JP4307101B2 - プラズマディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel 以下、PDPと記す)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、PDPは視認性に優れた大画面で薄型の表示デバイスとして注目されており、高輝度高精細化および大画面化が進められている。PDPは駆動方式によりAC型とDC型に、また、放電形式により面放電型と対向放電型にそれぞれ区分されるが、高精細化、大画面化の容易性および製造の簡便性の点で、現在、AC型で面放電型のPDPが主流となっている。
【0003】
図7は、PDPの従来の一般的な構造の概略を示す部分断面斜視図である。
前面板1は、例えばガラスのような透明で絶縁性を有する第1の基板2の上に誘電体層3、およびMgO蒸着膜を材料とする保護膜4で覆われた複数の表示電極5が設けられている。表示電極5は、走査電極6aと維持電極6bとにより構成されている。
【0004】
また、背面板7は、例えばガラスのような絶縁性の第2の基板8の上に複数のデータ電極10とこれを覆う絶縁体層9が設けられ、絶縁体層9の上には主隔壁11と補助隔壁12からなる隔壁が設けられている。
【0005】
ここで主隔壁11は、データ電極10と平行する方向にストライプ状に設けられ、補助隔壁12と主隔壁11とは直交している。この主隔壁11および補助隔壁12によって仕切られる放電空間13には、絶縁体層9の表面と主隔壁11および補助隔壁12の側面にかけて蛍光体層14が形成され、放電セル15として動作する。
【0006】
なお、前面板1と背面板7とは、走査電極6aおよび維持電極6bとデータ電極10とが直交するように放電空間13を挟んで対向して配置され、放電空間13には、放電ガスとしてヘリウム、ネオン、アルゴン、キセノン等の希ガスが封入されている。
【0007】
すなわち、放電空間13において、走査電極6aおよび維持電極6bの間で駆動回路により放電による紫外線を発生させ、その紫外線によって蛍光体層14を励起し、発光させることで、カラー表示の画像表示を行う。
【0008】
図8に図7で示した主隔壁11ならびに補助隔壁12の従来の製造工程を示した。図9には主隔壁11ならびに補助隔壁12の現像パターニング後の状態を示す。
【0009】
この構造は、隣接する放電空間13に対し、プラズマ放電や放電により発生する紫外線の漏洩を防止することにより、PDPの輝度を高め、高精細化に際してクロストークなどの画像表示上の問題を抑制することを目的として使用されている。
【0010】
製造方法としては、絶縁体層9で覆われたデータ電極10を有する第2の基板8の上に感光性ペースト材料を塗布した後、まず補助隔壁12の形状に露光を行い、補助隔壁露光部12aと補助隔壁未露光部12bとを形成する(図8(a))。
【0011】
次に、感光性ペースト材料を再度塗布した後、主隔壁11の形状に露光を行い、主隔壁露光部11aと一層目および二層目の感光性ペースト膜の露光工程においてどちらの露光も行われていない隔壁未露光部11bとを形成する(図8(b))。
【0012】
次に、現像により隔壁未露光部11bを除去して、図8(c)に示すように主隔壁露光部11aと補助隔壁露光部12aの現像パターンを形成し、その後、焼成・固化を行うことにより、図9に示すように主隔壁11と補助隔壁12が完成する。
【0013】
以上のように、補助隔壁12を設けることによりデータ電極10の延伸方向に隣接する放電セル15に対し、プラズマ放電や放電により発生する紫外線の漏洩を防ぐとともに、輝度の高いPDPを得ることが可能となる。
【0014】
なお、PDPの輝度を高め、クロストークなどの画像表示上の問題を抑制することを目的として補助隔壁12を設ける構造については、主隔壁11と補助隔壁12の形状に工夫を加えることにより、PDPの輝度や発光効率の向上を図る例として、例えば、補助隔壁12を主隔壁11より低く作製し、表示セルを分離する方法や、主隔壁11と補助隔壁12との高さを同一とし、井桁状に一体的に構成する方法が提案されている。補助隔壁12を主隔壁11より低くすることにより、製造工程における蛍光体の塗布形成が容易となり、高歩留りで生産性に優れたPDPを得ることができる(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0015】
さらに、主隔壁11と補助隔壁12を高精度に形成し表示品位を高める例として、感光性ペーストを2層に塗布し、露光する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0016】
【特許文献1】
特開平10−321148号公報
【0017】
【特許文献2】
特開2002−42661号公報
【0018】
【特許文献3】
特開2001−23515号公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなPDPの製造方法において、図8(b)における主隔壁11の形状の形成時に露光不良が発生した場合、主隔壁11に断線等の欠陥が生じることとなる。
【0020】
詳しくは、図10に示すように、主隔壁11の露光工程において露光マスクに付着したダスト等により露光不良が生じた場合には、本来は主隔壁露光部11aとなるべき箇所が未露光となり露光欠陥部16aを生じることとなる。この状態で次工程の現像を行うと、図11に示すように露光欠陥部16aが除去され、主隔壁11が欠落した欠損部16となる。
【0021】
このような欠損部16を有する放電セルでは、蛍光体が隣の放電セル同士で交じり合い画像表示時に混色を起こし、表示不良による歩留り低下を引き起こすこととなる。
【0022】
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、隔壁に欠損部が生じることを抑制することにより、高歩留りで高画質のPDPを実現することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明は、放電空間を形成する主隔壁と補助隔壁とを井桁状に形成し、前記主隔壁と補助隔壁のうち少なくとも主隔壁は、コア部とこのコア部を覆う外層とで構成し、かつ前記コア部と前記補助隔壁のうち少なくとも一方は、交差部分において他の部分より幅が細くなるくびれ部を有する形状としたものである。
【0024】
これにより、主隔壁の形成時に露光不良が発生した場合であっても、主隔壁に断線等の欠陥の発生を抑制することが可能となるとともに、主隔壁と補助隔壁が交差する部分における凹みを抑制することが可能となる。したがって、PDPで画像を表示した場合に、隔壁の欠陥を通じ蛍光体が交じり合うことに起因する混色を抑制することができるとともに、隔壁の凹みからのプラズマ放電の漏洩に起因するクロストークを抑制することができ、高歩留りで高画質のPDPを実現することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、放電空間を形成する主隔壁と補助隔壁とを井桁状に形成した隔壁を有し、かつ前記隔壁の少なくとも主隔壁は、コア部とこのコア部を覆う外層とで構成したプラズマディスプレイパネルの製造方法であって、 基板上に低融点のガラス粉末と感光性有機物とを混合した感光性ペーストを塗布し、第1の塗布膜を形成する工程と、この第1の塗布膜を形成した後、前記コア部を有する井桁状の露光パターンを有するフォトマスクを用いて前記第1の塗布膜を露光する露光工程と、この露光工程の後、前記第1の塗布膜の上に前記感光性ペーストにより二層目の第2の塗布膜を形成する工程と、この後前記コア部より広い露光パターンを有するフォトマスクを用いて前記第2の塗布膜上から露光を行い、前記コア部のパターンを覆う外層のパターンで二層目ならびに一層目の第1、第2の塗布膜を露光する露光工程と、この後前記第1の塗布膜と第2の塗布膜の現像を行い、未露光部を除去した後、焼成を行う工程とを有し、前記一層目の第1の塗布膜を井桁状のパターンで露光する際に、前記コア部の交差部分が他の部分より幅が細くなるくびれ部を有するパターン形状のフォトマスクを用いて露光することを特徴とするものである。
【0026】
以下、本発明の実施の形態によるPDPの製造方法について、図1〜図6を用いて説明する。なお、本実施の形態によるPDPの構成は、主隔壁および補助隔壁の部分を除いて図7に示した構成と同じであり、図7に示す部分と同一部分については、同一番号を付し、説明は省略する。
【0027】
(実施の形態1)
図1は主隔壁と補助隔壁とからなる隔壁をパターン形成した状態を示した斜視図であり、絶縁体層9の上には、データ電極10と平行する方向にストライプ状に設けた主隔壁21と、この主隔壁21に直交するように設けた補助隔壁22とからなる隔壁が構成されている。
【0028】
主隔壁21は、補助隔壁22とほぼ同じ高さで細幅のコア部21aと、このコア部21aを覆うように形成された外層21bとからなり、この主隔壁21は補助隔壁22より高く形成されている。また、図1には示していないが、コア部21aは補助隔壁22との交差部分において他の部分より幅が細くなるくびれ部21cを有する形状で形成されている。
【0029】
さらにこの主隔壁21および補助隔壁22によって仕切られる放電空間13には、絶縁体層9の表面と主隔壁11および補助隔壁12の側面にかけて蛍光体層が形成され、放電セル15として動作する。
【0030】
図2は主隔壁21と補助隔壁22の形成方法を示した背面板7の部分平面図である。
先ず、絶縁体層9の上に低融点のガラス粉末と感光性有機物とを混合した材料である感光性ペーストを、例えばダイコータを用いて0.2mmの厚さに塗布し、第1の塗布膜を形成する。感光性ペーストは、ほぼ同量の酸化ケイ素と酸化ホウ素を主成分とするガラス粉末と、γ−ブチロラクトンを溶剤とした感光性アクリル系ポリマーからなる有機成分とを有する。
【0031】
塗布した一層目の塗布膜に対して必要に応じて乾燥等を行った後、図2(a)に示すように井桁状の露光パターンを有するフォトマスクを用いて露光する第1の露光工程を行う。
【0032】
ここでフォトマスクは、補助隔壁22の形状と、主隔壁方向であって前記補助隔壁22のパターンとの交差部分(P)で他の部分より幅が細くなるくびれ部21cを有する形状の露光パターンを有するもので、これにより、補助隔壁22となる補助隔壁露光部23aと、くびれ部21cを有するコア部21aとなる主隔壁先行露光部23bとの露光された部分と、露光されない第1の未露光部23cとに分けられる。
【0033】
すなわちコア部21aは、主隔壁21と補助隔壁22との交差部分において、補助隔壁22との結合部分にくびれ部21cが形成されるように露光され、形成されるものである。
【0034】
続いて、二層目の感光性ペースト膜を塗布した後、必要に応じて乾燥等を行い、直線状であり一層目の主隔壁先行露光部23bより広い露光パターンを有するフォトマスクを用いて露光する第2の露光工程を行う。
【0035】
これにより、図2(b)に示すように、主隔壁露光部24aは、一層目の感光性ペースト膜の主隔壁先行露光部23bを含み、一層目と二層目の感光性ペースト膜の両方が露光された状態となり、補助隔壁露光部23aは一層目の感光性ペースト膜のみが露光された状態になる。
【0036】
なお、隔壁未露光部24bは、第1の未露光部23cと共通する領域であり、一層目と二層目の感光性ペースト膜の両方の露光工程において露光が行われていない。
【0037】
この状態で、一層目と二層目の感光性ペーストを有機アルカリ水溶液を用いて現像すると、隔壁未露光部24bは除去され、一層目と二層目の感光性ペースト膜の厚みからなる高さを有する主隔壁露光部24aと、一層目の感光性ペースト膜の厚みからなる高さを有する補助隔壁露光部23aとが得られる。
【0038】
本実施の形態において、主隔壁の形成時に露光不良を生じた場合、すなわち主隔壁の露光工程において露光マスクに付着したダスト等により露光不良を生じた場合、従来例で示したと同様に、本来は主隔壁露光部24aとなるべき箇所の一部が未露光となり、露光欠陥部を生じる。しかしながら、本実施の形態では、露光欠陥部があっても一層目の感光性ペースト膜は、既に主隔壁先行露光部23bが形成されていることから、この状態で次工程の現像を行っても主隔壁露光部24aは断線することなく、図1に示すように欠損部25は主隔壁先行露光部23bによりほぼ隔壁形状に維持することができる。
【0039】
次に、焼成などにより主隔壁露光部24aおよび補助隔壁露光部23aからなる隔壁露光部を加熱固化し、それぞれ主隔壁21および補助隔壁22を形成した後、隣り合う主隔壁21の間に蛍光体ペーストを、口径0.13mmの吐出口を複数有するノズルを用いたディスペンサー法により塗布し、さらに焼成することにより蛍光体層14を形成する。
【0040】
本実施の形態によれば、主隔壁形成時の露光不良により露光欠陥部を生じた場合であっても、蛍光体が隣の放電セル同士で交じり合うことはなく、混色が生じることがない。
【0041】
さらに実施の形態では、隔壁露光部を焼成などにより加熱固化させて形成した主隔壁21および補助隔壁22において、主隔壁21と補助隔壁22との結合部26での主隔壁21の凹みも3μm以下で、ほとんど発生しないこととなる。
【0042】
図3,図4に焼成・固化後の主隔壁21と補助隔壁22の形状を示す。図4は結合部26の近傍における主隔壁21の凹み量Tを示す部分断面図である。
主隔壁21と補助隔壁22との交差部分において、前記くびれ部21cのないコア部を設けた場合、結合部26の近傍に主隔壁21の凹み量Tが約5μm発生した。結合部26での凹み発生の理由としては、焼成における加熱・固化時にバインダとしての樹脂分が蒸発することもあり、主隔壁21および補助隔壁22の体積収縮率は60%程度と大きいことが挙げられる。
【0043】
したがって、直線形状の主隔壁21と補助隔壁22とを十字状に交差させた構造で加熱・固化すると、主隔壁21および補助隔壁22が収縮し、これが結合部26に対して主隔壁21の2つの方向と補助隔壁22の2つの方向の張力となって作用する。その結果、結合部26では高さ方向の縮みが、主隔壁21の凹みとなって発生すると考えられる。
【0044】
この凹みは、画像表示の寿命を低下させる恐れがある。すなわち、この凹みによりプラズマ放電の漏洩確率が増すことから、駆動マージンを越えてプラズマ放電の漏洩が多くなると発生するクロストーク等の画質劣化が、凹みのない場合に比べ早く発生する可能性がある。
【0045】
本実施の形態では結合部26での凹み量Tは3μm以下で、ほとんど発生しない。このことは、凹み発生原因が焼成における主隔壁21と補助隔壁22の方向の張力が結合部26に作用し、主隔壁21の凹みとなるのみならず、一層目の露光パターン形状も関与していることを示している。これは、井桁状パターンのように感光性ペースト膜に一度の露光で結合部が形成されることが、焼成収縮での結合部での高さ方向の縮みを助長していると考えられる。
【0046】
(実施の形態2)
図5,図6はそれぞれ本発明の(実施の形態2)を示すものである。
図5に示す例は、補助隔壁22にくびれ部22aを形成した例で、主隔壁先行露光部23bを連続な直線とし、補助隔壁露光部23aにおいて主隔壁先行露光部23bとの交差部分(P)にくびれ部22aが形成される形状の露光パターンのフォトマスクで、一層目の感光性ペースト膜を露光したものである。
【0047】
この第1の露光工程により、図5(a)に示すように、連続した複数の直線形状からなる主隔壁先行露光部23bと、くびれ部22aが形成されるように露光された補助隔壁露光部23aと、露光されない第1の未露光部23cとに分けられる。以降は上記(実施の形態1)と同様に、二層目の感光性ペースト膜を塗布した後、一層目の主隔壁先行露光部23bより広い第2の露光工程を行う。
【0048】
これにより、図5(b)に示すように、主隔壁露光部24aは、一層目の感光性ペースト膜の主隔壁先行露光部23bを含み、一層目と二層目の感光性ペースト膜の両方が露光された状態となり、補助隔壁露光部23aは、一層目の感光性ペースト膜のみが露光された状態になる。
【0049】
(実施の形態3)
また、図6に示す(実施の形態3)は、主隔壁21のコア部21aと補助隔壁22のそれぞれにくびれ部21c,22aを形成した例で、主隔壁先行露光部23bと補助隔壁露光部23aとに交差部分(P)でくびれ部21c,22aが形成される形状の露光パターンのフォトマスクで、一層目の感光性ペースト膜を露光したものである。
【0050】
この第1の露光工程により、図6(a)に示すように、交差部分でくびれ部21c,22aが形成される主隔壁先行露光部23bと補助隔壁露光部23aと、露光されない第1の未露光部23cとに分けられる。以降は、上記図2に示す実施の形態と同様に、二層目の感光性ペースト膜を塗布した後、一層目の主隔壁先行露光部23bより広い第2の露光工程を行う。これにより、図6(b)に示すように、主隔壁露光部24aは、一層目の感光性ペースト膜の主隔壁先行露光部23bを含み、一層目と二層目の感光性ペースト膜の両方が露光された状態となり、補助隔壁露光部23aは、一層目の感光性ペースト膜のみが露光された状態になる。
【0051】
上記の図5に示した(実施の形態2),図6に示した(実施の形態3)のいずれも、この状態から一層目と二層目の感光性ペーストを有機アルカリ水溶液を用いて現像すると、隔壁未露光部24bは除去され、一層目と二層目の感光性ペースト膜の厚みからなる高さを有する主隔壁露光部24aと、一層目の感光性ペースト膜の厚みからなる高さを有する補助隔壁露光部23aとが得られる。すなわち、上記の(実施の形態1)と同様に、主隔壁、補助隔壁の形成時に露光不良を生じた場合でも、ほぼ隔壁形状を維持することができ、蛍光体が隣の放電セル同士で交じり合うことはなく、混色を生じることがないという効果が得られる。
【0052】
しかも、隔壁露光部を焼成などにより加熱固化させて形成した主隔壁21および補助隔壁22において、主隔壁21と補助隔壁22との結合部26での主隔壁21の凹みも3μm以下にすることができる。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、主隔壁の形成時に露光不良が発生した場合であっても主隔壁に断線等の欠陥の発生を抑制することが可能となるとともに、主隔壁と補助隔壁が交差する部分における凹みを抑制することが可能となる。したがって、PDPで画像を表示した場合に、主隔壁の欠陥を通じ蛍光体が交じり合うことに起因する混色を抑制することができるとともに、隔壁の凹みからのプラズマ放電の漏洩に起因するクロストークを抑制することができ、高歩留りで高画質のPDPを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイパネルにおける主隔壁と補助隔壁を示す斜視図
【図2】(a)(b)は本発明のプラズマディスプレイパネルの製造方法における主隔壁と補助隔壁の形成方法を示す部分平面図
【図3】同じく主隔壁と補助隔壁の焼成後の状態を示す斜視図
【図4】同じく要部の拡大断面図
【図5】(a)(b)は本発明の他の実施の形態における製造方法を示す部分平面図
【図6】(a)(b)は本発明の他の実施の形態による製造方法を示す部分平面図
【図7】従来のプラズマディスプレイパネルの概略構造を示す部分断面斜視図
【図8】(a)〜(c)は従来の製造方法における主隔壁と補助隔壁の形成方法を示す部分平面図
【図9】従来の製造方法における隔壁と補助隔壁の部分の詳細を示す部分斜視図
【図10】従来の製造方法における主隔壁の露光工程において露光不良が生じた場合の主隔壁と補助隔壁の詳細を示す部分平面図
【図11】従来の製造方法における主隔壁の露光工程において露光不良が生じた場合の主隔壁と補助隔壁の詳細を示す部分斜視図
【符号の説明】
1 前面板
2 第1の基板
3 誘電体層
4 保護膜
5 表示電極
6a 走査電極
6b 維持電極
7 背面板
8 第2の基板
9 絶縁体層
10 データ電極
13 放電空間
14 蛍光体層
15 放電セル
21 主隔壁
21a コア部
21b 外層
21c くびれ部
22 補助隔壁
22a くびれ部
23a 補助隔壁露光部
23b 主隔壁先行露光部
23c 第1の未露光部
24a 主隔壁露光部
25 欠損部
26 結合部
Claims (1)
- 放電空間を形成する主隔壁と補助隔壁とを井桁状に形成した隔壁を有し、かつ前記隔壁の少なくとも主隔壁は、コア部とこのコア部を覆う外層とで構成したプラズマディスプレイパネルの製造方法であって、
基板上に低融点のガラス粉末と感光性有機物とを混合した感光性ペーストを塗布し、第1の塗布膜を形成する工程と、
この第1の塗布膜を形成した後、前記コア部を有する井桁状の露光パターンを有するフォトマスクを用いて前記第1の塗布膜を露光する露光工程と、
この露光工程の後、前記第1の塗布膜の上に前記感光性ペーストにより二層目の第2の塗布膜を形成する工程と、
この後前記コア部より広い露光パターンを有するフォトマスクを用いて前記第2の塗布膜上から露光を行い、前記コア部のパターンを覆う外層のパターンで二層目ならびに一層目の第1、第2の塗布膜を露光する露光工程と、
この後前記第1の塗布膜と第2の塗布膜の現像を行い、未露光部を除去した後、焼成を行う工程とを有し、
前記一層目の第1の塗布膜を井桁状のパターンで露光する際に、前記コア部の交差部分が他の部分より幅が細くなるくびれ部を有するパターン形状のフォトマスクを用いて露光することを特徴とする
プラズマディスプレイパネルの製造方法。
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