた状態で、両サイドの熱融着部5a,5cの上部をクリップ状の把持具11,11で掴んで吊り下げ、表面フィルム1と裏面フィルム3の外面に向かってそれぞれ進退可能な一対の吸引盤10a,10b間に位置させる。
表面フィルム1側の収納部9a(図2参照)と、裏面フィルム3側の収納部9b(図2参照)の選択的開放は、上記吸引盤10a,10bによる吸引と、ジッパー7の開閉によって行われる。吸引盤10a,10bによる吸引位置については後述するが、この吸引位置の調節は、吸引盤10a,10b間における多室包装袋4の位置を調節することで行うこともできる。しかし、吸引位置の調節を行いやすくするために、上記吸引盤10a,10bは、対向する表面フィルム1又は裏面フィルム3に沿って上下左右に移動可能としておくことが好ましい。
裏面フィルム3側の収納部9bを開放して被包装物を充填する方法について説明する。
図4に示されるように、両吸引盤10a,10bを、表面フィルム1と裏面フィルム3とに向かって前進させ、表面フィルム1の開口部6側の縁部の中央部分と、裏面フィルム3の吸引孔8からずれた開口部6側の縁部とにそれぞれ当接させて吸引する。表面フィルム1と裏面フィルム3が吸引盤10a,10bにそれぞれ吸着された状態で、両吸引盤10a,10bを後退させる。これにより、表面フィルム1と共に、閉じたジッパー7によって分割フィルム2が一体となって外方に引っ張られると共に、裏面フィルム3が外方に引っ張られて、裏面フィルム3側の収納部9bの開口部9bが開き、収納部9bを開放することができる。この時、表面フィルム1側の収納部9aの開口部6a(図2参照)はジッパー7によって閉じた状態であるので、誤投入を防止しつつ、被包装物を確実に裏面フィルム3側の収納部9bに自動充填することができる。
次に、ジッパー7の開放方法について説明する。
図5に示されるように、吸引盤10a,10bを、表面フィルム1の開口部6側の縁部の中央部分と、裏面フィルム3の吸引孔8の部分とにそれぞれ当接させて吸引し、表面フィルム1を吸引盤10aで吸着すると共に、吸引孔8を介して分割フィルム2を吸引盤10bで吸着する。この状態で吸引盤10a,19bを若干後退させると、ジッパー7は閉じた状態ではあるが、表面フィルム1と分割フィルム2のジッパー7より外側の縁部間を広げることができる。この広げられた縁部間にヘラ状又は爪状の解除具12を差し込み、ジッパー7に押し当てて、雄型7aと雌型7bの嵌め合わせを解除することで、容易にジッパー7を開くことができる。
ジッパー7の開放は、表面フィルム1を吸引盤10aで吸着すると共に、吸引孔8を介して分割フィルム2を吸引盤10bで吸着した後、両吸着盤10a,10bを強く後退させることでも行うことが可能である。しかし、上記のように解除具12を使用すると、多室包装袋4に無理な力を加えることなく確実に開放できるので好ましい。また、解除具12を使用する場合、解除具12を差し込みやすくするために、ジッパー7より外側に設けられた吸引孔8を介してジッパー7より外側部分が吸引盤9bで吸着される分割フィルム2だけでなく、表面フィルム1も、ジッパー7より外側部分を吸引盤9aで吸着することが好ましい。
上記のようにしてジッパー7を開放することで、表面フィルム1側の収納部9a(図2参照)を選択的に開放することができるようになる。この表面フィルム1側の収納部9aを開放する方法について説明する。
ジッパー7の開放後、ジッパー7の開放時の吸着盤10a,10bの吸着位置を維持したまま、さらに吸着盤10a,10bを後退させると、図6に示されるように、表面フィルム1が外方へ引っ張られると共に、分割フィルム2が裏面フィルム3を伴って外方へ引っ張られ、表面フィルム1側の収納部9aの開口部6aが広げられる。この時、分割フィルム2が吸引孔8を介して吸着盤10bに吸着されていることで、分割フィルム2と裏面フィルム3は密着しており、裏面フィルム3側の収納部9b(図2参照)の開口部6bは閉じた状態にある。したがって、表面フィルム1側の収納部9aだけが開放され、誤投入を防止しつつ、被包装物を確実に表面フィルム1側の収納部9aへ自動充填することができる。
以上のようにして、表面フィルム1側の収納部9aと、裏面フィルム3側の収納部9bとへそれぞれ該当する被包装物を自動充填した後、開口部6側の縁部を熱融着し、図7に示されるように、吸引孔8を内包する熱融着部5dを形成し、開口部6を封止すると共に、ジッパー7を閉じて包装体の製造を完了する。開口部6側の縁部の熱融着は、被包装物を収納した多室包装袋4を把持具11,11で吊り下げた状態で、開口部6側の縁部をシールバーで挟み付けることで行うことができる。また、ジッパー7の閉鎖は、熱融着部5dの形成の前又は後若しくは熱融着部5dの形成と同時に、挟持ローラや押え板(図示されていない)間にジッパー7部分を挟み付けることで行うことができる。
ところで、図7に示される包装体は、熱融着部5dに吸引孔8の跡が、裏面フィルム3側のみではあるが、凹部として残る。そこで、図8に示されるように、上記熱融着部5dの形成とジッパー7の閉鎖後、熱融着部5dの吸引孔8部分を打ち抜いて、吸引孔8を内包する単一の貫通孔を吊り下げ孔13として形成することが好ましい。この吊り下げ孔13は、製造された包装体を店頭で吊り下げ陳列するためのもので、この吊り下げ孔13で吸引孔8の跡を消してしまうことにより、違和感を無くすことができる。吊り下げ孔13は、吸引孔8と同じか吸引孔8より大きい貫通孔として形成されるもので、図示される円形の孔の他、楕円形、ひょうたん形、卵形、おむすび形などとすることもできる。
以上の説明は、ジッパー7が閉じた状態での裏面フィルム3側の収納部9bへの充填、ジッパー7の開放、ジッパー7が開放した状態での表面フィルム1側の収納部9aへの充填の順で説明したが、ジッパー7が開放した状態での表面フィルム1側の収納部9aへの充填、ジッパー7の閉鎖、ジッパー7が閉じた状態での裏面フィルム3側の収納部9bへの充填の順で行うこともできる。しかし、本発明に係る多室包装袋4のように、ジッパー7付きの袋の場合、異物の混入を抑制するため、できるだけジッパー7を閉じた状態で移送することが好ましい。このため、包装体の製造手順は、ジッパー7が閉じた状態で移送されて来た多室包装袋4をそのままの状態で製造工程で使用できることが好ましく、ジッパー7が閉じた状態での裏面フィルム3側の収納部9bへの充填、ジッパー7の開放、ジッパー7が開放した状態での表面フィルム1側の収納部9aへの充填の順で行うことが好ましい。
次に、図9及び図10に基づいて、本発明の第2の例に係る多室包装袋について説明する。
図9は本発明の第2の例に係る多室包装袋を構成するフィルムの組み合わせ状態の説明図、図10は本発明の第2の例に係る多室包装袋の斜視図である。なお、図9及び図10において、図1〜図8と同じ符号は同様の部材又は部位を示す。
図9及び図10に示されるように、本例の多室包装袋4は、基本的には前述の第1の例に係る多室包装袋4と同様であるが、裏面フィルム3が表面フィルム1及び分割フィルム2より短いものとなっている。なお、熱融着部5eは、裏面フィルム3の底辺側の縁部と分割フィルム2の中間部間を熱融着したもので、本例の多室包装袋4は、裏面フィルム3と分割フィルム2を熱融着部5eで接合した後に表面フィルム1を重ねて熱融着部5a〜5cを形成することで得ることができる。
本例の多室包装袋4においては、裏面フィルム3が表面フィルム1及び分割フィルム2より短いことから、表面フィルム1側の収納部9aの深さが深く、背面フィルム3側の収納部9bの深さが浅くなっている。このため、収納部9aへ収納する被包装物に比して収納部9bへ収納する被包装物の量が少ない場合や小さい場合に対応することができる。
さらに、図11及び図12に基づいて、本発明の第3の例に係る多室包装袋について説明する。
図11は本発明の第3の例に係る多室包装袋を構成するフィルムの組み合わせ状態の説明図、図12は本発明の第3の例に係る多室包装袋の中央縦断面図である。なお、図11及び図12において、図1〜図8と同じ符号は同様の部材又は部位を示す。
図11及び図12に示されるように、本例の多室包装袋4における表面フィルム1と分割フィルム2間には、二つ折りにされた底面フィルム14が、折り部を内側に向けて挟み込まれており、表面フィルム1側の収納部9aは、底面フィルム14で形成された底面部を有するガゼットタイプとなっている。底面フィルム14の一片は表面フィルム1に熱融着部5b−1を介して接合されており、底面フィルム14の他片は裏面フィルム3と共に分割フィルム2に熱融着部5b−2を介して接合されている。なお、図示はされていないが両側に熱融着部を有するのは他の例と同様である。
上記のようにすると、収納部9aの収納量を増大させることができると共に、多室包装袋4を自立可能な袋とすることができる。また、本例では表面フィルム1と分割フィルム2間に底面フィルム14を挟み込んでいるが、裏面フィルム3と分割フィルム2間にも挟み込み、両収納部9a,9bをガゼットタイプとすることもできる。
本発明の第1の例に係る多室包装袋を構成するフィルムの組み合わせ状態の説明図である。 本発明の第1の例に係る多室包装袋の斜視図である。 本発明の第1の例に係る多室包装袋を把持具にセットした状態の斜視図である。 本発明の第1の例に係る多室包装袋の他方のフィルム側の収納部への被包装物充填時の説明図である。 本発明の第1の例に係る多室包装袋のジッパーの開放時の説明図である。 本発明の第1の例に係る多室包装袋の一方のフィルム側の収納部への被包装物充填時の説明図である。 製造された包装体の一例を示す平面図である。 製造された包装体の他の例を示す平面図である。 本発明の第2の例に係る多室包装袋を構成するフィルムの組み合わせ状態の説明図である。 本発明の第2の例に係る多室包装袋の斜視図である。 本発明の第3の例に係る多室包装袋を構成するフィルムの組み合わせ状態の説明図である。 本発明の第3の例に係る多室包装袋の中央縦断面図である。
符号の説明
1 表面フィルム(一方のフィルム)
2 分割フィルム
3 裏面フィルム(他方のフィルム)
4 多室包装袋
5a 熱融着部
5b 熱融着部
5b−1 熱融着部
5b−2 熱融着部
5c 熱融着部
5d 熱融着部
5e 熱融着部
6 開口部
6a 開口部
6b 開口部
7 ジッパー
7a 雄型
7b 雌型
8 吸引孔
9a 収納部
9b 収納部
10a 吸引盤
10b 吸引盤
11 把持具
12 解除具
13 吊り下げ孔
14 底面フィルム

Claims (3)

  1. 表裏いずれか一方に位置する一方のフィルムと、他方に位置する他方のフィルムとの間に、一方のフィルムと他方のフィルム間の開口部を二分して分割フィルムが挟み込まれ、分割フィルムを境に、一方のフィルム側と他方のフィルム側とに、それぞれ収納部が形成された袋状をなし、一方のフィルムと分割フィルムの対向する開口部側の縁部と、他方のフィルムと分割フィルムの対向する開口部側の縁部とのうち、一方のフィルムと分割フィルムの対向する開口部側の縁部にのみジッパーが設けられていて、一方のフィルム側の収納部のみがジッパーによる開閉が可能となっており、他方のフィルムの開口部側の縁部には、他方のフィルム側から分割フィルムを吸引するための吸引孔が、前記ジッパーの位置より外側に形成されており、一方のフィルムには吸引孔が形成されていないことを特徴とする自動充填用多室包装袋。
  2. 請求項1に記載の自動充填用多室包装袋を用い、ジッパーが閉じた状態で、一方のフィルムと他方のフィルムの開口部側の縁部を、一方のフィルムに対向する吸引盤と他方のフィルムに対向する吸引盤とでそれぞれ吸引して、他方のフィルム側の収納部を開口させて被包装物を充填する工程と、一方のフィルムの開口部側の縁部を当該一方のフィルムに対向する吸引盤で吸引すると共に、分割フィルムの開口部側の縁部を、吸引孔を介して、他方のフィルムに対向する吸引盤で吸引して、ジッパーを開放すると共に、一方のフィルム側の収納部を開口させて被包装物を充填する工程とを有することを特徴とする包装体の製造方法。
  3. ジッパーの開放を、一方のフィルムの開口部側の縁部を当該一方のフィルムに対向する吸引盤で吸引すると共に、分割フィルムの開口部側の縁部を、吸引孔を介して、他方のフィルムに対向する吸引盤で吸引することで、一方のフィルムと分割フィルムのジッパーより外側の縁部間を広げ、広げられた一方のフィルムと分割フィルムの縁部間に解除具を差し込んでジッパーに押し当てることで行うことを特徴とする請求項2に記載の包装体の製造方法。
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