JP5215645B2 - 光源装置,画像読取装置,及び画像形成装置 - Google Patents

光源装置,画像読取装置,及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、点光源である複数の光源素子をライン状に整列させて構成した光源、この光源を備えた画像読取装置、及び画像形成装置に関する。
複写機,プリンタ,ファクシミリ等の画像形成装置においては原稿の画像を読み取るのに画像読取装置が使用される。この画像読取装置は、キセノンランプやハロゲンランプ等の棒状の光源によって画像面を主走査しながら、光源又は原稿を主走査方向と直交する方向に副走査し、原稿からの反射光をミラー、結像レンズを介してCCD等の撮像素子に導くことで、画像面全体を読み取る。
特許文献1では、このような画像読取装置において、光源を、棒状のものに代えて、複数の光源素子(点光源)によって構成したものが提案されている。
このものは、ラインセンサの読取方向である主走査方向に対して平行に配列された複数の光源素子によって光源を構成している。これにより、光量の不均一性をなくし、コンパクトな構成とすることができ、また、部分的に生じた黒い画像(影)をなくして、コピー画像の品質を向上させることができる、としている。
特開2002−314760号公報
しかしながら、複数の光源素子を主走査方向に整列させて光源を構成する場合、その構造上、従来のキセノンランプやハロゲンランプ等の棒状の光源とは異なり、照射面に光量ムラが発生しやすいという問題があり、この光量ムラは、そのまま、画像読取装置による画像読取結果や、画像形成装置による画像形成結果に悪影響を与えるという問題があった。一般に、複数の光源素子によって照射面をライン状に照射した場合、ラインに沿って交互に濃淡が生じる傾向にある。この濃淡は、光源素子に対応する部分が明るく、隣接する2個の光源素子の中間に対応する部分が暗くなる傾向にある。このような問題に対しては、各光源素子ごとに光量を制御したり、また、画像読取装置におけるCCDによる読取り結果を画素ごとに補正したりすることで、ある程度は対応することが可能である。しかし、この場合には、複雑な制御や補正を行うことが必要になる。
そこで、本発明は、複雑な制御等が不要な簡単な構成でありながら、光量ムラを抑制することができる光源装置,画像読取装置,及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、原稿の画像面を主走査方向に照射する光源装置に関する。この
発明に係る光源素子は、前記主走査方向に所定のピッチで整列されてライン状の光源を構
成する複数の光源素子と、前記複数の光源素子を支持するとともに前記複数の光源素子に
電力を供給する基板と、前記主走査方向に長く形成されて、前記基板を保持する保持部材
と、前記保持部材の上方を覆う天板と両側方を覆う一対の側板とを有し、前記光源によっ
て照射される前記原稿の画像面の光量を調整する光量補正部材と、を備え、前記天板は、
前記主走査方向に沿って長く形成されるとともに前記光源から前記原稿の画像面に至る光
が通過する光通過を有し、前記側板は、前記主走査方向の配設位置が前記光源素子に対
応して、光を反射しない非反射部と、前記主走査方向の配設位置が隣接する2個の前記光
源素子の中間に対応して、光を反射する反射部とを有し、前記非反射部と前記反射部とが
前記主走査方向に沿って前記所定のピッチの半分のピッチで交互に設けられている、こと
を特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る光源装置において、前記反射部は金属板によって構成され、前記非反射部は光吸収部材によって構成されている、ことを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る光源装置において、前記反射部は金属板によって構成され、前記非反射部は光が通過する窓部によって構成されている、ことを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に係る光源装置において、前記光量補正部材は、前記保持部材によって昇降可能に支持され、前記側板は、前記保持部材に対して昇降することにより、前記反射部のうち、光を有効に反射させる有効反射部の面積が増減される、ことを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る光源装置において、前記反射部は、前記主走査方向の長さが、下端側よりも上端側の方が長いほぼ台形状に形成されている、ことを特徴としている。
請求項6に係る発明は、原稿の画像面を光源装置によって主走査し、前記主走査方向に直交する方向に前記光源装置又は前記原稿を移動させて副走査することにより、前記光源装置から出射されて前記原稿の画像面で反射された反射光を結像レンズを通して固定撮像素子に導く画像読取装置に関する。この発明に係る画像読取装置は、前記光源装置が、請求項1乃至5のいずれか1項に係る光源装置である、ことを特徴としている。
請求項7に係る発明は、原稿の画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部によって読み取られた原稿の画像情報に基づいてシート上に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部にシートを供給するシート給送部と、を備えた画像形成装置に関する。この発明に係る画像形成装置は、前記画像読取部に、請求項8に記載の画像読取装置が配設されている、ことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、原稿の画像面における光量ムラを抑制することができる。一般に、複数の光源素子からなる光源によって照射された原稿の画像面には、光源素子に対応する部分が明るく、2個の光源素子の中間に対応する部分が暗くなって、主走査方向に明部と暗部とが交互に発生する。これに対し、本発明においては、側板における光源素子に対応する位置に非反射部を設け、2つの光源素子の中間部に対応する位置に反射部を設けたので、反射部によって反射された光の照射によって、画像面における暗部の光量が増加し、明暗のムラが抑制される。なお、非反射部には、光を全く反射しない場合の他、ほとんど反射しない場合も含むものとする。
請求項2の発明によれば、複数の光源素子から発生された光は、金属板によって反射され、光吸収部材によって吸収されるので、画像面における明暗のムラは抑制される。
請求項3の発明によれば、複数の光源素子から発生された光は、金属板によって反射され、窓部から通過するので、画像面における明暗のムラは抑制される。
請求項4の発明によれば、有効反射部の面積が増減することにより、暗部において増加される光量を調整することが可能となる。
請求項5の発明によれば、側板における反射部がほぼ台形状に形成されているので、画像面における明部と暗部との光量ムラを滑らかに均すことができる。
請求項6の発明によれば、画像読取装置において、画像面における光量ムラを抑制することで受光量ムラを抑制することができる。
請求項7の発明によれば、画像形成装置において、光源装置の照射ムラに起因する出力画像の濃度ムラを抑制することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づき詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同じ構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
図1〜図6を参照して、本発明に係る光源装置71、画像読取装置10、及び画像形成装置1について説明する。このうち、図1は、画像読取装置10の縦断面を正面側(前側)から見た図である。ただし、光量補正部材73の図示は、省略している。図2は、原稿載置用のコンタクトガラス18と、原稿G(同図ではA3サイズ)の載置位置と、光源12を構成するLED素子(光源素子)L1〜L35との位置関係を説明する上面図である。図3(a)〜(c)は光源装置71を説明する図であり、このうち(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は上面図である。図4は、光量補正部材73を昇降させる様子を模式的に示す正面図である。図5(a)は、光量補正部材73が取り付けてない場合の、光量ムラを説明する図であり、(b)は光量補正部材73を取り付けた場合の、光量ムラを説明する図である。図6は、画像形成装置1を正面側から見た模式図である。なお、以下の説明では、光源素子としてのLED素子L1〜L35について、これらを区別する必要がない場合、任意の1つについて説明する場合、総称して呼ぶ場合等には、LED素子Lという。なお、図1,図2において矢印で示す前後左右上下等の方向は、実際の画像読取装置10や光源12の前後左右上下等の方向を示している。
図1に示すように、画像読取装置10は、照明装置11と結像レンズ13とCCD(固体撮像素子)14とを備えており、さらに、照明装置11は、光源装置71と駆動装置15とを備えている。これら光源装置71、駆動装置15、結像レンズ13、CCD14は、いずれも直方体状の筐体(フレーム)16の内側の収納室Sに配設されている。筐体16は、その上面に開口部17を有していて、この開口部17には、原稿Gの固定読み時に使用される透明な原稿載置用のコンタクトガラス18が配設されている。これに対し、後述する原稿自動給送装置60を使用して、原稿Gを流し読みする際には、このコンタクトガラス18の左側に配置されている、前後方向(主走査方向、読取ライン方向と同じ)に長い長板状の透明なシートスルー用のコンタクトガラス(コンタクト部材)18aが使用される。
図2に示すように、コンタクトガラス18は、最大サイズの原稿G(本実施形態ではA3サイズ)よりも大きい長方形状に形成されている。コンタクトガラス18の左端には前後方向に向けて左指示板20が、また後端及び前端には、それぞれ左右方向に向けて後指示板21、前指示板22が配設されている。このうち左指示板20と後指示板21とが交差する位置が、原稿Gを固定読みする際の読取基準位置P01となる。固定読み時にコンタクトガラス18に載置される原稿Gは、1つの角部を基準位置P01に合わせ、左端を左指示板20に合わせ、後端を後指示板21に合わせて位置決めされる。これが、固定読み時の読取位置である。図2中には、読取位置に配置された状態のA3サイズの原稿Gを表示している。なお、左指示板20及び後指示板21における、各サイズの原稿Gの前端及び右端に対応する位置には、それぞれの原稿Gのサイズを示す表記が付されている。コンタクトガラス18の左端側における下方には、光源12が配設されている。光源12は、後述するように、点光源であるLED素子L1〜L35を前後方向に並べて全体として前後方向に長く構成されている。
図1に示すように、コンタクトガラス18の左端側の下方には、照明用光学移動枠ユニット23が配設されている。照明用光学移動枠ユニット23は、前後方向に長い移動枠24を有している。この移動枠24には、光源12が取り付けられた基板(光源用メイン基板)25と、導光レンズ19と、反射板26と、第1ミラー27とが搭載されている。なお、同図では、光量補正部材73は図示が省略されている。基板25は、図2に示すように、前後方向に長く形成されていて、その上面には、光源12が取り付けられている。本実施形態では、光源12は、点光源であるLED素子L1〜L35を複数(図2では35個)、前後方向にライン状に整列させて構成している。ここで、ライン状とは、1本の直線上に整列された場合に限らず、例えば、千鳥状に整列して、実質的に直線状である場合も含めるものとする。これらLED素子L1〜L35は、前後方向(主走査方向)に沿って原稿Gの画像面をムラ無く照射できる所定のピッチPで整列されている。図2において、最後端のLED素子L1の中心から、最前端のLED素子L35の中心までの間に、通紙幅が最大となる、A4サイズの原稿Gの長辺(=297mm)、またはA3サイズの原稿Gの短辺(=297mm)が入るように設定されている。
複数のLED素子L1〜L35によって構成された光源12は、図1に示すように、コンタクトガラス18aの上面に設定されている読取ラインLnを右斜め下方から照射するようになっている。これらLED素子L1〜L35は、図1に示す制御手段70によって、個別に点灯(オン)及び消灯(オフ)のタイミングが制御される。また、光量についても、制御手段70により、電流値又は電圧値が調整されることで、個別に制御されるようになっている。導光レンズ19は、光源12と読取ラインLnとの間に位置するように、移動枠24によって保持されており、光源12から発光された光を読取ラインLnに導くようになっている。
図1に示すように、反射板26は、読取ラインLnから下ろした垂線に対して、上述の光源12と反対側に配置されている。上述のように、光源12は、コンタクトガラス18上の原稿Gを右斜め下方から照射しているため、原稿Gの左端に影が形成されて、この影が前後方向の直線状の画像として読み込まれがちである。反射板26は、光源12からの光を反射して読取ラインLnに導いて、この影を除去する。なお、本実施形態では、反射板26は、光源12からの光を反射して原稿Gの画像面を間接照射し、これにより、直接照射による物面照度ムラや像面照度ムラを低減する部材としても使用されている。
照明用光学移動枠ユニット23における、読取ラインLnの直下に位置する部分には、第1ミラー27が配設されている。第1ミラー27は、左斜め上の45度を向けた状態で取り付けられている。以上のように、照明用光学移動枠ユニット23は、移動枠24に光源12、基板25、導光レンズ19、反射板26、第1ミラー27を搭載した状態で、左右方向に敷設した光学レール(ガイド部材)29に沿って左右方向に移動できる。つまり、前後方向にライン状(線状)の光源12に対して、これに直交する左右方向に移動することができるようになっている。この照明用光学移動枠ユニット23は、右方に移動しながら読取ラインLnに向けて光源12から光を照射し、原稿Gの画像面からの反射光を次に説明する第2ミラー28に導くものである。
図1に示すように、コンタクトガラス18の左端側の下方には、上述の照明用光学移動枠ユニット23の左方に、反射用光学移動枠ユニット30が配設されている。反射用光学移動枠ユニット30は、前後方向に長い移動枠31を有している。この移動枠31には、右斜め下45度を向けた状態で第2ミラー28が、また右斜め上45度を向けた姿勢で第3ミラー32が搭載されている。さらに、この移動枠31は、その前端と後端とにおいて、可動プーリ33を回動自在に支持している。以上のように、反射用光学移動枠ユニット30は、第2ミラー28、第3ミラー32、可動プーリ33を搭載した状態で、左右方向に敷設された光学レール29に沿って左右方向に移動できるようになっている。この反射用光学移動枠ユニット30は、右方に移動しながら、上述の照明用光学移動枠ユニット23の第1ミラー27からの光を第2ミラー28、第3ミラー32で反射して後述の結像レンズ13に導くものである。
図1に示すように、筐体16の左端近傍には前端と後端とに固定左プーリ34,34が、また筐体16の右端近傍には前端と後端とに固定右プーリ35,35がそれぞれ回動自在に配設されている。また、固定右プーリ35,35の下方には、正逆回転可能なモータ36が配設されている。さらに、モータ36の左方には、駆動軸37と一体の駆動プーリ38が配設されていて、モータ36の出力軸40と駆動プーリ38との間には、駆動ベルト41が張設されている。駆動軸37の前端と後端とには、ワイヤドラム42,42が固定されており、これらワイヤドラム42,42には、それぞれ光学ワイヤ43,43が巻き掛けられている。
これら光学ワイヤ43,43の一方の端部44,44は、筐体16の左側壁45の内面に固定されている。光学ワイヤ43,43は、ここから右方に延びて、反射用光学移動枠ユニット30の可動プーリ33,33の右半部に掛け渡されて左方に折り返し、固定左プーリ34,34の左半部に掛け渡された後、右方に折り返して固定右プーリ35,35に向かって延びる。さらに、ワイヤドラム42,42に1周分巻き付けられた後、固定右プーリ35,35の右半部に掛け渡されて左方に延び、途中で照明用光学移動枠ユニット23に固定された後、さらに左方に延びて、可動プーリ33,33の左半部に掛け渡されて右方に折り返し、レンズ取付台46上に突設されたフック47に係止されている。
このような光学ワイヤ43,43の引き回しに基づき、モータ36が図1中の反時計回りに回転すると、駆動ベルト41、駆動プーリ38、駆動軸37を介して、ワイヤドラム42,42が同じく反時計回りに回転する。これに伴い、光学ワイヤ43,43に引かれて、照明用光学移動枠ユニット23及び反射用光学移動枠ユニット30が右方に移動する。この際、反射用光学移動枠ユニット30は、その可動プーリ33,33がいわゆる動滑車として作用するため、移動距離が照明用光学移動枠ユニット23の移動距離の半分となる。これにより、照明用光学移動枠ユニット23及び反射用光学移動枠ユニット30の移動にかかわらず、読取ラインLnからCCD14に至る光路長が一定に保持されて、次に説明する結像レンズ13を通過した光がCCD14上で像を結ぶようになっている。なお、本実施形態では、上述のように光源12を移動させるための構成全体が駆動装置(移動装置15)に相当する。
図1に示すように、結像レンズ13は、レンズ取付台46に固定されたレンズ保持部材48上に固定されている。光源12から照射された光は、原稿Gの画像面で反射されて、同図に示す光路Kをたどる。すなわち、画像面からの反射光は、第1ミラー27、第2ミラー28、第3ミラー32で反射されて結像レンズ13を通過して、次に説明するCCD14上で結像される。レンズ保持部材48の後端側には屈曲形状のCCD調整板49が固定されていて、このCCD調整板49の水平部49には、前端側と後端側とに、後述する光軸調整ピン53,53が螺合される雌ねじ(不図示)が螺刻されている。
CCD14は、直立姿勢のCCD基板50の表面(図1では左面)に取り付けられてお
り、CCD保持部材51によって保持された状態で、CCD基板50とともに、箱状のC
CDカバー52によって覆われている。CCD保持部材51の上端は、左方に屈曲された
水平部51aとなっていて、この水平部51aには、前端側と後端側とに、光軸調整ピン
53,53が貫通する透孔(不図示)が穿設されている。光軸調整ピン53,53は、C
CD保持部材51側の水平部51a上の透孔を上方から貫通するとともに、CCD調整板
49側の水平部49aの雌ねじに螺合されている。さらに、これら水平部49a,51a
の間には、光軸調整ピン53,53によって貫通された圧縮ばね54,54が介装されて
いる。CCD保持部材51は、この圧縮ばね54,54によって、CCD調整板49に対
して上方に付勢されており、上述の光軸調整ピン53,53の大径の頭部に下方から当接
されている。光軸調整ピン53,53は、CCD調整板49の水平部49aに対するねじ
込み量を調整することで、CCD14の前後方向の傾斜を調整することができるようにな
っている。CCD14は、上述の制御手段70に接続されている。
図1に示すように、本実施形態では、画像読取装置10は、コンタクトガラス18の上方に、開閉自在な自動原稿給送装置60を備えていて、この自動原稿給送装置60で原稿Gを搬送することで、原稿Gの流し読みを行っている。自動原稿給送装置60全体は、後端側が、筐体16におけるコンタクトガラス18の後方に位置する部分によって揺動自在に支持されており、前端側がほぼ上下方向に開閉自在になっている。自動原稿給送装置60は、原稿Gの搬送方向に沿っての上流側から順に配設された給紙トレイ61、搬送ローラ62、排紙ガイド63、排紙トレイ64等を備えている。このうち排紙ガイド63は、上述の左指示板20の左端側の上面に、右上がりの傾斜面として形成されている。
図1に示すように、給紙トレイ61には、載置された原稿Gの後端及び前端(原稿Gの搬送方向の下流側に向かって見た場合の右端及び左端)の位置を規制するサイド規制板65,66が前後方向に移動自在に配設されている。これらサイド規制板65,66の間には、例えば、ラック&ピニオン等の連動機構(不図示)が介装されていて、給紙トレイ61の通紙幅方向(前後方向)の中心に向けて一方のサイド規制板65(又は66)を移動させると、他方のサイド規制板66(又は65)も同様に中心に向かって移動し、また、この逆に、一方のサイド規制板65(又は66)を中心から遠ざかる方向に移動させると、他方のサイド規制板66(又は65)も同様に中心から遠ざかる方向に移動する。つまり、給紙トレイ61上に原稿Gを載置した後、サイド規制板65,66をそれぞれ原稿Gの後端及び前端に押し当てることにより、通紙幅の異なる種々の原稿Gを給紙トレイ61の通紙幅方向の中央に配置することができる。すなわち、自動原稿給送装置60を使用して原稿Gを流し読みする場合には、原稿Gは中央基準で読み取られるようになっている。
給紙トレイ61には、載置された原稿Gの通紙幅を検知するためのサイズ検知センサ(不図示)が配置されている。上述のように、給紙トレイ61に載置された原稿Gは、サイド規制板65,66がそれぞれ後端,前端に当接されることで、給紙トレイ61の前後方向の中央に位置決めされる。サイズ検知センサは、このときのサイド規制板65,66の位置を検知することで、原稿Gの通紙幅を検知することができる。
上述構成の画像読取装置10は、原稿Gの画像を読み取る際に、原稿Gを固定して光源12を移動させる固定読みと、光源12を固定して原稿Gを移動させる流し読みとの双方を行うことができる。また、いずれの場合も、原稿Gの照射に必要なLED素子Lのみが点灯され、照射に寄与しないLED素子Lは消灯されるようになっている。
前者の固定読みに際しては、自動原稿給送装置60を開放して、原稿Gをコンタクトガラス18上にセットする。このとき、原稿Gを後端基準で読取位置にセットする。自動原稿給送装置60を原稿Gの上から閉鎖すると、一旦、光源12のすべてのLED素子L1〜L35が点灯され、原稿Gからの反射光がCCD14に入射される。このときの通紙幅方向に沿っての入射光量の違いに基づいて、原稿Gのサイズ(通紙幅)が検知される。制御手段70は、この検知結果に基づいて、画像読取りの際に点灯させるLED素子Lを決定する。
つづいて、作業者が筐体16に取り付けられている操作パネル(不図示)を操作して読取開始ボタン(不図示)を押す。これにより、照明用光学移動枠ユニット23が原稿Gの左端よりも左側の読取開始位置に配置され、ここから右方に移動する。これに伴い、照明用光学移動枠ユニット23に搭載されている光源12が原稿Gの画像面を読取ラインLnに沿って照射(主走査)しながら、右方に移動して副走査し、原稿Gの画像面をその全領域にわたって、光照射する。画像面からの反射光は、さらに第1ミラー27,第2ミラー28,第3ミラー32で反射され、結像レンズ13を通って結像し、CCD14に導かれる。これにより、原稿Gの画像面が全領域にわたって読み取られる。
一方、後者の流し読みに際しては、自動原稿給送装置60を閉鎖した状態で、給紙トレイ61上に原稿Gをその画像面を上に向けた状態で載置し、原稿Gの後端及び前端にサイド規制板65,66を当接させることで、原稿Gを給紙トレイ61の中央にセットする。これにより、原稿Gの通紙幅が検知される。操作パネルの読取開始ボタンを押すと、照明用光学移動枠ユニット23が左指示板20の左側のコンタクトガラス18aの画像読取部Rの読取ラインLnの下方の読取位置に移動する。給紙トレイ61上の原稿Gは、搬送ローラ62等によって画像読取部Rに搬送される。このとき、光源12から照射された照射光は、読取ラインLnを通過する原稿Gの画像面によって反射され、上述の固定読みの場合と同様、第1ミラー27,第2ミラー28,第3ミラー32で反射され、結像レンズ13を通って結像し、CCD14に導かれる。これにより、原稿Gの画像面が全領域にわたって読み取られる。
ところで、上述のように、光源12が、点光源であるLED素子Lを複数個、ライン状に整列させて構成されている場合、この光源12によって原稿Gの画像面を照射すると、図5(a)に示すように、照射される画像面において、主走査方向に沿って光量ムラが発生する。各LED素子Lの直上に位置する部分の光量は多いためにこの部分は明部となり、一方、隣接する2個のLED素子Lの中間に対応する部分の光量は少ないために暗部となる。つまり、主走査方向に沿って明部と暗部とが交互に発生する。そして、光量ムラが大きい場合には、画像形成後のシート上に光量ムラに対応した濃淡が発生し、画像品質が低下してしまう。
そこで、本発明においては、光量補正部材の側板の主走査方向に沿って、非反射部と反射部とをLED素子Lのピッチの半分のピッチで設けることにより、光量ムラを抑制するようにした。以下、この点について詳述する。
図3(a),(b),(c)に光源装置71及び第2の傾斜調整機構74を示す。この順に、正面図,右側面図,上面図であり、(b)中の左右方向、また、(c)中の上下方向が、主走査方向(前後方向)である。これらの図に示すように、光源装置71は、複数のLED素子Lと、基板25と、保持部材72と、光量補正部材73と、を備えており、第2の傾斜調整機構74に取り付けられている。なお、光源装置71は、実際には、図4に示すように、左側に対して右側の方が高くなるように傾斜された第2の傾斜調整機構74に取り付けられているため、図1,図2中の上下方向及び左右方向に対して、図3中の上下方向及び左右方向は少しずれることになる。ただし、前後方向(主走査方向)については、図1,図2中のものと図3中のものとでは完全に一致する。
複数のLED素子Lは、その発光面を上に向けた姿勢で、主走査方向に長い基板25に取り付けられている。複数のLED素子Lには、所定のピッチPが設定されている。すなわち、隣接する2個のLED素子L間の距離がPとなるように整列されている。
基板25は、主走査方向に長い長方形状の薄板状に形成されていて、電源(不図示)から供給された電力を複数のLED素子Lに供給する。
保持部材72は、主走査方向(前後方向)に沿って長く形成された長方形状の取付ベース75と、この取付ベース75の左端及び右端を少し上方に屈曲させ形成された一対の屈曲部76と、取付ベース75の前端及び後端で屈曲されて上方に延びる一対の調整板77とによって構成されている。なお、保持部材72及び後述する光量補正部材73は、前端側と後端側とが同様に構成されているので、図3においては、後端側の図示を省略している。取付ベース75の上面、すなわち一対の屈曲部76の間の凹部には、上述の基板25が配設されている。一対の屈曲部76の上端は、上述のLED素子Lの発光面とほぼ一致する高さに設定されている。調整板77は、縦長の長方形状に形成されていて、左右方向の中心における上側には、後述するピン78が係合されるピン孔77aが穿設されており、下側には、後述するねじが79が螺合されるねじ孔77bが螺刻されている。本実施形態では、上述の取付ベース75と、一対の屈曲部76と、一対の調整板77は、例えば、金属板を屈曲させることによって、一体に形成されている。
光量補正部材73は、主走査方向に長い天板80と、同じく主走査方向に長い一つの側
板81と、天板80における前端及び後端を屈曲させて下方に垂下された一対の昇降板8
2とによって構成されている。天板80全体は、主走査方向に長い板状に形成されていて
、左右方向の中央には、主走査方向に長い、光通過83が形成されている。光通過窓8
3の左右方向の寸法は、LED素子Lの左右方向の寸法よりも大きく設定されている。こ
の光透過83は、複数のLED素子Lの直上に形成されていて、LED素子Lから発光
された光が、この光通過窓83を通って、原稿Gの画像面に照射される。なお、本実施形
態では、光通過窓83の一対の側端縁83aは、相互に平行に形成されているが、例えば
、これに限定されず、図3(c)に二点鎖線で示す側端縁83bのように、隣接する2個
のLED素子Lの中間部に対応する部分が左右方向に広く、また、LED素子Lに対応す
る部分が左右方向に狭くなるように波形に形成するようにしてもよい。これにより、図5
(a)に示す光量ムラをある程度解消することが可能である。
一対の側板81は、天板80の左端及び右端からそれぞれ垂下されるように形成されている。各側板81の下端縁81a(本実施形態では、後述する反射部85の下端縁に一致する)は、上述の保持部材72の屈曲部76の外側で、かつ屈曲部76の上端76aよりも少し下方に位置している。各側板81は、主走査方向に沿って窓部(非反射部)84と反射部85とが、複数のLED素子LのピッチPの半分のピッチP/2で交互に繰り返されている。本実施形態では、非反射部84は、光が通過する窓部84によって構成されている。窓部84は、台形状に形成されている。側板81の下端縁81aに台形の底辺を合わせるように切り欠くことで、等脚台形状に形成されている。各窓部84は、その主走査方向の中心84cの位置が、上述の各LED素子Lの主走査方向の中心の位置Lcに一致するように形成されている。つまり、窓部84は、LED素子LのピッチPと同じピッチPで配置されている。そして、隣接する窓部84の間に、反射部85が形成されている。本実施形態では、窓部84が台形状に形成されているので、2個の窓部84の間に位置する反射部85は、窓部84の上下を逆にした形状の台形状に形成されている。さらに本実施形態では、反射部85は、窓部84とは、上下の向きが逆になるものの、同形に形成されている。反射部85は、主走査方向の中心85cの位置が、隣接する2個のLED素子Lの中心間の中心に一致する位置に配置されている。反射部85のピッチPも、LED素子LのピッチPと同じに設定されている。したがって、隣接する窓部84と反射部85の中心間のピッチは、上述の所定のピッチPの半分(=P/2)となっている。
昇降板82は、上述のように天板81の前端及び後端で屈曲されて、調整板77の外側に垂下されるように形成されている。昇降板82は、その左右方向の幅が、上述の調整板77の左右方向の幅よりも広く設定され、また、下端82cの位置が、複数のLED素子Lの発光面とほぼ一致するように設定されている。昇降板82の左右方向の中心における上側には、調整板77のピン孔77aに対応する位置に上下に長い長孔82aが穿設され、また、下側には、調整板77のねじ孔77bに対応する位置に上下に長い長孔82bが穿設されている。調整板77に昇降板82を重ね合わせ、ピン78を上の長孔82aに貫通させてピン孔77aに係合させ、また、ねじ79のねじ部を下の長孔82bに貫通させてネジ孔77bに螺合させて、ねじ込むことにより、調整板77に対して昇降板82を固定することができる。また、ねじ79を緩めてピン78及びねじ79に対して長孔82a,82bを上下に移動させることで、図4に示すように、調整板77に対して昇降板82を矢印B方向に移動させて、高さ位置を調整することができる。この高さ位置の調整は、前の昇降板82と後の昇降板82とでそれぞれ個別に行うことができるので、保持部材72に対する光量補正部材73の主走査方向(前後方向)の傾斜、すなわち、図3(b)における、前後方向の水平線(不図示)に対する天板80の上面80aの傾斜を調整することができる。さらに、保持部材72に対して光量補正部材73を前側と後側とで同じ量だけ昇降させた場合には、光量補正部材73を平行移動させることができる。これにより、図3(b)に示す反射部85の有効反射面積Aを増減させることができる。ここで、有効反射面積Aとは、反射部85における、LED素子Lの発光面Laから窓部84の上端84aまでの高さに相当する領域、つまり、同図中の矢印aに相当する領域をいう。このように有効反射面積Aを増減させることにより、反射部85を介して、原稿Gの画像面に至る光量を調整することができる。すなわち、保持部材72に対して光量補正部材73を上昇させたときには、有効反射面積Aが増大して、反射部85を介して画像面に至る光量が増加する一方、光量補正部材73を下降させたときには、有効反射面積Aが減少し、反射部85を介して画像面に至る光量が減少する。
以上説明した光量補正部材73は、天板80と、一対の側板81と、一対の昇降板82
とが一体に形成されていて、例えば、ステンレスやアルミニウム等の金属板を屈曲させる
ことにって形成されていて、反射部85の内面において、画像面における光量ムラを解
消するのに十分は反射光量を確保することができるようになっている。
本実施形態では、光源装置71は、複数のLED素子Lと、基板25と、保持部材72と、光量補正部材73とによって構成されている。また、前端側及び後端側に配設された、調整板77、昇降板82、この昇降板82に形成された長孔82a,82b、ピン78、ねじ79等によって第1の傾斜調整機構86を構成している。第1の傾斜調整機構86は、保持部材72(又は複数のLED素子L)に対して光量補正部材73の前端側及び後端側を個別に高さ調整することにより、光量補正部材73の前後方向(主走査方向)の傾斜を調整することができる。これにより、複数のLED素子Lに対する光通過窓83の高さを前端側と後端側とで調整することができるので、主走査方向の全体としての光量を調整することができる。また、第1の傾斜調整機構86は、保持部材72に対して、光量補正部材73の姿勢を維持したままで昇降させることができる。これにより、上述の反射部85の有効反射面積Aを増減させて、反射部85を介して暗部に到達する光量を増減させることができる。すなわち、保持部材72に対して光量補正部材73を高い位置に配置したときには、反射部85の有効反射面積Aが増加するので、その分、反射光による暗部の光量増加分が多くなる。一方、保持部材72に対して光量補正部材73を低い位置に配置したときには、反射部85の有効反射面積Aが減少するので、その分、反射光による暗部の光量増加分が少なくなる。
本実施形態では、光源装置71は、第2の傾斜調整機構74によって、移動枠24に対する光源装置71全体の前後方向の傾斜を調整することができる。言い換えると、移動枠24に対するLED素子Lの前後方向の傾斜を調整することができる。第1の傾斜調整機構86は、移動枠24側(図1参照)に固定された固定部材87と、光源装置71側に固定された可動部材88とによって構成されている。固定部材87は、主走査方向に長い長方形状のベース部90と、このベース部90の左右両端を屈曲させて下方に垂下させた左及び右の壁板91と、ベース部90の前後両端を屈曲させて下方に垂下させた前及び後の調整板92とが一体に構成されている。調整板92における左右方向の中心には、上側にピン孔92aが穿設され、下側にはねじ孔92bが螺刻されている。一方、可動部材88は、主走査方向に長く形成されて、上述の保持部材72が固定されるベース部93と、ベース部93の先端及び後端から下方に屈曲されて調整板92の外側に垂下される昇降板94とが一体に構成されている。昇降板94の左右方向の中心における上側には、上下方向に長い長孔94aが穿設され、また、下側には、左右方向に長い長孔94bが穿設されている。調整板92に昇降板94を重ねた状態で、ピン95を長孔94aに貫通させてピン孔92aに係合させ、また、ねじ96を長孔94bに貫通させてねじ孔92bに螺合させ、ねじ96を締め付けることで、固定部材87に対して可動部材88を固定することができる。ねじ96を緩め、ピン95、ねじ96に対して、長孔94a,94bを昇降させることで、調整板92に対して昇降板94を昇降させることができる。この昇降は、第2の傾斜調整機構74の前端側及び後端側でそれぞれ個別に行うことができる。したがって、固定部材87に対して可動部材88の前後方向の傾斜を調整することができる。上述のように、光源装置71は、可動部材88に固定されているので、第2の傾斜調整機構74により、光源装置71全体、つまりLED素子Lの前後方向の傾斜を調整することができる。例えば、この第2傾斜調整機構74によって、光源装置71の前端側を高く、後端側を低くしたときには、複数のLED素子Lのうち前端側に位置するLED素子Lは、原稿Gの画像面に近づくのに対して、複数のLED素子Lのうち後端側に位置するLED素子Lは、原稿Gの画像面から遠ざかるので、画像面における主走査方向の光量は、前端側で多く、逆に後端側で少なくなる。全体として、前端側が明るく、後端側が暗くなるように調整することができる。これを逆に利用して、前端側と後端側とで光量がほぼ同じになるように調整することができる。
以上説明した光源装置71によると、複数のLED素子Lから光量補正部材73の天板
80の光通過83を通って直接、原稿Gの画像面に照射される光によって主走査方向に
光量ムラが発生するが、側板81のうち、主走査方向に沿ってのLED素子Lに対応する
位置には、窓部(非反射部)84を設け、隣接する2個のLED素子Lの中間に対応する
位置には、反射部85を設けたので、複数のLED素子Lから発光された光のうちの一部
が反射部85で反射された後、画像面を照射することができるので、暗部の光量を増加さ
せることができ、光量ムラを抑制することができる。さらに、保持部材72に対して光量
補正部材73を昇降させることにより、反射部85の有効反射面積Aを増減させて、反射
光量を微調整することが可能であるので、暗部の光量を微調整して、光量ムラを確実に抑
制することができる。
以上の実施形態においては、非反射部を、光が通過する窓部84によって構成したが、これに代えて、例えば、側板全体を主走査方向に長い長方形状に形成し、窓部84に相当する部分の内側に、光を吸収する黒色のシート(光吸収部材:不図示)を貼り付けるようにしてもよい。この場合も、窓部84を設けた上述の場合と、ほぼ同等の効果を奏することができる。なお、非反射部を、黒色のシートによって構成する場合には、このシートに、反射部85から非反射部に向かうに従って、黒色の濃度が濃くなるグラデーションを施すと、さらに滑らかに明暗のムラをなくすることができる。
以上説明した例では、反射部85と非反射部84との境界が上下方向に対して傾斜した直線状に形成されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、緩やかに湾曲した曲線状のものや、上下方に沿って直線状のものであってもよい。
<実施形態2>
図6を参照して、本発明に係る画像読取装置10を備えた画像形成装置1(本発明に係る画像形成装置)の一例を説明する。同図は、画像形成装置1を正面側から見た模式図である。なお、同図に示す画像形成装置1は、電子写真方式のプリンタ,複写機等の画像形成装置である。
同図に示すように、画像形成装置1には、シート給送部2と、画像形成部3と、定着部4と、シート排出部5とが設けてある。このうち、シート給送部2には、給紙カセット2a、給紙ローラ2b、給送ローラ2c、リタードローラ2d、搬送ローラ2e、レジストローラ2f等が配設されている。給紙カセット2a内に積層状態で収納された複数枚のシートPは、その最上位のものが、給送ローラ2bによって給紙され、給送ローラ2c及びリタードローラ2dによって重送を防止されて1枚だけ下流側に給送される。さらには搬送ローラ対2eによって停止中のレジストローラ対2fに当接されて、斜行が矯正される。シートPは、その後、画像形成部3の感光ドラム3a上に形成されたトナー像にタイミングを合わせるようにして、画像形成部3に供給される。
画像形成部3には、感光ドラム3a、帯電ローラ3b、露光装置3c、現像装置3d、テンションローラ3e、クリーニング装置3f等が配設されている。感光ドラム3aは、矢印方向(時計回り)に回転駆動され、帯電ローラ3bによって所定の極性・電位に一様に帯電される。帯電後の感光ドラム3aは、露光装置3cによる露光により、露光部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。この露光は、上述の画像読取装置10によって読み見取られた原稿の画像情報に基づいて行われる。
感光ドラム3a上に形成された静電潜像は、現像装置3dによってトナーが付着されてトナー像として現像される。
このトナー像は、感光ドラム3aと転写ローラ3eとの間に形成される転写ニップ部において、上述のシート給送部2から供給されたシートPに転写される。
トナー像転写後の感光ドラム3aは、表面に残ったトナー(転写残トナー)がクリーニング装置3fによって除去され、次の画像形成に供される。
一方、トナー像転写後のシートPは、定着部4において、定着ローラ4aと加圧ローラ4bとに間に形成される定着ニップ部を通過する際に、加熱・加圧されて表面にトナー像が定着される。トナー像定着後のシートPは、排紙ローラ対5aによって、排紙トレイ5b上に排出される。
上述の画像形成装置1においては、上述の画像読取装置10における効果を、画像形成装置1として奏することができる。すなわち、出力画像における、光量ムラに起因する濃淡を抑制することができる。
なお、上述では、画像形成装置1が電子写真方式の画像形成装置である場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、静電記録方式、インクジェット方式、ワイヤドット方式、熱転写方式等の画像形成装置に対しても同様に適用することができ、ほぼ同等の効果を奏することができる。
上述では、本発明を画像読取装置に使用する場合を例に説明したが、本発明は、これ以外に例えば、点光源を複数、ライン状に整列させて棒状の光源を構成する一般的な場合にも広く適用することができる。
画像読取装置の縦断面を正面側(前側)から見た図である。 原稿載置用のコンタクトガラスと、原稿(同図ではA3サイズ)の載置位置と、光源を構成するLED素子(光源素子)との位置関係を説明する上面図である。 光源装置を説明する図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は上面図である。 保持部材に対して、光量補正部材を昇降させる動作を模式的に示す図である。 (a)は光量補正部材がない場合に、主走査方向に沿って暗部と明部との光量ムラが大きい場合を説明する図である。(b)は光量補正部材がある場合に、主走査方向に沿って暗部と明部との光量ムラが抑制された場合を説明する図である。 画像形成装置を正面側から見た模式図である。
符号の説明
1……画像形成装置、2……シート給送部、3……画像形成部、10……画像読取装置
、12……光源、13……結像レンズ、14……CCD(固体撮像素子)、25……基板
、71……光源装置、72……保持部材、73……光量補正部材、74……第2の傾斜調
整機構、80……天板、81……側板、83……光通過、84……窓部(非反射部)、
85……反射部、86……第1の傾斜調整機構、A……有効反射部、G……原稿、P……
シート

Claims (7)

  1. 原稿の画像面を主走査方向に照射する光源装置において、
    前記主走査方向に所定のピッチで整列されてライン状の光源を構成する複数の光源素子
    と、
    前記複数の光源素子を支持するとともに前記複数の光源素子に電力を供給する基板と、
    前記主走査方向に長く形成されて、前記基板を保持する保持部材と、
    前記保持部材の上方を覆う天板と両側方を覆う一対の側板とを有し、前記光源によって
    照射される前記原稿の画像面の光量を調整する光量補正部材と、を備え、
    前記天板は、
    前記主走査方向に沿って長く形成されるとともに前記光源から前記原稿の画像面に至る
    光が通過する光通過を有し、
    前記側板は、
    前記主走査方向の配設位置が前記光源素子に対応して、光を反射しない非反射部と、前
    記主走査方向の配設位置が隣接する2個の前記光源素子の中間に対応して、光を反射する
    反射部とを有し、前記非反射部と前記反射部とが前記主走査方向に沿って前記所定のピッ
    チの半分のピッチで交互に設けられている、
    ことを特徴とする光源装置。
  2. 前記反射部は金属板によって構成され、前記非反射部は光吸収部材によって構成されて
    いる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記反射部は金属板によって構成され、前記非反射部は光が通過する窓部によって構成
    されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  4. 前記光量補正部材は、前記保持部材によって昇降可能に支持され、
    前記側板は、前記保持部材に対して昇降することにより、前記反射部のうち、光を有効
    に反射させる有効反射部の面積が増減される、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光源装置。
  5. 前記反射部は、前記主走査方向の長さが、下端側よりも上端側の方が長いほぼ台形状に
    形成されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光源装置。
  6. 原稿の画像面を光源装置によって主走査し、前記主走査方向に直交する方向に前記光源
    装置又は前記原稿を移動させて副走査することにより、前記光源装置から出射されて前記
    原稿の画像面で反射された反射光を結像レンズを通して固定撮像素子に導く画像読取装置
    において、
    前記光源装置が、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光源装置である、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  7. 原稿の画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部によって読み取られた原稿の画像
    情報に基づいてシート上に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部にシートを供給
    するシート給送部と、を備えた画像形成装置において、
    前記画像読取部に、請求項6に記載の画像読取装置が配設されている、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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