JP5213470B2 - 垂直磁気記録媒体及び磁気記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、垂直磁気記録媒体及び磁気記憶装置に係り、特に高密度記録に適した垂直磁気記録媒体及びそのような垂直磁気記録媒体を備えた磁気記憶装置に関する。
情報処理技術の発展に伴い、コンピュータの外部記録装置等として用いられている磁気ディスク装置に対しては、大容量化や高速転送化等の高性能化の要求がある。このような要求に鑑み磁気記録の高記録密度化を達成するために、近年、原理的に高密度記録に適している垂直磁気記録方式が実用化された。
垂直磁気記録方式においても、水平磁気記録方式の場合と同様に、高記録密度化に対して磁気記録媒体の記録層(又は、磁性層)の低ノイズ化を図ることが効果的である。従来は、記録層の保磁力を高くしたり、記録層を構成する磁性粒子を微細化・孤立化することでノイズを低減している。
ノイズを低減するために、垂直記録層の一部に磁性粒子と非磁性酸化物あるいは非磁性窒化物とで構成されたいわゆるグラニュラ層が用いられている。記録層をグラニュラ層で構成すると、磁性粒子の周りに酸化物若しくは窒化物が偏析した状態となり、磁性粒子同士の磁気的な分離が向上する。また、記録層の下側にルテニウム(Ru)下地層を設けた構造とすることが比較的有効である。Ru下地層は、記録層を構成する磁性粒子同士の磁気的な分離をし易くするために設けられる。Ru下地層については、グラニュラ層よりなる記録層直下のRu層を空隙により分離する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−353256号公報
しかし、記録層をグラニュラ層で構成したり、記録層の下側にRu下地層を設けた構造としても、信号対雑音比(SNR)、エラーレートの指標となる累積二乗誤差(VMM)、実効トラック幅WCw等で表される磁気記録媒体のリード/ライト特性を更に向上することは難しいという問題があった。これは、記録層を構成する磁性粒子同士の磁気的な分離が不十分であることに起因すると考えられる。
なお、上述の実効トラック幅WCwは、磁気記録媒体上のトラックに対して磁気ヘッドをオフセットしながらデータをライトしてリードした結果のプロファイルから磁気ヘッドのライト幅を測定することで得られるトラックの実効幅である。
そこで、本発明は、グラニュラ層の結晶配向及び異方性磁界を改善して記録再生特性を向上させた垂直磁気記録媒体及び磁気記憶装置を提供することを目的とする。
上述の問題を解決するために、本発明によれば、垂直磁気記録層を有する垂直磁気記録媒体であって、結晶粒子同士が空隙によりお互いに隔離された柱状組織を有するRu若しくはRu合金よりなる非磁性下地層と、該非磁性下地層の上に設けられ、結晶粒子と非固溶相からなる非磁性グラニュラ層と、該非磁性グラニュラ層の上に設けられ、CoCrPt合金結晶粒子と非固溶相からなる組織を有し、前記垂直磁気記録層を構成するグラニュラ磁性層とを有し、前記非磁性グラニュラ層の結晶粒子は、少なくともRu、Re、Rh、Irの何れか一種類と、少なくともCo、Cr、V、Fe、Mn、Niの何れか一種類をhcp若しくはfcc構造を保つ範囲で含み、前記非磁性下地層の膜面内方向の格子定数をa1とし、前記非磁性グラニュラ層の膜面内方向の格子定数をa2とし、前記グラニュラ磁性層の膜面内方向の格子定数をa3とすると、a1>a2>a3の関係を満足し、前記非磁性グラニュラ層は、RuCo合金と酸化物若しくはRuCo合金と窒化物からなり、前記非磁性グラニュラ層は、Si、Ti、Cr、Co、Ta、Zr、Hf、の酸化物若しくは窒化物の少なくとも1種類以上を含み、前記グラニュラ磁性層は、少なくともCo、Cr、Ptの3元素を含む合金結晶粒子と、少なくともSi、Ti、Cr、Co、Ta、Zr、Hfの酸化物若しくは窒化物を一種類以上含む非固溶相から構成されていることを特徴とする垂直磁気記録媒体が提供される。
本発明によれば、格子定数を、非磁性下地層、非磁性グラニュラ層、グラニュラ磁性層の順に小さくなる(a1>a2>a3)ように設定する。これにより、グラニュラ磁性層の初期層の結晶成長において生じる欠陥を低減することができ、結晶配向の乱れが抑制され、垂直磁気記録媒体のノイズを低減することができる。したがって、本発明による非磁性グラニュラ層を適用した垂直磁気記録層を用いることで、従来の垂直磁気記録媒体より、より記録再生特性の高い垂直磁気記録媒体を作成することができる。したがって、より高記録密度の垂直磁気記録媒体を提供することができ、より記録容量の大きな磁気記憶装置を提供することができる。
本発明の一実施形態について図面を参照しながら以下に説明する。
まず、本発明の前提となる垂直磁気記録媒体の構造について説明する。S/Nの向上を目的として、Ru下地層とグラニュラ磁性層との間に非磁性CoCr合金と非固溶相の非磁性グラニュラ中間層を設けることにより、記録再生特性を改善する方法が考えられる。
図1は、Ru下地層とグラニュラ磁性層との間に非磁性グラニュラ中間層を設けた層構造を有する垂直磁気記録媒体の断面図である。図1において、非磁性基板であるガラス基板1上に、軟磁性裏打ち層2、連続膜下地層3、Ru下地層4、非磁性グラニュラ層5、垂直記録層であるグラニュラ磁性層6、保護膜7が順に形成されている。保護膜7の表面には潤滑剤が塗布されて潤滑剤層8が形成される。
連続膜下地層3の上に形成されたRu下地層4は、空間で隔てられた略柱状の多数のRu粒子により形成されている。このRu下地層4の構造を引き継いで、Ru下地層4の結晶粒子上には非磁性グラニュラ層5及びグラニュラ磁性層6の金属結晶粒子が成長し、Ru下地層の空隙上には酸化物若しくは窒化物が析出して略柱状に形成される。
ここで、グラニュラ磁性層6としてCoCrPt合金を用い、且つ非磁性グラニュラ層5としてCoCr合金非磁性グラニュラ材料を用いた場合、Ru下地層4、非磁性グラニュラ層5、及びグラニュラ磁性層6の最密面の格子定数の値は、Ru下地層4>グラニュラ磁性層6>非磁性グラニュラ層5という関係となる。具体的には、Ru下地層4を形成するRuの最密面の格子定数は2.70Å、非磁性グラニュラ層5を形成するCo60Cr40の最密面の格子定数は2.51Å、グラニュラ磁性層6を形成するCo66Cr13Pt21の細密面の格子定数は2.56Åである。したがって、格子定数の大きなRu下地層4とグラニュラ磁性層6とが、格子定数の小さな非磁性グラニュラ層5を介して接合されていることとなる。
以上のような格子定数の層構造によると、エピタキシャル成長の観点からは、CoCrPt合金よりなるグラニュラ磁性層5の初期層の結晶成長に欠陥が多く存在する可能性があることがわかった。初期層に結晶欠陥があると結晶配向の乱れ、異方性磁界の劣化及び分布の増大などの要因で、ノイズが増大することが知られている。したがって、グラニュラ磁性層6の初期層の結晶成長において生じる欠陥が少なくなるようにすれば、結晶配向の乱れが抑制され、垂直磁気記録媒体のノイズを低減することができることがわかった。
そこで、本発明の一実施形態では、Ru下地層とグラニュラ磁性層との間に介在させる非磁性グラニュラ層の最密面の格子定数を、Ru中間層の最密面の格子定数とCoCrPtグラニュラ磁性層の最密面の格子定数の間の値に設定する。これにより、結晶配向及び異方性磁界の改善を図り、さらなる記録再生特性の向上を実現する。
本発明の一実施形態による垂直磁気記録媒体の記録層の構造について、図2を参照しながら説明する。図2は本発明の一実施形態による垂直記録層を有する垂直記録層媒体の基本構造を示す断面図である。
図2に示すように、非磁性基板であるガラス基板11上に、軟磁性裏打ち層12、非磁性下地層13、非磁性グラニュラ中間層14、磁性層である垂直記録層15、保護膜16が順に形成されている。ガラス基板11と軟磁性裏打ち層12の間に、軟磁性裏打ち層12の密着性向上や、磁気異方性制御を目的として、シード層等を設けることとしてもよい。
軟磁性裏打ち層12は、それ自信の磁区制御などのために2層以上の積層構造を有する層としてもよい。なお、軟磁性裏打ち層12を設けないこととしてもよいが、より大きな記録磁界と磁場勾配を得るためには軟磁性裏打ち層12を設けることが好ましい。
非磁性下地層13は、Ruの連続膜よりなる下地層としてもよいが、少なくとも結晶粒子同士が空隙によりお互いに隔離された柱状構造の組織をもつRu下地層、あるいはRu合金非磁性下地層が最上層として設けられた多層積層構造としてもよい。
垂直記録層15の結晶粒径や結晶配向性の改善等を目的として、結晶粒子同士が空隙によりお互いに隔離された柱状構造の組織をもつRu下地層又はRu合金非磁性下地層13と軟磁性裏打ち層12との間に、1層あるいは多層の積層構造を有する層を設けることとしてもよい。
非磁性グラニュラ層14は物理偏析構造を最表面に持つ非磁性下地層13上に設けられる。垂直記録層15は少なくともCoCrPt合金粒子が非固溶相で隔離された柱状構造を有するグラニュラ磁性層を含む。垂直記録層15には、記録再生特性向上を目的として、グラニュラ磁性層を2層以上設けてもよい。さらに垂直記録層15が2層以上のグラニュラ磁性層で構成されている場合は、グラニュラ磁性層間に非磁性、若しくは弱磁性の層を設けてもよい。また記録特性や耐食性向上の為に、グラニュラ磁性層上に連続膜磁性層を設けてもよい。
垂直記録層15上に保護膜16が設けられる。保護膜16の表面には潤滑剤が塗布されてもよい。
図2に示す層構造において、非磁性下地層13はRuにより形成され、垂直記録層15はCo66Cr13Pt21により形成される。したがって、図1に示す層構造と同様に、非磁性下地層13の格子定数は2.70Åであり、垂直記録層15の格子定数は2.56Åである。
ここで、本実施形態では、非磁性下地層13と垂直記録層15との間に介在させる非磁性グラニュラ層14の格子定数a2が、非磁性下地層13の格子定数a1と垂直記録層15の格子定数a3の間となるように材料を選定する。すなわち、格子定数が2.56Åより大きく、2.70Åより小さい材料を用いて非磁性グラニュラ層14を形成する。本発明者は、そのような材料としてRuとCoの合金が好適であることを見いだした。具体的には、一例として非磁性グラニュラ層14を形成する材料としてRu65Co35を用いることで、垂直記録層15の初期層の結晶成長において生じる欠陥を低減することができ、結晶配向の乱れが抑制され、垂直磁気記録媒体のノイズを低減することができることを見いだした。
非磁性グラニュラ層14の材料として用いるRu65Co35の格子定数a2は2.63Åであり、2.56Åより大きく、2.7Åより小さい。すなわち、各層の格子定数は、非磁性下地層13(a1=2.70Å)、非磁性グラニュラ層14(a2=2.63Å)、垂直記録層15(a3=2.56Å)の順に小さくなる(a1>a2>a3)。非磁性グラニュラ層14の材料であるRu65Co35の格子定数a2=2.63Åは、非磁性下地層13の格子定数a1=2.70Åと垂直記録層15の格子定数a3=2.56Åのちょうど中間の値である。
図2に示す例では垂直記録層15を連続層としているが、図1に示す例と同様に、垂直記録層15をグラニュラ磁性層とすることが好ましい。図3は垂直記録層15をグラニュラ磁性層として形成した垂直磁気記録媒体の断面図である。
図3において、非磁性基板であるガラス基板11の上に、軟磁性裏打ち層12が形成される。非磁性基板11としては、通常の磁気記録媒体用に用いられる、NiPメッキを施したAl合金基板や化学強化ガラス、結晶化ガラス、熱酸化Si基板、プラスチック基板等を用いることができる。
この例における軟磁性裏打ち層12は、裏打ち層からの漏洩磁束抑制のために磁区制御されていることが好ましい。磁区制御技術として、例えば1)IEEE
Trans.Magn.Mag−Vol.33(Sept.,1997)pp2983−2985や日本応用磁気学会誌Vol.23S2(1999)63に示されるような裏打ち層の磁化方向をそろえる方法や、2)特開2001−155321号公報に示されるような極薄の非磁性分断層により分断された軟磁性裏打ち層を反強磁性的に結合させる方法が提案されている。本実施形態では2)に示された手法のように図3に示されるようなガラス基板11側から軟磁性層12−1、非磁性分断層12−2、軟磁性層12−3を順に形成した多層構造を用いている。
層軟磁性層12−1は、FeCoTaZrよりなる層であるが、FeCoTaZrの他に、アモルファスもしくは微結晶構造領域のCoZrNb,CoNbTa,FeCoZrNb,FeCoB,FeCoCrB,NiFeSiB,FeAlSi,FeTaC,FeHfC,NiFe等の軟磁性材料を用いてもよい。裏打ち層からのノイズを低減するためには、軟磁性材料はアモルファス若しくは微結晶構造を有することが好ましい。
非磁性分断層12−2はRuよりなる層である。非磁性分断層12−2の膜厚は、隣接する磁性層の磁化が反強磁性的に結合するように選ぶことが好ましい。非磁性分断層12−2Ruを用いた場合、一般的には0.5〜1nm程度の膜厚が適当である。非磁性分断層12−2の材料はRuに限定されることなく、例えば、S.S.P.Parkin,Physical Review Letters,Vol.67,No.25,16 December,1991,p.p.3598−3601に示されるような材料を用いることができる。
軟磁性層12−3は、FeCoNbZrよりなる層である。
なお、軟磁性裏打ち層12の全膜厚は、軟磁性裏打ち層12のBsが1T以上の場合、記録再生特性の見地から10nm以上あることが好ましく、30nm以上であればより好ましい。さらに量産設備・コストの見地からは100nm以下にすることが好ましく、60nm以下にするとより好ましい。
軟磁性裏打ち層12の上に非磁性下地層13が形成される。良好な記録再生特性が得られる非磁性下地層13の構造は、例えば特開2005−353256号公報や特開2007−250120号公報に開示されている。図3に示す例では、グラニュラ磁性層の磁性結晶の孤立化促進、粒結晶粒径及び結晶配向改善を目的として、非磁性下地層13は非磁性下地層13−1,13−2,13−3を有する3層構造となっている。
非磁性下地層13−1は、NiWよりなるシード層である。非磁性下地層13−2はRuよりなる層であり、比較的低圧の雰囲気で高い成膜レートでRuを堆積させて形成されたRu層である。非磁性下地層13−3はRuよりなる層であり、比較的高圧の雰囲気で低い成膜レートでRuを堆積させて形成されたRu層である。非磁性下地層13−3は、Ru結晶粒子が空隙により物理的に隔離された構造を有する。
なお非磁性下地層13は上述の3層構造に限定されるものではなく、最低限、非磁性下地層13−3のような結晶粒子が空隙により物理的に隔離された構造を持つ層が最表面に出ていればよい。
非磁性下地層13上に形成される非磁性グラニュラ層14は、92(Ru65Co35)−8SiOよりなる層である。RuとCoはお互いに完全固溶をする系であり、RuCo合金の組成比を調整することにより格子定数を連続的に変化させることができる。非磁性グラニュラ層14の金属粒子部分の組成をRu:65 at.%−Co:35 at.%とすることにより、非磁性グラニュラ層14の結晶粒子の格子定数をRuと後述のCoCrPtグラニュラ磁性層との間に設定する。なお、非磁性グラニュラ層は上述の組成に限定されず、例えば、SiOの代わりにCrを用いてもよい。
非磁性グラニュラ層14の上に垂直記録層15が形成される。垂直記録層15は、グラニュラ磁性層15−1と書き込み補助層15−2よりなる。すなわち、垂直記録層15を良好な記録再生特性の記録層とするために、グラニュラ磁性層15−1は、特開2007−0257804号公報に開示されているような基板側に設けたグラニュラ層構造の垂直磁化膜である。また、グラニュラ磁性層15−1上に形成された書き込み補助層15−2は、いわゆる連続膜構造をとる垂直磁化膜である。
垂直記録層15上には、カーボンよりなる保護膜16が形成され、その上に潤滑剤が塗布されて潤滑剤層17が形成される。
本実施形態では、上述のように、非磁性下地層13−3上に形成される非磁性グラニュラ層14を、92(Ru65−Co35)−8SiOにより形成することにより、非磁性グラニュラ層14の格子定数をa2=2.63Åとしている。非磁性下地層13−3はRuよりなる層であるから、その格子定数はa1=2.70Åである。また、非磁性グラニュラ層14の上に形成されるグラニュラ磁性層15−1は、CoCrPtよりなる層であるから、その格子定数はa3=2.56である。したがって、各層の格子定数は、非磁性下地層13−3(a1=2.70Å)、非磁性グラニュラ層14(a2=2.63Å)、垂直記録層15−1(a3=2.56Å)の順に小さくなる(a1>a2>a3)。非磁性グラニュラ層14を形成するRu65Co35の格子定数a2=2.63Åは、非磁性下地層13−3の格子定数a1=2.70Åとグラニュラ磁性層15−1の格子定数a3=2.56Åのちょうど中間の値である。
以上のように、格子定数が、非磁性下地層13−3(a1=2.70Å)、非磁性グラニュラ層14(a2=2.63Å)、垂直記録層15−1(a3=2.56Å)の順に小さくなる(a1>a2>a3)ように設定することで、垂直記録層15の初期層の結晶成長において生じる欠陥を低減することができ、結晶配向の乱れが抑制され、垂直磁気記録媒体のノイズを低減することができる。
次に、上述のように格子定数が(a1>a2>a3)となるように構成した層構造の垂直磁気記録媒体を作製して磁気特性及び記録再生特性を評価した結果を以下に説明する。
(実施例1)
まず、実施例1として、図3に示す層構造の垂直磁気記録媒体の試料を作成した。
ガラス基板11の上に、下層軟磁性層12−1としてFeCoTaZrを、圧力0.5PaのAr雰囲気中で、1kWの投入電力にてDCスパッタ法にて、25nm堆積させた。以下に説明する各層の堆積方法として、特に断らない限りDCスパッタ法を用いたが、膜の堆積方法はDCスパッタ法に限られず、RFスパッタ法、パルスDCスパッタ法、CVD法等の他の方法を用いることとしてもよい。
次に、FeCoTaZr軟磁性層12−1の上に、非磁性分断層12−2としてRuを圧力0.5PaのAr雰囲気中で投入電力150Wにて0.4nm堆積させた。Ru非磁性分断層12−2の膜厚は、隣接する磁性層の磁化が反強磁性的に結合するように設定した。
次にRu非磁性分断層12−2の上に、層軟磁性層12−3としてFeCoNbZrを圧力0.5PaのAr雰囲気中で1kWの投入電力にてDCスパッタ法にて25nm堆積させた。
続いて、非磁性下地層13−1としてNiWを圧力0.67
PaのAr雰囲気中で投入電力200Wにて8nm堆積させた。
次に、非磁性下地層13−2としてRuを圧力0.67PaのAr雰囲気中で投入電力800Wにて14nm堆積させた。
次に非磁性下地層13−3としてRuを圧力5PaのAr雰囲気中で投入電力300Wにて7nm堆積させた。上述のようにRuの格子定数は2.70Åであり、非磁性下地層13−3の格子定数は2.70Åとなった。
次に非磁性下地層13−3の上に、非磁性グラニュラ層14として94(Ru65Co35)−6SiOを圧力3PaのAr雰囲気中にて2nm堆積させた。上述のように(Ru65Co35)の格子定数は2.63Åであり、非磁性グラニュラ層14の格子定数は2.63Åとなった。
次に、非磁性グラニュラ層14の上に、垂直記録層15を堆積した。まず、基板側に設けるグラニュラ磁性層15−1として、圧力4PaのAr雰囲気中にて投入電力300Wにて8nmの92(Co66Cr13Pt21)−8TiOを堆積した。(Co66Cr13Pt21)の格子定数は2.56Åであり、グラニュラ磁性層15−1の格子定数は2.56Åとなった。
次に、書き込み補助層15−2となる連続膜磁性層として、(Co63Cr20Pt13)を圧力0.5PaのAr雰囲気中にて投入電力400Wにて7nm堆積させた。
次に、書き込み補助層15−2の上にカーボン保護膜16をCVD法にて4nm堆積させた。
最後に、保護膜16の上に潤滑剤を1nm塗布して潤滑剤層17を形成し、研磨テープにて表面突起、異物を除去した。
(実施例2)
磁気特性改善効果を確かめるために、実施例1において連続膜磁性層である書き込み補助層15−2を設けない構造で、非磁性グラニュラ層14(94(Ru65Co35)−6SiO)の膜厚を0〜5nmに変化させた試料を実施例2として作成した。
図4は、書き込み補助層15−2を設けない構造の垂直磁気記録媒体の断面図である。ガラス基板11から垂直記録層15のグラニュラ磁性層15−1までは、図3に示す構造と同じである。書き込み補助層15−2を設けないため、グラニュラ磁性層15−1の上に保護層16が形成され、その上に潤滑剤層17が形成される。
実施例2の試料を作成するために、実施例1の試料と全く同じ条件及び材料でガラス基板11の上に軟磁性層12−1からグラニュラ磁性層15−1までの層を形成し、グラニュラ磁性層15−1の上に、カーボン保護膜16をCVD法にて4nm堆積させた。そして、保護膜16の上に潤滑剤を1nm塗布して潤滑剤層17を形成し、研磨テープにて表面突起、異物を除去した。実施例1と同様に、非磁性グラニュラ層14の格子定数は2.63Åとなる。
(実施例3)
実施例1において、垂直記録層15におけるグラニュラ磁性層15−1と連続膜磁性層15−2の膜厚を、垂直記録層15の残留磁気モーメントが一定になるような条件で変化させ、磁気特性を変化させた試料を実施例3として作成した。実施例1と同様に、実施例3の非磁性グラニュラ層14の格子定数は2.63Åとなる。
(比較例1)
実施例1における非磁性グラニュラ層14(94(Ru65Co35)−6SiO)を(94(Co60Cr40)−6SiO)に変えた試料を比較例1として作成した。(Co60Cr40)の格子定数は2.51Åであり、したがって、比較例1における非磁性グラニュラ層14の格子定数は2.51Åとなる。
(比較例2)
実施例2における非磁性グラニュラ層14(94(Ru65Co35)−6SiO)を(94(Co60Cr40)−6SiO)に変えた試料を比較例2として作成した。比較例1と同様に、比較例2の非磁性グラニュラ層14の格子定数は2.51Åとなる。
(比較例3)
実施例3における非磁性グラニュラ層14(94(Ru65Co35)−6SiO)を(94(Co60Cr40)−6SiO)に変えた試料を比較例3として作成した。比較例1と同様に、比較例3の非磁性グラニュラ層14の格子定数は2.51Åとなる。
以上の実施例1〜3及び比較例1〜3を用いて、磁気特性及び記録再生特性をチェックした。
まず、実施例2及び比較例2の磁気特性を比較した。最終的な記録再生特性は垂直記録層15のグラニュラ磁性層15−2の磁気特性により大きく左右されるから、書き込み補助層15−2が設けられていない試料、すなわち実施例2及び比較例2を用いて、それらのグラニュラ磁性層15−2の保磁力を測定した。書き込み補助層15−2が設けられていると、その下のグラニュラ磁性層15−2の保磁力を精確に測定することができないため、書き込み補助層15−2が設けられていない試料である実施例2及び比較例2を用いたものである。
図5に示すグラフは、非磁性グラニュラ層14の膜厚を変えて、グラニュラ磁性層15−1の保磁力をプロットしたグラフである。図5において丸で示した点が実施例2の保磁力を示し、四角で示した点が、比較例2の保磁力を示している。非磁性グラニュラ層14
の膜厚が1.0nm以上になると、実施例2の保磁力のほうが比較例2の保磁力より大きくなることがわかった。保磁力は磁化された状態を維持するために大きいほうが好ましい。この保磁力の差は、実施例2では非磁性グラニュラ層14の格子定数が2.63Åであるのに対し、比較例では非磁性グラニュラ層14の格子定数が2.51Åであることに起因すると考えられる。すなわち、実施例2では非磁性下地層13−3、非磁性グラニュラ層14、グラニュラ磁性層15−1の格子定数が、2.70Å、2.63Å、2.56Åと、徐々に小さくなっていくので、非磁性下地層13−3の結晶構造が非磁性グラニュラ層14を介して磁気記録層15のグラニュラ磁性層15−1に良好に継承される。これに対し、比較例2では格子定数が2.70Å、2.51Å、2.56Åというように一旦非磁性グラニュラ層14で小さくなり、グラニュラ磁性層15−1でまた大きくなるため、非磁性下地層13−3の結晶構造がグラニュラ磁性層15−1に継承され難いためであると考えられる。
次に、実施例1〜3及び比較例1〜3を用いて記録再生特性を比較した。記録再生特性を判断するために、実施例1〜3及び比較例1〜3に対して実際に磁気記録を行い、エラーレートの逆数に相当する累積二乗誤差(VMM)を比較した。図6はVMMの値をプロットしたグラフである。図6のグラフにおいて、横軸は実効ライトコア幅を表わし、縦軸はVMMを表わしている。VMMの値が小さいほど、また、実効ライトコア幅が小さいほど、記録再生特性は良好であると判断できる。
図6のグラフでは、実施例1〜3のVMMが丸により示され、比較例1〜3の四角により示されている。実施例1〜3のVMMは全て、比較例1〜3のVMMより小さいことがわかる。すなわち、実施例1〜3を用いて磁気記録を行った場合の記録エラー回数は、比較例1〜3を用いて磁気記録を行った場合の記録エラー回数より少なく、それだけ記録再生特性が改善されていることがわかった。この記録再生特性の改善の要因は、上述の磁気特性と同様に、実施例1〜3では、非磁性下地層13−3、非磁性グラニュラ層14、グラニュラ磁性層15−1の格子定数が、2.70Å、2.63Å、2.56Åと、徐々に小さくなっていくので、非磁性下地層13−3の結晶構造が非磁性グラニュラ層14を介して磁気記録層15のグラニュラ磁性層15−1に良好に継承されるためであると考えられる。
以上のように、上述の実施形態による非磁性グラニュラ層を適用した垂直磁気記録層を用いることで、従来の垂直磁気記録媒体より、より記録再生特性の高い垂直磁気記録媒体を作成することができる。したがって、より高記録密度の垂直磁気記録媒体を提供することができ、より記録容量の大きな磁気記憶装置を提供することができる。
以上の如く、本明細書は以下の発明を開示する。
(付記1)
垂直磁気記録層を有する垂直磁気記録媒体であって、
結晶粒子同士が空隙によりお互いに隔離された柱状組織を有するRu若しくはRu合金よりなる非磁性下地層と、
該非磁性下地層の上に設けられ、結晶粒子と非固溶相からなる非磁性グラニュラ層と、
該非磁性グラニュラ層の上に設けられ、CoCrPt合金結晶粒子と非固溶相からなる組織を有し、前記垂直磁気記録層を構成するグラニュラ磁性層と
を有し、
前記非磁性下地層の膜面内方向の格子定数をa1とし、前記非磁性グラニュラ層の膜面内方向の格子定数をa2とし、前記グラニュラ磁性層の膜面内方向の格子定数をa3とすると、a1>a2>a3の関係を満足することを特徴とする垂直磁気記録媒体。
(付記2)
付記1記載の垂直磁気記録媒体であって、
前記非磁性グラニュラ層は、RuCo合金と酸化物若しくはRuCo合金と窒化物からなることを特徴とする垂直磁気記録媒体。
(付記3)
付記1又は2記載の垂直磁気記録媒体であって、
前記非磁性グラニュラ層は、Si、Ti、Cr、Co、Ta、Zr、Hf、の酸化物若しくは窒化物の少なくとも1種類以上を含むことを特徴とする垂直磁気記録媒体。
(付記4)
付記1乃至3のうちいずれか一項記載の垂直磁気記録媒体であって、
前記非磁性グラニュラ層の結晶粒子は、少なくともRu、Re、Rh、Irの何れか一種類と、少なくともCo、Cr、V、Fe、Mn、Niの何れか一種類をhcp若しくはfcc構造を保つ範囲で含むことを特徴とする垂直磁気記録媒体。
(付記5)
付記1記載の垂直磁気記録媒体であって、
前記グラニュラ磁性層は、少なくともCo、Cr、Ptの3元素を含む合金結晶粒子と、少なくともSi、Ti、Cr、Co、Ta、Zr、Hfの酸化物若しくは窒化物を1種類以上含む非固溶相から構成されていることを特徴とする垂直磁気記録媒体。
(付記6)
付記1記載の垂直磁気記録媒体であって、
前記非磁性下地層と基板の間にhcp若しくはfcc構造の連続膜下地層を有することを特徴とする垂直磁気記録層媒体。
(付記7)
付記6記載の垂直磁気記録媒体であって、
前記連続膜下地層は、2層以上のhcp若しくはfcc構造の連続膜にて構成されていることを特徴とする垂直磁気記録媒体。
(付記8)
付記1記載の垂直磁気記録媒体であって、
前記連続膜下地層がある場合は連続膜下地層4と基板の間に、若しくは前記連続膜下地層が無い場合は前記非磁性下地層と前記基板の間に、軟磁性裏打ち層を有することを特徴とする垂直磁気記録媒体。
(付記9)
付記6又は7記載の垂直磁気記録媒体であって、
前記非磁性下地層と前記基板の間に設ける軟磁性裏打ち層は、Co、Fe、Niを主成分とし、且つZr、Ta、Nb、B、W、Hf、Cのうち少なくとも1種類以上を含むことを特徴とする垂直磁気記録媒体。
(付記10)
付記1記載の垂直磁気記録媒体であって、
前記グラニュラ磁性層上に、少なくともCo及びCrを含む磁性連続膜を有することを特徴とする垂直磁気記録媒体。
(付記11)
付記1乃至10のうちいずれか一項記載の垂直磁気記録媒体と、
前記垂直磁気記録層媒体に情報の書き込みを行う磁気ヘッドと、
前記垂直磁気記録層媒体に記録された情報の読み取りを行う磁気抵抗センサと
を有することを特徴とする磁気記憶装置。
Ru下地層とグラニュラ磁性層との間に非磁性グラニュラ中間層を設けた層構造を有する垂直磁気記録媒体の断面図である。 本発明の一実施形態による垂直記録層を有する垂直記録層媒体の基本構造を示す断面図である。 垂直記録層をグラニュラ磁性層として形成した垂直磁気記録媒体の断面図である。 書き込み補助層を設けない構造の垂直磁気記録媒体の断面図である。 非磁性グラニュラ層の膜厚を変えてグラニュラ磁性層の保磁力をプロットしたグラフである。 垂直磁気記録媒体のVMMの値をプロットしたグラフである。
符号の説明
1,11 ガラス基板
2,12 軟磁性裏打ち層
3 連続膜下地層
4 Ru下地層
5 非磁性グラニュラ層
6 グラニュラ磁性層
7,16 保護層
8,17 潤滑剤層
12−1 軟磁性層
12−2 非磁性分断層
12−3 軟磁性層
13 非磁性下地層
13−1,13−2,13−3 非磁性下地層
14 非磁性グラニュラ層
15 垂直記録層
15−1 グラニュラ磁性層
15−2 書き込み補助層

Claims (2)

  1. 垂直磁気記録層を有する垂直磁気記録媒体であって、
    結晶粒子同士が空隙によりお互いに隔離された柱状組織を有するRu若しくはRu合金よりなる非磁性下地層と、
    該非磁性下地層の上に設けられ、結晶粒子と非固溶相からなる非磁性グラニュラ層と、
    該非磁性グラニュラ層の上に設けられ、CoCrPt合金結晶粒子と非固溶相からなる組織を有し、前記垂直磁気記録層を構成するグラニュラ磁性層と
    を有し、
    前記非磁性グラニュラ層の結晶粒子は、少なくともRu、Re、Rh、Irの何れか一種類と、少なくともCo、Cr、V、Fe、Mn、Niの何れか一種類をhcp若しくはfcc構造を保つ範囲で含み、
    前記非磁性下地層の膜面内方向の格子定数をa1とし、前記非磁性グラニュラ層の膜面内方向の格子定数をa2とし、前記グラニュラ磁性層の膜面内方向の格子定数をa3とすると、a1>a2>a3の関係を満足し、
    前記非磁性グラニュラ層は、RuCo合金と酸化物若しくはRuCo合金と窒化物からなり、
    前記非磁性グラニュラ層は、Si、Ti、Cr、Co、Ta、Zr、Hf、の酸化物若しくは窒化物の少なくとも1種類以上を含み、
    前記グラニュラ磁性層は、少なくともCo、Cr、Ptの3元素を含む合金結晶粒子と、少なくともSi、Ti、Cr、Co、Ta、Zr、Hfの酸化物若しくは窒化物を一種類以上含む非固溶相から構成されていることを特徴とする垂直磁気記録媒体。
  2. 請求項1記載の垂直磁気記録媒体と、
    前記垂直磁気記録媒体に情報の書き込みを行う磁気ヘッドと、
    前記垂直磁気記録媒体に記録された情報の読み取りを行う磁気抵抗センサと
    を有することを特徴とする磁気記憶装置。
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