JP5207100B2 - 可動式車両減速ハンプ - Google Patents

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本発明は、低速運転が要求される道路において車両の走行速度を抑制するために、道路の一部を隆起させることにより構成されるハンプ又はバンプに関するものである。
ハンプ又はバンプに関する先行技術として、道路の一部を台形状断面となるように盛り上げることによって車両に対して減速を強要する車両減速用バンプの形成方法であって、断面がほぼ直角三角形状の傾斜体を道路方向に沿って前後に間隔をあけて固着し、その前後の傾斜体の垂直面間にアスファルトやコンクリート等の塗装材を充填すると共にその塗装材の上面をほぼ平坦にすることを特徴とするものが開示されている(特許文献1参照)。これにより、施工に熟練を要さず、施工性が向上し、施工期間が短縮できるとされている。
また、別の先行技術として、ハンプを両側が平坦面で中央を円弧またはサイン曲線カーブまたは台形に膨出させた膨出部とする細長いブロック体に形成し、ハンプ自体をやや硬質のゴムまたは樹脂から成る弾性体で形成するものが開示されている(特許文献2参照)。これにより、車両が十分に減速してハンプを通過する場合には、車両の加重でハンプ自体即ち弾性体が圧縮されて変形し、車両への衝撃を緩和させることができると共に、減速せずにハンプを通過する場合には、車両に強い衝撃を加えることができるとされている。
尚、上記において、ハンプ又はバンプとの記載があるが、両者共に車両を減速させる目的で道路上に設けられる隆起物であり、一般的にバンプよりハンプの方が大規模なものをさす。以下、本明細書においてハンプと記載する時には、バンプも含まれるものとする。
特開平11−13029号公報 特開2003−49414号公報
上記先行技術をはじめ、従来のハンプにおいては、その道路から隆起部の最高部までの高さであるハンプ高さが常に一定であったため、様々な車種、状況の変化等に対する適応が不十分であった。上記特許文献2に開示されるハンプは、通過しようとする車両の走行速度に応じて衝撃を変化させようとするものであるが、ハンプによる車両への衝撃は、車両の速度のみならず、その重量にも大きく依存する。例えば、乗用車とトラックとが、同一の走行速度で同一のハンプを通過する場合、車両重量の大きいトラックの方がより強い衝撃を受ける。このため、乗用車等の軽量車に対しては減速を促す効果が不足したり、トラック等の重量車に対しては衝撃が大きすぎて乗員や車両に対する安全性が損なわれたりする問題があった。また、救急車、消防車、パトカー等の緊急車両に対しては、ハンプによる衝撃を与えないことが最も好ましいが、従来のハンプのように、道路に一定のハンプ高さをもって固定された状態では、衝撃を避けることはできない。
そこで、本発明は、様々な車種、状況の変化等に対して適応することができるハンプを提供することを課題とする。
上記課題の解決を図る本発明の可動式車両減速ハンプは、道路を走行する車両を減速させるために、該道路に対して隆起するように設置される隆起部と、前記道路から前記隆起部の最高部までの高さである隆起時におけるハンプ高さを変化させる昇降手段と、車両の重量を検知する重量検知手段と、前記重量検知手段により検知された車両の重量に基づいて、前記昇降手段を制御する制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記重量が大きい場合よりも小さい場合の方が、前記ハンプ高さが大きくなるように前記昇降手段を制御することを特徴としている(請求項1)。
これにより、軽量車が通過する場合には、ハンプ高さが大きくなり、減速を促すために十分な衝撃を与えることができ、重量車が通過する場合には、ハンプ高さが小さくなり、乗員や車両に対する安全性を確保することができる。
また、本発明の可動式車両減速ハンプは、道路を走行する車両を減速させるために、該道路に対して隆起するように設置される隆起部と、前記道路から前記隆起部の最高部までの高さである隆起時におけるハンプ高さを変化させる昇降手段と、特定の車両の存在を検知する特定車両検知手段と、前記特定車両検知手段により特定の車両の存在を検知した場合に、前記ハンプ高さが道路に対して平坦になるように前記昇降手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とするものである(請求項)。
これにより、特定の車両の存在を検知する前記特定車両検知手段により特定の車両の存在を検知した場合に、前記ハンプ高さが道路に対して平坦になるように前記昇降手段を制御するものである。
上記請求項記載の構成において、前記特定車両検知手段は、緊急車両のサイレンを検知するものであってもよいし(請求項)、特定の車両に設置され所定の信号を発信する発信装置と、前記発信装置が発信する信号を受信する受信装置とを有して構成されるものであってもよい(請求項)。
上記において、特定の車両とは、救急車、消防車、パトカー等の緊急車両、その他ハンプの設置者の許可した車両等である。上記構成により、特定の車両が通過する際には、ハンプを無衝撃状態にすることが可能となる。
また、上記請求項1又は2記載の構成において、前記隆起部は、直方形状の1枚の天板と、前記天板の車両走行方向に対して前方及び後方にそれぞれ配置される直方形状の2枚の斜板と、前記天板と前記斜板とを互いのなす角度を変化可能に連結させる連結手段とを有して構成され、前記昇降手段は、前記天板の下面部に当接し該天板を道路に対して水平を保ち且つ上下に変位させるシリンダ機構を有して構成されるものであることが好ましい(請求項)。
この構成によれば、シリンダ機構により天板を上方へ押し上げると、両側の斜板が道路と天板とを結ぶように傾斜し、全体として台形状の隆起部が形成される。このような構成により、ハンプ高さを自由に調節することができる。
また、上記請求項1又は2記載の構成において、前記隆起部は、直方形状の複数の板状部材と、隣接する前記板状部材同士を互いのなす角度を変化可能に連結させる連結手段とを有して構成され、前記昇降手段は、前記板状部材のそれぞれを個別に変位させるシリンダ機構を有して構成されるものであってもよい(請求項)。
この構成によれば、各シリンダがそれぞれ対応する板状部材を個別に上下動させることにより、台形状のみならず、より複雑な形状の隆起部を形成することができる。これにより、より理想的なハンプ特性を実現することができる。
また、上記請求項1又は2記載の構成において、前記隆起部は、直方形状の1枚の天板と、前記天板の車両走行方向に対して前方及び後方にそれぞれ配置される直方形状の2枚の斜板と、前記天板と前記斜板とを互いのなす角度を変化可能に連結させる連結手段とを有して構成され、前記昇降手段は、モータ装置と、該モータ装置の駆動軸の回転運動を前記天板の上下運動に変換するリンク機構とを有して構成されるものであってもよい(請求項)。
この構成によれば、モータ装置及びリンク機構により天板を上方へ押し上げる。これにより、両側の斜板が道路と天板とを結ぶように傾斜し、全体として台形状の隆起部が形成される。即ち、電気等により駆動されるモータ装置の駆動軸の回転運動を、螺条等を用いたリンク機構によって天板の上下運動に変換することにより、上記請求項記載の構成と同様に、ハンプ高さを自由に調節することができる。また、このように電気等により駆動するモータ装置を用いることにより、油圧等によるシリンダ機構を用いる場合よりも、機械的な反応速度が向上する等の効果を得ることができる。
また、上記請求項1又は2記載の構成において、前記隆起部は、路面に対して突出又は陥没可能に設置されるブロック状部材から構成すると共に、前記ブロック状部材と前記昇降手段との間に、前記隆起部の全体的な形状を決定するためのアダプタが設けられていることが好ましい(請求項8)。
この構成によれば、上記昇降手段及び制御手段によって、ブロック状部材を任意のハンプ高さとなるように道路上に突出させ、又は陥没させることにより、上記と同様に、各車両に対して最適な衝撃を与えたり、また道路と平坦にすることにより無衝撃としたりすることができる。また、このように隆起部をブロック状の部材から構成することにより、部品点数を削減し、構造を簡素にすることができ、コストやメンテナンスの面でも有利となる。
また、アダプタを複数のブロック状部材の下方から押し当てることにより、アダプタと同様の形状を有する隆起部を道路上に形成することができる。これにより、アダプタのみを昇降させるように昇降手段を設ければよいので、昇降手段を複雑なものにすることなく、ブロック状部材全部を動かすことができる。また、アダプタを変更することによって、任意に隆起部の形状を変更することができる。
また、上記請求項1又は2記載の構成において、前記隆起部は、車両の通過する部分が弾性材により構成されていてもよい(請求項)。
これによれば、隆起部と車両の車輪とが当接する際、及び通過する際の騒音を低減することができる。
また、上記請求項記載の構成において、前記弾性材は、その内部に空気室が形成されたものであることが好ましい(請求項10)。
これにより、更に騒音低減の効果を向上させることができる。
また、上記請求項記載の構成において、前記弾性材は、複数のタイヤ状部材により構成されてもよい(請求項11)。
このような構成によっても、上記と同様に騒音低減の効果を得ることができる。
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例を説明する。尚、異なる実施例において、同一又は同様の作用を奏する箇所については、その説明を省略する。
図1(a),(b)に示す本実施例に係る可動式車両減速ハンプ(以下、ハンプと略記する)1は、天板2、斜板3、ピン4、油圧シリンダ5、ポンプ6を有して構成されている。
天板2及び斜板3は、それぞれ直方形状を有する板状の部材であり、これら天板2と斜板3とは、ピン4により互いのなす角度を変化可能に連結されている。天板2及び斜板3は、これらの上を車両が通過するものであるため、車両の重量に耐えられる強度を有する素材により構成されなければならない。具体的には、天板2及び斜板3を構成する素材として、厚さ20mm程度の鉄板:SS400(JIS G3101)等を使用することが好ましい。
油圧シリンダ5は、ポンプ6から与えられる流体エネルギを直線運動に変換する公知のものであり、油圧の作用により上下に伸縮するロッド10の先端部が、天板2の下面に当接している。尚、図1においては、油圧シリンダ5が2基記載されているが、直方形状の天板2の4隅にそれぞれ1基ずつ、計4基の油圧シリンダ5が配置されていることが好ましい。
上記構成のハンプ1においては、油圧シリンダ5の作用により天板2を上方に持ち上げることにより、図1(b)に示すように、道路12に対して隆起した状態にすることができると共に、天板2を下方へ下げることにより、図1(a)に示すように、道路12に対して水平にすることができる。これにより、様々な状況に対応して、ハンプ1の高さを調節することができる。
以下に、ハンプ1の高さの調節について説明する。図2において、上記ハンプ1を利用したシステムが例示されている。このシステムには、ハンプ1を通過しようとする車両の重量を検知する重量検知手段21、この車両の走行速度を検知する車速検知手段22、周囲の音を拾う受音装置23、特定の送信装置からの信号を受信する受信装置24、ハンプ1を制御するコントロールユニット(C/U)25が備えられている。C/U25は、重量検知手段21、車速検知手段22、受音装置23、受信装置24から得られる検出信号に基づいて、ハンプ1の一部を構成するポンプ6に対して制御信号を出力する。
C/U25は、重量検知手段21及び車速検知手段22により検出される車両重量及び車速の両方又は一方に基づいて、天板2の最適位置を割り出し、天板2がこの最適位置に移動するようにポンプ6(油圧シリンダ5へ供給する油圧)を制御する。
車両がハンプ1を通過する際に受ける衝撃、又は乗員が感じる不快感は、車両重量、車速、及びハンプ高さ(天板2の位置)によって、決定される。従って、ハンプ1が車両に与える衝撃を一定とした場合、検出される車両重量及び車速に基づいて、一定のハンプ高さを割り出すことができる。
この時、ハンプ1の高さは、予め設定された理想特性が得られるように制御される。この理想特性は、例えば図3に示す特性線Aによって表現される。同図において、走行速度とは、ハンプ1を通過する車両の速度であり、不快度とは、該車両がハンプ1を超える際に乗員が感じる不快感の強さを示すものであり、数値が大きい程不快感が大きいことを表している。この特性線Aは、低速部X、中速部Y、高速部Zを有しており、低速部Xは、速度がおよそ20km/hよりも小さい場合には不快度を0とすべきことを示しており、中速部Yは、速度がおよそ20km/h以上およそ30km/h以下の範囲内においては不快度を速度の上昇に比例して0から6まで大きくすべきことを示しており、高速部Zは、速度がおよそ30km/hよりも大きい場合には不快度を6とすべきことを示している。
また、図4において、車両の走行速度と乗員最大加速度との関係が、4種の車両重量毎に示されている。乗員最大加速度とは、車両がハンプ1を超える際に乗員にかかる衝撃の大きさを示すものであり、前記図3における不快度と同様の意味を有するものである。図4において、線B1は重量0.65t、線B2は重量1.20t、線B3は重量1.76t、線Cは重量14.4tの重量を有する車両についてのシミュレーション実験値である。線B1,B2,B3は乗用車等の軽量車、線Cはトラック等の重量車についてのデータであるということができる。同データにおいて、乗員最大加速度は、同一の走行速度において、軽量車(線B1,B2,B3)よりも重量車(線C)の方が大きくなることが示されていると共に、軽量車の中では重量が小さい程乗員最大加速度が大きくなる(B1>B2>B3)ことが示されており、また重量車と軽量車との間での乗員最大加速度の違いは極めて大きく、軽量車間での乗員最大加速度の違いはこれに比べて極めて小さいことが示されている。即ち、重量車と軽量車とを区別する所定重量を見極め、この所定重量をハンプ1高さの変更の基準とすることが好ましく、更に軽量車間での微調整を可能とする特性線を見出すことがより好ましいといえる。
上記を鑑み、C/U25は、重量検知手段21により検出される重量が小さい程、図2中一点鎖線で示す高位置31側に天板2を変位させる。これは、車両が軽重量である程、ハンプ1により発生する衝撃が小さくなることに鑑みたもので、これにより軽重量の車両であっても十分に衝撃を与えることができる。
また、C/U25は、車速検知手段22により検出される車速が所定値以上である場合、図2中一点鎖線で示す高位置31側に天板2を変位させるようにしてもよい。これにより、高速走行をしている車両に大きな衝撃を与え、十分に減速させることができる。更に、C/U25は、車速が所定値以下である場合には、図2中二点鎖線で示す平坦位置32に天板2を変位させるようにしてもよい。これにより、車両が基準速度よりも十分低速で走行している場合には、車両に衝撃を与えないようにすることができる。
更にまた、C/U25は、受音装置23により特定の音が検出された場合、又は受信装置24により特定の信号が受信された場合に、図2中二点鎖線で示す平坦位置32に天板2を変位させる。これにより、救急車、消防車、パトカー等の緊急車両のサイレンを受音した場合、又はこれらの緊急車両等に装備される所定の発信装置が発進する信号を受信した場合に、車両に衝撃を与えないようにすることができる。
図5に示す本実施例に係るハンプ41は、天板2(又は斜板3)に、車両重量及び車速を検知する検知装置43を備え、C/U44が、この検知装置43により検知された車両重量及び車速に基づいてポンプ6を制御し、天板2の高さを調節するものである。この構成によれば、車両がハンプ41を通過する際に車両重量及び車速が計測され、この重量に基づいて最適なハンプ高さが実現される。
図6に示す本実施例に係るハンプ51は、複数(6枚)の板状部材53、複数(6基)の油圧シリンダ54を備えて構成されるものである。各板状部材53は、上記実施例1及び2における天板2と斜板3の連結状態と同様に、屈曲可能に連結されている。各油圧シリンダ54は、各板状部材53に対応する位置に配置され、ロッドの先端部に設けられたフレキシブルコネクタ55を介して、各板状部材53の下面に連結されている。この構成によれば、ハンプ形状をより詳細に設定することができるので、上記実施例1及び2よりも理想的なハンプ特性を実現することができる。
図7に示す本実施例に係るハンプ61は、車両が通過する部分が弾性材63により構成されたものである。これにより、車両通過時の騒音を低減することができると共に、理想的なハンプ特性を実現することができる。
また、前記弾性材63は、図8又は図9に示すように、内部に気泡が溜められた空気室65,66が形成された構造であってもよく、更に図10(a),(b)に示すように、小型のタイヤ67が複数配列された構造であってもよい。これら図8〜図10に示す構成によれば、更に騒音低減の効果を向上させることができる。
図11及び図12に示す本実施例に係るハンプ71は、天板72、斜板73、蝶番状部材74、モータ装置75、リンク機構76を有して構成されている。
天板72及び斜板73は、それぞれ直方形状を有する板状の部材であり、これら天板72と斜板73とは、蝶番状部材74によって互いのなす角度が変化可能となるように連結されている。天板72は、モータ装置75の動力を伝達するリンク機構76によって、路面に対して平行に上下動され、これに応じて2枚の斜板73の傾斜角度が変化する。
リンク機構76は、モータ装置75の駆動軸と連結する回転軸81、回転軸81を回転可能に支持する複数の支持部材82、回転軸81に形成された第1の螺条84、回転軸81に形成され第1の螺条84とは反対方向の螺旋形状を有する第2の螺条85、第1の螺条84に螺合され回転軸81の回転に伴い該回転軸81の長手方向に沿ってスライドする第1のスライドブロック87、第2の螺条85に螺合され回転軸81の回転に伴い第1のスライドブロック87とは反対方向へスライドする第2のスライドブロック88、一端が第1又は第2のスライドブロック87,88に揺動可能に連結されると共に他端が天板72の裏面側に設けられた係合部90に揺動可能に連結されるブリッジ部材92を有して構成される。
上記構成により、モータ装置75がC/U77による制御に基づいて駆動し、回転軸81が時計回り又は反時計回りに回転すると、第1のスライドブロック87と第2のスライドブロック88とが、回転軸81の長手方向に沿って、それぞれ反対方向にスライドする。すると、図11(a)から(b)の状態となるように、ブリッジ部材92が天板72を押し上げるか、若しくは図11(b)から(a)の状態となるように、ブリッジ部材92が天板72を引き下げる。これにより、ハンプ71の高さを自在に調節することができる。また、本実施例のように、駆動源としてモータ装置75を利用することにより、上記他の実施例のようにシリンダ機構を利用する場合よりも、機械的な反応速度が向上する等の効果を得ることができる。
図13において、本実施例に係るハンプ101の構造が示されている。このハンプ101の隆起部は、複数のブロック状部材105により構成され、これらのブロック状部材105が道路12に形成された穴106に設置されている。各ブロック状部材105は、略角柱形状を有し、その幅dが20cm程度のものであることが好ましい。
各ブロック状部材105は、油圧を利用したシリンダ機構や電動モータを利用したモータ装置等からなる昇降手段107によって、図13(b)に示すように道路12から隆起するように、また図13(a)に示すように道路12と平坦となるように、更に図示しないが道路12から陥没するように、変位可能とされる。昇降手段107は、C/U108によって制御される。
上記のように、ブロック状部材105を昇降手段107及びC/U(制御手段)108によって任意のハンプ高さとなるように道路12上に突出させることにより、上記他の実施例と同様に、各車両に対して最適な衝撃を与えたり、また無衝撃としたりすることができる。また、このように隆起部をブロック状部材105から構成することにより、上記他の実施例と比較して部品点数の削減、低コスト化、メンテナンス性の向上等を図ることができる。
図14において、本実施例に係るハンプ111の構造が示されている。このハンプ111の隆起部は、上記実施例6に示す構成よりも多くのブロック状部材115を用いて構成され、これらのブロック状部材115と昇降手段117との間に、アダプタ119が設けられている。昇降手段117としては、上記と同様にシリンダ機構やモータ装置等任意のものが使用され、C/U118によって制御される。
アダプタ119は、図14に示すように、ブロック状部材115と対面する側の面が階段状に形成されている。これにより、昇降手段117によりアダプタ119をブロック状部材115側に押し上げると、図14(b)に示すように、ブロック状部材115全体がアダプタ119に形成された階段形状となって道路12上に隆起する。様々な形状のアダプタ119を予め用意し、適宜変更することにより、設置場所等の条件に応じた最適な隆起形状を作成することができる。また、アダプタ119を設けることにより、シリンダ機構等の昇降手段117を個々のブロック状部材115に対して設けることなく、全てのブロック状部材115を昇降させることができるようになる。このように、本実施例によれば、隆起部の形状に自由度が得られ、理想の形状に近似させることができると共に、昇降手段117及び制御手段118を簡素化することができる。
(a)は、本発明の実施例1に係る可動式車両減速ハンプの構造及び平坦時の状態を示す図であり、(b)は、本発明の実施例1に係る可動式車両減速ハンプの構造及び隆起時の状態を示す図である。 実施例1に係る可動式車両減速ハンプを利用したシステムの例を示す図である。 車両の走行速度と乗員への不快度との理想的な関係を示すグラフである。 車両の走行速度と乗員最大加速度との関係を車両重量毎に示したグラフである。 本発明の実施例2に係る可動式車両減速ハンプの構造を示す図である。 本発明の実施例3に係る可動式車両減速ハンプの構造を示す図である。 本発明の実施例4に係る可動式車両減速ハンプの構造を示す図である。 実施例4に係る弾性材の内部構造の第1例を示す図である。 実施例4に係る弾性材の内部構造の第2例を示す図である。 (a)及び(b)は、実施例4に係る弾性材の内部構造の第3例を示す図である。 (a)は、本発明の実施例5に係る可動式車両減速用ハンプの構造及び平坦時の状態を示す図であり、(b)は、本発明の実施例5に係る可動式車両減速用ハンプの構造及び隆起時の状態を示す図である。 実施例5に係る可動式車両減速用ハンプの上面図である。 (a)は、実施例6に係る可動式車両減速用ハンプの構造及び平坦時の状態を示す図であり、(b)は、本発明の実施例6に係る可動式車両減速用ハンプの構造及び隆起時の状態を示す図である。 (a)は、実施例7に係る可動式車両減速用ハンプの構造及び平坦時の状態を示す図であり、(b)は、本発明の実施例7に係る可動式車両減速用ハンプの構造及び隆起時の状態を示す図である。
1,41,51,61,71,101,111 可動式車両減速ハンプ
2 天板
3 斜板
4 ピン
5,54 油圧シリンダ
6 ポンプ
12 道路
21 重量検知手段
22 車速検知手段
23 受音装置
24 受信装置
25 コントロールユニット
53 板状部材
63 弾性材
65,66 空気室
67 タイヤ

Claims (11)

  1. 道路を走行する車両を減速させるために、該道路に対して隆起するように設置される隆起部と、
    前記道路から前記隆起部の最高部までの高さである隆起時におけるハンプ高さを変化させる昇降手段と、
    車両の重量を検知する重量検知手段と、
    前記重量検知手段により検知された車両の重量に基づいて、前記昇降手段を制御する制御手段とを具備し、
    前記制御手段は、前記重量が大きい場合よりも小さい場合の方が、前記ハンプ高さが大きくなるように前記昇降手段を制御することを特徴とする可動式車両減速ハンプ。
  2. 道路を走行する車両を減速させるために、該道路に対して隆起するように設置される隆起部と、
    前記道路から前記隆起部の最高部までの高さである隆起時におけるハンプ高さを変化させる昇降手段と、
    特定の車両の存在を検知する特定車両検知手段と、
    前記特定車両検知手段により特定の車両の存在を検知した場合に、前記ハンプ高さが道路に対して平坦になるように前記昇降手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする可動式車両減速ハンプ。
  3. 前記特定車両検知手段は、緊急車両のサイレンを検知するものであることを特徴とする請求項記載の可動式車両減速ハンプ。
  4. 前記特定車両検知手段は、特定の車両に設置され所定の信号を発信する発信装置と、前記発信装置が発信する信号を受信する受信装置とを有して構成されることを特徴とする請求項記載の可動式車両減速ハンプ。
  5. 前記隆起部は、直方形状の1枚の天板と、前記天板の車両走行方向に対して前方及び後方にそれぞれ配置される直方形状の2枚の斜板と、前記天板と前記斜板とを互いのなす角度を変化可能に連結させる連結手段とを有して構成され、前記昇降手段は、前記天板の下面部に当接し該天板を道路に対して水平を保ち且つ上下に変位させるシリンダ機構を有して構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の可動式車両減速ハンプ。
  6. 前記隆起部は、直方形状の複数の板状部材と、隣接する前記板状部材同士を互いのなす角度を変化可能に連結させる連結手段とを有して構成され、
    前記昇降手段は、前記板状部材のそれぞれを個別に変位させるシリンダ機構を有して構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の可動式車両減速ハンプ。
  7. 前記隆起部は、直方形状の1枚の天板と、前記天板の車両走行方向に対して前方及び後方にそれぞれ配置される直方形状の2枚の斜板と、前記天板と前記斜板とを互いのなす角度を変化可能に連結させる連結手段とを有して構成され、前記昇降手段は、モータ装置と、該モータ装置の駆動軸の回転運動を前記天板の上下運動に変換するリンク機構とを有して構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の可動式車両減速ハンプ。
  8. 前記隆起部は、路面に対して突出又は陥没可能に設置される複数のブロック状部材から構成され、且つ前記ブロック状部材と前記昇降手段との間に、前記隆起部の全体的な形状を決定するためのアダプタが設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の可動式車両減速ハンプ。
  9. 前記隆起部は、車両の通過する部分が弾性材により構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の可動式車両減速ハンプ。
  10. 前記弾性材は、その内部に空気室が形成されたものであることを特徴とする請求項記載の可動式車両減速ハンプ。
  11. 前記弾性材は、複数のタイヤ状部材により構成されることを特徴とする請求項記載の可動式車両減速ハンプ。
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