JP5213562B2 - 舶用減速逆転機の油圧装置 - Google Patents

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Description

本発明は、舶用減速逆転機の油圧装置において、複雑な分岐経路を要することなく、作動油、及び、潤滑油の取出口を一箇所にまとめて、配管作業を容易にするための技術に関する。
従来から、船舶の推進装置はエンジン、及び、動力伝達のための舶用減速逆転機によって構成され、エンジンの駆動力を舶用減速逆転機により減速した後に、当該減速逆転機に接続されるスクリューを駆動する構成となっている。前記舶用減速逆転機には、前後進用、及び、PTO出力用等の複数の油圧クラッチが設けられており、これら油圧クラッチを制御するための油圧制御機構は、ハウジングケースの上面部を利用して配置されている。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−112471号公報
ところで、油圧制御機構を構成する作動油経路、及び、潤滑油経路には、警報センサや、停止センサ等、複数の圧力センサからなる油圧検知手段が備えられており、これら圧力センサの種類については舶用減速逆転機が設けられる船舶の仕様によって、追加されたり、或いは、省略されたりするものである。そのため、船舶の仕様に応じて、作動油経路、或いは、潤滑油経路より分岐して配管経路を設けて、前記圧力センサへと配管する必要があった。
このような場合、これら圧力センサはハウジングケース上面部の限られたスペースを利用して組み付けられることから設置箇所が限定される一方、油圧回路上、前記圧力センサの連通箇所は予め定められていることから、作動油、或いは、潤滑油の取出し箇所は制限され、前記配管経路の取り回しは非常に複雑なものとなっていた。また、船舶の仕様変更や、オペレータの要望等により、これら圧力センサの種類が増えた場合には、その都度、配管経路の見直しが必要となり、新たに作動油、或いは、潤滑油の取出し箇所を設けなければならず、部品点数や、組立工数の増加を招き、経済的にも改良の余地があった。そこで、本発明が解決しようとする課題は、舶用減速逆転機の油圧制御機構において、複雑な分岐経路を要することなく、作動油、及び、潤滑油の取出口を一箇所にまとめ、圧力センサからなる複数の油圧検知手段における検知用配管作業を容易にするための技術を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、前後進用の油圧クラッチを有し、該油圧クラッチの断接を切換弁の操作によって行う舶用減速逆転機の油圧装置において、前記切換弁と油圧源との間の作動油経路から潤滑油経路に至る連通経路を設け、前記作動油経路の油圧を検知するための油路と、潤滑油経路の油圧を検知するための油路と、を元圧分配プレートに接続し、該元圧分配プレートを、舶用減速逆転機に設ける油圧機器取付面上の略中央に配置し、該元圧分配プレートの周囲に前記切換弁と油圧検知手段を配置し、前記元圧分配プレートの近傍に、機器分配プレートを配置して、配管を介して連通し、該機器分配プレートに潤滑油経路の油圧を検知する複数の油圧検知手段を配設したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、作動油、及び、潤滑油の取出口を油圧機器取付面の上面において、元圧分配プレートを中心にして配置することができ、圧力センサ等の機器類への配管経路を短くして、部品点数の減少や、組立工数を押えることができる。また、圧力センサ等の追加も元圧分配プレートから容易にできる。
また、複数の圧力検知手段を複雑な配管部材を用いることなく容易に接続できる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は油圧装置を備えた舶用減速逆転機の全体的な構成を示した背面図、図2は同じく平面図、図3は同じく部分拡大図、図4は油圧装置の油圧回路図、図5は元圧分配プレートを示した平面図、図6は機器分配プレートを示した側面図、図7は従来の油圧回路図である。
[舶用減速逆転機1]
先ず、本発明の油圧装置を具備する舶用減速逆転機1の全体構成について、図1、乃至、図3を用いて説明する。なお、図2、及び、図3に示す矢印Aの向きを前方として、以下左右方向を規定する。舶用減速逆転機1はエンジンの出力軸と直結され、該エンジンの駆動力を入力する入力軸2や、入力された駆動力を減速・逆転するギア機構や、スクリューに動力を伝達する出力軸3や、主発電機に駆動力を伝達する第一PTO出力軸4や、補助発電機に駆動力を伝達する第二PTO出力軸5や、入力軸2と第二PTO出力軸5の間に配置する中間軸6や、これら入力軸2、出力軸3、第一PTO出力軸4、第二PTO出力軸5、中間軸6を、図示しない軸受を介して回転自在に支持するハウジングケース7等によって構成される。
舶用減速逆転機1は筐体からなるハウジングケース7を有し、該ハウジングケース7の左右中央部には上から順に入力軸2、及び、出力軸3が互いに並行に挿設されている。また、入力軸2の左側、及び、右側には各々第一PTO出力軸4、及び、中間軸6が前記入力軸2と並行に挿設され、正面視にて右側に向かって順に下るようにして配置されている。
また、中間軸6の右斜上方には第二PTO出力軸5がハウジングケース7の側面部に着脱自在に設けられ、これら入力軸2や、出力軸3や、第一PTO出力軸4や、第二PTO出力軸5や、中間軸6等がハウジングケース7内において、複数のギア機構を介して駆動連結されている。そして、ハウジングケース7内部において、入力軸2によって入力された駆動力が出力軸3を介してスクリューに伝達されるようになっている。
入力軸2や、中間軸6や、第一PTO出力軸4には各々油圧クラッチからなる前進用摩擦クラッチ203や、後進用摩擦クラッチ204や、PTO用摩擦クラッチ213(図4を参照)が設けられている。
そして、前記前後進用摩擦クラッチ203・204の「断」「接」切換操作によって、入力軸2、及び、中間軸6とギア機構を介して噛合される出力軸3の回転方向が切換わり、船舶の前後進を切換えるとともに、第一PTO出力軸4に設けられるPTO用摩擦クラッチ213の「断」「接」切換操作によって、前記主発電機の稼働の切換えを行う構成となっている。
ここで、前記前進用摩擦クラッチ203や、後進用摩擦クラッチ204や、PTO用摩擦クラッチ213等の操作に必要な油圧機器類は、ハウジングケース7の上面部に配設されている。
即ち、図2、及び、図3に示すように、ハウジングケース7上には油圧機器取付面10が形成され、該油圧機器取付面10の上面部中央には後述の元圧分配プレート51が設けられ、その周囲にリリーフ弁や切換弁等が配設されている。
前記元圧分配プレート51は、元圧からなる作動油、及び、潤滑油の取出口を一箇所にまとめるためのものであり、図4に示すように、作動油経路210aと、潤滑油経路303aと、を連通する連通経路309において、作動油側より分岐して設けられる並列経路307aを配管することで、元圧分配プレート51には元圧の作動油が導かれることとなり、また、潤滑油側より分岐して設けられる並列経路307bを配管することで、元圧分配プレート51に元圧の潤滑油が導かれるようになっている。
そして、元圧分配プレート51を中心にして、前方に油圧検出手段としての圧力センサ52aが、後方に第二リリーフ弁305が、右側方に前後進切換弁206やパイロット電磁弁209が、左側方に油圧表示手段としての圧力計53a・53b等がそれぞれ配設されるとともに、各々配管経路307c等を介して、元圧分配プレート51に配管されている。つまり、これら圧力センサ52a等からなる複数の油圧検知手段に導かれる作動油、及び、潤滑油の取出口を、元圧分配プレート51によって一箇所にまとめる構成となっている。
[油圧制御機構100]
次に、本実施例における油圧制御機構100の油圧回路全体の構成について、図4を用いて説明する。油圧制御機構100の油圧回路は、主に作動油供給回路200と、潤滑油供給回路300と、により構成される。
先ず、作動油供給回路200について、説明する。
作動油供給回路200は二系統の作動油経路210・212を有する。
該作動油経路210・212では、サクションフィルター201・201を介して濾過された作動油が、作動油ポンプ202・202によって圧送される。
そして、一方の作動油は作動油経路210aを介してパイロット電磁弁209、前後進切換弁206へと導かれ、その後、作動油経路210bを介して、前進用摩擦クラッチ203、及び、後進用摩擦クラッチ204に供給される。
また、他方の作動油は作動油経路212aを介して断接用電磁弁215へと導かれ、その後、作動油供給経路212b・212cを介して、PTO用摩擦クラッチ213、及び、中立ブレーキ216に供給される。
なお、前後進切換弁206と、前後進用摩擦クラッチ203・204と、の間には作動油経路210b・210bの作動油圧を検知する圧力センサ52c・52cが各々設けられている。
前記二系統の作動油経路210(210a)・212(212a)において、作動油ポンプ202・202の吐出油路には、第一リリーフ弁205・205が分岐して各々設けられている。
そして、作動油ポンプ202・202によって圧送された作動油(圧油)の油圧(背圧)が、第一リリーフ弁205・205のスプリングにより設定した圧力より大きくなると、余剰分の作動油が第一リリーフ弁205・205を介してオイルタンク207へとドレンするようになっている。
次に、潤滑油供給回路300について説明する。潤滑油供給回路300は潤滑油経路303を有する。前記潤滑油経路303は、主に前進用摩擦クラッチ203、及び、後進用摩擦クラッチ204を作動させた余剰油が潤滑油として軸受部等の潤滑部へ送油される。潤滑油の一部は後述の元圧分配プレート51へと導かれ、第二リリーフ弁305で設定した圧力よりも高い場合はオイルタンク207へドレンされる。
また、潤滑油供給回路300にはドレン油路304を備え、PTO用摩擦クラッチ213、及び、中立ブレーキ216より排出された作動油、または、第三リリーフ弁306の設定圧力よりも高い作動油がオイルタンク207にドレンされる。
前記作動油経路210aには連通経路309が分岐して設けられ、連通経路309には順に、後述する作動油調圧弁208aと、オイルフィルター302と、オイルクーラー301とが接続されている。
前記作動油調圧弁208aを通過した作動油は、オイルフィルター302によって濾過され、オイルクーラー301によって冷却され、潤滑油経路303bに至り、該潤滑油経路303bから分岐して、一方は、潤滑油経路303cを介して前記第二リリーフ弁305により設定された油圧の作動油がハウジングケース7に設けられる複数の軸受部に潤滑油として供給され、残りはオイルタンク207にドレンされる。
前記連通経路309には作動油調圧弁208aの上流側において、並列経路307aが分岐して連通され、該並列経路307aには元圧分配プレート51と接続されている。前記元圧分配プレート51の内部には、二系統の分岐路(油路)が設けられており、その一方は並列経路307a、及び、圧力センサ52aに連通される配管経路307eや、圧力計53aに連通される配管経路307dが接続されている。また、他方については、並列経路307b、及び、複数の圧力センサ52b・52b・・・に連通される配管経路307fや、第二リリーフ弁305に連通される配管経路308や、圧力計53bに連通される配管経路307cが接続されている。なお、該並列経路307bは潤滑油経路303と連通されている。
つまり、元圧分配プレート51の他方の系統は、並列経路307bから元圧分配プレート51内において、配管経路308と複数の検知経路とに分岐している。該検知経路に潤滑油経路303の潤滑油圧(元圧)を検知する複数の圧力センサ52b・52b・・・や、圧力計53bが接続されている。配管経路308に第二リリーフ弁305が接続されている。なお、前記圧力センサ52b・52b・・・の配管については、元圧分配プレート51との間に機器分配プレート54を設けることで、配管作業の容易化を図っている。
機器分配プレート54の内部には、複数の取出口を有する分岐路(油路)が設けられており、当該取出口の一箇所が配管経路307fを介して元圧分配プレート51と接続されて、並列経路307bに連通され、他の複数の取出口には、圧力センサ52b・52b・・・が配管部材55・55・・・(図6を参照)を介して各々接続されている。
[前後進用摩擦クラッチ203・204の切換方法]
次に、前進用摩擦クラッチ203、及び、後進用摩擦クラッチ204の切換について説明する。前後進用摩擦クラッチ203・204の切換操作は前後進切換弁206によって行われ、前記前後進切換弁206の切換え操作はパイロット電磁弁209によって行われる。
前後進切換弁206、及び、パイロット電磁弁209は各々中央のクラッチ中立位置Nと、その左右の前進側クラッチ連通位置F、及び、後進側クラッチ連通位置Rと、の3位置切換の構成となっている。また、パイロット電磁弁209の出口側ポートは前後進切換弁206を操作する左右のポートに連通されている。
そして、パイロット電磁弁209がクラッチ中立位置Nにある場合は、前後進切換弁206の左右のポートと、オイルタンク207と、が連通することで、前後進切換弁206の位置は中央のクラッチ中立位置Nの状態となり、前進用摩擦クラッチ203及び後進用摩擦クラッチ204は、オイルタンク207と連通するため、前後進用摩擦クラッチ203・204は作動しない。
また、パイロット電磁弁209を前進側クラッチ連通位置Fに切換えると、作動油経路210aと、前後進切換弁206の右側のポートと、が連通し、パイロット油圧によって前後進切換弁206は前進側クラッチ連通位置Fに切換わる。これに伴い、作動油経路210aは前後進切換弁206を介して前記前進用摩擦クラッチ203と連通し作動することになる。
一方、パイロット電磁弁209を後進側クラッチ連通位置Rに切換えると、作動油経路210aと、前後進切換弁206の左側のポートと、が連通し、パイロット油圧によって前後進切換弁206は後進側クラッチ連通位置Rに切換わる。これに伴い、作動油経路210aは前後進切換弁206を介して後進用摩擦クラッチ204と連通し、前記後進用摩擦クラッチ204が作動する。
ここで、作動油供給回路200には前進用摩擦クラッチ203、或いは、後進用摩擦クラッチ204を切換える際に、急激に「接」の状態となるのを防止する緩嵌入弁208bが設けられている。
作動油調圧弁208aは上述の通り、連通経路309に接続され、前後進切換弁206と一体的に形成される断接切換弁211からの圧油によって調圧される。
また、断接切換弁211は、中央の中立位置Nと、その左右両側に設けられる連通位置T・Tと、の3位置切換の構成となっており、前後進切換弁206と一体的に形成され、前後進切換弁206の動作に連動して切換えられる。
即ち、前後進切換弁206がクラッチ中立位置Nにあるときは、断接切換弁211も中立位置Nとなり、緩嵌入弁208bの背室と、オイルタンク207と、が連通し、該背室へ作動油(圧油)が供給されない。
従って、この場合には、作動油調圧弁208aのスプールは大きく後退しており、リリーフ圧の低いリリーフ弁と同様の機能を果たし、作動油ポンプ202からの作動油(圧油)が連通経路309より作動油調圧弁208aからリリーフして潤滑油経路303に送油される。
一方、前後進切換弁206を前進側クラッチ連通位置F、或いは、後進側クラッチ連通位置Rに切換えると、断接切換弁211は連通位置T・Tとなり、緩嵌入弁208bの背室と、作動油経路210aと、が連通し、該背室へ作動油が供給される。
そして、この作動油によってリリーフ圧が徐々に高められ、前進用摩擦クラッチ203、及び、後進用摩擦クラッチ204の作動油圧も徐々に高められることになり、クラッチが急激に接合されるのを防止するようになっている。
[PTO用摩擦クラッチ213の切換方法]
次に、PTO用摩擦クラッチ213の切換について説明する。PTO用摩擦クラッチ213の切換操作は、断接用電磁弁215によって行われる。前記作動油ポンプ202と断接用電磁弁215の間の作動油経路212aからは連通経路310が分岐され、該連通経路310の中途部に作動油調圧弁214aが配設されている。該作動油調圧弁214aをリリーフした作動油は、潤滑油経路304a、第三リリーフ弁306、潤滑油経路304bを介してオイルタンク207にドレンされる。
前記断接用電磁弁215は中央のクラッチ中立位置Nと、その左右のクラッチ接側連通位置Y、及び、クラッチ断側連通位置Zと、の3位置切換の電磁弁で構成されており、断接用電磁弁215の出口側ポートは作動油供給経路212cを介してPTO用摩擦クラッチ213、及び、作動油供給経路212bを介して中立ブレーキ216と連通されている。
そして、断接用電磁弁215がクラッチ中立位置Nにある場合は、PTO用摩擦クラッチ213、及び、中立ブレーキ216はオイルタンク207と連通されるため、何れも作動しない状態となっている。
また、断接用電磁弁215をクラッチ接側連通位置Yに切換えると、作動油経路212aと、作動油供給経路212cが連通してPTO用摩擦クラッチ213に作動油が供給されて、PTO用摩擦クラッチ213が作動されると同時に、作動油供給経路212bはオイルタンク207と連通されて中立ブレーキ216は作動しない。
このPTO用摩擦クラッチ213を切換える際に、上述した前後進用摩擦クラッチ203・204と同様に、急激に「接」の状態となるのを防止するために、緩嵌入弁214bが作動油調圧弁214aとともに、作動油経路212aと潤滑油経路304aとの間に設けられており、該緩嵌入弁214bの背室は、PTO用摩擦クラッチ213への作動油供給経路212cと連通されている。
即ち、断接用電磁弁215がクラッチ中立位置N、或いは、クラッチ断側連通位置Zにある場合、緩嵌入弁214bの背室は作動油供給経路212c、断接用電磁弁215を介してオイルタンク207と連通されている。このときの作動油調圧弁214aのリリーフ圧は低い状態となっており、断接用電磁弁215がクラッチ中立位置Nの場合、作動油ポンプ202から連通経路310に送油された圧油は作動油調圧弁214aを介して潤滑油経路304aへドレンされ、断接用電磁弁215がクラッチ断側連通位置Zの場合には、中立ブレーキ216を作動させた余剰油が作動油調圧弁214aを介して潤滑油経路304aへドレンされる。
一方、断接用電磁弁215がクラッチ接側連通位置Yに切換えられると、PTO用摩擦クラッチ213と緩嵌入弁214bの背室とが連通し、PTO用摩擦クラッチ213を作動させるときに、緩嵌入弁214bの背室へ作動油が供給されることによって、作動油調圧弁214aのリリーフ圧が徐々に高められ、PTO用摩擦クラッチ213への作動油圧も高められることになり、クラッチが急激に接合されるのを防止するようになっている。
また、前記断接用電磁弁215がクラッチ断側連通位置Zに切換えられると、作動油経路212aと作動油供給経路212bとが連通されて、中立ブレーキ216が作動すると同時に、PTO用摩擦クラッチ213はオイルタンク207と連通されて、前記PTO用摩擦クラッチ213は「断」となる。
このような油圧制御機構100において、本実施例では、上述の元圧分配プレート51を用いて、作動油、及び、潤滑油の圧力検出用の取出口を一箇所にまとめて、圧力センサや圧力計等の取付を容易とし、配管を短くできるようにしている。
[元圧分配プレート51・機器分配プレート54]
次に、元圧分配プレート51、及び、機器分配プレート54の詳細について、図2、図3、及び、図5、図6を用いて説明する。なお、図2、図3及び、図5に示す矢印Aの向きを前方として、以下左右方向を規定する。元圧分配プレート51は直方体形状の部材からなり、その内部には複数の油路60・61が形成されている。なお、元圧分配プレート51の外形は本実施例に限定されるものではなく、例えば、多角形状や円柱等、内部に複数の油路を設けられるものであればよい。
図5に示すように、前記油路60は元圧分配プレート51の前側に配置され、側面、または、上面に開口した取出口60a・60b・60c等を連通している。また、前記油路61は元圧分配プレート51の後側に配置され、側面、または、上面に開口した取出口61a・61b・61c等を連通している。
前記取出口60aには並列経路307aが接続され、連通経路309(図4を参照)に導かれた後、作動油調圧弁208aと連通されている。また、取出口60bは圧力センサ52aと配管経路307eを介して接続され、取出口60cは圧力計53aと配管経路307dを介して接続される。一方、前記取出口61aには並列経路307bが接続され、潤滑油経路303b(図4を参照)へと導かれている。また、取出口61bは第二リリーフ弁305と配管経路308を介して接続され、取出口61cは圧力センサ52bと配管経路307cを介して接続され、取出口61dは圧力計53bと配管経路307cを介して接続される。
そして、図3に示すように、元圧分配プレート51はハウジングケース7の上面中央に、ボルト等により着脱自在に取り付けられており、該元圧分配プレート51の前方には圧力センサ52aが配設され、その後方には第二リリーフ弁305が配設され、その右方には前後進切換弁206、及び、パイロット電磁弁209が配設され、その左方には圧力計53a・53bが配設され、その斜め左前方に圧力センサ52bが配設されている。
このように、元圧分配プレート51を中心にして、その近傍に圧力センサや圧力計や切換弁等を配置する構成として、配管を短くし、接続を容易とするとともに圧力損失等の低減も図っている。
以上のように、本発明においては、前後進用の摩擦クラッチ(油圧クラッチ)203・204を有し、該摩擦クラッチ(油圧クラッチ)203・204の断接を前後進切換弁(切換弁)206の操作によって行う舶用減速逆転機1の油圧装置において、前記前後進切換弁(切換弁)206と作動油ポンプ(油圧源)202との間の作動油経路210aから潤滑油経路303aに至る連通経路309を設け、前記作動油経路210aの油圧を検知するための配管経路(油路)307eと、潤滑油経路の油圧を検知するための配管経路(油路)307fと、を元圧分配プレート51に接続し、該元圧分配プレート51を、舶用減速逆転機1に設ける油圧機器取付面10上の略中央に配置し、該元圧分配プレート51の周囲に前記前後進切換弁(切換弁)206と、複数の圧力センサ52a・52b・・・等からなる油圧検知手段を配置することとしている。
即ち、作動油経路210aと、潤滑油経路303aと、を連通する連通経路309において、作動油側より分岐して設けられる並列経路307aを配管することで、元圧分配プレート51には元圧の作動油が導かれることとなり、また、潤滑油側より分岐して設けられる並列経路307bを配管することで、元圧分配プレート51に元圧の潤滑油が導かれるようになっている。
このような並列経路307a・307bを設けることで、元圧分配プレート51は、元圧からなる二系統の作動油、及び、潤滑油の取出口を一箇所にまとめることができ、ハウジングケース7の上面に配置される圧力センサ52a等の機器類への配管を短くし、複雑な配管経路も必要なくなり、部品点数の減少や、組立工数を押えることができ経済的である。
即ち、図7に示すように、従来の油圧回路の構成では、各種圧力センサ52a・52bや、圧力計53a・53b等は、配管経路内に点在し、各々作動油、或いは、潤滑油の取出口を個別に設ける必要があり、配管経路が非常に複雑なものとなっていたが、本実施例の如く、元圧分配プレート51を設けることで、これら、各種圧力センサ52a・52bや、圧力計53a・53b等への配管を、元圧分配プレート51の周囲にまとめることができる。
その結果、作動油、及び、潤滑油の配管経路が単純になるため、各種圧力センサ52a・52bの検知用配管作業を容易に行うことができ、組立工数も減少し、経済的である。
そして、後に舶用減速逆転機1の仕様変更等により、別途圧力センサ等が追加された場合には、元圧分配プレート51に開口した取出口に接続し、または分岐させて容易に通過することが可能であり、逆に減少する場合には取出口をプラグ等により閉じておけばよいのである。
また、前記潤滑油経路303の油圧を検知するための複数の圧力センサ52b・52b・・・が、一つの機器分配プレート54に組付けられており、該圧力センサ52b・52b・・・は、機器分配プレート54、元圧分配プレート51を介して並列経路307bと連通されている。
即ち、図6に示すように、機器分配プレート54は正面視L字状の矩形部材からなり、その片側には長手方向に沿って延出する貫通穴54aが設けられている。前記貫通穴54aの一端部は配管経路307fを介して元圧分配プレート51と連通されており(図3を参照)、他端部はプラグ等によって塞がれている。
また、機器分配プレート54の上面には前記貫通穴54aに直交して複数の連通穴54b・54b・・・(図3を参照)が所定間隔をおいて開口されている。該連通穴54b・54b・・・には配管部材55・55・・・を介して圧力センサ52b・52b・・・と接続され、該圧力センサ52b・52b・・・は前記連通穴54b・54b・・・の側方の機器分配プレート54上に平行に設けられる。こうして、元圧分配プレート51と各々の圧力センサ52b・52b・・・とは貫通穴54a、連通穴54b・54b・・・、配管部材55を介して連通される。
このように、前記元圧分配プレート51の近傍に、機器分配プレート54を配置して、配管を介して連通し、該機器分配プレート54に潤滑油経路303の油圧を検知する複数の圧力センサ(油圧検知手段)52b・52b・・・を配設したことで、圧力センサ52b・52b・・・と潤滑油経路303とを複雑な配管部材を用いることなく接続でき経済的である。
また、機器分配プレート54に予め使用されない連通穴54bを別途設けておけば、後に舶用減速逆転機1の仕様変更等により、圧力センサ等が新たに追加された場合でも、当該連通穴54bを用いることで容易に対応が可能であり、追加された圧力センサ等のために新たな取出口を配管経路内に設けることもないのである。
油圧装置を備えた舶用減速逆転機の全体的な構成を示した背面図。 同じく平面図。 同じく部分拡大図。 油圧装置の油圧回路図。 元圧分配プレートを示した平面図。 機器分配プレートを示した図であり、図2に示す矢視Bから見た側面図。 従来の油圧回路図。
1 舶用減速逆転機
10 油圧機器取付面
51 元圧分配プレート
52a 圧力センサ(油圧検知手段)
52b 圧力センサ(油圧検知手段)
54 機器分配プレート
202 作動油ポンプ(油圧源)
203 前進用摩擦クラッチ(油圧クラッチ)
204 後進用摩擦クラッチ(油圧クラッチ)
206 前後進切換弁
210a 作動油経路
303 潤滑油経路
303a 潤滑油経路
309 連通経路

Claims (1)

  1. 前後進用の油圧クラッチを有し、該油圧クラッチの断接を切換弁の操作によって行う舶用減速逆転機の油圧装置において、前記切換弁と油圧源との間の作動油経路から潤滑油経路に至る連通経路を設け、前記作動油経路の油圧を検知するための油路と、潤滑油経路の油圧を検知するための油路と、を元圧分配プレートに接続し、該元圧分配プレートを、舶用減速逆転機に設ける油圧機器取付面上の略中央に配置し、該元圧分配プレートの周囲に前記切換弁と油圧検知手段を配置し、前記元圧分配プレートの近傍に、機器分配プレートを配置して、配管を介して連通し、該機器分配プレートに潤滑油経路の油圧を検知する複数の油圧検知手段を配設したことを特徴とする舶用減速逆転機の油圧装置。
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