JP5206725B2 - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、ガソリンとアルコールとを燃料として使用可能な内燃機関に適用されて、同内燃機関の排気の酸素濃度とその基準濃度との偏差に基づいてフィードバック補正項を算出するとともに同フィードバック補正項に基づいて燃料噴射量を設定する空燃比フィードバック制御を実行する内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記燃料噴射量がその下限値を下回ったときにあって、前記燃料のアルコール濃度が判定濃度より高く且つ前記内燃機関の温度が判定上限温度より低いとの判定条件の非成立時には前記フィードバック補正項の算出を強制停止し、前記判定条件の成立時には前記フィードバック補正項の算出を継続することをその要旨とする。
前記内燃機関の温度指標値に基づいて同内燃機関の吸気通路の壁面に付着した燃料の蒸発に伴う誤差分を補償するための付着補正項を算出するとともに同付着補正項に基づいて前記燃料噴射量を補正する壁面付着補正制御を実行することをその要旨とする。
上記構成によれば、付着燃料の蒸発分によって燃焼室内に流入する燃料量が確保される可能性が高いときにおいてフィードバック補正項の算出を継続するとの構成を、上記特定の温度範囲に限り、換言すれば付着燃料の蒸発が発生する期間に限り適用することができる。したがって、燃焼室内に流入する燃料量が確保される可能性が高いときにおいてフィードバック補正項の算出が強制停止されることを的確に抑えることができる。
図1に、本実施の形態にかかる内燃機関の燃料噴射制御装置の全体構成を示す。
図2は燃料噴射制御の制御目標値(最終目標噴射量QFIN)を算出する処理(燃料噴射量算出処理)の実行手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理は、電子制御ユニット30によって所定の周期をもって繰り返し実行される。
[条件イ]酸素濃度センサ35が正常に機能していること。
[条件ロ]酸素濃度センサ35の素子温度が所定の活性化温度以上であること。
[条件ハ]水温THWが、内燃機関11の始動時における水温THWに基づき設定される暖機判定温度以上であること。
[条件ニ]内燃機関11への燃料供給を停止する燃料カット制御の実行中でないこと、あるいは燃料カット制御の実行が完了した後に所定期間が経過していること。
QFIN=QBSE×(FAF+KG+KGal)+Kac+Kst
このようにして最終燃料噴射量QFINが算出された後、本処理は一旦終了される。
上記学習処理では、空燃比学習値KGの更新が、直近の予め設定された所定期間Taにおけるフィードバック補正係数FAFの平均値FAFAVEを算出するとともに同平均値FAFAVEから「1.0」を減算した値を空燃比学習値KGに加算するといったように行われる。
図3は、上記判定処理の具体的な実行手順を示すフローチャートであり、このフローチャートに示される一連の処理は、電子制御ユニット30によって所定の周期をもって繰り返し実行される。
[条件ホ]加速増量補正制御による燃料噴射量の増量補正が実行されていないこと(ステップS200)。
[条件ヘ]燃料カット制御が実行されていないこと、あるいは燃料カット制御の実行完了後に空燃比フィードバック制御の実行が開始されていること(ステップS201)。
[条件ト]最終燃料噴射量QFINが最小噴射量Qminより少ないこと(ステップS202)。
[条件チ]燃料のアルコール濃度が判定濃度より高いこと。ここでは、アルコール濃度の指標値としてアルコール濃度学習値KGalが用いられるとともに、同アルコール濃度学習値KGalとその判定値とが比較される。
[条件リ]水温THWが判定下限温度Tmin(例えば30度)より高く且つ判定上限温度Tmax(例えば40度)より低いこと(Tmin<THW<Tmax)。なお、判定下限温度Tminおよび判定上限温度Tmaxにより定まる温度範囲としては、吸気通路13の壁面に付着した燃料の蒸発が発生する温度範囲が設定される。
図4に、アルコール濃度の高い燃料が用いられるとともに水温THWの低い状態で内燃機関11を始動した場合における同内燃機関11の運転状態の推移の一例を示す。なお同図において、実線は本実施の形態にかかる内燃機関11の運転状態の推移を示しており、一点鎖線は最終燃料噴射量QFINが最小噴射量Qminを下回ったことをもって空燃比フィードバック制御の実行を強制停止してフィードバック補正係数FAFを初期値に変更する比較例の装置にかかる内燃機関の運転状態の推移を示している。
(1)最終燃料噴射量QFINが最小噴射量Qminを下回ったときであっても、燃料のアルコール濃度が高く且つ内燃機関11の温度が所定の温度範囲であるときには、フィードバック補正係数FAFの算出を継続するようにした。そのため、最終燃料噴射量QFINが最小噴射量Qminを下回ったときであっても、付着燃料の蒸発分によって燃焼室16内に流入する燃料量が確保されるときには、フィードバック補正係数FAFの算出を継続することができる。これにより、フィードバック補正係数FAFの初期化に起因する空燃比の急変を回避することができ、同空燃比の制御精度の低下を抑えることができる。また、最終燃料噴射量QFINが最小噴射量Qminを下回ったときにおいて、燃料のアルコール濃度が低い場合あるいは内燃機関11の温度が上記所定温度範囲を外れている場合には、装置に何らかの異常が発生して燃料噴射量が不要に少なくなっている可能性が高いとして、フィードバック補正係数FAFの算出を強制停止することができる。そのため、装置に異常が発生した場合において同異常に適切に対処することができる。
・[条件リ]に代えて、「水温THWが判定上限温度Tmaxより低いこと」との条件を設定してもよい。また、水温THWについての条件を設定することに限らず、内燃機関11の温度指標値についての条件であれば、潤滑オイルの温度についての条件などを設定することもできる。さらに、内燃機関11の温度を直接検出する温度センサが設けられた装置であれば、同内燃機関11の温度そのものについての条件を設定することも可能である。
・アルコール濃度学習値KGalを算出することに限らず、例えば濃度センサを新たに設けるとともに同濃度センサによって燃料のアルコール濃度を検出するなど、燃料のアルコール濃度を検出する手法は任意に変更可能である。
・本発明は、低温増量補正制御や、加速増量補正制御、並びに壁面付着補正制御のうちのいずれか一つが実行されない装置や、いずれか二つが実行されない装置、あるいは全てが実行されない装置にも適用可能である。
Claims (6)
- ガソリンとアルコールとを燃料として使用可能な内燃機関に適用されて、同内燃機関の排気の酸素濃度とその基準濃度との偏差に基づいてフィードバック補正項を算出するとともに同フィードバック補正項に基づいて燃料噴射量を設定する空燃比フィードバック制御を実行する内燃機関の燃料噴射制御装置において、
前記燃料噴射量がその下限値を下回ったときにあって、前記燃料のアルコール濃度が判定濃度より高く且つ前記内燃機関の温度が判定上限温度より低いとの判定条件の非成立時には前記フィードバック補正項の算出を強制停止し、前記判定条件の成立時には前記フィードバック補正項の算出を継続する
ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 前記内燃機関の温度指標値に基づいて同内燃機関の吸気通路の壁面に付着した燃料の蒸発に伴う誤差分を補償するための付着補正項を算出するとともに同付着補正項に基づいて前記燃料噴射量を補正する壁面付着補正制御を実行する
請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 請求項2に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
前記壁面付着補正制御は、前記燃料のアルコール濃度が高いときほど前記燃料噴射量の増量補正の度合いが大きくなる値を前記付着補正項として算出する
ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
当該燃料噴射制御装置は、前記フィードバック補正項の算出を強制停止させることに併せて、同フィードバック補正項を予め定められた所定値に変更するものである
ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 機関回転速度の加速に際して前記燃料噴射量を増量補正する加速増量補正制御を実行する
請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
前記判定条件は、前記内燃機関の温度が前記判定上限温度より低く且つ判定下限温度より高いこととの条件を含む
ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
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