JP5205769B2 - インプリントモールド、インプリントモールド製造方法及び光インプリント法 - Google Patents
インプリントモールド、インプリントモールド製造方法及び光インプリント法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5205769B2 JP5205769B2 JP2007040526A JP2007040526A JP5205769B2 JP 5205769 B2 JP5205769 B2 JP 5205769B2 JP 2007040526 A JP2007040526 A JP 2007040526A JP 2007040526 A JP2007040526 A JP 2007040526A JP 5205769 B2 JP5205769 B2 JP 5205769B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pattern
- imprint mold
- concavo
- imprint
- convex pattern
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Description
インプリント法において、ナノメーターレベルのものを特にナノインプリント法と呼ぶが、以降、単にインプリント法と称するときはナノインプリント法も含むものとする。
凸パターン部の断面寸法と凹パターン部の断面寸法の差分が、コヒーレントな露光光の半波長または半波長の奇数倍に相当する光路長と等しいインプリントモールドを用いることにより、凸パターン部と凹パターン部の境界において、露光光は180°位相が反転し、凸パターン部と凹パターン部の境界であるコーナー部において露光光の強度を低下することが出来る。
このため、パターンのコーナー部の光硬化性樹脂について硬化の度合いを低くすることが出来、樹脂収縮による応力の発生を低下させることが出来る。よって、インプリントモールドと樹脂パターンを剥離する工程において、樹脂パターンの欠陥が発生することを抑制することが可能となる。
本発明のインプリントモールドは、
凸パターン部の断面寸法と凹パターン部の断面寸法の差分が、光インプリント法に用いるコヒーレントな露光光の半波長または半波長の奇数倍に相当する光路長と等しいこと
を特徴とする。
図2(a)でモールド100に対して入射したコヒーレント光200の波面Aは410、420部で示したモールド100の凹凸部間で距離A、距離Bをそれぞれ通過する。この凸パターン部の断面寸法(距離A)と凹パターン部の断面寸法(距離B)の差分距離Cをコヒーレントな露光光の半波長または半波長の奇数倍に相当する光路長にすれば、波面Bは隣り合った410、420で相対して位相反転した光として射出される。
λ:193nm(ArFエキシマレーザーの波長)
nq:1.5(石英ガラス基板の屈折率)
nair:1(大気の屈折率)
n:1(整数)
第一の凹凸パターンと相対するように形成することにより、第二の凹凸パターンの凹部の深さを制御することで、凹パターン部の断面寸法を制御することが出来る。このため、第一の凹凸パターンの寸法によらず、凸パターン部の断面寸法と凹パターン部の断面寸法の差分が、コヒーレントな露光光の半波長または半波長の奇数倍に相当する光路長と等しくすることが出来る。このため、任意寸法の第一の凹凸パターンを形成する場合であっても、第二の凹凸パターンの凹部の深度を制御することで、光路差を制御することが出来る。
この場合、数1において、凸パターン部の断面寸法と凹パターン部の断面寸法の差分に相当するTが2層に分かれることになるため、Tとnは別々のt1、t2、nr,nqに分割される。さらにインプリントモールドの場合は位相反転を発現させる光の伝播媒体の屈折率が波面Aの段階では一般に大気中(屈折率nair=1)であり、波面Bでは光硬化性樹脂中(屈折率nr)となる。
λ:193nm(ArFエキシマレーザーの波長)
t1:100nm(第一の凹凸パターンの寸法)
nq:1.5(石英ガラス基板の屈折率)
nr:1.7(光硬化樹脂の屈折率)
nair:1(大気の屈折率)
n:1(整数)
本発明のインプリントモールド製造方法は、
インプリントモールドの製造方法において、
基板に第一の凹凸パターンを形成する工程と、
前記第一の凹凸パターンに保護層を充填する工程と、
前記第一の凹凸パターンが形成された基板表面と反対側の基板表面に、前記第一の凹凸パターンと相対するように、第二の凹凸パターンを形成する工程と、前記保護層を剥離する工程と
を備えたことを特徴とする。
まず、基板に第一の凹凸パターンを形成する。
次に、第一の凹凸パターンに保護層を充填する。第一の凹凸パターンに保護層を充填することにより、基板自体の機械的強度を補強することが出来る。このため、後述する第二の凹凸パターンの加工特性を向上することが出来る。
次に、第一の凹凸パターンが形成された基板表面と反対側の基板表面に、前記第一の凹凸パターンと相対するように、第二の凹凸パターンを形成する。第一の凹凸パターンと相対するように形成することにより、第二の凹凸パターンの凹部の深さを制御することで、凹パターン部の断面寸法を制御することが出来る。このため、第一の凹凸パターンの寸法によらず、凸パターン部の断面寸法と凹パターン部の断面寸法の差分が、コヒーレントな露光光の半波長または半波長の奇数倍に相当する光路長と等しくすることが出来る。
このとき、第一の凹凸パターンとのアライメントのために、基板表裏の位置あわせを第ニの凹凸パターンを形成する前に行うことが好ましい。
次に、保護層を剥離し、インプリントモールドを製造する。保護層の剥離方法としては、選択した保護層に応じて適宜好適な剥離方法を用いて良い。
本発明の光インプリント法は、
露光光がコヒーレントな光であり、
凸パターン部の断面寸法と凹パターン部の断面寸法の差分が、コヒーレントな露光光の半波長または半波長の奇数倍に相当する光路長と等しいインプリントモールドを用意する工程と、
転写基板に光硬化性樹脂を塗布する工程と、
前記インプリントモールドと前記転写基板とを接合し、前記インプリントモールド側から前記転写基板に露光光を照射する工程と、
前記インプリントモールドと前記転写基板とを剥離する工程と、
露光光を照射した前期光硬化性樹脂に現像処理を行う工程と、
を備えたことを特徴とする。
このため、パターンのコーナー部の光硬化性樹脂について硬化の度合いを低くすることが出来、樹脂収縮による応力の発生を低下させることが出来る。よって、インプリントモールドと樹脂パターンを剥離する工程において、樹脂パターンの欠陥が発生することを抑制することが可能となる。
以下、本発明のインプリントモールド製造方法について具体的に図5を用いて実施の一例を示す。当然のことながら、本発明のインプリントモールド製造方法は下記実施例に限定されるものではない。
また、本発明のインプリントモールドは下記実施例にて製造されたインプリントモールドに限定されるものではない。
このとき、基板表裏の位置あわせはマスクパターン50を基準に用いた。
以下、本発明の光インプリント法の一例を、図6を用いて具体的に示す。当然のことながら、本発明の光インプリント法は下記実施例に限定されるものではない。
このとき、未硬化部分140は同時に除去された。
20……犠牲膜
30……レジスト
40……レジストパターン
50……マスクパターン
60……第一の凹凸パターン
70……保護レジスト
80……レジストパターン
90……第二の凹凸パターン
100……モールド
110……転写基板
120……光硬化性樹脂
130……転写パターン
140……未硬化部分
150……硬化部分
200……コヒーレント光
410……距離A部
420……距離B部
430……回折光
440……合成光強度
Claims (4)
- 微細な凹凸パターンを転写するための光インプリント法に用いるインプリントモールドにおいて、
基板の一方の面に第一の凹凸パターンが形成され、基板の他方の面に前記第一の凹凸パターンと対応する位置に、第二の凹凸パターンが形成され、前記第一の凹凸パターンの凹部パターンと、第二の凹凸パターンの凹部パターンの間に存在する基板の距離が、光インプリント法に用いるコヒーレントな露光光の半波長または半波長の奇数倍に相当する光路長と等しいこと
を特徴とするインプリントモールド。 - 請求項1に記載のインプリントモールドであって、
パターン形成面に接する凹凸パターン側に到達する露光光強度を制御すること
を特徴とするインプリントモールド。 - 請求項1または2に記載のインプリントモールドの製造方法において、
基板に第一の凹凸パターンを形成する工程と、
前記第一の凹凸パターンに保護層を充填する工程と、
前記第一の凹凸パターンが形成された基板表面と反対側の基板表面に、前記第一の凹凸パターンと相対するように、第二の凹凸パターンを形成する工程と、
前記保護層を剥離する工程と、を備えたこと
を特徴とするインプリントモールド製造方法。 - 露光光により樹脂を硬化させる光インプリント法において、
露光光がコヒーレントな光であり、
請求項1または2に記載のインプリントモールドを用意する工程と、
転写基板に光硬化性樹脂を塗布する工程と、
前記インプリントモールドと前記転写基板とを接合し、前記インプリントモールド側から前記転写基板に露光光を照射する工程と、
前記インプリントモールドと前記転写基板とを剥離する工程と、
露光光を照射した前期光硬化性樹脂に現像処理を行う工程と、
を備えたこと
を特徴とするパターン形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007040526A JP5205769B2 (ja) | 2007-02-21 | 2007-02-21 | インプリントモールド、インプリントモールド製造方法及び光インプリント法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007040526A JP5205769B2 (ja) | 2007-02-21 | 2007-02-21 | インプリントモールド、インプリントモールド製造方法及び光インプリント法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008201019A JP2008201019A (ja) | 2008-09-04 |
JP5205769B2 true JP5205769B2 (ja) | 2013-06-05 |
Family
ID=39778992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007040526A Active JP5205769B2 (ja) | 2007-02-21 | 2007-02-21 | インプリントモールド、インプリントモールド製造方法及び光インプリント法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5205769B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018022850A (ja) * | 2016-08-05 | 2018-02-08 | 大日本印刷株式会社 | インプリント用モールド、及び、該モールドを用いたパターン形成方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4619043B2 (ja) * | 2004-06-02 | 2011-01-26 | Hoya株式会社 | 位相シフトマスクの製造方法及びテンプレートの製造方法 |
-
2007
- 2007-02-21 JP JP2007040526A patent/JP5205769B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008201019A (ja) | 2008-09-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5119579B2 (ja) | インプリント用モールド及びその製造方法 | |
JP5935385B2 (ja) | ナノインプリント用レプリカテンプレートの製造方法及びレプリカテンプレート | |
JP4262267B2 (ja) | モールド、インプリント装置及びデバイスの製造方法 | |
US20110284499A1 (en) | Imprint method using a mold and process for producing structure using an imprint apparatus | |
JP5909046B2 (ja) | 近接場露光方法 | |
JP5110924B2 (ja) | モールド、モールドの製造方法、加工装置及び加工方法 | |
JP6019685B2 (ja) | ナノインプリント方法及びナノインプリント装置 | |
JP4853706B2 (ja) | インプリント用モールド及びその製造方法 | |
JP2007266384A (ja) | インプリント用モールド及びその製造方法 | |
JP2007027361A (ja) | インプリント用モールド | |
JP4867423B2 (ja) | インプリント用型部材、インプリント用型部材の製造方法、及びインプリント方法 | |
JP2011114046A (ja) | パターン形成方法、パターン形成装置、ナノインプリントモールド及びナノインプリントモールドの製造方法 | |
JP2008198746A (ja) | インプリントモールド、これを用いたインプリント評価装置、レジストパターン形成方法及びインプリントモールドの製造方法 | |
JP2008119870A (ja) | インプリントモールド | |
JP6277588B2 (ja) | パターン形成方法及びナノインプリント用テンプレートの製造方法 | |
JP5211505B2 (ja) | インプリントモールド、インプリントモールド製造方法及び光インプリント法 | |
JP5150926B2 (ja) | インプリントモールドの製造方法 | |
JP5205769B2 (ja) | インプリントモールド、インプリントモールド製造方法及び光インプリント法 | |
JP2017212263A (ja) | インプリント用モールド、及び、該モールドを用いたパターン形成方法 | |
JP2007210275A (ja) | インプリント用モールド | |
US20220057710A1 (en) | Method and apparatus for stamp generation and curing | |
JP2007035998A (ja) | インプリント用モールド | |
JP4858030B2 (ja) | インプリント用モールド、インプリント用モールド製造方法およびパターン形成方法 | |
JP5326192B2 (ja) | インプリント用モールド及びインプリント用モールド製造方法 | |
JP5332161B2 (ja) | インプリントモールド、インプリントモールド製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100126 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120309 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120313 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120514 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130204 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5205769 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |