JP2007257804A - 磁気記録媒体及び磁気記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】書き込み能力、熱揺らぎ耐性、及び低ノイズ性が両立された磁気記録媒体と磁気記録装置とを提供すること。
【解決手段】非磁性基材1と、非磁性基材1の上に形成された非磁性下地層3と、非磁性下地層3の上に形成され、異方性磁界がHk1、厚さがt1、飽和磁化がMs1の垂直磁気異方性を有する第1記録層4と、第1記録層4の上又は下に該第1記録層4に接して形成され、異方性磁界がHk2、厚さがt2、飽和磁化がMs2の垂直磁気異方性を有する第2記録層5とを有し、上記異方性磁界Hk1、Hk2、厚さt1、t2、及び飽和磁化Ms1、Ms2が、それぞれHk2<Hk1、及び(t2・Ms2)/(t1・Ms1)<1を満たす磁気記録媒体10による。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁気記録媒体及び磁気記録装置に関する。
近年、ハードディスク装置等の磁気記憶装置では記録容量の増大が目覚しく、当該装置に内蔵されている磁気記録媒体の面記録密度は増加の一途をたどっている。そのような磁気記録媒体として古くから用いられているものに、記録層に記録された磁化の方向が面内方向に向いた面内記録媒体がある。しかし、面内記録媒体では、記録磁界や熱揺らぎによって記録ビットが消失しやすいため、面記録密度の高密度化が限界に達しつつある。
そこで、面内記録媒体よりも記録ビットが熱的に安定で高密度化が可能な媒体として、記録層に記録された磁化の方向が媒体の垂直方向に向いた垂直磁気記録媒体が開発され、一部の商品では実用化に至っている。
垂直磁気記録媒体は、面内記録媒体と同様に、熱により記録層の磁化が反転しないように優れた熱揺らぎ耐性が求められると共に、低ノイズ性も求められる。
このように、熱揺らぎ耐性と低ノイズ性とを両立させるために、記録層の磁性粒子の孤立化を促進させ、且つ記録層の抗磁力を高めることも考えられる。しかし、これでは記録用の磁気ヘッドで発生する記録磁界以上に記録層の飽和磁界が増大するので、記録層の書き込み能力が劣化するという新たな問題が発生する。
従って、垂直磁気記録媒体には、低ノイズ性、熱揺らぎ耐性、及び書き込み能力をバランスよく成り立たせる必要がある。
なお、本発明に関連する技術が、下記の特許文献1〜5及び非特許文献1〜4に開示されている。
特開2001−148109号公報 特開2001−101643号公報 特開平11−296833号公報 特開2001−155321号公報 特開2005−353256号公報 Oikawa, T et al., "Microstructure and magnetic properties of CoPtCr-SiO/Sub 2/ perpendicular recording media", IEEE Transactions on Magnetics, September 2002, Vol 38, pages 1976-1978 Ando, T. et al., "Triple-layer perpendicular recording media for high SN ratio and signal stability", IEEE Transactions on Magnetics, September 1997, Vol 33, pages 2983-2985 Acharya, B. R. et al., "Anti-parallel coupled soft underlayers for high-density perpendicular recording", IEEE Transactions on Magnetics, July 2004, Vol. 40, pages 2383-2385 Takenori, S. et al., "Exchange-coupled IrMn/CoZrNb soft underlayers for perpendicular recording media", IEEE Transactions on Magnetics, September 2002, Vol 38, pages 1991-1993
本発明の目的は、書き込み能力、熱揺らぎ耐性、及び低ノイズ性が両立された磁気記録媒体と磁気記録装置とを提供することにある。
本発明の一観点によれば、基材と、前記基材の上に形成された下地層と、前記下地層の上に形成され、異方性磁界がHk1、厚さがt1、飽和磁化がMs1の垂直磁気異方性を有する第1記録層と、前記第1記録層の上又は下に該第1記録層に接して形成され、異方性磁界がHk2、厚さがt2、飽和磁化がMs2の垂直磁気異方性を有する第2記録層とを有し、前記異方性磁界Hk1、Hk2、前記厚さt1、t2、及び前記飽和磁化Ms1、Ms2が、それぞれHk2<Hk1、及び(t2・Ms2)/(t1・Ms1)<1を満たす磁気記録媒体が提供される。
本発明によれば、第1記録層と第2記録層のそれぞれの異方性磁界Hk1、Hk2がHk2<Hk1を満たす。このような特性は、第1記録層の垂直磁気異方性が第2記録層のそれよりも大きい場合に見られる。
第1記録層は、このように垂直磁気異方性が大きいため、それ単独では外部磁界によって磁化が反転し難く、磁気情報を書き込み難い。ところが、上記のように垂直磁気異方性が弱く外部磁界によって磁化が容易に反転する第2記録層をその第1記録層に接して設けると、これらの層のスピン同士の相互作用によって、第2記録層の磁化が外部磁界により反転するのにつられて第1記録層の磁化も反転するようになり、第1記録層への磁気情報の書き込みが容易になる。
しかも、第1記録層の垂直磁気異方性が大きいため、第1記録層のそれぞれの磁区における磁化同士がそれらの相互作用によってその向きが安定するので、磁気情報を担う磁化の向きが熱によって反転し難くなり、第1記録層の熱揺らぎ耐性が高くなる。
更に、本発明では、第1、第2記録層のそれぞれの厚さt1、t2と飽和磁化Ms1、Ms2が(t2・Ms2)/(t1・Ms1)<1を満たす。本願発明者が行った調査によると、このようにすることで、磁気記録媒体に書き込まれた高周波信号を読み出す際のSN比が向上し、低ノイズ化が図られることが明らかとなった。
これらにより、本発明では、書き込み能力、熱揺らぎ耐性、及び低ノイズ性が両立された磁気記録媒体を提供することが可能となる。
また、本発明の別の観点によれば、基材と、前記基材の上に形成された下地層と、前記下地層の上に形成され、異方性磁界がHk1、厚さがt1、飽和磁化がMs1の垂直磁気異方性を有する第1記録層と、前記第1記録層の上又は下に該第1記録層に接して形成され、異方性磁界がHk2、厚さがt2、飽和磁化がMs2の垂直磁気異方性を有する第2記録層とを備えた磁気記録媒体と、前記磁気記録媒体に対向して設けられた磁気ヘッドとを有し、前記異方性磁界Hk1、Hk2、前記厚さt1、t2、及び前記飽和磁化Ms1、Ms2が、それぞれHk2<Hk1、及び(t2・Ms2)/(t1・Ms1)<1を満たす磁気記録装置が提供される。
本発明に係る磁気記録装置によれば、既述のように書き込み能力、熱揺らぎ耐性、及び低ノイズ性が両立された磁気記録媒体を備えるため、記録再生特性が良好となる。
本発明によれば、第1、第2記録層の異方性磁界Hk1、Hk2、厚さt1、t2、及び飽和磁化Ms1、Ms2がそれぞれHk2<Hk1、及び(t2・Ms2)/(t1・Ms1)<1を満たすので、書き込み能力、熱揺らぎ耐性、及び低ノイズ性が両立された磁気記録媒体とそれを備えた磁気記録装置とを提供することが可能となる。
(1)第1実施形態
次に、本発明の実施の形態に係る磁気記録媒体について、その製造工程を追いながら詳細に説明する。
図1〜図2は、本実施形態に係る磁気記録媒体の製造途中の断面図である。
最初に、図1(a)に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、Al合金基材や化学強化ガラス基材の表面にNiPめっきを施してなる非磁性基材1の上に、0.5PaのAr雰囲気中で投入電力を1kWとするDCスパッタ法でアモルファス材料であるCoNbZrを厚さ25nmに堆積させ、それにより形成されたCoNbZr層を第1軟磁性層2aとする。
なお、非磁性基材1としては、結晶化ガラスや、表面に熱酸化膜が形成されたシリコン基板、或いはプラスチック基板を用いてもよい。更に、第1軟磁性層2aはCoNbZr層に限定されず、Co、Fe、及びNiのうちの1以上の元素と、Zr、Ta、C、Nb、Si、及びBのうちの1以上の元素とを含むアモルファス領域若しくは微結晶構造領域の合金層を第1軟磁性層2として形成してもよい。そのような材料としては、例えばCoNbTa、FeCoB、NiFeSiB、FeAlSi、FeTaC、FeHfC等がある。
また以降の堆積方法として特に断らない限りDCスパッタ法を用いるが、膜の堆積方法はDCスパッタ法に限られず、RFスパッタ法、パルスDCスパッタ法、CVD法等も採用し得る。
次に、第1軟磁性層2aの上に、0.5PaのAr雰囲気中で投入電力を150WとするDCスパッタ法により非磁性層2bとしてRu層を0.7nmの厚さに形成する。非磁性層2bはRu層に限定されず、Ru、Rh、Ir、Cu、Cr、V、Re、Mo、Nb、W、Ta、及びCのいずれかの単体、又はこれらのうちの少なくとも一つを含む合金、若しくはMgOで非磁性層2bを構成してもよい。
続いて、この非磁性層2bの上に、0.5PaのAr雰囲気中で投入電力を1kWとするDCスパッタ法により、第2軟磁性層2cとしてアモルファス材料であるCoNbZrを厚さ25nmに堆積させる。第2軟磁性層2cはCoNbZr層に限定されない。第1軟磁性層2aと同様に、Co、Fe、及びNiのうちの1以上の元素と、Zr、Ta、C、Nb、Si、及びBのうちの1以上の元素とを含むアモルファス領域若しくは微結晶構造領域の合金層を第2軟磁性層4として形成してもよい。
以上により、各層2a〜2cで構成される裏打層2が非磁性基材1の上に形成されたことになる。
その裏打層2では、各軟磁性層2a、2cの隣接する飽和磁化Ms2c、Ms2c同士が互いに反平行の状態、即ち各軟磁性層2a、2cが反強磁性的に結合した状態で安定する。このような状態は、非磁性層2bの厚さを増加させることで周期的に現れ、その状態が最初に現れる厚さに2非磁性層2bを形成するのが好ましい。非磁性層2bとしてRu層を形成する場合、その厚さは約0.7〜1nmである。
このように飽和磁化Ms2a、Ms2cが互いに反平行となることで、これらの磁化に起因する磁束が互いにキャンセルし、外部磁場が無い場合に裏打層2の全体としての磁気モーメントが0になる。その結果、裏打層2から出る漏洩磁束が低減され、その漏洩磁束に起因するスパイクノイズを低減することができる。
更に、裏打層2の全膜厚は、その飽和磁束密度Bsが1T以上の場合、磁気ヘッドによる書き込み容易性や再生容易性の観点から、10nm以上、より好ましくは30nm以上にするのが好ましい。但し、その全膜厚が厚すぎると製造コストが上昇するので、100nm以下、より好ましくは60nm以下とするのが好ましい。
なお、このように第1、第2軟磁性層2a、2cを非磁性層2bで分離する構造に代えて、非特許文献2、3のように、磁化の向きが一方向に揃えられた単層の反強磁性層を裏打層2として形成してもよい。
次いで、図1(b)に示すように、裏打層2の上に、8PaのAr雰囲気中で投入電力を250WとするDCスパッタ法によりRu層を約20nmの厚さに形成し、そのRu層を非磁性下地層3とする。
なお、非磁性下地層3はこのような単層構造に限定されず、二層以上の層で非磁性下地層3を構成してもよい。その場合、それぞれの層として、Co, Cr, Fe, Ni, 及びMnのいずれかとRuとの合金よりなる層を形成するのが好ましい。
更に、非磁性下地層3の結晶配向性向上と結晶粒径制御のために、裏打層2の上にアモルファスのシード層を形成してから非磁性下地層3を形成してもよい。その場合、シード層としては、例えば、Ta、Ti、C、Mo、W、Re、Os、Hf、Mg、及びPtのいずれかよりなる層、若しくはこれらの合金層を形成するのが好ましい。
次に、図2(a)に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、CoCrPtターゲットとSiO2ターゲットとが設けられたスパッタチャンバ内に基材1を入れる。次いで、スパッタガスとしてチャンバ内にArガスを導入し、上記のターゲットと基材1との間に350Wのパワーの直流電力を印加することにより、CoCrPtとSiO2のスパッタを開始する。
これにより、非磁性下地層3の上には、酸化シリコン(SiO2)よりなる非磁性材料4a中にCoCrPtよりなる磁性粒子4bが分散されたグラニュラー構造の第1記録層4が形成される。その第1記録層4の膜厚は特に限定されないが、本実施形態では12nmとする。
上記の成膜条件で形成された第1記録層4の飽和磁化Ms1は420emu/ccとなる。
ここで、第1記録層4の下のRuよりなる非磁性下地層3は、その結晶構造がhcp(hexagonal close-peaked)であり、面内方向の垂直方向に磁性粒子4bの配向を揃えるように機能する。その結果、磁性粒子4bは、非磁性下地層3と同じように垂直方向に延びたhcp構造の結晶構造となると共に、hcp構造の六角柱の高さ方向(C軸)が磁化容易軸になり、第1記録層4が垂直磁気異方性を呈するようになる。
なお、上記では非磁性材料4aとして酸化シリコンを採用したが、酸化シリコン以外の酸化物を非磁性材料4aとして採用してもよい。そのような酸化物としては、例えば、Ta、Ti、Zr、Cr、Hf、Mg、及びAlのいずれかの酸化物がある。また、Si、Ta、Ti、Zr、Cr、Hf、Mg、及びAlのいずれかの窒化物を非磁性材料4bとしてもよい。
更に、磁性粒子4aの材料としては、上記のCoCrPtの他に、Co、Ni、及びFeのいずれかを含む合金を採用し得る。
この後に、Ar雰囲気中で投入電力を400WとするDCスパッタ法により第2記録層5としてCoCrPtB層を厚さ約6nmに形成する。その第2記録層5は垂直磁気異方性を有し、その飽和磁化Ms2は380emu/ccとなる。なお、第2記録層5はCoCrPtB層に限定されず、Co、Ni、及びFeのいずれかを含む合金よりなる層を第2記録層5として形成してもよい。
続いて、図2(b)に示すように、C2H2ガスを反応ガスとするRF-CVD(Radio Frequency Chemical Vapor Deposition)法により、第2記録層5の上に保護層6としてDLC(Diamond Like Carbon)層を厚さ約4nmに形成する。その保護層6の成膜条件は、例えば、成膜圧力約4Pa、高周波電力のパワー1000W、基板−シャワーヘッド間のバイアス電圧200V、及び基板温度200℃である。
次に、保護層6の上に潤滑剤(不図示)を約1nmの厚さに塗布した後、研磨テープを用いて保護層6の表面突起や異物を除去する。
以上により、本実施形態に係る磁気記録媒体10の基本構造が完成した。
図3は、この磁気記録媒体10への書き込み動作を説明するための断面図である。
書き込みを行うには、図3に示すように、主磁極13bとリターンヨーク13aよりなる磁気ヘッド13を磁気記録媒体10に対向させ、断面積の小さな主磁極13bで発生した磁束密度が高い記録磁界Hを第1、第2記録層4、5に通す。このようにすると、垂直磁気異方性を有する第1記録層4のうち、主磁極13bの直下にある磁区では、この記録磁界Hによって磁化が反転し、情報が書き込まれる。
記録磁界Hは、このように第1記録層4を垂直に貫いた後、磁気ヘッド13と共に磁束回路を構成する裏打層2を面内方向に走り、再び第1記録層4を通って、断面積の大きなリターンヨーク13aに低い磁束密度で帰還される。裏打層2は、このように膜中に記録磁界Hを導き、第1、第2記録層4、5に垂直に記録磁界Hを通す役割を果たす。
そして、磁気記録媒体10と磁気ヘッド13とを面内において図のAの方向に相対移動させつつ、記録信号に応じて記録磁界Hの向きを変えることにより、垂直方向に磁化された複数の磁区が記録媒体10のトラック方向に連なって形成され、記録信号が磁気記録媒体10に記録されることになる。
上記したように、本実施形態では、第1記録層4と第2記録層5とを積層する。次に、このような二層構造の記録層によって得られる利点について説明する。
図4(a)の実線の曲線は、第2記録層5を形成しない場合において、第1記録層4にその磁化容易軸方向の磁界を印加したときの磁化曲線であり、横軸が磁界H、縦軸が磁化Mを表す。また、同図において、点線の曲線は、上記の場合において、第1記録層4に面内方向の磁界を印加したときの磁化曲線である。
既述のように、第1記録層4は、非磁性材料4aと磁性粒子4bとで構成されるグラニュラー構造を有する。このような構造では、主記録層4における非磁性材料4aの含有率を多くして磁性粒子4b同士の間隔を広めると、磁性粒子4a同士の相互作用が小さくなって、第1記録層4の磁気異方性が高められる。そのため、第1記録層4に外部磁界を印加しても、磁性粒子4aの磁化がその外部磁界によって反転し難くなり、磁化曲線と横軸との成す角a1が小さくなると共に、異方性磁界Hk1が大きくなる。
このように、磁気異方性は、上記の角a1と異方性磁界Hk1によって表すことができるが、そのうちの角a1に等価な指標として、磁化曲線の反転部の傾きα1がある。その傾きα1は、磁化反転パラメータ等とも呼ばれ、次の数1によって定義される。
Figure 2007257804
なお、数1において、Hc1は抗磁力であり、磁化曲線と横軸との交点における磁界Hの値である。
グラニュラー構造の磁性層では、磁性粒子4a同士の間隔が広くなって各磁性粒子の孤立化度が高まるほど傾きαが最小値である1に近づき、上記の間隔が狭くなり各磁性粒子の相互作用が大きくなるほどαが大きくなる。
そして、第2記録層5を形成しない場合、第1記録層4の傾きα1は、典型的には1〜2程度と小さな値になり、異方性磁界Hk1は8〜15kOe程度と大きな値になる。
一方、図4(b)は、第1記録層4を形成せずに、第2記録層5のみを非磁性下地層3上に形成した場合における、第2記録層5の磁化曲線である。図4(a)と同様に、実線の曲線は、第2記録層5にその磁化容易軸方向(垂直方向)の磁界を印加したときのものであり、点線は、面内方向に磁界を印加したときの磁化曲線である。
第2記録層5を構成するCoCrPtB層は、上記したグラニュラー構造の第1記録層4と比較して磁気異方性が低い。そのため、第2記録層5の磁化反転パラメータ(磁化曲線の傾き)α2は、第1記録層4の磁化反転パラメータα1よりも大きくなり、5〜30程度の値になる。また、異方性磁界Hk2は3〜10kOe程度になり、第1記録層4単独の異方性磁界Hk1よりも小さくなる。
これに対し、図4(c)は、図2(a)のような第1記録層4と第2記録層5との積層膜の磁化曲線である。図4(c)においても、図4(a)、(b)と同様に、第1記録層4にその磁化容易軸方向の磁界を印加した場合の磁化曲線を実線で表し、面内方向の磁界を印加した場合の磁化曲線を点線で表している。
同図に示されるように、第1、第2記録層4、5の積層膜の磁化曲線の傾きα0は、各記録層4、5のそれぞれの傾きα1、α2の中間の値となり、また、異方性磁界Hk0も上記のHk1、Hk2の中間の値となる。これは、第1、第2記録層4、5が外部磁界に曝されると、磁気異方性が小さく外部磁界に反応し易い第2記録層5中の磁化が反転し、これにつられて第1記録層4の磁化も反転するので、第1記録層4単独の場合よりも、第1、第2記録層4、5の積層膜の磁気異方性が小さくなるためである。
このように、第2記録層5は、それよりも磁気異方性が大きい第1記録層4の磁化の反転を補助する機能を有するので、第2記録層5が無い場合と比較して、第1記録層4の磁化を反転させるのが容易となり、磁気ヘッドから出る書き込み用の磁界を強めなくても、第1記録層4への情報の書き込みが容易となる。
しかも、第1記録層4自体は、第2記録層5と比較して磁気異方性が大きく、それぞれの磁区内における磁化が互いに強く結合しているので、熱が印加されても磁化の向きが反転し難く、熱揺らぎ耐性に優れている。
これらにより、本実施形態では、書き込み能力と熱揺らぎ耐性とが両立された磁気記録媒体を提供することが可能となる。
次に、この磁気記録媒体10の特性を調査して得られた結果について、図5〜図10を参照して説明する。
この調査では、第1記録層4の厚さt1と飽和磁化Ms1との積t1・Ms1、及び第2記録層5の厚さt2と飽和磁化Ms2との積t2・Ms2を変えた複数のサンプルを作成し、各サンプルについて以下のような特性が調査された。
図5は、上記した積の比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)と、各記録層4、5の積層膜の飽和磁界Hsとの関係を調査して得られたグラフである。
図5に示されるように、比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)が大きくなるほど飽和磁界Hsは低下することが明らかとなった。飽和磁界Hsがこのように低下すると、外部磁界によって各記録層4、5の磁化が反転し易くなり、記録媒体10の書き込み能力が向上すると期待される。
これを確かめるため、比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)と、各記録層4、5の積層膜の書き込み能力OW(オーバーライト特性)との関係を調査したところ、図6に示されるような結果が得られた。
図6に示されるように、比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)が大きくなるほど、書き込み能力の絶対値が大きくなり、書き込み能力が期待通りに向上した。
一方、図7は、比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)と、各記録層4、5の積層膜の保磁力Hcとの関係を調査して得られたグラフである。
図7に示されるように、保磁力Hcは、比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)が大きくなるほど減少する。
図8は、各記録層4、5の積層膜の保磁力Hcと、記録ビット幅WCwとの関係を調査して得られたグラフである。
図8に示されるように、保持力Hcが小さくなると、記録ビット幅WCwが広くなってしまう。従って、記録ビット幅WCwを狭くして記録密度を向上させるには、図7の結果より比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)を低減し、保持力Hcを増大させるのが好ましい。
また、図9は、第1、第2記録層4、5の積層膜に記録された低周波信号を磁気ヘッドで読んだときのSN比と上記した積の比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)との関係を示すグラフである。なお、このSN比には、磁気ヘッドや回路のノイズは含まれていない。また、低周波信号として、線記録密度が131kFCI(Flux Change Per Inch)の磁気情報を媒体10に書き込んだ。
図9に示されるように、上記の比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)が大きくなるほど、低周波信号のSN比は向上する。これは、図5と図6で説明したように、比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)の増大に伴う書き込み能力の向上が一つの要因であると考えられる。
一方、図10は、第1、第2記録層4、5の積層膜に記録された高周波信号を磁気ヘッドで読んだときのSN比と上記した積の比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)との関係を示すグラフである。低周波信号の場合(図9)と同様に、このSN比には、磁気ヘッドや回路のノイズは含まれていない。また、高周波信号として、線記録密度が526kFCIの磁気情報を媒体10に書き込んだ。
図10に示されるように、高周波信号のSN比はピークを有しており、比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)が1以上においてSN比が急激に劣化する。これは、比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)が増大すると、図7に示したように保磁力Hcが減少するので、或るビットの磁化が反転するとそれにつられて隣接するビットの磁化も容易に反転し、記録媒体10の分解能が低下するためであると考えられる。
よって、高周波信号のSN比を向上させるという観点からすると、比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)を1未満にするのが好ましい。
一方、図10の結果によれば、比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)が0.4よりも小さくなると、高周波信号のSN比がやはり劣化する。これは、図6に示したように、比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)が小さいと書き込み能力が低下するためであると考えられる。
そして、図10に示されるように、比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)が0.4以上0.8以下の範囲において高周波信号のSN比が比較的高い値となっているので、そのSN比をより効果的に向上させるには、比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)を0.4以上0.8以下とするのが好ましい。
このように、比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)を1未満、より好ましくは0.4以上0.8以下とすることで、記録媒体10の書き込み能力と熱揺らぎ耐性との両立に加え、媒体10の低ノイズ化をも実現することが可能となる。
しかも、比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)を1未満に低減することで、図7のように保持力Hcが増大するので、図8のように記録ビット幅が減少し、記録密度が高く記録容量が大きな記録媒体を提供することもできる。
なお、上記では、図2(b)に示したように、第1記録層4の上に第2記録層5を形成したが、これらの記録層の形成順序は限定されない。例えば、図11の断面図に示すように、最初に第2記録層5を形成し、その次に第1記録層4を形成してもよい。このようにしても、書き込み能力、熱揺らぎ耐性、及び低ノイズ性が両立された磁気記録媒体を提供することができる。
(2)第2実施形態
本実施形態では、第1実施形態の磁気記録媒体10を備えた磁気記録装置について説明する。
図12は、その磁気記録装置の平面図である。この磁気記録装置は、パーソナルコンピュータやテレビの録画装置に搭載されるハードディスク装置である。
この磁気記録装置では、磁気記録媒体10が、スピンドルモータ等によって回転可能な状態でハードディスクとして筐体17に収められる。更に、筐体17の内部には、軸16を中心にしてアクチュエータ等により回転可能なキャッリッジアーム14が設けられており、このキャリッジアーム14の先端に設けられた磁気ヘッド13が磁気記録媒体10を上方から走査し、磁気記録媒体10への磁気情報の書き込みと読み取りが行われる。
なお、磁気ヘッド13の種類は特に限定されず、GMR(Giant Magneto-Resistive)素子やTuMR(Tunneling Magneto-Resistive)素子等の磁気抵抗素子で磁気ヘッドを構成してよい。
本実施形態によれば、第1実施形態で説明したような書き込み能力、熱揺らぎ耐性、及び低ノイズ性がバランスよく両立された磁気記録媒体10により、記録再生特性が良好な磁気記録装置を提供することができる。
なお、磁気記録装置は、上記のようなハードディスク装置に限定されず、可撓性のテープ状の磁気記録媒体に対して磁気情報を記録するための装置であってもよい。
以下に、本発明の特徴を付記する。
(付記1) 基材と、
前記基材の上に形成された下地層と、
前記下地層の上に形成され、異方性磁界がHk1、厚さがt1、飽和磁化がMs1の垂直磁気異方性を有する第1記録層と、
前記第1記録層の上又は下に該第1記録層に接して形成され、異方性磁界がHk2、厚さがt2、飽和磁化がMs2の垂直磁気異方性を有する第2記録層とを有し、
前記異方性磁界Hk1、Hk2、前記厚さt1、t2、及び前記飽和磁化Ms1、Ms2が、それぞれHk2<Hk1、及び(t2・Ms2)/(t1・Ms1)<1を満たすことを特徴とする磁気記録媒体。
(付記2) 前記比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)が、0.4以上0.8以下の範囲にあることを特徴とする付記1に記載の磁気記録媒体。
(付記3) 前記第1記録層の磁化曲線の反転部の傾きα1と、前記第2記録層の磁化曲線の反転部の傾きα2が、α2>α1を満たすことを特徴とする付記1に記載の磁気記録媒体。
(付記4) 前記第1記録層は、磁性粒子を非磁性材料内に分散させてなるグラニュラー構造を有することを特徴とする付記1に記載の磁気記録媒体。
(付記5) 前記磁性粒子はCo、Ni、及びFeのいずれかよりなり、前記比磁性材料はSi、Ta、Ti、Zr、Cr、Hf、Mg、及びAlのいずれかの酸化物又は窒化物であることを特徴とする付記4に記載の磁気記録媒体。
(付記6) 前記第2記録層は、Co、Ni、及びFeのいずれかを含む合金よりなることを特徴とする付記1に記載の磁気記録媒体。
(付記7) 前記基材の上に、第1軟磁性層、非磁性層、及び第2軟磁性層がこの順に形成され、前記第2軟磁性層の上に前記下地層が形成されたことを特徴とする付記1に記載の磁気記録媒体。
(付記8) 基材と、
前記基材の上に形成された下地層と、
前記下地層の上に形成され、異方性磁界がHk1、厚さがt1、飽和磁化がMs1の垂直磁気異方性を有する第1記録層と、
前記第1記録層の上又は下に該第1記録層に接して形成され、異方性磁界がHk2、厚さがt2、飽和磁化がMs2の垂直磁気異方性を有する第2記録層とを備えた磁気記録媒体と、
前記磁気記録媒体に対向して設けられた磁気ヘッドとを有し、
前記異方性磁界Hk1、Hk2、前記厚さt1、t2、及び前記飽和磁化Ms1、Ms2が、それぞれHk2<Hk1、及び(t2・Ms2)/(t1・Ms1)<1を満たすことを特徴とする磁気記録装置。
(付記9) 前記比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)が、0.4以上0.8以下の範囲にあることを特徴とする付記8に記載の磁気記録装置。
(付記10) 前記第1記録層の磁化曲線の反転部の傾きα1と、前記第2記録層の磁化曲線の反転部の傾きα2が、α2>α1を満たすことを特徴とする付記8に記載の磁気記録装置。
(付記11) 前記第1記録層は、磁性粒子を非磁性材料内に分散させてなるグラニュラー構造を有することを特徴とする付記8に記載の磁気記録装置。
(付記12) 前記磁性粒子はCo、Ni、及びFeのいずれかよりなり、前記比磁性材料はSi、Ta、Ti、Zr、Cr、Hf、Mg、及びAlのいずれかの酸化物又は窒化物であることを特徴とする付記8に記載の磁気記録装置。
(付記13) 前記第2記録層は、Co、Ni、及びFeのいずれかを含む合金よりなることを特徴とする付記8に記載の磁気記録装置。
図1(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係る磁気記録媒体の製造途中の断面図(その1)である。 図2(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係る磁気記録媒体の製造途中の断面図(その2)である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る磁気記録媒体への書き込み動作を説明するための断面図である。 図4(a)は、本発明の第1実施形態において、第2記録層を形成しない場合の第1記録層の磁化曲線であり、図4(b)は、第1記録層を形成せずに第2記録層のみを非磁性層上に形成した場合における第3記録層の磁化曲線であり、図4(c)は、第1記録層と第2記録層との積層膜の磁化曲線である。 図5は、第1、第2記録層の膜厚と飽和磁化との積の比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)と、これらの記録層の積層膜の飽和磁界Hsとの関係を調査して得られたグラフである。 図6は、第1、第2記録層の膜厚と飽和磁化との積の比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)と、これらの記録層の積層膜の書き込み能力との関係を調査して得られたグラフである。 図7は、第1、第2記録層の膜厚と飽和磁化との積の比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)と、これらの記録層の積層膜の保磁力Hcとの関係を調査して得られたグラフである。 図8は、第1、第2記録層の積層膜の保磁力Hcと、記録ビット幅WCwとの関係を調査して得られたグラフである。 図9は、第1、第2記録層の積層膜に記録された低周波信号を磁気ヘッドで読んだときのSN比と比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)との関係を示すグラフである。 図10は、第1、第2記録層の積層膜に記録された高周波信号を磁気ヘッドで読んだときのSN比と比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)との関係を示すグラフである。 図11は、本発明の第1実施形態において、第1記録層と第2記録層の形成順序を逆にした場合の断面図である。 図12は、本発明の第2実施形態に係る磁気記録装置の平面図である。
符号の説明
1…非磁性基材、2…裏打層、2a…第1軟磁性層、2b…非磁性層、2c…第2軟磁性層、3…非磁性下地層、4…第1記録層、4a…非磁性材料、4b…磁性粒子、5…第2軟磁性層、6…保護層、10…磁気記録媒体、13…磁気ヘッド、13a…リターンヨーク、13b…主磁極、14…キャリッジアーム、16…磁区、17…筐体。

Claims (10)

  1. 基材と、
    前記基材の上に形成された下地層と、
    前記下地層の上に形成され、異方性磁界がHk1、厚さがt1、飽和磁化がMs1の垂直磁気異方性を有する第1記録層と、
    前記第1記録層の上又は下に該第1記録層に接して形成され、異方性磁界がHk2、厚さがt2、飽和磁化がMs2の垂直磁気異方性を有する第2記録層とを有し、
    前記異方性磁界Hk1、Hk2、前記厚さt1、t2、及び前記飽和磁化Ms1、Ms2が、それぞれHk2<Hk1、及び(t2・Ms2)/(t1・Ms1)<1を満たすことを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 前記比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)が、0.4以上0.8以下の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 前記第1記録層の磁化曲線の反転部の傾きα1と、前記第2記録層の磁化曲線の反転部の傾きα2が、α2>α1を満たすことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  4. 前記第1記録層は、磁性粒子を非磁性材料内に分散させてなるグラニュラー構造を有することを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  5. 前記磁性粒子はCo、Ni、及びFeのいずれかよりなり、前記比磁性材料はSi、Ta、Ti、Zr、Cr、Hf、Mg、及びAlのいずれかの酸化物又は窒化物であることを特徴とする請求項4に記載の磁気記録媒体。
  6. 前記第2記録層は、Co、Ni、及びFeのいずれかを含む合金よりなることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  7. 前記基材の上に、第1軟磁性層、非磁性層、及び第2軟磁性層がこの順に形成され、前記第2軟磁性層の上に前記下地層が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  8. 基材と、
    前記基材の上に形成された下地層と、
    前記下地層の上に形成され、異方性磁界がHk1、厚さがt1、飽和磁化がMs1の垂直磁気異方性を有する第1記録層と、
    前記第1記録層の上又は下に該第1記録層に接して形成され、異方性磁界がHk2、厚さがt2、飽和磁化がMs2の垂直磁気異方性を有する第2記録層とを備えた磁気記録媒体と、
    前記磁気記録媒体に対向して設けられた磁気ヘッドとを有し、
    前記異方性磁界Hk1、Hk2、前記厚さt1、t2、及び前記飽和磁化Ms1、Ms2が、それぞれHk2<Hk1、及び(t2・Ms2)/(t1・Ms1)<1を満たすことを特徴とする磁気記録装置。
  9. 前記比(t2・Ms2)/(t1・Ms1)が、0.4以上0.8以下の範囲にあることを特徴とする請求項8に記載の磁気記録装置。
  10. 前記第1記録層の磁化曲線の反転部の傾きα1と、前記第2記録層の磁化曲線の反転部の傾きα2が、α2>α1を満たすことを特徴とする請求項8に記載の磁気記録装置。
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