JP5205364B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置および画像形成方法に関するものである。
従来から、画像形成装置(プリンタ、コピー機、複合機等)、画像表示装置(ディスプレイ等)などは、複数の画像を種々の態様で合成した画像を形成または表示することができる。
例えば、背景画像などの画像に別の画像(イメージデータによる画像、テキストデータによる画像など)を合成する場合、合成すべき画像は一般に「ソース」と呼ばれ、「ソース」を合成される画像は一般に「デスティネーション」と呼ばれる。
ソースには、表示すべき何らかの画像が含まれる画像領域と、表示すべき画像が含まれない無画像領域とが存在する。そのため、画像領域については、所定の混合割合に従ってソースをデスティネーションに重畳し、無画像領域については、ソースを透明と見做してデスティネーションをそのまま残すようにして、ソースとデスティネーションとの合成処理が行われる。一般に、この合成処理は「アルファブレンド処理」と呼ばれる。アルファブレンド処理では、ソースの透過率が0〜100パーセントのいずれかに設定され、その透過率に従って、合成後の各画素の値(例えばRGB値)が計算される。
他方、ある画像形成装置では、プリンタエンジンにより形成される画像が良好になるように、例えばRGBからCMYKなどへの色変換処理において、テキスト画像(フォント画像)、写真画像(イメージ画像)およびグラフィクス画像(ベクタ図形画像)といったオブジェクトの属性ごとに異なる処理が行われる。これにより、例えば、写真画像の滑らかなグラデーションが忠実に表現される。そのため、そのような画像形成装置では、各オブジェクトについて属性(イメージ、テキストおよびベクタのいずれか)を示す属性情報が保持され、あるオブジェクトについて、そのオブジェクトの属性情報が示す属性に対して最適な処理で色変換が行われる。
ところが、アルファブレンド処理において、ソースとデスティネーションとでオブジェクトの属性が異なる場合がある。その場合、色変換処理やスクリーン処理において、ソースの属性とデスティネーションの属性のいずれに適合した処理を行うかが問題となる。
第1の処理方法では、画素ごとに、ラスタイメージオブジェクトかベクタグラフィックオブジェクトかを示すフラグを用意し、ソースのフラグ値とデスティネーションのフラグ値のAND(論理積)を合成後の画素のフラグ値とし、そのフラグ値に従って、後続の処理が行われる(例えば特許文献1参照)。
第2の処理方法では、イメージとベクタ図形とが合成される部分が存在する場合、画像電体を単一の属性(イメージまたはベクタ図形)に統一させる(例えば特許文献2参照)。
第3の処理方法では、属性の異なるソースとデスティネーションとが合成される場合、混合割合に基づいてソースの濃度値とデスティネーションの濃度値を算出し、濃度値の高いものの属性が、合成後の属性として使用される(例えば特許文献3参照)。
特許第4181716号公報 特開2002−312141号公報 特開2008−123126号公報
上述の処理方法では、属性の異なるソースとデスティネーションとが合成される場合、合成後の属性には、ソースの属性かデスティネーションの属性が選択され使用される。このため、属性の異なるソースとデスティネーションとが合成された画像領域について後続の処理(色変換など)が適切に行われない可能性がある。
例えば、図11に示すように例えば0〜100%の透過率グラデーションを有するオブジェクトがソースである場合(つまり、ソースのオブジェクト内の透過率が変化している場合)、属性の異なるソースとデスティネーションとが合成された画像領域において、ある透過率以下の部分の属性とそれ以外の部分の属性とが異なることになり、隣接するそれらの部分の境界において不連続に色変換等の処理方式が変更され、合成後の画像が忠実に表現されない可能性がある。
また、3つ以上のオブジェクトが順次合成される場合、最初に合成したソースとデスティネーションのいずれかのオブジェクトの属性が、合成途中で失われて最後の合成結果に全く反映されず、合成後の画像が忠実に表現されない可能性がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、属性の異なるソースとデスティネーションとが合成される場合でも、後続の処理(色変換など)が適切に行われる画像形成装置および画像形成方法を得ることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。
本発明に係る画像形成装置は、入力データから複数のオブジェクトを生成するオブジェクト生成部と、複数の属性レートを画素ごとに設け、ある画素について、複数のオブジェクトのうち、属性の異なるオブジェクトを合成する際に、ソースとなるオブジェクトの属性および合成時の混合割合に応じて、その画素についての複数の属性レートの少なくとも2つを更新するレンダリング処理部とを備える。ある画素についての「複数の属性レート」は、その画素を構成する複数のオブジェクトの属性の割合をそれぞれ示す多値データである。
これにより、フラグなどの2値データではない多値データである複数の属性レートにより、属性の異なる各オブジェクトの影響の度合いがレンダリング処理完了時まで保持される。このため、この属性レートを後続の処理に使用することで、属性の異なるソースとデスティネーションとが合成される場合でも、後続の処理が適切に行われる。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置に加え、次のようにしてもよい。この場合、画像形成装置は、レンダリング処理部により生成されたビットマップ画像データの色変換を複数の属性のそれぞれに対応して行い、複数の属性のそれぞれの属性レートに基づいて、複数の属性のそれぞれの色変換後のデータに対して補正を行い、複数の属性のそれぞれの補正後のデータを合成する色変換部をさらに備える。
これにより、複数の属性の属性レートを色変換に使用することで、属性の異なるソースとデスティネーションとが合成されている画素についても色変換が適切に行われる。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、レンダリング処理部は、最初に合成するオブジェクトの画素についての複数の属性レートのうち、オブジェクトの属性についての属性レートの初期値を100パーセントとし、オブジェクトの属性以外の属性についての属性レートの初期値をゼロパーセントとし、ソースとなるオブジェクトの属性についての属性レートに混合割合を加算するとともに、1から混合割合を減算した値を複数の属性レートのそれぞれに乗じて、複数の属性レートを更新する。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、レンダリング処理部は、ソースとなるオブジェクトの属性、合成時の混合割合、ソース濃度値、およびデスティネーション濃度値に応じて、複数の属性レートの少なくとも2つを更新する。
これにより、ソース濃度値およびデスティネーション濃度値が考慮されて属性レートが更新されるため、色変換などの後続の処理がより適切に行われる(つまり、視覚上より自然な印象を与えるように色変換などの後続の処理が行われる)。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置に加え、次のようにしてもよい。この場合、レンダリング処理部は、最初に合成するオブジェクトの画素についての複数の属性レートのうち、オブジェクトの属性についての属性レートの初期値を100パーセントとし、オブジェクトの属性以外の属性についての属性レートの初期値をゼロパーセントとし、ソースとなるオブジェクトの属性についての属性レートに、混合割合とソース濃度係数との積を加算するとともに、1から混合割合を減算した値およびデスティネーション濃度係数を複数の属性レートのそれぞれに乗じて、複数の属性レートを更新する。そして、ソース濃度係数は、ソース濃度値と混合割合によるソース濃度値およびデスティネーション濃度値の加重平均値との商であり、デスティネーション濃度係数は、デスティネーション濃度値と加重平均値との商である。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、レンダリング処理部によるレンダリング処理の途中において、画素ごとに画素値を保持する中間バッファを備える。そして、複数の属性レートの合計値は一定であり、複数の属性レートの数をNとすると、中間バッファは、画素ごとに、複数の属性レートのうちの(N−1)個の属性レートのみを保持する。
これにより、中間バッファに要求される容量が少なくなる。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、複数の属性は、イメージ、ベクタ図形およびテキストという3つのオブジェクト種別のうちの少なくとも2つである。
本発明に係る画像形成方法は、入力データから複数のオブジェクトを生成するステップと、所定の複数の属性のそれぞれについてそれぞれ多値データである複数の属性レートを画素ごとに設け、複数のオブジェクトのうち、ある画素について、属性の異なるオブジェクトを合成する際に、ソースとなるオブジェクトの属性および合成時の混合割合に応じて、その画素についての複数の属性レートの少なくとも2つを更新するステップとを備える。ある画素についての「複数の属性レート」は、その画素を構成する複数のオブジェクトの属性の割合をそれぞれ示す多値データである。
これにより、フラグなどの2値データではない多値データである複数の属性レートにより、属性の異なる各オブジェクトの影響の度合いがレンダリング処理完了時まで保持される。このため、この属性レートを後続の処理に使用することで、属性の異なるソースとデスティネーションとが合成される場合でも、後続の処理が適切に行われる。
本発明によれば、画像形成装置および画像形成方法において、属性の異なるソースとデスティネーションとが合成される場合でも、後続の処理(色変換など)が適切に行われる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 図2は、図1における色変換部の構成を示すブロック図である。 図3は、図1に示す画像形成装置の動作について説明するフローチャートである。 図4は、図3におけるレンダリング処理の詳細について説明するフローチャートである。 図5は、実施の形態1において、中間バッファに保持される各画素の画素値および属性レートのデータ構造の一例を示す図である。 図6は、いずれのオブジェクトも合成されていないビットマップ画像とそのビットマップ画像が得られている時点での各画素についての属性レートの例を示す図である。 図7は、1つのイメージオブジェクトが合成されたビットマップ画像とそのビットマップ画像が得られている時点での各画素についての属性レートの例を示す図である。 図8は、1つのイメージオブジェクトおよび1つのベクタ図形オブジェクトが合成されたビットマップ画像とそのビットマップ画像が得られている時点での各画素についての属性レートの例を示す図である。 図9は、1つのイメージオブジェクト、1つのベクタ図形オブジェクトおよび1つのテキストオブジェクトが合成されたビットマップ画像とそのビットマップ画像が得られている時点での各画素についての属性レートの例を示す図である。 図10は、実施の形態2において、中間バッファに保持される各画素の画素値および属性レートのデータ構造の一例を示す図である。 図11は、透過率グラデーションを有するオブジェクトがソースである場合の画像合成の例を示す図である。
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
図1に示す画像形成装置1は、プリンタ、コピー機、ファクシミリ装置、それらの複合機などといった装置である。画像形成装置1は、印刷装置11、記憶装置12、インタフェース13および演算処理装置14を有する。
印刷装置11は、印刷データに基づいて文書画像を印刷する内部装置である。なお、コピー機の場合には、他の内部装置としてスキャナを備える。また、ファクシミリ装置の場合には、他の内部装置としてモデムを備える。
記憶装置12は、各種プログラムおよび各種データを格納可能な装置である。記憶装置12としては、ハードディスクドライブ、不揮発性メモリなどの不揮発性の記憶媒体が使用される。
インタフェース13は、USBメモリ、メモリカードなどの可搬性のある記録媒体、パーソナルコンピュータといったホスト装置などを接続可能な回路である。インタフェース13としては、例えば、USBインタフェース、メモリカードリーダなどが使用される。メモリカードとしては、SDカード、CFカードなどがある。
演算処理装置14は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有するコンピュータであり、記憶装置12、ROMなどからRAMへプログラムをロードし、そのプログラムをCPUで実行することにより、各種処理部を実現する。この実施の形態では、演算処理装置14において、通信制御部21、入力バッファ22、制御部23および画像処理部24が実現される。
通信制御部21は、インタフェース13を制御して、PDL(Page Description Language)で記述された入力データを受信する処理部である。
入力バッファ22は、RAM上に確保され、受信された入力データを一時的に保存する記憶領域である。
制御部23は、受信された入力データに基づき、画像処理および画像形成を画像処理部24および印刷装置11に実行させる処理部である。
画像処理部24は、受信された入力データを解析し、入力データからオブジェクトを生成し、それらのオブジェクトを合成してビットマップ画像データを生成し、ビットマップ画像データに対して色変換処理およびスクリーン処理を行い、各色の2値化データを印刷装置11に出力する処理部である。
画像処理部24は、PDL解析部31、レンダリング処理部32、中間バッファ33、色変換部34、およびスクリーン処理部35を有する。
PDL解析部31は、PDLで記述された入力データを入力バッファ22から取得し、その入力データを解釈してオブジェクトを生成する処理部である。オブジェクトは、画像として描画すべき1つ1つの要素であり、ここでは、イメージ(ラスタ画像)、ベクタ図形およびテキストのいずれかの属性を有する。
レンダリング処理部32は、生成された複数のオブジェクトからビットマップ画像データを生成する処理部である。さらに、このレンダリング処理部32は、ビットマップ画像データにおける各画素について、画素値とともに、イメージ(ラスタ画像)、ベクタ図形およびテキストの3つの属性についてそれぞれの属性レート(イメージ属性レート、ベクタ属性レートおよびテキスト属性レート)を計算する。
このレンダリング処理部32は、所定の複数の属性のそれぞれについてそれぞれ多値データである複数の属性レートを画素ごとに設け、ある画素について、属性の異なるオブジェクトを合成する際に、ソースとなるオブジェクトの属性および合成時の混合割合に応じて、その画素についての複数の属性レートの少なくとも2つを更新する。
中間バッファ33は、RAM上に確保され、レンダリング処理部32によるレンダリング処理の途中において、画素ごとに画素値および属性レートを保持する記憶領域である。
ここで、属性レートについて説明する。
この実施の形態1では、オブジェクトの属性としてイメージ、ベクタ図形およびテキストの3つが規定されているため、各画素についての3つの属性レートが設けられている。属性レートは、各画素に対して設けられており、その画素を構成するオブジェクトの属性の割合を示す多値データである。
つまり、1つのオブジェクトのみの画素については、そのオブジェクトの属性の属性レートが100パーセントとなり、他の属性の属性レートは0パーセントとなる。また、同一属性の複数のオブジェクトが合成された画素については、その属性の属性レートが100パーセントとなり、他の属性の属性レートは0パーセントとなる。また、異なる属性の複数のオブジェクトが合成されている画素については、合成時の混合割合(つまり、アルファ値)を考慮して、新たに合成されるオブジェクト(つまりソース)の属性に応じて、少なくとも2つの属性レートの値が更新される。デスティネーションの画素が単一属性の1または複数のオブジェクトのみから得られている場合、その属性の属性レートとソースの属性の属性レートのみが更新される。デスティネーションの画素がソースの属性とは異なる複数属性の複数のオブジェクトから得られている場合、3つ以上(ここでは3つ)の属性レートが更新される。
色変換部34は、レンダリング処理部32により生成されたカラービットマップ画像データの色変換を行う処理部である。色変換では、例えば、RGBの色空間から、印刷装置11などの出力デバイスに対応したCYMKなどの色空間への変換が行われる。さらに、この色変換部34は、レンダリング処理部32により生成されたカラービットマップ画像データの色変換を複数の属性(ここでは、イメージ、ベクタ図形およびテキスト)のそれぞれに対応して行い、その複数の属性のそれぞれの属性レートに基づいて、複数の属性のそれぞれの色変換後のデータに対して補正を行い、複数の属性のそれぞれの補正後のデータを合成する。
スクリーン処理部35は、色変換された各色のビットマップ画像データに対してスクリーン処理(ハーフトーニング処理)を行う処理部である。
図2は、図1における色変換部34の構成を示すブロック図である。
色変換部34は、格子点選択部41、イメージ属性についてのイメージ用カラールックアップテーブル(CLUT:Color LookUp Table)42I、補間演算部43Iおよび補正部44I、ベクタ図形属性についてのベクタ用CLUT42V、補間演算部43Vおよび補正部44V、テキスト属性についてのテキスト用CLUT42T、補間演算部43Tおよび補正部44T、並びに、合成部45を有する。
格子点選択部41は、イメージ用CLUT42I、ベクタ用CLUT42V、およびテキスト用CLUT42Tをそれぞれ参照して、それぞれのテーブルにおいて、入力データの各画素データの色(例えばRGB値)に対応する格子点、および補間演算に使用するその他の格子点を特定する処理部である。
イメージ用CLUT42I、ベクタ用CLUT42V、およびテキスト用CLUT42Tは、イメージ、ベクタ図形、およびテキストに対してそれぞれ最適化されたCLUTである。なお、CLUT42I,42V,42Tは、ROMや記憶装置12に予め格納されている。
補間演算部43I,43V,43Tは、格子点選択部41により指定された格子点についてのLUTデータをCLUT42I,42V,42Tからそれぞれ読み出し、そのLUTデータについての色変換後の値および入力データの値から補間演算を行い、それぞれの属性についての色変換後のデータ(例えばCYMK値)を出力する処理部である。
補正部44I,44V,44Tは、それぞれの属性についての色変換後のデータを、それぞれの属性についての属性レートに基づいて補正する処理部である。合成部45は、補正部44I,44V,44Tによる補正後の3つのデータを合成する処理部である。この実施の形態1では、補正部44I,44V,44Tは、それぞれの属性について、色変換後のデータに属性レートを乗算し、合成部45は、補正部44I,44V,44Tによる乗算結果の和(つまり、属性レートによる加重平均)を計算する。この合成部45の計算結果が、色変換後のデータとしてスクリーン処理部35に出力される。
次に、上記画像形成装置1の動作について説明する。図3は、図1に示す画像形成装置1の動作について説明するフローチャートである。
まず、通信制御部21が、インタフェース13で入力データを受信すると入力バッファ22に保存する(ステップS1)。その後、PDL解釈部31は、その入力データを読み出して解釈し(ステップS2)、入力データの記述からオブジェクトを生成する(ステップS3)。オブジェクトのデータ(そのオブジェクトの画像をビットマップとして描画するためのコマンドデータ)は、RAMに一時的に記憶される。
そして、レンダリング処理部32は、生成されたオブジェクトを1つずつソースとしてデスティネーションに合成していき、最終的にビットマップ画像データを生成する(ステップS4)。このとき、複数のオブジェクトが重畳している画素については、重畳している複数のオブジェクトの各属性の割合が各属性レートの値として得られる。レンダリング処理の詳細については後述する。
レンダリング処理が完了すると、生成されたビットマップ画像データの各画素について、色変換部34は、その画素の値(例えばRGB値)から複数の属性に適合させた色変換処理をそれぞれ行い(ステップS5)、それぞれの属性について得られた色変換後のデータを属性レートで重み付けして合成する(ステップS6)。これにより、色変換後のビットマップ画像データが得られる。
そして、スクリーン処理部35は、色変換後のビットマップ画像データに対してスクリーン処理を行い、2値化データを印刷装置11に出力する(ステップS7)。印刷装置11は、その2値化データを供給されると、その2値化データに基づいて画像を、印刷用紙などの記録媒体上に印刷する(ステップS8)。
ここで、レンダリング処理(ステップS4)の詳細について説明する。図4は、図3におけるレンダリング処理(ステップS4)の詳細について説明するフローチャートである。
まず、レンダリング処理部32は、全画素の各色について、画素値(つまりビットマップ画像データ)および属性レートのデータ領域を中間バッファ33として確保し、初期値を設定する。画素値の初期値には、背景(白、黒、特定の画像など)の画素値が設定される。また、属性レートの初期値は、すべてゼロに設定される。
図5は、実施の形態1において、中間バッファ33に保持される各画素の画素値および属性レートのデータ構造の一例を示す図である。図5に示すように、この実施の形態1では、各画素に対して、RGB各色の画素値について8ビットのデータ領域、および3つの属性レートについて8ビットのデータ領域が確保される。したがって、256段階の分解能で0パーセントから100パーセントまでの属性レートが表現される。
次に、レンダリング処理部32は、未処理の、合成すべきオブジェクト(つまり、ソースとなるオブジェクト)を選択し読み出す(ステップS22)。
そして、レンダリング処理部32は、まず、そのオブジェクトの描画領域を特定し、その描画領域内の各画素について次の処理(ステップS23〜S30)を行う。
レンダリング処理部32は、その画素について、アルファブレンドを行うか否かを判定する(ステップS23)。このとき、例えば、ソースのオブジェクトにアルファ値が設定されているか否か、デスティネーションのその画素にオブジェクトが既に描画されているか否かなどに応じて、アルファブレンドを行うか否かが判定される。
その画素についてアルファブレンドを行わない場合、レンダリング処理部32は、そのオブジェクト(つまり、ソース)による画素値をそのままその画素の画素値とし、そのオブジェクトの属性の属性レートの値を1(つまり、100パーセント)に設定する(ステップS24)。そして、レンダリング処理部32は、その画素について得られた画素値および属性レートを中間バッファ33に書き込む(ステップS25)。
一方、ステップS23においてアルファブレンドを行うと判定した場合、レンダリング処理部32は、中間バッファ33からその画素の画素値(つまり、デスティネーションの画素値)を読み出し(ステップS26)、そのデスティネーションの画素値、そのオブジェクトによる画素値(つまり、ソースの画素値)およびアルファ値からアルファブレンド後のその画素の画素値を色(1)に従って計算する(ステップS27)。
D1=S×α+D(1−α) ・・・(1)
ここで、D1は、アルファブレンド後の画素値であり、Sは、ソースの画素値であり、αは、α値であり(0≦α≦1)、Dは、デスティネーションの画素値である。
このようにアルファブレンドを実行する場合には、レンダリング処理部32は、その画素についての属性レートを中間バッファ33から読み出し、その画素についての属性レートに有意な値が設定されているか否かを判定する(ステップS28)。
ある画素において、ある属性の属性レートは、その画素に対するその属性の寄与割合を示す。そのため、その画素についてのすべての属性レートの和は、1(=100パーセント)となる。一方、属性レートの初期値はすべてゼロであるため、その状態では、その画素についてのすべての属性レートの和はゼロであり、属性レートは有意な値を有していない。つまり、その画素についての全属性レートの和が1であれば、属性レートは有意な値が設定されていると判定され、その画素についての全属性レートの和が1でなければ、属性レートは有意な値が設定されていないと判定される。さらに言い換えれば、その画素について、少なくとも1つのオブジェクトが描画されていれば、属性レートは有意な値を有し、オブジェクトが描画されていなければ、属性レートは有意な値を有さない。
その画素についての属性レートに有意な値が設定されていないと判定した場合、レンダリング処理部32は、その画素についての属性レートのうち、そのオブジェクト(つまり、ソース)の属性の属性レートの値を1(つまり100パーセント)に設定する(ステップS29)。
一方、その画素についての属性レートに有意な値が設定されていると判定した場合、レンダリング処理部32は、その画素についての属性レートを、デスティネーションの属性レート、ソースの属性、およびソースのアルファ値に基づいて計算する(ステップS30)。
このとき、ソースの属性が「テキスト」である場合、合成後のその画素についての属性レートは、式(2a)〜(2c)に従って計算される。
I_rate1=I_rate×(1−α) ・・・(2a)
V_rate1=V_rate×(1−α) ・・・(2b)
T_rate1=α+T_rate×(1−α) ・・・(2c)
ここで、I_rate1、V_rate1およびT_rate1は、合成後の属性レートであり、I_rate、V_rateおよびT_rateは、デスティネーションの属性レートであり、αは、アルファ値である(以下、同様)。
また、ソースの属性が「ベクタ図形」である場合、合成後のその画素についての属性レートは、式(3a)〜(3c)に従って計算される。
I_rate1=I_rate×(1−α) ・・・(3a)
V_rate1=α+V_rate×(1−α) ・・・(3b)
T_rate1=T_rate×(1−α) ・・・(3c)
また、ソースの属性が「イメージ」である場合、合成後のその画素についての属性レートは、式(4a)〜(4c)に従って計算される。
I_rate1=α+I_rate×(1−α) ・・・(4a)
V_rate1=V_rate×(1−α) ・・・(4b)
T_rate1=T_rate×(1−α) ・・・(4c)
このように合成後の属性レートを計算することで、すべての属性レートの和が引き続き1(=100パーセント)となる。
このようにしてアルファブレンドによる合成後の画素値および属性レートを計算した後、レンダリング処理部32は、その画素値および属性レートを中間バッファ33に書き込む(ステップS25)。
そして、ソースとなっているオブジェクトの描画領域内のすべての画素について上述の処理が完了すると、レンダリング処理部32は、生成されたオブジェクトのすべてのレンダリングが完了したか否かを判定する(ステップS31)。
レンダリングを行っていないオブジェクトがある場合には、レンダリング処理部32は、次のオブジェクトを選択し、そのオブジェクトについて同様のレンダリング処理を行う。一方、すべてのオブジェクトのレンダリングが完了した場合には、レンダリング処理部32は、中間バッファ33から画素値および属性レートを読み出し、色変換部32へ供給する(ステップS32)。
このようにして、レンダリング処理部32により、PDL解析部31により生成されたオブジェクトからビットマップ画像データおよび属性レートが生成される。
ここで、属性レートの更新の具体例について図6〜図9を参照して説明する。この具体例では、まず、イメージオブジェクトが合成され、次にベクタ図形が合成され、最後にテキストオブジェクトが合成される。図6〜図9は、ビットマップ画像とそのビットマップ画像が得られている時点での各画素についての属性レートの例を示す図である。
まず、図6に示すように、ビットマップ画像101にオブジェクトが合成されていない状態では、ビットマップ画像の全領域における画素の属性レートの値は初期値(つまり、ゼロ)のままである。
次に、図7に示すように、図6に示すビットマップ画像101にイメージオブジェクトによる属性「イメージ」の画像111がアルファ値を1として合成された状態では、その画像111の描画領域内の画素の属性レートのうち、イメージ属性レートの値が1に更新され、ベクタ属性レートおよびテキスト属性レートの値はゼロのままとされる。また、その画像111の描画領域以外の領域内の画素の属性レートは、初期値(つまり、すべてゼロ)のままとされる。
次に、図8に示すように、図7に示すビットマップ画像101にベクタ図形オブジェクトによる属性「ベクタ図形」の画像112がアルファ値を0.2として合成された状態では、その画像112の描画領域のうち、他のオブジェクトによる画像(ここでは画像111)に重畳しない部分内の画素の属性レートについては、ベクタ属性レートの値が1に更新され、イメージ属性レートおよびテキスト属性レートの値はゼロのままとされる。一方、その画像112の描画領域のうち、画像111に重畳する部分内の画素の属性レートについては、ベクタ属性レートの値が1から0.8に更新され、ベクタ属性レートが0.2に更新され、テキスト属性レートの値はゼロのままとされる。なお、画像112の描画領域以外の領域内の画素の属性レートは、図7に示す状態での値を維持する。
次に、図9に示すように、図8に示すビットマップ画像101にテキストオブジェクトによる属性「テキスト」の画像113がアルファ値を0.4として合成された状態では、その画像113の描画領域のうち、他のオブジェクトによる画像(ここでは画像111,112)に重畳しない部分内の画素の属性レートについては、テキスト属性レートの値が1に更新され、イメージ属性レートおよびベクタ属性レートの値はゼロのままとされる。一方、その画像113の描画領域のうち、画像111に重畳し画像112に重畳しない部分内の画素の属性レートについては、イメージ属性レートの値が1から0.6に更新され、テキスト属性レートが0.4に更新され、ベクタ属性レートの値はゼロのままとされる。また、その画像113の描画領域のうち、画像112に重畳し画像111に重畳しない部分内の画素の属性レートについては、ベクタ属性レートの値が1から0.6に更新され、テキスト属性レートが0.4に更新され、イメージ属性レートの値はゼロのままとされる。また、その画像113の描画領域のうち、画像111および画像112の両方に重畳する部分内の画素の属性レートについては、イメージ属性レートの値が0.8から0.48に更新され、ベクタ属性レートが0.2から0.12に更新され、テキスト属性レートが0.4に更新される。なお、画像113の描画領域以外の領域内の画素の属性レートは、図8に示す状態での値を維持する。
このようにして、属性レートにより、レンダリング処理において合成されたオブジェクトの属性の寄与割合が、フラグなどの2値データではなく多値データとして保持される。これにより、透過率グラデーションを有するオブジェクトがソースである場合であっても、属性の異なるソースとデスティネーションとが合成された画像領域において、色変換等の処理方式が滑らかに変更されていくことになる。また、3つ以上のオブジェクトが順次合成される場合でも、最初に合成したソースのオブジェクトの属性の寄与を示す情報が、後続の合成途中で失われることがない。
以上のように、上記実施の形態1によれば、PDL解析部31は、入力データから複数のオブジェクトを生成し、レンダリング処理部32は、所定の複数の属性のそれぞれについてそれぞれ多値データである複数の属性レートを画素ごとに設け、ある画素について、属性の異なるオブジェクトを合成する際に、ソースとなるオブジェクトの属性および合成時の混合割合に応じて、その画素についての複数の属性レートの少なくとも2つを更新する。
これにより、2値データではない多値データ複数の属性レートにより、属性の異なる各オブジェクトの影響の度合いがレンダリング処理完了時まで保持される。このため、この属性レートを後続の処理に使用することで、属性の異なるソースとデスティネーションとが合成される場合でも、後続の処理が適切に行われる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る画像形成装置では、中間バッファ33に保持される各画素の画素値および属性レートのデータサイズが少なくされている。
なお、実施の形態2に係る画像形成装置の構成および他の動作については、実施の形態1のものと同様であるので、ここでは省略し、中間バッファ33における各画素の画素値および属性レートのデータ構造についてのみ説明する。
実施の形態2では、有意な所定の複数の属性レート(ここでは、上述の3つの属性レート)の合計値は一定であり、複数の属性レートの数をNとすると、中間バッファ33は、画素ごとに、N個の属性レートのうちの(N−1)個の属性レートのみを保持する。そして、レンダリング処理部32は、(N−1)個の属性レートの値から残りの1つの属性レートの値を計算して得る。
図10は、実施の形態2において、中間バッファ33に保持される各画素の画素値および属性レートのデータ構造の一例を示す図である。
図10に示すデータ構造では、3つの属性レートのうちのテキスト属性レートが中間バッファ33に保持されていない。しかしながら、有意な状態のときの3つの属性レートの和は常に1であるので、レンダリング処理部32は、1からイメージ属性レートの値およびベクタ属性レートの値を減算して、テキスト属性レートの値を得ることができる。この場合、イメージ属性レートの初期値およびベクタ属性レートの初期値をともに1としておき、オブジェクトが描画されていないことを表し、最初にオブジェクトが描画される際に、そのオブジェクトの属性の属性レートが1に、その他の属性レートの値がゼロになるように属性レートに値を設定すればよい。
また、この実施の形態2では、イメージ属性レートのデータ長が4ビットとされている。したがって、16段階の分解能で0パーセントから100パーセントまでの属性レートが表現される。属性レートに数パーセントの誤差があっても色変換に対する影響が少ないため4ビットのデータ長としても、通常、特に問題は生じない。
以上のように、上記実施の形態2によれば、中間バッファ33に保持される画素値および属性レートのデータサイズが小さくなるため、中間バッファ33に要求される容量が少なくなる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る画像形成装置では、レンダリング処理部32が、ソースとなるオブジェクトの属性、合成時の混合割合、ソース濃度値、およびデスティネーション濃度値に応じて、その画素についての複数の属性レートの少なくとも2つを更新する。
なお、実施の形態3に係る画像形成装置の構成および他の動作については、実施の形態1のものと同様であるので、ここでは省略し、レンダリング処理部32による属性レートの更新についてのみ説明する。
実施の形態1では、式(2a)〜(2c)、式(3a)〜(3c)、および式(4a)〜(4c)のいずれかに従って属性レートが更新されるが、実施の形態3では、以下のように、属性レートが更新される。
まず、レンダリング処理部32は、式(5)および式(6)に従って、処理対象の画素についてのソース濃度Dsおよびデスティネーション濃度Ddを計算する。
Ds=0.299×(1−Rs)+0.587×(1−Gs)+0.114×(1−Bs) ・・・(5)
Dd=0.299×(1−Rd)+0.587×(1−Gd)+0.114×(1−Bd) ・・・(6)
ここで、(Rs,Gs,Bs)は、ソースのRGB値であり、(Rd,Gd,Bd)は、デスティネーションのRGB値である。
そして、ソースの属性が「テキスト」である場合、合成後のその画素についての属性レートは、式(7a)〜(7c)に従って計算される。
I_rate1=I_rate×(1−α)×Dd/(Ds×α+Dd×(1−α)) ・・・(7a)
V_rate1=V_rate×(1−α)×Dd/(Ds×α+Dd×(1−α)) ・・・(7b)
T_rate1=α×Ds/(Ds×α+Dd×(1−α))+T_rate×(1−α)×Dd/(Ds×α+Dd×(1−α)) ・・・(7c)
また、ソースの属性が「ベクタ」である場合、合成後のその画素についての属性レートは、式(8a)〜(8c)に従って計算される。
I_rate1=I_rate×(1−α)×Dd/(Ds×α+Dd×(1−α)) ・・・(8a)
V_rate1=α×Ds/(Ds×α+Dd×(1−α))+V_rate×(1−α)×Dd/(Ds×α+Dd×(1−α)) ・・・(8b)
T_rate1=T_rate×(1−α)×Dd/(Ds×α+Dd×(1−α)) ・・・(8c)
また、ソースの属性が「イメージ」である場合、合成後のその画素についての属性レートは、式(9a)〜(9c)に従って計算される。
I_rate1=α×Ds/(Ds×α+Dd×(1−α))+I_rate×(1−α)×Dd/(Ds×α+Dd×(1−α)) ・・・(9a)
V_rate1=V_rate×(1−α)×Dd/(Ds×α+Dd×(1−α)) ・・・(9b)
T_rate1=T_rate×(1−α)×Dd/(Ds×α+Dd×(1−α)) ・・・(9c)
このように合成後の属性レートを計算することで、すべての属性レートの和が引き続き1(=100パーセント)となる。
以上のように、上記実施の形態3によれば、ソース濃度値およびデスティネーション濃度値が考慮されて属性レートが更新されるため、色変換などの後続の処理がより適切に行われる(つまり、視覚上より自然な印象を与えるように色変換などの後続の処理が行われる)。
なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
例えば、上記各実施の形態では3つの属性レートが設けられているが、それらの属性レートのうちの2つのみが設けられるようにしてもよい。また、オブジェクトの別の属性を設定してもよい。
本発明は、例えば、プリンタ、コピー機、複合機などに適用可能である。
1 画像形成装置
31 PDL解析部(オブジェクト生成部の一例)
32 レンダリング処理部
33 中間バッファ
34 色変換部

Claims (8)

  1. 入力データから複数のオブジェクトを生成するオブジェクト生成部と、
    数の属性レートを画素ごとに設け、ある画素について、前記複数のオブジェクトのうち、属性の異なるオブジェクトを合成する際に、ソースとなるオブジェクトの属性および合成時の混合割合に応じて、その画素についての前記複数の属性レートの少なくとも2つを更新するレンダリング処理部と、
    を備え
    ある画素についての前記複数の属性レートは、その画素を構成する前記複数のオブジェクトの属性の割合をそれぞれ示す多値データであること、
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 前記レンダリング処理部により生成されたビットマップ画像データの色変換を前記複数の属性のそれぞれに対応して行い、前記複数の属性のそれぞれの前記属性レートに基づいて、前記複数の属性のそれぞれの色変換後のデータに対して補正を行い、前記複数の属性のそれぞれの補正後のデータを合成する色変換部を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記レンダリング処理部は、最初に合成するオブジェクトの画素についての前記複数の属性レートのうち、前記オブジェクトの属性についての属性レートの初期値を100パーセントとし、前記オブジェクトの属性以外の属性についての属性レートの初期値をゼロパーセントとし、前記ソースとなるオブジェクトの属性についての属性レートに前記混合割合を加算するとともに、1から前記混合割合を減算した値を前記複数の属性レートのそれぞれに乗じて、前記複数の属性レートを更新することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記レンダリング処理部は、ソースとなるオブジェクトの属性、合成時の混合割合、ソース濃度値、およびデスティネーション濃度値に応じて、前記複数の属性レートの少なくとも2つを更新することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記レンダリング処理部は、最初に合成するオブジェクトの画素についての前記複数の属性レートのうち、前記オブジェクトの属性についての属性レートの初期値を100パーセントとし、前記オブジェクトの属性以外の属性についての属性レートの初期値をゼロパーセントとし、前記ソースとなるオブジェクトの属性についての属性レートに、前記混合割合とソース濃度係数との積を加算するとともに、1から前記混合割合を減算した値およびデスティネーション濃度係数を前記複数の属性レートのそれぞれに乗じて、前記複数の属性レートを更新し、
    前記ソース濃度係数は、前記ソース濃度値と前記混合割合による前記ソース濃度値および前記デスティネーション濃度値の加重平均値との商であり、
    前記デスティネーション濃度係数は、前記デスティネーション濃度値と前記加重平均値との商であること、
    を特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記レンダリング処理部によるレンダリング処理の途中において、画素ごとに画素値を保持する中間バッファを備え、
    前記複数の属性レートの合計値は一定であり、
    前記複数の属性レートの数をNとすると、前記中間バッファは、画素ごとに、前記複数の属性レートのうちの(N−1)個の属性レートのみを保持すること、
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 前記複数の属性は、イメージ、ベクタ図形およびテキストという3つのオブジェクト種別のうちの少なくとも2つであることを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の画像形成装置。
  8. 入力データから複数のオブジェクトを生成するステップと、
    所定の複数の属性のそれぞれについてそれぞれ多値データである複数の属性レートを画素ごとに設け、ある画素について、前記複数のオブジェクトのうち、属性の異なるオブジェクトを合成する際に、ソースとなるオブジェクトの属性および合成時の混合割合に応じて、その画素についての前記複数の属性レートの少なくとも2つを更新するステップと、
    を備え
    ある画素についての前記複数の属性レートは、その画素を構成する前記複数のオブジェクトの属性の割合をそれぞれ示す多値データであること、
    を特徴とする画像形成方法。
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