JP5145521B2 - アンケート集計システム、及びこのアンケート集計システムを構成する端末装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の発明では、端末装置に設けられたタッチパネル等を操作することで、アンケートに回答するようになっていることから、特に、遊技中、常に遊技操作を必要とするスロットマシン遊技を行う遊技者の場合、アンケートに対応するためには、遊技を中断しなければならないことから、アンケートに対する協力が得られなかった。
一方、特許文献2に記載の発明では、スロットマシン遊技を中断することなく、アンケートに対応することができるが、アンケートに回答する際に、三つの停止ボタンの中から該当する選択肢を選択することで、回答するようになっている。
ところが、回答を選択する操作の対象を停止ボタンとすると、大当り等の抽せんを行う内部抽せんの結果、当せんしている所定の当せん役を取りこぼしてしまうことがあった。
すなわち、スロットマシンの場合、停止ボタンは単に押下操作して対応するリールを停止させればよいのではなく、内部抽せんにおいて当せんしている役が成立するように停止操作する必要がある。
そのためには、停止ボタンを押下操作する順番が重要であり、スロットマシン遊技を優先すると、遊技者が意図する選択肢を選択できない場合があり、アンケート結果に遊技者の意思が忠実に反映されないおそれがあった。
以下、本発明に係るアンケート集計システム、及びこのアンケート集計システムを構成する端末装置の好ましい実施形態について、図1〜図9を参照して説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係るアンケート集計システムの全体構成を模式的に示す説明図である。
また、図2は、本発明の第一実施形態に係るアンケート集計システムに適用されたスロットマシンと端末装置の正面図であり、図3は、本発明の第一実施形態に係るアンケート集計システムを構成する各装置の内部構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係るアンケート集計システムは、複数のスロットマシン40と、スロットマシン40毎に設けられるアンケート内容を表示する端末装置10と、同じくスロットマシン毎に設けられるスロットマシンから出力される所定の遊技信号が入力される呼出ランプ20と、呼出ランプ20と接続されるアンケート結果を集計・管理する管理装置30などで構成されている。
そして、端末装置10に表示されたアンケート内容の質問に対する回答となる選択肢を、遊技者がスロットマシン遊技を行いつつ、選択することで、端末装置10が、スロットマシン40から出力される所定の遊技信号に基づき、選択された選択肢を判定し、判定された選択肢を回答として管理装置30に送信することで、管理装置30が、アンケート結果を集計・管理できるようになっている。
以下、各装置について詳述する。
本実施形態に適用されるスロットマシン40は、図2及び図3に示すように、通常のスロットマシンと同様の構成,機能を備えており、遊技媒体となるメダルを使用した遊技の内容や方法、外部に出力される各種信号等も既存のスロットマシンと同様のものとなっている。
例えば、ゲームを開始するために、メダルを投入するメダル投入口41、押下操作されることで、内部メモリに記憶されたクレジットメダルをゲームに投入するベットボタン42、メダル投入口41からのメダル投入又は、ベットボタン42操作により、ゲーム開始条件となる所定枚数(1〜3枚)のメダルが投入された後に、押下操作されることで、リールが回転を開始するスタートレバー43、押下操作されることで、対応するリールが停止する停止ボタン44などの操作部が設けられている。
例えば、メダル投入口41に設けられた検出センサ41aからメダル検出信号、ベットボタン42からベット信号、スタートレバー43からスタート信号、停止ボタン44から停止信号が各々出力され、制御部45が、これらの各信号に基づき、スロットマシン40を制御している。
図4は、本発明の第一実施形態に係るアンケート集計システムに適用されたスロットマシンから出力される遊技信号を示す図である。
本実施形態では、図4に示すように、一ゲーム毎に出力されるスロットマシン40へのメダルの投入数を示すメダル投入信号、所定の入賞役が発生した場合に出力される入賞メダルの払出数を示すメダル払出信号、所定の特定遊技状態の発生中に出力される状態信号が出力されるようになっており、状態信号として、ビッグボーナス状態を示すBB信号、レギュラーボーナス状態を示すRB信号、チャレンジタイム状態を示すCT信号の3つの状態信号が出力されるようになっている。これらの各スロットマシン40から出力される各種遊技信号が、同図に示すように、対応する呼出ランプ20を介して、端末装置10と管理装置30に入力される。
具体的には、メダル投入信号は、制御部45が検出した前述のメダルの検出信号及びベット信号に基づき、スタートレバー43が遊技操作されるタイミングで出力される遊技信号であり、ゲームに投入されたメダル数に応じた数のパルスを出力する、一ゲーム毎に出力される信号である。
すなわち、メダル投入信号は、スタートレバー43の押下操作のタイミングで出力されるため、遊技者自らが出力するタイミングを調節することができる信号となっている。
具体的には、呼出ランプ20には、コンピュータからなる制御部210と、店員を呼出すランプを点灯するためのスイッチや遊技データ表示用の切替スイッチ等が設けられた操作部201と、LED等のランプ装置や、大当り回数、ゲーム回数などの遊技データを表示する液晶表示器などからなる表示部202と、上記のスロットマシン40からの入力された遊技信号を制御部210に入力するとともに、端末装置10と管理装置30に送信する通信部203など、が設けられている。
さらに、制御部210は、通信部203を介して、管理装置30から送信されるアンケート内容データを受信して、端末装置10に送信するとともに、端末装置10からアンケート回答データを受信して、管理装置30に送信するようになっている。
なお、上記のスロットマシン40から入力されたメダル投入信号は、遅滞なくほぼ同一のタイミングで、端末装置10に送信されるようになっている。
この管理装置30には、各スロットマシン40から出力されるメダル投入信号、メダル払出信号、BB信号、RB信号、CT信号の各遊技信号が、呼出ランプ20を介して入力されるようになっている。
また、管理装置30は、アンケートに対応した遊技者に対して、各端末装置10を制御することにより、来店ポイントを付与したり、通常では閲覧できない特別な遊技データ等を表示するようになっている。
以下、管理装置30で実行される処理について説明する。
稼動状態の判定は、各スロットマシン40から入力された遊技信号や、後述する各端末装置10から入力された会員IDに基づき行われる。
具体的には、制御部310が、例えば、一ゲーム毎に各スロットマシン40から出力されるメダル投入信号の単位時間毎の入力回数を監視することで、単位時間当りに、あらかじめ設定された回数(例えば3回)以上のメダル投入信号が入力された場合に、「稼動状態」と判定し、この回数に満たない場合は、「非稼動状態」と判定することができる。
また、後述の端末装置10のカードリーダー104aが、会員カードから会員IDを読取り、端末装置10から送信された当該会員IDを受信してから、当該会員カードの返却時に送信される返却信号が受信されるまでを、特定の会員による「稼動状態」と判定することもできる。
そして、制御部310が、「稼動状態」と判定した場合には、対応する端末装置10をアンケート実施可能状態として記憶する。
アンケート内容は、記憶部303に複数のアンケート内容データベースとして記憶されており、制御部310が、スロットマシン40の遊技者の手持ちの遊技媒体数を判定するとともに、判定結果に応じたアンケート内容を選定して、選定されたアンケート内容を端末装置10に送信するようになっている。
具体的には、制御部310は、各スロットマシン40から受信したメダル投入信号とメダル払出信号から、当該スロットマシン40における遊技者の手持ちの遊技媒体数を算出する(算出手段)。
さらに、制御部310は、払出メダル数から投入メダル数を減算した値である「差数」を所定時間(例えば、30分)毎に算出する。
そして、この「差数」に基づき、制御部310が、遊技者の手持ちの遊技媒体数を算出し、この値に応じて、アンケート内容を選定するようになっている。
図5では、遊技場が開店してからの所定時間(30分)毎のあるスロットマシンにおける差数の推移を示している。
同図に示すように、遊技場が開店した後において、投入メダル数が払出メダル数を上回る状態では、制御部310が、手持ちの遊技媒体をゼロと算出する。そして、手持ちの遊技媒体がゼロである手持ちの遊技媒体がない状態が(図5における「手持ちメダルなし」の範囲)、一定時間(例えば、60分)以上継続する場合には、アンケート内容としてアンケートAを選定するようになっている。この場合には、遊技者は、負けている状態であるため、アンケートAは、図6(a)に示すように、遊技客を刺激しない当たり障りのない内容となっている。
このように、制御部310が算出した手持ちの遊技媒体数に応じて、アンケート内容を変化して選定することで、遊技者の心理状態に応じた適切なアンケート内容を実施できる。
例えば、遊技開始後から、一時間後、二時間後というように、時間の経過に伴い、アンケート内容を変化して選定することもできる。
また、対応するスロットマシン40は、製造メーカーや、機種毎に各々異なる遊技特性を有するように設定されている。例えば、大当り時に払出される「大当りメダル数」や、「大当り確率」などは、機種毎に各々異なる値となるように設計されている。その結果、大当りが連続して発生する、所謂「連ちゃん機」などの波の荒いスロットマシン40を好んで遊技する遊技者と、波の穏やかなスロットマシン40を好んで遊技する遊技者とでは、興味を示すアンケート内容も自ずと異なってくる。
そこで、アンケート内容を、対応するスロットマシン40の機種毎に選定する。これにより、好みのスロットマシン40で遊技を行う遊技者の興味に合わせた的確なアンケート内容を実施することができる。
例えば、端末装置10から前述の会員IDが送信された場合には、制御部310が、特定の会員による遊技期間と判定することもできるし、手持ちの遊技媒体数が存在するにも拘わらず、現金や有価カードの投入により遊技媒体の貸出しに伴い端末装置10から送信される貸出信号が受信された場合は、遊技者が入替わったものと判定することができる。
これにより、少なくとも同一の遊技客に対して、同じアンケート内容が実施されることを回避することができる。
さらに、管理装置30の制御部310は、アンケート実施中において、スロットマシン40からの遊技信号に基づき、スロットマシン40の遊技状態を監視し、アンケートの進行を管理している。
これにより、端末装置10が、再開時のアンケート内容(例えば、質問番号等)を記憶して、アンケートの実施を中断する。
さらに、制御部310は、上記の状態信号の出力停止(オフ信号)を受信した場合には、端末装置10に制御コマンドとして、アンケートの実施を再開する「再開コマンド」を送信するようになっている。
これにより、端末装置10が、記憶した再開時のアンケート内容から、アンケートを再開するようになっている。
すなわち、上記のような状態信号がスロットマシンから出力されている場合は、特に、スロットマシン40が「大当り」状態であり、遊技者は、遊技媒体の獲得作業に集中し、アンケートに対して集中力を欠いている状態であるため、アンケートに誠実に対応できない。
そこで、このような「大当り」状態では一旦アンケートを中断し、「大当り」終了後に再開することで、アンケートに対する遊技者の誠実な回答が期待できる。
また、端末装置10から前述の会員カードの返却に伴う、返却信号が送信された場合には、端末装置10に、アンケートの実施を終了する「終了コマンド」を送信することもでき、これにより、端末装置10が、強制的にアンケートの実施を終了し、途中までのアンケート回答データを、管理装置30に送信することもできる。
具体的には、アンケート回答データの集計は、アンケート内容(例えば、前述のアンケートA,B,C)別に行われ、さらにアンケート内容に含まれる質問毎に、回答となる選択肢を選択した人数を集計することで行われる。
このアンケートの集計結果は、管理装置30の記憶部303にアンケート結果データベースとして記憶されるとともに、表示部302に表示され、遊技場の管理者などが、アンケート内容別、各質問別に回答した選択肢の人数を確認することができる。これにより、アンケート結果を、今後の遊技場の経営に役立てることができる。
ここで、会員のアンケート回答か、非会員のアンケート回答かの判定は、管理装置30の制御部310が、端末装置10から前述の会員IDが送信され、未だ返却信号を受信していない間に、アンケート回答データを受信した場合は、会員のアンケート回答と判定し、それ以外は、非会員のアンケート回答と判定する。
そして、判定の結果、会員に対しては、以下のような特典を付与することができる。
例えば、記憶部303に記憶された該当する会員データの来店ポイントに所定数のポイントを加算することができる。
さらに、会員に対しては、対応するスロットマシン40の大当り確率の設定の高低を示す設定確率値データを、対応する端末装置10に送信し、端末装置10が受信した当該設定確率値データに基づき、設定確率値を示唆するような演出表示を、表示部102において閲覧可能に表示する特典を付与することもできる。
また、会員に対しては、遊技を行っているスロットマシン40の機種における平均的な大当り間のゲーム回数(所謂はまり度合い)などの通常では知り得ない遊技データを、対応する端末装置10に送信し、端末装置10の表示部102において当該遊技データを閲覧可能に表示する特典を付与することもできる。
このように、会員と非会員とで、特典に優劣を設けることで、非会員に会員登録を促し、新たな固定客として取り込むことができ、遊技場の売上げの向上が図られる。
また、会員と非会員のいずれに対しても、上記のような特典が付与されるため、アンケートに対する積極的な協力が促進される。
このような構成からなる端末装置10は、前述のように管理装置30から送信される制御コマンドにより制御されるようになっている。
以下、端末装置10で実行される制御処理について説明する。
また、制御部110は、有価カードが有価カード投入口106に投入され、図示しない有価カードR/W部が有価カードに記録された度数を読込んだ後に、操作部101の貸出スイッチの操作を検出することで、メダルの貸出を示す貸出信号を管理装置30に送信する。これにより、前述のように、管理装置30が、手持ちの遊技媒体数があると判定した場合に、貸出信号を受信したときは、対応するスロットマシン40の遊技者が新たな遊技者に入替わったことを判定できる。
また、制御部110は、管理装置30から「中断コマンド」,「再開コマンド」,「終了コマンド」を受信することで、前述のように各制御コマンドに対応した処理を行うようになっている。
図7は、本実施形態に係るアンケート集計システムの端末装置に記憶されているアンケート内容データを示す図である。
同図に示すように、記憶部103に記憶されているアンケート内容データは、複数の質問データとそれぞれの質問に対応する回答となる選択肢データ(回答1〜3など)からなる「アンケート内容」と、各選択肢データが選択可能な有効時間を定めた「選択有効時間」とで構成され、これらのデータに基づき、制御部110がアンケートを実行するようになっている。
図8(a)〜(c)は、図7に示すアンケート内容データに基づき、制御部110がアンケートを実行することで、端末装置10の表示部102に表示されたアンケート内容を示す図である。
各図に示すように、表示部102の表示は、制御部110が、「質問データ」と「選択肢データ」と「選択有効時間」を、表示部102に設けられたVRAM等のメモリに転送し、所定のVDP(Video Display Processor)等によって、画像データとして合成して表示されたものである。
この場合、同じ「質問データ(質問1)」に属する「選択肢データ(回答2:いいえ)」は、表示されていない。すなわち、「選択肢データ(回答1:はい)」は、他の「選択肢データ」と区別可能な表示態様で表示されている。
そして、制御部110が、タイマ領域を一秒毎にカウントダウンすることにより、表示部102の「残り時間」もカウントダウン表示するように制御される。
このとき同時に、制御部110は、新たな「選択肢データ(回答2:いいえ)」と「選択有効時間(3秒)」をVRAMに転送し、図8(b)に示すように、「選択肢データ(回答2:いいえ)」と「選択有効時間(3秒)」が表示部102に表示される。
具体的には、例えば、図8(a)に示すように、表示中の「選択肢データ(回答1:はい)」が有効選択肢領域に記憶され、当該選択肢データに対応した「選択有効時間(3秒)」がタイマ領域においてカウントダウンされているときに、制御部110が、通信部105からメダル投入信号の入力を検出した場合には、有効選択肢領域に記憶された「選択肢データ(回答1:はい)」を、遊技者が選択した選択肢と判定し、「選択肢データ(回答1:はい)」を記憶部103に記憶するとともに、「選択肢データ(回答2:いいえ)」に移行することなく、次の「質問データ(質問2)」係る処理に移行する。
なお、スタートレバー43の操作タイミングでは、スロットマシン40の制御部45において、大当りを抽選するための乱数を取得するようになっているが、当該乱数が一周する周期は、1ミリ秒にも満たないため、スロットマシン遊技の結果に影響を及ぼすことはない。
さらに、制御部110は、メダル投入信号の入力間隔を監視し、その入力間隔に基づき、遊技者がアンケートに誠実に協力しているか否か、すなわち、アンケートに対する遊技者の対応の可否を判定するようになっている。
図9(a)、(b)は、本実施形態に係るアンケート集計システムのアンケートの遷移とメダル投入信号の入力タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。
制御部110は、過去において入力された複数回のメダル投入信号の入力間隔時間を記憶し、各メダル投入信号の入力間隔時間の違い(以下、振れ巾という)に基づき、アンケートに対する遊技者の対応の可否を判定する。
このように判定する第一の理由は、アンケートに無関心な遊技者は、メダル投入(ベット操作)、スタートレバー操作、停止ボタン操作の一連の遊技動作を、一定の間隔でリズミカルに行っていることから、これに伴い出力されるメダル投入信号の入力間隔も、ほぼ均等となり、その結果、振れ巾が小さくなるためである。
また、第二の理由は、例えば、各選択肢データが選択可能となる選択有効時間が、図9(a)に示すように、同一(例えば、3秒)である場合で説明すると、一の質問データには複数(例えば)の選択肢データ(例えば、二つ)が設定されており、各質問データに対して誠実にアンケートに対応しているならば、たまに一の選択肢の選択有効時間を超過させることもあり、その場合には、一の選択有効時間を超える振れ巾が検出されるはずである。
しかしながら、振れ巾が、一の選択有効時間より小さいようなときは、各質問データにおいて、同じ回答番号(図では、回答2)となる選択肢が複数の質問データに亘って連続して選択されているということになり、誠実にアンケートに対応しているとは推測し難いためである。
制御部110は、各メダル投入信号の入力間隔時間を記憶するとともに、各入力タイミング間隔の振れ巾を、最大3秒(9秒−6秒)と算出し、選択有効時間と比較する。
そして、本実施形態では、選択有効時間を3秒としているため、算出された振れ巾は、選択有効時間以内であることから、制御部110は、遊技者がアンケートに対応していないと判定し、アンケートを終了する。
この場合には、遊技者がアンケートに対応していなかったとみなし、記憶部103に記憶した該当するアンケート回答データを消去(クリア)し、管理装置30への送信は行わないようになっている。
なお、上記のように、制御部110が、遊技者がアンケートに対応していないと判定した場合において、アンケート回答データを記憶部103に記憶する際に、アンケートに対応していないことを示す識別子を付して記憶するとともに、そのままアンケートを継続することもできる。
この場合には、管理装置30が、送信されたアンケート回答データのなかから、この識別子が付されたアンケート回答データを、信頼度の低いアンケート回答として除外することもできる。
本実施形態では、所定回数の質問毎に、次の質問に移行するまでの移行時間として「待ち時間」を点在させることで、各質問データに移行する時間の間隔を変化させるようになっている。
具体的には、図9(b)に示すように、質問データ(X+2)に移行する前に、「待ち時間(13秒)」を設定してある。
その結果、各質問データに移行する時間の間隔が、均等でなくなり、変化する。
これにより、遊技者がアンケートに誠実に対応しているにも拘わらず、制御部110が、アンケートに対応していないと判定し、アンケートを終了してしまう事態を回避することができる。
逆に言うと、次の質問データに移行する時間として「待ち時間」を点在させることで、メダル投入信号の入力間隔の振れ巾が小さく、入力タイミングがほぼ均等である場合には、遊技者は、スロットマシン遊技を優先し、アンケートに誠実に対応していないと確定することができる。
また、「待ち時間」は、図7に示す各選択肢データに対応した「選択有効時間」と同様に、各質問データに対応した「待ち時間」として、あらかじめ管理装置30が記憶するアンケート内容データに設定しておくことができる。
そして、この「待ち時間」は、制御部110がアンケートに対応していないと判定しないような時間値に設定すべきことは言うまでもない。
これにより、この「待ち時間」と、同じ番号となる回答を選択可能な時間の最大値との差である振れ巾は、選択有効時間(3秒)を超える値となるため、制御部110によりアンケートに対応していないと判定されることはない。
また、この「待ち時間」中は、例えば、表示部102に「少々お待ち下さい」というメッセージとともに、次の質問に移行するまでの「待ち時間」をカウントダウン表示することもできる。
なお、この「待ち時間」の間にメダル投入信号の入力があった場合には、遊技者がアンケートに対応していないと判定し、アンケートを終了することもできる。
なお、本実施形態では、「待ち時間」を設けて、各質問に移行する時間の間隔を変化させたが、異なる選択有効時間を有する選択肢データを点在させることでも、同様な効果を得ることができる。
その結果、従来のように停止ボタンで所望する選択肢を選択することで、リールの停止順が変わり、入賞を取りこぼしてしまい、遊技者が損失を蒙ることもない。
このように、アンケートに対応しても、スロットマシン遊技の結果に影響を及ぼすことがないことから、遊技者は、安心してアンケートに協力することができる。
また、スタートレバー43の押下操作に基づき出力されている投入信号は、既存のスロットマシンにおいて、常設されている遊技信号であるため、スロットマシンを改造する必要もない。
また、スロットマシン40が「大当り」の状態など、遊技者がアンケートに集中できないときは、アンケートの実施を中断することができることから、遊技者が行うスロットマシン遊技の進行を妨げることがなくなり、その結果、遊技者がアンケートに快く協力することができ、誠意あるアンケートの回答を得ることができる。
次に、本発明の第二実施形態に係るアンケート集計システムについて、図10を参照しつつ、説明する。
図10は、本発明の第二実施形態に係るアンケート集計システムの全体構成を示すブロック図である。
同図に示す本実施形態に係るアンケート集計システム1は、上述した第一実施形態のアンケート集計システムの変形実施形態であり、一般的な遊技場に設置されている設備に本発明のアンケート集計システムを適用させ、アンケート内容データとアンケート回答データの送受形態及び送信経路と、遊技者により選択された選択肢の判定及びアンケートに対する遊技者の対応可否の判定先と、が異なるようになっている。その他の構成部分は、第一実施形態と同様となっており、同様の構成部分については、図中で第一実施形態と同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
台コントローラ50は、一般的な遊技場におけるホールコンピュータを構成する台コントローラと同様、コンピュータで構成され、呼出ランプ20からのメダル払出信号を含む各種の遊技信号を、島コントローラ60を介して、管理装置30に送信する機能に加え、第一実施形態において端末装置10が行っていた遊技者が選択した選択肢の判定処理と、アンケートに対する遊技者の対応可否の判定処理とを実行するようになっている。
そして、アンケート回答データとアンケートに対する遊技者の対応可否の判定結果とを、島コントローラ60を介して、管理装置30に送信する。
以上のような構成からなる本実施形態に係るアンケート集計システムにおけるアンケートの動作処理について説明する。
このように第一実施形態と異なり、呼出ランプ20を介することなく、アンケート内容データを直接端末装置10に送信することで、特に、アンケート内容データに画像データなどの容量の比較的大きなデータが含まれる場合には、呼出ランプ20の処理負担を軽減させることができ、遊技信号の中継処理や、遊技信号から所定の遊技データの演算・表示などの呼出ランプ20の本来の機能を優先させることができる。
また、管理装置30では、選定したアンケート内容データを、各質問単位で各端末装置10に送信するようになっている。
これは、特に、アンケート内容データに容量の大きな画像データが含まれていても、各質問単位でアンケート内容データを送信することで、端末装置10の記憶部103が記憶容量不足となることを回避することができ、アンケートの円滑な進行を担保するためである。
さらに、端末装置10は、表示部102に有効選択肢として表示する「選択肢データ」の表示を開始するタイミング毎に、当該「選択肢データ」を、台コントローラ50に送信する。
これにより、端末装置10の表示部102に有効選択肢として表示されている「選択肢データ」と、台コントローラ50が有効選択肢として記憶している「選択肢データ」とが、一致するようになっている。
判定の結果、台コントローラ50は、判定した「選択肢データ」をアンケート回答データとして、島コントローラ60を介して、管理装置30に送信する。
管理装置30は、受信したアンケート回答データを、自ら送信した当該質問に係るアンケート回答データとして、質問単位で記憶するとともに、次の質問に関するアンケート内容データを端末装置10に送信する。
そして、以上の動作処理が、すべての質問が終了するまで繰り返されるようになっている。
本実施形態のアンケート集計システムのように、アンケート内容データとアンケート回答データの送受を質問単位で実行することで、アンケート内容データを、大容量の画像データからなる遊技者を魅了する、多種・多彩なアンケート内容とすることができ、遊技者のアンケートへの積極的な協力を促進することができる。
なお、本実施形態では、台コントローラ50が、アンケートに対応していないと判定した時点で、アンケートに対応していないことを示す不可信号を、島コントローラ60を介して、管理装置30に送信する。
この場合には、管理装置30は、遊技者がアンケートに対応していなかったとみなし、質問単位で記憶した該当するアンケート回答データを消去(クリア)するようになっている。
また、管理装置30は、不可信号を受信した時点で、当該質問に係るアンケート回答データを記憶する際に、アンケートに対応していないことを示す識別子を付して記憶するとともに、そのままアンケートを継続し、後で、識別子が付されたアンケート回答データを除外することもできる。
この場合には、選択有効時間の経過毎に、点滅表示や反転表示されている選択肢データが遷移することは勿論である。
適用対象をパチンコ機とした場合において、有効選択肢を遊技者が選択した選択肢と判定するための遊技信号としては、例えば、遊技球を発射する発射装置に設けられ、遊技球の発射を停止するための停止ボタンから出力されるストップ信号や、遊技球を貯留する上受け皿等に設けられ、演出表示を切替える等の用途を有する演出ボタンからの出力信号などを使用することもできる。
これらのストップ信号や出力信号も、遊技者の遊技操作に対応するタイミングで出力される信号であるため、遊技者が所望する有効選択肢を選択できる。
10 端末装置
20 呼出ランプ
30 管理装置
40 スロットマシン
50 台コントローラ
60 島コントローラ
Claims (3)
- 遊技機毎に設けられ、アンケート内容を表示する端末装置と、
アンケート結果を集計・管理する管理装置と、を備えるアンケート集計システムであって、
遊技機と接続され、遊技操作に基づき当該遊技機から出力される所定の遊技信号を受信する受信手段と、
前記アンケート内容の回答となる複数の選択肢のうちの一の選択肢を、遊技者が選択可能な有効選択肢とするとともに、前記有効選択肢を、所定の時間毎に前記複数の各選択肢に切替える選択肢切替手段と、
前記有効選択肢を、他の選択肢と区別可能な所定の表示態様で表示する表示手段と、
前記遊技信号の入力タイミングに基づき、前記有効選択肢を遊技者が選択した選択肢と判定する判定手段と、を備え、
前記遊技機が、スロットマシンであり、
前記所定の遊技信号が、スロットマシンに備えるスタートレバーが操作されることで出力される、遊技媒体の投入を示す投入信号であり、
前記端末装置が、前記スロットマシンが稼働状態にある場合に所定のアンケート内容の表示を開始し、当該稼働状態にあるスロットマシンにおいてスタートレバーが操作されることで出力される前記投入信号を、当該端末装置で表示されているアンケートに対する回答として入力することにより、前記スロットマシンにおける遊技に影響を及ぼすことなく、アンケートに対する回答を集計することを特徴とするアンケート集計システム。 - 前記判定手段が、前記遊技信号の入力間隔に基づき、アンケートに対する遊技者の対応可否を判定する請求項1記載のアンケート集計システム。
- 遊技機から出力される所定の遊技信号に基づき、対応する遊技機における所定の遊技状況を判定するとともに、当該遊技状況に応じて、複数設定されたアンケート内容のうち調査対象とするアンケート内容の選定、及び/又は、アンケートの進行管理を行うアンケート管理手段を備え、
前記アンケート管理手段が、遊技者の手持ちの遊技媒体数に対応して、調査対象とするアンケート内容を変化させる請求項1又は2記載のアンケート集計システム。
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