JP2001248629A - 電子機器のヒンジ機構及び配線方法 - Google Patents

電子機器のヒンジ機構及び配線方法

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JP2001248629A
JP2001248629A JP2000056650A JP2000056650A JP2001248629A JP 2001248629 A JP2001248629 A JP 2001248629A JP 2000056650 A JP2000056650 A JP 2000056650A JP 2000056650 A JP2000056650 A JP 2000056650A JP 2001248629 A JP2001248629 A JP 2001248629A
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crystal monitor
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Hiroshi Hosoe
洋 細江
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えばビデオカメラ100等の携帯用電子機
器において、その製品の小型化と美観と共に、導体等の
耐久性を確保することのできる液晶モニタ表示装置等の
回転機器を本体に接続するヒンジ機構及びその電気的配
線方法を提供する。 【解決手段】 このため、開閉軸を受けるフレームの軸
穴部を、一端をヒンジ部のヒンジカバー109内に納
め、他端をビデオカメラ本体101内に収納すると共
に、ヒンジカバー109は略円筒形とし、その一側面に
開口部を設け、カメラ本体101側には、前記ヒンジカ
バー109とオーバラップしない位置に導体を本体10
1中へ導入するための穴を設け、この導体は回転軸に平
行となるようにヒンジカバー109で規制して、前記開
口部から側方へ引出し、フレーム内の軸部の手前で前記
穴を通して本体内部へ導入した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器におい
て、本体と回動機器とを接続するヒンジ機構、及びその
本体と回動機器とを電気的に接続する導体の配線方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えばビデオカメラ等をはじめとする携
帯(用)電子機器では、液晶モニタなどの表示装置を備
えた製品が広く普及している。
【0003】これら液晶モニタは、表示画面がより大き
いものを求めるニーズが強くある一方、携帯電子機器と
しては、より小型であることを求めるニーズもある。そ
のため、液晶モニタを、機器本体とは別の筐体に収め、
本体とは可動機構を介して接続することで、持ち運ぶ時
は液晶モニタを折り畳んで本体をコンパクトにし、使用
する時は液晶モニタを展開するといった構造を採用する
機器が多く見られる。
【0004】例えばビデオカメラにおいては、カメラ部
と記録部とを一体化した本体に対し、回動自在なヒンジ
機構を介して液晶モニタを支持する形態のビデオカメラ
が広く知られている。
【0005】図8に、液晶モニタを備えた従来のビデオ
カメラの一図例を示す。図8はビデオカメラ500を前
方上方から見下ろす俯瞰図である。501はカメラ部5
02とレコーダ部503、及び電気基板などを収納した
ビデオカメラ本体である。ビデオカメラ本体501上部
には、電子ビューファインダ504(以下、“EV
F”)を備え、側面にはバッテリーの取り付け部505
がある。また、後面には不図示の操作スイッチ類が配置
されて成る。
【0006】506は液晶モニタ部であり、この液晶モ
ニタ部506の前方側とビデオカメラ本体500のカメ
ラ部502とを後述するヒンジ機構600によって接続
している。液晶モニタ部506は、液晶表示パネル(以
下、“LCD”)と、LCD後方から表示画面を照明す
るバックライト、及びLCD駆動回路を実装した電気基
板とを積み重ねて外装カバーで覆った、偏平な形状をし
ている(各個は図示せず)。
【0007】なお、後述する図10(a),(b)は、
ヒンジ機構600の電線の配線状態を表す概略断面図で
ある。
【0008】図8のヒンジ機構600は、液晶モニタ5
06をビデオカメラ本体501へ近接収納する第一の形
態(図8に示す形態,以下、“収納形態”)と、液晶モ
ニタ部506をビデオカメラ本体501から引き離して
展開する第二の形態(図示せず。以下、“展開形態”)
とに回動する第一の回転軸(図8に一点鎖線で示す)
を備えている。この回転軸を、液晶モニタ506をビ
デオカメラ本体501に対して開閉するという意味で、
以下、“開閉軸”と記す。
【0009】前記収納形態、すなわち液晶モニタ506
を閉じて収納した形態においては、液晶モニタ506が
ビデオカメラ本体501に略同一面化し全体がコンパク
トになるため、EVF504を使用して撮影する場合に
おいては、その取り回しや本体501をしっかり保持し
て撮影するのに都合が良く、また、ビデオカメラ500
を持ち運ぶ場合にも、例えば鞄に収納する時など取り扱
いが簡便になる。
【0010】展開形態、すなわち液晶モニタ506を展
開した形態においては、液晶モニタ506を撮影用のフ
ァインダや撮影画像の鑑賞用モニタとして使用できる。
【0011】さらに、ヒンジ機構600は、液晶モニタ
506の表裏を反転できるような第二の回転軸を備えて
いる。この第二の回転軸は、液晶モニタ506の上下幅
の中心にほぼ一致し、前記開閉軸に対し直交する(図8
に一点鎖線で示す)。以下、第二の回転軸を前記開閉
軸に対し“回転軸”と記す。
【0012】回転軸によって液晶モニタ506を回転さ
せることにより、液晶モニタ506を撮影方向へ向けた
いわゆる対面撮影が可能になり、ビデオカメラ500を
撮影者の頭より高く掲げるハイアングル撮影、あるいは
頭より低く構えるローアングル撮影においても、液晶モ
ニタ506を見易い姿勢にユーザが任意調整できる。撮
影した映像を鑑賞する場合でも同様である。
【0013】次に、図9にヒンジ機構600の構造を示
す。図9(a),(b)はヒンジ機構600のそれぞれ
正面、側面図である。図中、ヒンジ機構600は主に、
ビデオカメラ本体501への取り付け構造を備えるシャ
ーシ601、液晶モニタ506の取り付け構造を備える
中空シャフト602、及び両者を回動自在に連結するフ
レーム603から成る。フレーム603は略コの字型
で、前記開閉軸及び回転軸の軸穴を設けている。
【0014】シャーシ601は、ビデオカメラ本体50
1へヒンジ機構600を取り付けるための取り付け面6
01aと、この取り付け面から水平方向へ伸び前記開閉
軸を支持するための1対の支持面601bとから成り、
支持面には各々から向かい合う方向へピンが取り付けて
ある。このピンが、前記フレーム603の開閉軸穴に回
動自在に挿通されることで、開閉軸を形成する。
【0015】中空シャフト602は、フレーム603に
対し回転自在に挿通されており、中空シャフト602が
フレーム603に対して回転できることで、前記回転軸
として機能する。ヒンジ機構600には、ヒンジ部の外
観を形成する外装カバー507(以下、“ヒンジカバ
ー”)が取り付けられている。
【0016】ヒンジカバー507は、フレーム603に
対して固定されている。すなわち、液晶モニタ506の
開閉時は、液晶モニタ506と一体となってビデオカメ
ラ本体501に対して回転する。また、液晶モニタ50
6のビデオカメラ本体501に対する回転には連動しな
い。
【0017】また、ビデオカメラ本体501のヒンジカ
バー507(図10)の上下に接する部分には、本体の
前カバー508と横カバー509とにより、ヒンジカバ
ー509から滑らかに繋がる曲面が形成され、特に、図
8に示した収納形態においては、ビデオカメラ本体50
1とヒンジカバー507および液晶モニタ506の外装
カバーとが略連続面となり、デザイン上のまとまり感を
実現する。
【0018】以上の例のように、ヒンジ機構600によ
って2つの機器、ここではビデオカメラ本体501と液
晶モニタ506とを回動自在に接続した場合に、この機
器間を電気的に接続する手段としては、電線やフレキシ
ブル基板(以下、“FPC”)を用いることが知られて
いる。
【0019】図8に示したビデオカメラ500の場合、
ビデオカメラ本体501と液晶モニタ506とは電線を
使用して電気的に接続されている。
【0020】図10に、図8に示した従来のビデオカメ
ラ500における電線の配線状態を表すヒンジ機構の断
面図を示す。図10(a)は前記収納形態の場合、図1
0(b)は前記展開形態の場合を示す。図10は、図
8,9におけるヒンジ機構部600の各水平断面を表し
ている。
【0021】電線701は、一端が液晶モニタ506内
部に取り付けた不図示の基板に連結されており、図9に
示す中空シャフト602内を通ってフレーム603の内
部へ挿通され、さらにヒンジカバー507に設けた切り
欠き部から引き出されている。そして電線701は、ビ
デオカメラ本体501に設けた穴を通って内部へと導か
れ、他端をビデオカメラ本体501内部に取り付けた不
図示の基板に連結されている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の電
線701の引き回し方法によると、電線701は、液晶
モニタ506の開閉動作に連動して、その柔軟性によっ
て曲がることでヒンジ機構600の動作に追従する。な
お、図10においては、複数の電線の束をまとめて表し
ている。
【0023】ビデオカメラ500においては、液晶モニ
タ506は図10(a),(b)に示す回転中心702
を軸にして、図10(a)図に示す収納形態から図10
(b)図に示す展開形態へと90°回動する。
【0024】図10(a)図の収納形態では、電線70
1はヒンジカバー507から引き出された後、前カバー
508の裏側で規制されて方向転換し180°曲げられ
てビデオカメラ本体501内部の基板(不図示)へ向か
う。
【0025】図10(b)の展開形態では、電線701
は90°曲がってビデオカメラ本体501内部の基板へ
向かう。このように、電線701が屈曲して曲げ角度が
変化することによって、ヒンジ機構600の開閉動作に
追従している。
【0026】しかしながら、一般的に電線は曲げ応力に
対して弱く、特に曲げ応力が繰り返し作用した場合に、
電線の芯線に疲労破壊を引き起こしてクラックが生じ、
最悪の場合、断線して機器間の電気的接続が失われ、故
障してしまう怖れがある。このような問題点を解決する
ためには、電線に過度の曲げ応力を与えないような構造
を採る必要がある。
【0027】その構造例として図11に電線の配線状態
を表す概略図(その1)を挙げる。
【0028】図11では、前カバー508をビデオカメ
ラ本体501前方に膨らませることによって、電線80
1が収まる空間802を大きくしている。さらに、電線
801の長さを適度に長めにする。これにより、電線8
01がヒンジ機構600の動きに追従する際に、空間8
02を利用して電線801自身の弾性により逃げること
で応力を分散させようとする。こうすると、電線801
への曲げ応力が、ある特定の個所に集中し難くなり、疲
労破壊に至るまでの寿命を引き延ばすことができる。
【0029】ところが、空間802は、デッドスペース
になってしまうので、ビデオカメラ500を小型化しよ
うとする場合には不利な要素である。大型のLCDを使
用して大画面を実現すると共にビデオカメラ本体501
のサイズを小型化しようとするには、本例のようなビデ
オカメラ500においては、側面から見て液晶モニタと
ヒンジ機構600部を合わせた前後長の範囲にビデオカ
メラ本体501を収めるのが一つの理想形であるが、ヒ
ンジ機構600前方に空間802を設けて電線801の
逃げスペースを作ることは、ビデオカメラ本体501の
前後長を延ばすことになる。
【0030】また、電線の配線状態を表す概略図(その
2)を図12に示すように、前記空間802を削ってビ
デオカメラ本体501の小型化を図った場合、液晶モニ
タ506を収納した状態でヒンジカバー507の大半が
外観部に露出するため、ヒンジカバー507から電線9
01を引きだせる範囲がA範囲に限られる。しかしA範
囲から電線901を引き出すと、液晶モニタ506を展
開した時にヒンジカバー507の電線引き出し口が外観
に現れてくるので、その引き出し口から電線901が露
出してしまう。これは製品の美観を損なってしまう。
【0031】さらに、電線901の露出量を少しでも少
くしようとすると、ヒンジカバー507の開口部を小さ
くしなければならないが、開口部を小さくすると、電線
901の可動スペースが少なくなるので、液晶モニタ5
06の開閉動作によってヒンジカバー507が電線90
1を押すことになり、結果として、電線901に曲げ作
用が働いて曲げ応力がヒンジカバー507に押された場
所に集中する。
【0032】以上のように、ヒンジ機構部には、小型化
と製品の美観、及び耐久性の三者を両立しなければなら
ない課題がある。
【0033】以上の課題を解決する方法として、図13
に電線の配線状態を示す概略図(その3)を示すよう
な、前記開閉軸の一方1001を中空軸にして電線10
02を通すことで本体1003内部へ電線1002を引
き入れる構造が知られている。図13は、液晶モニタ1
004を展開した状態の垂直断面を表している。
【0034】この構造によると、図13のように、ビデ
オカメラ本体10O3から液晶モニタ1004までの電
線1002は、クランク状の経路を通ることになる。
【0035】この効果として、液晶モニタ1004の開
閉動作に対して、電線1002のX範囲は、液晶モニタ
1004とほぼ一体となって動き、Y範囲は、液晶モニ
タ1004の動きに依らず、ほぼ動かない。X範囲及び
Y範囲の相対運動は、Z範囲の捻り運動によって吸収さ
れることにより、電線1002には曲げ応力が発生し難
くなり、疲労破壊も起き難い。
【0036】従って、電線1002を逃がすための前記
空間802(図11(a))のようなデッドスペースが
必要ないので小型化に有利である。
【0037】さらに、電線1002は、ヒンジ部から開
閉軸のほぼ軸線上を平行にカメラ本体1003へ引き込
まれる。ヒンジカバー1005側面と本体カバー100
6は、開閉軸を中心としたある一定半径内はヒンジ機構
の開閉動作に依らず常に向かい合っているので、すなわ
ち、この範囲内に電線1002を通せば、電線1002
が外観に露出することが無く、製品の美観を保つことが
できる。
【0038】しかしながらこの構造は、2つの穴に電線
1002を通さなければならないので組立作業性が著し
く損なわれる。
【0039】また、開閉軸1001の軸径は、電線10
02を通せる径以上が必要になるため、ヒンジ部の開閉
軸径方向の小型化には不利である。
【0040】
【課題を解決するための手段】本発明は以上に挙げた諸
課題、すなわち、電線の耐久性能向上、製品の美観の維
持、さらに組み立て作業性の向上等を実現するため、以
下の各項(1)〜(3)のいずれかに示す電子機器のヒ
ンジ機構または配線方法を提供することにより前記目的
を達成しようとするものである。
【0041】(1)機器本体と、従属機器と、前記機器
本体へ取り付けた第一の部材と、前記従属機器へ取り付
けた第二の部材と、前記第一の部材と前記第二の部材と
を回動自在に接続し、前記機器本体と前記従属機器とを
離接可能とする軸構造と、前記第一の部材を覆い、且
つ、前記第二の部材の所定範囲をも覆う、前記機器本体
の第一の外装と、前記第二の部材の残りの範囲を覆う、
前記従属機器に属する第二の外装と、前記機器本体と前
記従属機器とを電気的に接続する導体とを有することを
特徴とする電子機器のヒンジ機構。
【0042】(2)前記第二の外装は、中心軸が前記軸
構造と略一致する略円筒形状であり、少なくとも一側面
側に前記導体を引き出す開口部を有することを特徴とす
る前項(1)記載の電子機器のヒンジ機構。
【0043】(3)機器本体と、従属機器と、前記機器
本体へ取り付けた第一の部材と、前記従属機器へ取り付
けた第二の部材と、前記第一の部材と前記第二の部材と
を回動自在に接続し、前記機器本体と前記従属機器とを
離接可能とする軸構造と、前記第一の部材を覆い、且
つ、前記第二の部材の所定範囲をも覆う、前記機器本体
の第一の外装と、前記第二の部材の残りの範囲を覆う、
前記従属機器に属する第二の外装と、前記機器本体と前
記従属機器とを電気的に接続する導体とを有する電子機
器のヒンジ機構において、前記第二の外装が、前記導体
の所定の範囲を前記軸と略平行となるように規制するこ
とを特徴とする電子機器の配線方法。
【0044】
【作用】以上のような本発明構成のヒンジ機構及び配線
方法の提供により、導体は実施例で後述するように、ク
ランク状の経路を形成されるため、ヒンジの動きによる
導体の曲げ応力が発生し難く、耐久性が改善される。
【0045】また、導体をヒンジカバーの一側面側に設
けた開口部から本体へ導き入れることにより、導体が外
観に露出することが無く、また、中空シャフトをフレー
ムのヒンジカバーに覆われる範囲内の中央に配置するこ
とにより、外観上、ヒンジ部が対称形に見えるため外観
的に有利である。
【0046】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を一実
施例に基づき、図面を参照して詳細に説明する。
【0047】
【実施例】(構成)図1に、液晶モニタを備えた、本発
明に係る、ビデオカメラの一実施例の外観図を示す。図
1はビデオカメラ100を前方上方から見下ろす俯瞰図
である。カメラ部102とレコーダ部103、及び不図
示の電気基板などを収納したビデオカメラ本体101と
液晶モニタ106とが、図3で後述する本発明のヒンジ
機構200によって接続されている。
【0048】104はEVF、105はバッテリーであ
る。また、後面には不図示の操作スイッチ類が配置され
て成る。
【0049】図1は、本ビデオカメラ100の液晶モニ
タ収納形態を示し、図2は液晶モニタ展開形態を示して
いる。
【0050】収納形態図1においては、液晶モニタ部1
06後方に設けた凹部107(図2)と、ビデオカメラ
本体101後方に設けたレバーの凸部108(図2)と
が噛み合うことで液晶モニタ106をロックする。
【0051】図1,2に液晶モニタの開閉軸を一点鎖線
1で示す。この開閉軸を中心に液晶モニタ106を90
°回動させることができる。また、液晶モニタ回転軸を
一点鎖線で示す。この回転軸によって液晶モニタ10
6を回転できる。
【0052】次に、本発明のヒンジ機構について説明す
る。
【0053】図3は本発明実施例におけるヒンジ機構2
00を表す図であり、図3(a)は前記収納形態、図3
(b)は前記展開形態、におけるヒンジ機構200の状
態を示している。図4はビデオカメラ100のヒンジ機
構800及びその周辺の分解斜視図であり、図5はヒン
ジ機構200の2面図、図6は実施例フレームの2斜視
図である。
【0054】図3に示すように、ヒンジ機構200は、
主に、フレーム201、シャーシ202、中空シャフト
203、プレート204によって構成される。
【0055】フレーム201はアルミダイキャスト製
で、図3〜6に示すように略コの字型のA部形状201
aに半円筒状のB部形状201bとが接合された形状で
ある。A部201aは一側面側に軸穴を有し、他側面側
にはB部201bが接合され、さらにB部201b端部
に軸穴を有する。前記2つの軸穴は同軸である。
【0056】また、A部201aの中央には中空シャフ
ト203(後述図7)を挿通する穴を設けてある。
【0057】前記シャーシ202は、ビデオカメラ本体
101へ固定するためのねじ穴を有するベース面202
aと水平方向へ伸びる1対の開閉軸支持面202bとか
ら成り、その支持面202b各々に開閉軸となるピン2
05が内側に向けて取り付けられる。これらのピン20
5は前記フレーム201の軸穴に挿入され、シャーシ2
02に対するフレーム201の開閉軸となる。前記ピン
205の一方205aはフランジを有し、このフランジ
とフレーム201との間にウェーブワッシャ206を挟
み込んでチャージすることにより摩擦を発生させる。こ
の時、ウェーブワッシャ206のチャージ量を適切に調
整することにより、所望の回転トルクを発生させるもの
である。
【0058】中空シャフト203には、フランジが形成
され、このフランジと前記フレーム201との間にスプ
リング207を挟み込んで前記フレーム207に挿通さ
れ、さらにスリーブ208を挟んでプレート204にか
しめる。この時、前記フランジと前記フレーム201と
で前記スプリング207をチャージすることにより摩擦
力を発生させる。前記スプリング207のチャージ量を
適切に調整することにより、所望の回転トルクを発生さ
せることができる。
【0059】スプリング207は、フレーム201に設
けた穴201cに嵌合することで回転規制される。プレ
ート204は、液晶モニタ106の筐体を取り付けるね
じ穴があり、液晶モニタ106をねじ止めして固定す
る。
【0060】以上の構成により、液晶モニタ106とプ
レート204及び中空シャフト203は、中空シャフト
軸を中心にフレーム201に対して一体に回転する。す
なわち、前記回転軸として機能する。
【0061】また、フレーム201には、検知スイッチ
301(図4)の取り付け部があり、取り付けられた検
知スイッチ301を中空シャフト203のフランジに設
けた突起が“オン”することで液晶モニタ106の回転
角度を検知する。液晶モニタ106の回転角度に応じ
て、液晶画面が撮影方向に向いたら表示画面の上下を反
転するなど、液晶モニタ106の制御を変える。
【0062】ヒンジカバー109(図1)は2部品で構
成され、両者を組み合わせることで略円筒形状を成し、
前記フレーム201を囲うように取り付けられる。ヒン
ジカバー109は、フレーム201のA部201aを覆
い、B部201bは、ヒンジカバー109の側面から突
出している。
【0063】シャーシ202(図3)には不図示の検知
スイッチ302の取付け部があり、取り付けられた検知
スイッチ302をヒンジカバー109bに設けたカム部
が“オン”することにより、液晶モニタ106の開閉角
度を検知する。液晶モニタ106の開閉角度に応じて、
EVF104と液晶モニタ106とを切り替えて駆動す
る。すなわち、液晶モニタ106を閉じたときは、液晶
モニタ106の表示を止めてEVF104に映像を表示
し、液晶モニタ106を開いた時は、EVF104の表
示を止めて液晶モニタ106に映像を表示する。
【0064】図7は、本ヒンジ機構200をビデオカメ
ラ本体101へ取り付けたときの構造を示す断面図であ
る。図7は液晶モニタ106を開いた状態、すなわち図
2に示す姿勢におけるヒンジ機構200部の断面図であ
り、本実施例の導体の配線状態の概略図を示す。
【0065】このヒンジ機構200は、ビデオカメラ本
体101へ固定され、さらに、ヒンジ機構200の上下
には、ヒンジカバー109と略連続面を成す本体カバー
110が取り付けられる。本体カバー110は、前記フ
レーム201のB部201b(図6)を覆い、かつ、液
晶モニタ106の開閉軌跡を避けた半円筒形状である。
すなわち、フレーム201は、ヒンジカバー109と本
体カバー110とで覆われて隠される。フレーム201
のシャーシ202に対する回動によって、すなわち、液
晶モニタ106の開閉動作によって、ヒンジカバー10
9と本体カバー110とは相対的に回動し、フレーム2
10のB部210bは,本体カバー110の内側で回動
する。
【0066】導体401(前記従来例の各電線701,
801,901,1002にそれぞれ相当する)は、液
晶モニタ106の内部に取り付けた電気基板(不図示)
に一端を連結し、中空シャフト203を通してフレーム
201のA部201a内側に引き出し、ヒンジカバー1
09を取り付けることによって規制してフレーム201
のB部201b方向へ方向転換させる。導体401はヒ
ンジカバー109側面に設けた穴402から出て、開閉
軸手前でビデオカメラ本体101に設けた穴403から
内部へ引き込む。この穴403は、本体カバー110に
隠されている。
【0067】以上の配線方法により、導体401はクラ
ンク状の経路を形成する。液晶モニタ106の開閉動作
に対して、導体401のX範囲は液晶モニタ106とほ
ぼ一体となって動き、Y範囲は液晶モニタ106の動き
に依らず、ほぼ動かない。X範囲及びY範囲の相対運動
は、Z範囲の捻り運動によって吸収されることにより、
導体401には曲げ応力が発生し難くなる。
【0068】また、中空シャフト203をフレーム20
1のA部201a中央に配置したことで、中空シャフト
203は見掛け上、ヒンジカバー109の中央にある。
ヒンジ機構200は、製品の見掛け上はヒンジカバー1
09によって認識されるので、すなわち、液晶モニタ1
06の回転軸は見掛けのヒンジ機構の中央にある。
【0069】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のヒンジ
機構及び導体の配線方法より、導体はクランク状の経路
を形成するため、ヒンジの動きによる導体の曲げ応力が
発生し難く、耐久性が改善できる。
【0070】また、ヒンジカバーを取り付けることによ
り、導体の前記クランク状の経路が形成され、穴に通す
作業が1ヶ所で済むので組立作業性が改善できる。
【0071】また、導体を前記ヒンジカバーの一側面側
に設けた開口部から本体へ導き入れることにより、導体
が外観に露出することが無く、製品の美観を損なわな
い。
【0072】また、中空シャフトをフレームのヒンジカ
バーに覆われる範囲内の中央に配置したことにより、外
観上、ヒンジ部が対称形に見えるので、外観デザイン
上、まとまりが良く違和感を感じない等の諸効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のビデオカメラの俯瞰図(液晶モニタ
収納時)
【図2】 実施例ビデオカメラの俯瞰図(液晶モニタ展
開時)
【図3】 実施例のヒンジ機構の斜視図(a)液晶モニ
タ収納時、(b)液晶モニタ展開時
【図4】 実施例のヒンジ機構及びその周辺の分解斜視
【図5】 実施例のヒンジ機構の2面図
【図6】 実施例のフレームの2斜視図
【図7】 実施例の導体の配線状態概略図
【図8】 従来のビデオカメラの一例の俯瞰図
【図9】 図8カメラのヒンジ機構の正面及び側面図
【図10】 図8カメラのヒンジ機構の2面図(a)収
納状態、(b)展開状態
【図11】 電線の配線状態を表す概略図(その1)
【図12】 電線の配線状態を表す概略図(その2)
【図13】 電線の配線状態を表す概略図(その3)
【符号の説明】
100,500 ビデオカメラ 101,501,1003 ビデオカメラ本体 102,502 カメラ部 103,503 レコーダ部 104,504 電子ビューファインダ 105 バッテリー 106,506,1004 液晶モニタ 107 凹部 108 凸部 109,507,1005 ヒンジカバー 110,1006 本体カバー 200,600 ヒンジ機構 201,603 フレーム 202,601 シャーシ 203,602 中空シャフト 204 プレート 205 ピン 206 ウェーブワッシャ 207 スプリング 208 スリーブ 301,302 検知スイッチ 401 導体 402,403 穴 505 バッテリー取り付け部 508 前カバー 509 横カバー 701 電線 702 回転中心 801 電線 802 空間 901 電線 1001 開閉軸 1002 電線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器本体と、 従属機器と、 前記機器本体へ取り付けた第一の部材と、 前記従属機器へ取り付けた第二の部材と、 前記第一の部材と前記第二の部材とを回動自在に接続
    し、前記機器本体と前記従属機器とを離接可能とする軸
    構造と、 前記第一の部材を覆い、且つ、前記第二の部材の所定範
    囲をも覆う、前記機器本体の第一の外装と、 前記第二の部材の残りの範囲を覆う、前記従属機器に属
    する第二の外装と、 前記機器本体と前記従属機器とを電気的に接続する導体
    と、を有することを特徴とする電子機器のヒンジ機構。
  2. 【請求項2】 前記第二の外装は、中心軸が前記軸構造
    と略一致する略円筒形状であり、少なくとも一側面側に
    前記導体を引き出す開口部を有することを特徴とする請
    求項1記載の電子機器のヒンジ機構。
  3. 【請求項3】 機器本体と、 従属機器と、 前記機器本体へ取り付けた第一の部材と、 前記従属機器へ取り付けた第二の部材と、 前記第一の部材と前記第二の部材とを回動自在に接続
    し、前記機器本体と前記従属機器とを離接可能とする軸
    構造と、 前記第一の部材を覆い、且つ、前記第二の部材の所定範
    囲をも覆う、前記機器本体の第一の外装と、 前記第二の部材の残りの範囲を覆う、前記従属機器に属
    する第二の外装と、 前記機器本体と前記従属機器とを電気的に接続する導体
    とを有する電子機器のヒンジ機構において、 前記第二の外装が、前記導体の所定の範囲を前記軸と略
    平行となるように規制すること、を特徴とする電子機器
    の配線方法。
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