JP5206986B2 - ポジ型レジスト材料及びパターン形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、(1)微細加工技術に適し、マスク忠実性に優れ、ライン幅ラフネスの小さいパターンを与えることのできるポジ型レジスト材料、及び(2)該レジスト材料を用いたパターン形成方法に関する。
近年、LSIの高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの微細化が求められている中、遠紫外線リソグラフィー及び真空紫外線リソグラフィーを用いた微細加工技術の開発が精力的に進められている。既に波長248nmのKrFエキシマレーザー光を光源としたフォトリソグラフィーは半導体デバイスの実生産において中心的な役割を担っており、また波長193nmのArFエキシマレーザー光を光源としたフォトリソグラフィーも微細加工において実生産に用いられている。ArFエキシマレーザーリソグラフィーにおいては、レジスト塗布膜と投影レンズとの間に高屈折率液体を介在させることにより更なる解像性の伸長を図る液浸露光プロセスの開発も進められてきた。開口数(NA)1.0を超える投影レンズを備えたArF液浸露光機により、波長を下回るパターンピッチの加工が行われており、それに対応したレジスト材料が必要とされている。
ArFエキシマレーザーリソグラフィーに対応したレジスト材料に求められる基本的な特性は、波長193nmにおける透明性、及びドライエッチング耐性であり、この双方を兼ね備えたものとして、2−エチル−2−アダマンチル基、2−メチル−2−アダマンチル基に代表される嵩高い酸分解性保護基を有するポリ(メタ)アクリル酸誘導体をベース樹脂とするレジスト材料が提案された(特許文献1:特開平9−73173号公報、特許文献2:特開平9−90637号公報)。その後も種々の材料が提案されているが、透明性の高い主鎖と嵩高い三級アルキル基で保護されたカルボン酸部分を有する樹脂を用いるという点においては、ほとんどの場合において共通している。
従来の材料が抱える問題のうち特に深刻なものは微細なライン寸法の不均一さ(ライン幅ラフネス)であり、製造する半導体デバイスの性能に多大な影響を及ぼすため、その解決が強く求められている。単にパターン側壁を滑らかに仕上げるだけならば、使用する樹脂の分子量を低めに設定したり、光酸発生剤から生じる酸を動き易いものにすることである程度目的は達せられるが、その際は露光量依存性、疎密依存性、マスクエラーエンハンスメントファクター(MEEF)といった特性が極端に悪化する。特にMEEF特性が劣るレジストでは、マスク上の微細な線幅変動やゆらぎが増幅されてレジストパターンに転写されるため、ライン寸法自体もかえって不均一となり、ライン幅ラフネスの低減には結びつかない。パターンルールのより一層の微細化が求められる中、感度、基板密着性、エッチング耐性において優れた性能を発揮することに加え、MEEF特性の劣化などを伴わない、根本的なライン幅ラフネスの改善が必要とされているのである。
特開平9−73173号公報 特開平9−90637号公報 特開2008−31298号公報(特許第4288518号公報)
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、ArFエキシマレーザー光等の高エネルギー線を光源としたフォトリソグラフィーにおいて、ライン幅ラフネスの低減とMEEF特性の向上を両立したポジ型レジスト材料、及び該レジスト材料を用いたパターン形成方法を提供することを目的とする。
本発明者らは上記目的を達成するため、鋭意検討を重ねた結果、下記式(1)で示される特定の繰り返し単位を有する高分子化合物をベース樹脂とするポジ型レジスト材料が、極めて良好なMEEF特性を有しながらもライン幅ラフネスを低減でき、精密な微細加工に極めて有用なレジスト材料であることを見出した。
Figure 0005206986

(式中、R1はそれぞれ独立に水素原子、メチル基、又はトリフルオロメチル基を示す。R2は酸不安定基を示す。R3は水素原子又はCO2CH3を示す。XはO、S、CH2、又はCH2CH2を示す。a、bはそれぞれ各繰り返し単位の存在比を示し、それぞれ0.01以上1未満である。)
即ち、特許文献3:特開2008−31298号公報(特許第4288518号公報)には、下記繰り返し単位を含有する高分子化合物をベース樹脂として含むレジスト材料が記載されている。
Figure 0005206986

(式中、R01は水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基を示す。R02、R03はそれぞれ独立に炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状の1価炭化水素基を示す。又は、R02、R03は互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に脂肪族炭化水素環を形成してもよい。R04は水素原子又はCO205を示す。R05はハロゲン原子又は酸素原子を有していてもよい炭素数1〜15の直鎖状、分岐状又は環状の1価炭化水素基を示す。Wは、CH2、O又はSを示し、WがCH2の場合は、R04はCO205を示す。WがO又はSの場合は、R04は水素原子又はCO205を示す。k1は0又は1である。)
従って、上記式(1)において、繰り返し単位(1)−1及び(1)−2はそれぞれ上記公報に記載されたものであるが、上記公報には、式(1)−1の単位と式(1)−2の単位とを併用すること、その効果については具体的に示されていない。ところが、本発明者らは、後述する実施例、比較例で示した通り、式(1)−1の単位と式(1)−2の単位とをそれぞれ単独で含有する高分子化合物をベース樹脂とした場合、得られるポジ型レジスト材料は、マスクエラーエンハンスメントファクター(MEEF)が大きく、及び/又はライン幅ラフネス(LWR)が大きいものであるのに対し、式(1)−1の単位と式(1)−2の単位とを組み合わせ、併用した高分子化合物をベース樹脂とした場合、MEEF及びLWRが特異的に小さくなり、MEEF性能が優れ、LWRが抑えられる選択的な効果を有するポジ型レジスト材料が得られることを知見し、本発明をなすに至った。
即ち、本発明は、下記のレジスト材料及びパターン形成方法を提供する。
請求項1:
酸の作用によりアルカリ現像液に可溶となる樹脂成分(A)と、活性光線又は放射線に感応して酸を発生する化合物(B)とを含有し、樹脂成分(A)が下記一般式(1)で示される繰り返し単位を有する高分子化合物であり、化合物(B)が下記式(i)〜(vii)で示されるスルホニウム塩化合物であることを特徴とするポジ型レジスト材料。
Figure 0005206986

(式中、R1はそれぞれ独立に水素原子、メチル基、又はトリフルオロメチル基を示す。R2は酸不安定基を示す。R3は水素原子又はCO2CH3を示す。XはO、S、CH2、又はCH2CH2を示す。a、bはそれぞれ各繰り返し単位の存在比を示し、それぞれ0.01以上1未満である。)
Figure 0005206986
請求項2:
樹脂成分(A)が、下記一般式(2)で示される繰り返し単位を有する高分子化合物であることを特徴とする請求項1に記載のポジ型レジスト材料。
Figure 0005206986

(式中、R1はそれぞれ独立に水素原子、メチル基、又はトリフルオロメチル基を示す。R2及びR4は酸不安定基を示す。R3は水素原子又はCO2CH3を示す。XはO、S、CH2、又はCH2CH2を示す。mは1又は2である。nは1又は2である。a、b、c、d、eはそれぞれ各繰り返し単位の存在比を示し、a、bはそれぞれ0.01以上1未満、c、d、eはそれぞれ0以上1未満であり、a+b+c+d+e=1である。)
請求項
樹脂成分(A)の酸不安定基が、下記式(a−1)〜(a−5)から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポジ型レジスト材料。
Figure 0005206986

(式中、破線は結合手を示す。R9、R10、R11、R12、R13はそれぞれ独立に炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基を示す。tは1又は2である。pは1又は2である。)
請求項
請求項1乃至のいずれか1項に記載のレジスト材料を基板上に塗布する工程と、加熱処理後フォトマスクを介して高エネルギー線もしくは電子線で露光する工程と、加熱処理した後、現像液を用いて現像する工程とを含むことを特徴とするパターン形成方法。
請求項
請求項1乃至のいずれか1項に記載のレジスト材料を基板上に塗布する工程と、加熱処理後フォトマスクを介して高エネルギー線もしくは電子線で露光する工程と、加熱処理した後、現像液を用いて現像する工程とを含むパターン形成工程において、レジスト塗布膜と投影レンズとの間に純水又は有機化合物からなる流体を介在させて液浸露光を行うことを特徴とするパターン形成方法。
請求項
請求項1乃至のいずれか1項に記載のレジスト材料を基板上に塗布する工程と、加熱処理後フォトマスクを介して高エネルギー線もしくは電子線で露光する工程と、加熱処理した後、現像液を用いて現像する工程とを含むパターン形成工程において、レジスト塗布膜の上に更に保護膜を塗布し、該保護膜と投影レンズとの間に純水又は有機化合物からなる流体を介在させて液浸露光を行うことを特徴とするパターン形成方法。
本発明のレジスト材料は、微細加工技術、特にArFリソグラフィー技術において高いマスク忠実性を有し、ライン幅ラフネスの極めて小さいパターンを与えることができ、精密な微細加工に極めて有用である。
以下、本発明のレジスト材料について詳述する。なお、以下の説明中、化学式で表される構造によっては不斉炭素が存在し、エナンチオ異性体(enantiomer)やジアステレオ異性体(diastereomer)が存在し得るものがあるが、その場合は一つの式でそれらの異性体を代表して表す。それらの異性体は単独で用いてもよいし、混合物として用いてもよい。
本発明のレジスト材料は、酸の作用によりアルカリ現像液に可溶となる樹脂成分(A)と、活性光線又は放射線に感応して酸を発生する化合物(B)とを含有し、樹脂成分(A)が下記一般式(1)で示される繰り返し単位を有する高分子化合物であることを特徴とするポジ型レジスト材料である。
Figure 0005206986
ここで、R1はそれぞれ独立に水素原子、メチル基、又はトリフルオロメチル基を示す。R2は酸不安定基を示す。R3は水素原子又はCO2CH3を示す。XはO、S、CH2、又はCH2CH2を示す。a、bはそれぞれ各繰り返し単位の存在比を示し、それぞれ0.01以上1未満である。
上記一般式(1)中、存在比bで導入されるラクトン単位はアルカリ現像液親和性が高く、現像液に穏やかに溶解していくため、膨潤層の発生を抑制し、ライン幅ラフネスを低減することができる。しかしながら、このラクトン単位は酸拡散抑制能が低く、露光後加熱処理の際に酸を拡散させてしまうため、露光量依存性、疎密依存性、MEEF特性といった性能を悪化させるという欠点を有する。従って、樹脂成分(A)中のラクトン単位の存在比bを過剰にした場合には、現像後のパターン側壁は、膨潤層の発生が抑制されるものの、MEEF特性に劣るために均一なパターン寸法が得られない。
本発明者らはこの問題を解決すべく鋭意努力した結果、上記一般式(1)で示される繰り返し単位を有する高分子化合物を樹脂成分(A)としたポジ型レジスト材料が、ライン幅ラフネスとMEEF特性のいずれにおいても優れたレジスト材料が得られることを知見したものである。
即ち、本発明は上記一般式(1)中、存在比aで示されるように酸不安定基で保護したラクトン単位と、存在比bで示されるラクトン単位を共に有する高分子化合物を樹脂成分として用いることを特徴とする。
存在比aで導入される単位は、酸不安定基によりアルカリ現像液への溶解性を制限しているため、このままでは露光後加熱処理の際に酸を拡散させてしまう作用がない。露光による発生酸の作用により酸不安定基が脱離し、アルカリ現像液溶解性に優れたラクトン単位となるが、この場合、露光部分の樹脂成分中のラクトン単位比率が増加するため、ライン幅ラフネスを低減することができる。
各存在比の好ましい範囲は、以下の通りである。
0.01≦a≦0.5、より好ましくは0.05≦a≦0.4
0.01≦b≦0.5、より好ましくは0.05≦b≦0.4
a及びbの存在比がこの範囲よりも小さいと、形成したパターンのライン幅ラフネスの改善効果が十分ではない。また、a及びbの存在比がこの範囲を超えると、露光後加熱処理(ポストエクスポージャーベーク、PEB)の際に酸を拡散させてしまうためMEEF特性が悪化し、マスクサイズに忠実なパターンが形成されない場合がある。
本発明で用いる樹脂成分(A)として更に好ましくは、下記一般式(2)で示される繰り返し単位を有する高分子化合物である。
Figure 0005206986
ここで、R1はそれぞれ独立に水素原子、メチル基、又はトリフルオロメチル基を示す。R2及びR4は酸不安定基を示す。R3は水素原子又はCO2CH3を示す。XはO、S、CH2、又はCH2CH2を示す。mは1又は2である。nは1又は2である。a、b、c、d、eはそれぞれ各繰り返し単位の存在比を示し、a、bはそれぞれ0.01以上1未満、c、d、eはそれぞれ0以上1未満であり、a+b+c+d+e=1である。また、a、b、c、d、eの存在比の好ましい範囲は、それぞれ以下の通りである。
0.01≦a≦0.5、より好ましくは0.05≦a≦0.4
0.01≦b≦0.5、より好ましくは0.05≦b≦0.4
0≦c≦0.5、より好ましくは0≦c≦0.4
0≦d≦0.5、より好ましくは0.05≦d≦0.3
0≦e≦0.5、より好ましくは0.05≦e≦0.4
なお、a+b+c+d+e=1とは、繰り返し単位a、b、c、d、eを含む高分子化合物において、繰り返し単位a、b、c、d、eの合計量が全繰り返し単位の合計量に対して100モル%であることを示す。
樹脂成分(A)におけるR2及びR4の酸不安定基は、好ましくは下記式(a−1)〜(a−5)から選ばれる1種又は2種以上である。
Figure 0005206986
ここで、破線は結合手を示す。R9、R10、R11、R12、R13はそれぞれ独立に炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基を示し、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等を例示することができる。tは1又は2である。pは1又は2である。
2及びR4の酸不安定基として、具体的には以下のものが例示できるが、これらに限定されるものではない。
Figure 0005206986
樹脂成分(A)の好ましい構成として具体的には以下のものが例示できるが、これらに限定されるものではない。
Figure 0005206986
Figure 0005206986
Figure 0005206986
本発明に係る樹脂成分(A)の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算値で1,000〜50,000、特に2,000〜30,000であることが好ましい。
なお、上記樹脂成分(A)は、各繰り返し単位に対応する(メタ)アクリル酸エステル誘導体モノマーをラジカル重合法等の公知の方法に従って共重合することによって得ることができ、後述する実施例の高分子化合物は、いずれも所用の(メタ)アクリル酸エステル誘導体モノマーをラジカル重合の常法に従って重合し、合成したものである。
一方、活性光線又は放射線に感応して酸を発生する化合物(B)は、好ましくは下記一般式(3)で示されるスルホニウム塩化合物から選ばれる少なくとも1種類以上である。
Figure 0005206986
ここで、R5、R6、R7はそれぞれ独立に水素原子、又はヘテロ原子を含んでもよい炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状の1価の炭化水素基を示し、ヘテロ原子を含んでもよい炭化水素基として具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、tert−アミル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、エチルシクロペンチル基、ブチルシクロペンチル基、エチルシクロヘキシル基、ブチルシクロヘキシル基、アダマンチル基、エチルアダマンチル基、ブチルアダマンチル基、及びこれらの基の任意の炭素−炭素結合間に−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−NH−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NH−等のヘテロ原子団が挿入された基や、任意の水素原子が−OH、−NH2、−CHO、−CO2H等の官能基に置換された基を例示することができる。Rfは水素原子、又はトリフルオロメチル基を示す。R8はヘテロ原子を含んでもよい炭素数7〜30の直鎖状、分岐状又は環状の1価の炭化水素基を示す。
活性光線又は放射線に感応して酸を発生する化合物(B)の好ましい構成として具体的に以下のものである。
Figure 0005206986
Figure 0005206986

本発明のレジスト材料には、上記一般式(1)で示される繰り返し単位を有する高分子化合物からなる樹脂成分(A)に加え、別の樹脂成分を添加してもよい。
ここで樹脂成分(A)とは別の樹脂成分としては、下記式(R1)で示される重量平均分子量1,000〜100,000、好ましくは3,000〜30,000の高分子化合物を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。なお、上記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算値を示す。
Figure 0005206986
ここで、R001は、水素原子、メチル基又はCH2CO2003を示す。
002は、水素原子、メチル基又はCO2003を示す。
003は、炭素数1〜15の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示し、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、tert−アミル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、エチルシクロペンチル基、ブチルシクロペンチル基、エチルシクロヘキシル基、ブチルシクロヘキシル基、アダマンチル基、エチルアダマンチル基、ブチルアダマンチル基等を例示できる。
004は、水素原子、又は炭素数1〜15の含フッ素置換基、カルボキシ基、水酸基から選ばれる少なくとも1種の基を含有する1価の炭化水素基を示し、具体的には水素原子、カルボキシエチル、カルボキシブチル、カルボキシシクロペンチル、カルボキシシクロヘキシル、カルボキシノルボルニル、カルボキシアダマンチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシシクロペンチル、ヒドロキシシクロヘキシル、ヒドロキシノルボルニル、ヒドロキシアダマンチル、[2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル]シクロヘキシル、ビス[2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル]シクロヘキシル等が例示できる。
014は、炭素数7〜15の多環式炭化水素基又は多環式炭化水素基を含有するアルキル基を示し、具体的にはノルボルニル、ビシクロ[3.3.1]ノニル、トリシクロ[5.2.1.02,6]デシル、アダマンチル、ノルボルニルメチル、アダマンチルメチル、及びこれらのアルキル又はシクロアルキル置換体等を例示できる。
015は、酸不安定基を示し、前述の光酸発生剤から発生する酸によって脱保護される基であり、従来からレジスト材料、特に化学増幅レジスト材料において使用される公知のいずれの酸不安定基であってもよい。
上記(A)とは別の高分子化合物の配合量は、本発明の上記樹脂成分(A)との合計量を100質量部とした際に、好ましくは0〜50質量部、より好ましくは0〜30質量部である。上記他の高分子化合物の配合量が多すぎる場合には、本発明の樹脂成分(A)の特徴が発揮されず、解像性の低下やパターン形状の劣化を招くことがある。また、上記他の高分子化合物は1種に限らず2種以上を添加することができる。複数種の高分子化合物を用いることにより、レジスト材料の性能を調整することができる。
本発明のレジスト材料は、活性光線又は放射線に感応して酸を発生する化合物(B)として、一般式(3)で示されるスルホニウム化合物以外のもの(B’)を含有してもよい。(B’)の成分としては、高エネルギー線照射により酸を発生する化合物であればいずれでもよく、従来からレジスト材料、特に化学増幅レジスト材料で用いられている公知のいずれの光酸発生剤であってもよい。好適な光酸発生剤としては、スルホニウム塩、ヨードニウム塩、スルホニルジアゾメタン、N−スルホニルオキシイミド、オキシム−O−スルホネート型酸発生剤等があり、これらは単独であるいは2種以上混合して用いることができる。
本発明のレジスト材料における光酸発生剤(B)及び(B’)の添加量はいずれでもよいが、レジスト材料中のベースポリマー(本発明の上記樹脂成分(A)及び必要に応じてその他の樹脂成分)100質量部に対して0.1〜40質量部、好ましくは0.1〜20質量部である。光酸発生剤の割合が多すぎる場合には解像性の劣化や、現像/レジスト剥離時の異物の問題が起きる可能性がある。
(B)と(B’)の配合割合については、それぞれの添加量を[B]及び[B’]とした場合、好ましくは0.1≦[B]/([B]+[B’])≦1であり、より好ましくは0.3≦[B]/([B]+[B’])≦1であり、更に好ましくは0.5≦[B]/([B]+[B’])≦1である。光酸発生剤(B)の配合割合が低すぎると、露光量依存性、疎密依存性、マスク忠実性が劣化する場合がある。なお上記光酸発生剤(B)及び(B’)は、それぞれ単独でも2種以上混合して用いることもできる。更に露光波長における透過率が低い光酸発生剤を用い、その添加量でレジスト膜の透過率を制御することもできる。
また、本発明のレジスト材料に、酸により分解し、酸を発生する化合物(酸増殖化合物)を添加してもよい。これらの化合物についてはJ. Photopolym. Sci. and Tech., 8. 43−44, 45−46 (1995)、J. Photopolym. Sci. and Tech., 9. 29−30 (1996)において記載されている。
酸増殖化合物の例としては、tert−ブチル2−メチル2−トシロキシメチルアセトアセテート、2−フェニル2−(2−トシロキシエチル)1,3−ジオキソラン等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
本発明のレジスト材料は、上記(A)及び(B)成分に加え、(C)有機溶剤を含有し、また、必要に応じ、(D)含窒素有機化合物、(E)界面活性剤、(F)その他の成分を含有することができる。
本発明で使用される(C)成分の有機溶剤としては、ベース樹脂、酸発生剤、その他の添加剤等が溶解可能な有機溶剤であればいずれでもよい。このような有機溶剤としては、例えば、シクロヘキサノン、メチルアミルケトン等のケトン類、3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール等のアルコール類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸tert−ブチル、プロピオン酸tert−ブチル、プロピレングリコールモノtert−ブチルエーテルアセテート等のエステル類、γ−ブチロラクトン等のラクトン類が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができるが、これらに限定されるものではない。本発明では、これらの有機溶剤の中でもレジスト成分中の酸発生剤の溶解性が最も優れているジエチレングリコールジメチルエーテルや1−エトキシ−2−プロパノール、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート及びその混合溶剤が好ましく使用される。
有機溶剤の使用量は、形成する膜の厚さに応じて適宜調整できるが、ベースポリマー100質量部に対して1,000〜5,000質量部が好適である。
更に、本発明のレジスト材料には、(D)成分として含窒素有機化合物を1種又は2種以上配合することができる。
含窒素有機化合物としては、酸発生剤より発生する酸がレジスト膜中に拡散する際の拡散速度を抑制することができる化合物が適している。含窒素有機化合物の配合により、レジスト膜中での酸の拡散速度が抑制されて解像度が向上し、露光後の感度変化を抑制したり、基板や環境依存性を少なくし、露光余裕度やパターンプロファイル等を向上することができる。
このような含窒素有機化合物としては、従来からレジスト材料、特に化学増幅レジスト材料で用いられている公知のいずれの含窒素有機化合物であってもよく第一級、第二級、第三級の脂肪族アミン類、混成アミン類、芳香族アミン類、複素環アミン類、カルボキシ基を有する含窒素化合物、スルホニル基を有する含窒素化合物、水酸基を有する含窒素化合物、ヒドロキシフェニル基を有する含窒素化合物、アルコール性含窒素化合物、アミド類、イミド類、カーバメート類等が挙げられる。
なお、含窒素有機化合物の配合量は、ベースポリマー100質量部に対して0.001〜4質量部、特に0.01〜2質量部が好適である。配合量が0.001質量部より少ないと配合効果がなく、4質量部を超えると感度が低下しすぎる場合がある。
本発明のレジスト材料には、上記成分以外に任意成分として塗布性を向上させるために慣用されている界面活性剤を添加することができる。なお、任意成分の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
本発明のレジスト材料には、上記成分以外に任意成分として、塗布膜上部に偏在し、表面の親水性・疎水性バランスを調整したり、撥水性を高めたり、あるいは塗布膜が水やその他の液体と触れた際に低分子成分の流出や流入を妨げる機能を有する高分子化合物を添加してもよい。なお、該高分子化合物の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
ここで、塗布膜上部に偏在する高分子化合物としては、1種又は2種以上のフッ素含有単位からなる重合体、共重合体、及びフッ素含有単位とその他の単位からなる共重合体が好ましい。フッ素含有単位及びその他の単位としては具体的には以下のものが例示できるが、これらに限定されるものではない。
Figure 0005206986
上記塗布膜上部に偏在する高分子化合物の重量平均分子量は、好ましくは1,000〜50,000、より好ましくは2,000〜20,000である。この範囲から外れる場合は、表面改質効果が十分でなかったり、現像欠陥を生じたりすることがある。なお、上記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算値を示す。
本発明のレジスト材料を使用したパターン形成は公知のリソグラフィー技術を利用して行うことができ、塗布、加熱処理(プリベーク)、露光、加熱処理(ポストエクスポージャーベーク、PEB)、現像の各工程を経て達成される。必要に応じて、更にいくつかの工程を追加してもよい。
パターン形成を行う際には、まず本発明のレジスト材料を集積回路製造用の基板(Si、SiO2、SiN、SiON、TiN、WSi、BPSG、SOG、有機反射防止膜、Cr、CrO、CrON、MoSi等)上にスピンコート、ロールコート、フローコート、ディップコート、スプレーコート、ドクターコート等の適当な塗布方法により塗布膜厚が0.01〜2.0μmとなるように塗布し、ホットプレート上で、60〜150℃で1〜10分間、好ましくは80〜140℃で1〜5分間プリベークする。レジストの薄膜化と共に被加工基板のエッチング選択比の関係から加工が厳しくなっており、レジストの下層に珪素含有中間膜、その下に炭素密度が高くエッチング耐性が高い下層膜、その下に被加工基板を積層する3層プロセスが検討されている。酸素ガスや水素ガス、アンモニアガスなどを用いる珪素含有中間膜と下層膜とのエッチング選択比は高く、珪素含有中間膜は薄膜化が可能である。単層レジストと珪素含有中間層のエッチング選択比も比較的高く、単層レジストの薄膜化が可能となるのである。この場合、下層膜の形成方法としては塗布とベークによる方法とCVDによる方法とが挙げられる。塗布型の場合は、ノボラック樹脂や縮合環などを有するオレフィンを重合した樹脂が用いられ、CVD膜作製にはブタン、エタン、プロパン、エチレン、アセチレン等のガスが用いられる。珪素含有中間層の場合も塗布型とCVD型が挙げられ、塗布型としてはシルセスキオキサン、かご状オリゴシルセスキオキサン(POSS)等が挙げられ、CVD用としては各種シランガスが原料として挙げられる。珪素含有中間層は光吸収を持った反射防止機能を有していてもよく、フェニル基などの吸光基や、SiON膜であってもよい。珪素含有中間膜とフォトレジストの間に有機膜を形成してもよく、この場合の有機膜は有機反射防止膜であってもよい。フォトレジスト膜形成後に、純水リンスを行うことによって膜表面からの酸発生剤などの抽出、あるいはパーティクルの洗い流しを行ってもよいし、保護膜を塗布してもよい。
次いで、紫外線、遠紫外線、電子線、X線、エキシマレーザー、γ線、シンクロトロン放射線等から選ばれる光源を用い、目的のパターンを形成するための所定のマスクを通して露光を行う。露光量は1〜200mJ/cm2程度が好ましく、特に10〜100mJ/cm2程度がより好ましい。次に、ホットプレート上で、60〜150℃で1〜5分間、好ましくは80〜120℃で1〜3分間ポストエクスポージャーベーク(PEB)する。更に、0.1〜5質量%、好ましくは2〜3質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)等のアルカリ水溶液の現像液を用い、5秒〜360秒間、好ましくは10秒〜60秒間、浸漬(dip)法、パドル(puddle)法、スプレー(spray)法等の常法を用いて現像することにより、基板上に目的のパターンが形成される。なお、本発明のレジスト材料は、好ましくは波長254〜193nmの遠紫外線、波長157nmの真空紫外線、極端紫外線、電子線、軟X線、X線、エキシマレーザー、γ線、シンクロトロン放射線、より好ましくは波長180〜200nmの範囲の高エネルギー線による微細パターンニングに最適である。
また、本発明のレジスト材料は、液浸リソグラフィーに適用することも可能である。ArF液浸リソグラフィーにおいては液浸溶媒として純水などの屈折率が1以上で露光光の吸収の少ない液体が用いられる。液浸リソグラフィーでは、プリベーク後のレジスト膜と投影レンズの間に、純水やその他の液体を挿入する。これによってNAが1.0以上のレンズ設計が可能となり、より微細なパターン形成が可能になる。液浸リソグラフィーはArFリソグラフィーを22nmノードまで延命させるための重要な技術であり、開発が加速されている。液浸露光の場合は、レジスト膜上に残った水滴残りを除去するための露光後の純水リンス(ポストソーク)を行ってもよいし、レジストからの溶出物を防ぎ、膜表面の滑水性を上げるために、プリベーク後のレジスト膜上に保護膜を形成させてもよい。液浸リソグラフィーに用いられるレジスト保護膜としては、例えば、水に不溶でアルカリ現像液に溶解する1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール残基を有する高分子化合物をベースとし、炭素数4以上のアルコール系溶剤、炭素数8〜12のエーテル系溶剤、及びこれらの混合溶媒に溶解させた材料が好ましい。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記例中Meはメチル基を示す。
レジスト材料の調製
[実施例]
下記表1に示した組成で、高分子化合物、酸発生剤、塩基性化合物、及び溶剤を混合、溶解後にそれらを高密度ポリエチレン製フィルター(孔径0.02μm)で濾過し、レジスト材料とした。なお、溶剤はすべて界面活性剤としてKH−20(旭硝子(株)製)を0.005質量%含むものを用いた。
Figure 0005206986
括弧内は配合比(質量部)を示す。
[比較例]
下記表2に示した組成で、実施例と同様の手順に従い、比較用のレジスト材料を調製した。
Figure 0005206986
括弧内は配合比(質量部)を示す。
表1,2中、括弧内の数値は質量部を表す。略号で示した塩基性化合物及び溶剤1,2は、それぞれ下記の通りである。
Base−1:2−シクロヘキシルカルボキシエチルモルホリン
PGMEA :酢酸1−メトキシイソプロピル
CyHO :シクロヘキサノン
また、表1,2中、略号で示した樹脂は、それぞれ表3〜9で示される高分子化合物である。
Figure 0005206986
Figure 0005206986
Figure 0005206986
Figure 0005206986
Figure 0005206986
Figure 0005206986
Figure 0005206986
表1,2中、略号で示した酸発生剤は、それぞれ表10で示されるスルホニウム塩化合物である。
Figure 0005206986
レジスト材料の評価
[実施例1〜22及び比較例1〜8]
本発明のレジスト材料(R−01〜R−22)及び比較用のレジスト材料(R−23〜R−30)を、反射防止膜(日産化学工業(株)製、ARC29A、78nm)を塗布したシリコンウエハー上へ回転塗布し、90℃で60秒間の熱処理を施して、厚さ100nmのレジスト膜を形成した。これをArF液浸エキシマレーザーステッパー((株)ニコン製、NA=1.30)を用いて6%ハーフトーン位相差マスクに描画された一定のパターンを転写露光し、90℃で60秒間の熱処理(PEB)を施した後、2.38質量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用いて30秒間パドル現像を行い、ラインアンドスペースパターンを形成した。作製したパターン付きウエハーを上空SEM(走査型電子顕微鏡)で観察し、42nmの1:1のラインアンドスペース転写マスクパターンを42nmライン/パターンピッチ84nmの繰り返しで解像する露光量を最適露光量(mJ/cm2)とした。該最適露光量において、転写後のラインパターンが38nmから46nmまで2nm刻みとなるように作製したパターンピッチ84nmのラインアンドスペースパターンのライン幅をSEMで測長した。マスクのライン幅に対するレジストに形成されたライン幅をプロットし、直線近似により傾きを算出し、これをマスクエラーエンハンスメントファクター(MEEF)とした。MEEF値が小さいほど、マスクパターンの仕上がり誤差の影響を抑えることができるため、良好である。更に42nmの1:1ラインアンドスペースのライン部の線幅変動をSEMにより測定し、ライン幅ラフネス(LWR)とした。LWR値が小さいほど、ラインパターンの揺らぎがなく、良好である。
本発明のレジスト材料の評価結果(MEEF、LWR)を表11に、比較用のレジスト材料の評価結果(MEEF、LWR)を表12にそれぞれ示す。
Figure 0005206986
Figure 0005206986
表11の結果より、本発明のレジスト材料(実施例1〜22)が優れたMEEF性能を有すると共に、LWRがよく抑制されていることが確認できた。一方、表12中の比較例1〜8では、従来の樹脂を用いた場合、MEEF性能が劣るか、あるいはLWRが抑えられないことが示されている。
以上より、特定の繰り返し単位を有する高分子化合物をベース樹脂とした本発明のレジスト材料が、従来の技術で構築されたものに比して、MEEF性能の劣化を伴わずにLWRが低減されたものであることが確認できた。

Claims (6)

  1. 酸の作用によりアルカリ現像液に可溶となる樹脂成分(A)と、活性光線又は放射線に感応して酸を発生する化合物(B)とを含有し、樹脂成分(A)が下記一般式(1)で示される繰り返し単位を有する高分子化合物であり、化合物(B)が下記式(i)〜(vii)で示されるスルホニウム塩化合物であることを特徴とするポジ型レジスト材料。
    Figure 0005206986

    (式中、R1はそれぞれ独立に水素原子、メチル基、又はトリフルオロメチル基を示す。R2は酸不安定基を示す。R3は水素原子又はCO2CH3を示す。XはO、S、CH2、又はCH2CH2を示す。a、bはそれぞれ各繰り返し単位の存在比を示し、それぞれ0.01以上1未満である。)
    Figure 0005206986
  2. 樹脂成分(A)が、下記一般式(2)で示される繰り返し単位を有する高分子化合物であることを特徴とする請求項1に記載のポジ型レジスト材料。
    Figure 0005206986

    (式中、R1はそれぞれ独立に水素原子、メチル基、又はトリフルオロメチル基を示す。R2及びR4は酸不安定基を示す。R3は水素原子又はCO2CH3を示す。XはO、S、CH2、又はCH2CH2を示す。mは1又は2である。nは1又は2である。a、b、c、d、eはそれぞれ各繰り返し単位の存在比を示し、a、bはそれぞれ0.01以上1未満、c、d、eはそれぞれ0以上1未満であり、a+b+c+d+e=1である。)
  3. 樹脂成分(A)の酸不安定基が、下記式(a−1)〜(a−5)から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポジ型レジスト材料。
    Figure 0005206986

    (式中、破線は結合手を示す。R9、R10、R11、R12、R13はそれぞれ独立に炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基を示す。tは1又は2である。pは1又は2である。)
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のレジスト材料を基板上に塗布する工程と、加熱処理後フォトマスクを介して高エネルギー線もしくは電子線で露光する工程と、加熱処理した後、現像液を用いて現像する工程とを含むことを特徴とするパターン形成方法。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のレジスト材料を基板上に塗布する工程と、加熱処理後フォトマスクを介して高エネルギー線もしくは電子線で露光する工程と、加熱処理した後、現像液を用いて現像する工程とを含むパターン形成工程において、レジスト塗布膜と投影レンズとの間に純水又は有機化合物からなる流体を介在させて液浸露光を行うことを特徴とするパターン形成方法。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のレジスト材料を基板上に塗布する工程と、加熱処理後フォトマスクを介して高エネルギー線もしくは電子線で露光する工程と、加熱処理した後、現像液を用いて現像する工程とを含むパターン形成工程において、レジスト塗布膜の上に更に保護膜を塗布し、該保護膜と投影レンズとの間に純水又は有機化合物からなる流体を介在させて液浸露光を行うことを特徴とするパターン形成方法。
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