JP5208530B2 - スラリー消費を低減するための溝を有する研磨パッド - Google Patents

スラリー消費を低減するための溝を有する研磨パッド Download PDF

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Description

本出願は、2007年1月31日に提出され、現在係属中である米国特許出願第11/700,490号の一部継続出願である。
発明の背景
本発明は、一般に、ケミカルメカニカルポリッシング(CMP)の分野に関する。特に、本発明は、スラリー消費を低減する溝を有するCMPパッドを導出することに関する。
半導体ウェーハ上での集積回路および他の電子機器の製造においては、導体、半導体および絶縁体材料の多数の層をウェーハ上に堆積させ、エッチングする。これらの材料の薄い層は、幾多もの堆積技術によって堆積させることができる。最新のウェーハ加工で一般的な堆積技術としては、物理蒸着法(PVD)(スパッタリングとしても知られる)、化学蒸着法(CVD)、プラズマ増強化学蒸着法(PECVD)および電気化学的めっき法がある。一般的なエッチング技術としては、とりわけ、湿式および乾式の等方性および異方性エッチングがある。
材料層が逐次に堆積され、エッチングされるにつれ、ウェーハの表面が非平坦になる。後続の半導体加工(フォトリソグラフィーなど)は、ウェーハが平坦面を有することを要するため、ウェーハを定期的に平坦化する必要がある。望ましくない表面トポグラフィーならびに表面欠陥、たとえば粗面、凝集した材料、結晶格子の損傷、スクラッチおよび汚染された層または材料を除去するためには平坦化が有用である。
ケミカルメカニカルプラナリゼーションまたはケミカルメカニカルポリッシング(CMP)は、半導体ウェーハおよび他の加工物を平坦化するために使用される一般的な技術である。二軸回転研磨機を使用する従来のCMPでは、ウェーハキャリヤまたは研磨ヘッドがキャリヤアセンブリに取り付けられる。研磨ヘッドはウェーハを維持し、研磨機内で研磨パッドの研磨層と接する状態に位置させる。研磨パッドは、平坦化されるウェーハの直径の二倍よりも大きい直径を有する。研磨中、研磨パッドおよびウェーハは各同心円中心を中心に回転し、ウェーハが研磨層と係り合う。ウェーハの回転軸は、研磨パッドの回転軸からウェーハの半径よりも大きい距離だけオフセットし、パッドの回転がパッドの研磨層上に環状の「ウェーハトラック」を描き出す。ウェーハの唯一の運動が回転である場合、ウェーハトラックの幅はウェーハの直径に等しい。しかし、一部の二軸研磨機では、ウェーハは、その回転軸に対して垂直な平面で振動する。この場合、ウェーハトラックの幅は、振動による変位を考慮する量だけウェーハの直径よりも広くなる。キャリヤアセンブリは、ウェーハと研磨パッドとの間に制御可能な圧力を提供する。研磨中、スラリーまたは他の研磨媒体が研磨パッド上に流され、ウェーハと研磨層との間の隙間に流し込まれる。ウェーハ表面は、研磨層および表面上の研磨媒体の化学的かつ機械的作用によって研磨され、平坦化される。
CMPの際の研磨層、研磨媒体およびウェーハ表面の間の相互作用は、研磨パッド設計の最適化に向けた取り組みのなか、ますます研究されている。長年にわたる研磨パッド開発の大部分は、経験的性質のものであった。研磨面または研磨層の設計の多くは、スラリー利用度および研磨均一性を高めると主張されるさまざまな空隙のパターンおよび溝配置をこれらの層に提供することに集中してきた。長年にわたり、多様な溝および空隙のパターンおよび配置が具現化されてきた。先行技術による溝パターンとしては、とりわけ、半径方向、同心円形、デカルトグリッド状およびらせん状がある。先行技術による溝配置形態としては、すべての溝の幅および深さがすべての溝にわたって均一である配置形態ならびに溝の幅または深さが溝ごとに異なる配置形態がある。
しかし、これらの溝パターンおよび配置形態では、有効なウェーハキャリヤリングを有するCMP研磨機に関連するスラリー利用度が看過されている。旧世代のCMP研磨装置とは相違して、これらのキャリヤリングは、研磨されるウェーハよりも有意に高い圧力の下で独立して研磨面に対面する。これらの要因は、多くの場合、ウェーハの前縁でスキージ作用を引き起こし、パッドテクスチャー上のスラリーなどの液体の膜の大部分がキャリヤリングによって掃き落とされる。この潜在的に使用可能なスラリーの損失は、研磨工程の有効性および予測可能性を低減させ、結果として有意な追加的工程コストをもたらす。現在のところ、カリフォルニア州サンタクララのApplied Materials,Inc.から利用可能なあるウェーハキャリヤは、ウェーハ表面下の区域に追加的なスラリーを導入することによってスキージ作用を低減することができる溝を含むキャリヤリングを有する。
研磨パッドは広範な溝パターンを有するものの、これらの溝パターンの有効性は、パターンおよび研磨工程ごとに異なる。研磨パッドの設計者は、先行の研磨パッド設計に対し、研磨パッドをより効果的かつ有用なものとする溝パターンを常に追求している。
発明の記述
本発明の一つの態様では、キャリヤリングと併せて使用するための研磨パッドであって、研磨媒体の存在下で磁性基材、光学基材および半導体基材の少なくとも一つを研磨するため、研磨パッドおよびキャリヤリングを使用する際に研磨パッドに対する少なくとも一つのキャリヤ溝および前縁をキャリヤリングが有し、少なくとも一つのキャリヤ溝がキャリヤリングに関して方向を有し、研磨パッドが研磨パッドの中心から伸びるある長さの半径を有し、研磨パッドが、:研磨媒体の存在下で磁性基材、光学基材および半導体基材の少なくとも一つを研磨するために構成され、研磨中に環状の研磨トラックを有する円形の研磨面を含む研磨層と;研磨トラック内の連続的な溝軌跡であるキャリヤ適合溝形状を有する複数のパッド溝であって、キャリヤ適合溝形状が、少なくともその一部分が放射状または放射曲線状であり、研磨パッドの半径の長さ方向に沿った少なくとも一つの位置で当該半径に接しており、および、キャリヤ適合溝形状が少なくとも一つのキャリヤ溝の方向に基づく関数として決定されることにより、少なくとも一つのキャリや溝がキャリヤリングの前縁上にある場合に、研磨中、キャリヤ適合溝形状に沿った複数の位置において少なくとも一つのキャリヤ溝が少なくとも一つのパッド溝と整列する、複数のパッド溝とを含む研磨パッドである。
本発明のもう一つの態様では、キャリヤリングと併せて使用するための研磨パッドであって、研磨媒体の存在下で磁性基材、光学基材および半導体基材の少なくとも一つを研磨するため、研磨パッドおよびキャリヤリングを使用する際に研磨パッドに対する少なくとも一つのキャリヤ溝および前縁をキャリヤリングが有し、少なくとも一つのキャリヤ溝がキャリヤリングに関して方向を有し、研磨パッドが研磨パッドの中心から伸びるある長さの半径を有し、研磨パッドが、:研磨媒体の存在下で磁性基材、光学基材および半導体基材の少なくとも一つを研磨するために構成され、研磨中に環状の研磨トラックを有する円形の研磨面を含む研磨層と;二つ以上のパッド溝が研磨層に形成され、二つ以上のパッド溝のそれぞれが、少なくとも一部分が放射状または放射曲線状のキャリヤ適合溝形状であって、半径の長さ方向に沿った少なくとも一つの位置で研磨パッドの半径に接するキャリヤ適合溝形状を有し、および、少なくとも一つのキャリヤ溝がキャリヤリングの前縁に沿って配置される場合に、研磨中、キャリヤ適合溝形状が少なくとも一つのキャリヤ溝の方向に基づく関数として、研磨トラック内で少なくとも一つのキャリヤ溝と整列するキャリヤ適合溝形状を有する、少なくとも一つのパッド溝セットとを含む研磨パッドである。
本発明のさらにもう一つの態様では、キャリヤリングとともに使用する回転研磨パッドを作製する方法であって、研磨媒体の存在下で磁性基材、光学基材および半導体基材の少なくとも一つを研磨するため、研磨パッドおよびキャリヤリングを使用する際に研磨パッドに対する少なくとも一つのキャリヤ溝および前縁をキャリヤリングが有し、少なくとも一つのキャリヤ溝がキャリヤリングに関して方向を有し、研磨パッドが研磨パッドの中心から伸びるある長さの半径を有し、方法が、:少なくとも一つのキャリヤ溝がキャリヤリングの前縁に沿って配置される場合に、研磨中、少なくとも一つのキャリヤ溝の方向に基づく関数として、少なくとも一つのキャリヤ溝と実質的に整列するキャリヤ適合溝形状を決定する工程と;回転研磨パッドにおいて、少なくとも一部分が放射状または放射曲線状のキャリヤ適合溝形状であって、半径の長さ方向に沿った少なくとも一つの位置で研磨パッドの半径に接するキャリヤ適合溝形状を有する、少なくとも一つのパッド溝を形成する工程とを含む方法である。
発明の詳細な説明
ここで図面を参照すると、図1は、本発明に従って作製される研磨パッド100の一つの実施態様を例示する。後に論じるように、研磨パッド100は、詳細には、研磨中に研磨パッドに対面する複数のキャリヤ溝112を含有するキャリヤリング108を有する、ウェーハキャリヤなどの対応する各キャリヤ104と協調して設計される。より詳細には、研磨パッド100は、研磨パッドがキャリヤ104の下方を掃くにつれ、スラリーなどの研磨媒体(図示せず)がより容易に半導体ウェーハ120などの被研磨物品に到達することができるようにキャリヤ溝112と連携して構成される複数のパッド溝116を含む。一般に、パッド溝116とキャリヤ溝112との間のこの連携は、研磨パッド100およびキャリヤ104がそれぞれ所定の方向DPad、DCarrierに回転するにつれ、前縁124の少なくとも一部分に沿ってパッド溝とキャリヤ溝とが相互に整列する形態で発生する。本明細書の趣旨において、パッド溝とキャリヤ溝との整列とは、キャリヤリング溝の全体的な長さがその幅の少なくとも部分において研磨パッド溝と重なることにより、キャリヤリングの外側の研磨パッド表面からキャリヤリングの内側の基材にかけて連続的な経路が形成され、キャリヤリングの外側から内側に進む研磨媒体のための流動路の利用可能な高さがキャリヤ溝そのものの高さより大きくなる、研磨中の瞬間的な状態を指す。パッド溝116とキャリヤ溝112との整列は、このような整列が発生しない場合に比べ、二つの溝が整列する場合には各溝の溝体積が追加されるため、事実上、キャリヤリング108にわたってより大型の流動通路を提供する。キャリヤリング108上のキャリヤ溝112のさまざまな外形に合致させるための、研磨パッド100上のパッド溝116のさまざまな例示的な外形の詳細を後に記載する。しかし、例示的な代替実施態様におけるパッド溝116および他の類似する溝の外形の派生について記載する前に、研磨パッド100の物理的な特性の一部を次に記載する。
図2および図1を参照すると、図2に見られるように、研磨パッド100は、さらに研磨面132を有する研磨層128を含むことができる。一つの例では、研磨層128は、研磨層128と一体で形成することができる、または研磨層128と別個に形成することができるバッキング層136で支持することができる。研磨パッド100は、通常、円形のディスク形状を有し、研磨面132は同心円中心Oおよび円形の外周140を有する。後者は、特定の長さの半径RPadで例示されるように、Oからの半径方向距離に配置することができる。キャリヤ適合溝116の少なくとも一部分は、放射状または放射曲線状の形状を有する。本明細書の趣旨において、放射状または放射−曲線状の形状は、半径RPadの長さに沿った少なくとも一つの位置において研磨パッド100の半径RPadに接する。研磨層128は、被研磨物品、たとえば、とりわけ半導体ウェーハ、コンピュータハードドライブのディスクなどの磁性媒体物品または屈折レンズ、反射レンズ、平面反射板もしくは透明平面物品などの光学部品を研磨するために好適な任意の材料から作製することができる。研磨層128のための材料の例としては、例示のためであって限定するものではないが、さまざまなポリマープラスチック、たとえば、とりわけポリウレタン、ポリブタジエン、ポリカーボネートおよびポリメチルアクリレートがある。
パッド溝116は、幾多もの好適な方式のうち、任意の方式で研磨面132上に配設することができる。一つの例では、パッド溝116は、一定の角ピッチを使用するなど、同心円中心Oの周囲にわたって円周方向に単一の溝形状を反復させた結果であることができる。図1に示すもう一つの例では、パッド溝116は、一定の角ピッチなど、同心円中心Oの周辺において円周方向に反復する少なくとも一つの溝セット144で配設することができる。一つの例では、溝セット144は、類似の形状を共有しながらも種々の量にわたって伸びる複数の個々のパッド溝116を含む。理解されるように、研磨パッド100の円形の性質のため、パッドの同心円中心Oの近接点からパッドの外周またはその付近まで伸び、一定の角ピッチを有する多数の溝の間の離間は、パッドの外周に向かって必然的に増加する。その結果、より均一な溝切りを提供するため、一部の設計では、離間がある量を超える場合、より多くの、かつより短いパッド溝116を研磨パッド100に提供することが望ましい。同心円中心Oの周囲にわたって、いくつかの溝セット144を所望のように形成することができることは容易に理解される。
さらに、図1に加えて図2を参照すると、複数の溝116は、それぞれ任意の好適な方式、たとえばフライス加工、成形などで研磨層128に形成することができる。複数のパッド溝116をそれぞれ所望のとおりに断面形状148で形成し、特定のセットの設計基準に合致させることができる。一つの例では、複数のパッド溝116は、それぞれ溝断面形状148a(図2)などの矩形の断面形状を有することができる。もう一つの例では、それぞれのパッド溝116の断面形状148は、溝の長さに沿って異なることができる。さらにもう一つの例では、断面形状148は、パッド溝116ごとに異なることができる。なおもう一つの例では、多数の溝セット144が提供される場合、断面形状148は、溝セットごとに異なることができる。当業者は、パッド溝116の断面形状146を実施するうえで設計者が有する広範囲にわたる断面形状を認識する。
ここで図3を参照すると、それぞれのパッド溝116(図1)に対し、キャリヤ溝112の配置形態の関数として画定されるキャリヤ適合溝形状152が提供される。高いレベルでは、キャリヤ適合溝形状152は、それぞれの対応する溝116の方向、位置および輪郭を記載する複数の点156によって画定することができる。点156は、それぞれ、軸、たとえば、例として水平軸160から測定される局所溝角度φおよび同心円中心Oから測定されるパッド半径rによって画定することができる。一つの例では、キャリヤ適合溝形状152は、研磨面132の全体的または実質的に全体的な半径方向距離、すなわちRPadにわたって画定することができる。もう一つの例では、キャリヤ適合溝形状152は、ウェーハ120などの被研磨物品の位置に対して画定することができる。さらにもう一つの例では、キャリヤ適合溝形状152は、研磨面132上の研磨トラック164の一部分、すなわち研磨中にウェーハ120または他の被研磨物品に対面する研磨面の領域内に画定することができる。研磨トラック164は、内側境界164aおよび外側境界164bで画定することができる。当業者は、内側および外側境界164a、164bがほぼ円形であるとしても、研磨機が被研磨物品および/または研磨パッド100に軌道動作または振動動作を与える場合、これらの境界が波状であることができることを容易に理解する。
先に述べたように、キャリヤ適合溝形状152は、軸、たとえば、例として水平軸160とともに局所角度θを形成する方式でキャリヤリング108上において方向付けられると考えることができるキャリヤ溝112の方向の関数として決定することができる。この場合、キャリヤ溝112は図示されるように方向付けられ、キャリヤ溝112aの局所角度θは0°であり、キャリヤ溝112bの局所角度θは45°であり、キャリヤ溝112cの局所角度θは−45°である。当業者は、図示された残りのキャリヤ溝112について、局所角度θを決定する手法を容易に認める。代替キャリヤ溝方向を有する代替キャリヤリングのキャリヤ溝の局所角度θは、同一の方式で容易に決定することができる。
さらに、キャリヤ適合溝形状152を有するそれぞれのキャリヤ溝112の部分または全部に沿ったそれぞれの点は、水平軸160上に配置されるウェーハキャリヤ104の回転中心O’に関して測定されるキャリヤ角度φによって記載し、キャリヤ半径Rによって定めることができる。通常、キャリヤ半径Rは、回転中心O’から測定されるキャリヤリング108の外側半径を表す。しかし、当業者は、あるいはキャリヤ半径Rが回転中心O’からキャリヤリング108上のもう一つの位置、たとえば、例として、図3に例示されるように、キャリヤリング108の中間幅またはキャリヤリングの内側半径までの半径方向距離を表すことができることを理解する。
通常、キャリヤ溝112は、キャリヤリング108上に左右対称に配設することができるが、必ずしもそうである必要はない。概して、局所角度θとキャリヤ角度φとの間に固定オフセットが存在し、たとえば、例として局所角度θが水平軸160に関して45°である場合、キャリヤ角度φは一般に後の式1によって表現することができる。
Figure 0005208530

加えて、パッド半径rは、以下の式2に例示されるように、半径方向距離R、キャリヤ半径Rおよびキャリヤ角度φの関数として表現することができる。
Figure 0005208530

式1および2を結合することにより、局所角度θをパッド半径r、キャリヤ半径Rおよび半径方向距離Rの関数として表現し、以下の式3を実現することができる。
Figure 0005208530
先に記載したように、キャリヤ適合溝形状152の目的は、研磨中にキャリヤ104および研磨パッド100が回転するにつれ、その長さに沿ったさまざまな点でキャリヤリング108の前縁124上のキャリヤ溝112と整列することである。この方式では、二つの溝が相互に通過するにつれ、対応する各パッド溝116の全高さが、事実上、キャリヤ溝112の高さの追加によって増加する。この例では、局所溝角度φをキャリヤ角度φと等しくすることにより、キャリヤ適合溝形状152と、キャリヤリング108の前縁124上のキャリヤ溝112との整列を実現することができる。包括的には、この等価は、後の式4に例示されるように、局所溝角度φにおいて導出される漸進的な半径方向ステップを取ることによって得ることができる。
Figure 0005208530
これらの漸進的なステップを作製し、半径RPadにわたるOから外周140までの局所溝角度φを積分することにより、連続的な溝軌跡を形成することができる。この積分は、後の式5によって規定されるように、一連の点(r、φ)(図示せず)としてキャリヤ適合溝形状152を提供する。図1のパッド溝116は、それぞれ式5に従い、その全体的な長さに沿って配列され、すなわち、それぞれのパッド溝の全体的な長さが図3のキャリヤ適合溝形状152に従って配列される。
Figure 0005208530
図4〜7は、図1の研磨パッド100に対し、先に論じた一般原理に従って作製される二つの代替キャリヤ適合研磨パッド200、300を例示する。一般に、これらの実施態様は、キャリヤ適合溝形状と、水平軸160に関して45°以外の局所角度θを有するキャリヤ溝を含む例示的なキャリヤリングからもたらされる対応する各溝とを例示する。
図4および5の実施態様では、キャリヤ204は、水平軸160に関して0°の均一な局所角度θを有するキャリヤ溝212を有するキャリヤリング208を含む。例示したキャリヤ溝212(図5)について、式5を使用して決定される対応するキャリヤ適合溝形状216を図5に示す。先に記載した一般原理に従い、キャリヤ適合溝形状216を使用することにより、キャリヤ204が回転し、研磨パッド200が図4に示す方向228に回転するにつれ、キャリヤリング208の前縁224上のキャリヤ溝216と整列する複数のパッド溝220(図4)を配列することができる。図4のパッド溝220のセットが、キャリヤ適合溝形状216(図5)を一定の角ピッチで研磨パッド200の周囲にわたって円周方向に反復させた結果であることは容易に理解される。当然のことながら、他の実施態様では、追加的かつより短い溝(図示せず)を所望のように提供し、隣接するパッド溝220の間の間隔を低減することができる。これらの追加的な溝は、キャリヤ適合溝形状216を含むこともでき、または含まないこともできる。
図1のパッド溝116と同様に、図4のパッド溝220がその全体的な長さに沿ってキャリヤ適合溝形状216を有することに留意する。当然のことながら、他の実施態様では、そうである必要はない。例として、研磨トラック(図3の要素164を参照されたい)の中間の3分の2のみにキャリヤ適合溝形状216を含有させることが望ましくあることができる。もう一つの例としては、研磨トラックの少なくとも50%にわたってパッド溝−キャリヤ溝整列が発生するキャリヤ適合溝形状216を有することがある。例として、キャリヤ適合溝形状216は、研磨トラックの少なくとも50%または80%を横断することができる。この場合、溝形状216を有する溝の部分のうち、半径方向に内向きおよび外向きであるそれぞれのパッド溝220の部分があれば、任意の所望の形状であることができる。研磨パッド200の他の物理的な態様は、研磨パッド100に対し、先に記載した物理的な態様と同一であることができる。
ここで図6および7を参照すると、この実施態様のキャリヤ304は、水平軸160に関して−45°の均一な局所角度θ、換言すれば、図1に示す局所角度θをおおよそ逆転させた局所角度θを有するキャリヤ溝312を有するキャリヤリング308を含む。例示したキャリヤ溝312について、式5を使用して決定される対応するキャリヤ適合溝形状316を図7に示す。ここでもまた、先に記載した一般原理に従い、キャリヤ適合溝形状316を使用することにより、キャリヤ304が回転し、研磨パッド300が図6に示す方向328に回転するにつれ、キャリヤリング308の前縁324上のキャリヤ溝316と整列する複数のパッド溝320(図6)を配列することができる。図6のパッド溝320のセットが、キャリヤ適合溝形状316(図7)を一定の角ピッチで研磨パッド300の周囲にわたって円周方向に反復させた結果であることは容易に理解される。当然のことながら、他の実施態様では、追加的かつより短い溝(図示せず)を所望のように提供し、隣接するパッド溝320の間の間隔を低減することができる。これらの追加的な溝は、キャリヤ適合溝形状316を含むこともでき、含まないこともできる。
図1のパッド溝116と同様に、図6のパッド溝320がその全体的な長さに沿ってキャリヤ適合溝形状316を有することに留意する。当然のことながら、他の実施態様では、そうである必要はない。例として、研磨トラック(図3の要素164を参照されたい)の中間の3分の2のみにキャリヤ適合溝形状316を含有させることが望ましくあることができる。この場合、溝形状316を有する溝の部分のうち、半径方向に内向きおよび外向きであるそれぞれのパッド溝320の部分があれば、任意の所望の形状であることができる。研磨パッド300の他の物理的な態様は、研磨パッド100に対し、先に記載した物理的な態様と同一であることができる。
一般に、先の式5は、キャリヤリングの前縁上のキャリヤ溝の実際の位置に基づき、適切なキャリヤ適合溝形状を決定することに基づいている。その結果、式5は、非常に精密なキャリヤ適合溝形状を提供する。しかし、溝付きキャリヤリングの前縁を介して被研磨物品に到達する研磨媒体の量を増加させるという所望の結果を実現する十分なキャリヤ適合溝形状を決定する代替手段があることに留意する。例として、あらためて図3を参照すると、代替キャリヤ適合溝形状(図示せず)は、投影されたキャリヤ溝112a’、112b’、112c’、112d’などのように、キャリヤ溝を前縁124から水平軸160上に投影した際のキャリヤ溝112の方向によっておおよそ決定される。この代替では、パッド半径rは、以下の式6に例示されるように、一般に半径方向距離R、キャリヤ半径Rおよびキャリヤ角度φの関数として表現される。
Figure 0005208530
式1および2を結合することにより、式7に例示されるように、局所角度θをパッド半径r、キャリヤ半径Rおよび半径方向距離Rの関数として表現することができる。
Figure 0005208530

この代替では、半径RPadにわたるOから外周140までの局所溝角度φを積分することにより、式8によって画定される一連の点(r、φ)(図示せず)としてキャリヤ適合溝形状を規定する。
Figure 0005208530
図8〜13は、図1の研磨パッド100に対し、先に論じた一般原理に従って作製され、キャリヤリングの前縁上におけるキャリヤ溝の投影された位置に基づくキャリヤ適合溝形状を有する三つの代替キャリヤ適合研磨パッド400、500、600を例示する。一般に、これらの実施態様は、キャリヤ適合溝形状と、例示的なキャリヤリングからもたらされる対応する各溝とを例示する。
あらためて図面を参照すると、図8および9は、水平軸160に関して0°の均一な局所角度θを有するキャリヤ溝412を有するキャリヤリング408を含むキャリヤ404を有する実施態様を例示する。例示したキャリヤ溝412について、式8を使用して決定される対応するキャリヤ適合溝形状416を図9に示す。ここでもまた、先に記載した一般原理に従い、キャリヤ適合溝形状416を使用することにより、キャリヤ404が回転し、研磨パッド400が図8に示す方向428に回転するにつれ、キャリヤリング408の前縁424上のキャリヤ溝416と整列する複数のパッド溝420(図8)を配列することができる。図8のパッド溝420のセットが、キャリヤ適合溝形状416(図9)を一定の角ピッチで研磨パッド400の周囲にわたって円周方向に反復させた結果であることは容易に理解される。当然のことながら、他の実施態様では、追加的かつより短い溝(図示せず)を所望のように提供し、隣接するパッド溝420の間の間隔を低減することができる。これらの追加的な溝は、キャリヤ適合溝形状416を含むこともでき、含まないこともできる。
図1のパッド溝116と同様に、図8のパッド溝420がその全体的な長さに沿ってキャリヤ適合溝形状416を有することに留意する。当然のことながら、他の実施態様では、そうである必要はない。例として、研磨トラック(図3の要素164を参照されたい)の中間の3分の2のみにキャリヤ適合溝形状416を含有させることが望ましくあることができる。この場合、溝形状416を有する溝の部分のうち、半径方向に内向きおよび外向きであるそれぞれのパッド溝420の部分があれば、任意の所望の形状であることができる。研磨パッド400の他の物理的な態様は、研磨パッド100に対し、先に記載した物理的な態様と同一であることができる。
図10および11の実施態様では、キャリヤ504は、水平軸160に関して−45°の均一な局所角度θを有するキャリヤ溝512を有するキャリヤリング508を含む。例示したキャリヤ溝512(図11)について、式8を使用して決定される対応するキャリヤ適合溝形状516を図11に示す。先に記載した一般原理に従い、キャリヤ適合溝形状516を使用することにより、キャリヤ504が回転し、研磨パッド500が図10に示す方向528に回転するにつれ、キャリヤリング508の前縁524上のキャリヤ溝516と整列する複数のパッド溝520(図10)を配列することができる。図10のパッド溝520のセットが、キャリヤ適合溝形状516(図11)を一定の角ピッチで研磨パッド500の周囲にわたって円周方向に反復させた結果であることは容易に理解される。当然のことながら、他の実施態様では、追加的かつより短い溝(図示せず)を所望のように提供し、隣接するパッド溝520の間の間隔を低減することができる。これらの追加的な溝は、キャリヤ適合溝形状516を含むこともでき、含まないこともできる。
図1のパッド溝116と同様に、図10のパッド溝520がその全体的な長さに沿ってキャリヤ適合溝形状516を有することに留意する。当然のことながら、他の実施態様では、そうである必要はない。例として、研磨トラック(図3の要素164を参照されたい)の中間の3分の2のみにキャリヤ適合溝形状516を含有させることが望ましくあることができる。この場合、溝形状516を有する溝の部分のうち、半径方向に内向きおよび外向きであるそれぞれのパッド溝520の部分があれば、任意の所望の形状であることができる。研磨パッド500の他の物理的な態様は、研磨パッド100に対し、先に記載した物理的な態様と同一であることができる。
図12および13は、水平軸160に関して45°の均一な局所角度θを有するキャリヤ溝612を有するキャリヤリング608を含むキャリヤ604を有するもう一つの実施態様を例示する。例示したキャリヤ溝612について、式8を使用して決定される対応するキャリヤ適合溝形状616を図13に示す。ここでもまた、先に記載した一般原理に従い、キャリヤ適合溝形状616を使用することにより、キャリヤ604が回転し、研磨パッド600が図12に示す方向628に回転するにつれ、キャリヤリング608の前縁624上のキャリヤ溝616と整列する複数のパッド溝620(図12)を配列することができる。図12のパッド溝620のセットが、キャリヤ適合溝形状616(図13)を一定の角ピッチで研磨パッド600の周囲にわたって円周方向に反復させた結果であることは容易に理解される。当然のことながら、他の実施態様では、追加的かつより短い溝(図示せず)を所望のように提供し、隣接するパッド溝620の間の間隔を低減することができる。これらの追加的な溝は、キャリヤ適合溝形状616を含むこともでき、含まないこともできる。
図1のパッド溝116と同様に、図12のパッド溝620がその全体的な長さに沿ってキャリヤ適合溝形状616を有することに留意する。当然のことながら、他の実施態様では、そうである必要はない。例として、研磨トラック(図3の要素164を参照されたい)の中間の3分の2のみにキャリヤ適合溝形状616を含有させることが望ましくあることができる。この場合、溝形状616を有する溝の部分のうち、半径方向に内向きおよび外向きであるそれぞれのパッド溝620の部分があれば、任意の所望の形状であることができる。研磨パッド600の他の物理的な態様は、研磨パッド100に対し、先に記載した物理的な態様と同一であることができる。
図14および15は、式5の実施態様に従い、研磨パッド700とキャリヤリング708とが部分的に整列する実施態様を例示する。研磨パッド700は、研磨パッドを通じて溝密度の均一性を増加させるための種々の長さを有する溝720の多数のセットを含有する。特に、パッド溝720は、研磨パッド700の中心Oから種々の半径方向距離において終了することにより、均一性を提供するとともに、溝が中心O付近で重なることを防止する。研磨中、パッド溝720とキャリヤ溝712との間で以下のような三つの状態が発生する:第一に、一部のパッド溝720Aがキャリヤ溝712Aと全面的に整列し、;第二に、一部のキャリヤ溝712Bがパッド溝720と整列しなくなり、;第三に、一部のパッド溝720Bがキャリヤ溝712と整列しなくなる。パッド700およびキャリヤリング708が方向728に回転するにつれ、キャリヤ溝712は、それぞれパッド溝720との整列とパッド溝720との非整列とを定期的に切り替える。この実施態様の効果として、少なくとも一つの溝720が少なくとも一つのキャリヤリング溝712と整列した際に、スラリー流動を部分的に増加させることができる。溝の長さに沿って全面的に整列するこの実施態様に加え、式8から生じるように、パッド溝の長さに沿って部分的にのみ整列する実施態様にこのパッド溝−キャリヤ溝配置形態を使用することも可能である。
図16および17は、式5の実施態様に従い、研磨パッド800とキャリヤリング808とが定期的に完全に整列する実施態様を例示する。研磨パッド800は、研磨パッドを通じて溝密度の均一性を増加させるための種々の長さを有する溝820の多数のセットを含有する。特に、パッド溝820は、研磨パッド800の中心Oから種々の半径方向距離において終了することにより、均一性を提供するとともに、溝が中心O付近で重なることを防止する。研磨中、パッド溝820とキャリヤ溝812との間で以下のような二つの状態が発生する:第一に、すべてのキャリヤ溝812が同時にパッド溝820Aと全面的に整列し、その後、すべてのキャリヤ溝812がいずれのパッド溝820とも整列しなくなる。パッド800およびキャリヤリング808が方向828に回転するにつれ、すべてのキャリヤ溝812は、パッド溝820との同時整列とパッド溝820との同時非整列とを定期的に切り替える。この実施態様の効果として、すべてのキャリヤ溝812がパッド溝820と整列した際に、スラリー流動を定期的またはパルス的に増加させることができる。この実施態様では、すべての前縁キャリヤ溝812を通し、個別のインターバルでスラリー流動を増大させることができる。このスラリー進入の様態は、一部の化学的な副生成物の存在下でより好ましく稼働する、または温度の定期的な上昇が化学的な活性もしくは反応速度論の増加に寄与する、スラリーの化学的性質によるCMPシステムにおいて有利であることができる。溝の長さに沿って全面的に整列するこの実施態様に加え、式8から生じるように、パッド溝の長さに沿って部分的にのみ整列する実施態様にこのパッド溝−キャリヤ溝配置形態を使用することも可能である。
図18は、物品、たとえばウェーハ908を研磨するため、図1〜13の研磨パッド100、200、300、400、500、600、700、800または本開示の他の研磨パッドの一つであることができる研磨パッド904と使用するのに好適な研磨機900を例示する。研磨機900は、研磨パッド904が取り付けられるプラテン912を含むことができる。プラテン912は、プラテンドライバ(図示せず)によって回転軸A1を中心に回転可能である。研磨機900は、さらに、プラテン912の回転軸A1に対して平行かつ離間した回転軸A2を中心に回転可能であり、研磨中にウェーハ908を支持するウェーハキャリヤ920を含むことができる。ウェーハキャリヤ920は、ウェーハ908が研磨パッド904の研磨面924に対してごくわずかに非平行な態様をとることができるようにするジンバル式リンク(図示せず)を備えることができ、その場合、回転軸A1、A2は相互に対してごくわずかに斜行していることができる。ウェーハ908は、研磨面924に面し、研磨中に平坦化される被研磨面928を含む。ウェーハキャリヤ920は、ウェーハ908を回転させ、研磨中に被研磨面とパッドとの間に所望の圧力が存在するよう下向きの力Fを提供して被研磨面924を研磨パッド904に押し当てるように適応されたキャリヤ支持アセンブリ(図示せず)によって支持することができる。研磨機900は、研磨面924に研磨媒体936を供給するための研磨媒体導入口932を含むこともできる。
当業者が理解するように、研磨機900は、他の部品(図示せず)、たとえばシステム制御装置、研磨媒体貯蔵および計量供給システム、加熱システム、すすぎシステムならびに研磨工程のさまざまな態様を制御するためのさまざまな制御、たとえば、とりわけ:(1)ウェーハ908および研磨パッド904の一方または両方の回転速度のためのスピード制御装置および選択装置、(2)パッドへの研磨媒体936の送り出しの速度および位置を異ならせるための制御装置および選択装置、(3)ウェーハと研磨パッドとの間に適用される力Fの大きさを制御するための制御装置および選択装置、ならびに(4)パッドの回転軸A1に対するウェーハの回転軸A2の位置を制御するための制御装置、作動装置および選択装置を含むことができる。当業者は、これらの部品を構築し、具現化する手法を認識し、したがって、当業者が本発明を認識し、実施するためのそれらの詳細な解説は不要である。
研磨中、研磨パッド904およびウェーハ908が各回転軸A1、A2を中心に回転し、研磨媒体936が研磨媒体導入口932から回転する研磨パッドの上に計量供給される。研磨媒体936は、研磨面924上に、ウェーハ908と研磨パッド904との間の隙間を含んで広がる。研磨パッド904およびウェーハ908は、通常、0.1rpm〜750rpmの間で選択されるスピードで回転するが、必ずしもそうである必要はない。力Fは、通常、ウェーハ908と研磨パッド904との間に0.1psi〜15psi(6.9〜103kPa)の所望の圧力を誘発するように選択される大きさであるが、必ずしもそうである必要はない。キャリヤ溝−パッド溝整列は、結果として基材除去速度の実質的な増加をもたらすことができる。この除去速度の増加により、操作者は、より少ないスラリーを使用し、定期的にキャリヤ溝と整列しない円形の溝によって実現される除去速度と同等の除去速度を実現することができる。
図1は、本発明に従って作製される、溝付きキャリヤが存在する研磨パッドの概略上面図である。 図2は、図1の線2−2における図1の研磨パッドの誇張断面図である。 図3は、図1の研磨パッドの溝および溝付きキャリヤの外形を例示する概略上面図である。 図4は、本発明に従って作製される代替研磨パッドの概略上面図であり、一つの溝を示す。 図5は、図4の研磨パッドの平面図であり、研磨パッドの完全な形成を示す。 図6は、本発明に従って作製される代替研磨パッドの概略上面図であり、一つの溝を示す。 図7は、図6の研磨パッドの平面図であり、研磨パッドの完全な形成を示す。 図8は、本発明に従って作製されるもう一つの代替研磨パッドの概略上面図であり、一つの溝を示す。 図9は、図8の研磨パッドの平面図であり、研磨パッドの完全な形成を示す。 図10は、本発明に従って作製される、さらにもう一つの代替研磨パッドの概略上面図であり、一つの溝を示す。 図11は、図10の研磨パッドの平面図であり、研磨パッドの完全な形成を示す。 図12は、本発明に従って作製される、なおもう一つの代替研磨パッドの概略上面図であり、一つの溝を示す。 図13は、図12の研磨パッドの平面図であり、研磨パッドの完全な形成を示す。 図14は、本発明に従って作製される、なおもう一つの代替研磨パッドの概略上面図であり、部分的なパッド−キャリヤ溝整列を示す。 図15は、図14の研磨パッドの拡大部分図であり、部分的なパッド−キャリヤ溝整列を例示する。 図16は、本発明に従って作製される、さらにもう一つの代替研磨パッドの概略上面図であり、完全なパッド−キャリヤ溝整列を示す。 図17は、図16の研磨パッドの拡大部分図であり、完全なパッド−キャリヤ溝整列を例示する。 図18は、本発明に従った研磨システムの概略図である。

Claims (2)

  1. キャリヤリングと併せて使用するための研磨パッドであって、研磨媒体の存在下で磁性基材、光学基材および半導体基材の少なくとも一つを研磨するために当該研磨パッドおよび前記キャリヤリング使用される際に前記研磨パッドに対する少なくとも一つのキャリヤ溝および前縁を前記キャリヤリングが有し、前記少なくとも一つのキャリヤ溝が前記キャリヤリングに関して方向が変化する一定の規則性を有し、当該研磨パッドが当該研磨パッドの中心から伸びるある長さの半径を有し、当該研磨パッドが、:
    a)研磨媒体の存在下で磁性基材、光学基材および半導体基材の少なくとも一つを研磨するために構成され、研磨中に環状の研磨トラックを有する円形の研磨面を含む研磨層と;
    b)前記研磨層上における前記研磨トラック内の連続的な溝軌跡であるキャリヤ適合溝形状を有する複数のパッド溝であって、
    前記キャリヤ適合溝形状が、少なくともその一部分が放射曲線状であり、当該研磨パッドの半径の前記長さ方向に沿った一つの位置で当該半径に接しており、
    前記キャリヤ適合溝形状が少なくとも一つのキャリヤ溝の方向の前記規則性に基づく関数として決定されることにより、少なくとも一つの前記キャリヤ溝が前記キャリヤリングの前縁上にある場合に、研磨中、前記キャリヤ適合溝形状に沿った複数の位置において前記少なくとも一つのキャリヤ溝が前記少なくとも一つのパッド溝と整列する、複数のパッド溝とを含み、
    更に前記キャリヤ適合溝形状が、
    Figure 0005208530

    によって画定される曲線に対応するか、または
    Figure 0005208530

    によって画定される曲線に対応し、
    ここで、Rが研磨パッドの同心円中心からキャリヤリングの中心までの半径方向距離であり、R がキャリヤリングの半径であり、R Pad が研磨パッドの半径であり、rが研磨パッドの同心円中心からキャリヤ適合溝形状上の点までの半径方向距離である、研磨パッド。
  2. 前記キャリヤ適合溝形状が、前記研磨トラックの少なくとも2/3を横断する、請求項1記載の研磨パッド。
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