JP5215676B2 - 可変利得増幅器 - Google Patents

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Description

本発明は、MOSFETからなる複数の増幅トランジスタと前記増幅トランジスタに電流を供給可能なMOSFETからなる複数の電流制御トランジスタを備え、各増幅トランジスタのオンオフ及びオン状態の増幅トランジスタからオン状態の電流制御トランジスタに流れる電流経路を切り替え制御することで、利得が可変に構成された可変利得増幅器に関する。
ケーブルや電波を用いたテレビ放送のチューナのような広帯域の無線通信機は、強い信号が入力されたときのチャンネル間相互変調妨害を抑えるため、高い線形性を備えた歪の小さい可変利得増幅器を必要とする。従来のディスクリート部品を用いて構成されるチューナでは、線形性の高いPINダイオード部品を用いて信号減衰器を構成し、増幅器に強い信号が入力されないようにして、相互変調妨害信号の発生を抑えてきた。しかし、CMOSトランジスタやバイポーラトランジスタ等で構成される一般的に用いられる半導体集積回路上には、PINダイオードを形成することはできない。このため、無線通信機を半導体集積回路で構成するためには、異なる可変利得増幅器を実現する方法が必要になる。
半導体基板上に、CMOSトランジスタで形成する可変利得増幅器の内、広帯域且つ高い線形性を具備するものとして、下記の特許文献1に開示された可変利得増幅器がある。この可変利得増幅器は、図9に模式的に示すように、複数の増幅トランジスタからなる増幅トランジスタ回路200と、複数の電流制御トランジスタからなる電流経路制御回路300を備えて構成され、増幅トランジスタに流れる電流の経路を制御することによって、電流を流すオン状態の増幅トランジスタの実質的な大きさを制御し、増幅器の利得及び線形性を表す指標であるIIP3(3次入力インターセプトポイント)を制御する。増幅トランジスタ回路200に流れる電流値Iを電流経路制御回路300で一定に保つことにより、増幅トランジスタのサイズ(W/L)が縮小または増大すると、トランスコンダクタンスgm(利得)が低下または上昇し、IIP3が増大または減少する。飽和領域で動作するMOSトランジスタの電流値は、以下の数1で与えられる。但し、Kはプロセス定数、Wはトランジスタのチャネル幅、Lはトランジスタのチャネル長、Vgsはゲート・ソース間電圧、Vthはトランジスタの閾値電圧である。
[数1]
I=K×(W/L)×(Vgs−Vth)
ここで、数1の(Vgs−Vth)が大きくなるとIIP3を大きくできるため、トランジスタサイズであるトランジスタのチャネル幅Wとチャネル長Lが一定であれば、電流Iを増やすことでIIP3は大きくできる。一方、トランスコンダクタンスgmは、以下の数2で与えられる。数2より明らかなように、電流値が一定の場合、チャネル幅Wを大きくすると、トランスコンダクタンスgm(利得)を大きくできる。
[数2]
gm=2×(I×K×W/L)1/2
特開2002−330039号公報
しかしながら、上述の可変利得増幅器には以下に示すような問題がある。図9に示す電流経路制御回路は、実際の回路構成では、電流制御トランジスタによってカレントミラー回路が構成され、電流制御トランジスタのドレインが増幅トランジスタのソースに接続されている。カレントミラーを構成する電流制御トランジスタはドレイン・ソース間電圧Vdsに十分な大きさがないと、動作領域が飽和領域から線形領域に移行し、精度良くミラー動作ができなくなり、電流を精度良く増幅トランジスタに流せなくなる。つまり、増幅回路の線形性が低下して増幅歪が大きくなる。
ここで、可変利得増幅器の利得を小さくするために、増幅トランジスタのチャネル幅Wを小さくするとする。電流値を一定にすると、増幅トランジスタの(Vgs−Vth)が大きくなるためIIP3が大きくなりながら、トランスコンダクタンスgm(利得)は小さくなる。増幅トランジスタのゲートバイアス電圧が一定のままであると、増幅トランジスタの(Vgs−Vth)が大きくなることから、カレントミラーを構成する電流制御トランジスタのドレイン・ソース間電圧Vdsが低下して、正常なミラー動作をするのに十分に余裕のある電圧でなくなってくる。閾値電圧Vthはチャネル長Lに依存するため、略一定値であるとすると、増幅トランジスタのゲート・ソース間電圧Vgsはチャネル幅Wの減少とともに増大する。このため、電流制御トランジスタが正常なミラー動作をするために、電流制御トランジスタのドレイン・ソース間電圧Vdsは、増幅トランジスタのゲート・ソース間電圧Vgsの増大に伴って変動しても、飽和領域で動作するに十分な電圧に設定しておくことが重要となる。しかし、可変利得増幅器を低電圧電源で構成する場合には、例えば、高い利得に設定して、(Vgs−Vth)を小さくしても、利得によって増幅トランジスタの(Vgs−Vth)が変動するので、電流制御トランジスタのドレイン・ソース間電圧Vdsに、正常なミラー動作をするのに十分に余裕のある電圧が印加されなくなる虞がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、低利得動作時において線形性の低下を抑制可能な可変利得増幅器を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る可変利得増幅器は、ゲートに入力する入力信号を増幅するMOSFETからなる複数の増幅トランジスタと、前記複数の増幅トランジスタに電流を供給可能なMOSFETからなる1または複数の電流制御トランジスタを備え、前記各増幅トランジスタのオンオフを切り替え制御して、前記増幅トランジスタから前記電流制御トランジスタに流れる電流経路を、オン状態の前記増幅トランジスタからオン状態の前記電流制御トランジスタに流れる電流経路に変更することで、利得が可変に構成された可変利得増幅器であって、前記切り替え制御に応じて、前記増幅トランジスタのゲートに共通に入力するバイアス電圧を調整するバイアス電圧調整回路と、前記1または複数の電流制御トランジスタのゲートに個別にまたは共通に入力する電流制御電圧を調整する電流制御電圧調整回路を備え、前記バイアス電圧調整回路が、前記切り替え制御によって生じるオン状態の前記電流制御トランジスタのドレイン・ソース間の第1電圧の絶対値の変化を抑制するように、前記バイアス電圧を調整可能に構成されていることを第1の特徴とする。
本発明に係る可変利得増幅器は、上記第1の特徴に加えて、更に、1つの前記増幅トランジスタと当該増幅トランジスタに電流を供給可能な1つの前記電流制御トランジスタを備えた増幅回路ユニットを複数備え、前記各増幅回路ユニットの前記電流制御トランジスタのオンオフまたは電流量を個別に制御して、前記各増幅トランジスタのオンオフを切り替え制御して前記電流経路を変更することで、前記複数の増幅回路ユニットからなる増幅回路の利得が可変に構成されていることを第2の特徴とする。
本発明に係る可変利得増幅器は、上記第2の特徴に加えて、更に、前記バイアス電圧調整回路が、前記増幅回路ユニットと同数の前記各増幅回路ユニットと各別に対応付けられたバイアス電圧調整ユニットを備え、前記切り替え制御に応じて活性化された前記増幅回路ユニットに対応する前記バイアス電圧調整ユニットを活性化することで、前記バイアス電圧を調整することを第3の特徴とする。
上記第1乃至第3の特徴の可変利得増幅器によれば、バイアス電圧を固定したまま利得の切り替え制御が行なわれると、オン状態の電流制御トランジスタのドレイン・ソース間の第1電圧の絶対値が低下する場合には、バイアス電圧調整回路が、前記第1電圧の絶対値が上昇するようにバイアス電圧を調整し、逆に、バイアス電圧を固定したまま利得の切り替え制御が行なわれると、前記第1電圧の絶対値が上昇する場合には、バイアス電圧調整回路が前記第1電圧の絶対値が低下するようにバイアス電圧を調整するので、利得の切り替え制御状態に拘わらず、電流制御トランジスタは、制御された電流量で増幅トランジスタに安定して電流を供給することが可能となる。より具体的には、電流制御トランジスタを用いてカレントミラー回路を構成する場合において、電流制御トランジスタのドレイン・ソース間電圧(第1電圧の絶対値)が、カレントミラー動作するに十分な、つまり、飽和領域で動作可能な電圧を確保できるようになり、電流制御トランジスタによってカレントミラーされる電流量を、利得の切り替え制御の状態に関係なく安定して増幅トランジスタにできるようになる。この結果、低利得動作時において線形性の低下を抑制可能な可変利得増幅器を提供することができる。
特に、上記第2または第3の特徴の可変利得増幅器によれば、増幅回路ユニット毎に設けられた電流制御トランジスタのオンオフまたは電流量を個別に制御することで、各増幅トランジスタのオンオフ及び電流経路を切り替え制御が可能となる。また、増幅回路ユニットの個数を増やすことで、利得可変範囲を広く設定でき、且つ、可変利得の変化幅を細かく設定可能となる。
更に、バイアス電圧調整回路が、増幅回路ユニットと同様にユニット化されているので、バイアス電圧調整ユニットを、増幅回路ユニットを模擬するように回路構成することで、利得の切り替え制御に応じて活性化された増幅回路ユニットに対応するバイアス電圧調整ユニットを活性化することで、活性化された増幅回路ユニットの増幅トランジスタのノードに生じる電位変動を、バイアス電圧調整回路内で模擬できるので、当該電位変動を補償するようにバイアス電圧を自動的に調整できる。
本発明に係る可変利得増幅器は、上記第2または第3の特徴に加えて、更に、前記電流制御電圧調整回路は、前記切り替え制御に応じて、前記各電流制御トランジスタのゲートに個別に入力する複数の電流制御電圧を各別に調整することを第4の特徴とする。
上記第4の特徴の可変利得増幅器によれば、電流制御電圧調整回路によって、各電流制御トランジスタのオンオフまたは電流量を個別に制御することができ、結果として、利得の切り替え制御が可能となる。
本発明に係る可変利得増幅器は、上記第4の特徴に加えて、更に、前記電流制御電圧調整回路が、前記増幅回路ユニットと同数の前記各増幅回路ユニットと各別に対応付けられた電流制御電圧調整ユニットを備え、前記切り替え制御に応じて活性化された前記増幅回路ユニットに対応する前記電流制御電圧調整ユニットを活性化することで、活性化された前記電流制御電圧調整ユニットの夫々から対応する前記増幅回路ユニットの前記電流制御トランジスタのゲートに入力する前記電流制御電圧を各別に出力し、活性化されなかった前記電流制御電圧調整ユニットの夫々から対応する前記増幅回路ユニットの前記電流制御トランジスタのゲートに入力してオフさせる前記電流制御電圧を各別に出力することを第5の特徴とする。
本発明に係る可変利得増幅器は、上記第5の特徴に加えて、更に、前記各増幅回路ユニットの前記電流制御トランジスタと、対応する前記電流制御電圧調整ユニット内のトランジスタが対になってカレントミラー回路を構成していることを第6の特徴とする。
上記第5または第6の特徴の可変利得増幅器によれば、電流制御電圧調整回路が、増幅回路ユニットと同様にユニット化されているので、電流制御電圧調整ユニットを、増幅回路ユニットを模擬するように回路構成することで、利得の切り替え制御に応じて活性化された増幅回路ユニットに対応する電流制御電圧調整ユニットを活性化することで、活性化された増幅回路ユニットの電流制御トランジスタに対して、活性化された増幅回路ユニットの個数に適応した電流を流すように、電流制御電圧を自動的に調整できる。
特に、第6の特徴の可変利得増幅器によれば、電流制御電圧調整回路内の活性化された電流制御電圧調整ユニットを流れる電流を、活性化された増幅回路ユニットの電流制御トランジスタにカレントミラーして流すことができ、活性化された増幅回路ユニットの総電流量の調整が、電流制御電圧調整回路側から可能となる。
本発明に係る可変利得増幅器は、上記第4乃至第6の何れかの特徴に加えて、更に、前記電流制御電圧調整回路は、前記切り替え制御の状態に関係なく、前記各電流制御トランジスタの電流値の総和が一定となるように、前記電流制御電圧を調整可能に構成されていることを第7の特徴とする。
上記第7の特徴の可変利得増幅器によれば、上記の数2で示したように、オン状態の増幅トランジスタを流れる電流が一定であれば、オン状態の増幅トランジスタの個数(つまり、増幅トランジスタのサイズ)の切り替え制御に応じた利得変化を得ることができ、結果として、IIP3を簡単に調整可能な可変利得増幅器が実現できる。
本発明に係る可変利得増幅器は、上記第1の特徴に加えて、更に、1つの前記増幅トランジスタと、前記1または複数の電流制御トランジスタと前記1つの増幅トランジスタとの間の電気的接続を制御するスイッチ素子を備えた増幅回路ユニットを複数備え、前記各増幅回路ユニットの前記スイッチ素子のオンオフを個別に制御して、前記各増幅トランジスタのオンオフを切り替え制御して前記電流経路を変更することで、前記複数の増幅回路ユニットと前記1または複数の電流制御トランジスタからなる増幅回路の利得が可変に構成されていることを第8の特徴とする。
本発明に係る可変利得増幅器は、上記第8の特徴に加えて、更に、前記バイアス電圧調整回路は、前記増幅回路ユニットと同数の前記各増幅回路ユニットと各別に対応付けられたバイアス電圧調整ユニットと、前記バイアス電圧調整ユニットの夫々に電流供給するMOSFETとを備え、前記切り替え制御に応じて活性化された前記増幅回路ユニットに対応する前記バイアス電圧調整ユニットを活性化することで、前記バイアス電圧を調整することを第9の特徴とする。
上記第8または第9の特徴の可変利得増幅器によれば、増幅回路ユニット毎に設けられたスイッチ素子のオンオフを個別に制御することで、各増幅トランジスタのオンオフ及び電流経路を切り替え制御が可能となる。また、増幅回路ユニットの個数を増やすことで、利得可変範囲を広く設定でき、且つ、可変利得の変化幅を細かく設定可能となる。
更に、バイアス電圧調整回路が、増幅回路ユニットと同様にユニット化されているので、バイアス電圧調整ユニットを、増幅回路ユニットを模擬するように回路構成することで、利得の切り替え制御に応じて活性化された増幅回路ユニットに対応するバイアス電圧調整ユニットを活性化することで、活性化された増幅回路ユニットの増幅トランジスタのノードに生じる電位変動を、バイアス電圧調整回路内で模擬できるので、当該電位変動を補償するようにバイアス電圧を自動的に調整できる。
本発明に係る可変利得増幅器は、上記第8または第9の特徴に加えて、更に、前記増幅回路ユニットと同数の前記各増幅回路ユニットと各別に対応付けられた電流制御電圧調整ユニットと、前記電流制御電圧調整ユニットの夫々に電流供給するMOSFETとを備え、前記電流制御電圧調整回路が、前記切り替え制御に応じて活性化された前記増幅回路ユニットに対応する前記電流制御電圧調整ユニットを活性化することで、前記1または複数の電流制御トランジスタのゲートに共通に入力する電流制御電圧を調整することを第10の特徴とする。
本発明に係る可変利得増幅器は、上記第10の特徴に加えて、更に、前記1または複数の電流制御トランジスタと、前記電流制御電圧調整回路内の前記電流制御電圧調整ユニットの夫々に電流供給するMOSFETが対になってカレントミラー回路を構成していることを第11の特徴とする。
上記第10または第11の特徴の可変利得増幅器によれば、電流制御電圧調整回路が、増幅回路ユニットと同様にユニット化されているので、電流制御電圧調整ユニットを、増幅回路ユニットを模擬するように回路構成することで、利得の切り替え制御に応じて活性化された増幅回路ユニットに対応する電流制御電圧調整ユニットを活性化することで、活性化された増幅回路ユニットの電流制御トランジスタに対して、活性化された増幅回路ユニットの個数に適応した電流を流すように、電流制御電圧を自動的に調整できる。
特に、第11の特徴の可変利得増幅器によれば、電流制御電圧調整回路内の活性化された電流制御電圧調整ユニットを流れる電流を、活性化された増幅回路ユニットの電流制御トランジスタにカレントミラーして流すことができ、活性化された増幅回路ユニットの総電流量の調整が、電流制御電圧調整回路側から可能となる。
本発明に係る可変利得増幅器は、上記第10または第11の特徴に加えて、更に、前記1または複数の電流制御トランジスタの電流値の総和が一定となるように、前記電流制御電圧を調整可能に構成されていることを第12の特徴とする。
上記第12の特徴の可変利得増幅器によれば、上記の数2で示したように、オン状態の増幅トランジスタを流れる電流が一定であれば、オン状態の増幅トランジスタの個数(つまり、増幅トランジスタのサイズ)の切り替え制御に応じた利得変化を得ることができ、結果として、IIP3を簡単に調整可能な可変利得増幅器が実現できる。
次に、本発明に係る可変利得増幅器の実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る可変利得増幅器1(1a、1b)は、図1に模式的に示すように、複数の増幅トランジスタからなる増幅トランジスタ回路2と、複数の電流制御トランジスタからなる電流経路制御回路3、6を備えて増幅回路部10、20が構成され、増幅トランジスタに流れる電流の経路を制御することによって、電流を流すオン状態の増幅トランジスタの実質的な大きさ(トランジスタサイズ、ゲート幅W/ゲート長L)を制御し、可変利得増幅器の利得及び線形性を表す指標であるIIP3(3次入力インターセプトポイント)を制御する。増幅トランジスタのサイズ(W/L)を変更して利得及びIIP3を制御する点については、図9に示す従来の可変利得増幅器と同じである。
本実施形態では、更に、利得の切り替え制御に応じて、増幅トランジスタのゲートに共通に入力するバイアス電圧Vbを調整するバイアス電圧調整回路4、7、及び、各電流制御トランジスタのゲートに入力する電流制御電圧Vgi(i=1〜n)、Vgを調整する電流制御電圧調整回路5、8を備える。バイアス電圧調整回路4、7から抵抗Rを介して増幅トランジスタのゲートにバイアス電圧Vbが供給される一方、入力端子INからコンデンサCを介して増幅トランジスタのゲートに入力信号(AC成分)が入力される。入力信号は増幅回路部10、20で増幅され、出力端子OUTから増幅された出力信号が出力される。
以下、増幅回路部10、20(増幅トランジスタ回路2及び電流経路制御回路3、6)、バイアス電圧調整回路4、7、及び、電流制御電圧調整回路5、8の回路構成について、図2〜図8の回路図を参照して、具体的に説明する。尚、図1において、各回路に付した符号の内、2つ併記したものは前の符号が第1実施形態に対応し、後の符号が第2実施形態に対応している。
〈第1実施形態〉
先ず、第1実施形態に係る可変利得増幅器について、図2〜図4を参照して説明する。第1実施形態に係る可変利得増幅器1aは、図2に示すように、増幅回路部10が、複数の増幅回路ユニット1i(i=1〜n)を並列に配置して構成されている。各増幅回路ユニット1iは、1対の差動増幅用の増幅トランジスタQ20、Q21と電流制御トランジスタQ30を備えて構成されている。増幅トランジスタQ20、Q21と電流制御トランジスタQ30は、本実施形態では、Nチャネル型MOSFET(NMOS)で構成されているが、Pチャネル型MOSFET(PMOS)であっても構わない。各増幅回路ユニット1iの増幅トランジスタQ20、Q21は、各ドレインが夫々に共通の差動出力端子OUT、OUTBに接続し、各ゲートが夫々に共通のバイアス入力端子BIN、BINBに接続し、各ソースが同じ増幅回路ユニット1iの電流制御トランジスタQ30のドレインに接続している。また、各増幅回路ユニット1iの電流制御トランジスタQ30のゲートには、電流制御電圧調整回路5からゲート電圧である電流制御電圧Vgi(i=1〜n)が各別に入力され、ソースは接地されている。尚、バイアス入力端子BIN、BINBは、夫々、図示しないが、コンデンサを介して1対の差動入力端子に容量結合している。つまり、入力信号のAC成分だけが、バイアス電圧調整回路4からバイアス入力端子BIN、BINBに供給されるバイアス電圧Vbに重畳し、各増幅回路ユニット1iで増幅され、差動出力端子OUT、OUTBから出力される。
電流制御電圧Vgiの電圧値によって、各増幅回路ユニット1iの電流制御トランジスタQ30のオンオフ及び電流量が制御され、電流制御トランジスタQ30がオフする増幅回路ユニット1iの増幅トランジスタはオフするので、電流制御電圧Vgi(i=1〜n)を個別に制御することで、増幅回路部10内の増幅トランジスタの実質的なトランジスタサイズが調整でき、利得を切り替える制御が可能となる。尚、電流制御電圧Vgiは、電流制御トランジスタQ30をオンさせる場合は、NMOSの閾値電圧より高い電圧に設定され、オフさせる場合には、閾値電圧以下の電圧に設定される。オン状態の各電流制御トランジスタQ30の電流量は、電流制御電圧Vgiの電圧値によって制御される。
ここで、増幅トランジスタQ20、Q21と電流制御トランジスタQ30の各トランジスタサイズ(W/L)は、各増幅回路ユニット1i間で、同じであっても、異なっていても良い。但し、増幅トランジスタQ20、Q21と電流制御トランジスタQ30の各トランジスタサイズ(W/L)の相互の関係(比率)は、各増幅回路ユニット1i間で同じである。
次に、バイアス電圧調整回路4の回路構成について説明する。図3に示すように、バイアス電圧調整回路4は、増幅回路部10と同様にユニット化され、複数のバイアス電圧調整ユニット4i(i=1〜n)を並列に配置して構成されている。増幅回路ユニット1iとバイアス電圧調整ユニット4iのユニット数(n)は同じである。各バイアス電圧調整ユニット4iは、2つのNMOSトランジスタQ40、Q41を直列に接続して構成されている。各バイアス電圧調整ユニット4iのNMOSトランジスタQ40は、対応する増幅回路ユニット1iの無信号入力状態の並列接続した増幅トランジスタQ20、Q21を模擬し、NMOSトランジスタQ41は、対応する増幅回路ユニット1iの電流制御トランジスタQ30を模擬している。NMOSトランジスタQ40の各ドレインは、対応するスイッチ素子S4i(i=1〜n)を介して、共通の電流源IS1に接続し、NMOSトランジスタQ40のソースは、NMOSトランジスタQ41のドレインと接続し、NMOSトランジスタQ41のソースは接地されている。NMOSトランジスタQ40、Q41のゲートは相互に接続され、NMOSトランジスタQ40のドレインと接続している。複数のバイアス電圧調整ユニット4i(i=1〜n)の1つのバイアス電圧調整ユニット(例えば、41)のドレインから、増幅トランジスタ回路2の各増幅トランジスタQ20、Q21のゲートに、バイアス入力端子BIN、BINBを介して、バイアス電圧Vbが供給される。
NMOSトランジスタQ40、Q41のトランジスタサイズの各バイアス電圧調整ユニット4i間の比率は、増幅トランジスタQ20、Q21と電流制御トランジスタQ30の各トランジスタサイズ(W/L)の各増幅回路ユニット1i間の比率と同じに設定するのが好ましい。一例として、増幅トランジスタQ20、Q21と電流制御トランジスタQ30の各トランジスタサイズ(W/L)が各増幅回路ユニット1i間で同じ場合は、NMOSトランジスタQ40、Q41のトランジスタサイズも各バイアス電圧調整ユニット4i間で同じとする。
ここで、スイッチ素子S4i(i=1〜n)のオンオフ制御は、増幅回路部10における各増幅回路ユニット1iの電流制御トランジスタQ30に対するオンオフ制御に対応して行われる。即ち、電流制御トランジスタQ30がオン状態で活性化された増幅回路ユニット1iに対応するバイアス電圧調整ユニット4iのスイッチ素子S4iを選択的にオンし、その他のスイッチ素子S4iをオフする制御が行われる。尚、バイアス電圧Vbが出力される1つのバイアス電圧調整ユニット4iに接続するスイッチ素子S4i(例えば、スイッチ素子S41)を常時オン状態とする場合には、必ずしも設ける必要はない。
スイッチ素子S4iのオンオフ制御によって1つのバイアス電圧調整ユニット4iのトランジスタQ40、Q41に流れる電流量が変化するが、当該電流量の変化は、活性化された各増幅回路ユニット1iについても同様に生じる。ここで、各トランジスタに流れる電流量Iは、上述の数1で与えられ、また、各ユニットでトランジスタサイズが固定であるので、電流量Iの変化は、トランジスタのゲート・ソース間の電圧の変化として現れる。図3に示す回路構成では、当該ゲート・ソース間の電圧変化量が、1つのバイアス電圧調整ユニット41のドレイン電圧に現れるので、当該ドレイン電圧を、増幅トランジスタ回路2の各増幅トランジスタQ20、Q21のゲートに、バイアス入力端子BIN、BINBを介して、バイアス電圧Vbとして供給することで、増幅トランジスタQ20、Q21に生じるゲート・ソース間の電圧変化分がゲート電位に付加されるため、増幅トランジスタQ20、Q21のソース電位の変動が抑制され、結果として、活性化された各増幅回路ユニット1iの電流制御トランジスタQ30のドレイン・ソース間の電圧(第1電圧に相当)は、利得の切り替え制御に起因する変動が抑制されることになる。これにより、活性化された各増幅回路ユニット1iの電流制御トランジスタQ30は、利得の切り替え制御状態に関係なく、予め設定された動作領域(飽和領域)で安定して動作可能となる。
次に、電流制御電圧調整回路5の回路構成について説明する。図4に示すように、電流制御電圧調整回路5は、増幅回路部10及びバイアス電圧調整回路4と同様にユニット化され、複数の電流制御電圧調整ユニット5i(i=1〜n)を並列に配置して構成されている。増幅回路ユニット1iとバイアス電圧調整ユニット4iと電流制御電圧調整ユニット5iのユニット数(n)は夫々同じである。各電流制御電圧調整ユニット5iは、2つのNMOSトランジスタQ50、Q51を直列に接続して構成されている。各電流制御電圧調整ユニット5iのNMOSトランジスタQ50は、対応する増幅回路ユニット1iの無信号入力状態の並列接続した増幅トランジスタQ20、Q21を模擬し、NMOSトランジスタQ51は、対応する増幅回路ユニット1iの電流制御トランジスタQ30を模擬している。NMOSトランジスタQ50の各ドレインは、対応するスイッチ素子S5i(i=1〜n)を介して、共通の電流源IS2に接続し、NMOSトランジスタQ50のソースは、NMOSトランジスタQ51のドレインと接続し、NMOSトランジスタQ51のソースは接地されている。NMOSトランジスタQ50のゲートには、バイアス電圧調整回路4で生成されたバイアス電圧Vbが入力される。各電流制御電圧調整ユニット5iのNMOSトランジスタQ51のゲートは、NMOSトランジスタQ50のドレインと接続し、NMOSトランジスタQ50の各ドレインから電流制御電圧Vgiが生成され、対応する増幅回路ユニット1iの電流制御トランジスタQ30のゲートに供給される。
NMOSトランジスタQ50、Q51のトランジスタサイズの各電流制御電圧調整ユニット5i間の比率は、増幅トランジスタQ20、Q21と電流制御トランジスタQ30の各トランジスタサイズ(W/L)の各増幅回路ユニット1i間の比率と同じに設定するのが好ましい。一例として、増幅トランジスタQ20、Q21と電流制御トランジスタQ30の各トランジスタサイズ(W/L)が各増幅回路ユニット1i間で同じ場合は、NMOSトランジスタQ50、Q51のトランジスタサイズも各電流制御電圧調整ユニット5i間で同じとする。
ここで、スイッチ素子S5i(i=1〜n)のオンオフ制御は、増幅回路部10における各増幅回路ユニット1iの電流制御トランジスタQ30に対するオンオフ制御に対応して行われる。即ち、電流制御トランジスタQ30をオン状態として活性化させる増幅回路ユニット1iに対応する電流制御電圧調整ユニット5iのスイッチ素子S5iを選択的にオンし、その他のスイッチ素子S5iをオフする制御が行われる。
電流制御電圧調整ユニット5iのNMOSトランジスタQ51と、対応する増幅回路ユニット1iの電流制御トランジスタQ30によって、カレントミラー回路が構成されている。両トランジスタQ30、Q51には同じ電流制御電圧Vgiが入力されているので、両トランジスタQ30、Q51が同じトランジスタサイズで、飽和領域で動作していれば、流れる電流量は同じとなる(数1参照)。本実施形態では、対応する電流制御電圧調整ユニット5iと増幅回路ユニット1iの間では、NMOSトランジスタQ51と電流制御トランジスタQ30のトランジスタサイズを同じに設定している。斯かる回路構成により、電流源IS2から供給される電流量は、活性化されている増幅回路ユニット1iのユニット数に関係なく、増幅トランジスタ回路2の全体に供給される。従って、上述の数2に示すように、オン状態の増幅トランジスタQ20、Q21を流れる電流量の合計が一定となり、オン状態の増幅トランジスタQ20、Q21の個数(つまり、増幅トランジスタQ20、Q21の合計のトランジスタサイズ)の切り替え制御に応じた利得変化を得ることができ、結果として、IIP3を簡単に調整可能な可変利得増幅器が実現できる。
〈第2実施形態〉
次に、第2実施形態に係る可変利得増幅器について、図5〜図7を参照して説明する。第2実施形態に係る可変利得増幅器1bは、図5に示すように、増幅トランジスタ回路2と、1つの電流制御トランジスタQ60とスイッチ素子S6i(i=1〜n)からなる電流経路制御回路6を備えて増幅回路部20が構成されている。また、増幅回路部20は、複数の増幅回路ユニット2i(i=1〜n)を並列に配置し、各増幅回路ユニット2i(i=1〜n)の一端を電流制御トランジスタQ60のドレインと接続した構成となっている。各増幅回路ユニット2iは、1対の差動増幅用の増幅トランジスタQ20、Q21とスイッチ素子S6iを備えて構成されている。本実施形態では、増幅トランジスタQ20、Q21と電流制御トランジスタQ60はNMOSトランジスタで構成されているが、PMOSトランジスタであっても構わない。また、電流制御トランジスタQ60は単体のトランジスタで構成されているが、複数のトランジスタのゲート、ドレイン、ソースを夫々共通に接続して実効的に単体のトランジスタとして機能するようにしても構わない。
各増幅回路ユニット2iの増幅トランジスタQ20、Q21は、各ドレインが夫々に共通の差動出力端子OUT、OUTBに接続し、各ゲートが夫々に共通のバイアス入力端子BIN、BINBに接続し、各ソースが同じ増幅回路ユニット2iのスイッチ素子S6iの一端に接続している。また、各スイッチ素子S6iの他端は、共通して電流制御トランジスタQ60のドレインに接続している。電流制御トランジスタQ60のゲートには、電流制御電圧調整回路8からゲート電圧である電流制御電圧Vgが入力され、ソースは接地されている。尚、バイアス入力端子BIN、BINBは、夫々、図示しないが、コンデンサを介して1対の差動入力端子に容量結合している。つまり、入力信号のAC成分だけが、バイアス電圧調整回路7からバイアス入力端子BIN、BINBに供給されるバイアス電圧Vbに重畳し、各増幅回路ユニット2iで増幅され、差動出力端子OUT、OUTBから出力される。
スイッチ素子S6iのオンオフ制御によって、各増幅回路ユニット2i(i=1〜n)が選択され、スイッチ素子S6iがオフする増幅回路ユニット2iの増幅トランジスタはオフするので、スイッチ素子S6iを個別に制御することで、増幅回路部20内の増幅トランジスタの実質的なトランジスタサイズが調整でき、利得を切り替える制御が可能となる。尚、電流制御トランジスタQ60の電流量は、電流制御電圧Vgの電圧値によって制御される。
ここで、増幅トランジスタQ20、Q21の各トランジスタサイズ(W/L)は、各増幅回路ユニット2i間で、同じであっても、異なっていても良い。
次に、バイアス電圧調整回路7の回路構成について説明する。図6に示すように、バイアス電圧調整回路7は、増幅回路部20と同様にユニット化され、複数のバイアス電圧調整ユニット7i(i=1〜n)を並列に配置し、NMOSトランジスタQ70と接続して構成されている。増幅回路ユニット2iとバイアス電圧調整ユニット7iのユニット数(n)は同じである。各バイアス電圧調整ユニット7iは、NMOSトランジスタQ7i(i=1〜n)で構成されている。NMOSトランジスタQ7iのドレインは、対応するスイッチ素子S7i(i=1〜n)を介して、共通の電流源IS1に接続し、ゲートが各ドレインと接続し、ソースはNMOSトランジスタQ70のドレインと接続している。NMOSトランジスタQ70は、各バイアス電圧調整ユニット7iに対して共通に1つ設けられており、ゲートは、初段のバイアス電圧調整ユニット71のドレイン及びゲートと接続し、ソースは接地されている。
各バイアス電圧調整ユニット7iのNMOSトランジスタQ7iは、対応する増幅回路ユニット2iの無信号入力状態の並列接続した増幅トランジスタQ20、Q21を模擬し、NMOSトランジスタQ70は、電流経路制御回路6内の電流制御トランジスタQ60を模擬している。初段のバイアス電圧調整ユニット71のドレインから、増幅トランジスタ回路2の各増幅トランジスタQ20、Q21のゲートに、バイアス入力端子BIN、BINBを介して、バイアス電圧Vbが供給される。
NMOSトランジスタQ7iのトランジスタサイズの各バイアス電圧調整ユニット7i間の比率は、増幅トランジスタQ20、Q21の各トランジスタサイズ(W/L)の各増幅回路ユニット2i間の比率と同じに設定するのが好ましい。一例として、増幅トランジスタQ20、Q21の各トランジスタサイズ(W/L)が各増幅回路ユニット2i間で同じ場合は、NMOSトランジスタQ7iのトランジスタサイズも各バイアス電圧調整ユニット7i間で同じとする。
ここで、スイッチ素子S7i(i=1〜n)のオンオフ制御は、増幅回路ユニット2i(i=1〜n)のスイッチ素子S6iのオンオフ制御に対応して行われる。即ち、スイッチ素子S6iがオン状態で活性化された増幅回路ユニット2iに対応するバイアス電圧調整ユニット7iのスイッチ素子S7iを選択的にオンし、その他のスイッチ素子S7iをオフする制御が行われる。但し、初段の増幅回路ユニット21を常時選択する場合には、対応する初段のバイアス電圧調整ユニット71のスイッチ素子S71はオン状態とするので、常時オン状態に固定する場合には、必ずしも設ける必要はない。
スイッチ素子S7iのオンオフ制御によって、活性化された増幅回路ユニット2iに対応するバイアス電圧調整ユニット7iのトランジスタQ7iに流れる各電流量が変化するが、当該電流量の変化は、活性化された各増幅回路ユニット2iについても同様に生じる。ここで、各トランジスタに流れる電流量Iは、上述の数1で与えられ、また、各ユニットでトランジスタサイズが固定であるので、電流量Iの変化は、トランジスタのゲート・ソース間の電圧の変化として現れる。図6に示す回路構成では、当該ゲート・ソース間の電圧変化量が、1つのバイアス電圧調整ユニット71のドレイン電圧に現れるので、当該ドレイン電圧を、増幅トランジスタ回路2の各増幅トランジスタQ20、Q21のゲートに、バイアス入力端子BIN、BINBを介して、バイアス電圧Vbとして供給することで、増幅トランジスタQ20、Q21に生じるゲート・ソース間の電圧変化分がゲート電位に付加されるため、増幅トランジスタQ20、Q21のソース電位の変動が抑制され、結果として、電流制御トランジスタQ60のドレイン・ソース間の電圧(第1電圧に相当)は、利得の切り替え制御に起因する変動が抑制されることになる。これにより、電流制御トランジスタQ60は、利得の切り替え制御状態に関係なく、予め設定された動作領域(飽和領域)で安定して動作可能となる。
次に、電流制御電圧調整回路8の回路構成について説明する。図7に示すように、電流制御電圧調整回路7は、増幅回路部20及びバイアス電圧調整回路7と同様にユニット化され、複数の電流制御電圧調整ユニット8i(i=1〜n)を並列に配置し、NMOSトランジスタQ80と接続して構成されている。増幅回路ユニット2iとバイアス電圧調整ユニット7iと電流制御電圧調整ユニット8iのユニット数(n)は夫々同じである。各電流制御電圧調整ユニット8iは、NMOSトランジスタQ8i(i=1〜n)で構成されている。各電流制御電圧調整ユニット8iのNMOSトランジスタQ8iは、対応する増幅回路ユニット2iの無信号入力状態の並列接続した増幅トランジスタQ20、Q21を模擬し、NMOSトランジスタQ80は、電流制御トランジスタQ60を模擬している。
NMOSトランジスタQ8iの各ドレインは、対応するスイッチ素子S8i(i=1〜n)を介して、共通の電流源IS2に接続し、NMOSトランジスタQ8iのソースは、NMOSトランジスタQ80のドレインと接続し、NMOSトランジスタQ80のソースは接地されている。NMOSトランジスタQ8iの各ゲートには、バイアス電圧調整回路7で生成されたバイアス電圧Vbが共通に入力される。NMOSトランジスタQ80のゲートは、初段の電流制御電圧調整ユニット81のNMOSトランジスタQ81のドレインと接続し、NMOSトランジスタQ81のドレインから電流制御電圧Vgが生成され、電流経路制御回路6の電流制御トランジスタQ60のゲートに供給される。
NMOSトランジスタQ8iのトランジスタサイズの各電流制御電圧調整ユニット8i間の比率は、増幅トランジスタQ20、Q21のトランジスタサイズ(W/L)の各増幅回路ユニット2i間の比率と同じに設定するのが好ましい。一例として、増幅トランジスタQ20、Q21のトランジスタサイズ(W/L)が各増幅回路ユニット2i間で同じ場合は、NMOSトランジスタQ8iのトランジスタサイズも各電流制御電圧調整ユニット8i間で同じとする。
ここで、スイッチ素子S8i(i=1〜n)のオンオフ制御は、増幅回路ユニット2i(i=1〜n)のスイッチ素子S6iのオンオフ制御に対応して行われる。即ち、スイッチ素子S6iがオン状態で活性化された増幅回路ユニット2iに対応する電流制御電圧調整ユニット8iのスイッチ素子S8iを選択的にオンし、その他のスイッチ素子S8iをオフする制御が行われる。但し、初段の増幅回路ユニット21を常時選択する場合には、対応する初段の電流制御電圧調整ユニット81のスイッチ素子S81はオン状態とするので、常時オン状態に固定する場合には、必ずしも設ける必要はない。
電流制御電圧調整回路8のNMOSトランジスタQ80と、電流経路制御回路6内の電流制御トランジスタQ60によって、カレントミラー回路が構成されている。電流制御トランジスタQ60には同じ電流制御電圧Vgが入力されているので、電流制御トランジスタQ60とNMOSトランジスタQ80のトランジスタサイズが同じで、夫々が飽和領域で動作していれば、流れる電流量は同じとなる(数1参照)。斯かる回路構成により、電流源IS2から供給される電流量は、活性化されている増幅回路ユニット2iのユニット数に関係なく、増幅トランジスタ回路2の全体に供給される。従って、上述の数2に示すように、オン状態の増幅トランジスタQ20、Q21を流れる電流量の合計が一定となり、オン状態の増幅トランジスタQ20、Q21の個数(つまり、増幅トランジスタQ20、Q21の合計のトランジスタサイズ)の切り替え制御に応じた利得変化を得ることができ、結果として、IIP3を簡単に調整可能な可変利得増幅器が実現できる。
〈第3実施形態〉
次に、第3実施形態に係る可変利得増幅器について、図8を参照して説明する。第3実施形態に係る可変利得増幅器は、上記第1または第2実施形態に係る可変利得増幅器1aまたは1bの変形例で、上記第1または第2実施形態のバイアス電圧調整回路4または8に代えて、簡略化された回路構成のバイアス電圧調整回路90または91を使用する。
図8(a)に示すように、バイアス電圧調整回路90は、電流制御回路92、NMOSトランジスタQ90、抵抗R90を備えて構成される。電流制御回路92は、増幅回路部10の利得の切り替え制御に応じて、NMOSトランジスタQ90のドレイン・ソース間の電流量を調整すべく、NMOSトランジスタQ90のゲート電圧を制御するように構成されている。NMOSトランジスタQ90のドレインとソースは、夫々に抵抗R90の一方端と接地電圧に接続し、抵抗R90の他方端は電源電圧に接続している。これにより、電源電圧から、NMOSトランジスタQ90の電流量と抵抗R90の抵抗値の積で決定される電圧分だけ電圧降下した電圧が、バイアス電圧Vbとして、NMOSトランジスタQ90と抵抗R90の接続点から出力される。
また、図8(b)に示すように、バイアス電圧調整回路91は、NMOSトランジスタQ91、可変抵抗R91を備えて構成される。可変抵抗R91は、増幅回路部10の利得の切り替え制御に応じて、抵抗値が制御される。NMOSトランジスタQ91のゲートには、所定の固定電圧が入力される。NMOSトランジスタQ91のドレインとソースは、夫々に可変抵抗R91の一方端と接地電圧に接続し、可変抵抗R91の他方端は電源電圧に接続している。これにより、電源電圧から、NMOSトランジスタQ91の電流量と可変抵抗R91の抵抗値の積で決定される電圧分だけ電圧降下した電圧が、バイアス電圧Vbとして、NMOSトランジスタQ91と可変抵抗R91の接続点から出力される。
〈別実施形態〉
〈1〉上記第1実施形態に係る可変利得増幅器において、バイアス電圧調整回路4の各バイアス電圧調整ユニット4iのNMOSトランジスタQ41のゲートは、同じバイアス電圧調整ユニット4i内のNMOSトランジスタQ40のドレイン及びゲートに接続する回路構成であったが、これに代えて、電流制御電圧調整回路5の対応する電流制御電圧調整ユニット5iから各別に出力される電流制御電圧Vgiを入力するようにしても構わない。この場合、各バイアス電圧調整ユニット4iのNMOSトランジスタQ41が、スイッチ素子S4iとして機能するので、スイッチ素子S4iを省略することが可能となる。
〈2〉また、上記第2実施形態に係る可変利得増幅器において、バイアス電圧調整回路7のNMOSトランジスタQ70のゲートは、バイアス電圧調整回路7の初段のバイアス電圧調整ユニット71のNMOSトランジスタQ71のドレイン及びゲートに接続し、バイアス電圧Vbが入力される回路構成であったが、これに代えて、電流制御電圧調整回路8から出力される電流制御電圧Vgを入力するようにしても構わない。
〈3〉上記各実施形態では、増幅トランジスタ回路2の各増幅回路ユニット1i、2iは、1対の差動増幅用の増幅トランジスタQ20、Q21を備え、差動増幅回路を構成しているが、各増幅回路ユニット1iの増幅トランジスタを単体で設け、非差動の増幅回路を構成するようにしても構わない。
本発明は、可変利得増幅器に利用可能である。また、本発明に係る可変利得増幅器は、無線通信機器及び有線通信機器に搭載して利用可能である。本発明に係る可変利得増幅器を通信機器に応用することで、広帯域増幅器においても、高い利得が必要な場合には低雑音性能が得られ、低い利得が必要な場合には高い線形性が得られ、受信感度が向上し、搭載する通信機器(例えば、テレビ受像機、携帯電話機等)の性能が向上する。
本発明に係る可変利得増幅器の概略のブロック構成を模式的に示すブロック図 本発明に係る可変利得増幅器の第1実施形態における増幅回路部の回路構成例を示す回路図 本発明に係る可変利得増幅器の第1実施形態におけるバイアス電圧調整回路の回路構成例を示す回路図 本発明に係る可変利得増幅器の第1実施形態における電流制御電圧調整回路の回路構成例を示す回路図 本発明に係る可変利得増幅器の第2実施形態における増幅回路部の回路構成例を示す回路図 本発明に係る可変利得増幅器の第2実施形態におけるバイアス電圧調整回路の回路構成例を示す回路図 本発明に係る可変利得増幅器の第2実施形態における電流制御電圧調整回路の回路構成例を示す回路図 本発明に係る可変利得増幅器の第3実施形態におけるバイアス電圧調整回路の2つの回路構成例を示す回路図 従来の可変利得増幅器の概略のブロック構成を示すブロック図
符号の説明
1、1a、1b: 可変利得増幅器
2: 増幅トランジスタ回路
3、6: 電流経路制御回路
4、7、90、91: バイアス電圧調整回路
5、8: 電流制御電圧調整回路
10、20: 増幅回路部
11〜1n、21〜2n: 増幅回路ユニット
41〜4n、71〜7n: バイアス電圧調整ユニット
51〜5n、81〜8n: 電流制御電圧調整ユニット
92: 電流制御回路
200: 増幅トランジスタ回路
300: 電流経路制御回路
BIN、BINB:バイアス入力端子
C: 入力コンデンサ
IN: 入力端子
OUT、OUTB:出力端子(差動出力端子)
Q20、Q21: 増幅トランジスタ
Q30、Q60: 電流制御トランジスタ
Q40、Q41: バイアス電圧調整ユニット内のNMOSトランジスタ
Q50、Q51: 電流制御電圧調整ユニット内のNMOSトランジスタ
Q70: バイアス電圧調整回路のNMOSトランジスタ
Q71〜Q7n: バイアス電圧調整ユニット内のNMOSトランジスタ
Q80: 電流制御電圧調整回路のNMOSトランジスタ
Q81〜Q8n: 電流制御電圧調整ユニット内のNMOSトランジスタ
Q90、Q91: バイアス電圧調整回路内のNMOSトランジスタ
R: バイアス電圧入力用の抵抗
R90: 抵抗
R91: 可変抵抗
S41〜S4n: バイアス電圧調整回路のスイッチ素子
S51〜S5n: 電流制御電圧調整回路のスイッチ素子
S61〜S6n: 増幅回路ユニットのスイッチ素子
S71〜S7n: バイアス電圧調整回路のスイッチ素子
S81〜S8n: 電流制御電圧調整回路のスイッチ素子
IS1、IS2: 電流源
Vb: バイアス電圧
Vg、Vg1〜Vgn: 電流制御電圧
Voff: 電流制御トランジスタの遮断電圧

Claims (12)

  1. ゲートに入力する入力信号を増幅するMOSFETからなる複数の増幅トランジスタと、前記複数の増幅トランジスタに電流を供給可能なMOSFETからなる1または複数の電流制御トランジスタを備え、前記各増幅トランジスタのオンオフを切り替え制御して、前記増幅トランジスタから前記電流制御トランジスタに流れる電流経路を、オン状態の前記増幅トランジスタからオン状態の前記電流制御トランジスタに流れる電流経路に変更することで、利得が可変に構成された可変利得増幅器であって、
    前記切り替え制御に応じて、前記増幅トランジスタのゲートに共通に入力するバイアス電圧を調整するバイアス電圧調整回路と、
    前記1または複数の電流制御トランジスタのゲートに個別にまたは共通に入力する電流制御電圧を調整する電流制御電圧調整回路を備え、
    前記バイアス電圧調整回路が、前記切り替え制御によって生じるオン状態の前記電流制御トランジスタのドレイン・ソース間の第1電圧の絶対値の変化を抑制するように、前記バイアス電圧を調整可能に構成されていることを特徴とする可変利得増幅器。
  2. 1つの前記増幅トランジスタと当該増幅トランジスタに電流を供給可能な1つの前記電流制御トランジスタを備えた増幅回路ユニットを複数備え、前記各増幅回路ユニットの前記電流制御トランジスタのオンオフまたは電流量を個別に制御して、前記各増幅トランジスタのオンオフを切り替え制御して前記電流経路を変更することで、前記複数の増幅回路ユニットからなる増幅回路の利得が可変に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の可変利得増幅器。
  3. 前記バイアス電圧調整回路は、前記増幅回路ユニットと同数の前記各増幅回路ユニットと各別に対応付けられたバイアス電圧調整ユニットを備え、前記切り替え制御に応じて活性化された前記増幅回路ユニットに対応する前記バイアス電圧調整ユニットを活性化することで、前記バイアス電圧を調整することを特徴とする請求項2に記載の可変利得増幅器。
  4. 前記電流制御電圧調整回路は、前記切り替え制御に応じて、前記各電流制御トランジスタのゲートに個別に入力する複数の前記電流制御電圧を各別に調整することを特徴とする請求項2または3に記載の可変利得増幅器。
  5. 前記電流制御電圧調整回路は、前記増幅回路ユニットと同数の前記各増幅回路ユニットと各別に対応付けられた電流制御電圧調整ユニットを備え、前記切り替え制御に応じて活性化された前記増幅回路ユニットに対応する前記電流制御電圧調整ユニットを活性化することで、活性化された前記電流制御電圧調整ユニットの夫々から対応する前記増幅回路ユニットの前記電流制御トランジスタのゲートに入力する前記電流制御電圧を各別に出力し、活性化されなかった前記電流制御電圧調整ユニットの夫々から対応する前記増幅回路ユニットの前記電流制御トランジスタのゲートに入力してオフさせる前記電流制御電圧を各別に出力することを特徴とする請求項4に記載の可変利得増幅器。
  6. 前記各増幅回路ユニットの前記電流制御トランジスタと、対応する前記電流制御電圧調整ユニット内のトランジスタが対になってカレントミラー回路を構成していることを特徴とする請求項5に記載の可変利得増幅器。
  7. 前記電流制御電圧調整回路は、前記切り替え制御の状態に関係なく、前記各電流制御トランジスタの電流値の総和が一定となるように、前記電流制御電圧を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載の可変利得増幅器。
  8. 1つの前記増幅トランジスタと、前記1または複数の電流制御トランジスタと前記1つの増幅トランジスタとの間の電気的接続を制御するスイッチ素子を備えた増幅回路ユニットを複数備え、
    前記各増幅回路ユニットの前記スイッチ素子のオンオフを個別に制御して、前記各増幅トランジスタのオンオフを切り替え制御して前記電流経路を変更することで、前記複数の増幅回路ユニットと前記1または複数の電流制御トランジスタからなる増幅回路の利得が可変に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の可変利得増幅器。
  9. 前記バイアス電圧調整回路は、前記増幅回路ユニットと同数の前記各増幅回路ユニットと各別に対応付けられたバイアス電圧調整ユニットと、前記バイアス電圧調整ユニットの夫々に電流供給するMOSFETとを備え、前記切り替え制御に応じて活性化された前記増幅回路ユニットに対応する前記バイアス電圧調整ユニットを活性化することで、前記バイアス電圧を調整することを特徴とする請求項8に記載の可変利得増幅器。
  10. 前記増幅回路ユニットと同数の前記各増幅回路ユニットと各別に対応付けられた電流制御電圧調整ユニットと、前記電流制御電圧調整ユニットの夫々に電流供給するMOSFETとを備え、前記電流制御電圧調整回路が、前記切り替え制御に応じて活性化された前記増幅回路ユニットに対応する前記電流制御電圧調整ユニットを活性化することで、前記1または複数の電流制御トランジスタのゲートに共通に入力する前記電流制御電圧を調整することを特徴とする請求項8または9に記載の可変利得増幅器。
  11. 前記1または複数の電流制御トランジスタと、前記電流制御電圧調整回路内の前記電流制御電圧調整ユニットの夫々に電流供給するMOSFETが対になってカレントミラー回路を構成していることを特徴とする請求項10に記載の可変利得増幅器。
  12. 前記電流制御電圧調整回路は、前記切り替え制御の状態に関係なく、前記1または複数の電流制御トランジスタの電流値の総和が一定となるように、前記電流制御電圧を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項10または11に記載の可変利得増幅器。
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