JP5205613B2 - GaN層の選択成長方法 - Google Patents
GaN層の選択成長方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5205613B2 JP5205613B2 JP2007078580A JP2007078580A JP5205613B2 JP 5205613 B2 JP5205613 B2 JP 5205613B2 JP 2007078580 A JP2007078580 A JP 2007078580A JP 2007078580 A JP2007078580 A JP 2007078580A JP 5205613 B2 JP5205613 B2 JP 5205613B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- growth
- gan layer
- growth temperature
- selective growth
- flow rate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Description
またGaN系化合物では、LED素子の光取り出し効率向上や転位低減等のためのGaN層の成長方法に関して多数の提案がなされている。その一つとして凹凸加工を施したサファイア基板上へのGaN層の成長方法が試みられている。
上記の成長方法によると、従来の成長方法で得られたGaN層よりも特性は改善されるが、(a)の場合は凸部から成長するGaN層が基板表面の転位等の欠陥を引き継いで成長するため転位密度が減少しない欠点があった。また、(b)の場合は全体的に転位密度は減少するが、転位の減少の割合は小さい欠点があった。例えば非特許文献1によると、108[cm−2]オーダー以上の転位密度がなお残存していることが明記されている。
ところがこの方法では、凸部をシリコン酸化膜で被覆するための工程をさらに必要とするという問題点を有する。
(1)凹凸表面を有するサファイア基板を用いるMOVPE法により、GaN層を形成する方法において、成長温度T(℃)とガス雰囲気に係るF値(=水素流量/(水素流量+窒素流量))(容積比)を下記関係に調整することを特徴とし、その効果として、凸部からの成長を抑止する一方凹部からの成長を促進させ、サファイア基板の凹部から成長を開始して凸部上に横方向成長させる、サフィア基板上へのGaN層の形成方法。
F>−0.004T+5.2
但し、F≦1.0
(2)上記成長温度とF値の関係は、下記の範囲から選定されることを特徴とする(1)項に記載の方法。
F≧−0.004T+5,4
但し、F≦1.0
(3)上記成長温度の範囲は、1050〜1300℃であることを特徴とする(1)項又は(2)項に記載の方法。
すなわち、成長温度範囲としてあまりに低い温度を用いると、良好なGaN層を形成させ難い。
一般に成長温度は、好ましくは1050℃以上の温度、また上限は特に限定はないが、装置の耐熱限界等より、一般に1050〜1300℃、好ましくは1100℃〜1250℃程度であり、水素と窒素との混合割合、F値(水素/(水素+不活性ガス)の容積値)は、一般に0.1〜1、好ましくは、0.5〜1の範囲で用いられる。
他は、一般にMOVPE法に用いられる装置及び製造条件を適宜選択して用いればよい。
本発明に係る、MOVPE(Metalorganic Vapor Phase Epitaxy)法によるGaN層の選択成長方法について実施例を引用して詳細に説明する。勿論、本発明は、これら実施例における数値範囲に限定されるものではない。
c面のサファイア基板を用意し、その表面にサファイアのm軸に平行に、幅3μm、深さ1μmの溝を3μm間隔でストライプ状に凹凸加工した。
そしてこの基板上に横型3層流常圧MOVPE装置を用いてGaN層を成長させた。
その結果をまとめると次のとおりである。
成長温度1150℃、F=1では、確実に凹部からの成長が優勢な選択成長が認められた。また、転位密度は、8×107[cm−2]程度まで低下していた。(A)
成長温度1100℃、F=1でも同様に選択成長が認められた。(B)
成長温度1200℃、F=1でも同様に選択成長が認められた。(C)
成長温度1050℃、F=1では凸部からの成長も競争的に生じ、ここでいう選択成長とは異なる成長モードに移行し始めた。(D)
成長温度1150℃、F=0.9では、(A)と同様に選択成長が認められた。(F)
成長温度1150℃、F=0.8では、(A)と同様に選択成長が認められた。(G)
成長温度1150℃、F=0.6では、(D)に近い成長モードとなった。(H)
成長温度1100℃、F=0.8では、(D)に近い成長モードとなった。(I)
成長温度1100℃、F=0.6では、選択成長がない従来と同じ成長モードとなった。(J)
成長温度1050℃、F=0.6では、選択成長がない(J)と同じ成長モードとなった。(K)
図3によれば、△印を1点鎖線で結んだ線より上側の領域、すなわちF>−0.004T+5.2より上側の領域では、GaN層の選択成長が期待できることが分かる。
さらに○印を点線で結んだ線より上側の領域、すなわちF≧−0.004T+5.4に当たる線上及びその上側の領域ではGaN層の選択成長が確実に生じていることが分かる。
Claims (3)
- 凹凸表面を有するサファイア基板に、アンモニアガス、水素及び窒素ガスを含む混合ガスを用いるMOVPE法によりGaN層を形成する方法において、成長温度T(℃)とガス雰囲気に係るF値(=水素流量/(水素流量+窒素流量))(容積比)を下記関係に調整することを特徴とするGaN層の形成方法。
F>−0.004T+5.2
但し、F≦1.0 - 上記成長温度とF値の関係は、下記の範囲から選定されることを特徴とする請求項1に記載のGaN層の形成方法。
F≧−0.004T+5.4
但し、F≦1.0 - 上記成長温度の範囲は、1050〜1300℃であることを特徴とする請求項1又は2に記載のGaN層の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007078580A JP5205613B2 (ja) | 2007-03-26 | 2007-03-26 | GaN層の選択成長方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007078580A JP5205613B2 (ja) | 2007-03-26 | 2007-03-26 | GaN層の選択成長方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008243895A JP2008243895A (ja) | 2008-10-09 |
JP5205613B2 true JP5205613B2 (ja) | 2013-06-05 |
Family
ID=39914919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007078580A Active JP5205613B2 (ja) | 2007-03-26 | 2007-03-26 | GaN層の選択成長方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5205613B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013058352A1 (ja) * | 2011-10-21 | 2013-04-25 | 三菱化学株式会社 | Iii族窒化物半導体結晶 |
JP5622778B2 (ja) | 2012-03-23 | 2014-11-12 | 株式会社東芝 | 酸化物超電導体、及び、配向酸化物薄膜 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3679720B2 (ja) * | 2001-02-27 | 2005-08-03 | 三洋電機株式会社 | 窒化物系半導体素子および窒化物系半導体の形成方法 |
JP2002353134A (ja) * | 2001-05-23 | 2002-12-06 | Sanyo Electric Co Ltd | 窒化物系半導体素子および窒化物系半導体の形成方法 |
JP2003077847A (ja) * | 2001-09-06 | 2003-03-14 | Sumitomo Chem Co Ltd | 3−5族化合物半導体の製造方法 |
JP4371202B2 (ja) * | 2003-06-27 | 2009-11-25 | 日立電線株式会社 | 窒化物半導体の製造方法及び半導体ウエハ並びに半導体デバイス |
JP4449357B2 (ja) * | 2003-07-08 | 2010-04-14 | 日立電線株式会社 | 電界効果トランジスタ用エピタキシャルウェハの製造方法 |
JP4457691B2 (ja) * | 2004-02-18 | 2010-04-28 | 三菱化学株式会社 | GaN系半導体素子の製造方法 |
-
2007
- 2007-03-26 JP JP2007078580A patent/JP5205613B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008243895A (ja) | 2008-10-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4529846B2 (ja) | Iii−v族窒化物系半導体基板及びその製造方法 | |
JP5328931B2 (ja) | 低欠陥密度の自立窒化ガリウム基板の製法およびそれにより製造されたデバイス | |
JP4816277B2 (ja) | 窒化物半導体自立基板及び窒化物半導体発光素子 | |
JP5099763B2 (ja) | 基板製造方法およびiii族窒化物半導体結晶 | |
JP3821232B2 (ja) | エピタキシャル成長用多孔質基板およびその製造方法ならびにiii族窒化物半導体基板の製造方法 | |
JP4622447B2 (ja) | Iii族窒化物結晶基板の製造方法 | |
JP2006052102A (ja) | Iii−v族窒化物系半導体基板及びその製造方法並びにiii−v族窒化物系半導体 | |
JP2005101475A (ja) | Iii−v族窒化物系半導体基板及びその製造方法 | |
JP4276020B2 (ja) | Iii族窒化物系化合物半導体の製造方法 | |
JP2008156141A (ja) | 半導体基板及びその製造方法 | |
JP2008277841A (ja) | Iii−v族窒化物系半導体基板の製造方法 | |
JP2006324622A (ja) | 窒化物系半導体素子の製造方法および発光素子 | |
JP4734786B2 (ja) | 窒化ガリウム系化合物半導体基板、及びその製造方法 | |
JP2002313742A (ja) | 窒化物半導体の気相成長方法及び窒化物半導体素子 | |
JP2006232639A (ja) | 窒化物系半導体の気相成長方法とそれを用いた窒化物系半導体エピタキシャル基板並びに自立基板、及び半導体装置 | |
JP2009238772A (ja) | エピタキシャル基板及びエピタキシャル基板の製造方法 | |
KR100841269B1 (ko) | Ⅲ족 질화물 반도체 다층구조물 | |
JP2007317752A (ja) | テンプレート基板 | |
JP2007314360A (ja) | テンプレート基板 | |
JP5205613B2 (ja) | GaN層の選択成長方法 | |
JP2011134948A (ja) | 窒化物半導体の成長方法 | |
JP2007261936A (ja) | 窒化物系化合物半導体素子及びその製造方法 | |
JP2006347786A (ja) | Iii族窒化物半導体基板およびiii族窒化物半導体基板の製造方法 | |
JP2007227803A (ja) | 窒化物系半導体の気相成長方法とそれを用いた窒化物系半導体エピタキシャル基板並びに自立基板、及び半導体装置 | |
JP2005203418A (ja) | 窒化物系化合物半導体基板及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091014 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100405 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120522 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120711 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121023 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130122 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |