JP5207752B2 - 電子機器 - Google Patents

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本発明は、電子機器に関し、より具体的には、ヒンジ部により折畳み可能に結合された第1及び第2の筐体からなる電子機器に関する。
従来の撮像装置には、赤外線リモコン装置により遠隔制御できるものがある。そのような撮像装置は、例えば、本体前面に赤外線受光素子(以下、IR受光素子という)を持った赤外線受光部(以下、IR受光部という)を設ける(例えば特許文献1)。
近年、半導体不揮発性メモリの大容量化により、メモリカード形式の着脱自在の記録媒体が種々の分野で使用されるようなってきている。メモリカードへのアクセス中(データ書き込み又はデータ読み出し中)に、ユーザが、メモリカードを取り出すと、データを失うだけでなく、メモリカード自体を破壊することもあります。そこで、通常、記録媒体へのアクセス中をユーザに通知するアクセス通知手段を設けることが多い。例えば、記録媒体へのアクセス中に点灯又は点滅する発光ダイオードからなるアクセスランプを設ける。このようなアクセス通知手段は、メモリカードを挿入するメモリカードスロットの近傍に、しかも、外装の表面と同一面上又は内部に配置するのが普通である。
また、多くのビデオカメラは、液晶表示パネルを2軸ヒンジ機構を介してカメラ本体に連結し、液晶表示パネルをカメラ本体の側面に折り畳めるようにしている。液晶表示パネルを本体の側面に密接させる収納状態では、液晶表示パネルの振れを防ぐため、液晶表示パネルを本体に係止するようにする。例えば、液晶表示パネルと本体の互いに対面する面の一方に凸部を設け、他方に、当該凸部と密接に嵌合する凹部を設ける方法が知られている。
液晶表示パネルの開閉を検出する開閉検出スイッチをヒンジ機構の近辺に配置する構成も知られている。
図22は、従来のビデオカメラの外観斜視図を示す。液晶表示パネルを閉じた状態で隠蔽される、本体の側面に、アクセスランプ310が配置されている。アクセスランプ310は、取付け面312とほぼ同一面に配置されている。アクセスランプ310はカードメディア(記録媒体)のアクセス時に発光し、これにより、ユーザにアクセス中にカードメディアを抜かないように警告する。ユーザは、撮影スタンバイ時及び撮影時には、本体の背面から矢印Jの方向にアクセスランプ310を見ることになり、アクセスランプ310を視認しづらい。また、液晶表示パネルを本体の側面に折り畳んだ又は収納した状態で、液晶表示パネルが振れないようにするために、本体に凸部314に設け、液晶表示パネルの、当該凸部314に対面する位置に凹部316を設ける。
特開平10−271429号公報
アクセスランプを取付け面とほぼ同一面に配置すると、視認性が低い。同様に、IR受光部をその取付け面と同一の面に配置する受光範囲が制限される。
このような問題は、ビデオカメラのみならず、2つの筐体を折り畳めるようにした電子機器にも共通する課題である。
本発明は、省スペース化を促進しつつ、光学手段の視認性又は受光性能を改善した電子機器を提示することを目的とする。
本発明に係る電子機器は、ヒンジ部により折畳み可能に結合された第1の筐体及び第2の筐体と、前記第1の筐体の前記第2の筐体に対面する面に配置される凸部と、前記第2の筐体の前記第1の筐体に対面する面に配置され、前記第2の筐体を前記第1の筐体に折り畳んだ状態で前記凸部に嵌合する凹部とを具備する電子機器であって、前記凸部の内部に配置される発光手段を具備し、前記凸部が、前記発光手段の出力光を外部に導く導光部材からなり、前記凹部は前記第2の筐体の側端面に開口する開口部を有し、折り畳んだ状態で前記開口部から前記導光部材を外部より視認可能に露出させることを特徴とする。
本発明に係る電子機器は、ヒンジ部により折畳み可能に結合された第1の筐体及び第2の筐体と、前記第1の筐体の前記第2の筐体に対面する面に配置される凸部と、前記第2の筐体の前記第1の筐体に対面する面に配置され、前記第2の筐体を前記第1の筐体に折り畳んだ状態で前記凸部に嵌合する凹部とを具備する電子機器であって、前記凸部の内部に配置される受光手段を具備し、前記凸部が、外部からの光信号を前記受光手段に導く導光部材からなり、前記凹部は前記第2の筐体の側端面に開口する開口部を有し、折り畳んだ状態で前記開口部から前記導光部材を外部より視認可能に露出させることを特徴とする。
本発明によれば、第1及び第2の筐体の振れ止めに使用する凸部を導光手段として使用することで、発光による警告/光信号の受光の性能を向上させることができる。また、省スペースを図ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明に係る電子機器の一実施例であるビデオカメラの外観斜視図を示す。本体10と表示部12が、それらの端部におけるヒンジ機構により折畳み可能に結合されている。本体10と表示部12は、それぞれ、特許請求の範囲の第1の筐体及び第2の筐体またはその逆に対応する。図1は、表示部12を本体10から開いた又は展開した状態を示す。図2は、表示部12を本体10の側面に密接する位置に折り畳んだ状態又は収納した状態を示す。本体10の側面から背面に渡って凸部14を設ける。そして、表示部12の本体10に対面する内面には、表示部12を本体10の側面に折り畳んだときに凸部14と嵌合する凹部16を設ける。本体10の背面にカラービューファインダ18が配置されている。凸部14は、後述する発光ダイオードの光を外部に導く透明又は半透明な導光部材からなる。
図3は、表示部12の内部構造を示す。表示部12は、ヒンジ部20により本体10に可動に結合されている。表示部12と本体10はまた、フレキシブルプリント配線板(FPC)22によって電気的に接続されている。
表示部12の内部構造を簡単に説明する。液晶ディスプレイ(LCD)24の背面にバックライト26を配置する。基板28つきのホルダー30が、LCD24及びバックライト26を抱え込むように保持する。基板28はホルダー30にビス32で締結されている。LCD24、バックライト26、及びFPC22は、基板28に電気的に接続されている。
図4は、図3のB部の拡大斜視図を示す。凸部14が凹部16と係合している様子を示す。凸部14と凹部16の係合により、表示部12が本体10の側面に密接したときに、表示部12の上下方向の振れを防止する。本体10の側面から背面に渡って凸部14を設けることで、最大限の振れ防止効果を得られる。
図5は、本体10の簡単な内部構造を示す。凸部14は外部より強い力で押される可能性がある。これに耐え得るように、凸部14は、ビス40により本体10の外装カバーに留められている。撮像レンズ42が正面側に配置される。基板44上に、記録媒体であるメモリカードのためのスロット46を設ける。スロット46を凸部14の近傍に配置することにより、ユーザは、メモリカードの挿抜時に必ず凸部14を視認できる。本実施例では、凸部14の隣にスロット46を配置した。凸部14の内側には発光ダイオード(LED)48を配置してある。LED48の発生光は、凸部14を低損失で伝搬して、外部に放射される。LED48は、スロット46に装着されたメモリカードへのアクセス時に発光する。
本体10の側面から背面に渡って凸部14を設けることで、ユーザは、表示部12を開いているか折り畳んでいるかに関わらず、本体10の背面からLED48の発光を視認できる。また、表示部12を開いているときには、本体10の側面方向からもLED48の発光を視認できる。
図6は、凹部16の拡大斜視図を示す。凹部16は表示部12の側端面で、符号50で示すように開口している。これによっても、表示部12を本体10に密接させた状態でも、ユーザは、LED48の発光の有無を本体10の背面から確認できる。即ち、カラービューファインダ18を使用しての撮影のときでも、メモリカードへのアクセス状況を確認できる。
図7は、表示部12を最大限に開いた状態の斜視図を示す。凸部14は、本体10の表示部収納面10aと本体背面10bの両方から突出している。また、凹部16の内部に、表示部12の折畳みを検出する検出器52を配置してある。検出器52は、凹部16内に埋もれており、ユーザは触ることができない。検出器52は、表示部12を折り畳むと、凸部14により押圧される。これにより、表示部12を本体10に折り畳んだ状態(収納状態)を検出できる。
図8は、表示部12を折り畳んだ状態の側面図を示し、図9は、図8のC−C線での断面図を示す。検出器52は基板28上に実装されている。検出器52は、基板28に対して垂直な方向に押されることオフからオン(またはオンからオフ)に遷移するスイッチである。例えば、凸部14が凹部16に嵌合すると、検出器52のスイッチがオフからオンになる。検出器52により、表示部12が収納状態か非収納状態かを判別できる。凸部14は、表示部12が収納状態か非収納状態かを検出する手段の一要素となる。
本実施例では、凸部14にアクセスランプの機能を持たせる。凸部14を背面側にも設けるか、凹部16を背面側にも開口することで、表示部12が収納状態か否かに関わらず、アクセスランプの視認性が向上する。表示部12の振れ止めのための凸部14と凹部16にアクセスランプの機能と表示部12の収納検出機能を持たせているので、省スペース化を図ることができる。
実施例1では、本体側に凸部を、表示部側に凹部を設けたが、この逆でもよい。
図10及び図11は、本発明の第2実施例であるビデオカメラの外観斜視図を示す。本体110と表示部112が、これらの端部でヒンジ機構により折畳み可能に結合されている。図10は、表示部112を本体110から開いた又は展開した状態を示す。図11は、表示部112を本体110の側面に密接する位置に折り畳んだ状態又は収納した状態を示す。表示部112の内面(表示面側)から背面に渡って凸部114を設け、本体110には、表示部112を本体110の側面に折り畳んだときに凸部114と嵌合する凹部116を設けてある。本体110の背面にカラービューファインダ118が配置されている。凸部114は、後述する発光ダイオードの光を外部に導く透明又は半透明な導光部材からなる。表示部112にメモリカード119を装着するスロットを設ける。
図12は、表示部112の内部構造を示す。表示部112は、ヒンジ部120により本体110に結合されている。表示部112と本体110はまた、FPC122によって電気的に接続されている。
表示部112の内部構造を簡単に説明する。LCD124の背面にバックライト126を配置する。基板128つきのホルダー130が、LCD124及びバックライト126を抱え込むように保持する。基板128はホルダー130にビス132で締結されている。基板128にはメモリカード119用のスロット134が実装されている。LCD124、バックライト126及びFPC122は、基板128に電気的に接続されている。
図13は、図12のF部の拡大斜視図を示す。凸部114が凹部116と係合している様子を示す。凸部114と凹部116の係合により、表示部112が本体110の側面に密接したときに、表示部112の上下方向の振れを防止する。表示部112の内面から背面に渡って凸部114を設けることで、最大限の振れ防止効果を得られる。凸部114は、外部から強い力で押される可能性があるので、ビスで表示部112の外装カバーに留められている。後述する発光ダイオードによる凸部114の照明が、メモリカードのアクセスをユーザに認知させる。このため、スロット134を凸部114の近傍に配置する。
図14は、表示部112を折り畳んだ状態の側面図を示し、図15は、図14のG−Gでの断面図を示す。基板128上には、スロット134以外にもLED140が実装されている。LED140は、スロット134に装着されたメモリカード119へのアクセス時に発光する。メモリカード119へのアクセス中をユーザに知らせるためである。LED140の出力光は、凸部114を照明する。この照明光は、凸部114を構成する導光部材を伝搬して外部に放射される。ユーザは、凸部114を介して発光ダイオード140の発光を視認できる。
図15に示すように、凹部116の内部に、表示部112の折畳みを検出する検出器142を配置してある。検出器142は、凹部116内に埋もれており、ユーザは触ることができない。検出器142は、表示部112を折り畳むと、凸部114により押圧される。これにより、表示部112を本体110に折り畳んだ状態(収納状態)を検出できる。
検出器142は基板144上に実装されている。検出器142は、基板144に対して平行な方向に押されることでオフからオン(またはオンからオフ)に状態が遷移するスイッチである。例えば、凸部114が凹部116に嵌合すると、検出器142のスイッチがオフからオンになる。検出器142により、表示部112が収納状態か非収納状態かを判別できる。凸部114は、表示部112が収納状態か非収納状態かを検出する手段の一要素となる。
図16は、凹部116の拡大斜視図を示す。凹部116は、凹部16と同様に、本体110の背面で開口している。これにより、表示部112を本体110に密接させた状態でも、ユーザは、LED140の発光の有無を本体110の背面から確認できる。即ち、カラービューファインダ118を使用しての撮影のときでも、メモリカード119へのアクセス状況を確認できる。
図17は凸部114の拡大斜視図を示す。図17から分かるように、凸部114は、表示部112の表示側の内面112aと側端面112bの両方に突出している。このような構成により、凸部114の内部に配置される発光ダイオード140の発光状況を視認できる角度が広がり、より視認性が向上する。
本実施例では、凸部114にアクセスランプの機能を持たせる。凹部116を背面側にも開口させるか、凸部114を背面側にも配置することで、表示部112が収納状態か否かに関わらず、アクセスランプの視認性が向上する。表示部112の振れ止めのための凸部114と凹部116にアクセスランプの機能と表示部112の収納検出機能を持たせているので、省スペース化を図ることができる。
図18は、凸部をアクセスランプとしてではなく、IR受光部として使用する本発明の実施例3の表示部の斜視図を示す。凸部214は、実施例2の凸部114に対応しており、本体側の構成は、実施例2と同じである。実施例2との相違部分を説明する。
実施例3では、図19に示すように、凸部214の内部に受光手段としてのIR受光素子216を配置する。図19は、表示部の内部構成を示す斜視図である。図20は、表示部を折り畳んだ状態の側面図を示し、図21は、図20のH−Hでの断面図を示す。図21に示すように、凸部214は、表示部の表示面側の外装218から突出している。これにより、赤外光の受光範囲が拡がり、IR受光性が向上する。
本実施例では、凸部214を、表示部の振れ止めと赤外線光信号の導光に利用し、背面側に突出させることで、IR受光性能が向上する。2つの機能を持たせることで、省スペース化を図ることができる。
本発明の実施例1の表示部を開いた状態の外観斜視図である。 実施例1の表示部を折り畳んだ状態の外観斜視図である。 実施例1の表示部の内部構造を示す図である。 図3のB部の詳細図である。 実施例1の本体の内部構造を示す図である。 図1のA部の拡大図である。 実施例1の表示部を開いた状態の斜視図である。 実施例1の表示部を折り畳んだ状態の側面図である。 図8のC−C線から見た断面図である。 本発明の実施例2の表示部を開いた状態の外観斜視図である。 実施例2の表示部を折り畳んだ状態の外観斜視図である。 実施例2の表示部の内部構造を示す図である。 図12のF部の詳細図である。 実施例2の表示部を折り畳んだ状態の側面図である。 図14のG−G線から見た断面図である。 図10のD部の拡大図である。 図10のE部の拡大図である。 実施例3の表示部を開いた状態の斜視図である。 実施例3の表示部の内部構造を示す図である。 実施例3の表示部を折り畳んだ状態の側面図である。 図20のH−H線から見た断面図である。 従来例の表示部を開いた状態の外観斜視図である。
符号の説明
10:本体
10a:表示部収納面
10b:本体背面
12:表示部
14:凸部
16:凹部
18:カラービューファインダ
20:ヒンジ部
22:フレキシブルプリント配線板(FPC)
24:液晶ディスプレイ(LCD)
26:バックライト
28:基板
30:ホルダー
32:ビス
40:ビス
42:撮像レンズ
44:基板
46:スロット
48:発光ダイオード(LED)
52:検出器
110:本体
112:表示部
114:凸部
116:凹部
118:カラービューファインダ
119:メモリカード
120:ヒンジ部
122:FPC
124:LCD
126:バックライト
128:基板
130:ホルダー
132:ビス
134:スロット
140:LED
142:検出器
144:基板
112a:表示側の内面
112b:側端面
214:凸部
216:IR受光素子
310:アクセスランプ
312:取付け面
314:凸部
316:凹部

Claims (6)

  1. ヒンジ部により折畳み可能に結合された第1の筐体及び第2の筐体と、
    前記第1の筐体の前記第2の筐体に対面する面に配置される凸部と、
    前記第2の筐体の前記第1の筐体に対面する面に配置され、前記第2の筐体を前記第1の筐体に折り畳んだ状態で前記凸部に嵌合する凹部
    とを具備する電子機器であって、
    前記凸部の内部に配置される発光手段を具備し、
    前記凸部が、前記発光手段の出力光を外部に導く導光部材からなり、
    前記凹部は前記第2の筐体の側端面に開口する開口部を有し、折り畳んだ状態で前記開口部から前記導光部材を外部より視認可能に露出させる
    ことを特徴とする電子機器。
  2. ヒンジ部により折畳み可能に結合された第1の筐体及び第2の筐体と、
    前記第1の筐体の前記第2の筐体に対面する面に配置される凸部と、
    前記第2の筐体の前記第1の筐体に対面する面に配置され、前記第2の筐体を前記第1の筐体に折り畳んだ状態で前記凸部に嵌合する凹部
    とを具備する電子機器であって、
    前記凸部の内部に配置される受光手段を具備し、
    前記凸部が、外部からの光信号を前記受光手段に導く導光部材からなり、
    前記凹部は前記第2の筐体の側端面に開口する開口部を有し、折り畳んだ状態で前記開口部から前記導光部材を外部より視認可能に露出させる
    ことを特徴とする電子機器。
  3. 前記凸部は、前記第1の筐体の、前記第2の筐体と対面しない端面にもあることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 更に、前記凹部の内側に、前記第1の筐体と前記第2の筐体を折り畳んだ状態を検出する検出手段を具備することを特徴とする請求項1ないしの何れか1項に記載の電子機器。
  5. 前記第1の筐体が撮像装置の本体であり、前記第2の筐体が前記撮像装置の表示部であることを特徴とする請求項1ないしの何れか1項に記載の電子機器。
  6. 前記第1の筐体が撮像装置の表示部であり、前記第2の筐体が前記撮像装置の本体であることを特徴とする請求項1ないしの何れか1項に記載の電子機器。
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