JP2017212263A - インプリント用モールド、及び、該モールドを用いたパターン形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、パターン形成した被転写基板において、繋ぎ目やアライメントマークが目視で見えなくなるようにしつつ、可視光で解像しない線幅の微細パターンであっても高精度に位置合わせして、モールドに形成されたパターンの領域よりも大きい面積に、微細パターンを連続的に形成することが可能な、インプリント用モールド及びパターン形成方法を提供する。
【解決手段】 複数の第1の凹部から構成される第1のパターンと、複数の第2の凹部から構成される第2のパターンを有し、アライメント光に含まれる波長をλMとし、モールドを構成する材料の波長λMにおける屈折率をnMとした場合に、第1の凹部の深さD1と第2の凹部の深さD2との差|D1−D2|が、dM=λM/{2(nM−1)}で表される数値dMの奇数倍所定の大きさとなるようにすることにより、上記課題を解決する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体、光学部材、MEMS部材、バイオ関連部材などの製造に使用するインプリント用モールド、及び、該モールドを用いたパターン形成方法に関するものである。
従来、微細パターンの形成方法としては、フォトマスクを用いるフォトリソグラフィー法がよく知られており、このフォトリソグラフィー法を用いることで、例えば、半導体デバイスに求められる微細なパターンの形成が可能である。しかし、このフォトリソグラフィー法により微細パターンを形成するためには、高価な露光装置(ステッパー、スキャナーと呼ばれる)が必要となる。そこで、フォトリソグラフィー法に代わる微細パターンの形成技術の1つとしてナノインプリント法が研究されている。
上記のナノインプリント法は、表面に微細な凹凸形状の転写パターンを形成したインプリント用のモールド(テンプレート、スタンパ、金型とも呼ばれる)を、半導体ウェハなどの被転写基板の上に形成された樹脂に接触させた後に前記樹脂を硬化させて、前記樹脂に前記モールドの有するパターンの凹凸形状(より詳しくは、凹凸反転形状)を転写させる技術である。
ナノインプリント法には、加熱により樹脂をガラス転移点以上にして軟化させ、そこにモールドを押し付けて樹脂を変形させ、被転写基板を冷却して樹脂を硬化させる熱インプリント法と、露光により樹脂を硬化させる光インプリント法がある。高い位置合わせ精度が要求される用途には、加熱による膨張や収縮の影響を受けない光インプリント法が、主に用いられる(例えば、特許文献1、2)。
ナノインプリント法を用いれば、微細なパターンを安価な装置で量産可能である。このため、大面積の基板やフィルムなどに微細パターンを形成する方法として、このナノインプリント法の活用が研究されている。
しかしながら、ナノインプリント法に用いられるモールドは、主に、フォトリソグラフィー法に用いられる半導体デバイス用のフォトマスクと同様な材料や設備を用いて製造されるため、通常のフォトマスクよりも大面積のモールドを製造することは、技術やコストの点で困難性がある。
ここで、大面積の基板にインプリントする方法として、基板の面積よりも小さな面積のモールドを用いて基板上を移動させて逐次転写する、ステップアンドリピート方式(ステップアンドフラッシュ方式とも呼ばれる)が知られている。
しかし、この方式を応用して、例えばディスプレイ関係部材等に連続して大面積にパターン形成するためには、高精度な位置合わせに加えて、パターン形成した被転写基板において、繋ぎ目やアライメントマーク等が目視で見えなくなる工夫をする必要がある。
そこで、転写する微細なパターンを形成した領域の中に、微細なパターンの深さを変えた領域を設けてアライメントマークとし、それを利用して位置合わせを行うことが提案されている(例えば、特許文献3)。
特表2004−504718号公報 特開2002−93748号公報 特開2007−230229号公報 特開2009−265290号公報
しかしながら、上記の特許文献3においては、アライメントの方法として、高倍率の撮像系を用いるという程度の記載しかなく、通常の光学顕微鏡の倍率は最大1000倍程度であることから、可視光で解像しない線幅(例えば、1μm未満)の微細パターンを精密に繋ぎ合わせるには、精度が不足していた。
上記のような、可視光で解像しない線幅の微細パターンを大面積にわたって形成する用途として、例えば、液晶ディスプレイ用の光配向膜を製造するための偏光子等がある。
ここで、光配向膜とは、直線偏光が照射されることにより配向規制力を発現する配向膜であって、従来の配向膜のように布等によるラビング処理を施すことなく配向規制力を付与できるため、布等が異物として残存する不具合がないことから近年注目されている。
このような光配向膜への配向規制力の付与のための直線偏光の照射方法としては、偏光子を介して露光する方法が一般的に用いられる。偏光子としては、光透過性基板の上に平行に配置された複数の細線を有するものが用いられている(例えば、特許文献4)。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、パターン形成した被転写基板において、繋ぎ目やアライメントマークが目視で見えなくなるようにしつつ、可視光で解像しない線幅の微細パターンであっても高精度に位置合わせして、モールドに形成されたパターンの領域よりも大きい面積に、微細パターンを連続的に形成することが可能な、インプリント用モールド、及び、該モールドを用いたパターン形成方法を提供することを主たる目的とする。
すなわち、本発明の請求項1に係る発明は、被転写基板の上の硬化性樹脂に、凹凸形状の転写パターンを形成するためのインプリント用モールドであって、複数の第1の凸部と第1の凹部から構成される第1のパターンと、複数の第2の凸部と第2の凹部から構成され、アライメントマークとして利用される第2のパターンと、を有し、前記第1のパターンと前記第2のパターンは、線幅及びピッチが互いに等しく、前記第1の凸部と前記第2の凸部の最表面の高さ位置が互いに等しく、前記第2のパターンをアライメントマークとして利用する際の、アライメントに使用する光に含まれる波長をλMとし、前記インプリント用モールドを構成する材料の波長λMにおける屈折率をnMとした場合に、前記第1の凹部の深さD1と前記第2の凹部の深さD2との差|D1−D2|が、
M=λM/{2(nM−1)}
で表される数値dMの奇数倍の大きさであることを特徴とする、インプリント用モールドである。
また、本発明の請求項2に係る発明は、被転写基板の上の硬化性樹脂に、凹凸形状の転写パターンを形成するためのインプリント用モールドであって、複数の第1の凸部と第1の凹部から構成される第1のパターンと、複数の第2の凸部と第2の凹部から構成され、アライメントマークとして利用される第2のパターンと、を有し、前記第1のパターンと前記第2のパターンは、線幅及びピッチが互いに等しく、前記第1の凸部と前記第2の凸部の最表面の高さ位置が互いに等しく、前記第2のパターンから前記硬化性樹脂に形成される第2の転写パターンを、被転写基板側のアライメントマークとして利用する際の、アライメントに使用する光に含まれる波長をλRとし、前記硬化性樹脂の硬化後の波長λRにおける屈折率をnRとした場合に、前記第1の凹部の深さD1と前記第2の凹部の深さD2との差|D1−D2|が、
R=λR/{2(nR−1)}
で表される数値dRの奇数倍の大きさであることを特徴とする、インプリント用モールド である。
また、本発明の請求項3に係る発明は、請求項1に記載のインプリント用モールドを用いて、被転写基板上の硬化性樹脂に凹凸形状の転写パターンを形成するパターン形成方法であって、前記インプリント用モールドを前記被転写基板上の前記硬化性樹脂に接触させて、前記インプリント用モールドが有する第1のパターンから第1の転写パターンを前記硬化性樹脂に形成すると共に、該インプリント用モールドが有する第2のパターンから第2の転写パターンを前記硬化性樹脂に形成し、その後、前記インプリント用モールドを前記被転写基板上の前記硬化性樹脂から離型する、第1の工程と、前記インプリント用モールドと前記被転写基板との相対位置を変化させる、第2の工程と、前記インプリント用モールドの前記第2のパターンと、前記被転写基板上の前記硬化性樹脂に形成された前記第2の転写パターンを用いたアライメントにより、前記インプリント用モールドと前記被転写基板との位置を合わせる、第3の工程と、前記第3の工程によって位置合わせされた相対位置で、前記インプリント用モールドを前記被転写基板上の前記硬化性樹脂に接触させて、前記インプリント用モールドが有する第1のパターンから第1の転写パターンを前記硬化性樹脂に形成すると共に、該インプリント用モールドが有する第2のパターンから第2の転写パターンを前記硬化性樹脂に形成し、その後、前記インプリント用モールドを前記被転写基板上の前記硬化性樹脂から離型する、第4の工程と、を有し、前記第3の工程において、波長λMを含む光をアライメントに使用して、前記インプリント用モールドの前記第2のパターンの位置を検出することを特徴とする、パターン形成方法である。
また、本発明の請求項4に係る発明は、前記第1の工程の後に、前記第2の工程から前記第4の工程を繰り返すことを特徴とする、請求項3に記載のパターン形成方法である。
また、本発明の請求項5に係る発明は、請求項2に記載のインプリント用モールドを用いて、被転写基板上の硬化性樹脂に凹凸形状の転写パターンを形成するパターン形成方法であって、前記インプリント用モールドを前記被転写基板上の前記硬化性樹脂に接触させて、前記インプリント用モールドが有する第1のパターンから第1の転写パターンを前記硬化性樹脂に形成すると共に、該インプリント用モールドが有する第2のパターンから第2の転写パターンを前記硬化性樹脂に形成し、その後、前記インプリント用モールドを前記被転写基板上の前記硬化性樹脂から離型する、第1の工程と、前記インプリント用モールドと前記被転写基板との相対位置を変化させる、第2の工程と、前記インプリント用モールドの前記第2のパターンと、前記被転写基板上の前記硬化性樹脂に形成された前記第2の転写パターンを用いたアライメントにより、前記インプリント用モールドと前記被転写基板との位置を合わせる、第3の工程と、前記第3の工程によって位置合わせされた相対位置で、前記インプリント用モールドを前記被転写基板上の前記硬化性樹脂に接触させて、前記インプリント用モールドが有する第1のパターンから第1の転写パターンを前記硬化性樹脂に形成すると共に、該インプリント用モールドが有する第2のパターンから第2の転写パターンを前記硬化性樹脂に形成し、その後、前記インプリント用モールドを前記被転写基板上の前記硬化性樹脂から離型する、第4の工程と、を有し、前記第3の工程において、波長λRを含む光をアライメントに使用して、前記硬化性樹脂に形成した前記第2の転写パターンの位置を検出することを特徴とする、パターン形成方法である。
また、本発明の請求項6に係る発明は、前記第1の工程の後に、前記第2の工程から前記第4の工程を繰り返すことを特徴とする、請求項5に記載のパターン形成方法である。
また、本発明の請求項7に係る発明は、前記硬化性樹脂が、紫外線により硬化する紫外線硬化樹脂であり、前記アライメントに使用する光が、前記紫外線硬化樹脂を硬化させる紫外線とは波長が異なる光であることを特徴とする、請求項3乃至請求項6のいずれか1項に記載のパターン形成方法である。
また、本発明の請求項8に係る発明は、前記アライメントに使用する光の波長が、400nm以上830nm以下の範囲であることを特徴とする、請求項7に記載のパターン形成方法である。
本発明のインプリント用テンプレート、及び、該モールドを用いたパターン形成方法を用いることにより、パターン形成した被転写基板において、繋ぎ目やアライメントマークが目視で見えなくなるようにしつつ、可視光で解像しない線幅の微細パターンであっても高精度に位置合わせして、モールドに形成されたパターンの領域よりも大きい面積に、微細パターンを連続的に形成することができる。
本発明に係るモールドの一例について示す図 本発明に係るモールドのアライメントマークの一例について示す図 本発明に係るモールドのアライメント方法について説明する図 本発明に係るモールドを用いて形成された被転写基板上の硬化性樹脂に形成されたアライメントマークについて説明する図 本発明に係るモールドの製造方法の一例について示す概略工程図 図5に続く本発明に係るモールドの製造方法の一例について示す概略工程図 本発明に係るモールドを用いたパターン形成方法の一例について示す図 図7に続く本発明に係るモールドを用いたパターン形成方法の一例について示す図 本発明に係るモールドを用いたパターン形成方法の他の例について示す図 図9に続く本発明に係るモールドを用いたパターン形成方法の他の例について示す図
以下、本発明に係るインプリント用モールド、及び、該モールドを用いたパターン形成方法について、図面を用いて詳しく説明する。
<インプリント用モールド>
まず、本発明に係るインプリント用モールドについて説明する。
図1は、本発明に係るモールドの一例について示す図である。より詳しくは、図1は、モールド1の構成を説明するための概略平面図を示している。
例えば、図1に示すように、モールド1は、第1のパターン2が形成された領域の中に、第2のパターン3が形成された領域を有している。より詳しくは、図1に示すモールド1においては、第1のパターン2が形成された領域の四隅の近傍のそれぞれに、第2のパターン3が形成された領域を4箇所有している。
モールド1において、第1のパターン2及び第2のパターン3は、いずれも、被転写基板の上の硬化性樹脂に転写される凹凸形状の転写パターンである。さらに、第2のパターン3は、アライメントマークとしても利用されるものである。
一例として、モールド1の外形寸法は、縦65mm、横65mm、厚さ0.25インチ(6.35mm)とし、第2のパターン3の領域を含む第1のパターン2の領域は、モールド1の中央部に20mm×20mmの大きさとすることができる。また、第2のパターン3の領域は、上記の第1のパターン2の領域の四隅近傍に、20μm×20μmの大きさとすることができる。
なお、第2のパターン3の領域の平面形態は、図1に示す正方形に限らず、長方形や十字型等、使用可能な形態であればよい。また、第2のパターン3の領域の配置位置も、図1に示す四隅に限らず、使用可能な位置であればよい。
図2は、本発明に係るモールドのアライメントマークの一例について示す図であり、(a)は図1に示すモールド1の第2のパターン3が形成された領域及びその近傍領域の概略拡大図であり、(b)は(a)のA−A線断面図である。
なお、図2(a)においては、第2のパターン3が形成された領域を示す破線を、重複により判別しにくくなることを避けるため、第2のパターン3が形成された領域よりもやや大きな領域を囲む位置に記載している。
例えば、図2(b)に示すように、モールド1の第1のパターン2は複数の第1の凸部2Tと第1の凹部2Bから構成されており、第2のパターン3は複数の第2の凸部3Tと第2の凹部3Bから構成されている。
なお、図2においては、煩雑となるのを避けるため、第1のパターン2を構成する第1の凸部2Tや、第2のパターン3を構成する第2の凸部3Tの本数が、2〜3本程度の例を示していないが、実際には、第1のパターン2、第2のパターン3のいずれも、より多い本数の凸部から構成されるものである。
図2(a)に示すように、第1のパターン2と第2のパターン3は、線幅(W)及びピッチ(P)が互いに等しいラインアンドスペースパターンである。
より詳しくは、第1のパターン2を構成する第1の凸部2Tと第2のパターン3を構成する第2の凸部3Tは、線幅(W)及びピッチ(P)が互いに等しく、平面視において、第2のパターン3は、第1のパターン2と連続するラインアンドスペースパターンを構成している。
言い換えれば、第1のパターン2の一部の領域が、第2のパターン3になっている。
なお、上記の「線幅及びピッチ(P)が互いに等しい」とは、モールド1に要求される精度において「等しい」ものとして扱われる範囲を含むものである。
また、図2(b)に示すように、第1の凸部2Tと第2の凸部3Tの最表面の高さ位置は互いに等しい。なお、この「高さ位置は互いに等しい」とは、モールド1に要求される精度において「等しい」ものとして扱われる高さ範囲を含むものである。
しかしながら、第1の凹部2Bの深さ(D1)と第2の凹部3Bの深さ(D2)は異なっている。すなわち、第1のパターン2と第2のパターン3の違いは、その深さが異なっている点であると言える。
本発明においては、この第1の凹部2Bの深さD1と第2の凹部3Bの深さD2との差である|D1−D2|を、特定の大きさとすることにより、可視光で解像しない線幅の微細パターンであっても高精度に位置合わせすることを可能にしている。
この作用効果について、図3、4を用いて詳しく説明する。
まず、モールド1のアライメント方法について説明する。
図3は、本発明に係るモールドのアライメント方法について説明する図であり、(a)はモールド1を透過するアライメント光の光路差について示す図であり、(b)はモールド1を透過するアライメント光の強度について示す図である。
なお、後述する図7にも示すように、モールド1は、インプリントに際し、通常、パターンが形成された面を下側にして、大気中で装置に配置される。
図3(a)に示すように、モールド1の第1のパターン2の第1の凹部2Bを透過するアライメント光41と、モールド1の第2のパターン3の第2の凹部3Bを透過するアライメント光42の光路差(経路差に媒質の屈折率を掛けたもの)は、アライメント光41、42の波長をλMとし、モールド1を構成する材料の波長λMにおける屈折率をnMとし、モールド1の周囲の大気の屈折率をnAとした場合に、
M×|D1−D2|−nA×|D1−D2
となる。
なお、通常、nAの数値は1とすることができるため、上式は、
|D1−D2|×(nM−1)
と表せる。
ここで、光路差が波長の1/2の奇数倍となる2つの光は、位相が180°反転して互いに打ち消し合うという効果を生じる。
それゆえ、アライメント光41、42の波長をλMとし、モールド1を構成する材料の波長λMにおける屈折率をnMとした場合に、第1の凹部2Bの深さD1と第2の凹部3Bの深さD2との差|D1−D2|を、
M=λM/{2(nM−1)}
で表される数値dMの奇数倍の大きさとなるように設計することにより、図3(b)に示すように、第1のパターン2が形成された領域と第2のパターン3が形成された領域との境界、より詳しくは、第1の凹部2Bと、隣接する第2の凹部3Bとの間で、アライメント光の強度を小さくすることができる。
したがって、図3(b)に示すように、アライメント光の強度分布を検出することにより、極小点間の距離LMを得ることができ、その中心位置からモールド1のアライメントマークの中心位置を精度良く得ることができる。
そして、アライメントマークの中心位置を精度良く得ることで、モールド1の位置情報を精度良く得ることができる。
次に、被転写基板側のアライメント方法について説明する。
図4は、本発明に係るモールドを用いて形成された被転写基板上の硬化性樹脂に形成されたアライメントマークについて説明する図であり、(a)は被転写基板60及び硬化性樹脂61を透過するアライメント光の光路差について示す図であり、(b)は被転写基板60及び硬化性樹脂61を透過するアライメント光の強度について示す図である。
図4(a)に示すように、モールド1を用いたパターン形成により、被転写基板60の上の硬化性樹脂61には、モールド1の第1のパターン2の凹凸形状(より詳しくは、凹凸反転形状)が転写された第1の転写パターン62と、モールド1の第2のパターン3の凹凸形状(より詳しくは、凹凸反転形状)が転写された第2の転写パターン63が形成される。
そして、第1の転写パターン62の凸部を透過するアライメント光51と、第2の転写パターン63の凸部を透過するアライメント光52の光路差(経路差に媒質の屈折率を掛けたもの)は、アライメント光51、52の波長をλRとし、硬化性樹脂61の硬化後の波長λRにおける屈折率をnRとし、モールド1の周囲の大気の屈折率をnAとした場合に、
R×|D1−D2|−nA×|D1−D2
となる。
なお、通常、nAの数値は1とすることができるため、上式は、
|D1−D2|×(nR−1)
と表せる。
それゆえ、アライメント光51、52の波長をλRとし、硬化性樹脂61の硬化後の波長λRにおける屈折率をnRとした場合に、上記の|D1−D2|を、
R=λR/{2(nR−1)}
で表される数値dRの奇数倍の大きさとなるように設計することにより、図4(b)に示すように、第1の転写パターン62が形成された領域と第2の転写パターン63が形成された領域との境界、より詳しくは、第1の転写パターン62の凸部と、隣接する第2の転写パターン63の凸部との間で、アライメント光の強度を小さくすることができる。
したがって、図4(b)に示すように、アライメント光の強度分布を検出することにより、極小点間の距離LRを得ることができ、その中心位置から被転写基板60のアライメントマークの中心位置(より詳しくは、被転写基板60の上に形成された硬化性樹脂61の第2の転写パターン63の中心位置)を精度良く得ることができる。
そして、アライメントマークの中心位置を精度良く得ることで、被転写基板60の位置情報を精度良く得ることができる。
そして、上記のようにして得たモールド1の位置情報、及び、被転写基板60の位置情報から、モールド1と被転写基板60を高精度に位置合わせすることができる。
モールド1を構成する材料は、光インプリント法に用いることが可能なものであって、インプリント時における露光光、及び、位置合わせ時のアライメント光を透過できるものである。
この露光光には、一般に、波長200nm〜400nmの範囲、特に300nm〜380nmの範囲、さらに典型的には365nm(いわゆるi線)の紫外線が用いられる。
一方、アライメント光には、被転写基板60の上の硬化性樹脂61を硬化させないように、露光光とは異なる波長の光を用いることが好ましい。アライメント光には、例えば、波長400nm以上830nm以下の範囲(特に633nm近傍)の可視光を用いることができる。他に、水銀ランプのe線(546nm)やナトリウムD線(589nm)を用いることができる。
モールド1を構成する材料としては、光インプリント法に適用可能なものであれば用いることができ、例えば、合成石英、ガラス、フッ化カルシウム(CaF2)、フッ化マグネシウム(MgF2)、及びアクリルガラス等の透明材料や、これら透明材料の積層構造物を挙げることができる。特に、合成石英は、剛性が高く、熱膨張係数が低く、かつ一般に使用される波長である300nm〜380nmの範囲での透過率が良いため、モールド1に用いる材料として適している。
この合成石英の波長400nm以上830nm以下の範囲の光における屈折率は、1.4〜1.5程度である。
被転写基板60を構成する材料も、上記のモールド1を構成する材料と同様に、光インプリント法に適用可能なものであれば用いることができ、例えば、合成石英、ガラス、フッ化カルシウム(CaF2)、フッ化マグネシウム(MgF2)、及びアクリルガラス等の透明材料や、これら透明材料の積層構造物を挙げることができる。
硬化性樹脂61としては、光インプリント法に適用可能な光硬化性の樹脂であれば用いることができ、紫外線により硬化する紫外線硬化樹脂を好適に用いることができる。
例えば、PAK−01(東洋合成工業社製)、NIP−K(Zen Photonics製)、およびTSR−820(帝人製機製)等を挙げることができる。
上記のような硬化性樹脂61の、波長400nm以上830nm以下の範囲の光における屈折率は、一般的には1.5〜1.7程度である。
<インプリント用モールドの製造方法>
次に、本発明に係るインプリント用モールドの製造方法について説明する。
図5、6は、本発明に係るモールドの製造方法の一例について示す概略工程図である。
図5、6に示す製造方法により上記のモールド1を製造するには、まず、基材11を準備し、その主面上にハードマスク層12を形成する(図5(a))。
基材11は、モールド1と同じ材料から構成され、光インプリント法に用いることが可能なものであって、インプリント時における露光光、及び、位置合わせ時のアライメント光を透過できるものである。例えば、合成石英は、基材11に用いる材料として適している。
ハードマスク層12は、後の工程で所定のパターン状に加工され、モールド1の第1のパターン2及び第2のパターン3を形成する際に、エッチングマスクとして作用するものである。ハードマスク層12を構成する材料は、上記のエッチングマスクとして作用することができるものである。ハードマスク層12としては、例えば、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)等を含む金属膜や、その酸化膜、窒化膜等を挙げることができる。
次に、ハードマスク層12の上に第1の樹脂パターン13を形成する(図5(b))。
この第1の樹脂パターン13は、モールド1の第1のパターン2及び第2のパターン3を形成するためのもの(より詳しくは、ハードマスクパターン12Pを形成するためのもの)であって、例えば、電子線レジストを塗布し、電子線描画、現像して形成することができる。また、ナノインプリント法を用いて硬化性樹脂を所定の形状に加工することで形成しても良い。
次に、第1の樹脂パターン13から露出するハードマスク層12をエッチングして、ハードマスクパターン12Pを形成する(図5(c))。例えば、ハードマスク層12にクロム(Cr)を含む金属膜を用いた場合、このエッチングには、酸素と塩素の混合ガスによるドライエッチングを用いることができる。
次に、第1の樹脂パターン13及びハードマスクパターン12Pから露出する基材11を所定の深さ(D2)でエッチングし(図5(d))、次いで、第1の樹脂パターン13を除去する(図6(e))。
この所定の深さ(D2)は、モールド1の第2のパターン3の第2の凹部3Bの深さD2に相当するものである。基材11が合成石英から構成される場合、このエッチングには、フッ素系ガスによるドライエッチングを用いることができる。また、第1の樹脂パターン13の除去には、例えば、酸素ガスによるアッシングを用いることができる。
なお、図5、6に示す例においては、第1の樹脂パターン13を残した状態で基材11をエッチングし(図5(d))、その後、第1の樹脂パターン13を除去しているが(図6(e))、本発明においては、これに限定されず、先に第1の樹脂パターン13を除去し、その後、ハードマスクパターン12Pをエッチングマスクに用いて、ハードマスクパターン12Pから露出する基材11を所定の深さ(D2)でエッチングしてもよい。
次に、第2の樹脂パターン14を所定の領域に形成する(図6(f))。
この所定の領域は、モールド1の第2のパターン3が形成される領域に相当するものである。第2の樹脂パターン14は、例えば、電子線レジストを塗布し、電子線描画、現像することで形成することができる。
次に、第2の樹脂パターン14及びハードマスクパターン12Pから露出する基材11を所定の深さ(D1−D2)でエッチングする(図6(g))。
この所定の深さのD1は、モールド1の第1のパターン2の第1の凹部2Bの深さD1に相当するものである。基材11が合成石英から構成される場合、このエッチングには、フッ素系ガスによるドライエッチングを用いることができる。
その後、第2の樹脂パターン14及びハードマスクパターン12Pを除去して、第1のパターン2及び第2のパターン3を有するモールド1を得る(図6(h))。
第2の樹脂パターン14の除去には、例えば、酸素ガスによるアッシングを用いることができる。また、ハードマスクパターン12Pにクロム(Cr)を含む金属膜を用いた場合、この除去には、酸素と塩素の混合ガスによるドライエッチングを用いることができる。
<パターン形成方法>
次に、本発明に係るインプリント用モールドを用いたパターン形成方法、特に、モールドに形成されたパターンの領域よりも大きい面積に、微細パターンを連続的に形成する方法について説明する。
図7は、本発明に係るモールドを用いたパターン形成方法の一例について示す図である。
本方法により、モールド1に形成された凹凸形状の転写パターン(第1のパターン2及び第2のパターン3)を、大面積の被転写基板60上の硬化性樹脂61に連続的に転写形成するには、まず、従来のナノインプリント法と同様にして、第1の(最初の)インプリントを行う。
より具体的には、図7(a)に示すように、モールド1のパターンが形成された面と被転写基板60上の硬化性樹脂61を対向配置して、互いを接触させ、この状態で、モールド1と接触している硬化性樹脂61を硬化させ、モールド1が有する第1のパターン2から第1の転写パターン62を硬化性樹脂61に形成すると共に、モールド1が有する第2のパターン3から第2の転写パターン63を硬化性樹脂61に形成し、その後、モールド1を被転写基板60上の硬化性樹脂61から離型する(第1の工程)。
硬化性樹脂61を硬化させる方法としては、硬化性樹脂61に紫外線硬化樹脂を用い、モールド1の裏面(パターンが形成されていない面)側から、パターンを形成する領域に紫外線を照射する方法を挙げることができる。
この第1の(最初の)インプリントにおいては、そもそも繋ぎ目は生じないため、原則、高精度なアライメントは不要である。それゆえ、例えば、被転写基板60の外形を基準としたアライメント程度で良い。
次に、図7(b)に示すように、モールド1と被転写基板60との相対位置を変化させ(第2の工程)、モールド1の第2のパターン3と、先のインプリント(第1のインプリント)により被転写基板60上の硬化性樹脂61に形成された第2の転写パターン63とを用いたアライメントにより、モールド1と被転写基板60との位置を合わせる(第3の工程)。
このアライメント工程(第3の工程)において、モールド1側の位置については、図3を用いて説明したように、波長λMを含む光をアライメントに使用して、第2のパターン3の位置を検出することで、モールド1の位置情報を得ることができる。
同様に、被転写基板60側の位置については、図4を用いて説明したように、波長λRを含む光をアライメントに使用して、第2の転写パターン63の位置を検出することで、被転写基板60の位置情報(より詳しくは、被転写基板60の上に形成された硬化性樹脂61の位置情報)を得ることができる。
なお、本発明においては、モールド1に使用するアライメント光と、被転写基板60に使用するアライメント光は、それぞれ、別の光を用いても良く、また、同じ光を用いても良い。同じ光を用いる場合は、波長λMと波長λRを含む光とする。
次に、上記の位置合わせされた相対位置で、従来のナノインプリント法と同様にして、第2のインプリントを行う。
より具体的には、図7(c)に示すように、上記の位置合わせされた相対位置で、モールド1のパターンが形成された面を被転写基板60上の硬化性樹脂61に接触させ、この状態で、モールド1と接触している硬化性樹脂61を硬化させ、モールド1が有する第1のパターン2から第1の転写パターン62を硬化性樹脂61に形成すると共に、モールド1が有する第2のパターン3から第2の転写パターン63を硬化性樹脂61に形成し、その後、モールド1を被転写基板60上の硬化性樹脂61から離型する(第4の工程)。
この第2のインプリントにおいて形成された転写パターンと、第1の(最初の)インプリントで形成した転写パターンとの間には、原則、繋ぎ目が存在することになるが、上記のようなアライメントにより、モールド1と被転写基板60を高精度に位置合わせできるため、この繋ぎ目は目視で見えないようにすることができる。
次に、図7(d)に示すように、再び、モールド1と被転写基板60との相対位置を変化させ(第2の工程)、モールド1の第2のパターン3と、先のインプリント(第2のインプリント)により被転写基板60上の硬化性樹脂61に形成された第2の転写パターン63とを用いたアライメントにより、モールド1と被転写基板60との位置を合わせる(第3の工程)。
次に、上記の位置合わせされた相対位置で、従来のナノインプリント法と同様にして、第3のインプリントを行う。
より具体的には、図8(e)に示すように、上記の位置合わせされた相対位置で、モールド1のパターンが形成された面を被転写基板60上の硬化性樹脂61に接触させ、この状態で、モールド1と接触している硬化性樹脂61を硬化させ、モールド1が有する第1のパターン2から第1の転写パターン62を硬化性樹脂61に形成すると共に、モールド1が有する第2のパターン3から第2の転写パターン63を硬化性樹脂61に形成し、その後、モールド1を被転写基板60上の硬化性樹脂61から離型する(第4の工程)。
その後も同様の工程を繰り返すことで、すなわち、モールド1と被転写基板60との相対位置を変化させる工程(第2の工程)、モールド1と被転写基板60との位置を合わせる工程(第3の工程)、インプリント工程(第4の工程)、の一連の工程を繰り返すことで、図8(f)に示すように、モールド1のパターン(第1のパターン2及び第2のパターン3)を、大面積の被転写基板60上の硬化性樹脂61に連続的に転写形成することができる。
ここで、図8(f)に示すように、硬化性樹脂61に形成された転写パターンには、第1の転写パターン62のみならず、第2の転写パターン63も含まれている。すなわち、この状態では、上記インプリントにおける繋ぎ目は、目視で見えないようにすることができていても、アライメントマーク(第2の転写パターン63)は、その領域の大きさによっては、識別できてしまう。
そこで、次に、図8(g)に示すように、硬化性樹脂61から露出する被転写基板60を所定の深さでエッチングする。このエッチングは、第2の転写パターン63が消失する前に終了させるものである。
例えば、被転写基板60がガラスから構成される場合、このエッチングには、フッ素系ガスによるドライエッチングを用いることができる。
その後、硬化性樹脂61を除去して、図8(h)に示すように、凹凸形状の微細パターンが連続的に形成された構造体70を得ることができる。一例として、構造体70の、微細パターンが連続的に形成された面積は、A3サイズ(297mm×420mm)とすることができる。
ここで、上記図2を用いて説明したように、モールド1の第1のパターン2及び第2のパターン3は、線幅(W)及びピッチ(P)が互いに等しいラインアンドスペースパターンであり、平面視において、第2のパターン3は、第1のパターン2と連続するラインアンドスペースパターンを構成している。
それゆえ、この構造体70に形成された微細パターンは、全域において、線幅及びピッチが互いに等しいラインアンドスペースパターンとなり、この構造体70においては、もはやアライメントマーク(より詳しくは、第2の転写パターン63の痕跡)は識別できないことになる。
すなわち、本発明のインプリント用テンプレート、及び、該モールドを用いたパターン形成方法を用いることにより、パターン形成した被転写基板において、繋ぎ目やアライメントマークが目視で見えなくなるようにしつつ、可視光で解像しない線幅の微細パターンであっても高精度に位置合わせして、モールドに形成されたパターンの領域よりも大きい面積に、微細パターンを連続的に形成することができる。
なお、上記の図7、8に示すパターン形成方法においては、図7(c)に示すように、モールド1のアライメントマーク(第2のパターン3)と、先のインプリントで硬化性樹脂61に形成した第2の転写パターン63を、重ねるようにインプリントする例を示したが、本発明はこれに限定されず、パターン形成した被転写基板において、繋ぎ目やアライメントマークが目視で見えなくなるようにしつつ、高精度に位置合わせしてインプリントできれば良い。
例えば、モールド1の位置情報と、被転写基板60の位置情報(より詳しくは、被転写基板60の上に形成された硬化性樹脂61の位置情報)を個別に取得しておき、各位置情報に基づいて、モールド1と被転写基板60を位置決め配置して、図9、10に示すように、先のインプリントで硬化性樹脂61に形成した転写パターンとは重ねずに、先のインプリントで硬化性樹脂61に形成した転写パターンの最外部に位置するパターンに続いて連続的に(全域で線幅及びピッチが連続的に等しいラインアンドスペースパターンとなるように)パターン形成してもよい。
以上、本発明に係るインプリント用モールド、及び、該モールドを用いたパターン形成方法について、それぞれの実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一の構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる場合であっても本発明の技術的範囲に包含される。
1 モールド
2 第1のパターン
2T 第1の凸部
2B 第1の凹部
3 第2のパターン
3T 第2の凸部
3B 第2の凹部
11 基材
12 ハードマスク層
12P ハードマスクパターン
13 第1の樹脂パターン
14 第2の樹脂パターン
41、42 アライメント光
51、52 アライメント光
60 被転写基板
61 硬化性樹脂
62 第1の転写パターン
63 第2の転写パターン
70 構造体

Claims (8)

  1. 被転写基板の上の硬化性樹脂に、凹凸形状の転写パターンを形成するためのインプリント用モールドであって、
    複数の第1の凸部と第1の凹部から構成される第1のパターンと、
    複数の第2の凸部と第2の凹部から構成され、アライメントマークとして利用される第2のパターンと、を有し、
    前記第1のパターンと前記第2のパターンは、線幅及びピッチが互いに等しく、
    前記第1の凸部と前記第2の凸部の最表面の高さ位置が互いに等しく、
    前記第2のパターンをアライメントマークとして利用する際の、アライメントに使用する光に含まれる波長をλMとし、
    前記インプリント用モールドを構成する材料の波長λMにおける屈折率をnMとした場合に、
    前記第1の凹部の深さD1と前記第2の凹部の深さD2との差|D1−D2|が、
    M=λM/{2(nM−1)}
    で表される数値dMの奇数倍の大きさであることを特徴とする、インプリント用モールド。
  2. 被転写基板の上の硬化性樹脂に、凹凸形状の転写パターンを形成するためのインプリント用モールドであって、
    複数の第1の凸部と第1の凹部から構成される第1のパターンと、
    複数の第2の凸部と第2の凹部から構成され、アライメントマークとして利用される第2のパターンと、を有し、
    前記第1のパターンと前記第2のパターンは、線幅及びピッチが互いに等しく、
    前記第1の凸部と前記第2の凸部の最表面の高さ位置が互いに等しく、
    前記第2のパターンから前記硬化性樹脂に形成される第2の転写パターンを、被転写基板側のアライメントマークとして利用する際の、アライメントに使用する光に含まれる波長をλRとし、
    前記硬化性樹脂の硬化後の波長λRにおける屈折率をnRとした場合に、
    前記第1の凹部の深さD1と前記第2の凹部の深さD2との差|D1−D2|が、
    R=λR/{2(nR−1)}
    で表される数値dRの奇数倍の大きさであることを特徴とする、インプリント用モールド。
  3. 請求項1に記載のインプリント用モールドを用いて、被転写基板上の硬化性樹脂に凹凸形状の転写パターンを形成するパターン形成方法であって、
    前記インプリント用モールドを前記被転写基板上の前記硬化性樹脂に接触させて、前記インプリント用モールドが有する第1のパターンから第1の転写パターンを前記硬化性樹脂に形成すると共に、該インプリント用モールドが有する第2のパターンから第2の転写パターンを前記硬化性樹脂に形成し、その後、前記インプリント用モールドを前記被転写基板上の前記硬化性樹脂から離型する、第1の工程と、
    前記インプリント用モールドと前記被転写基板との相対位置を変化させる、第2の工程と、
    前記インプリント用モールドの前記第2のパターンと、前記被転写基板上の前記硬化性樹脂に形成された前記第2の転写パターンを用いたアライメントにより、前記インプリント用モールドと前記被転写基板との位置を合わせる、第3の工程と、
    前記第3の工程によって位置合わせされた相対位置で、前記インプリント用モールドを前記被転写基板上の前記硬化性樹脂に接触させて、前記インプリント用モールドが有する第1のパターンから第1の転写パターンを前記硬化性樹脂に形成すると共に、該インプリント用モールドが有する第2のパターンから第2の転写パターンを前記硬化性樹脂に形成し、その後、前記インプリント用モールドを前記被転写基板上の前記硬化性樹脂から離型する、第4の工程と、
    を有し、
    前記第3の工程において、波長λMを含む光をアライメントに使用して、前記インプリント用モールドの前記第2のパターンの位置を検出することを特徴とする、パターン形成方法。
  4. 前記第1の工程の後に、前記第2の工程から前記第4の工程を繰り返すことを特徴とする、請求項3に記載のパターン形成方法。
  5. 請求項2に記載のインプリント用モールドを用いて、被転写基板上の硬化性樹脂に凹凸形状の転写パターンを形成するパターン形成方法であって、
    前記インプリント用モールドを前記被転写基板上の前記硬化性樹脂に接触させて、前記インプリント用モールドが有する第1のパターンから第1の転写パターンを前記硬化性樹脂に形成すると共に、該インプリント用モールドが有する第2のパターンから第2の転写パターンを前記硬化性樹脂に形成し、その後、前記インプリント用モールドを前記被転写基板上の前記硬化性樹脂から離型する、第1の工程と、
    前記インプリント用モールドと前記被転写基板との相対位置を変化させる、第2の工程と、
    前記インプリント用モールドの前記第2のパターンと、前記被転写基板上の前記硬化性樹脂に形成された前記第2の転写パターンを用いたアライメントにより、前記インプリント用モールドと前記被転写基板との位置を合わせる、第3の工程と、
    前記第3の工程によって位置合わせされた相対位置で、前記インプリント用モールドを前記被転写基板上の前記硬化性樹脂に接触させて、前記インプリント用モールドが有する第1のパターンから第1の転写パターンを前記硬化性樹脂に形成すると共に、該インプリント用モールドが有する第2のパターンから第2の転写パターンを前記硬化性樹脂に形成し、その後、前記インプリント用モールドを前記被転写基板上の前記硬化性樹脂から離型する、第4の工程と、
    を有し、
    前記第3の工程において、波長λRを含む光をアライメントに使用して、前記硬化性樹脂に形成した前記第2の転写パターンの位置を検出することを特徴とする、パターン形成方法。
  6. 前記第1の工程の後に、前記第2の工程から前記第4の工程を繰り返すことを特徴とする、請求項5に記載のパターン形成方法。
  7. 前記硬化性樹脂が、紫外線により硬化する紫外線硬化樹脂であり、
    前記アライメントに使用する光が、前記紫外線硬化樹脂を硬化させる紫外線とは波長が異なる光であることを特徴とする、請求項3乃至請求項6のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  8. 前記アライメントに使用する光の波長が、400nm以上830nm以下の範囲であることを特徴とする、請求項7に記載のパターン形成方法。
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