JP2023184355A - 遊技場用システム - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技性が複雑な遊技機であっても、遊技場管理者及び遊技者にとって好適な管理を行うことができる遊技場用システムを提供すること。【解決手段】所定条件が成立した場合に複数の大当り状態を合算した大当り状態をEX大当りとして遊技者に報知する遊技機2と、複数の遊技機2を管理対象とする管理装置10と、遊技情報を表示するために遊技機2毎に設けられる情報表示装置3と、を備える遊技場用システム1は、複数の大当り状態のうち個別の大当り状態における遊技情報を収集可能な第1収集手段と、EX大当りにおける遊技情報を収集可能な第2収集手段と、を備えており、管理装置10が、第1収集手段により収集された遊技情報を出力可能である一方、遊技機2毎に設けられた情報表示装置3は、第2収集手段により収集された遊技情報を表示可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、遊技場用システムに関する。
従来より、遊技機の連荘を適切に特定し、連荘判定期間である旨を示す連荘中表示を行うことができる情報表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
さて近年、遊技機の興趣向上のため、複雑な遊技性を持つ遊技機が多く登場しており、例えば特定の条件が成立した場合に複数の大当りを発生可能であって、当該複数の大当りを一度の大当りとして報知することで大当り一回当たりの出玉を多く報知するという遊技性の遊技機も存在している。
特開2013-169235号公報
上記のごとく、複数の大当りを一度の大当りとして報知し、大当り一回当たりの出玉が多くなるように報知する遊技性を備える遊技機では、遊技者は、一度の大当りとして報知される大当りの回数を把握したいと考える傾向にある。一方、遊技場の管理者等は、複数の大当りであっても一回の大当り毎の遊技情報を正確に把握することで遊技機における出玉率の調整に活用したいと考える。このような遊技性の遊技機を管理するため、遊技者の要望および遊技場の管理者等の要望の両方に応えられる遊技場用システムが要望されている。
本発明は、上記の課題に鑑み、遊技性が複雑な遊技機であっても、遊技場管理者及び遊技者にとって好適な管理を行うことができる遊技場用システムを提供することを目的とする。
本発明の遊技場用システムは、所定条件が成立した場合に、複数の大当り状態を合算した大当り状態である特定大当り状態として遊技者に報知する遊技機と、複数の遊技機を管理対象とする管理装置と、遊技情報を表示するために遊技機毎に設けられる情報表示装置と、を備えるシステムである。
この遊技場用システムは、前記複数の大当り状態のうち個別の大当り状態における遊技情報を収集可能な第1収集手段と、特定大当り状態における遊技情報を収集可能な第2収集手段と、を備えている。管理装置は、第1収集手段により収集された遊技情報を出力可能である。遊技機毎に設けられた情報表示装置は、第2収集手段により収集された遊技情報を表示可能である。
所定条件が成立した場合に、複数の大当り状態を合算した大当り状態である特定大当り状態として遊技者に報知するという複雑な遊技性を備える遊技機の場合、遊技場の管理者等と遊技者とが所望する遊技情報が異なる可能性がある。管理装置と情報表示装置とで異なる遊技情報を出力あるいは表示すれば、上記のごとく遊技性が複雑な遊技機であっても、遊技場の管理者等および遊技者にとって好適な管理を行うことができる。
遊技場用システムの構成を示すシステム図。 パチンコ遊技機及びカードユニットの正面図。 パチンコ遊技機及びカードユニットの電気的構成を示すブロック図。 遊技機の遊技状態を示すタイムチャート。 情報表示装置の正面図。 情報表示装置の電気的構成を示すブロック図。 遊技機の遊技状態と遊技状態を示す信号出力の説明図。 情報表示装置による遊技情報の表示画面の正面図。 表示手段としての情報表示装置の動作の流れを示すフロー図。 情報表示装置による特賞履歴の表示画面の正面図。 管理装置による管理情報の説明図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、所定条件が成立した場合に、複数の大当り状態を合算した特定大当り状態(EX大当り)として遊技者に報知する遊技機2と、複数の遊技機2を管理対象とする管理装置10と、遊技情報を表示するために遊技機2毎に設けられる情報表示装置3と、を備える遊技場用システム1の例である。この内容について、図1~図11を用いて説明する。
まず、本例の遊技場用システム1が導入された遊技場について説明する。遊技場では、遊技機2に対して、遊技に必要な遊技価値を付与するカードユニット4および情報表示装置3等が個別に設置されている。さらに、2台の遊技機2毎に、中継装置109が1台ずつ設置されている。
遊技場内の管理スペースには、遊技機2を含む遊技場内の各種機器を管理するための管理装置10が設置されている。また遊技場内には、図示しない景品交換カウンタが設けられ、遊技者が獲得した遊技価値を景品に交換するための景品交換端末(図示略)が設置されている。遊技場では、管理装置10を中心として、遊技場内に設置された機器(遊技機2、カードユニット4、情報表示装置3など)を含む遊技場用システム1が構成されている。
中継装置109は、カードユニット4及び情報表示装置3といった遊技機2側の装置と、管理装置10と、の間のデータ送受信を中継する端末装置である。上記の通り、中継装置109は、遊技機2台につき、1台ずつ設置されている。
情報表示装置3は、遊技機毎に1台ずつ、個別に設置される表示装置である。情報表示装置3の設置場所は、対応する遊技機2の上方である。情報表示装置3は、対応する遊技機2側から出力される遊技情報に基づいて各種の表示用情報を作成し表示する。情報表示装置3は、カードユニット4及び中継装置109経由にて、対応する遊技機2の遊技に係る各種遊技情報や遊技信号を受信する。
本例の遊技機2は、遊技媒体である遊技玉を発射して遊技されるパチンコ遊技機である。遊技機2は、遊技点を使用した遊技の実行に応じて、各種の遊技情報を信号出力の形式でカードユニット4へ送信する。本例では、遊技価値である得点を消費して、遊技媒体である遊技玉を発射して遊技される封入式のパチンコ遊技機を、遊技機2の一例として例示する。遊技機2では、いずれかの入賞口への遊技玉の入賞に応じて、遊技価値をなす得点が付与される。
カードユニット4は、各遊技機2に対して個別に設置され、遊技に必要な得点の付与処理や、得点を記録した遊技カード(図示しない記録媒体の一例)の発行処理など、得点に関する処理を行う得点処理装置である。このカードユニット4は、遊技機2の側方、隣り合う遊技機2との間隙に配置される。なお、本例の説明では、計数済みの得点を「持点」、遊技に使用可能な状態にある得点を「遊技点」と称する。全得点数は、持点数と遊技点数との合計点数とする。
遊技場では、各種機器が通信可能に接続された有線LAN等の場内ネットワーク100が構築されている。遊技機2と通信可能に接続されたカードユニット4や情報表示装置3等が、中継装置109を介して場内ネットワーク100に接続されている。場内ネットワーク100では、カードユニット4や情報表示装置3等の遊技機2の周辺装置と、管理装置10と、の間の各種の通信が中継装置109を介して実現されている。本例の遊技場用システム1は、この場内ネットワーク100を利用してシステム構成されている。
以下、(A)遊技機及びカードユニットの構成及び基本動作、(B)情報表示装置の構成、(C)管理装置の構成、(D)遊技機の出力信号、(E)情報表示装置による表示情報、(F)管理装置による管理情報、について詳しく説明する。
(A)遊技機及びカードユニットの構成及び基本動作
封入式のパチンコ遊技機である本例の遊技機2(図2)は、上記のごとく、遊技価値である遊技点(得点)を消費(使用)して遊技媒体である遊技玉を発射して遊技される遊技機である。遊技機2は、カードユニット4から遊技点数を受信すると、その遊技点数分の遊技玉を発射することが可能となり、遊技点数がゼロになった時点で遊技玉を発射できなくなる。遊技機2は、所定の計数操作に応じて遊技点数をカードユニット4へ送信し、遊技点数を減算する。また、遊技機2は、遊技者による情報表示操作に応じて各種の遊技データ(大当り回数、特図抽選回数など)を表示可能である。
本例で例示する遊技機2は、特図始動口221への入賞に応じて大当り抽選が実行され、大当りに当選したときに大当り図柄が表示されて大当り状態が発生する、いわゆるセブン機である。
パチンコ遊技機(遊技機)21は、図2に示すように、略円形状の遊技領域(遊技盤)210を有している。遊技領域210の上部、左右両側には装飾ランプ部242が設けられ、遊技領域210の下部、左側にはスピーカ241が配置されている。また、遊技領域210の下側には、情報表示部25が配設され、情報表示部25の右下には、操作ハンドル26が設けられている。
情報表示部25は、液晶ディスプレイにより構成され、その表示画面には、大当り回数や特図抽選回数など遊技に関する各種の遊技情報等、各種の情報が表示される。情報表示部25の表示画面は、シート状のタッチパネル251(図3)が積層されたタッチ操作が可能な表示画面となっている。表示画面へのタッチ操作に応じて、情報表示部25による表示内容を切替可能である。遊技点数をカードユニット4へ送信させるための上記の所定の計数操作は、表示画面へのタッチ操作による操作である。情報表示部25の表示画面には、カードユニット4から受信した遊技点や、入賞に応じて付与された得点に基づく遊技点、などの累計の遊技点数が表示される。
遊技領域210は、遊技媒体である遊技玉が流下する領域である。遊技領域210では、図柄表示部24を含む表示装置が中心近くに配置されている。図柄表示部24の下側には、第1特図始動口221と、第2特図始動口222と、が上方から順番に配置されている。さらに、第2特図始動口222の下方に当たる遊技領域210の最下部には、入賞しなかった遊技玉を回収するためのアウト孔220が設けられている。遊技者側から向かって図柄表示部24の右側には、上方から順番に、開閉入賞装置225、大入賞口226、普図始動口223、が配置されている。さらに、開閉入賞装置225の内部には、特定領域の一例をなすV入賞口225Vが設けられている。
図柄表示部24は、液晶ディスプレイにより図柄を変動表示する表示部である。図柄表示部24は、特図抽選の当否(抽選結果)を表示する特図表示部としての機能と、普図抽選の当否(抽選結果)を表示する普図表示部としての機能と、を有している。特図表示部としての図柄表示部24は、表示画面の中央に大きく3桁の数字図柄を表示する。特図抽選の当選(大当り)は、333あるいは777など、ぞろ目の数字図柄の組合せにより報知される。普図表示部としての図柄表示部24は、表示画面の右下の矩形領域において普図抽選の当否を表示する。普図抽選の当否は、例えば〇か×かによって報知される。但し、後述する時短状態においては、普図抽選の当否を特図表示部で表示するようにしてもよい。その場合、ぞろ目の数字図柄の組合せに代えて、専用の図柄を表示するようにする。
第1特図始動口221及び第2特図始動口222は、特別図柄の当否判定(以下、特図抽選という。)の契機となる入賞口である。第1特図始動口221が、入賞率が不変のヘソ入賞口である一方、第2特図始動口222は、電動チューリップ(電動役物)を備え、電動チューリップの開閉に応じて入賞率が大きく変動する可変入賞口である。第2特図始動口222の上方には第1特図始動口221が配置されており、電動チューリップが開放しない限り第2特図始動口222への入賞が発生しないようになっている。第1(第2)特図始動口221(222)に遊技玉が入賞(始動入賞)すると、第1(第2)特図抽選用の抽選用乱数が抽出され、第1(第2)特図を抽選するという大当り抽選が実行される。
普図始動口223は、普通図柄の当否判定(以下、普図抽選という。)の契機となる入賞口である。普図始動口223へ入賞すると、普図抽選用の抽選乱数が抽出され、普図抽選が実行される。この普図抽選に当選すると、第2特図始動口222の電動チューリップが開放し入賞率が高くなる。上記のごとく、普図抽選の当否は、図柄表示部24によって表示される。
パチンコ遊技機21は、図3のごとく主制御部20を中心として構成されている。主制御部20は、CPU(Central Processing Unit)201、記憶素子であるROM(Read Only Memory)202・RAM(Random Access Memory)204、入出力インタフェースをなすI/O(Input/Output)205等を備えている。
RAM204の記憶領域には、発射可能な遊技玉の球数を表す遊技点や、遊技者が獲得した遊技価値の現在値であって打止の判断対象となる得点数や、予め設定された打止値、等の記憶エリアが設けられている。RAM204を含む主制御部20は、遊技者が所有する遊技価値を記憶する手段等としての機能を備えている。
主制御部20に対しては、情報表示部25、タッチパネル251、演出制御部291、入賞した遊技玉のセンサ293~298、始動口や入賞口を開放するソレノイド281~284、及び電力供給のための電源回路部298、設定操作部23等が電気的に接続されている。さらに、主制御部20には、カードユニット4との通信窓口をなすI/F部200が電気的に接続されている。
演出制御部291には、スピーカ241を駆動するアンプ241Aや装飾ランプ部242が電気的に接続されているほか、図柄表示部24の表示画面を制御する表示制御部292が通信可能に接続されている。
入賞した遊技玉の検出センサとしては、第1特図始動口221への入賞を検出する特図1入賞センサ293、第2特図始動口222への入賞を検出する特図2入賞センサ294、普図始動口223の入賞を検出する普図入賞センサ295、及び大入賞口226への入賞を検出する大入賞センサ296、開閉入賞装置225への入賞を検出する開閉装置入賞センサ297、V入賞口225V(特定領域)への入賞を検出するV入賞センサ298、等がある。
始動口や入賞口を開放するソレノイドとしては、第2特図始動口222の電動チューリップを開放する特図2始動ソレノイド(SLD)281、開閉入賞装置225を開放する開閉入賞装置ソレノイド282、V入賞口225Vを開放するV入賞口ソレノイド283、大入賞口226を開放する大入賞口ソレノイド284、等がある。
設定操作部23は、各種の設定を行うための操作部である。設定操作部23は、遊技機本体の内部に設けられ、遊技盤面を前方へ開放すると操作可能になる。設定操作部23によれば、大当り確率が異なる例えば6段階の設定値のうちのいずれかを設定する設定操作や、打止値の設定操作、などを行うことができる。なお、設定値や打止値の設定は、管理装置10による遠隔制御により実行しても良い。
遊技機2に個別に対応するカードユニット4は、隣り合う遊技機2との台間スペースに設置されている(図1参照。)。このカードユニット4は、遊技玉を発射する権利となる遊技点(得点)の付与機能(貸出機能)を備えている。
カードユニット4の前面(図2参照。)には、装置エラー等の作動状態を表示する状態ランプ41、紙幣挿入口420、液晶表示画面にタッチパネルが積層されタッチ操作可能な表示部43、代金引き落としに応じて遊技に必要な遊技点の貸出を受けるための貸出ボタン44、計数済みの得点である持点を遊技点に変換するための再遊技ボタン45、遊技カードの返却を求める返却ボタン46、カード挿入口470、等が配設されている。
カードユニット4は、図3のごとく、CPU401、ROM402、RAM403、I/O404等を備える制御部40を中心として電気的に構成されている。制御部40に対しては、上記の各構成のほか、紙幣処理部42、カード処理部47、I/F部400が電気的に接続されている。カードユニット4は、I/F部400を介して中継装置109と通信可能であるほか、対応する遊技機2と直接接続されている。
続いて、遊技機2及びカードユニット4の基本動作を説明する。遊技機2は、対応するカードユニット4から遊技点(得点)を受信すると、その遊技点数分の遊技玉を発射できるようになる。遊技機2は、遊技玉を発射する毎に1玉ずつ遊技点数を減算する一方、入賞が発生した場合には、入賞に応じた得点を遊技点数に加算する。遊技機2では、この遊技点数がゼロになった時点で、遊技玉の発射ができなくなり遊技を継続できなくなる。
遊技機2では、操作ハンドル26を操作することで遊技領域210の左上に配置された発射装置(図示略)から遊技玉を発射できる。通常状態下では、遊技領域210の左側の領域を狙って遊技玉を発射する、いわゆる左打ちを行い、第1特図始動口221への入賞を目指すと良い。第1特図始動口221へ入賞すると第1特図抽選による大当り抽選が実行される。なお、この大当り抽選をスタートと称する場合もある。
第1特図抽選では、1/239の確率で大当り抽選が実行される。第1特図による大当り抽選に当選すると、大当り遊技が開始(大当り状態に移行)され、抽選された第1特図の種類に応じたラウンド(R)数に亘って大入賞口226が開放する。第1特図に由来する大当り遊技は、すべて4Rとなる。なお1Rの上限入賞数は10個である。大入賞口226に遊技玉が入賞すると15点分の遊技点数が加算される。
第1特図に由来する大当り遊技が終了すると時短状態に移行する。時短状態は、通常状態より普図抽選の当選確率が向上する特別状態である。そのため、この時短状態では、遊技領域210の右側を狙って遊技玉を狙って発射する、いわゆる右打ちを行い、一般入賞口である普図始動口223への入賞を目指すと良い。
普図始動口223に入賞すると、1/70の確率で普図抽選が実行される。時短状態では、普図抽選の回数をスタートに含めても良い。普図抽選に当選すると、第2特図始動口222の電動チューリップが開放し、入賞率が格段に高くなる。そして第2特図始動口222に遊技玉が入賞すると、第2特図による大当り抽選が実行される。第2特図による大当り抽選では、1/239の確率で大当り抽選に当選し、1/1.004の確率で小当りに当選する。
第2特図による大当り抽選に当選した場合、第1特図の場合と同様、大当り遊技が開始される。第2特図に由来する大当り遊技のラウンド数は10Rである。第2特図で小当りに当選すると、開閉入賞装置225が開放する。上記のごとく、開閉入賞装置225の内部には、V入賞口(特定領域)225Vが設けられている。V入賞口225Vに入賞すると、大当り遊技が開始される。すなわち、小当りを経由して大当り遊技が開始される。
小当り経由での大当り遊技では、小当り当選時の第2特図の種類に応じたラウンド数に亘って大入賞口226が開放し、20%の割合で10R、80%の割合で2Rとなる。第2特図による大当り遊技及び小当り経由の大当り遊技の終了後は、時短状態に移行する。時短状態は、いずれの場合でも所定回数、普図抽選が実行されるまで継続し、普図抽選に100回連続して非当選の場合に通常状態に移行する。
上記のごとく、普図抽選に当選すると、第2特図始動口222の電動チューリップが開放し、第2特図抽選が受けられるが、第2特図抽選による図柄変動中は入賞が貯留される。第2特図は、2個の入賞を貯留可能である。なお、以下の説明では、貯留する入賞個数を保留数とする。
第2特図抽選では、ほぼ1/1(≒1/239+1/1.004)の確率で大当りか小当りに当選する。小当りでは、ほぼ1/1でV入賞口225Vに入賞することから第2特図抽選でほぼ大当りに当選する。それ故、一回の普図当選で最大3回(1個目入賞による図柄変動及び2個の保留数による図柄変動)の大当りに当選することができ、本例の遊技機2では、最大3回の大当りが1回の大当りとして報知される。そのため、遊技者は3回の大当りを1回の大当りとして認識する。
本例の遊技機2については、時短状態下での大当り状態の発生が上記の所定条件として設定されている。遊技機2は、当該所定条件が成立した場合に、複数の大当り状態を合算した大当り状態をEX大当り(特定大当り状態)として遊技者に報知する。情報表示装置3や管理装置10等では、時短状態下での大当り状態の発生に応じて、遊技機2での所定条件の成立を判定できる。
なお、通常状態とは、時短状態及び大当り状態を除く状態であり、通常状態における普図抽選の当選確率は1/65536である。通常状態でない状態である時短状態及び大当り状態を、特別状態とする。
遊技機2は、遊技点を消費する遊技の実行に応じて各種の遊技信号をカードユニット4へ送信する。例えば、本例の遊技機2は、以下の各遊技信号をカードユニット4へ送信する。遊技機2が出力する遊技信号は、カードユニット4経由にて、中継装置109、管理装置10、情報表示装置3、等に送信される。
・セーフ信号:遊技者に付与される遊技点数であるセーフを特定可能な信号。
・アウト信号:発射されたパチンコ玉の数であるアウトを特定可能な信号。
・大当り信号:大当り状態を特定可能な信号。
・特別状態信号:大当り状態及び時短状態中に出力される信号。
・スタート信号:第1特図始動口221及び普図始動口223への入賞による図柄変動を特定可能な信号。
なお、遊技機2での遊技を終了する際などでは、遊技機2が記憶している遊技点数の計数を受ける必要がある。遊技点数の計数のためには、情報表示部25に表示される図示しない計数ボタンをタッチ操作(計数操作)すれば良い。計数操作に応じて遊技点が、カードユニット4に送信され、遊技点数が減算される。短タッチの計数操作により遊技点が1点ずつ送信され、長タッチ(連続タッチ)の計数操作により遊技点が全点一括して送信される。カードユニット4では、遊技機2から受信した遊技点が持点へ変換される。遊技機2が記憶している遊技点数は、カードユニット4への送信完了に応じてゼロになる。
カードユニット4は、対応する遊技機2から上記の各種の遊技信号を受信して稼動データ(遊技情報)を集計し記憶すると共に、中継装置109経由にて随時、管理装置10及び情報表示装置3に向けて稼動データや遊技信号を送信する。また、カードユニット4は、遊技者の入金残高や持点数などの得点数等、遊技者の所有価値の情報についても随時、管理装置10へ送信する。なお、カードユニット4は、管理装置10から各種設定情報(遊技機番号、機種名、得点単価など)を受信し、記憶する。
カードユニット4が集計する稼動データとしては、例えば、以下のデータがある。
(1)大当り回数:大当り状態の発生回数(連荘回数)。
(2)大当り間スタート:直前の大当り状態が終了してからの大当り抽選回数であるスタート回数(只今スタート回数)。
(3)本日累計スタート:当日、開店後の累計スタート回数。
(4)持点数:遊技者が獲得した得点のうち、計数済みの得点である持点の点数。
(5)差点数:営業開始時点からの付与点数から消費点数を差し引いた点数。
カードユニット4は、紙幣を受け付けると、その紙幣の額を入金残高(上限10000円)に加算して記憶する。遊技カードを受け付けたときは、その遊技カードの識別情報であるカードIDを対応付けて管理装置10が記憶しているカード情報と照合する。そして、カードユニット4は、照合結果がOKのとき、そのカード情報に係る入金残高及び持点数を表示する。
カードユニット4は、貸出ボタン44の操作など、遊技者の求めに応じて遊技者の入金残高、貯玉、持点を遊技点に変換し、対応する遊技機2へ送信する。例えば貸出ボタン44が操作されたときには、一定金額(例えば1000円)ずつ遊技点(250点)に変換し、遊技機2へ送信する。例えば再遊技ボタン45が操作されたときには、持点を250点ずつ遊技点へ変換して遊技機2へ送信し、持点による再プレイを可能にする(再プレイ処理)。
カードユニット4は、持点数、遊技点数、及び持点数と遊技点数との合計点数である全得点数、などの得点数を記憶、表示する。カードユニット4は、対応する遊技機2から得点の加算情報及び減算情報を受信し、記憶している得点数を更新する。そして、得点数の更新に応じて、得点数情報を中継装置109へ送信する。
カードユニット4は、入金残高及び持点の少なくとも何れか一方が存在する状態で返却ボタン46が操作されたときは、その入金残高及び持点数を遊技カードに記録して発行する。遊技機2が記憶する遊技点数については、遊技カードには記録されず、遊技機側に記憶されたまま残る。なお、カードユニット4は、カードストッカーを内蔵し、最大10枚の遊技カードをストック可能である。
ここで、遊技機2の遊技中の遊技状態の遷移について、図4に例示するタイムチャートを参照しながら説明する。
通常状態では、第1特図による大当り抽選が行われる。大当り抽選に当選すると大当り状態に移行して大当り遊技が開始される。大当り遊技の終了後には、普図抽選が100回実行される時短状態に移行する。時短状態では普図抽選が行われ、普図抽選に当選すると第2特図始動口222の電動チューリップが開放し、第2特図による大当り抽選が実行される。
第2特図始動口222の電動チューリップの開放中の入賞に応じた図柄変動中に特図保留を2個保留できる。遊技機2では、1個目入賞による1回の大当りと、2個の特図保留による2回の大当りと、の計3回の大当りが、1回の大当り(EX大当り、特定大当り)として遊技者に報知される。図4に例示するタイムチャートでは、通常状態下で大当り抽選に当選し、時短状態中に普図抽選に当選し3回の大当り遊技が実行され、3回の大当り遊技終了後における時短状態でさらに普図抽選に当選する遊技の流れを例示している。上段の丸囲み数字は、後述する通り、管理装置10で収集される個別の大当り回数である。下段の丸囲み数字は、後述する通り、情報表示装置3で表示される初当りとEX大当り中の大当りを合算した大当りとの回数である。
遊技機2においては、EX大当りの回数が、遊技者に対して報知される大当りの回数である。情報表示装置3では、EX大当りの回数を表示することが望ましい。しかしながら遊技場の管理者等にとっては、各大当りについて当選回数や大当り中の遊技情報を収集した方が、営業データを把握する上で望ましい。そこで、管理装置10においては、図4中の上段の丸囲み数字における個別の大当り中の遊技情報を収集する一方、情報表示装置3においては、下段の丸囲み数字における大当り中の遊技情報を収集し表示する。情報表示装置3では、時短状態において大当りした場合にEX大当りの発生を判定し、判定してから所定回数(特定した大当りを含んで3回)の大当りをEX大当りと特定して遊技情報を収集する。
(B)情報表示装置の構成
情報表示装置3(図5)は、対応する遊技機2に関する各種の情報を表示する装置である。情報表示装置3は、管理装置10から各種の設定情報や対応する遊技機2に関する情報を受信すると共に、対応する遊技機2が出力する各種の遊技信号や遊技情報を中継装置109経由でカードユニット4から受信する。そして、情報表示装置3は、受信した設定情報や遊技信号や遊技情報等に基づいて各種の表示用情報を作成して表示する。
管理装置10から受信する設定情報としては、例えば、対応する遊技機2の機種名、識別情報となる台番号、大当り確率や大当り出玉数などの遊技性能、等の情報がある。カードユニット4から受信する対応する遊技機2の遊技情報としては、例えば、大当り抽選回数(スタート回数)、大当りの発生回数、遊技点数や、持点数、等の情報がある。
情報表示装置3は、中継装置109経由で受信した遊技信号や遊技情報に基づき、スタート回数や大当り回数等の各種稼動データを集計し表示したり、遊技状態を区別して遊技状態の表示を行ったりする。
情報表示装置3は、大型の液晶ディスプレイよりなる液晶表示部33を備えている。液晶表示部33の画面330の下側には、呼出ボタン341、リモコン受光部347、各種の操作ボタン群345、などが配置され、上半分を取り囲むようにランプ部32が配設されている。
情報表示装置3は、図6のごとく、制御部30を中心として電気的に構成されている。制御部30は、ソフトウェアを実行して各種演算を実施するCPU301、メモリ手段としてのROM302・RAM304、信号の入出力を行うI/O部305を含んでいる。制御部30に対しては、外部と信号の送受信を実行するI/F部308、液晶表示部33、従業員の呼出機能を有するランプ部32、呼出ボタン341、操作ボタン群345、及びリモコン受光部347、等が電気的に接続されている。
情報表示装置3は、以下の各手段としての機能を備えている。
(1)判定手段:遊技機2から出力される遊技信号に基づいて所定条件が成立したか否かを判定する手段。なお、本例では、所定条件として、時短状態下での大当り状態の発生という条件が設定されている。
(2)特定手段:判定手段による判定の結果、上記の所定条件が成立した場合に特定大当り状態の一例であるEX大当りの発生を判定する手段。
(3)第2収集手段:特定手段による特定の結果、EX大当り(特定大当り状態)における遊技情報を収集可能な手段。
(4)表示手段:第2収集手段により収集された遊技情報を表示可能な手段。
判定手段としての情報表示装置3は、時短状態を示す特別状態信号を受信し、かつ、大当り状態を示す大当り信号を受信すると、上記の所定条件が成立したと判定する。そして特定手段としての情報表示装置3は、時短状態下での大当り状態の発生により所定条件が成立したと判定されたとき、特定大当り状態の一例であるEX大当りの発生を判定する。第2収集手段としての情報表示装置3は、所定条件に係る大当り信号に対応する大当りを含む3回の大当りをEX大当りとして区別して遊技情報を収集する。EX大当りに係る遊技情報は、表示手段としての液晶表示部33により表示される。
(C)管理装置の構成
管理装置10は、遊技場内に設置される全ての機器(遊技機2、カードユニット4、情報表示装置3など)の稼動状況を管理するコンピュータ装置である。管理装置10は、遊技場を管理するために遊技場の管理者等が管理している。遊技場の管理者等は、管理装置10において、各機器の動作に必要な各種の設定情報を入力可能である。管理装置10は、遊技場内の各機器に対し、入力された各種設定情報を送信する。
管理装置10は、遊技者の遊技履歴データや、各遊技機2の遊技情報(稼動データ)等、を収集して記憶し管理する機能を備えている。
遊技履歴データには、遊技者が所有する入金残高や、遊技者が獲得した遊技価値を表す得点数等が含まれる。遊技場では、遊技カードに対応付けて各遊技者の所有価値が管理されている。管理装置10は、遊技カードの識別情報であるカードIDを対応付けた遊技者の所有価値の情報を、カード情報として記憶している。
遊技情報には、大当り回数や、スタート回数や、出玉数や、大当り確率等、の稼動データがある。管理装置10は、各遊技機2から受信する遊技信号に基づいて遊技情報を収集し管理する。
管理装置10は、以下の各手段としての機能を備えている。
(1)第1収集手段:遊技機2が出力する遊技信号に基づいて複数の大当り状態のうち個別の大当り状態における遊技情報を収集可能な手段。
(2)出力手段:第1収集手段により収集された遊技情報を出力可能な手段。
本例の遊技場用システム1では、時短状態で大当りが発生したとき、情報表示装置3が、その大当りを含む3回の大当りを1回のEX大当りとして報知する一方、第1収集手段としての管理装置10は、遊技機2から受信する大当り信号が3回分であることから、3回分の大当りをそれぞれ区別して特定し遊技情報を収集する。
(D)遊技機の出力信号
遊技機2が出力する遊技信号につき、図7を参照して説明する。図7は、図4のタイムチャートに対応している。図7は、図4に例示するタイムチャートに沿う遊技状況下で、遊技機2が出力する遊技信号を説明する図である。
図7中の特別状態の項目は、特別状態信号の出力/非出力を示している。ONが特別状態信号の出力中に対応している。OFFが特別状態信号の出力停止中に対応している。同様に大当り状態の項目は、大当り信号の出力/非出力を示している。ONが大当り信号の出力中に対応している。OFFが大当り信号の出力停止中に対応している。
遊技機2は、大当り状態及び時短状態中に特別状態信号を出力し、大当り状態中に大当り信号を出力する。それ故、特別状態信号の出力状態である一方、大当り信号が出力されていない状態を時短状態と判定できる。図7に例示の遊技状況の場合、特別状態信号の出力状態である一方、大当り信号が出力されていない期間Aや期間B等は、時短状態の期間ということになる。
本例の遊技場用システム1において、管理装置10は、大当り毎に遊技情報を収集する。上記の第1収集手段としての管理装置10は、大当り状態を表す大当り信号を入力する度に、大当りを検知し個別の大当りに関する遊技情報を収集する。
また遊技場用システム1において、上記の第2収集手段としての情報表示装置3は、通常状態での大当りを初当りとし、時短状態における大当りを含む3回の大当りをEX大当りとして遊技情報を収集する。すなわち、情報表示装置3では、通常状態における大当りである図7中の丸囲み数字1の大当りを丸囲み数字1’の初当りとし、時短状態である期間Aにおける大当りである丸囲み数字2の大当りを含む丸囲み数字3、4の大当りを、丸囲み数字2’のEX大当りとする。また情報表示装置3は、丸囲み数字3’のEX大当りも、丸囲み数字2’のEX大当りと同様に区別する。
上記の判定手段としての情報表示装置3は、大当り状態を示す信号を入力した場合に、他の信号入力に基づいて遊技状態を判定する。例えば、時短状態を示す信号を入力している場合に大当り状態を示す信号を入力した場合に、EX大当りの発生を判定する。そのため、情報表示装置3によれば、遊技機2から出力される遊技信号に基づいて特定される遊技状態が異なる場合であっても、遊技機2で報知される遊技状態に則した表示を行うことが可能である。なお、情報表示装置3では、管理装置10と同様、すべての大当りを区別した大当りの合計である累計大当り回数を表示しても良い。
(E)情報表示装置による表示情報
情報表示装置3は、図8に例示するように、液晶表示部33の画面330にて遊技情報を表示可能である。同図の表示画面中の各表示項目の内容は以下の通りである。
・累計大当り回数:当日中に大当りした累計回数。
・初当り回数:通常状態において大当りした回数。
・只今スタート回数:営業開始時点からのスタート回数。大当り終了毎にゼロリセットして加算が再開される。
・累計スタート:営業開始時点からのスタート回数。
・EX大当り突入回数:通常状態で大当りした後の時短状態で大当りした回数。例えば、図7に例示のタイムチャート上の期間Aでの大当りが含まれる。
・EX大当り回数:EX大当りを特定した回数、即ち時短状態で大当りした回数。例えば、図7に例示のタイムチャート上の期間A、Bでの大当りが含まれる。
・EX大当り回数(累計):EX大当り中における大当り回数の累計回数、即ち初当りを除く大当り回数。
・EX大当り中詳細:EX大当り中のラウンド数(10R、2R)の割合。遊技機2から出力される遊技信号のうちセーフ信号に基づいて大当りのラウンドを特定できる。
情報表示装置3による表示動作の流れについて、図9のフロー図を参照して説明する。上記の表示手段としての情報表示装置3は、大当りが発生すると(S101)、当該大当りが発生した際の遊技状態が時短状態であるか否かを判断する(S102)。情報表示装置3は、時短状態であれば(S102:YES)、EX大当りの成立を特定し(S103)、入力した遊技信号をEX大当り中の遊技情報として収集する(S104)。そして、情報表示装置3は、収集した遊技情報をEX大当り中の遊技情報として表示する(S105)。
一方、大当りが発生した際の遊技状態が時短状態でなければ(S102:NO)、情報表示装置3は、通常状態での大当り成立を特定し(S113)、入力した遊技信号を通常状態での大当り中の遊技情報として収集する(S114)。そして、情報表示装置3は、収集した遊技情報を通常状態での大当り中の遊技情報として表示する(S115)。
本例の情報表示装置3によれば、図10に例示するように遊技情報を表示することも可能である。同図に例示する表示画面は、遊技情報として特賞履歴を表示する画面である。同図の表示画面では、EX大当りか初当りか等の大当りの種別と共に、大当りに要したスタート回数、出玉数、連荘回数等が表示されている。なお、遊技者に付与される遊技価値は遊技点であるが、情報表示装置3による図10に例示の表示画面では、便宜上、出玉の単位を「点」ではなく「個」としている。
(F)管理装置による管理情報
本例の遊技場用システム1において、管理装置10は、例えば図11に例示するように遊技情報を管理している。同図は、遊技情報としての特賞履歴を示す図である。同図中の各情報項目の内容は以下の通りである。
・NO.:大当りの回数。
・特賞:特賞の種類。通常状態における大当りを初当り、時短中における大当りを大当り、時短中に普図抽選に当選せずに時短状態から通常状態に移行した場合に時短と記載する。
・スタート:大当り状態が発生した際のスタート回数。時短中は普図抽選回数をスタートに含む。
・出玉:特賞時の出玉数。
・初当り:初当り回数。
・累計大当り:大当りの累計回数。
・最大出玉、最小出玉:当日の最大出玉数、最小出玉数。
・出玉平均:平均の出玉数。
・大当り確率:初当り回数/通常状態におけるスタート回数。
管理装置10は、例えば図11のように管理する遊技情報を適宜、出力可能である。管理装置10が遊技情報を出力する形式としては、液晶ディスプレイ等の表示画面に表示する方法や、プリンタを用いて印字出力する方法や、遊技情報を音声出力する方法等、各種の出力方法が考えられる。
以上のように構成された本例の遊技場用システム1は、所定条件(本例では時短状態下での大当り状態の発生。)が成立した場合に複数の大当り状態を合算した大当り状態である特定大当り状態(本例ではEX大当り)として遊技者に報知する遊技機2と、複数の遊技機2を管理対象とする管理装置10と、遊技情報を表示するために遊技機2毎に設けられる情報表示装置3と、を備えるシステムである。
この遊技場用システム1は、複数の大当り状態のうち個別の大当り状態における遊技情報を収集可能な第1収集手段(管理装置10が備える手段。)と、特定大当り状態における遊技情報を収集可能な第2収集手段(情報表示装置3が備える手段。)と、を備えている。管理装置10は、第1収集手段により収集された遊技情報を出力可能である。遊技機2毎に設けられた情報表示装置3は、第2収集手段により収集された遊技情報を表示可能である。
所定条件が成立した場合に、複数の大当り状態を合算した特定大当り状態(EX大当り)として遊技者に報知するという遊技性を備える遊技機2の場合、遊技場の管理者等と遊技者とが所望する遊技情報が異なる可能性がある。そこで、管理装置10と情報表示装置3とで異なる遊技情報を出力あるいは表示すれば、例示した遊技機2のように遊技性が複雑な遊技機であっても、遊技場の管理者等および遊技者の双方にとって好適な管理を行うことができる。
管理装置10では、複数の大当り状態を合算した特定大当り状態(EX大当り)中の個別の大当り状態に関する遊技情報を収集して管理できる。情報表示装置3では、特定大当り状態(EX大当り)中の合算された大当りに関する遊技情報を収集して表示できる。そのため、本例の遊技場用システム1によれば、複数の大当りを合算して報知するような遊技機2であっても、遊技場管理者及び遊技者にとって好適な管理を行うことができるようになる。
表示手段としての情報表示装置3は、第1収集手段により収集された遊技情報をさらに表示可能であり、上記の所定条件が成立したか否かを判定する判定手段による判定の結果、所定条件が成立した場合であっても複数の大当り状態のうち個別の大当りにおける遊技情報を表示する。複数の大当り状態を合算した特定大当り状態(EX大当り)中であっても、個別の大当りに関する遊技情報を表示するように情報表示装置3を構成する場合には、遊技者は特定大当り状態(EX大当り)中の遊技情報を把握できるようになり、遊技機を選択する遊技者に役立つ遊技情報を提供できるようになる。
所定条件が成立した場合に特定大当り状態(EX大当り)の発生を特定する特定手段は、前記判定手段による判定の結果、所定条件が発生した場合に所定回数(本例では3回)、連続した大当り状態を特定大当り状態(EX大当り)と特定する。この場合には、遊技性が複雑な遊技機であっても正確に遊技状態を把握できるようになり、遊技機を選択する遊技者に役立つ遊技情報を提供できるようになるという作用効果が得られる。
本実施形態の構成に代えて、あるいは加えて以下のような構成を採用することも良い。また、以下の各構成を適宜組み合わせて採用することも良い。
遊技信号としてEX大当りを特定可能な遊技信号を遊技機から出力しても良い。その場合、時短状態における大当りによるEX大当りの特定に代えて、あるいは加えて遊技信号によってEX大当りの特定を行うと良い。
EX大当り中の大当り回数は本例に限定されず何れの回数であってもよい。その場合、予め管理装置10で回数を設定しておき、受信した設定情報に基づきEX大当りの特定を行うと良い。
EX大当りが発生する条件は本例に限定されず、どのような条件でEX大当りが発生しても良い。また、本例では、情報表示装置3や管理装置10等において特定大当り状態(EX大当り)を判定するための所定条件として、時短状態下の大当り状態の発生という条件を設定している。これに代えて、例えば、時短状態中に大当り抽選に2回連続で当選したことや、所定の出玉が払出される大当りに2回連続で当選したこと、等を所定条件として設定しても良い。
本例では、情報表示装置3において中継装置109経由で受信した遊技情報に基づいて各種データの集計を行う構成を例示したが、これに代えて、データの集計の一部、又は全部を中継装置109や管理装置10やカードユニット4で行ってもよく、集計されたデータを情報表示装置3で受信して表示するようにしても良い。
本例では、EX大当りの特定を情報表示装置3で行っているが、中継装置109や管理装置10やカードユニット4で、EX大当りの特定を行っても良く、中継装置109や管理装置10やカードユニット4から受信した情報に基づいて表示を行うようにしても良い。
所定回数連続して大当り抽選に非当選の場合に遊技者に対して恩恵が発生する遊技機であれば、所定回数までの残りスタート回数を情報表示装置3にて表示するようにしても良い。その場合、時短状態におけるスタート回数(即ち普図抽選回数)を残りスタート回数から除くと良い。
本例では、入賞に応じて遊技点を付与する封入式のパチンコ遊技機21を、遊技機の一例として例示したが、遊技機はこれに限定されない。入賞に応じて遊技玉を払い出す方式のパチンコ遊技機であっても良い。
本例では、管理装置10における出力手段として、モニタへ表示出力する例を示したが、その他の出力形式でも良く、例えば、スピーカでの出力や紙媒体への印字出力であっても良い。
本例では、情報表示装置3を遊技機2の上方に付設したが、遊技機2の側方や下方であっても良いし、遊技機2に対して一体的に情報表示装置3を付設しても良いし、さらには、情報表示装置3の機能を遊技機2あるいはカードユニット4に組み込むことも良い。
本例では、カードユニット4や情報表示装置3が、中継装置109を介して管理装置10と通信する構成を例示している。これに代えて、中継装置109を設けることなく、遊技機2、カードユニット4、情報表示装置3及び管理装置10が各々直接通信する構成であっても良い。
以上、実施例のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形、変更あるいは適宜組み合わせた技術を包含している。
1 遊技場用システム
10 管理装置(第1収集手段、出力手段)
100 場内ネットワーク
109 中継装置
2 遊技機
21 パチンコ遊技機
3 情報表示装置(判定手段、特定手段、第2収集手段、表示手段)
33 液晶表示部
330 画面
4 カードユニット
43 表示部
44 貸出ボタン
45 再遊技ボタン
46 返却ボタン

Claims (3)

  1. 遊技場に設けられ、通常状態と当該通常状態よりも遊技者にとって有利な状態である時短状態と大当り状態とを発生可能で、所定条件が成立した場合に複数の大当り状態を合算した大当り状態である特定大当り状態として遊技者に報知する遊技機と、複数の前記遊技機を管理対象とする管理装置と、遊技機毎に設けられ遊技機から出力される遊技信号に基づいて遊技情報を表示する情報表示装置と、を備える遊技場用システムにおいて、
    前記遊技信号に基づいて前記複数の大当り状態のうち個別の大当り状態における遊技情報を収集可能な第1収集手段と、
    前記遊技信号に基づいて前記所定条件が成立したか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定の結果、前記所定条件が成立した場合に前記特定大当り状態の発生を特定する特定手段と、
    前記特定手段による特定の結果、前記特定大当り状態における遊技情報を収集可能な第2収集手段と、
    を備え、
    前記管理装置は、前記第1収集手段により収集された遊技情報を出力可能な出力手段を備え、
    前記情報表示装置は、前記第2収集手段により収集された遊技情報を表示可能な表示手段を備えることを特徴とする遊技場用システム。
  2. 前記表示手段は、前記第1収集手段により収集された遊技情報をさらに表示可能であり、前記判定手段による判定の結果、前記所定条件が成立した場合であっても前記複数の大当り状態のうち個別の大当りにおける遊技情報を表示する請求項1に記載の遊技場用システム。
  3. 前記所定条件は、前記時短状態において大当り状態が発生することであり、
    前記特定手段は、前記判定手段による判定の結果、前記所定条件が発生した場合に所定回数連続した大当り状態を前記特定大当り状態として特定する請求項1又は2に記載の遊技場用システム。
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