JP5209847B2 - 電池用ラミネート外装材及びラミネート電池 - Google Patents

電池用ラミネート外装材及びラミネート電池 Download PDF

Info

Publication number
JP5209847B2
JP5209847B2 JP2005369446A JP2005369446A JP5209847B2 JP 5209847 B2 JP5209847 B2 JP 5209847B2 JP 2005369446 A JP2005369446 A JP 2005369446A JP 2005369446 A JP2005369446 A JP 2005369446A JP 5209847 B2 JP5209847 B2 JP 5209847B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
laminate
film
plastic part
base film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005369446A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007173049A (ja
Inventor
一人 八田
雅人 佐藤
毅 杉山
弘幸 山田
正 三重堀
広治 南谷
浩 畑
幸治 宮野
淳 谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Packaging Co Ltd
Sony Corp
Original Assignee
Showa Denko Packaging Co Ltd
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2005369446A priority Critical patent/JP5209847B2/ja
Application filed by Showa Denko Packaging Co Ltd, Sony Corp filed Critical Showa Denko Packaging Co Ltd
Priority to US12/158,548 priority patent/US8323827B2/en
Priority to CN2006800485148A priority patent/CN101346831B/zh
Priority to PCT/JP2006/324962 priority patent/WO2007072736A1/ja
Priority to KR1020087015025A priority patent/KR101325345B1/ko
Priority to DE112006003517T priority patent/DE112006003517T5/de
Priority to TW095147501A priority patent/TWI399877B/zh
Publication of JP2007173049A publication Critical patent/JP2007173049A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5209847B2 publication Critical patent/JP5209847B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

この発明は、携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラ等のモバイル電気機器の電源に使用される電池の本体を包むラミネート外装材と、このラミネート外装材を用いたラミネート電池に関する。
なお、この明細書及び特許請求の範囲において、「アルミ」という語は、純アルミニウムとアルミニウム合金を含むものとする。
近年、モバイル電気機器の小型化、軽量化に伴い、これらに搭載されるリチウムイオン電池やリチウムポリマー電池についても、その外装材として旧来の金属缶に代えて、厚さ20〜100μm程度のアルミ箔の両面にプラスチックフィルムを張り合わせたラミネート外装材を使用することで軽量化が図られている。
ところが、このラミネート外装材は、プレス成形による型付けができるように、焼鈍で軟化させた軟質アルミ箔を使用するので、材料強度が弱くなり、外部からの衝撃で破れたり、ピンホールが発生し易いという欠点がある。このため、従来のラミネート外装材を使用したラミネート電池では、外装の強度を補う目的でプラスチックの射出成形容器に装填されることが多いが(特許文献1参照)、その結果として電池単位の重量が増すと共に部品点数も多くなってしまう。
そこで最近では、電池本体に、焼鈍していない硬質アルミ箔、もしくはその片面又は両面にプラスチックフィルムを貼着したものを巻き付けると共に、両端部にプラスチック部品を嵌め込んで補強する方法が登場している。
特開平11−185728号公報
しかしながら、硬質アルミ箔は材料強度が強過ぎて曲げ加工や型付けを行った際に元の状態に戻り易いため、電池本体に巻き付けた上から粘着テープで止めたり、電池本体とアルミ箔との間に、両面粘着テープを介在させて圧着したり、ホットメルト接着剤の融液やフィルムを介在させて熱接着する必要があった。従って、前記方法では、電池外装の構成要素が多くなる上、粘着テープやホットメルト接着剤の供給・接着機構の組み込みにより、電池製造ラインが複雑化すると共に設備コストも増大するという問題があった。
この発明は、上述の事情に鑑みて、電池用ラミネート外装材として、別途に粘着テープやホットメルト接着剤を使用することなく、電池本体への接着を容易に且つ確実に行え、端部補強用のプラスチック部品を用いる場合でも当該部品に対して強固に接着できるものを提供し、もってラミネート電池の部品数を少なくすると共に、電池製造ラインの簡素化を可能にすることを目的としている。
上記目的を達成するために、この発明の請求項1に係る電池用ラミネート外装材は、ベースフィルムの一面側に金属箔が貼着されると共に、該ベースフィルムの他面側に、電池本体の表面フィルムに対して熱接着可能な軟化点160℃以下の熱接着性樹脂からなる塗膜層が形成されてなるものとしている。
請求項2の発明は、上記請求項1の電池用ラミネート外装材において、上記塗膜層の熱接着性樹脂がエチレン−酢酸ビニル共重合体である構成としている。
請求項3の発明は、上記請求項1又は2の電池用ラミネート外装材において、上記塗膜層の厚さが0.5〜10μmである構成としている。
請求項4の発明は、上記請求項1〜3のいずれかの電池用ラミネート外装材において、ベースフィルムがラミネート電池の端部補強用プラスチック部品に対して熱接着可能な熱可塑性樹脂からなる構成としている。
請求項5の発明は、上記請求項1〜4のいずれかの電池用ラミネート外装材において、金属箔のベースフィルム貼着側とは反対側の表面に、厚さ8〜40μmの延伸フィルムが貼着されてなるものとしている。
請求項6の発明は、上記請求項1〜4のいずれかの電池用ラミネート外装材において、金属箔のベースフィルム貼着側とは反対側の表面に、厚さ0.5〜5μmの熱硬化樹脂層が形成されてなるものとしている。
請求項7の発明は、上記請求項1〜6のいずれかの電池用ラミネート外装材において、金属箔が硬質アルミ箔からなる構成を採用している。
また、この発明の請求項8に係るラミネート電池は、電池本体に前記請求項1〜7のいずれかに記載の電池用ラミネート外装材が前記塗膜層側で接して巻付けられて熱接着されると共に、電池本体の両側にはみ出た該ラミネート外装材の余剰部分で構成される各筒状部に、端部補強用プラスチック部品が少なくとも一部を挿嵌して該ラミネート外装材のベースフィルムに熱接着されてなるものとしている。
なお、硬質アルミ箔とは、加工(圧延)を施して加工硬化させた状態のアルミ箔を意味し、例えば、加工硬化上がりの箔、加工硬化後に適度な熱処理を施した箔等が挙げられ、一般的にJIS規格(JIS H0001)で用いられている質別記号HX1、HX2、HX3、HX4、HX5、HX6、HX7、HX8、HX9のもの(ただし、X:1〜3)が挙げられる。これに対し、軟質アルミ箔は、上記の硬質アルミ箔以外のアルミ箔を意味し、例えば、完全焼き鈍しにより軟化させた状態の箔等が挙げられ、一般的にJIS規格(JIS H0001)でO材と称されているものが挙げられる。
請求項1の発明に係る電池用ラミネート外装材は、それ自体が電池本体の表面フィルムに対して熱接着可能な塗膜層を備えるため、電池本体への装着に際し、別途に粘着テープやホットメルト接着剤を使用することなく、該電池本体に対して直接に容易に熱接着でき、それだけラミネート電池の部品数を少なくできると共に、電池製造ラインの簡素化を可能にする。しかして、その塗膜層は軟化点160℃以下の熱接着性樹脂からなるため、ラミネート外装材を該塗膜層側で接するように電池本体に巻き付けた状態で、160℃以下の低温加熱によって接着固定でき、もって電池本体内のセパレータの融解や電解液の分解等の熱劣化を回避でき、高い電池性能を維持できる。
請求項2の発明によれば、上記塗膜層の熱接着性樹脂がエチレン−酢酸ビニル共重合体であるから、電池本体の表面フィルムに対して優れた熱接着性を発揮すると共に、高温化で粘度が低下して高い熱流動性を示すため、端部補強用プラスチック部品を使用する際、該プラスチック部品とラミネート外装材とを高温で熱圧着することにより、その圧着部位から溶融した塗膜層の熱接着性樹脂が排除され、ベースフィルムと該プラスチック部品とが強接着する
請求項3の発明によれば、電池用ラミネート外装材の前記塗膜層が特定の厚みを有することから、電池本体との熱接着を低温短時間で行える一方、端部補強用プラスチック部品との熱圧着では圧着部位から流去し易くなる。
請求項4の発明によれば、電池用ラミネート外装材のベースフィルムがラミネート電池の端部補強用プラスチック部品に対して熱接着可能であるから、電池本体から外れた部位での高温圧着により、該ベースフィルムとプラスチック部品とを強接着できる。
請求項5の発明によれば、電池用ラミネート外装材の金属箔の外面側表面に貼着された特定厚さの延伸フィルムが保護層として機能するから、ラミネート電池の外装に耐摩耗性、耐衝撃性、耐薬品性が付与される。
請求項6の発明によれば、電池用ラミネート外装材の金属箔の外面側表面に形成された特定厚さの熱硬化樹脂層が保護層として機能するから、ラミネート電池の外装の耐摩耗性、耐衝撃性、耐薬品性が向上する。
請求項7の発明によれば、金属箔として硬質アルミ箔を用いているから、より軽量化することができる。
請求項8の発明に係るラミネート電池は、上記の電池用ラミネート外装材が電池本体に対して確実に接着固定されると共に、電池両端部において端部補強用プラスチック部品が該ラミネート外装材のベースフィルムに強固に接着されたものとなる。
図1(A)〜(C)は、この発明を適用するラミネート電池の外装形成を工程順に示している。このラミネート電池は、図1(A)の如く直方体形状の電池本体10をそれよりも幅広のラミネート外装材11上に載せ、図1(B)の如く該ラミネート外装材11で電池本体10を包み込んで熱接着した上で、ラミネート外装材11の両側余剰部にて構成される両端の長方形の各筒状部11aに、図1(C)の如く直方体形状の端部補強用プラスチック部品12の一部を挿嵌し、該プラスチック部品12とラミネート外装材11とを熱接着によって接着固定したものである。図中の10aは電池の端子を示す。
なお、電池本体10は、リチウムイオン電池やリチウムポリマー電池であり、その表面がポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム、ポリアミド(ON)フィルム、ポリプロピレン(OPP)フィルム等の延伸フィルムにて構成されている。
そして、ラミネート外装材11は、図2に示すように、ベースフィルム1の一面側に金属箔2が接着剤層3を介して貼着されると共に、該ベースフィルム1の他面側に熱接着性樹脂の塗膜層4が形成されたものを基本構成としている。
ここで、ベースフィルム1としては、ポリプロピレン(OPP)フィルム、ポリエチレン(PE)フィルム、ポリカーボネート(PC)フィルム、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)フィルム、12ナイロンの如き接着性ポリアミド(ON)フィルム等の熱可塑性樹脂フィルムが使用されるが、端部補強用プラスチック部品12に対して小さい接着面積でも強固に熱接着できるように、当該プラスチック部品12と同系の熱可塑性樹脂からなるフィルムが好ましく,特に加工性及び絶縁性に優れたオレフィン系樹脂のフィルムが好適である。
しかして、このベースフィルム1の厚みは、電池本体10の凹凸のある表面に対しても圧力緩衝作用で確実に接着できるように20〜100μm程度にするのがよく、薄過ぎては圧力緩衝作用が不充分であるために凹凸のある電池表面には接着不完全になり、厚過ぎてもフィルムが硬くなって接着不完全になる。
金属箔2としては、特に限定されないが、例えばステンレス箔、鉄箔、銅箔、ニッケル箔、硬質アルミ箔等が挙げられる。これらの中でも硬質アルミ箔(硬質アルミニウム箔)が好適である。
金属箔2としては、厚さが40〜200μm程度のものが好適であり、薄過ぎては材料強度に劣る一方、厚過ぎては加工が著しく困難になる。また、接着剤層3の接着成分としては、ポリエステル−ウレタン系やポリエーテル−ウレタン系のものが好ましく使用される。
塗膜層4の熱接着性樹脂としては、電池本体10の表面フィルムに対して熱接着可能な軟化点160℃以下のものであればよいが、特に延伸フィルムに対する接着性に優れるエチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、EVAと略称する)が好適である。しかして、この熱接着性樹脂の軟化点が160℃より高くなると、電池本体10に対する熱接着の温度が高くなるため、電池本体10内のセパレータの融解や電解液の分解等の熱劣化を生じる懸念がある。
この塗膜層4に用いるEVAとしては、酢酸ビニル含量が30〜95質量%、MI(メルトインデックス)が3以上のものが好ましい。これは、酢酸ビニル含量が30質量%未満ではアルコール等の溶媒に溶けにくく、ベースフィルム1への塗布が困難になり、MIが3未満では熱流動性に乏しいため、端部補強用プラスチック部品12との熱接着の際に接着部位から排除されにくく、該プラスチック部品12とベースフィルム1との強接着を妨げることによる。なお、塗工性を向上するために、EVAを一部ケン化変性し、アセトオキシ基、カルボキシル基、水酸基等を含むグラフトポリマーとして、アルコール等の溶媒に対する溶解性を高めてもよい。また、延伸フィルムとの接着性をより向上させるために、エチレン−酢酸ビニル共重合体に少量のエチレン−アクリレート共重合体(EEA)を添加することもできる。
更に、この塗膜層4には、ベースフィルム1との密着性とホットタック性を向上させる粘着付与成分、ならびにラミネート外装材11の巻回状態でのブロッキングを防止するためのブロッキング防止剤を、それぞれ樹脂に対して1〜20質量%程度の範囲で含有させることが推奨される。
上記の粘着付与成分としては、テルペンフェノール樹脂、ロジン及びロジンエステル、石油樹脂等が挙げられ、これらは2種以上を併用してもよいが、特に軟化点60〜160℃で平均分子量3000以下のものが好ましい。これは、軟化点が60℃未満ではブロッキングを生じ易く、160℃より高くなると低温下での熱接着性が発現せず、また平均分子量が3000より大きくなると溶解性ならびにエチレン−酢酸ビニル共重合体との相溶性の悪化を招くことによる。
上記のブロッキング防止材としては、SiO2、CaCO3、BaCO3、TiO2、タルク等の無機質粒子が挙げられ、これらは2種以上を併用してもよいが、特に平均粒子径が1〜10μmで比重3以下のものが推奨される。すなわち、平均粒子径が1μm未満になると、ブロッキング防止材の粒子同士が凝集密着して樹脂中で分散しにくくなり、逆に10μmを越える粒子になると、塗膜層4を形成するためのグラビアコート時にグラビア版の目詰まりが発生する。また、比重が3を越えると、塗布後の乾燥で熱が加わった時に樹脂中で沈降し易く、ブロッキング防止効果を発現しない懸念がある。
ベースフィルム1上に塗膜層4を形成するには、前記のエチレン−酢酸ビニル共重合体の如き樹脂成分と要すれば粘着付与成分及びブロッキング防止材をアルコール中に添加混合して乳化し、これをグラビアコート方式でベースフィルム1上に塗布、乾燥すればよい。この塗膜層4の厚さは、0.5〜10μmと薄く設定するのがよく、0.5μm未満にすることは技術的に難しく、10μmを越えると端部補強用プラスチック部品12との熱接着時に熱流動で排除しにくくなり、ベースフィルム1と該プラスチック部品12との強接着が困難になる。
このような構成のラミネート外装材11を用いて電池本体10の外装を行うには、まず該ラミネート外装材11を塗膜層4側が上向きになるように配置し、この上に図1(A)の如く電池本体10を載せ、図1(B)の如く該ラミネート外装材11を電池本体10に巻き付け、その外側から160℃以下の熱板を当接して熱接着する。これにより、溶融した塗膜層4の熱接着性樹脂を介して電池本体10とラミネート外装材11とが熱接着されて一体化するが、この熱接着の温度が低いため、電池本体10内のセパレータの融解や電解液の分解等の熱劣化が回避され、もって高い電池性能を維持できる。
そして、この熱圧着により、幅広のラミネート外装材11の両側余剰部によって電池本体10の両端にそれぞれ筒状部11aが構成されるから、次に各筒状部11aに図1(C)の如く端部補強用プラスチック部品12の一部を挿嵌し、その外側から180〜220℃の熱板を圧接してラミネート外装材11と該プラスチック部品12とを熱圧着する。
このとき、ラミネート外装材11の両側筒状部11a,11aにおける塗膜層4の熱接着性樹脂は、熱圧着の温度が高いために低粘性で流動性の高い融液となり、熱板の圧力で圧着部位から排除される。従って、同系の樹脂材料からなるラミネート外装材11のベースフィルム1と該プラスチック部品12とが直接に強接着して一体化することになるが、この高温での熱圧着は電池本体10から外れた位置でなされるから、該電池本体10に熱劣化を生じる懸念はない。
上述した実施形態のラミネート外装材11ではラミネート電池の外周面に金属箔2が露呈することになるが、この発明のラミネート外装材においては、金属箔2の表面に耐摩耗性、耐衝撃性、耐薬品性等を付与するために、予め保護層を設けておいてもよい。このような保護層を設けるには、例えば図3に示すように、金属箔2のベースフィルム1貼着側とは反対側の表面に接着剤層6を介して延伸フィルム5を貼着したり、図4に示すように、同表面に熱硬化樹脂層7を塗布形成すればよい。
しかして、延伸フィルム5としては、PET、PEN、ON、OPP等よりなる安価で汎用性のある一般的な樹脂フィルムを使用すればよい。その厚さは8〜40μmの範囲が好ましく、8μm未満では汎用性がなく、40μmよりも厚くなると高価で加工性も悪くなる。また、更に耐摩耗性を向上させるために、延伸フィルム5の表面にシリカやアルミナを真空蒸着したもの、同表面にシロキサン系樹脂をコーティングしたもの、該延伸フィルム5の表面を粗化処理したもの等も使用可能である。なお、接着剤層6としては、ベースフィルム1と金属箔2とを貼着する接着剤層3と同様のものを使用できる。
一方、熱硬化樹脂層7としては、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、硝化綿系樹脂等の熱硬化で強固な皮膜を形成し得る樹脂成分を用いればよい。そして、更に耐摩耗性を向上させるために、これらの樹脂中に5質量%以下のシロキサン系樹脂を添加してもよい。また、熱硬化樹脂層7の厚さは、0.5〜5μmの範囲がよく、薄過ぎては保護層としての効果が期待できず、逆に厚過ぎても却って樹脂層が脆くなる上に加工単価も増大することになる。
以下、この発明の実施例を比較例と対比して具体的に説明する。なお、以下において、部及び%とあるのは、質量部及び質量%を意味する。
実施例1
JIS A3004−H18材からなる厚さ100μmの硬質アルミ箔の一面側に、延伸フィルムとして厚さ12μmのPETフィルムをポリエステル−ウレタン系接着剤を介して貼り合わせると共に、該アルミ箔の他面側にベースフィルムとして同じ接着剤を介して厚さ40μmのCPPフィルム(キャスティングポリプロピレンフィルム)を貼り合わせてラミネートフィルムを作製した。一方、酢酸ビニル含量40%でMIが15のEVA樹脂30部、ケン化度20%にした同EVA30部、軟化点90℃で平均分子量1500のテルペン樹脂10部、粒径2〜5μmで比重2.5〜2.7のSiO2の10部を混合した樹脂混合物に、イソプロピルアルコールと純水とを容量比1:1で混合した溶媒を加え、樹脂固形分が40%となる塗液を調整した。そして、この塗液を前記ラミネートフィルムのCPPフィルム上に乾燥後の厚みが3μmとなるように塗布したのち、200℃で20秒間加熱乾燥することにより、熱接着性樹脂の塗膜層を形成し、電池用ラミネート外装材を作製した。
実施例2
熱接着性樹脂の塗膜層の厚さを1μmに設定した以外は、実施例1と同様にして電池用ラミネート外装材を作製した。
実施例3
ベースフィルムとしてCPPフィルムに代えて厚さ50μmのPCフィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして電池用ラミネート外装材を作製した。
実施例4
延伸フィルムのPETフィルムに代えて、アルミ箔の前記一面側にエポキシ樹脂からなる熱硬化性樹脂の塗布、加熱により厚さ2μmの熱硬化樹脂層を形成した以外は、実施例1と同様にして電池用ラミネート外装材を作製した。
実施例5
延伸フィルムのPETフィルムを貼り合わせなかった以外は、実施例1と同様にして電池用ラミネート外装材を作製した。
比較例1
ベースフィルムのCPPフィルムを使用せず、アルミ箔の前記一面側に直接に熱接着性樹脂の塗膜層を形成した以外は、実施例1と同様にして電池用ラミネート外装材を作製した。
比較例2
熱接着性樹脂の塗膜層の厚さを15μmに設定した以外は、実施例1と同様にして電池用ラミネート外装材を作製した。
[性能評価試験1]
実施例1〜5及び比較例1、2の電池用ラミネート外装材を用い、既述の図1(A)〜(C)で示す方法に準じ、表面がPETフィルムからなるリチウムイオン電池の電池本体に対する熱接着を熱板によって160℃×0.2MPa×2秒の条件で行うと共に、PP製の端部補強用プラスチック部品に対する熱圧着を熱板によって200℃×0.4MPa×3秒の条件で行ってラミネート電池の外装を施した。そして、ラミネート外装材の電池本体及び端部補強用プラスチック部品に対する接着強度を測定した。その結果を表1に示す。なお、端部補強用プラスチック部品は表中ではプラ部品と略記した。
[性能評価試験2]
実施例1〜5及び比較例1、2の電池用ラミネート外装材を性能評価試験1と同様の電池本体に巻き付け、粘着テープで接着して固定したのち、粘着テープ面が上になるように縦500mm、横500mmのポリプロピレン製ケースに入れ、JIS Z0232に基づいた装置で振動範囲5〜100Hzの不規則振動を6時間与えたのち、ラミネート外装材の外観と、電解液漏れの有無を観察した。その結果を表1に示す。なお、ラミネート外装材の外観については、「◎」…外観変化なし、「○」…外面に僅かな傷が発生、「×」…傷が目立って発生、の3段階で評価した。
Figure 0005209847
上表の結果から明らかなように、この発明に係る電池用ラミネート外装材(実施例1〜5)は、電池本体の樹脂フィルム表面に対して容易に且つ確実に熱接着できる上、接着面積が小さいにも拘らず、端部補強用プラスチック部品に対しても強固に熱接着できる。また、実施例1〜4のラミネート外装材は、外装後のラミネート電池の振動試験でも傷を生じにくく、強度にも優れるから、最終形態のラミネート電池としての外観を損ねたり電解液漏れを発生する懸念がない。
この発明を適用するラミネート電池の外装形成を工程順に示し、(A)図は電池本体に対するラミネート外装材の巻き付け前の概略斜視図、(B)図は同巻き付け後の概略斜視図、(C)は端部補強用プラスチック部品を装着した外装完了後の概略斜視図である。 この発明の一実施形態に係る電池用ラミネート外装材の縦断面図である。 他の実施形態に係る電池用ラミネート外装材の縦断面図である。 更に他の実施形態に係る電池用ラミネート外装材の縦断面図である。
符号の説明
1・・・・・ベースフィルム
2・・・・・金属箔
3・・・・・接着剤層
4・・・・・熱接着性樹脂の塗膜層
5・・・・・延伸フィルム
6・・・・・接着剤層
7・・・・・熱硬化樹脂層
10・・・・電池本体
11・・・・ラミネート外装材
11a・・・筒状部
12・・・・端部補強用プラスチック部品

Claims (8)

  1. 電池本体と、
    ベースフィルムの一面側に金属箔が接着剤層を介して貼着されると共に、該ベースフィルムの他面側に、熱接着性樹脂の塗布、乾燥により厚さが0.5〜10μmの塗膜層が形成され、前記金属箔のベースフィルム貼着側とは反対側の表面に、接着剤層を介して延伸フィルムが貼着されてなる電池用ラミネート外装材とを備え、
    前記塗膜層は、前記電池本体の表面フィルムに対して熱接着可能な軟化点160℃以下の熱接着性樹脂からなり、
    前記ベースフィルムは、ラミネート電池の端部補強用プラスチック部品に対して熱接着可能な熱可塑性樹脂からなり、
    前記電池本体に前記電池用ラミネート外装材が前記塗膜層側で接して巻付けられて熱接着されると共に、電池本体の両側にはみ出た該ラミネート外装材の余剰部分で構成される各筒状部に、端部補強用プラスチック部品が少なくとも一部を挿嵌して該ラミネート外装材に熱接着されてなるラミネート電池であって、
    前記端部補強用プラスチック部品と前記ラミネート外装材との熱接着は、前記端部補強用プラスチック部品と前記ラミネート外装材とが熱圧着されることにより、該圧着部位から溶融した塗膜層の熱接着性樹脂が排除されて、前記端部補強用プラスチック部品と、前記ラミネート外装材のベースフィルムとが接着されてなされたものであることを特徴とするラミネート電池。
  2. 前記延伸フィルムの厚さが8〜40μmである請求項1に記載のラミネート電池。
  3. 電池本体と、
    ベースフィルムの一面側に金属箔が接着剤層を介して貼着されると共に、該ベースフィルムの他面側に、熱接着性樹脂の塗布、乾燥により厚さが0.5〜10μmの塗膜層が形成され、前記金属箔のベースフィルム貼着側とは反対側の表面に、熱硬化樹脂層が形成されてなる電池用ラミネート外装材とを備え、
    前記塗膜層は、前記電池本体の表面フィルムに対して熱接着可能な軟化点160℃以下の熱接着性樹脂からなり、
    前記ベースフィルムは、ラミネート電池の端部補強用プラスチック部品に対して熱接着可能な熱可塑性樹脂からなり、
    前記電池本体に前記電池用ラミネート外装材が前記塗膜層側で接して巻付けられて熱接着されると共に、電池本体の両側にはみ出た該ラミネート外装材の余剰部分で構成される各筒状部に、端部補強用プラスチック部品が少なくとも一部を挿嵌して該ラミネート外装材に熱接着されてなるラミネート電池であって、
    前記端部補強用プラスチック部品と前記ラミネート外装材との熱接着は、前記端部補強用プラスチック部品と前記ラミネート外装材とが熱圧着されることにより、該圧着部位から溶融した塗膜層の熱接着性樹脂が排除されて、前記端部補強用プラスチック部品と、前記ラミネート外装材のベースフィルムとが接着されてなされたものであることを特徴とするラミネート電池。
  4. 前記熱硬化樹脂層の厚さが0.5〜5μmである請求項3に記載のラミネート電池。
  5. 前記塗膜層の厚さが0.5〜3μmである請求項1〜4のいずれか1項に記載のラミネート電池。
  6. 前記塗膜層の熱接着性樹脂がエチレン−酢酸ビニル共重合体である請求項1〜5のいずれか1項に記載のラミネート電池。
  7. 前記金属箔が硬質アルミ箔である請求項1〜のいずれか1項に記載のラミネート電池。
  8. 前記端部補強用プラスチック部品と前記ラミネート外装材とが180〜220℃の熱板の圧接により熱圧着されたものである請求項1〜7のいずれか1項に記載のラミネート電池。
JP2005369446A 2005-12-22 2005-12-22 電池用ラミネート外装材及びラミネート電池 Active JP5209847B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005369446A JP5209847B2 (ja) 2005-12-22 2005-12-22 電池用ラミネート外装材及びラミネート電池
CN2006800485148A CN101346831B (zh) 2005-12-22 2006-12-14 电池用叠层外装材料以及叠层电池
PCT/JP2006/324962 WO2007072736A1 (ja) 2005-12-22 2006-12-14 電池用ラミネート外装材及びラミネート電池
KR1020087015025A KR101325345B1 (ko) 2005-12-22 2006-12-14 전지용 라미네이트 외장재 및 라미네이트 전지
US12/158,548 US8323827B2 (en) 2005-12-22 2006-12-14 Laminate packing material for battery and laminate battery
DE112006003517T DE112006003517T5 (de) 2005-12-22 2006-12-14 Verbundverpackungsmaterial für eine Batterie und eine Verbundbatterie
TW095147501A TWI399877B (zh) 2005-12-22 2006-12-18 Battery laminated with external materials and laminated batteries

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005369446A JP5209847B2 (ja) 2005-12-22 2005-12-22 電池用ラミネート外装材及びラミネート電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007173049A JP2007173049A (ja) 2007-07-05
JP5209847B2 true JP5209847B2 (ja) 2013-06-12

Family

ID=38299325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005369446A Active JP5209847B2 (ja) 2005-12-22 2005-12-22 電池用ラミネート外装材及びラミネート電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5209847B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5566127B2 (ja) * 2010-02-09 2014-08-06 興人フィルム&ケミカルズ株式会社 二軸延伸ポリプロピレンフィルムを含む冷間成形用電池ケース包材
WO2016052394A1 (ja) * 2014-09-30 2016-04-07 大日本印刷株式会社 電池用包装材料

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4667546B2 (ja) * 1998-04-20 2011-04-13 大日本印刷株式会社 電池ケース用シート
JP4743803B2 (ja) * 1999-09-29 2011-08-10 住軽アルミ箔株式会社 ポリマー電池
JP2001176465A (ja) * 1999-12-20 2001-06-29 Dainippon Printing Co Ltd 電池用積層フィルムおよびそれを用いた電池用容器
JP3736529B2 (ja) * 2002-02-06 2006-01-18 ソニー株式会社 バッテリパック

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007173049A (ja) 2007-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8323827B2 (en) Laminate packing material for battery and laminate battery
US10109826B2 (en) Secondary battery
JP5966550B2 (ja) リチウムイオン電池用外装材の製造方法
JP5966549B2 (ja) リチウムイオン電池用外装材
JP6035754B2 (ja) 蓄電デバイス
JP6658530B2 (ja) 電池用包装材料
JP4668370B2 (ja) ポリマー電池
TW200912491A (en) Film and reel for anisotropic electroconductive connection
JP2000357494A (ja) 二次電池用外装材料及びその製造方法
US10199613B2 (en) Packaging material for batteries
JP6144554B2 (ja) 電池用ラミネート外装材及びラミネート電池
JP2001006631A (ja) 電池外装用積層体
JP5209847B2 (ja) 電池用ラミネート外装材及びラミネート電池
JP2009064694A (ja) 電池用包装材料
JP2003007261A (ja) 電池用包装材料
JP2007331783A (ja) カバーテープおよび電子部品用包装体
JP4301673B2 (ja) 包装材用積層テープ
JP2003007267A (ja) 電池用包装材料
JP4573442B2 (ja) 電子部品キャリア用ボトムカバーテープ
JP5235270B2 (ja) 電池用ラミネート外装材及びラミネート電池
JP2000144074A (ja) 巻回絶縁接着テープ又はシート
TW393405B (en) Compound membrane for packaging
WO2015001833A1 (ja) 電池用ラミネート外装材及びラミネート電池
JP5419329B2 (ja) 包装材用積層テープ
JP6125364B2 (ja) 電池用ラミネート外装材及びラミネート電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130222

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5209847

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250