本実施形態に係る遊技機は、遊技部材や制御基板が収納された筐体に取付けられた扉体を施錠するためのロック手段と、ICチップに記録された認証情報を非接触で読み取るリーダ手段と、前記認証情報と照合するための照合情報を記憶した照合情報記憶手段と、前記リーダ手段で読み取った認証情報と前記照合情報記憶手段に記憶された照合情報とを照合する照合手段と、この照合手段による照合結果に基づいて前記ロック手段の開錠動作を制御するロック制御手段と、を備えたものである。
本実施形態に係る遊技機としては、その種類を特に限定するものではないが、ここでは遊技釘を多数設けるとともに、遊技球が入賞すると賞球の払出しを受けることができる入賞口などを設けた遊技領域を前方側に設けた遊技盤と、遊技盤に取り付けられた羽根部材や装飾部材といった遊技部材や遊技機のゲーム進行等を制御する制御基盤が収納された筐体と、前記筐体の前側に開閉可能に取り付けられた錠付きの扉体と、前記遊技領域に遊技球を発射させるための発射ハンドルを備えたパチンコ機としている。
そして、例えば前記遊技盤の遊技釘に遊技球が係止する等のトラブルが生じた場合等に、店員が遊技機の前側で開錠操作を行い、前記扉体を開いてトラブルを処理する。
したがって、本実施形態に係る遊技機によれば、店員は前記リーダ手段を介して遊技機と非接触で認証情報を読み取らせることができるとともに、ロック制御手段は、前記照合手段による照合結果に基づいて、前記ロック手段の開錠動作を制御するため、人が鍵穴に鍵を挿入して回動してロックを解除させるなどの手間のかかる動作が不要となり開錠操作が簡便になる。また、前記照合手段を介して、ICチップに記録された店員毎の認証番号等の認証情報を照合しつつ開錠を行うので、防犯上の安全性を確保できる。また、複数の遊技機を一つの上位コンピュータに接続し、その上位コンピュータに照合手段としての機能を担わせると、前記上位コンピュータの故障等で複数の遊技機の扉体を開けなくなる問題があるが、本実施形態に係る遊技機によれば、それぞれの遊技機が前記照合手段を備えているので、上述した問題を解消できる。
なお、本実施形態において、照合手段ならびにロック制御手段は、前記筐体内に設けられた後述するコントローラにその機能を担わせることができる。
また、本実施形態に係る遊技機によれば、前記ICチップに記録された認証情報と、前記照合情報記憶手段に記憶された照合情報と、を前記照合手段により照合した結果が不一致であった場合、この結果を報知する報知手段を備える。したがって、不正行為等によって扉体を開こうとしても、照合した結果が不一致になってその結果が報知されるので、未然に不正行為等を防止できるとともに安全性が高まる。なお、報知手段は警報等の聴覚に訴えるものであってもよいし、警告ランプ等の視覚に訴えるものであってもよい。
また、本実施形態に係る遊技機によれば、前記ロック手段を最終的に開錠する開錠スイッチが、前記リーダ手段に近接配置された構成としている。したがって、前記ICチップの認証情報を前記リーダ手段に読み取らせる操作と、その後前記ロック手段を最終的に開錠するためにスイッチを切替える操作とを近接した位置で行うことができ、一連の開錠作業を簡便かつ迅速に行うことができる。
また、認証情報が記録されたICチップが設けられた担体と、前述した遊技機とを備えることにより、遊技機の施錠システムが構築される。
かかる施錠システムでは、例えば前記担体を後述するICタグとし、このICタグを所定のカードなどに設けることよって、開錠操作性を向上させることができるとともに実用性が高まる。
また、上記遊技機の施錠システムは、複数の遊技機の照合情報を、一度に記憶又は更新可能なホストコンピュータを備える構成とすることが好ましい。
例えば認証番号の登録や更新に関しては、前記ホストコンピュータを介して複数の遊技機を一度に行いつつ、前記認証番号の照合はそれぞれの遊技機ごとに行うのである。
したがって、認証番号の登録や更新をそれぞれの遊技機ごとに行うという煩雑性が解消でき、効率的な遊技機の施錠システムを提供できる。
また、例えばICタグを紛失した場合でも、照合情報記憶手段に記憶された、紛失したICタグに記録された認証情報に対応する照合情報を、前記ホストコンピュータを介して複数の遊技機に対して一度に更新することで、迅速に更新前の認証情報を使用不能とすることができるので、防犯上の安全性が高まる。
また、本実施形態に係る遊技機の施錠システムによれば、前記担体の認証情報を記録又は更新可能な記録手段を備えた構成としている。したがって、前記記録手段を介して例えば必要に応じて新たな認証番号を前記担体に記録させることができるようになり、利便性の高い遊技機の施錠システムを提供できる。また、前記記録手段を介して、例えば所定の頻度で認証情報を更新することで更新前の認証情報は使用不能にすることができるので、防犯上の安全性が高まる。
ところで、上述してきた遊技機の施錠システムは、前記担体をICタグとし、同ICタグを発行するICタグ発行装置を備える構成とすることができる。
かかるICタグ発行装置を介して、例えば所定の規則に従った乱数に基づいた認証番号のICタグを発行させることで、個人ごとに異なる認証番号を記録したICタグを容易に発行可能になる。したがって、例えば、遊技機の開錠作業を誰が行ったか等のトレーサビリティが向上し、防犯上の安全性が更に高まる。
なお、ICタグ発行装置としては、例えば、ICタグを設けたカードを発行するようにすれば、ICタグの取り扱いがより容易となる。
以下に、本発明に好適な実施形態の一例について、図面に基づいてより具体的に説明する。図1は遊技場における遊技機等の配置やこれらの遊技機を管理するためのコンピュータネットワークの例を模式的に示す概略説明図であり、本実施形態では、このコンピュータネットワークにより、遊技機の施錠システムの一例が構築される。
図1に示すように、遊技場400には、細長い遊技機設置台に複数の遊技機を配設した所謂遊技島410、411と呼ばれる細長い遊技設備が複数台配置されている。例えば、一の遊技島411には、前記遊技機設置台の両面にパチンコ機10が複数台設置されるとともに、それぞれのパチンコ機10の間に、遊技媒体である遊技球等の貸し出しを行う遊技媒体貸出装置270が配置されている。また、他の遊技島410には、前記遊技機設置台の両面にパチスロ機260が複数台設置されるとともに、それぞれのパチスロ機260の間に、これも遊技媒体であるメダルの貸し出しを行う遊技媒体貸出装置271が配置されている。なお、以下、パチンコ機10とパチスロ機260とを総称して遊技機と記載することがある。
そして、遊技者は、前記遊技島410、411の遊技機の中から所望する遊技機(パチンコ機10又はパチスロ機260)を選択し、選択した遊技機に対面して当該遊技機を操作しながら遊技を行う。また、遊技者は、前記遊技機に対面したままの状態でも前記遊技媒体貸出装置270,271から遊技球やメダルの貸し出しを受けることができる。また、図示するように、例えば前記遊技島410、411の端には両替機412を設置している。なお、図1では省略したが、各遊技機にそれぞれ椅子が備えられており、遊技者は座した状態で楽に遊技が可能となっている。
また、それぞれの遊技機は、後述する制御回路を搭載した制御基板(図示せず)などを備えており、前記遊技島410、411ごとに設けられた中継器430を介して通信回線280により、ホストコンピュータ420に接続されている。前記ホストコンピュータ420は、管理用サーバとして機能し、例えば、後述する遊技機の施錠システムに必要な照合情報や、遊技機のゲーム進行状況を把握するために必要なプログラムやデータが記憶された記憶媒体などを備えている。421はホストコンピュータ420のモニタである。
以下、本実施形態に係る遊技機を、説明の便宜上、パチンコ機10を例にとって具体的に説明する。
先ず、パチンコ機10の概観について図2乃至図4を用いて説明する。図2は本実施形態におけるパチンコ機10の概観を示す斜視図、図3は同パチンコ機10の概観を示す分解斜視図、図4は同パチンコ機10の正面図である。
図2乃至図4に示すように、パチンコ機10は、正面視略矩形形状の中空の筐体12と、前記筐体12の前側に取り付けられた扉体17とを備えるとともに、この扉体17に、遊技盤14、図示しない制御基板、液晶表示装置32等を配設し、当該扉体17を閉めたときに、前記遊技盤14、図示しない制御基板、液晶表示装置32等が筐体12内に収納された状態となるように構成されている。
図3に示すように、遊技盤14と液晶表示装置32との間にはスペーサ31が介設されており、液晶表示装置32の背面側に前記制御基板が配設されている。31aはスペーサ31の中央に設けた大きな貫通穴31aであり、この貫通穴31aには電飾ユニット53が設けられている。ここで、電飾ユニット53は、遊技の進行状況の変化などをLEDなどで表示させるためのものであり、遊技者は、その表示を視認しつつパチンコ遊技を行う。
遊技盤14には、その前面側に、発射された遊技球が転動可能な遊技領域15が設けられている。この遊技領域15は、2つのガイドレール30a,30bにより囲まれた遊技球が転動可能な領域であり、この遊技領域15に、複数の遊技釘13が打ちこまれるとともに、障害物55、57、通過ゲート54、一般入賞口56a〜56d、始動口25、大入賞口39、シャッタ40といった遊技部材が設けられている。
また、本実施形態におけるパチンコ機10の遊技盤14は、その全部が透過性を有する板形状の樹脂(透過性を有する部材)によって形成されている。この透過性を有する部材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂など各種の材質が該当する。
遊技に関する演出画像を表示する液晶表示装置32は、前記スペーサ31を挟んで、遊技盤14の背後に設けられている。この液晶表示装置32は、遊技に関する画像の表示を可能とする表示領域32aを有している(図3)。この表示領域32aは、遊技盤14の全部又は一部に、スペーサ31を挟んで、背面側から重なるように配設されており、演出用の演出画像、装飾用の装飾画像等、各種の画像を表示することができる。すなわち、透明な遊技盤14の遊技領域15あるいは遊技盤14全体を透して、広い領域を用いたダイナミックな画像表示が可能となっている。
また、遊技盤14の背後に液晶表示装置32を設けることにより、例えば、遊技釘13の植設領域や遊技部材を設ける領域を大きくできるなど、レイアウトの自由度を高めることが可能である。
次に、本実施形態において要部をなす扉体17について、図2乃至図6に基づいて説明する。図5及び図6は扉体17が筐体12から開放された状態を説明する斜視図である。図示するように、扉体17は、上述した筐体12の前面に開閉可能に軸着して設けられ、通常は前記筐体12の前面を閉鎖した状態で遊技が行われる。
本実施形態における扉体17は、図3、図5及び図6に示すように、筐体12の前面開口を開閉する第1扉11と、この第1扉11の前面側に軸着された所謂ガラス扉と呼ばれる第2扉134とから構成される二重の扉構造となっており、後述するロック機構28,314により施・開錠可能としている。
第1扉11は、図2、図5に示すように、その全体が上述した筐体12の正面視の大きさ及び形状と略同じ大きさ及び形状の板体で形成される。そして、第1扉11は、図3に示すように、上述した遊技盤14や液晶表示装置32などを配設できる程度の大きさの開口24aを有するとともに、前記開口24a領域外の下側部分に、遊技球を入れる上皿20、下皿22及び遊技球を発射させる発射ハンドル26が設けられている。また、第1扉11は、前記筐体12に開閉可能に軸着されて連結されるとともに、後述するロック機構314で前記筐体12に施錠される。
第2扉134は、図3及び図5に示すように、上述した第1扉11の開口24aに配設された遊技盤14を閉鎖可能としたもので、遊技盤14と大きさ及び形状が略同じ透明な保護板19を支持する枠体で形成されている。そして、第2扉134は、前記第1扉11に開閉可能に軸着されて連結されるとともに、これも後述するロック機構28で前記第1扉11に施錠される。
すなわち、パチンコ遊技は、第1扉11、第2扉134が閉鎖された状態で行われるものであり、遊技者は、ガラスなどの透明な板材料で形成された第2扉134の保護板19を介して遊技領域15の状況を視認しつつ遊技を行う。
図2、図4〜図6に示すように、第2扉134の右側部に、店員が第1扉11と第2扉134とを選択的に開錠するための開錠部27が設けられている。
この開錠部27には、詳しくは後述するが、第1扉11と第2扉134の開錠を制御する施開錠コントロール部302が設けられており(図7及び図8参照)、この施開錠コントロール部302は、店員が鍵代わりに用いるカード356から店員個々に定められた認証情報を非接触で読み取るリーダ部322と、読み取った認証情報が予め登録された照合情報と一致するか否かを表示する液晶表示装置からなる表示器27aと、第1扉11と第2扉134のいずれを開錠するかを決定する第1の開錠スイッチ27b、第2の開錠スイッチ27cとを備えている。なお、図示するように、表示器27a、第1の開錠スイッチ27b及び第2の開錠スイッチ27cは正面視矩形状のパネル表面に設けられている。なお、表示器27aは必ずしも液晶表示装置に限るものではなく、例えば7セグLEDなどで構成することもできる。
したがって、例えば、遊技中に遊技球が遊技釘13に引っかかった場合や、遊技釘13の調節作業の際には、遊技場400の店員はカード356を開錠部27にかざして認証を受け、第2の開錠スイッチ27cを押下してロックを解除して第2扉134を開き、作業を行うことができる。
また、例えば球詰まりなどが生じた場合は、同様に、店員はカード356を開錠部27にかざして認証を受け、第1の開錠スイッチ27bを押下してロックを解除して第1扉11を開き、球詰まり解消作業を行うことができる。
ここで、本実施形態の要部であって、扉体17を筐体12に施錠するためのパチンコ機10の施錠システムについて、図7乃至図11に基づいて説明する。
図7は本実施形態に係る施錠システムのブロック図、図8はパチンコ機10が備える施開錠コントロール部のブロック図、図9はリーダ手段の概略説明図である。
図7に示すように、施錠システムは、例えば、遊技場400の店員ごとに特定された認証番号などの認証情報が記録されたICチップ324が設けられた担体であるICタグ320と、それぞれのパチンコ機10に設けられ、前記ICタグ320の認証情報を照合するとともにその結果に基づいて上述した扉体17の施錠を開錠させる施開錠コントロール部302と、前記認証番号を照合するための照合情報であって、複数のパチンコ機10の照合情報を一度に記憶又は更新可能なホストコンピュータ420と、前記ICチップ324の認証情報を記録又は更新可能な記録手段である記録部306と、前記ICタグ320を発行するICタグ発行装置308とで構築される。なお、本実施形態では、ホストコンピュータ420を管理用サーバと兼用しているが、独立した施錠システム専用のコンピュータを用いるようにしてもよい。
本実施形態においてICタグ320は、アンテナ(図示しない)およびICチップ324などをパッケージした担体である。RFID(Radio Frequency Identification)タグまたはICラベルなどと呼ばれることもある。ICチップ324は、データを記憶させておくことができるメモリや、後述するリーダ手段としてのリーダ部322あるいは記録部306と交信する送受信部を備える。そして、前記アンテナが所定の周波数の電磁波に共振して電磁誘導を生じさせることによって、前記ICチップ324に記憶しているデータを電磁波で発信したり、または前記ICチップ324にデータを書き込んだりすることができる。すなわち、ICチップ324に記録された認証情報は、後述するリーダ部322により非接触で読み取ることができ、また、後述する記録部306により、前記ICチップ324に認証情報を非接触で記録することができる。
施開錠コントロール部302は、パチンコ機10の第2扉134の前面右側に配設した前記開錠部27内に収納されており、第1扉11及び第2扉134からなる扉体17を施錠するためのロック手段としてのロック機構314、28の開錠動作を制御するものである。
図8に示すように、施開錠コントロール部302は、コントローラ312と、ICチップ324に記録された認証情報を非接触で読み取ることのできるリーダ部322と、前記認証情報と照合するための照合情報を記憶した照合情報記憶手段である記憶装置318と、前記認証情報と前記照合情報とを照合した結果が一致した場合、その結果を表示する表示手段である表示器27aと、照合結果が不一致であった場合、その結果を報知する報知手段としての報知器326と、前記ロック機構314、28を最終的に開錠する開錠スイッチ27b、27cを備えている。前記コントローラ312はCPUを備えており、認証情報と照合情報とを照合する照合手段として機能する。
図10(a)は第1扉11と上述した筐体12とのロック機構28,314を説明する一部省略断面図、図10(b)は、図10(a)のロック機構28,314を詳細に説明するために拡大した一部拡大断面図であり、図11はロック機構28,314の施開錠状態を説明する概略図である。
前記ロック機構28,314はそれぞれ同一の構成であり、ロック機構28を例にしてその構造を説明すると、図10に示すように、第1扉11の背面の所定の場所に設けられた錠28aと、前記筐体12の前面であって前記錠28aに対応する位置に設けられるとともに、前記錠28aを嵌合させる嵌合部28bとから構成される。錠28aは、周知のソレノイドを利用したものであり、図10(b)に示すように、ケース348内に、所定のストロークを有し、その頭部338aを前記ケース348の上方に露出させたプランジャ338と、筒状のソレノイドコイル336と、前記プランジャ338を常時上方向に付勢するバネ340とを収納して構成されている。また、プランジャ338の頭部338aに傾斜面338bを形成するとともに、嵌合部28bの上端縁には、第1扉11を閉鎖する際に、前記傾斜面と当接してプランジャ338を下方へ押し込むカム機能を有する案内面338cを前側面に形成した係合部28cを形成している。
したがって、図10(a)に示すように、錠28aを嵌合部28bに嵌合させれば、プランジャの頭部338aは前記案内面338cにより押し下げられて行き、嵌合孔350に嵌合しつつ前記バネ340で上方に付勢されてプランジャ338と係合部28cとが係合することで、第1扉11は筐体12にロックされて施錠される。また、前記ソレノイドコイル336に通電されると、磁場が発生して前記プランジャ338が下方にスライド動作してロック解除することができる。
なお、第2扉134と前記第1扉11との間に設けられるロック機構314についてもその構成は上述した構成と同様であり、ここではその説明を省略する。ただし、図11に示すように、本実施形態においては、第1扉11と上述した筐体12とは、二対の錠28aと嵌合部28bとからなる二組のロック機構28で施錠されているが、第2扉134と第1扉11とは一対の錠28aと嵌合部28bからなる一組のロック機構314で施錠されている。
施開錠コントロール部302に設けられたリーダ部322は、ICタグ320等に記録されたデータを非接触で読取り、例えば上位の情報処理システム等にそのデータを送信するためのものである。本実施形態に係るリーダ部322としては、例えばICタグリーダを用いることができ、上述したICタグ320と交信するためのアンテナ(図示しない)と、ICタグ320との交信を行う送受信部(図示しない)とを備える。
なお、本実施形態では、図9(a)に示すように、ICタグ320を、手で把持しやすい程度の大きさのカード356に設けており、店員は、図9(a)に示すように、カード356を手で把持しつつ、前記開錠部27に接近させるだけで、前記リーダ部322がICタグ320に記録された認証情報を非接触で容易に読み取ることができる。また、リーダ部322は、ICタグ320との交信により読取った認証情報を、後述する照合手段としてのコントローラ312に送信するための送信手段(図示しない)を備えており、前記読取った認証情報はコントローラ312に送信される。
なお、ICタグ320は、本実施形態におけるカード356ではなく、例えば、リストバンドなどのように、常に身に付けられる物に設けることもできる。
照合情報記憶手段である記憶装置318は、ICタグ320の照合に必要な照合情報などのデータを記憶するためものであり、照合情報メモリ(図示しない)を備えている。そして、照合情報メモリは上述した認証情報と照合するための照合情報を記憶する。照合情報メモリとして、本実施形態では、書き込み及び消去可能なRAMなどのメモリを用いており、前記照合情報の記憶又は更新をさせることができる。
なお、前記照合情報メモリへの書き込みは、図8に示したコントローラ312を介して、個々のパチンコ機10に設けられた記録部306から行うことができる他、図7に示したホストコンピュータ420からも行うことができる。この場合、店員毎に特定された認証情報に対応する各照合情報を一度に記録又は更新することができる。
また、照合情報メモリへの消去についても、コントローラ312を介して行える他、ホストコンピュータ420と接続された記録部306に対し、前記ホストコンピュータ420の指示で直接消去を行うこともできる。
コントローラ312は、リーダ部322で読取った認証情報と記憶装置318に記憶された照合情報とを照合する照合手段としての機能と、この照合手段による照合結果に基づいて上述したロック機構28,314の開錠動作を制御するロック制御手段としての機能と、前記認証情報と照合情報とを前記照合手段により照合した結果を表示器27aに表示させる表示制御手段としての機能と、照合した結果が不一致であった場合、この結果を報知器326により報知させる報知制御手段としての機能とを有している。
すなわち、コントローラ312は、照合手段として機能し、上述したリーダ部322で読取った認証情報を受けて、前記記憶装置318に記憶された照合情報の中に前記リーダ部322で読取った認証情報と一致する情報が有るか否かを判定し、認証情報が前記照合情報と一致する場合は、図8に示すように、ロックを解除させるために、錠28aのソレノイドコイル336に通電させるための通電信号Sig3を生成する。
本実施形態においては、施錠対象となる扉体17が第1扉11と第2扉134とからなるため、施開錠コントロール部302は、店員がいずれの扉を開錠するかを選択することができるように、前記ロック機構28,314のいずれかを最終的に開錠する第1の開錠スイッチ27b及び第2の開錠スイッチ27c(図8、図9参照)を、上述した開錠部27(図2、図4〜図6参照)に備えている。
すなわち、例えば、第1の開錠スイッチ27bを操作すると、その操作信号を受けたコントローラ312は、前記通電信号Sig3を第1扉11のロック機構28に出力する。また、第2の開錠スイッチ27cを操作すると、その操作信号を受けたコントローラ312は、前記通電信号Sig3を第2扉134のロック機構314に出力する。
また、コントローラ312は上述した報知制御手段として機能し、上述した認証情報と照合情報との照合結果が不一致であった場合、図8に示すように、報知信号Sig1を生成する。
報知手段である報知器326は、店員の注意を喚起させるために音による警報を発したり又は/及び視覚的に表示したりするものであり、例えば前記開錠部27に設けた図示しないスピーカから前記報知信号Sig1を受けて警報を発したり、あるいは、前記表示器27aにより画像又はテキスト表示したり、あるい発光・点滅させることで、店員のカード356のICタグ320に記録された認証情報が照合情報と不一致であること、すなわち、不正なカードが使用されたおそれがあることを報知する。
なお、コントローラ312は、報知器326により報知させると同時に、認証情報と照合情報とが不一致であることを示す不一致信号を、ホストコンピュータ420に送信し、例えば、管理者に即座に通知できるようにすることもできる。
また、コントローラ312は表示制御手段としても機能するものであり、認証情報と照合情報との照合結果が一致した場合に表示信号Sig2を生成し、表示器27aに出力する。表示器27aは、表示信号Sig2を受けて、例えば「OK」の表示をする。したがって、店員は、図9(b)に示すように、前記リーダ部322によりICタグ320を読み取らせ、「OK」の表示を確認した後に、上述の第1の開錠スイッチ27b、第2の開錠スイッチ27cのいずれかを操作して、第1扉11又は第2扉134を開放することになる。
本実施形態に係る施錠システムの構成要件である記録部306は、上述したICタグ320のICチップ324に、そのICタグ320の認証番号などのデータを書き込んだり、一旦書き込んだデータを消去して新たなデータを書き込んだりするものである。
本実施形態における記録部306は、ICタグライタを用いており、認証情報を入力する例えばキーボードなどを含む操作部(図示せず)や、上述したICタグ320と交信するためのアンテナ(図示せず)と、ICタグ320との交信を行う送受信部(図示せず)などを備える。したがって、前記ICタグ320を前記記録部306に近接させ、前記操作部で操作しつつ、前記ICタグ320の認証情報を記録又は更新できる。また、前記記録部306は、後述するICタグ320を組込んだカードの状態でそのICタグ320のデータを記録または更新できるようにしてもよい。
なお、前記記録部306は、上述したICタグ320に記録した認証情報をする上述したホストコンピュータ420に送信する送信手段(図示しない)を備えている。したがって、本実施形態の施錠システムは、前記ICタグ320に記録した認証情報を、ただちに前記ホストコンピュータ420を介して複数のパチンコ機10に記憶又は更新することができる。なお、前記ICタグライタを、ホストコンピュータ420に直接接続して記録部306を構成することもできる。
次に、本実施形態に係る施錠システムが備えるICタグ発行装置308について説明する。ICタグ発行装置308は、ICタグ320を組み込んだカード356(図9(a)参照)を発行するためのものであって、例えば、携行が容易な名刺サイズの合成樹脂材で形成された未使用カードにICタグ320を組み込んで発行するものである。
ICタグ発行装置308は、複数の前記ICタグ320を整列させるICタグ整列手段(図示せず)、ICタグ320を組込む前の未使用カードを収納するカード収納手段(図示せず)、前記カード356に前記ICタグ320を組み込むICタグ組込手段(図示せず)、ICタグを組込んだカード356を排出する排出手段(図示しない)などを備えている。なお、必要に応じて、カード356に必要な情報を印刷する印刷手段を設けることもできる。
さらに、本実施形態では、図7に示すように、このICタグ発行装置308と記録部306とを、上述したホストコンピュータ420を介して通信回線で接続している。したがって、本実施形態のICタグ発行装置308では、所定の認証情報を記録したICタグ320を組み込んだカード356を随時発行することができるとともに、前記ICタグ320に記録した認証情報に対応する照合情報を、前記ホストコンピュータ420を介して、複数のパチンコ機10の施開錠コントロール部302に設けた記憶装置318に、ただちに記憶又は更新させることができる。
以上のように構築された施錠システムの動作について説明する。
まず、上述したICタグ発行装置308を用いて、店員に応じた特有の認証情報が記録されたICタグ320が組込まれたカード356を発行し、各店員がこれを携行する。
この際、記録された認証情報は、上述したホストコンピュータ420ならびにコントローラ312を介して、ただちに複数のパチンコ機10の記憶装置318に照合情報として記憶される(図7及び図8参照)。
パチンコ機10の扉体17を開ける必要が生じた店員は、図9(a)に示すように、前記カード356をパチンコ機10の前面(図1、図4)に設けられた開錠部27に近接させ、リーダ部322に当該カード356のICタグ320に記録された認証情報を読み取らせる。認証情報を読み取ったリーダ部322は、当該認証情報をコントローラ312に送信する。
前記コントローラ312は、送信された前記認証情報を受けて、その認証情報が記憶装置318に記憶された照合情報と一致する否かの判定、すなわち照合を行う。前記認証情報が前記照合情報と一致する場合は、コントローラ312は前述した通電信号Sig3ならびに表示信号Sig2を生成する(図8参照)。
前記表示信号Sig2を受けて、前記表示器27aは、例えば「OK」の表示をする。そして、店員は、図9(b)に示すように、前記「OK」の表示を確認した後に、第1扉11を開ける場合は第1の開錠スイッチ27bを、第2扉134を開ける場合は第2の開錠スイッチ27cを操作する。
そうすることで、前記通電信号Sig3がロック機構28又はロック機構314に出力され、ソレノイドコイル336に通電されて、前記ロック機構28,314のいずれかを最終的に開錠することができる。
このとき、施開錠コントロール部302に、例えば、認証情報、開錠した日時等の開錠履歴データを記憶する開錠履歴メモリを設けておき、これらの開錠履歴データを、コントローラ312によりホストコンピュータ420に送信してホストコンピュータ420の記憶装置内にデータを記憶させ、何時、誰が、どのパチンコ機10の扉体17(第1扉11、第2扉134)を開放したかを、いつでも解析できるようにすることができる。
また、カード356のICタグ320に記録された認証情報が照合情報と不一致の場合は、コントローラ312は、報知信号Sig1を生成する(図8参照)。そして、報知器326は、前記報知信号Sig1を受けて警報を発することで、不正なカードが使用されたおそれがあることを報知する。
上述してきたように、本実施形態に係る施錠システムによれば、遊技場400の店員はカード356に記録された認証情報を、開錠部27のリーダ部322に非接触で読み取らせることで、鍵穴に鍵を差し込んで回転させるといった従来の煩わしい操作から開放されて、スマートに扉体17の開放作業が行え、しかも、認証情報は店員毎に定められているので、セキュリティ面においても優れたシステムとなる。
また、本実施形態に係る施錠システムでは、ホストコンピュータ420を用いて、複数のパチンコ機10の照合情報を一度に記憶又は更新可能としているため、例えば、認証番号の登録や更新に関しては、前記ホストコンピュータ420を介して複数のパチンコ機10に対して一度に行いつつ、前記認証番号の照合はそれぞれのパチンコ機10ごとに行うことができる。
したがって、例えば店員がカード356を紛失した場合でも、各パチンコ機10の記憶装置318に記憶された照合情報(紛失したカード356のICタグ320に記録されていた認証情報に対応する照合情報)を、ホストコンピュータ420を介して、複数のパチンコ機10に対して一度に更新することで、紛失したカード356のICタグ320に記録されていた更新前の認証情報を使用不能とすることができるので、防犯上の安全性が高まる。しかも、認証番号の登録や更新をそれぞれのパチンコ機10ごとに行うという煩雑性が解消できる。
ここで、本実施形態における施錠システムにより扉体17の開錠が行われるパチンコ機10を遊技機として動作させるための電気的構成について、図12を用いて説明する。図12は、本実施形態におけるパチンコ機10の制御回路を示すブロック図である。
本実施形態におけるパチンコ機10の制御回路は、主制御回路60と副制御回路200とから構成されている。主制御回路60は、遊技の制御を行う遊技制御手段として機能するものであり、副制御回路200は、遊技の進行に応じた演出の制御(例えば、レーザービームの発光制御、画像表示制御、音声出音制御、装飾ランプ制御等)を行う演出制御手段として機能するものである。
主制御回路60は、図12に示すように、制御手段であるメインCPU66、メインROM(読み出し専用メモリ)68、メインRAM(読み書き可能メモリ)70を備えている。この主制御回路60は、遊技の進行を制御する。
メインCPU66には、メインROM68、メインRAM70等が接続されており、このメインROM68に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。このように、このメインCPU66は、例えば、以下に説明する特別遊技を実行する特別遊技実行手段や、大当たり抽選を実行する抽選手段などとして機能する。
主制御回路60のメインROM68には、メインCPU66によりパチンコ機10の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、大当たり抽選の際に乱数抽選によって大当り判定をする際に参照される大当り判定テーブルや、演出を選択する際に参照される演出条件選択テーブル等の各種のテーブルが記憶されている。
すなわち、本実施形態に係るパチンコ機10によるパチンコ遊技は、多量の賞球獲得が見込まれる特別遊技(一般に「大当たり遊技」と称される)と、この特別遊技に移行することを期待しながら遊技球を発射させて可変表示ゲームを実行する「通常遊技」とに大別される。
前記可変表示ゲームは、遊技盤14の背後に設けられた液晶表示装置32(図3)において行われる視覚的なゲームであり、遊技者が発射した遊技球が始動口25(図3)に入賞すると、「大当たり」や「ハズレ」を識別できる装飾図柄が変動表示及び停止表示され、停止表示態様によって「大当たり」か「ハズレ」かが分るようにしたゲームである。
そして、そのゲーム結果が「大当たり」となれば、大入賞口39(図4)が所定時間、所定回数開放して入賞しやすくなる特別遊技に移行するのである。なお、「大当たり」や「はずれ」は、前記始動口25に入賞した際に行われる入球すると、前記抽選手段による抽選処理により決定され、その抽選結果に基づいて、前記装飾図柄が変動表示及び停止表示される。
メインRAM70は、メインCPU66の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。
また、この主制御回路60は、所定の周波数のクロックパルスを生成するリセット用クロックパルス発生回路62、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路64、後述する副制御回路200に対してコマンドを供給するためのシリアル通信用IC72を備えている。また、これらのリセット用クロックパルス発生回路62、初期リセット回路64、シリアル通信用IC72は、メインCPU66に接続されている。尚、このシリアル通信用IC72は、各種のコマンドを副制御回路200(副制御回路200に含まれる各種の手段)へ送信する送信手段に相当する。
また、主制御回路60には、各種の装置が接続されており、例えば、図12に示すように、V・カウントセンサ102、カウントセンサ104、105、一般入賞球センサ106、108、110、112、通過球センサ114、始動入賞球センサ116、普通電動役物ソレノイド118、大入賞口ソレノイド120、シーソーソレノイド122、バックアップクリアスイッチ124が接続されている。
V・カウントセンサ102は、大入賞口39における特定領域に設けられている。このV・カウントセンサ102は、大入賞口39における特定領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
カウントセンサ104は、大入賞口39における特定領域とは異なる一般領域に設けられている。このカウントセンサ104は、大入賞口39における一般領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
一般入賞球センサ106、108、110、112は、一般入賞口56a〜56d(図4)にそれぞれ設けられている。この一般入賞球センサ106、108、110、112は、各一般入賞口56a〜56dへ遊技球が入賞した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
通過球センサ114は、通過ゲート54(図4)に設けられている。この通過球センサ114は、通過ゲート54を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
遊技球検出手段である始動入賞球センサ116は、始動口25に設けられている。始動入賞球センサ116は、始動口25に遊技球が入賞したことを検出して、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
普通電動役物ソレノイド118は、リンク部材(図示せず)を介して羽根部材23(図4)に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、羽根部材23を開放状態または閉鎖状態とする。
大入賞口ソレノイド120は、図4に示すシャッタ40に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、シャッタ40を駆動させ、大入賞口39を開放状態又は閉鎖状態とする。
シーソーソレノイド122は、板形状でシャッタ40内部に設けられているシーソー(図示せず)に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、シーソーを変位させ、そのシーソーの傾斜を変更する。このシーソーが傾斜された結果、特定領域を通過しやすくなるように又は一般領域を通過しやすくなるように切り替えることとなる。
バックアップクリアスイッチ124は、パチンコ機10に内蔵されており、電断時等におけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアする機能を有する。
また、主制御回路60には、払出・発射制御回路126が接続されている。この払出・発射制御回路126には、遊技球の払出を行なう払出装置128、遊技球の発射を行なう発射装置130、カードユニット150が接続されている。
この払出・発射制御回路126は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンド、カードユニット150から供給される貸し球制御信号を受け取り、払出装置128に対して所定の信号を送信することにより、払出装置128に遊技球を払い出させる。また、払出・発射制御回路126は、発射装置130に対して発射信号を供給することにより、遊技球を発射させる制御を行なう。
また、発射装置130には、前述した発射ソレノイド、タッチセンサ等の遊技球を発射させるための装置が備えられている。発射ハンドル26(図2〜図6)が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射ソレノイドに電力が供給され、上皿20(図2〜図6)に貯留された遊技球が発射ソレノイドにより遊技盤14に順次発射される。
さらに、主制御回路60には、ランプ制御回路76が接続されており、このランプ制御回路76は、メインCPU66からの指示に従い、特別図柄保留ランプ、普通図柄保留ランプ、特別図柄表示器、普通図柄表示器(いずれも図示せず)等を制御する。
一方、シリアル通信用IC72には、副制御回路200が接続されている。この副制御回路200は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、液晶表示装置32における表示制御、スピーカ46L,R(図4)から発生させる音声に関する制御、装飾ランプ133a、133b(図5,図6)の制御等を行なう。
なお、本実施形態においては、主制御回路60から副制御回路200に対してコマンドを供給するとともに、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を送信できるように構成しても問題ない。
副制御回路200は、可変表示制御手段、音発生制御手段としてのサブCPU206、記憶手段としてのプログラムROM208、ワークRAM210、液晶表示装置32における表示制御を行うための表示制御回路250、スピーカ46L,Rから発生させる音声に関する制御を行う音声制御回路230、装飾ランプ133a、133bなどの制御を行うランプ制御回路240から構成されている。副制御回路200は、主制御回路60からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
サブCPU206には、プログラムROM208、ワークRAM210等が接続されている。サブCPU206は、このプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU206は、後述するように、主制御回路60から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路200の制御を行う。サブCPU206は、後述する各種の手段として機能することとなる。
プログラムROM208には、液晶表示装置32の画像表示に伴う複数種類の演出画像データや、その他の演出画像データ、さらには可変表示ゲームに用いられる各種のテーブルも記憶されている。
ワークRAM210は、サブCPU206の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。例えば、リーチ演出時間を制御するためのタイマ変数、演出パターンを選択するための演出表示選択用乱数カウンタ等、各種の変数等が位置付けられている。
表示制御回路250は、サブCPU206から供給される、演出表示の進行に伴う複数種類の演出パターンや、大当たり遊技に関連して実行される複数種類の演出パターン等の演出画像データ等を、液晶表示装置32に画像を表示させる制御を行うものである。
音声制御回路230は、サブCPU206から供給される音声発生命令に応じて、スピーカ46L,Rから音声を発生させるものである。
ランプ制御回路240は、サブCPU206から供給されるプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、装飾ランプ133a、133bの発光制御を行うものである。
なお、本実施形態においては、主制御回路60と副制御回路200とを別々に構成しているが、主制御回路60と副制御回路200とを同じ基板で構成してもかまわない。
また、本実施形態においては、プログラム、テーブル等を記憶する記憶手段として、主制御回路60ではメインROM68を、副制御回路200ではプログラムROM208を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に、プログラム、テーブル等が記録されていてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、主制御回路60ではメインRAM70、副制御回路200ではワークRAM210等に記録されるものでもよい。なお、本実施形態においては、メインCPU66の一時記憶領域としてメインRAM70を、サブCPU206の一時記憶領域としてワークRAM210を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
ここで、他の実施形態について説明する。
上述してきた実施形態においては、パチンコ機10は、第1扉11あるいは第2扉134のロック機構28,314を最終的に開錠する際に、第1の開錠スイッチ27b及び第2の開錠スイッチ27cを操作することによって前記第1扉11か第2扉134かを選択するようにしたが、開錠スイッチ27b、27cによらずに選択することもできる。
すなわち、上述したリーダ部322が、例えば、所定の時間内に前記認証情報を一回だけ読み取り、その認証情報が照合情報と一致した場合に、上述したコントローラ312は通電信号Sig3を生成して第1扉11のロック機構28に出力し、上述したソレノイドコイル336に通電させて前記ロック機構28を最終的に開錠する。
他方、前記所定の時間内に同一の認証情報を2回読取った場合であって、その認証情報が照合情報と一致した場合には、上述したコントローラ312は、通電信号Sig3を生成して第2扉134のロック機構314に出力し、上述したソレノイドコイル336に通電させて前記ロック機構314を最終的に開錠するのである。
この場合、認証情報を読み取る前記所定の時間を計測するタイマ手段や、その所定の時間内の読取回数をカウントするカウンタ手段等を、例えば上述した施開錠コントロール部302に備えさせるとよい。
本実施形態のように構成すれば、開錠スイッチ27b、27cを廃止することができ、開錠部27の構成の簡略化、ならびに開錠操作の簡素化が図れる。また、扉が一枚しかないパチスロ機などに適用するにも都合がよい。
ところで、上述してきた各実施形態においては、リーダ部322はそれぞれのパチンコ機10に設けられており、記録部306は前記パチンコ機10とは別体に設けられることを前提として説明したが、これらを一体として実施してもよい。
すなわち、それぞれのパチンコ機10に記録部306を設け、上述したホストコンピュータ420によることなく、それぞれのパチンコ機10からカード356のICタグ320への認証情報の書き込みなどができるようにしてもよい。
本実施形態を実現するためには、例えば、図8に示したブロック図において、記録部306を施開錠コントロール部302に設け、さらに、リーダ部322による読取処理と、記録部306による記録処理とを選択する切換スイッチを設けるとよい。この切換スイッチは、例えば、前述してきた実施形態で説明した開錠部27に設けることが考えられる。
図14は本実施形態の基本的な処理ステップを説明するフローチャートである。以下、この図14を用いて、本実施形態に係る施錠システムの基本的な処理ステップについて説明する。なお、以下のステップは、コントローラ312(図8参照)により制御されるものとする。
まず、前記切換スイッチで読取処理または記録処理かを選択する(ステップS11)。店員が扉体17の開錠作業を行うための通常の読取処理を選択した場合、リーダ部322は、前記カード356を受け付けるために待機する(ステップS12)。
カード356がリーダ部322に接近すると、これを受付けて、リーダ部322はそのカード356のICタグ320の認証情報を読み取る(ステップS13)。
次に、コントローラ312により、ステップS13で読取った認証情報と照合情報との照合を行う(ステップS14)。そして、照合結果が不一致の場合、コントローラ312は、ステップS12(カード受待機)に戻す(ステップS15)。
他方、前記照合結果で一致した場合は、コントローラ312は、ロック機構28あるいはロック機構314を解除する(ステップS16)。次に、上述した解除履歴データを、施開錠コントロール部302に設けた解除履歴メモリに記憶する(ステップS17)。
また、認証情報をICタグ320に記録する記録処理を選択した場合、記録部306は記録用のカード356を受け付けるために待機する(ステップS18)。
次に、ICタグ320が設けられたカードが記録部306に接近すると、このカードを受け付けるとともに、そのカードが本実施形態の施錠システムに対応したカード356であるか否かについて、ICチップ324に記録された所定の識別情報を読み取る(ステップS19)。次いで、コントローラ312は読み取った識別情報を照合し(ステップS20)、照合結果が不一致の場合は、コントローラ312は処理をステップS18(記録用カード受付待機)に戻す(ステップS21)。また、一致する場合は、コントローラ312は、前記記録用のカード356のICタグ320に、所定の認証番号などの認証情報を記録する(ステップS22)。
以上説明してきたように、本実施形態におけるパチンコ機10、パチンコ機10の施錠システムによれば、ICチップ324の認証番号を、個々のパチンコ機10に設けた開錠部27において非接触で照合し、照合結果に基づいてロック機構28,314を開錠することができるため、鍵穴に鍵を挿入して回動したりするなどの手間のかかる動作が不要となり、防犯上の安全性を確保しながらも開錠作業が簡便となる。
以上、本発明の実施形態のうちのいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらはあくまでも例示であり、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。また、遊技機としてはパチンコ機10やパチスロ機260に限定されるものではないことは言うまでもない。