JP5209242B2 - 打継埋め込み部材および打継部の構造 - Google Patents
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Description
請求項3に係る打継埋め込み部材は、上面板が目地棒係合部とスリット押さえ部との間に室内側に向けて上昇する斜面を有しているから、外型枠とスリット押さえ部との間の領域へのコンクリート打設をさらに容易且つ確実にすることができ、また壁部外面から打継部に浸水した雨水を壁部外面側へと流下させることができる。かかる打継埋め込み部材を用いる打継部の構造も同様である(請求項5)。
図1に示すように、打継埋め込み部材10は、目地棒係合部11、スリット押さえ部12、上面板13および底面板14を有しており、目地棒係合部11とスリット押さえ部12は、上面板13と底面板14によって一体化されている。ここで目地棒係合部11は、その上部に位置する上面部材11aと下部に位置する底面部材11bと間に、リブ15aが上面部材11aと直角に連結されて介在し、断面が横略H字形状を有しており、上面部材11aと底面部材11bの間隔はスリット押さえ部12に向け狭くなっている。そして上面板13が目地棒係合部11の上面部材11aとスリット位置決め部12bの下部の間を一体的に連結し、底面板14が目地棒係合部11の底面部材11bとスリット支持部12aの先端部の間を一体的に連結している。
次に打継部50への打継埋め込み部材10等の埋め込み工程等を、図3に基づき説明する。まず外型枠60と内型枠62からなる型枠を設置したのち、打継部50を形成することになる外型枠内面60aに、断面台形状の打継目地棒61を釘などで固定したのち、打継埋め込み部材10を打継目地棒61に係合する(図3(a))。
こうして水平スリット20を位置づけたのち、下層階壁部40の上方に上層階壁部30を形成するためのコンクリートを打設する。このとき水平スリット20と外枠型内面60aとの間の領域は、間隔が広いのでコンクリートを確実に打設することができる。そして下層階壁部40と上層階壁部30の間に目地棒係合部11および水平スリット20が介在して、両者のコンクリートが直接接することがない。下層階壁部40のコンクリートが硬化した後、外型枠61、打継目地棒61および内型枠62を取り外し、図4に示すように、打継目地棒61があった部分にコーキングを充填する(コーキング部51を形成する)。
かくして形成された打継部50の概略断面構造(打継埋め込み部材10の近傍における概略断面構造)を図4に示す。ところで豪雨などの場合には、上層階壁部外面30aなどから上層階壁部30の内部に雨水が浸透することが否めない。こうした浸水は、上層階壁部外面30aの近傍内部を流下するなどして打継部50に達する。ここで打継埋め込み部材10は、その上面板13で浸水が下層階壁部40に流下することを阻止し、またスリット位置決め部12bで浸水がスリット押さえ部12に回り込むことを阻止する。こうして流下等を阻止された浸水は、打継部50の近傍の上層階壁部外面30aから外気中に蒸発等する。
打継埋め込み部材10’では、上面板13がスリット押さえ部12側(室内側)に向けて上昇する斜面(外枠型内面60aに向け下降する斜面)を有している。すなわち、打継埋め込み部材10’を水平スリット20とともに打継部50に埋め込む際、水平スリット20と外枠型60との間には、上面板13および目地棒係合部11が介在して、水平スリット20と外枠型内面60aとの間隔が拡がることに加え、外枠型内面60aに向け下降する斜面が形成されるから、打設されたコンクリートが上面板13上を外枠型内面60aへと流れるようになる(水平スリット20と外枠型内面60aとの間の領域にコンクリートをさらに容易且つ確実に打設することができる)。こうして形成された打継部50では、上層階壁部外面30aの近傍内部を流下などして、打継部50に達した浸水が打継埋め込み部材10’の上面板13で階下に流下することを阻止され、しかも上面板13の傾斜によって、打継部50の近傍の上層階壁部外面30aに向け流下しやすいから、浸水の外気中への蒸発等がさらに促進される。
こうして目地棒係合部11を打継目地棒61に固定係合したのち、分離部17を係合する。そうすると、打継埋め込み部材10”の上面板13は、型枠内において外型枠60と直角に位置づけられ、同じく底面板14は、外型枠60側に向けて下降する斜面を有するように位置づけられる。かかるのち、実施例1と同様に下層階壁部40のコンクリートを打設すればよい。なおコンクリート硬化後、外枠60および打継目地棒61を取り外し、さらに無頭釘19を抜いたのち、打継目地棒61が存した部分にコーキング剤を充填する。
なお本発明は、上記各実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することができる。
11 目地棒係合部
12 スリット押さえ部
12a スリット支持部
12b スリット位置決め部
12s 通水孔
12r 水返し
13 上面板
14 底面板
14a 斜面
16 内部空間
17 分離部
20 水平スリット
20a 水平スリットの底面
20b 水平スリットの一の側面(水平スリットの外型枠側側面)
20c 水平スリットの他の側面
30 上層階壁部
30a 上層階壁部外面
40 下層階壁部
40a 下層階壁部外面
50 打継部
60 外型枠
60a 外型枠内面
61 打継目地棒
62 内型枠
62a 内型枠内面
Claims (5)
- 外型枠と内型枠との間にコンクリートを打設して形成される壁部の打継部に水平スリットを埋設するための打継埋め込み部材であって、
スリット押さえ部と、外型枠に固定された打継目地棒に係合する目地棒係合部を有し、
前記スリット押さえ部は、前記水平スリットの底面を支持するスリット支持部と、前記水平スリットの一側面と当接し、前記水平スリットを該打継埋め込み部材と前記内型枠との間に位置決めするスリット位置決め部を有し、
前記目地棒係合部と前記スリット押さえ部との間には、上面板と底面板が介在して前記目地棒係合部と前記スリット押さえ部とが連結され、端部が開放した内部空間を形成し、
前記スリット支持部には、前記上面板、前記底面板および前記スリット押さえ部で規定される前記内部空間と連通する通水孔が形成され、
前記底面板は、該打継埋め込み部材が前記打継部に埋め込まれた状態において、前記内部空間の底面に前記壁部の外面に向けて下降する斜面を形成して、前記壁部の外面から浸透し、前記スリット位置決め部を経て、前記通水孔から前記内部空間に流下した水分を、当該内部空間の開放した端部から前記壁部の外面方向へ向け排水させることを特徴とする打継埋め込み部材。 - 前記スリット位置決め部の上部が前記目地棒係合部側に折り曲がって水返し部を形成していることを特徴とする請求項1に記載の打継埋め込み部材。
- 該打継埋め込み部材は、前記打継部に埋め込まれた状態において、前記上面板が室内側に向けて上昇する斜面を有することを特徴とする請求項1に記載の打継埋め込み部材。
- 請求項1または3に記載の打継埋め込み部材において、
該打継埋め込み部材がさらに前記目地棒係合部から前記上面板および前記底面板を分離する分離部を有して、
前記打継目地棒に前記目地棒係合部を係合したのち、前記目地棒係合部に、前記上面板および前記底面板を係合することができることを特徴とする打継埋め込み部材。 - 外型枠に固定された打継目地棒に打継埋め込み部材を係合し、内型枠と前記打継埋め込み部材が有するスリット押さえ部との間に水平スリットを位置づけて、コンクリートを型枠内に打設して形成される前記打継埋め込み部材と前記水平スリットを埋設してなる壁部の打継部の構造において、
前記打継埋め込み部材が請求項1ないし4に記載のいずれかの打継埋め込み部材であることを特徴とする打継部の構造。
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