JP5211337B2 - 店員呼出管理システム - Google Patents
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また、遊技機間毎に設置されたカードサンド機や現金球(メダル)貸機等に関しては、カードや現金を投入したにも拘わらず、遊技媒体の貸し出しがなされない貸出異常などがある。
そして、代表ランプの点灯により呼出状態にある遊技機を認識した店員が、当該遊技機に出向くとともに、遊技者が要求するトラブル等を解消し、店員自らが呼出スイッチを操作することで、呼出ランプ及び代表ランプを消灯させるようになっている。
例えば、特許文献1には、遊技機毎に店員を呼び出すための呼出ボタンと色分けされた呼出ランプを備えるとともに、遊技状態を表す遊技機状態信号が入力される呼出ボタンユニットが設けられた遊技機用呼出装置が開示されている。
そして、遊技者が呼出ボタンを操作すると、呼出ボタンユニットの色分けされた呼出ランプが、そのときの状態信号に応じた態様で点灯等するようになっている。
これにより、店員は、遊技者にトラブルの要因を確認しなくても、呼出ボタンユニットの呼出ランプの点灯態様で当該遊技機の状態を知ることができ、直ちにトラブルに対処することができる。
これにより、店員は、例えば、呼出ランプの表示態様により大当たりの発生順が認識できるため、発生の早い遊技機から順に対応することができる。
これによれば、個々の店員の作業状態を正確かつ確実に管理することができる。
例えば、店員は、遊技機島毎に担当が決まっているとともに、担当の店員が呼び出し対応のため不在等のときに、複数の遊技機からの呼び出しに対応可能となるよう一の遊技機島には複数の店員が受け持つようになっているのが、一般的である。
そして、これらの複数の店員は、遊技機島端の近傍に待機し、常時、前述した遊技機島端に設けられた代表ランプを注視し、代表ランプの点灯等をもって、担当する遊技機島に設置された遊技機が呼出状態にあることを認識することができるようになっている。
また、代表ランプは、当該遊技機島に設置されている遊技機の呼出状態を代表して点灯等されるため、複数の遊技機から呼び出しがある場合は、点灯等にある同一の状態が継続されることが多い。
その結果、代表ランプの点灯等を認識した店員は、遊技者への配慮から、重複した作業となることを承知しつつ、先に他の店員が出向いている場合でも、当該遊技機に出向くような、二重の作業を強いられることがあった。
さらに、店員は、遊技機島端の近傍に待機していた場合には、代表ランプのみでは、呼出状態にある遊技機を特定できないため、当該遊技機島に設置してある遊技機を眺め見て、はじめてどの遊技機が呼出状態にあるか把握できるため、段階を経て呼出状態の遊技機にたどり着かざるを得ず、呼び出し操作から、呼出状態の遊技機の把握まで、余分な時間が掛かってしまっていた。
その結果、例えば、遊技者の呼び出し目的が、玉箱の要求にある場合、玉箱は、店員の待機位置の近傍である遊技機島端に積み上げられているにも拘らず、遊技機島に設置してある呼出状態の遊技機を探して、その呼出ランプの点灯態様等を確認した後に、玉箱を所持して当該遊技機に出向くため、作業効率の低下を招いていた。
これにより、店員は、呼出状態にある遊技機がダイレクトに特定され、迷うことなく、呼出状態にある遊技機に出向くことができる。
また、複数の遊技機が呼出状態にある場合には、店員同士が事前に相談して作業を分担することができ、作業効率が向上する。
例えば、呼出状態にある遊技機に出向いて対応することができる店員が、入力操作することで、対応中であることが明らかになるよう表示されることで、他の店員が、当該遊技機に店員が出向いているか否か心配する必要がなくなり、自己の作業や次の作業に安心して臨むことができ、作業効率が向上する。
このような構成とすることにより、対応報知手段を備えることで、店員を呼び出した遊技者は、店員が呼び出しを承知したことや、こちらに向かっていることを事前に知ることができる。
これにより、遊技者は、店員を呼び出したにも拘わらず、呼び出したことが承知されているのか否かの疑念が解消され、気分を害することなく、安心して店員を待つことができる。
このような構成とすることにより、特定情報の表示を消失された場合に、呼び出しに出向かなかった他の店員が、呼出状態にあった遊技機の処理作業が終了し、トラブルが解消したことを確認することができる。
これにより、他の店員が、呼出状態にあった遊技機の処理作業が終了したか否か、気にかける必要がなくなり、不安が解消され、作業効率が向上する。
また、解消信号が送信されることで、呼出信号の受信や対応表示手段による対応店員の決定表示から処理作業終了までの経過時間を計時することができる。
例えば、遊技者の呼び出しや決定表示から作業終了までの経過時間から、遊技者の待ち時間や実際の処理作業時間を把握することができ、これらに基づき、遊技場の管理者は、店員の処理能力や店員数の配分等を検討することができる。
これにより、最終的に遊技者に対するサービスの向上を図ることができる。
このような構成とすることにより、遊技場には複数の遊技機島が存在するため、処理装置を各遊技機島単位にグループ化して設置することができ、遊技場のすべての遊技機からの呼び出しに対応することができる。
また、対応要請送信手段を備えることで、一の処理装置が受け持つ所定台数の遊技機から複数の呼出信号を受信した場合において、他の処理装置に特定情報を入力操作により選択して送信することができる。
これにより、呼び出しが集中した場合の処理作業が分散され、遊技場における人員の労働力を適正に用いることができるとともに、呼び出した遊技者を待たせる時間を短縮することができ、サービスの向上が図られる。
このような構成とすることにより、店員呼出管理装置が、各処理装置に通信可能に接続されるため、各処理装置から呼出信号、解消信号、応答信号、対応要請送信手段による特定情報を受信することができる。
さらに、収集管理手段を備えることで、これらの信号から、各遊技機島の呼出回数、呼び出しからトラブル解消までのトータル時間、応答からトラブル解消までの処理作業時間、応援要請回数等を作業データとして収集管理することができる。
これにより、遊技場の管理者が、遊技機島毎の店員の負荷を把握することができ、遊技機島毎の店員の評価や人員配分の適正を判断することができる。
このような構成とすることにより、呼出判断手段を備えることで、遊技機などからの状態信号に基づき、遊技者の呼び出し目的を判断することができる。
例えば、遊技場の店員を呼び出すための遊技者の入力操作が、「大当り信号」が入力されているときになされた場合、当該遊技機は大当たり中であると判定されるため、遊技者が「玉箱」を所望しているものと判断することができる。
同様に、遊技場の店員を呼び出すための遊技者の入力操作が、「内部当り信号」が入力されているときになされた場合、遊技者の呼び出し目的が、当該遊技者がスロットマシン遊技の初心者であって、「7・7・7」等の停止図柄が得られるような停止操作、いわゆる「目押し」を要求しているものと判断することができる。
これにより、当該処理装置が設置された遊技機島の店員は、迷うことなく、遊技機島端に積み上げられた玉箱を所持し、呼出状態にある遊技機に向かうことができ、呼び出し目的を確認するために、遊技者の元に確認に出向いたり、当該遊技機の呼出ランプの点灯態様等を確認したりする必要がなくなり、作業効率の向上を図ることができる。
このような構成とすることにより、前述したような呼出信号、応答信号等を送受信したタイミングからの時間を表示することができる。
例えば、呼出信号を受信したタイミングからの時間を表示することで、呼び出しからの経過時間を表示することができる。
また、応答信号からの時間を表示することで、店員の処理作業時間を表示することができる。
また、処理作業時間より、他の店員が、あまりにも処理時間が長いと判断したときは、他の処理装置に対応要請送信手段により応援を要請したり、自ら出向いたり、遊技者とのトラブル発生を想定して、遊技場の管理者に報知したりすることができる。特に、この場合には、処理装置が、所定時間を監視するような機能を備えることで、自動的に前述の対応要請送信手段が機能したり、遊技場の管理者に報知したりするようにすることもできる。
このような構成とすることにより、特定表示手段が、設定可能な優先順位に従い、特定情報を表示することで、呼出信号を受信した順番に特定情報を表示したり、上記の種別情報から判断して、重要度や緊急性に応じて、並べ替えたりすることができる。
例えば、設置されている遊技機がスロットマシンの場合、遊技していない状態をなるべく減らし、稼動を重視するために、前述した「内部当り信号」が入力されている遊技機を優先させることができる。このような状態の遊技機は、遊技者が遊技をせずに待ち状態となっているため、前述した種別情報を考慮して、「目押し」の特定情報が表示されている遊技機を上位に並べることができる。
また、設置されている遊技機がパチンコ機で、そのパチンコ機が、大当たりの発生割合が高い特性を有している場合、大当たり状態にある遊技機を優先させ、前述した種別情報を考慮して、「玉箱」の特定情報が表示されている遊技機を上位に並べることもできる。
これにより、呼出状態にある複数の遊技機に対して適切な対応処理を行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る店員呼出管理システムの全体構成を模式的に示す説明図であり、図2は、本発明の一実施形態に係る店員呼出管理システムを適用する遊技場の島における台端末装置とグループ処理装置との関係を模式的に示す図である。また、図3は、同じく本発明の一実施形態に係る店員呼出管理システムの台端末装置の構成を示すブロック図であり、図4は、本発明の一実施形態に係る店員呼出管理システムのグループ処理装置の構成を示すブロック図である。図5は、同様に本発明の一実施形態に係る店員呼出管理システムの店員呼出管理装置の構成を示すブロック図である。
遊技場1においては、遊技機は遊技機島(いわゆる「島」。以下、「島」という)の単位で設置される。図2に示す例では、島2−1〜2−nから構成され、各島には24台の遊技機が、12台ずつ背中合わせに対向された状態で設置されている。
各遊技機には、台間機が隣接して設けられており、現金を投入することにより、遊技メダルが排出され、遊技メダルの貸し出しがなされる現金遊技メダル貸機として機能するようになっている。
さらに、各島2には、各島2に設置された遊技機のうち1台でも、呼出スイッチがオンされた場合に、所定の態様で点灯する代表ランプ2a−1〜2a−nが備えられている。
この台端末装置32は、遊技機や台間機などからの各種の状態信号が入力されるように接続されるとともに、これらの状態信号と上記の呼出スイッチのオン信号から呼出信号を生成して、送信することができるようになっている。
なお、各台端末装置32に各種の状態信号が入力される対象となる遊技設備は、遊技機のみならず、台間機や補給装置などもあるが、以下遊技機20として扱うものとする。
これにより、台端末装置32(1−1)〜32(n−24)と遊技機20(1−1)〜20(n−24)が一対一に対応するようになっている。
そして、各処理装置は、各島2に設けられた24台の台端末装置32(n−1)〜32(n−24)を受け持つよう設定されるとともに、各台端末装置32とネットワーク回線34を介して、双方向通信可能に接続され、24台の台端末装置32を1グループとして管理・制御することができるようになっている(図1参照)。
さらに、グループ処理装置33は、各島2に設置されたグループ処理装置33−1〜33−nとネットワーク回線34を介して、双方向通信可能に接続され、各グループ処理装置33を介して、又は、直接に、他のグループ処理装置33が受け持つ台端末装置32を管理・制御することもできるようになっている。
店員呼出管理装置31は、キーボードなどの入力操作部、モニタなどの表示部や出力手段としてのプリンタ等を備えたパーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置からなり、呼出信号等の所定の信号を受信することで、これらの信号に基づき、グループ処理装置毎の店員の作業データを収集・管理することができるようになっている(図1参照)。
このようにして、各台端末装置32、各グループ処理装置33と店員呼出管理装置31がネットワーク回線34を介して接続されることで、遊技場1のすべての遊技機20の呼出状態を管理・制御可能なネットワークが構築されている。
まず、種々の状態信号が出力される遊技機は、3つのリールが回動して停止し、リール上に表示された停止図柄の組合せにより所定枚数の遊技メダルの獲得が可能なスロットマシンからなる。
遊技機から出力される状態信号には、スロットマシンがビッグボーナス(BB)中やレギュラーボーナス(RB)中,リプレイタイム(RT)中,アシストタイム(AT)中などの、遊技媒体の出玉率が比較的高ベース中に出力される「大当り信号」、ビッグボーナス(BB)中やレギュラーボーナス(RB)中に出力される「BB・RB信号」と、これらの内部抽せんに当せんした場合に出力される「内部当り信号」がある。
さらに、スロットマシンより払い出される遊技メダルの所定枚数払出毎に出力される「セーフ信号」、遊技者により投入される遊技メダルの所定枚数投入毎に出力される「アウト信号」が状態信号として出力されるようになっている。
そして、これらの信号は、遊技者や店員の呼出スイッチの入力操作に基づき発生する呼出スイッチ信号とともに各台端末装置32に入力されるようになっている。
台端末装置32は、図3に示す例では、当該台端末装置32を呼出判断手段等として機能させるプログラム等を記録したROMや、RAM及び各制御処理を実行するCPU、I/Oポート等からなる制御部32cを備えたコンピュータを構成している。
呼出スイッチ32bや呼出ランプ32aは、インターフェイス32dを介して接続されており、これにより呼出スイッチ32bからの入力信号(以下、スイッチ信号という)や呼出ランプ32aを制御する出力信号(以下、ランプ信号という)が、制御部32cのI/Oポートを介して検出又は出力されるようになっている。
さらに、後述するグループ処理装置33や店員呼出管理装置31と双方向通信可能な通信部32fを備えることで、呼出信号や解消信号のグループ処理装置33や店員呼出管理装置31への送信や、グループ処理装置33からの応答信号の受信ができるようになっている。
また、「BB・RB信号」が検出された場合は、遊技者の呼び出し目的が、遊技メダルの補給を要求しているものと判断し、遊技メダルを所定のジョッキ等で補給する「ジョッキ」の種別情報を生成する。
また、「内部当り信号」が検出された場合は、遊技者の呼び出し目的が、当該遊技者がスロットマシン遊技の初心者であって、「7・7・7」等の停止図柄が得られるような停止操作、いわゆる目押しを要求しているものと判断し、「目押」の種別情報を生成する。
また、「サンド異常信号」が検出された場合は、遊技者の呼び出し目的が、台間機の不具合等の解消にあるものと判断し、「サンド」の種別情報を生成する。
例えば、「セーフ信号」と「アウト信号」からは、払出遊技メダル数と投入遊技メダル数が、算出可能なため、各信号の入力毎に払出遊技メダル数、投入遊技メダル数に換算し、各々累計するとともに、払出遊技メダル数と投入遊技メダル数の比であるベース(払出遊技メダル数/投入遊技メダル数)を算出するような演算処理を行う。
そして、ベースが、所定の値に満たないときや、超えているときに、スイッチ信号が検出された場合には、遊技者の呼び出し目的が、スロットマシンの払出異常等の不具合の解消にあるものと判断し、「玉詰り」の種別情報を生成する。
また、払出遊技メダル数から投入遊技メダル数を減算する演算処理を行い、その差が所定の値を超えているときに、スイッチ信号が検出された場合には、遊技者の呼び出し目的が、大量の遊技媒体の獲得に起因する台車等による玉箱の運搬にあるものと判断し、「台車」の種別情報を生成する。
なお、スイッチ信号を検出した際に、上記のいずれにも該当しない場合は、遊技者の呼び出し目的が、上記以外の他の目的にあるものと判断し、「呼出」の種別情報を生成する。
これにより、グループ処理装置33や店員呼出管理装置31は、呼び出しが発生した台端末装置32が特定可能となるとともに、種別情報から遊技者の呼び出し目的を識別することができる。
このように、遊技状態に基づいた各種別情報が呼出信号に含めて送信されることで、店員は、居ながらにして遊技者の呼び出し目的を確認でき、遊技者の元に伺うなどの余分な行為を行う必要がなくなり、作業効率の向上を図ることができる。
ランプ信号を出力して呼出ランプ32aを点灯制御している間に、再びスイッチ信号を検出した場合は、当該遊技機20のトラブルが解消されたものとして、ランプ信号の出力をオフして呼出ランプ32aを消灯制御する。
同時に、台端末装置32を特定することができる識別情報を含んだ解消信号を生成するとともに、当該解消信号を、通信部32fより、ネットワーク回線34を介して、ネットワーク上に送出し、グループ処理装置33や店員呼出管理装置31に送信する。
これにより、グループ処理装置33や店員呼出管理装置31は、トラブルが解消した台端末装置32が特定可能となるとともに、呼び出しによる処理作業が終了したことを認識することができる。
この応答信号が、受信された場合には、ランプ信号を制御し、呼出ランプ32aの点灯態様を変化させることで、遊技者に呼び出しに対応する店員が承知したことを報知するようになっている。
なお、本実施形態における対応報知手段では、呼出ランプ32aの点灯態様を変化させることで、遊技者に呼び出しに対応する店員が承知したことを報知したが、これに限定されるものではなく、TV等の表示器による演出やスピーカ等による音声で報知することもできる。
各グループ処理装置33は、各島2に設けられた24台の台端末装置32(n−1)〜32(n−24)を受け持つよう予め設定・記憶されるとともに、各台端末装置32とネットワーク回線34を介して、双方向通信可能に接続され、24台の台端末装置32を1グループとして管理・制御することができるようになっている。
また、グループ処理装置33は、本発明に係る特徴的な機能として特定情報を表示する特定表示手段、遊技機の対応店員が決定されたことを表示する対応表示手段、店員の入力操作に基づき、他の処理装置に特定情報を送信する対応要請送信手段等として機能する情報処理装置である。
台端末装置32から送信される呼出信号や解消信号が、ネットワーク回線34を介して、通信部33eにより受信されると、さらにI/Oポートを介して、制御部33aのCPUにより検出され、CPUが、ROMに記録したプログラムに従い、これらの信号を受信した時間値と合わせて順次、記憶部33bに記憶するとともに、後述する各制御処理を実行することで、当該グループ処理装置33を、上記の各手段として機能させるようになっている。
以下、各手段について説明する。
図6は、本発明の一実施形態に係る店員呼出管理システムの特定表示手段による特定情報の表示を示す説明図である。
特定表示手段に係る制御処理では、呼出信号を送信した台端末装置32を特定する識別情報及び種別情報を含んだ呼出信号を受信した場合に、この呼出信号から特定情報を解読し、当該台端末装置32が、受け持ちの台端末装置32か否か判断する。
そして、受け持ちの台端末装置32であると判断した場合には、表示制御部33cが、表示手段であるタッチパネル33dを制御することで、特定情報を、当該タッチパネル33d上に表示する処理を行う。
表の列は、特定情報の区分を示し、図中左から順に、特定された台端末装置32と連関する遊技機20の番号を示す「台番号」と、種別情報の内容を示す「種別」と、呼出信号受信からの経過時間を示す「時間」に区分けされ、表示される。
そして、表の行は、複数の呼出信号を受信した場合に、設定可能な優先順位に基づき、優先順位が高い特定情報が上位に配置されるよう表示される。
同図の例では、呼出信号受信からの経過時間が長い順に表示されている。
これにより、店員は、呼び出した遊技者の待ち時間が把握されるとともに、複数台から呼び出しがあった場合には、経過時間が長い遊技機20に優先的に出向くことができる。
例えば、同図の例では、優先順位は、経過時間順であるが、種別情報を重視した設定も可能である。この場合、同じ種別情報がある場合は、経過時間順に表示させるように設定することもできる。
そして、呼出信号を送信した受け持ちの台端末装置32であると判断した場合には、表示制御部33cが、表示手段であるタッチパネル33dを制御することで、該当する台端末装置32に係る特定情報の表示を消失する処理を行う。
これにより、店員は、呼び出しによる処理作業が終了したことを認識することができ、呼出状態にあった遊技機20の処理作業が終了したか否か、気にかける必要がなくなり、不安が解消され、作業効率が向上する。
例えば、後述する対応表示手段のタッチ操作において、「対応」のタッチ操作がなされ、当該遊技機20の特定情報が反転して表示している状態のときに、自らトラブルを解消した店員が、再び当該遊技機20の特定情報の「台番号」の欄をタッチ操作することで、特定情報の表示を消失するようにすることもできる。
具体的には、呼び出しに対応可能な店員が、図6(a)中における「対応」をタッチ操作することで、表示制御部33cが、タッチ入力を検出すると、優先順位が高い特定情報が自動的に選択され、優先順位が高い特定情報を反転して表示するような表示制御を行う(図6(b)参照)。
これにより、当該グループ処理装置33が設置された島2を担当する店員が複数存在する場合において、「対応」をタッチ操作した以外の店員は、この反転表示を確認することで、当該遊技機20の対応店員が決定されたと判断でき、二重に当該遊技機20に出向くような重複した作業が解消される。
さらに、特に図示はしないが、タッチパネル33dの「対応」をタッチ操作すると「時間」の区分における時間値が、呼出信号の受信からの経過時間に替わり、又は交互表示等により、「対応」のタッチ入力検出からの時間値に変更表示することができるようになっている。
これにより、他の店員は、「対応」をタッチ操作した店員の処理作業時間が確認でき、あまりにも処理時間が長いと判断したときは、他のグループ処理装置33に後述する対応要請送信手段により応援を要請したり、自ら出向いたり、または遊技者とのトラブル発生を想定して、遊技場1の管理者に報知したりすることができる。
特に、この場合には、グループ処理装置33が、所定時間を監視するような機能を備えることで、自動的に対応要請送信手段が機能したり、後述する店員呼出管理装置31を通じて、遊技場1の管理者に報知したりするようにすることもできる。
これにより、前述したように、台端末装置32が、応答信号を受信することにより、台端末装置32の対応報知手段により、呼び出しに対応する店員が承知したことが、遊技者に報知されるようになっている。
図7は、本発明の一実施形態に係る店員呼出管理システムの対応要請送信手段による特定情報の送信を示す説明図である。
対応要請送信手段に係る制御処理では、店員のタッチ操作に基づき、他のグループ処理装置33に特定情報を送信する処理を行う。
例えば、図6(a)に示すように、第1グループ処理装置33−1のタッチパネル33d上に、特定情報が、2件表示されている場合において、さらに他の台端末装置32から呼出信号が送信され、通信部33eを介して受信されると、図7(a)に示すように、特定情報が、タッチパネル33d上に3件表示されることになる。
これと同時に、当該遊技機20の特定情報が、所定の信号に変換されるとともに、当該遊技機20の特定情報に係る信号が、通信部33eより、ネットワーク回線34を介して、ネットワーク上に送出され、例えば、第2グループ処理装置33−2や店員呼出管理装置31に送信される。
この場合において、表示される特定情報の「台番号」の欄には、当該遊技機20の番号が表示されるとともに、「種別」の欄には、対応要請送信手段からの受信を示す「応要請」の文字が種別情報と交互に表示されるようになっている。
この応答信号を、特定情報に係る信号の送信元である第1グループ処理装置33−1が受信することで、第1グループ処理装置33−1の対応表示手段により、当該遊技機20の特定情報が点滅して表示され、この点滅表示を確認することで、当該遊技機20の対応店員が決定されたと判断することができるようになっている。
例えば、グループ処理装置33毎に、当該グループ処理装置33が対応要請送信手段による特定情報に係る信号を受信可能な他のグループ処理装置33を予め設定することで実現することができる。
この設定は、各グループ処理装置33のタッチパネル33dの所定のタッチ操作や後述する店員呼出管理装置31の入力操作部31cからの入力操作により設定することで自由に設定・変更できるようになっている。
これにより、遊技場1に設置されている遊技機20の特性や店員の人数に応じた、適切な応援形態を構築することができる。
これにより、特に、呼び出しに対応した店員が、実際に呼出状態にある遊技機20に出向き、修理等の処理作業を試みたものの、手に負えず処理困難と判断したときなどに、他の島2を担当する店員に応援を要請することができる。
これにより、後述する店員呼出管理装置31がこれを受信することで、店員呼出管理装置31に設けられた放送制御部31gが、店内のスピーカ11や所定の無線通信手段(インカムなど)を制御し、専門技術を有する店員を呼び出す等の処理を行うこともできる(図5参照)。
これにより、店員を呼び出した遊技者が放置されることをなくすことができる。
店員呼出管理装置31は、本発明に係る収集管理手段として機能する装置で、キーボードなどの入力操作部、モニタなどの表示部や出力手段としてのプリンタ等を備えたパーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置からなり、各台端末装置32や各グループ処理装置33と通信可能に接続され、呼出信号等の所定の信号を受信することで、これらの信号に基づき、グループ処理装置33毎の店員の作業データを収集・管理することができるようになっている。
台端末装置32から送信される呼出信号,解消信号やグループ処理装置33から送信される応答信号,対応要請送信手段による特定情報に係る信号が、ネットワーク回線34を介して、通信部31hにより受信されると、さらにI/Oポートを介して、制御部31bのCPUにより検出され、CPUが、ROMに記録したプログラムに従い、これらの信号を受信した時間値とともに順次、記憶部31dに記憶するとともに、後述する各制御処理を実行することで、当該店員呼出管理装置31を、収集管理手段として機能させるようになっている。
また、上記各信号の受信と同時に記憶した時間値からは、呼出信号の受信から解消信号の受信までの時間を減算することで、呼び出しからトラブル解消までの処理時間を算出し、さらに、グループ処理装置33毎の平均処理時間や種別情報毎の平均処理時間を算出する演算処理を行う。
図8は、本発明の一実施形態に係る店員呼出管理システムの店員呼出管理装置が収集・管理する作業データを示す図である。
同図に示すように、グループ処理装置33毎に、種別情報別の呼出回数、呼出回数の合計、平均処理時間、対応要請回数、対応要請に対する応答回数が表示されている。
さらには、各種別情報毎の呼出回数の合計、平均処理時間が表示されるようになっている。
例えば、グループ処理装置33毎の種別情報別の呼出回数の合計と対応要請回数からは、これらの値が多い島2は、呼び出しが多く、このために応援要請を頻繁に行っていると判断でき、当該島2の担当する店員を増員するなどの、人員配分等を検討することができる。
そして、これらの島2毎における人員配分の再考や、店員の評価を通じて、呼び出した遊技者を待たせる時間を短縮することができ、サービスの向上が図られる。
これにより、店員は、呼出状態にある遊技機20がダイレクトに特定されるとともに、処理すべき作業内容も予め把握できるため、迷うことなく、呼出状態にある遊技機20に出向くことができる。
さらに、対応表示手段を備えることで、呼出状態にある遊技機20に店員が出向く旨が明らかになるため、複数の店員が当該遊技機20に出向くような重複した作業がなくなり、処理作業の効率化が図られる。
例えば、台端末装置32に備える機能を、所定台数の遊技機20毎に設置され、遊技機等からの状態信号が入力される台コンピュータに、グループ処理装置33に備える機能を、遊技場の島2毎に設置され、台コンピュータを管理、制御する島コンピュータに、店員呼出管理装置31に備える機能を、台コンピュータや島コンピュータを集中して管理、制御するホールコンピュータに、設けることができる。
これにより、既存の遊技場の設備を利用することができ、設備投資に要する費用を削減することができる。
これにより、店員呼出管理装置31が、定期的に又は、遊技場の閉店後などに、前述したグループ処理装置33の記憶部33bに記憶されたこれらの信号と、台端末装置32に記憶された信号を受信することで、当該店員呼出管理装置31が収集・管理する作業データと照合することができ、当該店員呼出管理システムの適正な作動を確認することができる。
これにより、店員は、グループ処理装置33のタッチパネルを常時注視することなく、呼出状態にある遊技機20の特定情報を知得することができる。
例えば、前述した対応表示手段における「対応」のタッチ操作に際して、呼び出しに対応する店員が、自分の名前等に該当する店員識別領域をタッチ操作することで、前述した応答信号に、各店員の識別情報を付与して、店員呼出管理装置31に送信する。
これにより、どの店員が呼び出しに対応したのか識別できるため、前述の作業データに店員の個別データを付加して収集・管理することができる。
これにより、遊技機島単位のみならず、各店員の作業状況も把握でき、店員の個人評価もすることができる。
例えば、本発明の店員呼出管理システムで適用可能な遊技機は、上述した実施形態で示したスロットマシンに限らず、パチンコ機等の各種の遊技機とすることもできる。
30 店員呼出管理システム
31 店員呼出管理装置
32 台端末装置
33 グループ処理装置
34 ネットワーク回線
Claims (1)
- 遊技機島に備えられた遊技機の所定台数毎に設置され、遊技者の入力操作に基づき、遊技場の店員を呼び出すための呼出信号を送信する台端末装置と、
前記遊技機島端に設置され、前記台端末装置と通信可能に接続される処理装置と、を備え、
前記処理装置が、前記呼出信号を受信した場合に、当該呼出信号が送信された台端末装置と連関する遊技機を特定する特定情報を表示する特定表示手段と、
前記呼出信号が送信された台端末装置と連関する遊技機に対応可能な前記店員の入力操作に基づき、当該遊技機の対応店員が決定されたことを表示する対応表示手段と、を備え、前記呼出信号が送信された台端末装置と連関する遊技機に対応可能な店員の入力操作に基づく応答信号を、当該呼出信号が送信された台端末装置に送信し、
前記台端末装置が、前記応答信号を受信した場合に、当該台端末装置と連関する遊技機に対応する店員が承知したことを、当該遊技機の遊技者に報知する対応報知手段を備えることを特徴とした店員呼出管理システム。
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