JP5212174B2 - プラズマディスプレイパネル用部材およびその製造方法 - Google Patents
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Description
酸化ビスマス:10〜40重量部
酸化ケイ素:3〜50重量部
酸化ホウ素:10〜40重量部
酸化バリウム:8〜20重量部
酸化アルミニウム:10〜30重量部
また、酸化リチウム、酸化ナトリウム、酸化カリウムのうち、少なくとも1種類を3〜20重量%含むガラス微粒子を用いてもよい。アルカリ金属酸化物の添加量は、20重量%以下、好ましくは、15重量%以下にすることによって、ペーストの安定性を向上することができる。上記3種のアルカリ金属酸化物の内、酸化リチウムがペーストの安定性の点で、特に好ましい。リチウム系ガラス微粒子としては、例えば次に示す組成を含むガラス粉末を用いることが好ましい。
酸化リチウム:2〜15重量部
酸化ケイ素:15〜50重量部
酸化ホウ素:15〜40重量部
酸化バリウム:2〜15重量部
酸化アルミニウム:6〜25重量部
また、酸化鉛、酸化ビスマス、酸化亜鉛のような金属酸化物と酸化リチウム,酸化ナトリウム、酸化カリウムのようなアルカリ金属酸化物の両方を含有するガラス微粒子を用いれば、より低いアルカリ含有量で、熱軟化温度や線膨脹係数を容易にコントロールすることができる。
<隔壁欠け評価>
作製した背面板を5cm×13cmに切り、基板中央の1cm角の4点とその中心1点に印を付け、同等の大きさの前面板と張り合わせ、背面板側を下にして、その上から重さ114gの金属球を30cmの高さから印を付けた5点に2回ずつ落下させた。その後1cm角部分を切り出し、走査型電子顕微鏡にて隔壁欠け部分の写真を撮影した。撮影した写真より、隔壁欠けの個数及び欠けの平均サイズを測定した。この評価は前面板はりあわせる際や、運搬時等に衝撃をうけた際の不良発生のモデルテストであり、隔壁欠けは少ないほど好ましいが、隔壁欠けの個数が100個/cm2以下、欠けの平均サイズが1000μm2以下であることが好ましい。
<段差評価>
作製した背面板隔壁の高さを測定した。測定はKeyence社製超深度顕微鏡VK―8500を用いて、測定倍率50倍、測定ピッチ0.2μmでおこなった。測定は誘電体層表面から隔壁頂部までを隔壁高さとし、補強構造物の高さと、主隔壁と補助隔壁の交差部分から主隔壁と補助隔壁の交差部分の中央部(以降、主隔壁中央部と称す)まで主隔壁長手方向10μm毎の主隔壁の高さを測定した。さらに、主隔壁と補助隔壁の交差部分と主隔壁の高さのうち最も低い値の差を交差部段差とし、主隔壁と補助隔壁の交差部分と主隔壁中央部との高さの差を隔壁中央部段差とした。主隔壁と補助隔壁の交差部分と主隔壁中央部との間は、前面板とはりあわせる際に、前面板上に形成されたスキャン電極及びサステイン電極と接触して欠損しやすいため、これら電極との接触を避けるためにこの付近の主隔壁の高さが部分的に低くなっており、かつ主隔壁中央部に対し主隔壁と補助隔壁の交差部が相対的に高いことが好ましく、本評価の隔壁交差部段差は4〜10μmが好ましく、隔壁中央部段差は0〜6μmであることが好ましい。
<セル体積測定>
作製した背面版の縦隔壁及び横隔壁のそれぞれ長手方向へ10μmおきの誘電体層表面の隔壁幅、及び誘電体層から100μmの高さに相当する隔壁幅を、Keyence社製超深度顕微鏡VK―8500を用いて、測定倍率50倍、測定ピッチ0.2μmの条件で測定し、誘電体層100μmまでの縦隔壁及び横隔壁に囲まれた体積をセル体積として算出した。
<相対輝度の測定>
作製した背面版に、各色蛍光体ペースト(東レ社製)を吐出ノズルからパターン上に連続的して吐出する方法を用いて塗布し、乾燥、焼成(500℃、30分)して隔壁の側面および底部に蛍光体層を形成した。得られた背面板と前面板を貼り合わせて封着した後、放電用ガスを封入し、駆動回路を接合してプラズマディスプレイ(PDP)を作製した。このパネルに電圧を印加して表示状態を観察した。まず、作製したPDPの輝度B(cd/m2)をミノルタ社製色彩計CS−1000により測定した。この時のPDPに印加されている電力は横河電機株式会社製デジタルパワーメータ2532により測定した。相対輝度は駆動電力200Vでの比較例1の輝度を100とした時の相対値とした。
1.アドレス電極の作製
ガラス基板として、240×316×1.8mmの13インチサイズのPD−200(旭硝子(株)製)を使用した。この基板上に、書き込み電極として、感光性銀ペースト(東レ社製)を用いて、フォトリソグラフィー法により、ピッチ160μm、線幅60μm、焼成後厚み3μmのストライプ状アドレス電極を形成した。
2.誘電体層の作製
次に、酸化ビスマスを75重量%含有する低融点ガラスの粉末を60%、平均粒子径0.3μmの酸化チタン粉末を10重量%、エチルセルロース15%、テルピネオール15% を混練して得られたガラスペーストをスクリーン印刷により、表示部分のアドレス電極が覆われるように20μmの厚みで塗布した後に、160℃で18分間の乾燥を行って誘電体層を形成した。
3.隔壁層の作製
次いで前記誘電体層上に、感光性ペーストを塗布した。感光性ペーストはガラス粉末と感光性成分を含む有機成分から構成され、ガラス粉末としては、酸化リチウム10重量%、酸化ケイ素25重量%、酸化ホウ素30重量%、酸化亜鉛15重量%、酸化アルミニウム5重量%、酸化カルシウム15重量%からなる組成のガラスを粉砕した平均粒子径2μmのガラス粉末を用いた。感光性成分を含む有機成分としては、カルボキシル基を含有するアクリルポリマー30重量%、トリメチロールプロパントリアクリレート30重量%、光重合開始剤である“イルガキュア369”(チバガイギー(株)製)10重量%、γ−ブチロラクトン30重量%からなるものを用いた。感光性ペーストは、これらのガラス粉末と感光性成分を含む有機成分をそれぞれ70:30の重量比率で混合した後に、ロールミルで混練して作製した。この隔壁ペーストを、ダイコーターを用いて260μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、72分の乾燥を行い、塗布膜を形成した。その後、線幅35μm、ピッチ480μmの補助隔壁パターンが配置され、かつ主隔壁と補助隔壁の交点部分に円相当径が40μmの菱形形状パターンを設けたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、補助隔壁パターン部分の露光を実施した。露光後の基板表面に、さらに感光性ペーストを、ダイコーターを用いて40μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、42分の乾燥を行い、塗布膜を形成した後、線幅35μm、ピッチ160μmの主隔壁パターンが配置されたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、主隔壁パターン部分の露光を実施した。上記のようにして形成した露光済み基板を0.2重量%のエタノールアミン水溶液で現像し、井桁状のパターンを形成した。パターン形成終了済み基板を590℃で160分間焼成を行い、補強構造物を有する井桁状の隔壁を形成した。そして、蛍光体粉末と有機バインダーを含む蛍光体ペーストをディスペンサーにより厚さ20μmになるように塗布した後、500℃で焼成して蛍光体を形成させた。
[実施例2]
アドレス電極及び誘電体層の作製は実施例1と同様に作製した後、感光性ペーストを、ダイコーターを用いて260μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、72分の乾燥を行い、塗布膜を形成した。その後、線幅35μm、ピッチ480μmの補助隔壁パターンが配置され、かつ主隔壁と補助隔壁の交点部分に円相当径が72μmの菱形形状パターンを設けたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、補助隔壁パターン部分の露光を実施した。露光後の基板表面に、さらに感光性ペーストを、ダイコーターを用いて40μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、42分の乾燥を行い、塗布膜を形成した後、線幅35μm、ピッチ160μmの主隔壁パターンが配置されたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、主隔壁パターン部分の露光を実施した。上記のようにして形成した露光済み基板を0.2重量%のエタノールアミン水溶液で現像し、井桁状のパターンを形成した。パターン形成終了済み基板を590℃で160分間焼成を行い、補強構造物を有する井桁状の隔壁を形成した。蛍光体は実施例1と同様に形成させた。
[実施例3]
アドレス電極及び誘電体層の作製は実施例1と同様に作製した後、感光性ペーストを、ダイコーターを用いて260μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、72分の乾燥を行い、塗布膜を形成した。その後、線幅35μm、ピッチ480μmの補助隔壁パターンが配置され、かつ主隔壁と補助隔壁の交点部分に円相当径が104μmの菱形形状パターンを設けたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、補助隔壁パターン部分の露光を実施した。露光後の基板表面に、さらに感光性ペーストを、ダイコーターを用いて40μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、42分の乾燥を行い、塗布膜を形成した後、線幅35μm、ピッチ160μmの主隔壁パターンが配置されたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、主隔壁パターン部分の露光を実施した。上記のようにして形成した露光済み基板を0.2重量%のエタノールアミン水溶液で現像し、井桁状のパターンを形成した。パターン形成終了済み基板を590℃で160分間焼成を行い、補強構造物を有する井桁状の隔壁を形成した。蛍光体は実施例1と同様に形成させた。
[実施例4]
アドレス電極及び誘電体層の作製は実施例1と同様に作製した後、感光性ペーストを、ダイコーターを用いて260μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、72分の乾燥を行い、塗布膜を形成した。その後、線幅35μm、ピッチ480μmの補助隔壁パターンが配置され、かつ主隔壁と補助隔壁の交点部分に直径が72μmの円形形状パターンを設けたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、補助隔壁パターン部分の露光を実施した。露光後の基板表面に、さらに感光性ペーストを、ダイコーターを用いて40μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、42分の乾燥を行い、塗布膜を形成した後、線幅35μm、ピッチ160μmの主隔壁パターンが配置されたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、主隔壁パターン部分の露光を実施した。上記のようにして形成した露光済み基板を0.2重量%のエタノールアミン水溶液で現像し、井桁状のパターンを形成した。パターン形成終了済み基板を590℃で160分間焼成を行い、補強構造物を有する井桁状の隔壁を形成した。蛍光体は実施例1と同様に形成させた。
[実施例5]
アドレス電極及び誘電体層の作製は実施例1と同様に作製した後、感光性ペーストを、ダイコーターを用いて260μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、72分の乾燥を行い、塗布膜を形成した。その後、主隔壁と補助隔壁の交点部分に配置された円相当径が40μmの菱形形状パターンを設けたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、補強構造物部分の露光を実施した。露光後の基板表面に、さらに感光性ペーストを、ダイコーターを用いて40μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、42分の乾燥を行い、塗布膜を形成した後、線幅35μm、ピッチ480μmの補助隔壁パターン及び線幅35μm、ピッチ160μmの主隔壁パターンが配置されたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、主隔壁及び補助隔壁パターン部分の露光を実施した。上記のようにして形成した露光済み基板を0.2重量%のエタノールアミン水溶液で現像し、井桁状のパターンを形成した。パターン形成終了済み基板を590℃で160分間焼成を行い、補強構造物を有する井桁状の隔壁を形成した。蛍光体は実施例1と同様に形成させた。
[実施例6]
アドレス電極及び誘電体層の作製は実施例1と同様に作製した後、感光性ペーストを、ダイコーターを用いて260μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、72分の乾燥を行い、塗布膜を形成した。その後、主隔壁と補助隔壁の交点部分に配置された円相当径が72μmの菱形形状パターンを設けたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、補強構造物部分の露光を実施した。露光後の基板表面に、さらに感光性ペーストを、ダイコーターを用いて40μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、42分の乾燥を行い、塗布膜を形成した後、線幅35μm、ピッチ480μmの補助隔壁パターン及び線幅35μm、ピッチ160μmの主隔壁パターンが配置されたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、主隔壁及び補助隔壁パターン部分の露光を実施した。上記のようにして形成した露光済み基板を0.2重量%のエタノールアミン水溶液で現像し、井桁状のパターンを形成した。パターン形成終了済み基板を590℃で160分間焼成を行い、補強構造物を有する井桁状の隔壁を形成した。蛍光体は実施例1と同様に形成させた。
[実施例7]
アドレス電極及び誘電体層の作製は実施例1と同様に作製した後、感光性ペーストを、ダイコーターを用いて260μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、72分の乾燥を行い、塗布膜を形成した。その後、主隔壁と補助隔壁の交点部分に配置された円相当径が104μmの菱形形状パターンを設けたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、補強構造物部分の露光を実施した。露光後の基板表面に、さらに感光性ペーストを、ダイコーターを用いて40μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、42分の乾燥を行い、塗布膜を形成した後、線幅35μm、ピッチ480μmの補助隔壁パターン及び線幅35μm、ピッチ160μmの主隔壁パターンが配置されたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、主隔壁及び補助隔壁パターン部分の露光を実施した。上記のようにして形成した露光済み基板を0.2重量%のエタノールアミン水溶液で現像し、井桁状のパターンを形成した。パターン形成終了済み基板を590℃で160分間焼成を行い、補強構造物を有する井桁状の隔壁を形成した。蛍光体は実施例1と同様に形成させた。
[実施例8]
アドレス電極及び誘電体層の作製は実施例1と同様に作製した後、感光性ペーストを、ダイコーターを用いて260μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、72分の乾燥を行い、塗布膜を形成した。その後、主隔壁と補助隔壁の交点部分に配置された直径が72μmの円形形状パターンを設けたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、補強構造物部分の露光を実施した。露光後の基板表面に、さらに感光性ペーストを、ダイコーターを用いて40μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、42分の乾燥を行い、塗布膜を形成した後、線幅35μm、ピッチ480μmの補助隔壁パターン及び線幅35μm、ピッチ160μmの主隔壁パターンが配置されたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、主隔壁及び補助隔壁パターン部分の露光を実施した。上記のようにして形成した露光済み基板を0.2重量%のエタノールアミン水溶液で現像し、井桁状のパターンを形成した。パターン形成終了済み基板を590℃で160分間焼成を行い、補強構造物を有する井桁状の隔壁を形成した。蛍光体は実施例1と同様に形成させた。
[実施例9]
アドレス電極及び誘電体層の作製は実施例1と同様に作製した後、感光性ペーストを、ダイコーターを用いて260μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、72分の乾燥を行い、塗布膜を形成した。その後、主隔壁と補助隔壁の交点部分に配置された直径が72μmの菱形形状パターンを設けたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、補強構造物部分の露光を実施した。露光後の基板表面に、さらに感光性ペーストを、ダイコーターを用いて40μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、42分の乾燥を行い、塗布膜を形成した後、線幅35μm、ピッチ480μmの補助隔壁パターン及び線幅35μm、ピッチ160μmの主隔壁パターンが配置され、図3に示すように、主隔壁に相当する透光部パターン7および補助隔壁に相当する透光部パターン8の交差部付近で最も細くなっている部分の幅が18μmとなるような、補助隔壁と縦隔壁の交点部分に切れこみを有するフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、主隔壁及び補助隔壁パターン部分の露光を実施した。上記のようにして形成した露光済み基板を0.2重量%のエタノールアミン水溶液で現像し、井桁状のパターンを形成した。パターン形成終了済み基板を590℃で160分間焼成を行い、補強構造物を有する井桁状の隔壁を形成した。蛍光体は実施例1と同様に形成させた。
[比較例1]
アドレス電極及び誘電体層の作製は実施例1と同様に作製した後、感光性ペーストを、ダイコーターを用いて260μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、72分の乾燥を行い、塗布膜を形成した。その後、線幅35μm、ピッチ480μmの補助隔壁パターンが配置されたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、補助隔壁パターン部分の露光を実施した。露光後の基板表面に、さらに感光性ペーストを、ダイコーターを用いて40μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、42分の乾燥を行い、塗布膜を形成した後、線幅35μm、ピッチ160μmの主隔壁パターンが配置されたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、主隔壁パターン部分の露光を実施した。上記のようにして形成した露光済み基板を0.2重量%のエタノールアミン水溶液で現像し、井桁状のパターンを形成した。パターン形成終了済み基板を590℃で160分間焼成を行い、井桁状の隔壁を形成した。蛍光体は実施例1と同様に形成させた。
[比較例2]
アドレス電極及び誘電体層の作製は実施例1と同様に作製した後、隔壁ペースト(東レ社製)を、ダイコーターを用いて300μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、72分の乾燥を行い、塗布膜を形成した。線幅35μm、ピッチ480μmの補助隔壁パターン及び線幅35μm、ピッチ160μmの主隔壁パターンが配置されたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、主隔壁及び補助隔壁パターン部分の露光を実施した。上記のようにして形成した露光済み基板を0.2重量%のエタノールアミン水溶液で現像し、井桁状のパターンを形成した。パターン形成終了済み基板を590℃で160分間焼成を行い、井桁状の隔壁を形成した。蛍光体は実施例1と同様に形成させた。
[比較例3]
アドレス電極及び誘電体層の作製は実施例1と同様に作製した後、感光性ペーストを、ダイコーターを用いて260μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、72分の乾燥を行い、塗布膜を形成した。その後、線幅35μm、ピッチ480μmの補助隔壁パターンが配置されたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、補助隔壁パターン部分の露光を実施した。露光後の基板表面に、さらに感光性ペーストを、ダイコーターを用いて40μmの厚みに塗布し、クリーンオーブンにて100℃、42分の乾燥を行い、塗布膜を形成した後、線幅35μm、ピッチ160μmの主隔壁パターンが配置され、かつ主隔壁と補助隔壁の交点部分に円相当径が72μmの菱形形状パターンを設けたフォトマスクを介して、露光量150mJ/cm2、フォトマスクとのギャップを75μm設けて、主隔壁パターン部分の露光を実施した。上記のようにして形成した露光済み基板を0.2重量%のエタノールアミン水溶液で現像し、井桁状のパターンを形成した。パターン形成終了済み基板を590℃で160分間焼成を行い、井桁状の隔壁を形成した。蛍光体は実施例1と同様に形成させた。
2 補助隔壁
3 基板
4 アドレス電極
5 誘電体層
6 補強構造物
7 主隔壁に相当する透光部パターン
8 補助隔壁に相当する透光部パターン
9 切れ込み部
Claims (6)
- 絶縁基板上にアドレス電極と平行して延びる主隔壁および該主隔壁と直交する方向に延びる補助隔壁からなる格子状隔壁を有し、該主隔壁と該補助隔壁の該交差部分に交差部分の主隔壁よりも高さの低い柱状の補強構造物を有するプラズマディスプレイパネル用部材であり、前記主隔壁と前記補助隔壁の交差部分の主隔壁の高さをh1(μm)、柱状の補強構造物の高さをh(μm)とした時、2≦h1−h≦40の関係を満たすことを特徴とするプラズマディスプレイパネル用部材。
- 絶縁基板上にアドレス電極もしくはその前駆体、該アドレス電極もしくはその前駆体を覆う誘電体層もしくはその前駆体、ならびに該アドレス電極もしくはその前駆体と平行して延びる主隔壁前駆体、該主隔壁前駆体と直交する方向に延びる補助隔壁前駆体および該主隔壁前駆体と該補助隔壁前駆体の交差部分に該交差部分の主隔壁前駆体よりも高さの低い柱状の補強構造物前駆体を設けた後に焼成することによって、格子状隔壁および補強構造物を形成することを特徴とするプラズマディスプレイ用部材の製造方法であり、焼成後の主隔壁と補助隔壁の交差部分の主隔壁の高さをh1(μm)、焼成後の柱状の補強構造物の高さをh(μm)とした時、2≦h1−h≦40の関係を満たすことを特徴とするプラズマディスプレイパネル用部材の製造方法。
- 絶縁基板上にアドレス電極もしくはその前駆体ならびに該アドレス電極もしくはその前駆体を覆う誘電体層もしくはその前駆体を設け、該誘電体層もしくはその前駆体上に感光性ガラスペーストを塗布、乾燥し、主隔壁および補助隔壁の交差部分に設ける補強構造物に相当するパターンおよび補助隔壁に相当するアドレス電極と直交するストライプ状の透光部を有するフォトマスクを用いてパターン露光し、さらに感光性ガラスペーストを塗布、乾燥し、主隔壁に相当するアドレス電極に平行なストライプ状の透光部を有するフォトマスクを用いてパターン露光し、現像し、焼成することによって格子状隔壁および補強構造物を形成することを特徴とする請求項2に記載のプラズマディスプレイ用部材の製造方法。
- 絶縁基板上にアドレス電極もしくはその前駆体ならびに該アドレス電極もしくはその前駆体を覆う誘電体層もしくはその前駆体を設け、該誘電体層もしくはその前駆体上に感光性ガラスペーストを塗布、乾燥し、主隔壁および補助隔壁の交差部分に設ける補強構造物に相当するパターンの透光部を有するフォトマスクを用いてパターン露光し、さらに感光性ガラスペーストを塗布、乾燥し、主隔壁に相当するアドレス電極に平行なストライプ状の透光部および補助隔壁に相当するアドレス電極と直交するストライプ状の透光部からなる格子状の透光部を有するフォトマスクを用いてパターン露光し、現像し、焼成することによって格子状隔壁および補強構造物を形成することを特徴とする請求項2に記載のプラズマディスプレイ用部材の製造方法。
- 前記格子状の透光部が、主隔壁に相当する透光部と補助隔壁に相当する透光部の交点付近に切れ込みパターンを有することを特徴とする請求項4に記載のプラズマディスプレイ用部材の製造方法。
- 前記格子状隔壁および前記補強構造物を形成した後に、吐出ノズルから蛍光体ペーストをパターン上に連続的して吐出し、焼成することによって蛍光体層を形成する請求項2〜5のいずれかに記載のプラズマディスプレイ用部材の製造方法。
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